「解放」最新号(第2657号2021年3月1日)の内容

<1〜2面>
2021春闘勝利へ戦闘宣言
 <2・14労働者怒りの総決起集会>を圧倒的にかちとる
<3面>
労働者総決起集会 第一基調報告
 21春闘勝利! 大幅一律賃上げ獲得!
 貧窮人民の切り捨てを許すな!
<5面>
自動車総連21春闘方針批判
 「産業の永続的発展」のための労使協議への歪曲を許すな!
<4面>
Topics 経団連が政府・自民党と連携し「経済安全保障」対策
誰のためのリハビリ?
<6面>
各地で「菅政権打倒」の声
 神戸大・奈良女大生が決起 2・10 大阪
 金沢大生が自民県連に抗議 2・9 金沢
◎革共同政治集会に参加して
 「解放」
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2021春闘勝利へ戦闘宣言

<2・14労働者怒りの総決起集会>を圧倒的にかちとる

 
日本労働者階級の反転攻勢へ「団結ガンバロー!」
(2月14日、東京・練馬文化センター大ホール)
 緊急事態宣言発令下の二月十四日、全国から結集した闘う労働者たちは、首都・東京において、<二一春闘勝利! 労働者怒りの総決起集会>を圧倒的にかちとった。
 二一春闘が開始されたいま、独占資本家どもは、「コロナ不況」を口実として苛烈な首切り・賃下げ攻撃を労働者にしかけている。これにたいして「連合」指導部は「反対」の声ひとつあげもせずに「賃上げ要求」を事実上放棄している。国難突破のための政労使協議≠叫びたて、春闘を破壊せんとしているのだ。この危機的現実を根底から突破するために、わが戦闘的・革命的労働者たちは、既成労組指導部の闘争放棄をのりこえ二一春闘の戦闘的高揚を実現する、そのための指針を確認し、たたかう態勢をうちかためたのだ。
 緊急事態宣言のもとでの「外出自粛」や「移動自粛」の要請のなかで、東京・練馬文化センターには、全国各地からたたかう労働者が続々と結集した。「連合」傘下で労働貴族の抑圧に抗して闘いを切り拓き、多くの若き仲間を引き連れて結集してきた仲間たち。「全労連」内部で日共系指導部に反発している良心的労働者を大胆にわが戦列に獲得し、彼らとともに参加してきた仲間たち。そして解雇攻撃に晒されている非正規雇用労働者とともに労働組合を組織し彼らの先頭で奮闘している仲間たち……。ロビーのあちこちで闘いの交流の輪ができる。東京都によって集会の人数制限など様ざまな規制がかけられているなかで、集会実行委員会の仲間の案内のもとに、見る見る会場は満杯となった。
 インターナショナルやワルシャワ労働歌が流れ、いやがうえにも闘志がかきたてられるなか、午後一時ちょうど、集会実行委員会の代表が高らかに開会を宣言した。――「『コロナ不況』を口実とした解雇・賃下げと貧窮人民切り捨て――この政府・支配階級の攻撃にたいする断固たる反撃の拠点をつくっていこう。労働者階級へのあらゆる分断に抗して二一春闘をたたかいぬき、階級的団結をつくりだすために奮闘しよう!」と。

