「解放」最新号(第2719号2022年5月23日)の内容

<1面>
日米首脳会談粉砕に起て!
対中対露の日米グローバル同盟反対!
<プーチンの戦争>を打ち砕け
ウクライナ反戦闘争の高揚を!
<3面>
<プーチンの戦争>の共犯者
ロシア連邦共産党を弾劾せよ
■「国際卓越研究大学」制度の創設
<2面>
「ウクライナ人民大虐殺を許すな」
5・3闘う学生が大阪憲法集会で奮闘
<4面>
東電福島原発事故11年
 福島被災者への医療費支援打ち切り
 民家の地中にフレコンバッグ
米日統合軍が島嶼奪還の軍事演習
<5面>
メーデーでウクライナ反戦の訴え
5・1大阪石川 4・29福岡
Topics 自民に呼応し改憲を叫ぶ玉木・逢見
<6面>
自民提出の「自衛隊感謝決議」に賛成した日共を追及 那覇市
◆「スプートニク・ショック」
◆学習塾を規制する習近平政権
うた ウクライナの兄弟姉妹たちへ
 「解放」
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日米首脳会談粉砕に起て!


対中対露の日米グローバル同盟反対!

 五月二十三日、東京においてアメリカ大統領バイデンと日本の首相・岸田との首脳会談が開催されようとしている。この会談において米日両権力者は、ロシアのウクライナ軍事侵略と東・南シナ海における中国の軍事的威嚇行動の一大エスカレートという世界的大激動のもとで、軍事・経済・サイバーなどのあらゆる分野において中国・ロシアを抑えこむための日米協力の強化をうたいあげようとしている。
 すべての労働者・学生諸君! 日米軍事同盟の新たな飛躍的強化を画する5・23日米首脳会談を断固として粉砕せよ!
 ウクライナへの軍事侵略を強行し、さらには対露制裁に加わった岸田政権を威嚇するために、日本海における巡航ミサイル発射、千島列島での大軍事演習を強行したロシアのプーチン政権。このロシアを公然と擁護・支援するのみならず、台湾海峡近海における対米・対日の軍事的デモンストレーションを連日にわたって強行している中国の習近平政権。いよいよ熾烈化する中・露との政治的・軍事的激突のただなかにおいて、「インド太平洋と欧州を区別せず、力による一方的な現状変更を阻止する」ことを日米両国家の共通目標≠ニして公然とうちあげようとしているのがバイデンと岸田なのだ。
 すなわち第一に、日米の「国家安全保障戦略」などの軍事戦略を「緊密な協議をつうじて擦り合わせていく」ことである。それは、アメリカの対中・対露軍事戦略に日本のそれを完全に従属化させることにほかならない。第二には、「核と通常兵器を含むあらゆる軍事能力による拡大抑止」の名のもとにアメリカの対中対露の核軍事力による攻撃体制を強化すること、ならびに米軍と一体となった日本国軍の先制攻撃体制を強化することである。第三に、東・南シナ海における中国軍の動向を監視する人工衛星情報の共有、中・露や北朝鮮の極超音速ミサイルを探知・追尾するための小型衛星による観測網「衛星コンステレーション」などの宇宙分野における共同開発をすすめることである。そして第四には、極超音速ミサイルなどの日米共同開発・技術協力の促進である。
 首脳会談において米日両権力者がたくらむこれらの合意こそは、軍国主義帝国アメリカの没落のもとで、ソ連邦崩壊いごのアメリカ主導の国際秩序にたいする軍事力による挑戦を現実的に開始した中国・ロシア両国家を封じこめるための全世界的包囲網の中軸をなすものとして日米グローバル同盟を飛躍的に強化するという意味をもつ。対中・対露のグローバル同盟強化の攻撃を断固として打ち砕け!
 バイデン政権は、この日米軍事同盟を米韓軍事同盟や米・英・豪のAUKUSとリンクすることによって、アジア版NATOというべき対中・対露の多国間軍事同盟を構築・強化することに血道をあげている。日米首脳会談に先だってバイデンは韓国を訪問し、「対北朝鮮・対中国宥和」姿勢をとってきた文在寅から政権をひきついだ親米・対北強硬派≠スる尹錫悦とのあいだで米韓軍事同盟の強化を再確認しようとしている。北朝鮮にたいする米韓共同の先制攻撃体制を構築することを策しているのがバイデンなのだ。
 それだけではない。この首脳会談の翌日にバイデンと岸田は、東京においてクアッド(米・日・豪・印)首脳会談(二十四日)を開催しようとしている。日米両権力者は、米日韓三角軍事同盟やAUKUSなどの多国間軍事同盟の外郭にアジアの地域大国インドを抱きこむことを策している。クアッドに参画しながらも、バイデンによる対露経済制裁の呼びかけをはねつけ安価なロシア産原油の輸入や武器の大量購入を継続しているインドのモディ政権。この二股膏薬%Iな外交姿勢を固持しているモディ政権を、対中(対露)の政治的包囲網に抱きこむために、半導体・レアアースなどの独自のサプライチェーン構築や宇宙利用などにかんするインドとの合意をかわすことに血道をあげているのだ。そのためにも、バイデンは今回の訪日に合わせて、アメリカが離脱したTPP(環太平洋経済連携協定)に代わる新たな経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」をアメリカが主導して設立することを表明しようとしているのである。
 日米軍事同盟を中核とするアジア版NATO構築の策動を断じて許すな!

