「解放」最新号(第2924号2026年6月29日)の内容
<1面>
ホルムズ出兵反対! 改憲阻止!
改憲・大軍拡・圧制・貧困を強制する高市政権を打倒せよ!
<2面>
改憲阻止! 軍事要塞化反対!
6・14沖縄労学統一行動に決起
6・13フォーラム集会に檄 佐世保
<3面>
特集 高市改憲―戦争国家への大改造を撃て! 〈2〉
「皇統2600年」を継ぐ「日本型民主主義」!?
日本全土に長射程ミサイルの槍ぶすま
弱者切り捨ての医療制度大改悪
<4面>
「サナエノミクス」の反人民性(2)
〈軍国日本再興〉のための「積極財政」政策
<5面>
労働現場は今……
郵政 集配拠点再編による人員削減・労働強化を許さない!
JFEスチール 川崎クレーン事故の深層
<6面>
万華鏡2026――情勢の断層を読む
濡れ手で生データ
チケット1枚3億円!?
全ゴキブリよ、団結せよ!
タングステン・ショック
「解放」
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ホルムズ出兵反対! 改憲阻止! 改憲・大軍拡・圧制・貧困を強制する高市政権を打倒せよ!
高市政権が全体重をかけて憲法大改悪の総攻撃にうってでているこの重大な局面において、これを打ち砕くために今こそ総力をあげてたたかおうではないか! 「来春までに改憲発議せよ」という高市の命を受けた自民・維新の与党は、衆参両院の憲法審査会に条文作成委員会の設置を企み、第九条の改悪と緊急事態条項創設を核心とする憲法改定案の策定にむけて猛突進している。 六月十八日、自民・維新両党は、国民民主・中道などの野党を抱きこんで、改憲をスムースになし遂げるための国民投票法の改定案を衆院憲法審査会で可決した。それは、最低投票率がまったく規定されていず、極少数の投票によって改憲が成立するように仕組まれたものにほかならない。翼賛議会のもとで急加速する改憲策動を断じて許すな! アメリカとイランの「戦闘終結にむけた覚書」(六月十七日公表)が合意されたいま、高市政権・自民党は、機雷掃海部隊など日本国軍のホルムズ海峡への派兵に猛然と突き進んでいる。「あらゆる状況に備えてシミュレーションをする」などと叫びたて、すでに派遣部隊の選定・準備を急ピッチで進めているのだ。これにたいして、「わが国の掃海能力は世界一だ」などと双手をあげて賛成しているのが国民民主党の玉木だ。日本国軍のホルムズ海峡出兵を断じて許すな! G7首脳会議(六月十五〜十七日)においてイギリス、フランス、ドイツ、イタリアが、「ホルムズ海峡の安全航行と機雷掃海」を謳った共同声明を発表した。フランスはすでに原子力空母シャルル・ドゴールを紅海に展開し、イギリスも戦闘機・駆逐艦の派遣を急いでいる。 こうしたなかで、「戦争中は誰も関与したがらなかったではないか」などと不満を吐露するわがままトランプに抱きつき、この軍国主義帝国の愚帝につきしたがい日本国軍をホルムズ海峡に送りこもうとしているのが高市なのだ。 闘いの時は今だ! <反改憲・反戦反安保・反高市政権>の広範な戦線を構築しよう! 反改憲・反戦闘争への強権的弾圧を打ち砕け! 改憲発議を一年後に強行する意志を固めている高市政権は、憲法改悪に反対する労働者・人民の闘いを圧殺することを策して日本型ネオ・ファシズム支配体制を飛躍的に強化する攻撃をしかけている。 政府・文科省は、辺野古新基地建設現場を見学する平和学習をおこなった高校にたいして、「教基法違反」などという許しがたい決定をくだした(五月二十二日)。船舶の転覆によって高校生や船長が亡くなるという痛ましい事故を徹底的に政治利用して、――「教え子を再び戦場に送らない」を合い言葉として教育労働者がおこなってきた「平和教育」、改憲阻止・反戦運動、辺野古新基地建設阻止闘争――これらの一切を破壊・撲滅することを狙っているのがネオ・ファシストどもなのだ。 「教育の政治的中立」なる言辞を振りかざしている文科相・松本こそは、「南京大虐殺はなかった」などと吹聴し軍国主義日本の中国・アジア侵略を正当化するゴリゴリの極右分子ではないか。この松本を旗振り役として、ネオ・ファシズム国家にふさわしい軍国主義教育をいま教育現場に貫徹しようとしているのが、高市政権にほかならない。 