全労働者の<大幅一律賃上げ獲得>を!――第一基調報告

 
第一基調報告をくい入るように聞く労働者
(2・14、練馬文化センター)
 ただちに民間戦線の峰山徹氏が、「二〇二一春闘勝利!――大幅一律賃上げ獲得! 貧窮人民の切り捨てを許すな!」と題する第一基調報告を提起する。
 峰山氏は冒頭、怒りをこめて訴えた。――経団連会長・中西は、「業種横並びの賃上げなど現実的ではない」などと言い放って賃上げを拒否し、定昇凍結さえ突きつけている。これに応えて「連合」指導部は賃上げ要求を投げ捨て、「日本の抱える構造的課題」を解決するための「政労使の対話」を呼びかけている。今春闘は、経団連と「連合」指導部によって、日本資本主義の危機をいかに突破していくのかの協議の場とされようとしている。日本型賃金闘争としての春闘は最後的に破壊されようとしているのだ。「こうした春闘の危機を突破するために全力で奮闘しよう!」と。会場から、「ヨシ!」の気持をこめて熱烈な拍手がわきおこる。
 峰山氏は、<パンデミック恐慌>の犠牲を労働者に転嫁する政府・独占資本家どもを弾劾する。「コロナ解雇」は厚労省の発表でさえ八万人を超えた。資本家は、非正規雇用労働者を真っ先に解雇している。だが政府はなんの生活補償もおこなわない。多くの人民を自殺にまで追いこんだのは菅の「自助」の言葉だ。「自助・共助」のイデオロギーこそは、弱肉強食・優勝劣敗の社会ダーウィニズム、ファシズム的優生思想にほかならない!――峰山氏は、怒りをこめて暴きだし弾劾した。
 資本家による解雇・賃下げ攻撃にたいしても、菅政権の人民切り捨てにたいしても、「連合」神津指導部はまったくたたかおうとしない。彼らは、「それぞれの産業において最大限の底上げにとりくむ」などと称して、各労組が賃上げ要求をしないことを容認した。そして、「失業なき労働移動」と称して解雇も容認している。解雇・賃下げに協力する「連合」労働貴族を許すな! と彼は訴えた。
 峰山氏は、二一春闘の高揚を切り拓くためのたたかう労働者の任務を提起した。――第一に、独占資本家による「コロナ不況」を口実にした首切り・賃下げ攻撃をはねかえし、すべての労働者の大幅かつ一律の賃上げをかちとろう。とりわけ、最も過酷な犠牲を強制されている非正規雇用労働者の抜本的待遇改善のためにたたかおう。第二に、菅政権による「自助」をふりかざしたネオ・ファシスト的棄民政策に反対してたたかおう。第三に、菅政権による日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化に反対し、反戦反ファシズムの闘いを創造しよう。これらを集約して、菅政権を労働者階級の実力で打倒するために奮闘しよう、と。
 最後に彼は、「コロナ対策」を口実として職場での集会や討議が規制されているなかで、春闘を下から創造するために組合員や未組織の仲間たちと創意工夫して議論し、彼らをたたかう労働者の戦列に獲得するために貪欲にオルグ活動を展開しよう、と呼びかけた。
 「既成労組指導部の腐敗によって春季賃金闘争が破壊されようとしているいま、日本の労働運動の戦闘的炎を再び燃えあがらせられるか否かは、ひとえにここに結集した戦闘的・革命的労働者の頑張りにかかっている。」「二一春闘を日本労働者階級の反転攻勢の突破口たらしめよう!」――このように彼は力強く呼びかけて、報告を締めくくった。すべての仲間は、この気迫溢れる報告に万雷の拍手をもって応えた。

