「解放」最新号(第2857号2025年3月3日)の内容

<1面>
ロシアのウクライナ侵略三年

 今こそ労働者人民は〈プーチンの戦争〉粉砕に起て!
<2〜4面>
2・9労働者怒りの総決起集会 基調報告

 25春闘を戦闘的に高揚させよう!

◆わが同盟の2025春闘スローガン

Topics 中小企業の再編淘汰≠尻押し
 ――UAゼンセン25春闘
<5面>
トランプに阻まれた日鉄のUSスチール完全子会社化
<6面>
万華鏡2025――情勢の断層を読む
核禁条約締約国会議
石破の東南アジア行脚
農民工の悲憤
対中国EV敗戦
 「解放」
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ロシアのウクライナ侵略三年


今こそ労働者人民は


<プーチンの戦争>粉砕に起て!


   
 2・23 対ロシア大使館闘争に首都圏の
労働者・学生が決起、戦闘的デモを貫徹

「プーチン・ロシアのウクライナ侵略粉砕!」と大書した横断幕を先頭に全学連・反戦の白ヘル部隊が怒りのデモンストレーションに決起。北海道から沖縄まで全国5ヵ所の闘いと固く連帯しロシア大使館に弾劾の拳を叩きつけた。2・23―24の全世界の「ウクライナと連帯! 侵略許すな!」の闘いの先陣をきって日本の労・学は闘いぬいた(詳報次号)
 
 ロシアのウクライナ侵略の開始から三年。われわれは日本と全世界の労働者・学生・人民に呼びかける。いまこそウクライナ人民と連帯し<プーチンの戦争>粉砕の闘いに起ちあがれ!
 いま全世界で「ウクライナを見捨てるな!」の声が大きく巻きおこっている。スイス、スペイン、フランス、イギリス、ドイツ、ベルギー、スウェーデン、ノルウェー、アメリカなどで労働者人民が起ちあがっている。この世界人民と連帯して日本の地で<ウクライナ侵略反対>の闘いの炎を燃えあがらせよう!

侵略者プーチンを免罪しウクライナ人民を蹂躙する米・露の「停戦交渉」弾劾!

 いまアメリカ大統領トランプは、侵略の張本人たるロシアのプーチンとのあいだで「停戦交渉」なるものを開始した。この二人がたくらむ「停戦」とは、侵略国ロシアの殺人鬼プーチンを免罪し、ウクライナ人民にはさらなる苦しみを強制する以外のなにものでもない。
 「(ロシアが占領した)東南部四州とクリミア半島はロシアのものだ」「ウクライナのNATO加盟は認めない」「選挙なき独裁者ゼレンスキー政権とは交渉しない」などというプーチンの要求を、トランプは丸呑みした。そしてウクライナにたいしては、「この停戦案を呑まなければ支援しない」「この三年間にアメリカが支出した戦費に見合うウクライナのレアアースをよこせ」と迫っているのだ。
 プーチンは、「一〇〇日でウクライナ戦争を終わらせる」と叫ぶこのトランプの足元をみすかして、ウクライナ東南部四州とクリミアをロシア領として認めることをトランプに押しこむとともに、疲弊したロシア経済を立て直し次なる侵略を準備するための時間稼ぎをしているにすぎない。これにたいしてトランプは、「メイク・アメリカ・グレイト・アゲイン」と叫びたてつつ、ゼレンスキー政権と欧州諸国の政府を交渉の場から排除し、米・露「核大国」同士の合意をウクライナに押しつけようとしているのだ。

