「解放」最新号(第2725号2022年7月4日)の内容

<1面>
安保強化・憲法改悪を打ち砕け
全野党の翼賛政党化を弾劾し岸田政権打倒めざして闘おう

<3面>
6・19労学統一行動に決起
 沖縄 関西

<2面>
ウクライナ反戦、反改憲闘争に敵対する日共官僚弾劾!

<4面>
国家エゴをむきだしにしたインドの「戦略的自律」外交

<5面>
薬が足りない!
医療費抑制政策と利潤追求が元凶

Topics バス労働者を超長時間酷使
 ――厚労省の「改善基準告示」改定

<6面>
第60回国際反戦集会
海外へのメッセージ
〈プーチンの戦争〉を全世界人民の総力でうち砕け!
 「解放」
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安保強化・憲法改悪を打ち砕け

全野党の翼賛政党化を弾劾し岸田政権打倒めざして闘おう

 
 全国各地の労学統一行動と連帯して沖縄の闘う労・学が那覇市の国際通りを戦闘的デモ(6月19日)
 すべての労働者・学生諸君!
 プーチン・ロシアがウクライナ軍事侵略を強行しつづけているただなかで公示された参議院選挙。その投開票日(七月十日)にむけた選挙戦において岸田ネオファシズム政権・自民党は、連立与党たる公明党のみならず、日本維新の会や国民民主党を従えて、「ウクライナ問題の教訓」の名のもとに「中国・ロシア・北朝鮮の脅威にたいする防衛力の強化」=日米軍事同盟強化・軍備大増強や憲法改悪を声高に叫びたてている。この軍事強国化の大激流に呑みこまれて「着実な防衛力整備」を前面に掲げているのが立憲民主党であり、「急迫不正の主権侵害における自衛隊の活用」を主張しているのがネオ・スターリニスト党たる日本共産党だ。こうしたオール与党≠ニもいうべき状況を見てとって自民党幹事長・茂木は、秋の国会に自民党の「改憲案四項目」を提出すると宣言したのだ。
 しかも岸田政権・自民党は、「防衛力強化」や「経済安全保障」に唱和している野党の姿勢を見てとって、「防衛費の対GDP比二%増」や「GX・DXへの官民連携投資」という名の大企業支援策に莫大な国家予算をつぎこむことを公言している。その他方において彼らは、現下の物価高騰に苦しむ労働者・人民を救済しないばかりか、社会保障制度のさらなる改悪を強行し、もって労働者・人民を奈落の底に突き落としているのだ。
 すべての諸君! われわれは、既成指導部の腐敗を許さず、ウクライナ反戦闘争と岸田自民党政権の日米軍事同盟強化・大軍拡・改憲を阻止する反戦・反安保闘争をおしすすめ、これと同時に「生活必需品価格や公共料金の引き上げ反対・社会保障制度改悪反対」の政治経済闘争を断固としておしすすめようではないか。そして、これらの闘いを総集約して岸田政権打倒をめざしてたたかおう。