ネオ・ファシズム反動諸攻撃を打ち砕け!――第二基調報告

 第一報告の熱気が冷めやらぬなか、つづいて、公務戦線を代表して自治体労働者の五所博文氏が、第二基調報告「菅政権によるコロナ・パンデミック下の反動諸攻撃をうち砕け! 菅政権打倒に向けて突き進もう!」を提起する。
 開口一番、五所氏は、「<コロナ・パンデミック恐慌>のもと、困窮する労働者・人民を見殺しにする菅ネオ・ファシスト政権を、私は絶対に許すことはできない!」と語気強く訴えて報告をはじめた。
 コロナ・パンデミックのもとで労働者・人民が苦境にあえいでいるのは、菅政権が独占資本を救済するための経済対策を最優先し、感染対策を放棄したからだ。この政権が唯一迅速にやったのが、「入院を拒否した者は罰する」という特措法・感染症法の改定だ。
 しかも菅は、国会で追及されるや、「最終的には生活保護がある」などと居直った。人民にびた一文出さないことの表明だ。生活保護申請者を「国家にたかる国民の敵」であるかのように描きだしてバッシングを浴びせてきたのが、このファシストどもではないか!――五所氏は、このようにつきだして、菅政権の反人民性を暴きだした。しかも、この政権が人・物・予算を投入することをネグレクトしてきたことのゆえに、いま全国の医療現場・介護現場・保健所などで労働者が殺人的な激務を強いられ疲労困憊させられているのだ。
 五所氏は次に、菅政権がおしすすめようとしている「行政のデジタル化」のどす黒い狙いを暴きだした。
 この九月にもデジタル庁を発足させようとしているこの政権は、いまマイナンバーカードの普及に血道をあげ、一切の個人情報をNSCが統括するデジタル庁のもとに一元的に管理しようとしている。さらに各自治体の保有する住民の個人情報を国家のもとに統合管理することをめざしている。菅政権は、中国・韓国・台湾のようなデジタル監視社会≠フ構築にいま突進しているのだ。このように述べて、彼は、「菅政権による一億総監視=総管理体制の構築をうち砕け!」と訴えた。
 五所氏はさらに、菅政権の反動諸攻撃にたいする闘いを放棄している「連合」指導部や「全労連」指導部を批判した。既成指導部は、コロナを口実として、機関会議や大衆集会も職場討論も放棄し抑圧している。彼らじしんが組合の団結を破壊しているのだ、と。
 そして彼は、自治体職場でのみずからの闘いについても報告する。当局によるICT化や民間委託化・それにともなう合理化提案にたいして、労組本部は何の抗議もしない。この悪辣な攻撃と労組本部の裏切りにたいする怒りと組合破壊を許さない決意に燃えて、いま私はたたかっている。ともにたたかう組合の仲間に、「組合を戦闘的につくりかえよう」、「そのためには組合の中心となるオレたちが自分の思想をうちかためよう」、そして「自分自身を社会を変革する主体へと高めていこう」と私は訴えたい、と。職場での激闘に裏打ちされた五所氏の血潮がたぎる提起に、すべての仲間が熱い共感の拍手で応える。
 五所氏はさらに、菅政権による日本型ネオ・ファシズム支配体制の強権的強化に反対するとともに、日米安保同盟の強化反対、辺野古新基地建設阻止、憲法改悪阻止などの旗幟を鮮明にしてたたかおうと呼びかけた。最後に彼は、ひときわ力をこめて、「菅政権がしかけてくる反動諸攻撃をうち砕き、菅政権打倒に向けて進撃せよ!」と檄を飛ばした。会場の仲間たちは大きな拍手で呼応し、「菅政権打倒」への決意をうちかためた。