<新東西冷戦>下の熱核戦争勃発の危機を突き破れ
 ウクライナにおいてロシアによる侵略戦争の劫火が噴きあがったことを新たな契機として、世界的な熱核戦争勃発の危機は刻一刻と高まっている。
 ウクライナ軍および領土防衛隊に志願した人民の一致団結した反撃によって首都キエフのみならず第二の都市ハリコフや東部ドンバスにおいても、プーチンの送りこんだロシア侵略軍は相次ぐ大惨敗に叩きこまれている。
 「現代のヒトラー」プーチンは、敗勢を強いられれば強いられるほど、戦術核兵器の使用に踏みきる衝動を高めるにちがいない。現にプーチン政権は、敵国に屈服と妥協を迫るために小型の戦術核兵器による攻撃を強行するという「ディエスカレーションのためのエスカレーション」と称する軍事ドクトリンをうちだしている。この軍事戦略にもとづいて核兵器や化学兵器などの大量破壊兵器によるウクライナや米欧諸国にたいする攻撃にうってでる可能性はいよいよ高まっているのだ。ロシアの核攻撃を断じて許すな!
 こうしたロシアへの政治的・軍事的対応に米・欧・日の帝国主義諸国が釘付けとなっている間隙を突いて習近平の中国は、「台湾併呑」を策して周辺海域での威嚇的軍事行動に拍車をかけている。五月初旬には、沖縄南方において空母「遼寧」を中心とする中国艦隊が総計一〇〇回におよぶヘリ・艦載機の発着訓練を強行し台湾に急接近した。これと連動して中国空軍の爆撃機・対潜哨戒機が台湾の「防空識別圏」に突入し、西太平洋域における米空母攻撃作戦訓練を実施した(五月三〜八日)。
 全世界的規模で本格的に対米挑戦にふみだしたこのロシアおよび中国にたいして、米国防総省は、従来は「唯一の競争相手」としていた中国を「最重要の戦略的競争相手」と規定し直し、ロシアを中国に次ぐ「深刻な脅威」と名指ししている(三月発表の「国家防衛戦略」)。こうした二正面≠フ敵を抑えこむための対中対露の軍事包囲網の構築を急いでいるのがバイデン政権なのである。
 四月下旬に東シナ海・フィリピン海においてこの政権は、日本国軍をしたがえた米海軍第七艦隊の「エイブラハム・リンカーン」空母打撃群の軍事演習を実施し、同艦隊に所属するミサイル駆逐艦「サンプソン」に台湾海峡を通過させるという軍事的示威行動にうってでた。「自由で開かれたインド太平洋へのアメリカの関与をしめす」などとほざきながら。そして、ロシアのウクライナ侵略にたいしては欧・日と協調しての経済制裁や武器貸与法の成立(五月)をテコとしたウクライナへの軍事支援を一挙に強化しているのだ。
 アメリカ帝国主義のバイデン政権は、「ロシアの弱体化をめざす」(国防長官オースチン)と叫んで対露経済制裁やウクライナ軍事支援に欧州諸国や日本などの同盟諸国を総動員している。同時にそれは、ロシアを支えている中国の対米攻勢を抑えこむためでもある。世界的な対露包囲網に参画しているいわゆる「民主主義諸国家」の結束を「専制主義にたいする民主主義の戦いの拡大」などと自画自賛し、習近平中国にみせつけているのがバイデンなのだ。この政権は、アメリカ帝国主義がイラクやアフガニスタンにおいて夥(おびただ)しいムスリム人民を血の海に沈めてきたことなどには頬かむりしたうえで、みずからを「自由と民主主義」の旗手として喧伝している。こうしてロシアのウクライナ侵略問題をば、「最重要の戦略的競争相手」=主敵とみなした中国を封じこめる米欧日の世界的包囲網を形成するための絶好の契機たらしめようとしているのだ。「中国は米欧が一致して対露制裁を講じたことに驚いている」「台湾にたいする軍事行動をおこす中国の自信を低下させた」(国家情報長官ヘインズ)などという論評は、そうした意図の露骨な表出にほかならない。
 いまや、没落軍国主義帝国アメリカとネオ・スターリン主義の習近平中国および「大国復活」の野望をたぎらすプーチンのロシアとの政治的・軍事的角逐は熾烈化している。
 われわれは米―中・露<新東西冷戦>下の戦争勃発の危機を突破する反戦の闘いを断固として創造しようではないか。