米―中・露激突下で一挙に高まる世界的戦乱の危機

 首相・岸田は、G7サミットおよび日本の首相としては初めてとなるNATO首脳会議に出席するために、六月二十六日にドイツ・スペインにむけて飛びたった。
 いま欧州では、対露経済制裁にたいするプーチンの報復的な石油・天然ガスの輸出規制という恫喝をまえにして、ロシア産石油・天然ガスに依存してきたドイツ・フランスの政府が「早期停戦」にむけてうごめいている。このフランス・ドイツなどと、ウクライナの「徹底抗戦」を尻押しするポーランド・バルト三国などとの分岐が深まっているのだ。こうした足並みの乱れに危機感を抱いたバイデン政権は、対ロシアの経済制裁やウクライナへの軍事支援をめぐってNATOの再結束をはかるためにこれらの会議に臨んだのである。バイデンは、西のNATOと東の米日韓や米日豪の軍事同盟を結びつけ、中国およびロシアにたいするグローバルな包囲網を構築することをもくろんでいるのである。もっとも、バイデン政権じしんが、国内における急激な物価高騰や人工中絶・銃規制をめぐるトランプら共和党との対立によって、中間選挙にむけての支持率の低下に揺さぶられている。そうであるからこそバイデン政権は、ウクライナにたいする軍事支援や対中・対露の軍事包囲網づくりに同盟諸国の力を動員しようとしているのだ。
 このバイデンの要求に応えて、日米軍事同盟を対中・対露のグローバル同盟として飛躍的に強化することを決意し、そのための跳躍台としてNATO首脳会議に参加しているのが、アメリカに日米安保同盟の鎖でつながれた「属国」日本の岸田なのだ。岸田のNATO首脳会議参加を弾劾せよ!
 プーチンのロシアは、ウクライナ軍と人民の決死の抵抗によって、キエフをはじめとするウクライナ全土を制圧するという当初の思惑を打ち砕かれた。そのゆえにこそ今、プーチンは、ウクライナの東部・南部を何としても占領支配しロシアに編入するために、東部の都市などへの無差別砲爆撃・人民大虐殺に狂奔し、占領地人民にロシアへの「同化」を強制しているのである。
 しかも、このウクライナ侵略を強行しているロシアを擁護する中国・習近平政権は侵略者プーチン政権とともに、G7サミットおよびNATO首脳会議の直前(六月二十三日)に、BRICS首脳会議を開催した。ここにおいて習近平とプーチンは、インド・ブラジル・南アフリカの権力者を食糧・エネルギー供給などをエサとして抱きこみ、アメリカ主導のロシアにたいする「一方的な制裁」に反対する合意をとりつけた。さらに翌日に彼らは、アルゼンチン・エジプト・サウジアラビア・ナイジェリアなどのいわゆる地域大国≠参加させて拡大会議を開き、アルゼンチンはBRICSへの「正式加盟」を意思表示した。習近平とプーチンは、米欧日帝国主義が対中・対露の軍事包囲網を強化するのみならず中国・ロシアを最先端技術製品のサプライチェーンから排除しようとしていることに対抗して、これら諸国との政治的・軍事的・経済的な関係強化に狂奔しているのである。
 いま習近平中国は、台湾周辺で威嚇的な軍事行動を強めるとともに、安保強化に突き進む岸田政権を恫喝するためにプーチン政権と共同して海軍艦隊や空軍爆撃機・情報収集機などを日本の近海・空域に相次いで突入させている。これにたいしてバイデン政権もまた、東および南シナ海や南太平洋・インド洋において、日本やオーストラリアなどの軍隊を動員して実戦さながらの軍事演習を相次いで強行している。バルト海など欧州においても米・欧(さらに日本も加わって)とロシアが軍事演習を相互にくりひろげている。こうしてウクライナにつづいて世界中の各地で熱戦の火が噴き、それが核戦争に発展する危機が高まっているのだ。

公明・維新・国民を従え改憲・安保強化に突き進む岸田政権

物価急騰下の労働者・人民への重犠牲強要を許すな!

岸田日本型ネオ・ファシズム政権打倒めざして闘おう!

 
すべての労働者・学生諸君!
 いま米―中・露の激突の最前線におかれている日本の岸田政権・自民党は、憲法改悪と日米軍事同盟強化・大軍拡、そのための軍事費の「対GDP比二%以上」への大増額にむけて突進している。参院選後の今秋には、「改憲案」の国会提出・改憲発議にうって出ようとしているのだ。まさに日本労働者階級にとっての正念場だ。
 だがこのときに、日共などの野党は、岸田が鼓吹する「中国・ロシア・北朝鮮の脅威」なるものに唱和し、安保同盟強化・大軍拡=軍事費大増額の一大攻勢に屈服している。日共がわずかに岸田政権に対置している「九条を生かした平和外交」なるものは、岸田が国家と国民を守るために外交努力と同時に防衛力の強化が必要≠ニ強弁しつつ改憲や軍備増強につきすすんでいることを補完するもの以外のなにものでもない。まさにこの参院選の選挙戦そのものをつうじて、すべての野党の翼賛政党化=オール与党化≠ェ一挙に進展させられようとしている。
 すべての諸君! ウクライナ侵略というプーチンの蛮行を恰好の口実とし・これに乗じて岸田政権がふりおろす改憲と大軍拡を打ち砕くためには、「平和外交」や「野党共闘」などの提唱ではなく、反戦反安保・改憲阻止の闘いを労働組合や学生自治会などを主体として大衆的・戦闘的に創造することこそが問われているのだ。今こそ、日共中央などいっさいの既成指導部の政府・自民党への総屈服、改憲阻止・反戦反安保闘争の放棄を弾劾し、労働者階級を中心とする大闘争を創造しよう! あらゆる戦線から改憲阻止、日米軍事同盟強化反対・大軍拡阻止の闘いを創造しよう! NATO首脳会議への参加弾劾! 辺野古新基地建設阻止! 参院選で改憲促進の候補者どもを叩き落とせ!
 さらに、われわれは、侵略軍と決死の覚悟で戦うウクライナ人民と連帯し、またプーチン政権の弾圧に抗して<反戦・反プーチン>の闘いを創りだしているロシア人民と連帯して、プーチン・ロシアのウクライナ侵略戦争を打ち砕く闘いを日本の地において大きく創造しよう。この闘いを国際的に波及させるために奮闘しようではないか。米―中・露激突下の世界的戦乱・核戦争の危機を突き破る反戦闘争を創造しよう!「平和外交」の代案対置に陥没する日共中央を弾劾してたたかおう! 日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対!
 これらの反戦・反安保闘争やウクライナ反戦の闘いと同時に、<生活必需品価格のつり上げ反対! 公共料金の値上げを許すな! 年金削減などいっさいの社会保障切り捨て反対!>の政治経済闘争を断固としておし進めようではないか。
 すべての諸君! これらの闘いを総集約して、岸田自民党政権の打倒めざして奮闘しよう! わが革マル派はつねにその最先頭でたたかう。共にたたかおう!