末期資本主義の腐朽を暴き労働者階級の未来を拓け!――革共同革マル派

 二十分間の休憩ののち、わが革共同革マル派の代表が連帯のアピールに立つ。
 わが同志はまず、パンデミックのもとで剥きだしになった現代資本主義の末期的腐朽について暴きだした。
 世界各地で労働者・人民が生活苦と失業と感染の危機にたたきこまれているいま、異常な株高が惹きおこされている。ブルジョアどもは莫大な富を独り占めし、人民はかつてない窮乏化にたたきこまれている。<貧富の差>はパンデミック下で急速に拡大し、その根底にある<階級分裂>が剥きだしになっている。
 このかん帝国主義諸国は、安価な労働力を求めて海外に生産拠点を移し、国内製造業を空洞化させてきた。そこで生産過程から放逐した多くの労働者の「雇用の受け皿」としてサービス産業などを肥大化させてきた。こうした産業は、マルクスが「産業予備軍」と呼んだ失業者群のプールの今日的形態にほかならず、そこで働く労働者はおしなべて非正規雇用を強いられてきた。<パンデミック恐慌>下でこのプールが決壊し失業者が大量に放りだされたのだ。
 しかも<パンデミック恐慌>下で生き延びようとしている日本の独占資本は、いま「経済のデジタル化」の加速に躍起となっている。AIやロボットの導入は、労働者をさらに労働現場から放逐する。それとともに電脳的疎外の極致に労働者を突き落とすのだ。しかも「経済のデジタル化」は、サイバー空間において「需要」をつくりだし、そのための「生産」をもサイバー空間においておこなう、という意味をもつ。これこそは、国家独占資本主義に特有の浪費の生産であり、末期資本主義における過剰資本の処理の典型的形態である、と言っていい。
 そして彼はこう喝破した。――「GAFAと呼ばれるデジタル・ICT企業があっという間にグローバル経済競争の覇者となり、一握りのIT長者♂サしたブルジョアどもと圧倒的多数の貧窮人民との<貧富の差>が歴史上かつてないほどに拡大しているこの現代社会、支配する階級と権力者が人民をデジタル監視技術でがんじがらめに管理し抑えつけるこの社会こそは、スターリン主義ソ連邦崩壊以降の既成労働運動指導部の腐敗に助けられて生き延びてきた現代帝国主義の腐朽と荒廃のすさまじさを、その末期性を如実にしめすものにほかならない。まさに末期資本主義は死の痙攣にあえいでいる」、と。会場の仲間たちが目を輝かせて、「うんうん」と聞き入る。
 わが同志は、つづいて「今二一春闘をどうたたかうか」を提起する。
 彼は、会場の仲間たちに、とりわけ本集会に初めて参加してきた若き仲間たちにむかって、「『コロナ不況』を口実とした解雇・賃下げを許さず、大幅一律賃上げを獲得しよう」というわが同盟の春闘スローガンの意味を訴えた。<パンデミック恐慌>下で現にいま、夥しい労働者・とくに非正規雇用労働者が容赦なく路頭に放り出されている。かつて二〇〇六年に非正規雇用労働者が大量に生みだされているにもかかわらず既成指導部が反撃をまったく組織しようとしなかった。このときに同志黒田寛一は、「日本労働運動の破滅元年」と怒り、「非正規雇用労働者よ、いま革マル派が行くから待ってろよ」と檄を飛ばされた。「われわれは、まさにこうした立場に立って、今春闘をたたかおうではありませんか!」――このように同志は、会場の労働者たちに呼びかけた。
 そして彼は言う。――「大幅一律賃上げ獲得」というわれわれのメイン・スローガンには、戦略が適用されている。「ブルジョア階級政府の打倒をつうじて賃金奴隷制の撤廃を」というわが同盟の戦略が。それだけでなく、われわれはそれを、今日版産業報国会と化した「連合」を脱構築するとともに、修正資本主義の党に変質した日本共産党を解体して真実のプロレタリア前衛党を創造していくというわが同盟の組織戦術にふまえて提起しているのだ。われわれのうちだす運動の方針は、つねに必ず、ときどきの情勢の具体的分析に立脚し、戦略を適用すると同時に組織戦術にふまえて提起されている、と。だからこそ、戦術をめぐる論議をつうじて、われわれは、労働組合運動の担い手を労組を牽引する戦闘的仲間へと高めつつ組合そのものを強化し、また種々のフラクションの担い手へと高めていくことができるのだ。彼は、イメージが湧くように語る。――「土壌を耕すだけではなく種をまき、芽が出るように水と養分をやらなければならない。これがオルグを含む方針の提起なのだ」、と。多くの仲間・とりわけ若い仲間たちが、一言も聞きもらすまいと発言に集中する。
 「『危機は批判を呼ぶ』と言うが、たしかに『資本主義の限界』ということが巷でも囁かれはじめてはいる。だがもちろん、資本主義社会は自動的に崩壊することはありえない。それを打ち倒すことができるのは、ただ労働者階級による批判、それも力による批判だけなのだ!」――こうわが同志が喝破すると、会場からいっせいに共感の拍手が湧きおこる。そして彼は続けた。「資本主義の非人間性の真の秘密を知っているのは、階級的に目覚めているわれわれ以外にない。資本主義をこの地上から一掃し、その廃墟のうえにいかなる社会を建設すべきかという歴史的自覚をもって闘いを挑みつづけているのが、われわれなのだ。」「一切の既成指導部をのりこえ、今春闘を力の限りたたかい、そして新しい労働者階級の未来を切り拓くことをめざして、ともにたたかおうではないか!」
 満場の仲間たちは、「ヨシ! やるぞ!」の気合いをこめて圧倒的な拍手で応えた。今春闘をたたかうにあたっての核心問題を簡潔かつイメージ豊かに提起したわが同志のこの若々しく凛としたアピールは、すべてのたたかう労働者の心を捉え、パンデミック下の春闘をたたかいぬくための革命的武器となったのだ。
 つづいて、全学連の有木委員長が連帯挨拶に立つ。
 彼はまず、去る一月三十日に、全学連が「貧窮人民を見殺しにする菅政権打倒!」を掲げて国会・首相官邸にたいする闘争に決起したことを報告した。「野党連合政権樹立」の妄想の虜になって菅政権への大衆的反撃を放棄している日本共産党指導部を弾劾し、わが全学連は唯一、労働者・人民の最先頭でたたかった。そして、北海道・沖縄・愛知・石川・大阪で、全学連は「菅政権の打倒」を掲げ「反戦反安保」の旗高くたたかいぬいたのだ、と。
 さらに彼は、コロナ・パンデミック下での大学当局による自治破壊攻撃に抗して、早稲田大学や国学院大学などにおいて文化団体連合会などのたたかう学生たちは反撃の闘いを大衆的につくりだした、それを基礎にして文連総会を成功的にかちとり革命的執行部を再確立した、と胸を張って報告した。キャンパスが閉鎖され学生が登校しないという困難な状況のなかで、自治団体を強化するかたちで革命的学生運動を雄々しく推進してきたのだ、と。有木委員長は言う。――「この困難をわれわれは、職場深部において組合組織を強化し歯を食いしばって奮闘されているたたかう労働者のみなさんの闘いに学んで、変革的実践のパトスを燃えあがらせることによってのりこえてきました」。この若き仲間の熱いエールに、たたかう労働者たちは共感と連帯の圧倒的な拍手で応えた。