しかも、文科省は、「教員の地位を利用した国民投票運動の禁止」(国民投票法)をもちだしこれにふまえて平和学習をおこなえ≠ネどとがなりたてている。ここにこそ、労働者・学生・人民の改憲阻止闘争の高揚をなにがなんでも抑えこみ破壊せんとするネオ・ファシストどもの策謀が露骨にしめされているではないか。 それだけではない。反戦・反改憲などの運動にとりくむ団体・個人を調査・監視対象とする国家情報会議(局)の設置、今日版治安維持法たるスパイ防止法の制定、そして、自治体労働者および電気・通信・運輸・医療などのインフラ関連事業労働者を戦争に協力させる国家総動員体制の構築――<軍国日本>再興のための攻撃を矢継ぎ早にしかけているのが高市政権にほかならない。 日本型ネオ・ファシズム支配体制を強化する一切の策動を断固としてうち砕け! ネオ・ファシズム憲法制定阻止! 軍事強国化を許すな 高市政権がもくろむ改憲は、戦争国家にふさわしいネオ・ファシズム憲法の制定というべきものにほかならない。その核心は、自衛隊(国防軍)の明記による「戦力不保持・交戦権否認」を謳う第九条の破棄と、「基本的人権」を労働者・人民から剥奪する緊急政令の発布・その権限を首相に与える緊急事態条項の新設だ。日米安保条約の鎖に縛られたアメリカの「属国」として、日本を侵略戦争を遂行する国家へと改造する策動を猛然と進めているのが高市なのだ。 現代世界は、トランプの軍国主義帝国アメリカ、プーチンのロシア帝国、習近平のネオ・スターリン主義中国、これらの核超大国が強大な軍事力をもってみずからに反逆する国家を屈服させ勢力圏を拡大する「弱肉強食の時代」に突入した。 東アジアにおいては、習近平の中国が、ロシア、北朝鮮と「反米」の結託を強化しつつ、台湾併呑の野望をむきだしにして軍事的攻勢を強化している。 この国際的激動のただなかで、アメリカに政治的・軍事的にも経済安保的にも隷従・一体化し、核大国・中国に対峙する戦争国家として飛躍する道を驀進しているのが高市政権である。この政権は、中国を攻撃できる長射程ミサイルの沖縄・九州をはじめとする日本全土への配備、武器輸出の全面解禁にふみきった。非核三原則の見直し(=米軍による核兵器持ち込みの容認)に突き進もうとしているのだ。 イラン侵略粉砕! ウクライナ侵略を打ち砕こう! すべての諸君! 改憲阻止の闘いを<反戦反安保・反ファシズム>の旗幟を鮮明にしてたたかうと同時に、イラン反戦やウクライナ反戦の闘いの大高揚をかちとろうではないか。 アメリカ政府とイラン政府とが「戦闘終結に向けた覚書」に合意した。「国際法など関係ない」などとほざきながらシーア派国家イランに襲いかかったトランプのアメリカは、宗教的信念と反米・反シオニズムで結束しているイラン人民の果敢な闘いによってついに敗北を強制されたのである。軍国主義帝国アメリカがシオニスト国家イスラエルとともに「ハルマゲドン」(神が悪魔を殲滅する最終戦争)などと叫びつつ、宣戦布告なき先制攻撃でイラン最高指導者ハメネイ師ら政府高官を爆殺した世紀の蛮行。宗教=民族戦争の帝国主義的形態としての性格を刻印された、このイラン軍事攻撃こそは、没落軍国主義帝国のあがきにほかならない。 スターリン主義ソ連邦の自己崩壊の後に「核・ドル」帝国としておごり高ぶってきたアメリカは、今世紀初頭にアフガニスタン・イラクへの二つの侵略戦争を強行した。だが、ムスリム人民の反米レジスタンスの炎に包まれたこの軍国主義帝国は、没落の道を転がり始めた。今回のイラン軍事侵略こそは、この帝国の大崩落を決定づけるにちがいない。 だが警戒せよ! トランプは、イラン政府に核開発問題をめぐるアメリカの要求を呑ませるために、あくまでも軍事侵略をしつづけようとしている。また、ヒズボラの壊滅をもくろむネタニヤフのイスラエルは、レバノン南部を占領し軍事攻撃を強行しつづけている。アメリカ・イスラエルのイラン軍事侵略、イスラエルのガザ・ヨルダン川西岸地区・レバノンへの軍事攻撃をうち砕こう! 同時に、「旧ソ連=ロシア帝国の版図回復」を掲げたプーチンのロシアによるウクライナ侵略に反対する闘いを日本の地においてさらに強力におしすすめ、ウクライナ反戦の闘いを全世界に波及させよう。