岸田のNATO首脳会議参加弾劾!



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国家エゴをむきだしにしたインドの「戦略的自律」外交

 ウクライナ強奪の残虐な侵略戦争にうってでたロシア・プーチン政権を政治的・経済的に支えているのが、インドの人民党モディ政権だ。この政権は国連におけるロシア非難決議の採択にことごとく棄権するとともに、米欧諸国による対ロシア経済制裁に公然と反対している。輸出先を失ったロシア産原油を国際価格の二〜三割引で大量に輸入してもいる。侵略戦争のための資金をプーチンに供給しているのがモディ政権にほかならない。
 だが同時にこの政権は、アメリカ・バイデン政権が対中国の包囲網として位置づけているQUAD(米・日・豪・印「戦略的対話」)に参加するだけでなく、新たにバイデンが呼びかけた緩やかな経済的連携「IPEF」の創設に積極的に協力してもいるのだ。
 こうしたみずからの対外政策についてモディ政権は、「インドの姿勢は自身の利益と戦略にもとづく」(外相ジャイシャンカル)と公言している。アメリカ・中国に次ぐ「大国」にインドをおしあげるという国家目標を実現するために、米・日・露をはじめとした諸国から政治的・軍事的・経済的の利益をむさぼりとるという対外政策を傲然と宣言しているのである。国家エゴイズムをむきだしにしてプーチンの世紀の大罪に与しているインド・モディ政権を断じて許すな!

(以下、見出し)

1 アメリカ主導のIPEF結成への積極的関与

2 侵略者プーチンの擁護

3 「世界の大国への飛躍」の野望をたぎらすモディ政権



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異常事態 「薬が足りない!」

元凶は医療費抑制政策と医薬品資本の飽くなき利潤追求だ!


 いま、「いつもの薬が手に入らない」という、命にかかわる異常な事態が起きている。ジェネリック医薬品(後発薬)が不足する事態が続いているのだ。不足している医薬品は二五〇〇品目にもおよぶ。この問題が、五月十六日のNHK「クローズアップ現代」で「いつもの薬がない!? ジェネリック急拡大の影でなにが」というタイトルで報道された。必要な薬が手に入らない患者たちの悲痛な叫びとジェネリック医薬品産業ではたらく労働者の苦悩≠ェ、私の胸に迫ってきた。ここでは、政府の医療費抑制政策のもとで医薬品企業にますます酷使され呻吟する医薬品産業の労働者の現状について考えていきたい。

(以下、見出し)

後発薬の不正製造の横行が明るみに

政府の医療費抑制政策の強行が温床

不正製造を担わされ心身ともに追い詰められる労働者



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第60回国際反戦集会海外アピール 

<プーチンの戦争>を全世界人民の総力でうち砕け!

米―中・露激突下の熱核戦争勃発の危機をうち破れ!