春闘破壊に抗して闘う息吹――各戦線の決意表明

 各地方・各産別からの決意表明が続いた。
 最初は、東海地方の金属労働者の発言だ。彼はまず、トヨタ労組労働貴族の犯罪性を暴きだし弾劾した。トヨタ労働貴族は、昨年十二月の段階で「二一春闘でベースアップを要求しない」といち早く宣伝し、秋の大会では定期昇給制度の改悪を容認した。さらに、与党である自民・公明とも協力していくと表明した。「こうしたトヨタ労働貴族の反労働者的な犯罪行為を満身の怒りをこめて弾劾する」、と。そして彼は、トヨタ労働貴族が、「豊田綱領の精神」なるものをふりかざし、組合員に「会社の競争力強化のために何をやるか」を提案させる運動を展開している。まさに産業報国運動そのものだ、とつきだした。
 そして彼は、こうした労働貴族の支配のもとで、下から闘いをつくりだし組合をつくりかえていく、という決意を語り、同志黒田の『労働運動の前進のために』や先輩たちが築いてきた五十年の教訓を財産にして、「次の五十年はわれわれの世代がつくりだす」と力強く宣言した。
 次に発言に立ったのは、教育労働戦線の仲間だ。彼は、新学習指導要領の本格実施によって長時間労働や労働強化が強制されている学校現場で、わが仲間たちがいかにたたかっているかを報告した。こうした状況のなかで学校長などによる「パワハラ行為」が激増し、病休や退職に追いこまれる教育労働者が続出している。わが仲間たちは、こうした問題をも組合運動の課題としてとりあげ、闘いをつくりだすことをつうじて組合組織を強化してきた。そのばあいに、いわゆる「パワハラ校長」は、政府・文科省と教育委員会のもとでの上意下達の労務管理体制がもつ強制性のあらわれであり、それは「戦争をやれる国」にふさわしい愛国心をもち、独占資本が要望する能力をもった人材を育成する教育を貫徹するためにつくられたものであること。組合員たちとこうした論議をおこない、彼らを組合活動家として強化するだけでなく、わが戦線の担い手に獲得するために奮闘する。――このように彼はみずからの決意を表明した。
 三番目の発言は、沖縄の公務労働者の代表である。彼女は、まずハローワークの非正規雇用労働者にたいして全国で解雇攻撃がかけられていることを弾劾した。再度の緊急事態宣言のもとで解雇された人たちでハローワークがあふれかえり、労働者が過労死ラインを超える長時間労働を強いられているこのときに、菅政権は、なんと数千人もの労働者の雇い止めを強行しようとしているのだ。「絶対に許せない!」と彼女は憤激をこめて弾劾した。いま全国の仲間が、日共系の「全労働」指導部による闘争放棄をのりこえ解雇撤回をかちとる闘いを展開している。そして彼女は、対面での組合大会を断固として実現したと報告した。
 さらに彼女は、辺野古の米海兵隊基地に陸自の水陸機動団=日本版海兵隊を配備する計画が暴露された現在、沖縄の地において、既成反対運動指導部の闘争放棄をのりこえ、「反安保」の声高く辺野古新基地建設阻止闘争をたたかいぬくという決意を表明した。
 最後に発言に立ったのは、交通運輸戦線のたたかう仲間だ。コロナ感染拡大下で大幅な減収に見舞われている私鉄経営者どもは、諸手当・残業代のカット、一時金の大幅削減などの攻撃を労働者にかけてきている。そして今春闘にさいしても「ベアゼロは当たり前」などと公言している。さらに彼らは、「コロナ禍」を機に、鉄道・バス産業の「事業構造改革」を進めるために合理化・労働強化の攻撃をしかけてきている。ところが私鉄総連本部は、「労使一体となってこの難局をのりこえることが労働者の生活を守ることだ」と言いはなち、「物価上昇分」と称するたった九〇〇円の賃上げを要求しているにすぎない。彼らの春闘スローガンは「政治力強化・交通政策前進」であって、交通政策実現運動一本なのだ。「こんな方針で春闘がたたかえるか!」と彼は強く叫んだ。本部の闘争放棄を許さず、決起集会中止などの統制を創意工夫して食い破り、下から闘いを創造していく。このように烈々たる決意を表明した交運戦線の若き仲間に、会場は熱い連帯の拍手で応えた。
 すべての発言が終了し、司会の仲間が本集会の閉会を宣言した。ただちに「春闘勝利」の赤ハチマキを着けた全発言者と各地区の赤旗をもった仲間たちが壇上に集結する。実行委員長が、「大幅一律賃上げ獲得! 貧窮人民の切り捨てを許すな! 二一春闘勝利のために団結ガンバロー!」と力強く掛け声をかけた。すべての参加者がこれに呼応して元気よく拳をふりあげる。
 われわれは、<2・14 労働者怒りの総決起集会>を、緊急事態宣言下の規制や困難をものともせずに大成功のうちにかちとった。コロナ・パンデミックを口実とした一切の解雇・賃下げ攻撃をはねかえし、既成労組指導部の賃上げ闘争放棄を弾劾しながら<大幅一律賃上げ獲得>のための闘いを創造していく。そして、困窮する労働者・人民を見殺しにし日本型ネオ・ファシズム支配体制の強権的強化に狂奔する菅政権を怒りの炎で包囲し打倒する。――そのための闘いの拠点を、われわれはいま新たな仲間を結集させつつ確固としてうちかためた。
 すべての発言者が語ったように、労働貴族どもはコロナ感染拡大を利用して職場での討議や大衆的決起集会をことごとく封殺している。このような官僚統制を打ち破りながら、二一春闘の戦闘的高揚のために、われわれは今こそ全力で奮闘しなければならない。日本の、いや全世界の労働者階級の未来は、わが闘いの前進にかかっている。すべてのたたかう仲間は、日本労働者階級の最先頭で、ただちに全国・全戦線で闘いを創造しよう!
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2・14労働者怒りの総決起集会 第一基調報告 