戦時下でも労働者の権利を守る闘いにとりくみつつ「占領者もオリガルヒもいない社会」をめざして侵略者ロシアとたたかっているウクライナ左翼、彼らを先頭とするウクライナ人民を孤立させるな。プーチンを頭とするFSB(国家保安局)強権型支配体制の弾圧下でも<プーチンの戦争>に反対する意志を堅持し静かなる抵抗を続けているロシア人民に呼びかける。FSB強権型支配体制の打倒をめざして粘り強くたたかいぬこう! <反改憲・反戦反安保・反高市政権>の強大な闘いを! すべての労働者諸君! 「安保堅持・自衛隊強化」を主張し「憲法改悪」を是認する右派労働貴族が牛耳る「連合」芳野指導部による闘争抑圧をはねのけ、職場生産点から改憲阻止の闘いを創造しようではないか。政府・独占資本家どもの戦争国家への突進を支えるネオ産業報国会たる「連合」、この労働貴族どもによる「改憲翼賛」運動を突き破るために、下から労組共同行動を断固として組織しようではないか! 日本共産党の志位=田村指導部は、「改憲阻止の国民的大運動」を呼びかけてはいる。だが、その内実は、アメリカの侵略戦争に参戦するために改憲に突進している高市政権にたいして、「憲法に基づく平和外交」政策の採用をお願いするというものにすぎない。しかも、日米軍事同盟の存在を認めたうえで「日米安保絶対の政治からの転換」なるものを掲げているのが彼らなのだ。だが、改憲攻撃をうち砕く力は、その根源にある日米軍事同盟に反対する決意に燃えた労働者人民の階級的団結にこそある。今こそ<安保破棄>をめざしてたたかおう。 すべての諸君! いまこそ労働者階級を中心とした<改憲阻止・反戦反安保>の広範な共同闘争を創造しよう。この闘いと同時に物価つり上げ・社会保障切り捨てなどに反対する政治経済闘争をおしすすめよう! これら一切の闘いを総集約し、その高揚をもって高市日本型ネオ・ファシズム政権を打倒せよ! (六月十九日) |
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特集 高市改憲――戦争国家への大改造を撃て! 〈2〉 「皇統二六〇〇年」を継ぐ「日本型民主主義」!? 高市早苗の率いる自民党は、「立党七〇年」を期してうちだした「党新ビジョン」(四月十二日発表)において、「憲法改正」が「これまでになく死活的に求められている」と傲然と宣言した。 それだけでなくこの文書には、高市とそれを支える極右グループが「憲法改正」をつうじていかなる「国家の形」をつくりだしたいのかがあけすけに披瀝されている。たとえばこうだ。 「わが国の民主主義は敗戦後、米国による占領下において与えられたものと誤解する人もいるが、……悠久のわが国の歴史には独自の民主主義の在り方があった。」「こうした『日本型』民主主義の歴史的な一貫性」を顕揚すべきだ、と。 この「『日本型』民主主義」とはいったい何か?「飛鳥時代の十七条憲法にある『和をもって貴しとなす』や、明治維新の際の五箇条の御誓文にある『万機公論に決すべし』といった、民主的な意思決定を重んじる姿勢」を受け継いだものである、と。 バカ言うんじゃない! 聖徳太子の説いた「和」とは、天皇暗殺にまでエスカレートした血みどろの抗争をくりひろげる蘇我氏らの豪族集団による権力抗争を収め「大王(おおきみ)」のもとへの服従と結束を唱えたもの。五箇条の御誓文は、薩長主導の明治新政府にたいする旧佐幕派諸藩・士族の不満を抑え天皇制絶対主義権力のもとに組みこんでいく、そのために新支配階級内の「公論」を唱えたもの。どちらのばあいも、生産階級である人民は圧制下であらゆる政治的権利を奪われ、「部民(べみん)」「奴婢(ぬひ)」(飛鳥)や「平民」(明治)として支配階級に隷属させられていた。というようなことは、この連中の眼中にはない。 古代律令制国家への過渡におけるそれも明治絶対主義国家の形成過程におけるそれも時空を越えて一緒くたにし、日本型民主主義の源流≠ナでもあるかのように強弁するこのような荒唐無稽な戯言は、みずからが憎悪する現行憲法とそこに体現されている「戦後民主主義」を、何がなんでも葬りさりたいという邪悪な意図に発するものにほかならない。 だがそれにしても、これらが日本型民主主義の源流≠ニはよくも言ったり、自民党の唱える「民主主義」のなんたるかを自己暴露するものではないか。