「帝国の平和ではなく人民の平和を!」

 この三年間、ウクライナの労働者人民は、家族や友人を守るために・そして郷土と民族を守るためにロシア侵略軍にたいして必死にたたかってきた。かつてスターリン主義ソ連邦時代に徹底的に抑圧され収奪され・その記憶を世代を超えて引き継いでいるウクライナの人民は、ソ連そっくりの苛酷な人民支配体制を構築しているプーチンと「シロビキ」ども――ソ連時代にKGB官僚だった連中――の支配下には絶対にもどりたくないという強い思いでたたかいぬいてきたのだ。
 そしていま、米・露権力者どもの<今ヒトラー>丸出しの「停戦案」をまえに、ウクライナの人民は、ロシア軍の占領下で解放を待つ同胞たちを思い、連れ去られた二万人以上の子どもたちを思い、そして命を犠牲にした若者たちの無念を思いながら、悔しさと怒りに身を震わせているのだ。
 このウクライナの労働者人民を絶対に孤立させてはならない。同じ労働者階級の兄弟としてウクライナの労働者人民と国境を越えて連帯することこそは、抑圧され搾取されどん底に突き落とされている労働者階級の責務なのだ。われわれ日本の労働者人民は、今こそ彼らと連帯して、<プーチンの戦争>粉砕の火柱をさらに大きくぶち上げていこうではないか!
 ウクライナ左翼の人びとは、戦争も抑圧も搾取もない労働者階級・人民の未来を切り拓くために全力で奮闘している。ウクライナの労働者人民が苦しみの底に追いやられつつあるにもかかわらず、世界の自称左翼の一部は「ウクライナ支援反対」「悪いのはむしろNATOの方だ」などとプーチンを擁護してきた。このことへの怒りと悲しみを胸に、彼らウクライナの左翼の人びとはこの三年間、全人民のレジスタンスの最先頭に立ってたたかってきたのである。
 彼らのスローガンは「帝国の平和ではなく人民の平和を!」である。帝国主義諸国権力者の国際政治場裏における駆け引きに期待するのではなく、あくまで労働者人民の闘いで「平和」をかちとることを彼らは呼びかけているのである。
 こうしたウクライナのたたかう人びととともに、われわれ日本の・そして世界の労働者人民は、「戦争も抑圧も搾取もない社会」に向かって前進していこうではないか!

全世界の人民はウクライナ侵略粉砕の闘いに起て!

 われわれは再び三たび訴える。プーチンのウクライナ侵略とは何であるのか。「社会主義」ソ連邦が「貧困と抑圧と侵略」の代名詞と化し人民の怨嗟の的となって自己崩壊した。これを何ら省みることなく、旧ソ連邦の版図回復をめざして、ウクライナという国と民族を丸ごとロシアに併呑することを狙って侵略戦争を開始したのが、プーチンなのだ。それは、かつてスターリンのロシアが、「社会主義」を僭称しながら軍事力をバックに東欧諸国をソ連圏に併合していったその歴史的犯罪と同断のものなのだ。
 このロシア皇帝プーチンの野望を許すならば、二十一世紀世界は破滅への急坂を転がり落ちてしまうのだ。すべての労働者人民は今こそ、プーチンの暴虐をうち砕くために起ちあがれ!
 いま世界は、軍国主義帝国アメリカの大統領トランプの登場によって米・中が本格的に激突する時代に突入した。トランプは、プーチンのロシアを救うことによって中・露の結託の強化を阻止しようとしている。他方、習近平の中国は、このトランプの転換を好機とみて対米挑戦を強めるとともに、中・露の結束の強化と中・露主導のBRICSの拡大に血道をあげている。まさにこのゆえに、現代世界はますます暗黒化しつつある。そして、この米―中・露<新東西冷戦>の狭間において世界各地でおびただしい人民が犠牲を強いられているのだ。
 われわれは、高まる熱核戦争勃発の危機をうち砕き、地球の荒廃を阻止するためにも、全力をあげなければならない。そのためにも<プーチンの戦争>を、そして<ネタニヤフの戦争>を決して座視せず、断固としてたたかわなければならないのだ。
 いまトランプ政権に支えられたイスラエル・ネタニヤフ政権は、ガザ人民の大虐殺に狂奔しパレスチナ民族そのものを「流浪の民」へと追いやろうとしている。トランプは「ガザをアメリカが所有しリゾート地にする」とさえ宣言しているのだ。米・イスラエルのパレスチナ人民ジェノサイドを絶対に許すな!
 すべての労働者・学生・人民は、<プーチンの戦争>粉砕・<ネタニヤフの戦争>粉砕の闘いに起ちあがろう! ウクライナ人民とともに、パレスチナ人民とともに、そして全世界の人民とともに。
(二月二十三日)



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25春闘を戦闘的に高揚させよう!


2・9労働者怒りの総決起集会 基調報告


政府・独占資本による物価引き上げを許すな! 大幅一律賃上げ獲得!


大軍拡・安保強化反対! 改憲阻止!