二〇二一春闘勝利!

大幅一律賃上げ獲得! 貧窮人民の切り捨てを許すな!


 緊急事態宣言が延長されたなかで、これを突き破って全国から結集されたすべてのたたかう労働者・学生の皆さん!
 <パンデミック恐慌>のもとで今、多くの労働者が企業による解雇・雇い止めによって、あるいは倒産・廃業によって失業したり半失業状態におかれたりしている。しかも、こうした困窮にあえぐ労働者・人民にたいして生活補償もせず切り捨てているのが菅政権だ。まさに多くの労働者が失業や賃金カットを強いられ生活苦にあえいでいるなかで、今春闘はたたかわれようとしている。われわれは、今春闘を政府・独占資本家どもにたいする反撃の突破口たらしめようではないか。

(以下、見出し)

T コロナ・パンデミック下の二一春闘――国難突破のための(政)労使協議≠ヨの変質

U <パンデミック恐慌>の犠牲を労働者に強要する政府・独占資本家ども

 A 「コロナ不況」を口実とした解雇・賃下げ攻撃と菅政権の棄民政策

 B 「デジタルとグリーン」を掲げた産業構造の一挙的転換と「働き方改革」の推進

V 春闘の国難突破のための(政)労使協議≠ヨの解消を許すな!

 A 「賃上げ要求」を最後的に放棄した「連合」指導部を弾劾せよ!

 B 「全労連」指導部の選挙カンパニアへの闘争歪曲を許すな!

W 菅政権打倒をめざして闘おう!

 今こそ戦闘的労働者の戦列を強化しよう!

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自動車総連21春闘方針批判

「産業の永続的発展」のための労使協議への歪曲を許すな!