第60回国際反戦集会実行委員会(全学連・反戦青年委員会・革マル派)


 ロシア権力者プーチンが強行しているウクライナ侵略戦争――ウクライナという国家を抹殺し「大ロシア」に組みこむことを狙ったこの悪逆無道の戦争によって、いまや数万のウクライナの人民が虐殺され、じつに一〇〇万を超える人民がシベリア・極東などへ強制連行された。この今ヒトラー≠フ<世紀の蛮行>を、われわれは絶対に許してはならない!
 プーチンの軍隊は、東部ルガンスク州のウクライナ側の要衝セベロドネツクにたいして雨あられと砲弾をぶちこんで町を破壊しつくし、住民たちを無差別に殺戮して、この都市を制圧した。この凶暴な攻撃にたいしてウクライナの軍と領土防衛隊は、一ヵ月半の死闘の後に住民の避難を完了し、戦力をも保持しつつ撤収した。彼らはいま態勢を立て直し、南部のヘルソンをはじめとして占領された都市を奪還するための反転攻勢を開始している。
 いまやプーチンによる天然ガス供給削減などの逆制裁≠ノ怯んだ独・仏・伊などの権力者たちは、「徹底抗戦」をつづけるウクライナのゼレンスキー政権にたいして「停戦」への圧力をかけはじめた。侵略軍を撃退するために「大量で急速な武器援助」を要求しているゼレンスキー政権にたいして、彼らはわずかな援助しか与えようとしていない。国家エゴイズムを剥きだしにした欧米の権力者どもによるウクライナの見殺しを許すな! 不屈に戦うウクライナの労働者人民・兵士と固く連帯してたたかおう!
 わが日本の革命的左翼は、二月二十四日の侵略開始の直後に、「ロシアのウクライナ軍事侵略弾劾! 全世界の人民は反戦闘争に起て」と呼びかける革共同革マル派の国際アピールを全世界に発した。全学連と反戦青年委員会は、在日ロシア大使館への抗議闘争など数波にわたる「ウクライナ反戦」の闘いを果敢に創造してきた。
 いまわれわれは、全世界の労働者人民に呼びかける。ただちにこの<プーチンの戦争>を粉砕する反戦の闘いを世界のあらゆる地域から創造しよう。戦うウクライナ人民を孤立させるな! 全世界労働者人民の反戦の炎を赤あかと燃えあがらせ、殺戮者プーチンを包囲しふきとばせ!
 ここアジアにおいても、習近平のネオ・スターリニスト中国――彼らはいまやプーチンを公然と擁護している――が、「台湾併呑」の野望を剥きだしにして、大々的な軍事的威嚇行動をくりかえしている。これにたいしてアメリカ帝国主義権力者バイデンは、米日軍事同盟の飛躍的強化と・それを中軸とする多国間軍事同盟の構築をもって対抗しようとしている。ウクライナと連動するかたちで、アジアにおいても米・日―中・露のあいだの戦争の危機が日増しに高まっているのだ。
 すべての諸君。世界はいま、一九六二年のキューバ危機以来の核戦争の危機に直面している。われわれは被爆国日本の革命的左翼として全世界に訴える。米―中・露激突下の核戦争の勃発を、第三次世界大戦の勃発を絶対に阻止しよう!
 われわれは、八月七日に日本の地で第六十回国際反戦集会を開催する。全世界のたたかう労働者人民は、ともに「反戦」の雄叫びを全地球上に轟かせようではないか!

プーチンの<世紀の蛮行>=ウクライナ侵略をうち砕け!

