「解放」最新号(第2869号2025年5月26日)の内容
<1〜2面>
ガザ大規模攻撃=人民大殺戮に突進する
ネタニヤフ弾劾!
「三十日間停戦」を蹴飛ばし空爆に狂奔するプーチン
愚帝トランプの関税ブーメラン
<3面>
軍艦を造れなくなった軍国主義帝国アメリカ
防衛省設置法改定を許すな
米太平洋陸軍が多国間軍事演習
<4面>
労働者を「過労死」に追いこんだ資本家どもの責任逃れを許すな
労働者・人民に犠牲を強制
――兵庫県知事・斎藤の「県政改革」
Topics 日本学術会議法人化法制定を許すな!
<5面>
トランプ政権の敵視政策の標的にされた南アフリカ
南アフリカ
鉱山労働者大虐殺から12年 〈4〉
<6面>
5・3 各地の憲法集会に決起
札幌/金沢
「愛労連」メーデーに檄 5・1名古屋
「解放」
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ガザ大規模攻撃=人民大殺戮に突進する ネタニヤフ弾劾!
五月十三日、ネタニヤフ政権はガザ南部ハンユニスのヨーロピアン病院を空爆した。瓦礫と化したガザの地で唯一ガン治療をおこなっていたこの病院を破壊して、そこに身を寄せていた病人や怪我人、医療関係者など十六人もの人民を虐殺したのだ。これにつづいてシオニスト軍は、連日連夜の猛爆撃を強行し、「ナクバの日」である十五日には一二七人の人民を虐殺した。血に飢えたシオニストどもは、十六日までのわずか四日で四〇〇人ものパレスチナ人民を殺害したのだ。 「病院にはハマスの司令部があり、ガザの指導者ムハンマド・シンワルがいた」などとシオニストどもはほざいている。昨年イスラエル軍によって虐殺されたハマスの指導者ヤヒヤ・シンワルの後継者(=弟)ムハンマド・シンワルを名指しにし、パレスチナ人民のシオニストへの怒りの原点である「ナクバ」当日を選んで強行されたこの一連の攻撃こそは、不屈にたたかうハマスと・それを支えるパレスチナ人民への凶暴な憎悪をたぎらせたネタニヤフの、パレスチナ民族絶滅の意志をむきだしにしたものではないか! それだけではない。吸血鬼ネタニヤフは、二ヵ月以上にわたって食糧と水の供給を完全に遮断しつづけることで、すでに夥(おびただ)しい数のパレスチナ人民に餓死を強制し、六万人にのぼる子供たちを栄養失調におとしこめている。いまや二一〇万のガザ人民すべてが餓死の危機に直面しているのだ。 イスラエルのこの蛮行にたいして、全世界の労働者人民や国連諸機関が囂々(ごうごう)たる非難の声をあげている。これをかわすためにネタニヤフ政権は「ガザ地区に物資の搬入を再開する」と突如として発表した(五月十四日)。イスラエル主導でアメリカが援助する「ガザ人道財団」(CHF)なるものをデッチあげ、この「財団」がガザの四ヵ所の拠点に物資を搬入し、アメリカの警備会社が配布と警備を担当するというのだ。「人道」の皮をかぶったイスラエルのこのうごめきは、新たなパレスチナ民族絶滅攻撃突入の布石にほかならない。 この二日後の五月十六日夜、ネタニヤフは、「ガザ全域の占領をめざした大規模攻撃の開始」を宣言し、数万人の予備役を投入してガザ人民二一〇万人のすべてをガザ南部ラファに移動させ、ハマスを北部に封じこめて絶滅する、と喚きたてた。いま多くのガザ人民は、イスラエルの残虐きわまりない攻撃に耐え、瓦礫と化した故郷に住みつづける意志を固めている。このことに苛立つネタニヤフは、飢餓に苦しむ人民にたいしてこれまで以上に激烈な攻撃をくわえながら、かの「財団」による物資配布を餌≠ノして、彼らをイスラエルが設定した南部の四地点に強制的に追いこむことを狙っているのだ。そしてあくまでも移動を拒否し・みずからの故郷に留まる人々をハマスとその支持者とみなし、圧倒的な軍事力を投入して一人残らず抹殺する挙にでたのである。これが許せるか! トランプの肝いりで五月十四日にカタールにおいて開始されたイスラエルとハマスとの「停戦交渉」なるもの。だがこの「交渉」の進展など、ネタニヤフが歯牙にもかけていないのはあきらかだ。そもそもネタニヤフは、庇護者トランプの顔をたてるために「交渉団」を送ってはいるが、この連中にほとんど何の権限ももたせてはいない。イスラエル軍のガザにおける占領地を拡大してハマスを徹底的に追いつめるために、この交渉期間中に狙いをさだめて、パレスチナ人民へのジェノサイド攻撃を一挙に激化させているのが、ネタニヤフ政権なのだ。 パレスチナ人民のガザ追放≠企むトランプを許すな