 結集されたすべてのみなさん。二〇二五年のいま、<世界同時インフレ>が世界中の労働者・人民を襲い、貧しき者はさらにどん底に突き落とされ、数多の労働者・人民は餓死線上にさらされています。悪逆な<プーチンの戦争><ネタニヤフのガザ人民ジェノサイド>によって、多くの無辜の人民が虐殺され、難民・移民生活の苦難に追いこまれています。しかしこの労働者・人民の苦悩と怒りは、戦争と圧政と強搾取を強いる支配階級にたいする闘いに高められることなく、「移民・難民が職を奪う」などというフェイク≠ナ操作され、様ざまな排外主義的な憎悪へと疎外され、帝国主義各国においてネオ・ファシズム的極右勢力が急速に伸張しているのです。その象徴的事態が、労働者の味方ヅラをしたファシスト・トランプのアメリカ大統領選挙での圧勝と再就任であるといわなければならない。
 ここ日本においても労働者・人民は食料品・生活必需品・公共料金などの猛烈な値上げに襲われ、貧困に突き落とされています。独占資本家どもは労働者の賃金を低く・より低く抑えこむとともに、製品・サービス価格のつり上げに狂奔している。「産業再編・事業再編」にともなう空前の解雇攻撃をも強行しつつ、まさに労働者の生き血を吸って軒並み史上最高益を謳歌しているのが日本の独占資本なのです。これにたいして「連合」芳野指導部は「三%」という、実質賃金を大きく引き下げることが歴然としている「賃上げ目安」を掲げている。生活苦に陥ったわれわれ労働者にたいして「賃金だけを上げることを求めるな」「物価が上がることを認めよ」などと説教をたれながらです。まさに政府・独占資本と一体となり、手先となって、物価高促進と賃金切り下げを大合唱しているのが「連合」指導部です。今春闘は、さながら物価値上げ促進春闘∞実質的賃下げ春闘≠ニされようとしています。こんなことが許せるか!「連合」をネオ産業報国会へとますます純化させている労働貴族どもの大裏切りをわれわれは絶対に許してはならない!
 労働者のみなさん! そして学生のみなさん! いまこそ戦争と圧政と貧困に苦しむ世界の労働者人民とともに起ちあがる時です! 既成指導部の腐敗を許さず、今二五春闘において、独占ブルジョアとその政府にたいする断固たる反撃を組織し、われわれの未来を切り開く拠点を築こうではありませんか! 大幅一律賃上げ獲得をめざして断固たたかおう!

T 日本資本主義救済運動への転落の危機にたつ二五春闘

1 賃上げ抑制、物価高促進を政府・独占資本と大合唱する「連合」指導部

 一月三十一日に「経団連」は、春闘開始にあたって、「連合」会長・芳野を呼びつけて「労使フォーラム」を開催しました。この場において会長・十倉雅和は、雇用の七割を占める中小企業の賃上げのためには「適正な価格転嫁」が必要であり、「製品価格の引き上げにたいする共感の輪を社会全体に広げていくしかない」などと吹きあげた。中小企業の賃上げを大義名分にして大企業の製品価格の引き上げを傲然と宣言し、それを認めよ、ではなく共感しろ≠ニまで言い放ったのだ。言うまでもなく、この経団連の独占資本家どもは、下請け中小企業の製品を安く買いたたき、その犠牲を中小企業労働者に、賃金を徹底的に切り下げるかたちで押しつけてきた張本人にほかなりません。しかも十倉ら独占ブルジョアジーの輩は、「連合」がいう中小企業労働者の「定昇込み六%」という超低額の賃金「目安」さえ「きわめて高い」と傲然と拒否しているのだ。独占資本家どもは、「賃上げの力強いモメンタム〔勢い〕を定着させる」と口ではいいながら、中小企業労働者の賃上げなどもってのほかと考えているのは明らかではないか。
 同時に十倉は、「賃上げ」というのは「人件費の増加ではなく、事業の発展と継続に不可欠な『人への投資』だ」と語ってみせた。彼らは、独占資本に「イノベーション創出による付加価値」、すなわち莫大な利潤をもたらす高度な技術を修得した労働者、そしてリスキリングという能力開発に励みつづける労働者にだけ賃上げをする、このことを「投資」と位置づけているのだ。その一方で企業に「付加価値」をもたらす能力がないとみなした労働者への賃金は無駄な投資≠ニ感覚しているのがブルジョアどもなのだ。そしてこれを「構造的賃上げ」なるインチキ・フレーズで粉飾して、「賃上げの力強いモメンタムを定着させる」とか「中小企業に賃上げを波及させる」などとぬかしているのだ。
 ところがこれら経団連の悪辣な要求にたいして、「連合」会長・芳野は、あろうことか「供給網全体でのコスト負担は必要だ」などと応じた。これは、最終消費者である労働者に「製品価格アップを受けいれよ」ということにほかなりません。しかも芳野は「賃金引き上げを『コスト増』ではなく『人への投資』であると明記したことは評価できる」「『人への投資』の重要性と人を大切にする経営姿勢を促すことを期待する」とまさに独占資本家の下僕のごとき言辞を弄している。まさに今春闘において、低賃金と物価高促進の旗を振っているのが「連合」指導部にほかならないのです。
 いやそれだけではありません。芳野は首相が岸田から石破に代わったそのときから早ばやと自民党政府に飛びつき抱きついて、首相官邸での「政労使の意見交換会」なるものにいそいそと出席した。そして政府にたいして「賃上げの基盤整備」なるものを要請してみせたのです。「政労使」の協議の場に出て、日本経済の再生のために協議し、政府・支配階級に貢献する労働貴族ども。彼らはこの救国産報運動というべき運動へと春闘を歪曲しようとしている。われわれはいまこそ「連合」労働貴族どもの抑圧に抗して、今春闘の戦闘的高揚のために、奮闘しようではありませんか!