 プーチンの軍隊のセベロドネツクにたいする攻撃は、かのマリウポリ包囲戦と同様の凄惨な焦土化作戦として強行された。それは、この<プーチンの戦争>の残虐性を象徴している。
 住居や病院や学校や商業施設など「民間人」の生活の場所を意図的に標的にした嵐のような砲爆撃。これによって住民を地下壕に閉じこめたうえで、地上に出てきた人間を侵略軍は情け容赦なく射殺した。そして、水道・電気・食糧供給などのライフラインを破壊して住民を飢餓状態に追いこんだ。
 市内を制圧したロシア軍は、占領した地域の住民を「選別キャンプ」に送りこみ、ロシアへの協力者だけを残して反抗的な者は処刑するか、シベリア送りにしている。――このような残忍なやり方は、ウクライナ民族を丸ごと抹殺しようとしたスターリンのやり方そのものではないか。
 占領下に置いた南部のヘルソン州やザポリージャ州などにおいては、侵略軍はそれらの地域を「ロシア化」する策動に狂奔している。インフラや公共機関を破壊してロシア側の配給などに頼らざるをえない状況をつくりだし、ロシアのパスポートの配布、ロシア語教育の義務化、ロシア国営放送によるプロパガンダなどを強引に進めている。だが、ヘルソンやザポリージャの人民は、「ウクライナをロシアには絶対に渡さない」という闘志を燃えたたせて、侵略者にたいするパルチザン闘争や「不服従」の抵抗を勇猛果敢に展開している。
 プーチンがこのかん東部ルガンスク一州の「完全制圧」に攻撃目標を絞りこんで凶暴な焦土化攻撃に狂奔したのは、彼が四ヵ月前に宣した「特別軍事作戦」なるものの惨めな破綻をのりきるためにほかならない。「二、三日でゼレンスキー政権を倒せる」とタカをくくって開始したキエフ攻略作戦は、ウクライナ軍と人民の強力な反撃の前に完全に撃破され、累々たる戦車の屍を築いた。第二の工業都市ハリコフの制圧作戦もまた、マリウポリでのウクライナ軍の頑強な抵抗によって戦力結集を阻まれ、無惨な敗退を喫した。ロシア軍の戦死者は三万人を超えた。五月九日の対独戦勝記念日に「特別軍事作戦の勝利」を宣言するというプーチンの企みは完全に吹き飛んだ。
 プーチンの最大の誤算≠ヘ、ウクライナの軍と人民が、「ロシアには絶対に屈しない」「三十年前には戻らせない」を合言葉にして団結し、かくも勇敢に・かくも強固にロシア軍に立ち向かうとは想像だにしなかったことにある。ウクライナ民衆のなかに息づいている「抑圧者ロシア」(スターリン以来のそれ)にたいする怒りの深さ、闘志の強さに想いもおよばなかったこの小皇帝は、みずからの墓穴を掘ったのである。
 この侵略戦争・大量殺戮を、プーチンは「ネオナチからウクライナを解放する戦い」であるなどと強弁してきた。だが、いまや大量の戦死者が出ていることが国内に知れ渡り、「戦争反対」の声が拡がりつつある。この人民の「反戦」の声をもはや抑えこめないがゆえに、この男はいま、「ロシアをナチスから守った大祖国戦争を想起せよ」と絶叫し、スターリンへの礼賛をはじめた。「大祖国戦争」のようにどんなに多くの戦死者を出したとしても怯むことなくロシアのために命を捧げよ、と叫んでいるのだ。だが、いまやこの戦争の真実に気づきつつあるロシア人民を、このようなやり方で洗脳することなどできるはずはない。
 プーチンはいま、戦死者の激増と戦力の喪失、軍隊の士気低下、膨大な戦費支出の負担をつきつけられている。そして西側諸国の経済制裁によって半導体などの供給が停止され、ハイテク兵器の更新・増強がなしえない、という苦境に追いこまれている。だがこの小皇帝は、何がなんでも「勝利」のかたちをとりつくろうために、予備役や少数民族、囚人などを強制的に最前線に送りこんで戦死者の山を築いている。そしてロシア軍は、いまや半世紀前の戦車や大砲を倉庫の中から引きだして独ソ戦なみの物量第一≠フ攻撃に頼るしか術をなくしているのだ。
 マキャベリスト・プーチンは、このようにして「戦争の長期化」をはかりながら、ロシアの石油・天然ガスに依存してきたドイツ・フランス・イタリアなどの権力者どもに音をあげさせようとしている。「西側が天然ガスの輸入を止めたらどうなるかをみせてやる」とばかりに、みずからガスの供給を削減したのだ。
 それだけではない。プーチンは、世界のパン籠≠スるウクライナからの穀物の輸出を海上封鎖で阻止して世界的な食糧不足をつくりだし、それを手段として各国権力者に「制裁解除」を迫っている。このゆえにいま世界は食糧危機と食糧価格暴騰に襲われ、アフリカ・中東などの途上国の民衆は破滅的な飢餓を強制されつつある。貧困と飢餓にあえぐ途上国人民を地獄に突き落とすこのような人非人的所業を断じて許すな!
 このプーチンの悪らつな逆制裁≠ノよって、エネルギーや食料品の価格高騰に見舞われている独・仏・伊をはじめとする各国権力者たちは、「ロシアに屈辱を与えてはならない」(マクロン)などとほざきながら、ゼレンスキーに「早期停戦」を求めて動きだした。それは、ロシア軍に制圧された領土をウクライナは放棄せよ、と言うにひとしい。アメリカをも含めて、戦争が長期化すればするほど、西側権力者の多くはウクライナを見捨てようとするにちがいない。
 このような困難な状況のなかにあってもウクライナの勇気ある労働者人民は、「ロシア軍を撃退するまでたたかう」という決意を燃やして、領土防衛隊やパルチザン部隊の一員として断固として戦っているのだ。
 全世界の労働者人民は、不屈にたたかうウクライナ労働者人民と連帯し、<プーチンの戦争>をうち砕くために全世界的な反戦闘争の嵐を巻き起こそうではないか!