パンデミック恐慌下の首切り、賃金カット、労働強化、労災の頻発

 自動車職場では今、中国やアメリカでの需要の回復と国内新車販売の増加(昨年十月から四ヵ月連続の対前年同月比増)をうけて、月三〜四回の休日出勤、毎日の長時間残業を強制されて労働者はクタクタだ。休日出勤といっても昨年四月から六月の休業日の振替出勤も多く、割増賃金もない。
 昨春は会社の都合で無理やり休まされて、賃金をカットされた。いまは割増手当も支払われずに、休日に働かされているのだ。冬の一時金も「コロナ感染症の拡大による業績不振」を口実として多くの企業でカットされた。自動車労働者の年間収入は大幅に減少している。残業代や休出手当、夜勤手当を加えて、やっと世間並み≠フ賃金をえることのできる中小部品企業で働く労働者はより深刻だ。少なくない労働者が長年積み立ててきた貯蓄を取り崩さざるをえなくなっているのだ。
 パンデミック恐慌のもと、自動車資本の経営者どもは昨春以降、多くの非正規労働者を雇い止めし、路頭に放りだした。さらに「希望退職」という名の正規労働者の大量首切り攻撃も実施した(三菱自動車をはじめ上場企業だけでも十一社にのぼる)。生産量が回復したいまも「生産性が低い」とみなした部署を縮小したり閉鎖したりして、当該部署の労働者の首を容赦なく切っている。また定年後の再雇用が法的に義務付けられているにもかかわらず、「本人同意を取り付けた」という形式をとって六十歳以上の高齢労働者の首も切っている。他方で経営者どもは繁忙職場の生産増に対応するために、非正規労働者を再び大量にしかも低賃金で雇い入れているのだ。まさに労働力のジャストインタイムではないか!
 さらにプレス機械や出荷場のシャッターに挟まれて亡くなっていた労働者を同僚が発見するというような労災事故が頻発している。経営者は目撃者がいないことをいいことに「事故原因不明」で済ませている。だが、それは死亡事故がおきるような危険な作業を「生産性向上」の名のもとに労働者一人にやらせてきた結果ではないか。
 「こんなに忙しいのになんでボーナスがカットされるのか」「長年勤めているが、こんなでたらめは初めてだ」「黙っていたら、こきつかわれるだけだ」。いま労働者たちは怨嗟や怒りの声を吐き捨てている。

「自動車産業の永続的発展」を唱える21春闘方針

 自動車労働者がパンデミック恐慌のもとで苦境に陥っているなか、自動車総連は一月十四日、「新たな時代に向けて高めよう! 職場の力」なるスローガンのもと第八十八回中央委員会を開催し、春闘方針を決定した。だがそれは自動車労働者の困窮し苦悩する現実からうきあがった、まったく反労働者的なものだ。その特徴は以下の点にある。
 第一に、二一春闘の「目指すべき方向性」を「自動車産業の永続的発展」と措き、その実現のための手段を「職場の力を高める」ことだとおしだしていることである。これが今春闘方針の最大の特徴である。
 第二には、賃上げ要求にかんして「新型コロナウイルスの影響に踏まえつつ、自ら取り組むべき賃金水準に向けて、最大限取り組む」と言いつつ、「絶対額を重視した取り組み」をさらに深化させるという名のもとに産別組織としての統一した賃上げ幅の要求基準の設定を三年連続で見送ったことだ。
 自動車総連会長・倉は「以前は、まず大手がそれなりのベアを勝ち取り、それが基準になって中堅〜中小が賃上げを目指していく『パターンセッター』方式でした。自動車総連は、もうそんなやり方はとっていません」と公言している。それは、大手企業労組は賃上げ要求を放棄し、中小企業労組は「目指すべき賃金水準」をみずから設定して自助努力で労使協議せよということだ。
 全トヨタ労連会長の鶴岡は昨年末から「問答無用に一緒の(賃上げ幅の)水準を掲げるのは実情に即していない」「上げ幅だけを意識した取り組みから脱却する」とベア要求をくりかえし否定してきた。こうした全トヨタ労連・トヨタ労組の労働貴族どもがリードして本方針はつくりあげられたにちがいない。
 第三の特徴は、「働き方の改善」を強化するとしていることである。コロナパンデミックのもとでテレワークなどの働き方が進展したもとで、なによりも自動車産業の「変革期」・競争が激化していることに対応するために「生産性の向上や競争力強化」に資するように「働き方の改善」をいかに図っていくかを経営者と協議せよと主張していることである。

次世代自動車の開発と産業再編成への全面協力

経営陣に呼応した生産性向上運動の推進

賃上げ闘争の否定

労働組合の団結を基礎に大幅一律賃上げをかちとろう!