2 労働者を貧窮のどん底に突き落とす物価つり上げ

 いま物価上昇が止まりません。特に労働者・人民の生活を直撃しているのが食料品価格のつり上げです。とりわけ二〇二五年になってからがひどい。「令和の米騒動」などと騒がれ店頭から米が消えた昨年夏以降、米の価格は一気に二倍以上にもなり、「高止まり」のままです。コーヒー、カカオなどは世界的異常気象による凶作と投機マネーの流入、さらに円安によって輸入価格が暴騰しています。日本国内でも昨夏の異常高温とカラカラ天気で様ざまな野菜がべらぼうに高騰。キャベツ一玉一〇〇〇円にも! 「鳥インフルエンザ」の流行で、長らく「物価の優等生」といわれてきた卵も高騰しています。
 国内の主要食品メーカーによれば、今年一月から四月までに値上げされる食品は実に一万品目にものぼるといわれています。この数字は昨年同期に比べても八〇%増。弁当に詰める冷凍食品や缶詰などの「加工食品」が最多であり、缶ビールやコーヒーといった「酒類・飲料」「パン」などが続く。いったい何を食べていけばいいのか! スーパーの値下げ開始時間を待つなんて今や当たり前、私も正価では「買ってはいけない」派です。公園にはNPO法人などが提供する無償の弁当を求め、長い列ができています。「まさか私が並ぶことになるとは」と若者や女性もつぶやいています。鉄道運賃などの公共料金、電気・ガス・ガソリン・灯油などの光熱・エネルギー費なども次々と値上げになり、とどまるところを知らないのです。
 これゆえに労働者の実質賃金は三年連続でマイナスです。低賃金ゆえに「ダブルワーク」「スポットワーク」をせざるをえない労働者が増えつづけています。いま「スポットワーカー」と呼ばれる労働者の登録数は二〇〇〇万人を超えています。近年の企業の「副業解禁」がそれに拍車をかけているのです。
 ところでこの「スポットワーク」というやつですが、労働者は「タイミー」とか「メルカリハロ」というアプリで探します。ちなみに「メルカリ」というのは、自分が使わなくなったような物・不用品、たとえばカバンなどをネット上に写真掲載し、競りにかけて販売し収入を得るというアプリです。「メルカリハロ」のこの「ハロ」というのは「ハローワーク」のことかどうか、私は知りませんが、労働者はみずからの「スキマ時間」を不用品のカバンのように出品し、企業がこれを買うという仕組みです。若者だけでなく幅広い年代の人びとが「ウーバーイーツ」のような出前やコンビニ、飲食店、宿泊業、そして介護施設などで労働の需要に応じて働いているのです。働いた分の報酬は即日、場合によっては数十分後にデジタル払いされるらしい。生活苦の労働者・人民がみずからの時間と身を、要するに労働力を切り売りしているのです。まさに二十一世紀版古典的貧窮≠ナはありませんか! ここに「荷物を運ぶだけで○万円」などと誘う闇バイト≠熾エれこんでいるのです。
 余談ながら「転職サイト」も登録者数を一気に伸ばしています。通勤電車内や自宅での「リモートワーク」中だけでなく、社内での業務のスキマにこのサイトを見入る労働者も少なくないという。本人に代わって会社に「自主退職」を申し出る「退職代行サイト」というのも流行っているようであります。
 このように労働者は本業、そして副業で、二重に強搾取されているのです。その裏面で、自民党政府の「異次元の金融緩和」による円安と株高のもとで、独占体は史上空前の収益増をあげています。昨年四月から九月の半年間で純利益が二七兆二〇〇〇億円。内部留保はいまや六〇〇兆円にのぼる。まさにボロ儲けをしているのです。
 日本の国内消費は「コロナ前に戻った」ともされていますが、その内実は富裕層の消費急増に依拠したものです。超豪華マンション・タワマン≠投資=転売をも目的にして都心だけでなく地方都市でもバンバン買っている。海外からの富裕層がプライベートジェットで来日し、日本の観光地に一泊数百万円以上払って長期滞在し、豪遊しているそうです。こんな金持ち連中の行状には付き合いきれません。許せないのはわれわれの生活を苦しめるこの物価高です。今日のインフレはなにゆえに引き起こされているのでしょうか?
 まず第一には、今から三年前にプーチンがウクライナへの侵攻を開始し、いまなお暴虐の限りを尽くしていること、そしてネタニヤフのイスラエルがガザ人民ジェノサイドに狂奔し、さらに中東各国への戦争放火を拡大していることです。この暴挙によって世界的な小麦の供給も、石油・天然ガスの供給も縮小し、価格暴騰に拍車がかかっているのです。
 第二には、米・中両国が政治的・軍事的・経済的に激突し、世界が大きく分断されていることです。世界各国の権力者は自国の軍事力増強に拍車をかけるとともに、エネルギーや食糧資源などの囲い込み・経済のブロック化に狂奔しています。これにも規定されて独占諸企業もまたグローバルなサプライチェーンの再編に狂奔しているのです。
 さらに第三には、各国政府が<パンデミック恐慌>ののりきりのためにとった「量的金融緩和政策」です。これによってばらまかれた緩和マネーに群がる世界の独占資本家と投機屋どもがエネルギーや小麦やコーヒー豆・カカオなどの穀物・食料資源を投機の対象にし、みずからはボロ儲けしつつ、国際価格をつり上げているのです。
 そして日本においては「世界的インフレ」をむしろ「安い日本」からの脱却のチャンスとみなし、独占資本がわれ先にと商品価格のつり上げに動いていることです。さらに自民党政権が意図的につくりだした「円安」も輸入品価格のさらなる高騰を呼びこんでいます。これが第四の原因です。
 こうして狂乱インフレに直撃され、いよいよ困窮生活を強いられているのが労働者・人民なのです!