大統領就任後はじめてサウジアラビアをはじめとする湾岸諸国を歴訪し、これら諸国の権力者どもと巨額のディールを成立させて今後の経済関係の発展≠謳いあげたのが、トランプである(五月十三日〜十六日)。この輩は、アメリカ国家の中東における利権を確保し、同時に「ピースメーカー」として名をあげるために、イスラエル権力者と湾岸諸国権力者との「歴史的合意」=アブラハム合意――第一次トランプ政権下でイスラエルとUAE、バーレーンなどとのあいだで一旦は成立したが、二〇二三年十月八日にネタニヤフがガザへのジェノサイド攻撃を開始したことによって事実上頓挫した――をみずからのイニシアティブのもとにアラブの盟主<Tウジをひきこんで再構築する野望をたぎらせている。 自国のムスリム人民からの反発をおそれる湾岸諸国権力者どもがガザ攻撃に突進するネタニヤフ政権と距離をおかざるえないことを察知しているトランプは、だからこそネタニヤフがガザ全域を早急に平定=$阯フすることを全面的に尻おししているのだ。すべてのパレスチナ人民をガザから放逐し、ガザを更地にしたうえで、かの地をアメリカとイスラエルとが所有するという悪逆無道のパレスチナ問題のシオニスト的解決≠ノむけて突進するネタニヤフとトランプを絶対に許すな! 「アラブの大義」を口先で唱えながら、パレスチナ人民大虐殺の共犯者トランプと抱きあう湾岸王制諸国の権力者どもを弾劾せよ! ネタニヤフ政権によるガザ人民ジェノサイドを絶対に許すな! (五月十七日) |
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「三十日間停戦」を蹴飛ばし空爆に狂奔するプーチン 五月十七日、イスタンブールで開かれた「停戦協議」のその翌日に、ロシア軍は、キーウ、ドニプロペトロウシク、ドネツクなどのウクライナの主要地域にたいして、二七三機(過去最大)のドローンを使って襲いかかり、数多の人民を死傷させた。ロシア国境に近い北東部のスムイ州では、国境付近から避難する住民を乗せた小型バスにドローンを撃ちこみ、九人の住民を虐殺した。 「停戦協議」の場で、ロシア代表団の団長メジンスキーは、「戦争と交渉は概して同時に進められるものだ」などとうそぶいた。「交渉に応じる」とか「停戦を望んでいる」とかと口先では言いながら、その傍(そば)からウクライナ人民にたいする殺戮に狂奔しているのが、この殺人鬼どもなのだ。 プーチンの命を受けたロシア軍はこのかん、キーウ、ハリキウ、オデーサそしてザポリージャなどにたいして極超音速弾道ミサイルやドローンを使った残虐きわまりない無差別攻撃を強行してきた。首都キーウでは七十発の弾道ミサイルと一四五機のドローンを使った過去最大規模の爆撃によって十三人の住民が死亡し、九十人が負傷した(四月二十四日)。東部の鉄鉱石鉱山のある工業都市、労働者の街でもあるクリビーリフにたいしても、かのマリウポリの大虐殺攻撃のように、市街地を廃墟にしつくす攻撃をつづけている。 ロシア軍のウクライナにたいするミサイル・ドローン攻撃=人民殺戮を断じて許すな! 以下 見出し トランプに見放されないための交渉参加 習近平を主賓に祭りあげた「戦勝記念日」 |
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愚帝トランプの関税ブーメラン