圧倒的多数の人民から諸権利を剥奪して一握りの支配層がそのうえに「和」をふりかざして君臨する――これこそが彼らの唱える「日本型民主主義」の理想像なのだ。 それだけではない。この歴史貫通的な「日本型民主主義の伝統」なるものは、さらにさかのぼってなんと「二六〇〇年以上続く日本の皇統」(!?)なるものへと接続≠ウれる。まさに皇国史観のあられもない復活! 「二六〇〇年の皇統」なるものが、七世紀末の天武治世以後に大和朝廷国家を「神の国」として正統化するために古事記・日本書紀(記紀)によってつくられた官撰神話であることは歴史の定説。神武は一二七歳まで生きたとか、その後の八代は何もわからん(「欠史八代」)とか、十人を越える天皇が一〇〇歳以上まで在位したとかのトンデモ・ストーリーのオンパレード。その嘘がミエミエであっても、「神武肇国(ちょうこく)は紀元前六六〇年である」とあくまでも強弁し(まだ縄文時代末期だ!)、労働者・農民に「皇国日本」への絶対随順と滅私奉公を強制してアジア侵略戦争へと動員したのが、戦前の天皇制軍国主義権力なのだ。 この血塗られた皇国史観を、またぞろ靖国神社あたりから引っ張りだして恥ずかしげもなく「党是」に書き加えたこの連中は、かの戦争犯罪人どもの軽薄きわまりない嫡子なのだ。 こうしたあっと驚く復古主義的な言説によって飾りたてられた「日本型民主主義」の内実は、たとえば、「自由」と言っても自由放任のそれではなく「あくまで社会的な秩序やわが国が独自に紡いできた歴史や伝統や慣習に対する敬意の上に成り立つ」それである、と釘を刺す類いの「民主主義」なのだ。 「二六〇〇年の皇統」を受け継ぐ「『日本型』民主主義」なるもの。それは、日本型ネオ・ファシズム国家を、天皇を元首に頂く全体主義的でヨリ強権的な国家としてつくりかえ強化していく――その要が憲法改悪だ!――、そのために捻りだされた思想的シンボルにほかならない。 高市自民党による「皇国日本」礼賛のイデオロギー攻撃を打ち砕け! 日本全土に長射程ミサイルの槍ぶすま 弱者切り捨ての医療制度大改悪 |
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「サナエノミクス」の反人民性(2) 解説 <軍国日本再興>のための「積極財政」政策 「責任ある積極財政」とは何か? A 高市が「国論を二分する大転換」と意気込んでうちだした「責任ある積極財政」と称する経済財政政策は、いまやホルムズ・ショックで風前の灯火なんじゃないか? それでなくても借金漬けの国家財政が逼迫しているなかで、原油価格の高騰を引き金としたインフレがさらに進んで補助金などの物価対策をうたざるをえなくなった。そのために三・一兆円あまりの補正予算を成立させた。こんな現状だと、高市が「やりたい・やりたい」と言ってきた戦略的な産業・技術への大規模財政出動、「成長投資・危機管理投資」と称するそれの計画が吹っとぶんじゃないか? B それは甘い。高市は言ってるじゃないか。「こんなことで強い日本はへこたれない」って。つまり「頑固な私はへこたれない」ということだよ。高市は、今の物価高騰は一過性であって、自分が言ってきた「成長投資・危機管理投資」の遂行を妨げるものではない、「断固初志貫徹だ」と突っ張っている。むしろ「こんなことが起きるからこそ危機管理投資が必要なんだ」ってムキになっている。 A そうか。たしかに人民がどんなに苦しんでも「強い日本をつくる」ことが彼女の至上目的だからね。 B 高市が総選挙で、イの一番にあげたのが「責任ある積極財政」でしょ。それは、いわゆる「サナエノミクス」の基軸中の基軸をなすものだからね。 A じゃあ、その「責任ある積極財政」についてちゃんと説明してくれ。 B このスローガンの肝はもちろん「積極財政」のほうだ。「戦略的な財政出動」とも言っている。つまり政府のカネを「戦略的に必要」と見たてた産業分野や特定の企業に惜しみなく投入するというものだ。 A 「責任ある」という形容句は何を意味するの? B こういう財政政策は国の資金をばらまくのだから、とうぜん国家財政が赤字になる。赤字になったらどうするかといえば、足りない分を借金する。つまり国の借金である国債をどんどん発行して財源を確保する、というやり方だ。こういう政策にたいしては「放漫財政だ」「財政規律を破壊する」という批判が政府部内からも出ている。