アジア太平洋での戦争勃発の危機を突破せよ!

 ロシアのウクライナ軍事侵略は、ユーラシア大陸の東側でも激震を引き起こしている。
 習近平の中国は、西側の経済制裁で苦境に立つロシアから石油・天然ガスを大量に買いこむとともに、国連などにおいて「ロシア非難」決議をことごとく葬りさることで、プーチンを助けている。ウクライナ侵略で決定的となった米―中・露の激突のなかで、習近平政権は、西側諸国の対露制裁の足並みの乱れを睨みながらアメリカを追い越すチャンス到来≠ニ見てとり、「台湾併呑」への衝動を強めている。そのためにもいま中国軍は、南シナ海から西太平洋全体において、ロシア軍と連携しての軍艦や戦闘機・爆撃機の威嚇行動を頻繁にくりかえしている。ウクライナ侵略をみて「核をもたなければ自国を守れない」という妄念をますます深めた金正恩の北朝鮮は、中・露の支援をうけて核ミサイルの開発と「実験」に狂奔している。
 アジア太平洋におけるこの中・露の軍事的行動のエスカレーションに危機感を募らせるバイデン政権は、米日および米韓の首脳会談、米・日・豪・印のクアッド・サミットなどを連続的に開催し、対中・対露の多国間軍事同盟――「アジア太平洋版NATO」というべきそれ――を急速に構築し強化することに躍起となっている。いまや日本列島は、対中国の戦争を遂行するための米日両軍の最前線拠点としてうちかためられ、沖縄をはじめとする南西諸島は中国にたいする「先制攻撃」の拠点として軍事要塞化されつつある。
 日本の岸田自民党政権は、バイデン政権と結託して、日米安保同盟を対中・対露の攻守同盟として飛躍的に強化するとともに、ウクライナ侵略を恰好の口実として国防費の「二倍増」にむけて急加速する方針を決定した。この軍事費増額は、日本を世界第三位の軍事大国へとおしあげるものにほかならない。岸田は、六月末のNATO首脳会議に出席し、NATO諸国と緊密に連携して対中・対露のグローバルな政治的・軍事的包囲網づくりの中軸を担うことを宣明した。
 それだけではない。元首相の軍国主義者・安倍は、「日米の核共有」を声高に叫びたてた。岸田政権は、核兵器禁止条約締結国会議へのオブザーバー参加をも傲然と拒否した。このことは、彼らが「日本核武装」を狙っていることを自己暴露するものにほかならない。
 こうした軍事強国化の道を突進する岸田政権は、いま「交戦権否定」と「戦力不保持」を謳った日本国憲法の第九条を破棄する、というウルトラ反動攻撃に突進しはじめているのである。
 日本においては、労働運動は独占資本家どもの下僕となった「連合」の労働貴族によって支配され歪められている。そして日本共産党という名のネオ・スターリニスト党は、「安保反対」を放棄するばかりか「自衛隊活用」論をも提示して、自民党政府の補完物に成りさがっている。わが革命的左翼は、こうした日本の労働運動・平和運動の腐敗をのりこえ、「日米安保同盟の強化反対」「改憲阻止」を掲げて果敢にたたかっているのだ。
 いまや東アジア・太平洋は、台湾を焦点として、米・日―中・露(北朝鮮)の新たな戦争の危機に突入している。この米―中・露激突下の世界的戦乱の危機を突き破る強力な反戦の闘いを、全世界からともに創造しようではないか!

全世界から反戦闘争の炎を!