日本の軍事強国化・憲法改悪を阻止せよ!
 米―中・露の冷戦的激突がいよいよ熾烈化するなかで、ロシア・中国・北朝鮮という核保有国にたいする最前線に立たされているのが日本帝国主義の岸田政権である。この政権は、アメリカ帝国主義による「核の傘」にしがみつき、バイデン政権との核軍事同盟を強化することに血道をあげている。
 プーチン政権がウクライナ・欧州諸国にたいする核恫喝を強めているこのときに、この機に乗じて安倍ら自民党内ネオ・ファシストどもは、日本に米軍の核兵器を配備し、これを日米共同で管理する「核兵器シェアリング」を叫びたてている。これら極右分子に突きあげられた岸田政権は、「敵基地攻撃能力」の呼称を「反撃能力」などと変更し、日本国軍の攻撃対象を、「相手国のミサイル発射基地に限定されるものではない」などと称して「指揮統制機能」をもつ敵国の政府施設や空港・港湾などのインフラ施設に拡大しようとしている。
 まさにそれは、「専守防衛」などという建前を投げ捨て核大国アメリカとともに「戦争をやれる国」へと日本国家をおしあげるという企みにつらぬかれたものであり、「戦力不保持・交戦権否認」をうたった現行憲法第九条を破棄する憲法大改悪の攻撃と軌を一にする攻撃なのだ。
 すべての労働者・学生諸君! 日本の軍事強国化・憲法改悪の一大反動攻撃を断固として打ち砕け!「反安保」を放棄し岸田政権に「憲法を生かした外交政策」の採用を請願する日共中央を弾劾せよ! 日共中央の闘争放棄を弾劾し、<日米核軍事同盟反対>の旗高く「5・23日米首脳会談粉砕」に起て!
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<プーチンの戦争>を打ち砕け

ウクライナ反戦闘争の高揚を!

 五月九日の対独戦勝記念日の式典で演説にたったウラジーミル・プーチンは、みずからが始めた対ウクライナ戦争についてなんの「戦果」もおしだすことができずに、「われわれの提案にNATOは聞く耳をもたなかった」、「それはやむをえない、唯一の正しい判断だった」などと惨めな弁解にあけくれた。
 ウクライナ東部ドネツクとルガンスクの両州をこの日までに完全制圧するというプーチンの目論見は、ウクライナ軍・人民の一丸となった戦いによって木っ端微塵に打ち砕かれた。まさにそれゆえにこの男は、「ウクライナ」という言葉さえ発することができなかったのだ。
 まさしくこの演説は、事実上の敗北宣言いがいの何ものでもない。
 プーチンは、ロシアの人民にむかって、「ナチズムを粉砕した大祖国戦争の記憶を呼び覚ませ」、「父や祖父、曾祖父が戦って守ってきたものを守れ」と叫びたてた。対ウクライナ戦争を「大祖国戦争」になぞらえ、ロシア兵の累々たる戦死者をうみだそうとも・戦死者の遺体が続々と戻ってきたとしても、ひるむことなく「祖国のために命を捧げよ」とロシア人民に迫ったのだ。
 プーチンは、キエフ攻略作戦に敗退した後に、戦争目的を、東部ドンバス二州の完全制圧と・それを拠点にしてのウクライナ南東部――北東のハリコフから南西のオデッサにいたる旧帝政ロシア領の「ノボロシア」――全域の奪取に切りかえた。だが、ハリコフ市を包囲していたロシア軍は、いまや周辺全域から叩きだされた。北方=ハリコフと南方=ドンバスの両方面から東部に集まるウクライナ軍を挟み撃ちにするという作戦はかくて完全に破綻し、東部戦線においてもロシア軍は敗北への道を突きすすんでいる。
 ウクライナの軍・領土防衛隊と労働者人民は、血の犠牲を強いられながらも一致結束して戦い、いまやロシア侵略軍を次々に撃破しているのだ!
 追いつめられたプーチンは、敗北を認めることはおのれの権力崩壊≠ノ直結するがゆえに、この凶暴な戦争を何がなんでも続けようとしている。今このときにも、ウクライナ人民を「ネオナチの共犯者」とみたてて無差別爆撃で虐殺し、街という街を破壊し焦土にしているのだ。われわれは、この極悪非道の<プーチンの戦争>を断じて許してはならない。今こそ侵略軍と決死の戦いをくりひろげるウクライナ人民と固く連帯しつつ、日本の地においてプーチンのウクライナ侵略戦争を打ち砕く革命的反戦闘争の大高揚をかちとろうではないか。