とくに金庫番たる財務省だ。こうした批判を抑えこむために、「責任ある」という形容句をくっつけた。まあそれは魔除けのオフダ≠フようなものだ。 A たしか高市は、「責任ある」というのは「債務残高を対GDP比で増やさない」ことだ、と説明していたね。 B それがじつは「大転換」なんだ。もともと以前の岸田や石破は、国債依存が過度に進むと国家財政そのものが危機的になる、という財務省的観点から、赤字国債濫発に一定の歯止めをかけてきた。「プライマリーバランスの単年度黒字化」という目標がそれだ。プライマリーバランスとは、国の財政収支のうちで借金とその返済にかかわる分の両方を除いた部分の収支バランスを言う。これを単年度で黒字にすれば国の借金が膨らまない、という理屈だ。ところが高市は、この歴代政権が掲げてきた目標を早々に破棄した。「行き過ぎた緊縮財政反対」と叫んでね。それでも財務省から「バラマキはダメだ」という声が出るから、「政府債務残高を対GDP比で増やさない」という新たなオフダ≠もってきたというわけだ。 A それは、「プライマリーバランスの黒字化」とどう違うんだ? B ぜんぜん違う。見え透いたトリックなんだが、今のインフレ下では、GDPの名目数値じたいがどんどん増えるでしょ。物価が上がるんだから。だから国債の発行量をインフレ率と同じくらい増やしつづけても平気、という考えなんだ。 A あー、そうか。インフレにするというのは、国の借金を相対的に減らすという意味をもつんだね。 B そう、前にも言った。インフレによって人民の賃金が実質的に低下するんだけど、他方で国の借金も実質的に軽減されるんだ。 A なるほど。ほんとうにえげつない詭弁だね。 B 話を元に戻そう。「責任ある積極財政」と言っても、タガにもならないようなタガをつけているだけの「積極財政」、つまり国債濫発に依拠したバラマキ財政政策である、ということだ。それによってインフレがさらに加速されてもへっちゃらでどんどんやれ、ということなんだ。 以下 見出し 軍国再興のための「成長投資・危機管理投資」 日米安保強化と一体の「富国強兵」政策 中国に対抗する「新しい産業政策」 国強くして民滅ぶ! |
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労働現場は今…… 燃えあがる怒り 郵 政 集配拠点再編による人員削減・労働強化を許さない! 日本郵政経営陣は、五月十五日、中期経営計画「JPプラン2028」を発表した。このなかで彼らは、「郵便・物流事業の構造改革」(徹底的なコスト削減と収益拡大)の名のもとに、地方の集配センターを中心とする集配拠点の再編・集約と一万人にものぼる労働者の大量削減をうちあげたのだ。私は、郵政労働者に塗炭の苦しみを強制するこの一大攻撃を断じて許さない。 一万人削減の大合理化攻撃 経営陣がうちだしたプランでは、全国三二〇〇局の集配拠点のうちの五〇〇局の集配拠点を廃止にするとしている(初年度にあたる今年度中に一二〇ヵ所、二年度目に一一〇ヵ所、最終年度は二七〇ヵ所の廃止)。この施策により、三年間で一万人という大量の労働者を削減するとしているのだ。 経営陣は、この合理化案について、「(拠点を)集約することがゴールではなく、郵便や人口が減少するなかで、将来にわたって持続可能な集配体制を構築することが趣旨」と言う。「ラストワンマイル」の名のもとに荷物分野への移行を策し、集配の労働形態を大きく変えようとしているのだ。郵便物やゆうパックの引き受けから配達まで、これまでのような分業制、すなわち普通(通常)郵便や書留・速達などの配達とゆうパックなど荷物配達の切り分けを完全に撤廃し、一人の労働者に種別にこだわらず配達のすべてを担わせる。それによって、一挙に生産性を向上させることを目論んでいるのだ。経営陣は、この「集配機能の集約」を中期経営計画の目玉施策とし、社長直轄の「生産性向上本部」を設置し、そこにおいて、「進捗管理を徹底」すると宣言している。ふざけるな! 腹の底から怒りがこみ上げてくるではないか。 いま、全国の郵便局では、圧倒的に人員が不足し、所属する局や部(班)をこえて働かせるための兼務発令や休日労働が当たり前のように強制され、時間外労働でなんとか一日の業務をこなしている。