トランプの「相互関税」にたいして全世界から巻き起こった囂々(ごうごう)たる非難、アメリカ経済の屋台骨を揺るがしかねない「株・国債・ドルのトリプル安」、就任後一〇〇日のそれとしては歴代最低の四二%にまで急降下した大統領支持率。――これらの事態に驚愕した財務長官ベッセントらの説得によって、愚帝トランプは対中高関税政策の修正に追いこまれたのである。 みずからが大きなドスを突きつけておきながら、自分のほうが耐えきれなくなって泣きを入れ、オレ様も引くからオマエも引け≠ニ惨めきわまりない「ディール」をもちかけたトランプの姿こそは、この愚帝を頭に戴く帝国アメリカの末期の醜態を、全世界に曝けだしたのである。 四月初めに「アメリカ解放の日」などと叫びたてながらトランプが世界各国にむかって発動した「相互関税 Reciprocal Tariff」なるもの――その衝撃波は、一ヵ月あまりでトランプ自身にブーメランのようにはねかえり、この政権はいま、アメリカ人民の怒りを浴び、独占資本家どもの怨嗟の声に包まれて、立ち往生している。 以下 見出し 内外の反撥に驚き泥縄式の「修正」 「主敵・中国」に塩を送る 「関税減免」を懇願する唯一の属国 |
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先制的サイバー攻撃法の制定弾劾! 日本学術会議法人化法の制定を許すな |
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軍艦を造れなくなった軍国主義帝国アメリカ 日本と韓国の造船企業にすがりつく没落帝国 トランプ政権のアメリカ海軍長官ジョン・フェランが四月二十八日に来日して防衛相・中谷と会談し、「アメリカの造船業への協力」を要請した。これを受けて中谷は、米軍艦船の日本の造船所での整備などで協力することを確認した。フェランはその足で四月三十日に韓国を訪問し、大統領代行の首相・韓悳洙(ハンドクス)と会談して「アメリカ海軍の態勢強化と造船業再建に向けての韓国企業との連携強化」を合意した。 この米韓両政府間での合意に先だって、韓国造船企業最大手のHD現代(ヒュンダイ)重工業社は、アメリカの軍需造船会社と生産性の向上や技術協力の分野で提携する、とすでに四月八日に発表していた。韓国第二の造船企業ハンファオーシャン社も、昨二〇二四年末にアメリカの大手造船所を買収し、すでにアメリカ国内で軍艦を修理・保全する体制をつくりはじめている。 こうした韓国造船企業のいち早い動きは、じつはバイデン前政権が周到にすすめてきた、アメリカ海軍艦艇の補修・修理・整備事業に韓国造船企業を抱きこむ交渉に、これら企業が応じていたことにもとづいている。――トランプが「間抜けのジョー!」とコキ下ろしてきたバイデン前政権によって、それは準備されていた。この両社は昨二〇二四年七月に、今後五年間にわたりアメリカ海軍が指定する艦船の補修・整備事業の入札に参加できる事業協約を締結していたのだ。 この事態はアメリカ国家が、韓国(および日本)の造船企業からの対米投資と技術の供与に望みを託すいがいには、習近平中国の強大化した海軍力・造船能力に対抗するすべを失っていることを、さらけだしたのである。 以下 見出し 「入港料で造船業復活」の白昼夢 「一超」帝国アメリカがみずから招き寄せた衰退 |
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防衛省設置法改定案 石破政権による対中国の軍事包囲網構築を許すな 政府・防衛省はいま、「防衛省設置法等改定案」を今国会中に成立させようと参院での審議を強行している。 「防衛省設置法等(・)」とされているように、政府・防衛省は、@自衛隊の組織改編、A自衛官確保のための給与見直し、B「同志国との協力強化」をなしとげることを企んで、防衛省設置法・自衛隊法・国際平和協力法など複数の法律の改定案を「一括法案」として国会に提出し、これらをまともな審議もおこなわずに一挙に採決しようとしているのだ。 (中略) 石破政権は、東アジアにおける「有事」の際に「最前線にたて」と要求するアメリカ・トランプ政権にたいして、「日・米・豪、フィリピン、韓国などを一つのシアター(戦域)ととらえ連携を深めていく」と誓約した。それは同盟諸国を従えてインド太平洋地域に「統合防空ミサイル防衛(IAMD)」網を構築することを企むトランプ政権の対日要求に積極的に応えるものだ。 まさに石破政権がいま、「防衛省設置法等改定案」の成立に突き進んでいるのは、日本国軍を米軍指揮下でIAMDの一翼を担ういっそう機動的な部隊として再編強化するとともに、対中国の軍事包囲網を日本国家が先頭になって創出してゆくためにほかならない。 石破政権による防衛省設置法改定を断固として阻止しよう! |