 すべての諸君。<プーチンの戦争>を阻止することができるのは、ただウクライナ労働者人民、ロシア労働者人民、そして世界の労働者人民の共同した闘争だけである。
 だが、万余のウクライナ人民が侵略者ロシアによって血の海に沈められているときに、世界の自称「左翼」は何をやっているのか!
 或る者は「NATOを引き入れたゼレンスキーもプーチンも両方悪い」としたり顔でほざき、死に物狂いで戦っているウクライナ人民に「銃を置け!」と降伏の説教をやっている。他の者は「ロシアは防衛的に対応しているだけだ」と喚いてプーチンの手先に成り下がっている。
 ロシア皇帝気取りのプーチンが隣国ウクライナを蹂躙し人民を大量虐殺しているときに、それを弾劾しない「左翼」なるものは、左翼としては死んでいる!
 もちろん、多くの心ある左翼が<プーチンの戦争>を弾劾し、ウクライナ人民とともにたたかっていることを、われわれは知っている。けれども少なからぬ自称「左翼」が、右のような反労働者的な対応を曝けだしているのだ。
 口を開けば「虐げられた民衆の側に立つ」と自称してきたにもかかわらず、このような者たちには、ウクライナ民衆を無差別に殺戮しているプーチンにたいする怒りが微塵もない。理不尽な砲爆撃に晒されているウクライナ人民と共存共苦しようとする立場もまったくないのだ。死を賭して戦っているウクライナ人民にむかって「抗戦放棄」を勧告≠キるなどというのは、帝国主義国で牙をぬかれて安穏としている自称「左翼」の傲慢と腐敗いがいのいったい何であるのか!
 いうまでもなくレーニンは、抑圧者たる「強国」の侵略戦争にたいして被侵略側の国家が反撃の戦争を戦うのは「正しい戦争」である、と喝破した。被抑圧民族の労働者階級は断固としてこの侵略者にたいする戦争を先頭でたたかえ、と檄を飛ばしたのである。このレーニンの革命的精神を、左翼たるものはこんにちのウクライナ侵略戦争に際して貫徹すべきなのである。
 <プーチンの戦争>と対決できない惨めな姿を晒している多くの自称「左翼」は、帝国主義諸国にたいしてはかつて「ソ連」であったロシアを擁護すべきであるという感覚を護持しているのだ。それは彼らが、スターリニズムとの対決をまったくやってこなかったことのゆえなのだ。
 彼ら堕落した「左翼」は、そもそも一九九一年のソ連邦の自己崩壊という歴史的事態にたいして、プロレタリアートの立場にたって対決することを回避してきた。
 一九九一年にゴルバチョフは、スターリニスト・ソ連邦をブルジョア民主主義と市場経済の導入をもって解体し、そうすることによって同時に、プロレタリア世界革命への過渡期を切り拓いた一九一七年ロシア革命を埋葬したのだ。この世界プロレタリアートにとっての痛憤の事態を、わが反スターリン主義革命的左翼は<アンチ革命>としての「歴史の大逆転」と捉え、この逆転を「再逆転」するという決意のもとにたたかってきた。
 われわれは、ソ連邦崩壊の直後には傲り高ぶり全世界で暴虐の限りを尽くしてきた「一超」軍国主義帝国アメリカの没落を暴きだすと同時に、「新東西冷戦下の世界戦争勃発の危機」への警鐘を乱打してきた。「世界の中華」としての覇権を求めてアメリカにたいする政治的=軍事的な挑戦にのりだしたネオ・スターリン主義の習近平中国と、「亡国」の淵から這いあがれずにFSB型の強権支配と強大な核戦力だけに頼って版図奪還≠ノ盲進してきたプーチンのロシアとが、全世界労働者人民を――帝国主義諸国に対抗し競いあって――戦争と強権政治と飢餓・貧困の地獄へと突き落とす元凶となってたち現れていること。――このことをわれわれは暴きだし弾劾してたたかってきたのである。
 ソ連邦の自己崩壊に憤激をもって対決しえなかったすべての自称「左翼」は、今日の中国とロシアの反労働者的な犯罪から眼をそらし、「帝国主義のほうが悪い」という干からびたテーゼをふりまわすことしかできないのである。それは彼らが、かつてのソ連邦を「社会主義国」や「労働者国家」などと呼び、そのたび重なる犯罪行為に目をつぶってそれを擁護してきたみずからの(プロ)スターリン主義的本質をまったく反省していないからだ。根本的には、<スターリニズムとの対決>を一貫して放棄していることこそが問題なのである。
 わが日本の革命的左翼は、一九五六年のハンガリー事件との対決をつうじてみずからを創成した。それ以降われわれは、スターリニスト・ソ連邦が強行した数多の反労働者的な犯罪――チェコスロバキア事件、アフガニスタンへの軍事侵略、ポーランド「連帯」の圧殺、チェルノブイリ原発事故などの諸事件――のことごとくをそのつど徹底的に弾劾し、このスターリン主義の犯罪を暴きだす闘いを大衆的に創造してきた。
 まさにそれゆえにわが日本反スターリン主義革命的左翼は、「国連での話し合いでの解決を」などとほざいているネオ・スターリニスト党の腐敗を弾劾し、日本で唯一、<プーチンの戦争>を弾劾してたたかっているのである。
 すべての諸君。全世界の自称「左翼」の腐敗をいまこそ弾劾し突破し、<プーチンの戦争>をうち砕く国際的な闘いを断固として創造しようではないか。
 われわれは、ロシアの侵略を粉砕するために戦うウクライナの労働者人民に心から呼びかける。労働者階級が中核となり、軍と領土防衛隊と住民・義勇兵が一体となって、憎むべき侵略軍を叩きだせ!
 われわれはロシアの労働者人民に呼びかける。凶暴な弾圧に抗して「プーチン政権打倒」にむけた闘いを、今こそつくりだそう!
 ウクライナとロシアの労働者人民は、両民族のプロレタリアート・農民・兵士が合流したあの一九一七―一八年ソビエト革命の精神を甦らせて、互いに連帯してたたかおうではないか。
 全世界の労働者人民は、いまこそ殺戮者プーチンを怒りの炎で包囲せよ! そして台湾を焦点とする戦争勃発の危機をうち破る反戦闘争を創造せよ!
 われわれは、ソ連の核実験が強行された一九六一年秋に、これを擁護した日本のスターリニスト党とその傘下の原水爆禁止運動の腐敗と対決し、「ソ連核実験反対」のスローガンを掲げて果敢にたたかった。六三年には、「米・ソ核実験反対」の革命的スローガンのもとに第一回国際反戦集会を被爆地広島において実現した。それから六十年。いま世界は米―中・露激突下で再び熱核戦争―第三次世界大戦の危機に直面している。
 世界人民は、この新たな世界戦争勃発の危機を突破するために全力で奮闘しよう。すべてのたたかう人民は、わが日本の革命的左翼とともに起ちあがれ!