東部ドンバス制圧作戦の破綻
 戦勝記念式典でプーチンは「戦死者に頭が下がる」と幾度もくりかえし、ロシア軍が受けた打撃の大きさを自認した。それだけではない。パレードそのものにおいて、ロシア軍の敗勢と惨状がさらけだされたのだ。
 参列するのが当然であるはずの軍参謀総長ゲラシモフは、おそらくは四月三十日に最前線のイジュームの作戦本部に「視察」に出かけて爆撃をくらい負傷したことのゆえに、姿を見せなかった。〔プーチンから「敗北の責任」をおしつけられ詰(なじ)られてきたゲラシモフは、すでに解任されている可能性もある。〕現役の将軍クラスも、戦死者が続出し戦場に釘づけにされ、これもまた参列しなかった。キエフ攻略・「ゼレンスキー斬首」作戦の敗退で壊滅的打撃を受けた空挺部隊も出てこれず、最先端の戦車・ヘリなども、多くを破壊されたがゆえに登場させることができなかった。まさにこのパレードは、ロシア軍の惨たんたる戦力喪失ぶりをこそ、満天下にさらしたのだ。
 いまプーチンは、ドネツク州とクリミアを結ぶ要衝であるマリウポリの制圧を、とりわけアゾフスターリ製鉄所の地下シェルターにたてこもるアゾフ連隊のせん滅を軍に指令している。だが、彼らは街の大部分を瓦礫と化す猛爆撃にも屈せず、いまなお不屈の戦いを続けている。彼らの戦いに助けられて、ドネツク州西部のクラマトルスクに拠点をおくウクライナ軍は、この州西部の大平原に塹壕を張りめぐらしながらロシア軍戦車を一台たりとも突入させない戦いをくりひろげている。
 このゆえにロシア軍は、二ヵ月以上もの戦闘を続けるあいだに投入した兵員の一割以上(二万数千人)を戦死させた。無理やり「地獄の最前線」に送りこまれた兵士たちの士気は落ちるところまで落ち、逃亡兵や投降者が続出している。そのうえ戦車や装甲車は次々に破壊され、弾薬も使い果たしつつある。まさしくプーチンの軍隊は日に日に戦闘力を失っているのだ。〔五月十二日にウクライナ軍は、ルガンスク州で渡河作戦中のロシア軍を急襲し、戦車など七十台以上を破壊して一個大隊(約一〇〇〇人)を全滅させた。〕
 明らかにプーチンは、ウクライナ労働者人民の力を侮った。彼らが侵略者にどれほどの怒りを爆発させ団結して反撃してくるのかを、想像だにしなかったのだ。
 旧ソ連邦の諜報機関たるKGBの将校出身のプーチンは、FSB(旧KGB)出身のシロビキで固めた強権的体制のもとに、この軍事作戦にKGB的発想をもちこみ、ゼレンスキー政権を恐怖に陥れて降伏を迫る作戦を軍司令部に強引に押しこんだ。だからこそ、それぞれ指揮系統も異なる戦車の大部隊を補給路も確保せず四方八方から一挙に突入させたのである。そして、この電撃作戦と同時に、病院や学校を狙い撃ちにする人非人的蛮行をあらゆる街や村で続けているのだ。
 まさしくこのような手口こそが、スターリニスト・ソ連邦の暴虐の記憶を体に刻みつけているウクライナ人民の怒りを一気に燃えあがらせたのである。
 プーチンの戦争は絶対に勝利できない。それは、この戦争そのものにおいて、強権支配・謀略・情報操作をこととするFSB強権型支配体制の反人民性と、この体制のもとで作戦計画を下達されるロシア軍の致命的な弱さがさらけだされたからにほかならない。プーチンの軍隊は、民族意識を燃えあがらせ固く団結しているウクライナ軍・人民には勝てるはずがないのだ。