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各地の憲法集会に決起 |
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「安保強化・改憲阻止」の息吹 5・3 札幌 |
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五月三日、札幌市大通公園で、「憲法施行78周年STOP改憲! 5・3憲法集会」(戦争をさせない北海道委員会主催)が五〇〇名をこえる労働者・学生・市民の参加のもとに開催された。 | |
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「大軍拡反対! プーチンの戦争粉砕!」を掲げ奮闘 (5・3、札幌) |
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札幌市内に「改憲・大軍拡反対!」の声を轟かすたたかう学生 (5月3日) |
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金大生が<反安保>を掲げ奮闘 5・3 金沢 |
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五月三日、金沢市において、石川県憲法を守る会主催の「日本国憲法施行七十八周年護憲集会」と、憲法改悪NO! 市民アクション・いしかわ主催の「憲法改悪NO! 改憲発議NO! 平和憲法施行七十八周年記念石川県民集会」が開催された。集会に結集した金沢大学のたたかう学生たちは、平和運動センター傘下の労組でたたかう労働者たちと連帯して、政府に「憲法を活かした平和外交」をお願いするにすぎない日本共産党中央の腐敗を弾劾し、<反安保>のうねりをつくりだすために奮闘した。 | |
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憲法を守る会主催の護憲集会に結集した労働者・金沢大生 (5月3日、金沢市松ヶ枝緑地) |
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「愛労連」メーデーに戦闘的檄 5・1 名古屋 |
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五月一日、名古屋市中区の白川公園において、「愛労連」を中心とした実行委員会が主催する第九十六回愛知県中央メーデーが開催された。五月晴れの日差しのもと、一〇〇〇人の労働者が参加した。労組内でたたかうわが革命的・戦闘的労働者たちは春闘をたたかうなか、組合員とともに参加し、集会の戦闘的高揚のために奮闘した。わが同盟の情宣隊は、結集してくる労働者に「大幅一律賃上げ獲得! 憲法改悪阻止! 大軍拡反対! 石破政権を打倒せよ!」と大書したビラを次々と手渡した。多くの人が「頑張ってください」と声をかけて受けとっていく。「賃下げ・首切りを許すな!」と呼びかけると「おう革マル派か、頑張ってるな」とビラを受けとる労働者。ビラをその場で読んで「中小企業での闘いのところは重要だ、いいことが書いてある」と話しかけてくる労働者もいる。 | |
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メーデーに結集した労働者に情宣隊が紙の弾丸を配布 (5月1日、名古屋市) |
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第96回愛知県中央メーデーに結集した労働者 (5月1日、名古屋市・白川公園) |
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