 二一自動車春闘はまさに危機的である。労働貴族どものゆがんだ指導によって、賃上げゼロをうけいれ、合理化、労働強化などすべての生産性向上策への協力を誓う場にさせられようとしている。職場ではパンデミック恐慌下の賃下げ、首切り、労働強化の攻撃にたいする労働者の不満や怒りが充満している。だが、屈辱的にも「会社の立場に身をおけ」と労使協調主義を組合員に教えこむ労働貴族の支配ゆえに、その不満の矛先はゆがめられ、霧散させられようとしている。戦闘的・革命的労働者は乾坤一擲、この危機を突破するためにたたかおう!
 賃金カットが強行されているにもかかわらず、賃上げさえ否定する労働貴族を弾劾し、大幅で一律の賃上げをかちとろう。一切の生産性向上運動反対! 危機をあおりたてる独占資本家どもによる合理化・労働強化を許すな。労働組合の労働者的な団結を基礎に二一春闘の高揚をかちとろう!
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各地で「菅政権打倒」の声 
2・10大阪

「困窮人民見殺しを許すな!」


神戸大・奈良女大生が決起
自民党府連に怒りの拳
  二月十日、神戸大学と奈良女子大学のたたかう学生たちは、「困窮人民見殺しの菅政権打倒」を掲げて、自民党大阪府連にたいする抗議闘争に決起した。
 菅政権は、入院勧告の拒否などに罰則を科す感染症法・新型コロナウイルス特別措置法の改定案を二月三日に可決・成立させたことにふまえて、九日には、「デジタル庁設置法案」を中軸とした関連法案を閣議決定し国会に提出した。支持率の急落にみまわれながらも、人民への罰則強化、国民総管理=総監視体制確立のためのデジタル庁創設などの日本型ネオ・ファシズム支配体制の強権的強化に突進しているのが極反動の菅政権だ。この菅政権をいまこそ打倒するという烈々たる決意に燃え、関西のたたかう学生たちはこの日の闘いに起ちあがった。
自民党大阪府連の前で奮闘する闘う学生たち
(2月10日、大阪市)
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2・9金沢

「対中攻守同盟の強化反対!」

金沢大生が自民県連に抗議
 二月九日、たたかう金沢大生たちは、自民党石川県連への抗議行動と街頭情宣に連続的にとりくんだ。
 午後三時、時折雪がちらつくなか、県連前に登場した学生たちは「困窮人民を見殺しにする菅政権を打ち倒そう!」と大書きした横断幕をひろげ、「金沢大学共通教育学生自治会」ののぼりを立てる。驚きあわてた県連職員たちは玄関をピシャリと閉め、ジッと鳴りをひそめている。
 たたかう学生たちはこぶしをふりあげ「困窮する人民見殺しを許さないぞ!」「人民への生活補償をただちにおこなえ!」「学費を全額無償化せよ!」とシュプレヒコールをたたきつける。恐れをなした県連職員がオズオズとでてきた。たたかう学生は、地元石川出身の元首相・森の暴言も含め菅政権・自民党の悪行をあまねく弾劾する抗議文を、怒りをこめて読みあげる。職員は顔を真っ赤にし、うなだれて抗議文を受けとることしかできなかった。学生たちはさらにシュプレヒコールをたたきつける。「敵基地先制攻撃体制の構築反対!」「憲法改悪阻止!」「日米の対中攻守同盟の強化を許さないぞ!」「菅政権を打倒するぞ!」こうしてたたかう学生たちは既成反対運動の沈滞をつき破り、県連抗議行動を貫徹した。全国各地での全学連の闘いと断固連帯して。
 つづいて学生たちは、金沢市の繁華街・香林坊で街頭情宣をおこなった。
 たたかう金大生たちは、総選挙での「野党連合政権」の樹立という妄想にしがみつき、このための票田開拓に一切の闘いを解消している日共指導部翼下の既成反対運動をのりこえて、北陸の地から「菅政権打倒!」の炎を赤々と燃えあがらせたのだ。
自民党石川県連に怒りの声を叩きつける金沢大の闘う学生
(2月9日、金沢市)
   香林坊に怒りのアジテーションが響く
(2月9日、金沢市)
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