以下見出し

バイデンの「ロシア弱体化」策動とプーチンの核恫喝
侵略軍を撃退するウクライナ軍と労働者人民の団結
いまこそウクライナ反戦のうねりを!
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<プーチンの戦争>の共犯者

ロシア連邦共産党を弾劾せよ


 いま、「プーチンの戦争」の共犯者としてたちあらわれているのが、旧ソ連共産党官僚の一人であったジュガノフが率いるロシア連邦共産党である。このソ連スターリン主義党の残党分子は、「ネオ・ナチとの戦争」と称してウクライナ勤労人民殺戮の旗を振り、そして現にドンバスやヘルソンでは侵略の先兵となっているのだ。この血ぬられたスターリニストどもに、満腔の怒りを叩きつけよ!

ウクライナ侵略の旗振り役

 ロシア下院の第二党の座をしめるロシア連邦共産党は、ウクライナ侵略戦争を翼賛する最先頭に立っている。「ウクライナからナチを一掃」し「大祖国戦争の総仕上げをするのだ」とジュガノフは叫びたてている。戦争開始は「遅きに失したほどだ」とさえほざいているのだ。「ウクライナの台頭するファシズムにたいしてすべての愛国勢力は団結せよ」と号令し、プーチンがつくりだしている戦時体制を、ロシア正教会とともに支えているのが、この党である。
 そもそも、ウクライナ東部の二つの「人民共和国」を独立国として承認することを下院に提案したのが、このジュガノフの党だ。両国の「要請」を受けるという形式をとって軍事介入する、という殺人鬼プーチンのウクライナ侵略の露払いを務めたのである。
 侵攻したロシア軍は、ウクライナの国軍・領土防衛隊・武装住民組織などの一体となっての反撃を浴びてキエフ攻略戦に敗北しただけではない。ロシア国内では逮捕覚悟で街にでた労働者・学生をはじめ諸団体が全国各地で反戦・反プーチン≠フ声をあげ、御用報道を命じられている報道機関のなかからも「反対」の声が発せられた。
 こうした事態に苛立ち強権的な弾圧・報道規制の強化にでたプーチンを支え、反対運動圧殺のお先棒をかついだのは、ほかならぬロシア共産党である。「戦争反対」を叫ぶ人民は「卑劣な裏切り者」「ハエ」だ、といったプーチンに文字どおりに唱和し、ジュガノフは「あらゆる通敵分子を放逐」して社会の「亀裂を克服」し「愛国勢力を総結集させる」と謳い、勤労人民を戦争翼賛体制にくみこむことに奔走した。犯罪的にも、治安弾圧強化の先兵になったのが、このスターリン主義者どもなのだ。このジュガノフは、プーチン政権の情報統制ではまだ不十分だ、と言わんばかりに、対独戦時のソ連のように「情報分野で勝利」しなければいけないとほざいた。フェイク・ニュースと愛国的プロパガンダをもって人民を、とりわけロシア軍兵士たちを、徹底的に洗脳し教育せよとプーチンに教えを垂れてさえいるのである。
 今年のメーデーにおいてこの党は、赤旗(党旗およびソ連国旗)を林立させると同時に、いまでは「戦争勝利」のシンボルになっている「Z」のマークのゼッケンや腕章を労働者たちにつけさせた。ロシア侵略軍の戦車や軍用車などに大書され、ウクライナ勤労人民無差別殺戮のシンボルになっている「Z」を、だ。そして隊列の先頭をいくジュガノフらは、ナチとたたかった「大祖国戦争の総仕上げを」と呼号し、ロシアの労働者たちをこの戦争に駆りたてたのだ。
 それだけではない。ロシア軍が占拠しているヘルソンで、倒されていたレーニン像を復元したり、ナチス・ドイツにたいする勝利の象徴としての「ソ連国旗」を立てたりしているのは、この共産党系の者たちなのだ。
 ロシア軍が「ドンバス地方完全制圧」もできないままにむかえる「対独戦勝利記念日」をまえに、ジュガノフは危機感もあらわに言った――「アメリカに育成されたネオ・ナチどもはロシアを絞殺しようとしている」。にもかかわらず「大祖国戦争勝利」の源泉たる「ロシア愛国心」や、その勝利を導いた偉大な指導者スターリンを忘れたり軽視している、と与党「統一ロシア」やマスコミに悪態をつき、プーチンを尻押ししているのだ。このジュガノフこそは、対独戦の最前線となったウクライナの人民(全人口の六分の一が戦争の犠牲に供された)をはじめソ連の勤労人民を自国防衛のための戦争のまさしく駒として使い塗炭の苦しみを味わわせたスターリンの継承者にほかならない。スターリンのごとき鉄の意志≠もってこの戦争を貫徹せよ、と叫ぶジュガノフ。このスターリン主義官僚残党は、ウクライナ人民のさらなる虐殺へ、さらなる攻撃のエスカレートへと、プーチンの背を押しているのだ。
 ジュガノフの共産党を先頭とする残存するスターリン主義党こそが、ロシアの労働者人民をプーチンのもとに屈服させプーチンの戦争を支えているのである。絶対に許せない!