2022年6月27日 

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各地で労学統一行動 6・19 

<軍事要塞化阻止>の火柱
 沖縄

 六月十九日、沖縄県学連と県反戦労働者委員会は、那覇市で労学統一行動に決起した。今このとき、ロシア軍はウクライナのセベロドネツク完全制圧を狙い、悪逆無道な包囲殲滅戦を強行している。この蛮行を断じて許すな! わがたたかう労学の部隊は、この日、全国で決起した仲間と連帯して、<ウクライナ反戦、反安保・反改憲>の闘いの火柱を赤あかとぶちあげたのだ。
国際通りで戦闘的にデモをくりひろげる沖縄のたたかう労働者・学生(6月19日
    決起集会を意気高くかちとる(6月19日、那覇市松山公園)

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「プーチン倒せ」の声轟く   関西

 六月十九日、全学連関西共闘会議と反戦青年委員会は、大阪市において「ロシアのウクライナ侵略弾劾! 日米グローバル同盟の強化反対! 憲法改悪阻止!」を掲げて全関西労学統一行動に決起した。関西のたたかう労働者・学生は、大ロシア主義を剥き出しにしてウクライナ人民への残忍な殺戮に狂奔しているプーチンにたいして腹の底から怒りを燃やすとともに、東アジアにおいて急激に高まる米・日―中・露の戦争勃発の危機を突き破るという決意も固く、この日の闘争に起ちあがったのだ。
御堂筋を戦闘的デモで進撃する関西の闘う労働者・学生の隊列(6月19日、大阪市)
   「プーチンを倒せ!」「改憲阻止!」―闘志燃やし決起集会(6月19日、大阪市西区)

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