以下見出し
3 低賃金の強制と労働法制の大改悪
4 「連合」指導部の超低額要求、物価高促進の大裏切りを許すな!

 教育労働戦線での闘い


U 二五春闘の戦闘的高揚をかちとれ!

 A <大幅一律賃上げ>獲得めざしてたたかおう!
 B 社会保障制度の大改悪に反対しよう!
 C 反戦・反安保・改憲阻止の闘いを創造しよう!
 D 労働組合の団結と連帯を!




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わが同盟の二〇二五春闘スローガン

T 大幅一律賃上げ獲得! 春闘勝利!
 ◇政府・独占資本の賃下げ・諸物価引き上げを許すな!
 ◇賃上げ抑制・物価引き上げに加担する「連合」指導部弾劾!
 ◇「価格転嫁」を尻押しする既成指導部を許すな!

U 一切の解雇・配転攻撃を労働者の団結で打ち砕け!
 ◇解雇・配転攻撃に協力する「連合」指導部を許すな!

V 石破政権の社会保障切り捨て・軍拡大増税反対! 労基法改悪を打ち砕け!

W 大軍拡・安保強化・改憲反対!
  ウクライナ侵略反対! ガザ・ジェノサイドを許すな!

労働組合を戦闘的に強化し、ネオ産業報国会=「連合」を脱構築しよう!
戦争と貧困と圧政に喘ぐ全世界の労働者階級と連帯して闘おう!



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トランプに阻まれた日鉄のUSスチール完全子会社化

 米日鉄鋼資本の延命のための労働者への犠牲転嫁を許すな

以下見出し

「50%以下の投資」への切り替えを強要した皇帝

身売り≠ノ追いこまれた昔日のナンバーワン企業

アメリカ現地生産に生き残りを賭ける日鉄資本家ども

全米鉄鋼労組指導部の腐敗



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