労働者階級の敵=スターリン主義残党を解体せよ!
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 ウクライナ人民大虐殺を許すな
闘う学生 四千人の先頭で奮闘
5・3大阪 
 五月三日に、大阪市北区の扇町公園で「輝け憲法! 平和といのちと人権を! おおさか総がかり集会」が開催された(主催はおおさか総がかり行動実行委員会)。関西のたたかう学生たちは、ウクライナ反戦闘争や改憲阻止・安保強化反対の闘いの戦闘的高揚をかちとるために、結集した労働者・市民四〇〇〇名の最先頭で奮闘した。
「ロシアのウクライナ侵略粉砕!」の横断幕に労働者市民が注目し共感拡がる
(5月3日、大阪・扇町公園)
  熱い檄を飛ばす学生たち
(5・3、大阪)
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 各地でウクライナ反戦の訴え
選挙宣伝への歪曲に抗し闘う労働者が奮闘
5・1「連合大阪」メーデー
  「連合大阪」は、五月一日に、大阪城公園で「第九十三回大阪地方メーデー」を開催した。わが同盟の情宣隊は、「ロシアのウクライナ侵略粉砕! 人民大虐殺弾劾! ウクライナ人民と連帯しよう!」と大書した横断幕を掲げ、降りしきる雨のなかを続々と結集してくる組合員たちに、メーデーを<ウクライナ反戦メーデー>として高揚させようと呼びかけるビラをくまなく配布した。
「ロシアのウクライナ侵略粉砕!」を訴え
(5月1日、大阪城公園)
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「連合」中央の自民党抱きつきを弾劾
4・29「連合福岡」メーデー
 四月二十九日、福岡市の舞鶴公園「鴻臚館広場」で「連合福岡」メーデーが開催され、二二〇〇名の労働者が雨をついて結集した。
 わが同盟の情宣隊は、既成指導部による裏切りに抗して春闘を最後までたたかいウクライナ反戦をたたかう労働者と連帯し、この日のメーデーを「ウクライナ反戦メーデー」として高揚させるために奮闘した。
結集する労働者に反戦の檄
(4月29日、舞鶴公園)
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超低額妥結=賃下げに怒り
5・1「連合石川」メーデー
 五月一日、金沢市の「いしかわ四高記念公園」において「連合石川」は、コロナ感染対策を理由として規模を縮小して、三年ぶりに「石川県統一メーデー中央集会」を開催した。冷たい雨をはねのけて五〇〇名の労組員が集会に結集した。わが同盟情宣隊は、今年のメーデーを<ウクライナ反戦メーデー>として高揚させるために、「ロシアのウクライナ侵略を許すな!」「二二春闘勝利!」と大書きしたわが同盟のビラをくまなく配布した。
雨をつき石川県統一メーデー中央集会に500人が結集
(5月1日、金沢市)

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