このようななかで、経営陣は、もっと人員を削減するために集配拠点を五〇〇ヵ所も削減しようとしているのだ。いま、地方の集配拠点(集配センター)で働いている労働者は、その地域に居住する主婦が圧倒的に多い。それゆえに、新たな集配拠点が一〇`b以上遠くになると通勤(通勤距離が二倍〜数倍になる)は不可能であり、必然的に離職に追いこまれるのだ。また、委託業務を担っている労働者も、集配拠点(出発局)が遠くなり、配達までの時間と労力、ガソリン代も倍増し、撤退せざるをえなくなるのだ。 このように、経営陣は、「赤字の原因」は「郵便物の減少と人件費の高騰にある」などと叫びそれを口実にして、人員削減や労働強化など労働者にさらなる犠牲を強制しようとしているのだ。 以下 見出し 人員不足のもとでの過酷な労働現場 労働者の団結で合理化攻撃を打ち砕こう! |
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改憲阻止! 軍事要塞化反対! |
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「高市政権打倒」の声轟く 6・14 沖縄労学統一行動 |
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六月十四日、沖縄のたたかう労働者・学生は、「高市政権の改憲・安保強化粉砕! 米・イスラエルのイラン侵略を打ち砕け!」を掲げて労学統一行動に決起した(荒天のため屋内集会に変更)。梅雨末期の雷雨をついて労働者・学生が続々と結集してくる。改憲に驀進する高市政権は、沖縄の反基地闘争の弾圧に突進しはじめた。断じて許してなるものか! 会場はたたかう決意と熱気で充ち満ちている。正面には「憲法改悪阻止! イラン侵略粉砕!」と大書した横断幕と県学連・県反戦・革マル派の深紅の旗が掲げられ、色とりどりの幟がまわりを取り囲んでいる。参加者は、創意工夫して手作りしたプラカードを掲げ、各々の思いを込めたゼッケンに身を包み陣形をととのえた。「憲法大改悪を許さないぞ!」「辺野古新基地建設阻止!」「南西諸島の軍事要塞化粉砕!」「軍事基地撤去!」「安保粉砕!」 会場に気迫を込めたシュプレヒコールが響く。 核基地の島から<反改憲・反戦反安保>の炎を!――基調報告 暗黒の世紀をくつがえせ――マル学同代表 |
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基地の島・沖縄から闘う労学が<改憲阻止! イラン侵略粉砕!>の雄叫びをあげる (6月14日、那覇市) |
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フォーラム集会に戦闘的檄 6・13 佐世保 |
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六月十三日、日米両軍の出撃拠点と化す佐世保(長崎県)で「平和な世界をつくるのは私たち! 九州ブロック集会」(主催はフォーラム平和・人権・環境)が開催された。佐世保市の中心部にある会場のアルカスSASEBOには、軍事基地が飛躍的に強化されることに危機意識をもった労組員や市民など約五〇〇人が九州各県から大型バスなどで集まった。いま高市政権は、「来年までの改憲発議」を宣言し、憲法大改悪の総攻撃をかけてきている。そして九州を対中国の最前線軍事拠点として急ピッチで強化しているのだ。わが同盟情宣隊は、結集してくる労働者・市民に「改憲阻止! 九州の軍事要塞化反対!」「日本国軍の中東出兵を阻止しよう」と訴えるビラを配布した。「革マル派だね。ご苦労さん」と元気よく応えた労働者や「ビラにはよかこと書いてある。頑張ろう」と力強く応じた年配の男性など、多くの共感を呼び起こした。結集する労働者の手にビラは吸いこまれるように渡った。 |
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佐世保市中心部で「九州の軍事要塞化反対」を訴えデモ (6月13日) |
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