第2855号(2025年2月17日)の内容

<1面>
首都に反戦・反安保の炎 2・1
日米首脳会談反対! <プーチンの戦争><ネタニヤフの戦争>粉砕!
全学連が怒りの戦闘的デモ
<3面>
「第二のナクバ」を許すな
 「ガザ所有」宣言弾劾!
 UNRWA活動禁止
 ゴラン高原占領

<2面>
金正恩のウクライナ侵略参戦を許すな!
ロシア オホーツク海で戦略原潜を増強

<4面>
Topics 治療をあきらめろ!″jz療養費制度の改悪
▼酷使される沖縄のウーバーイーツ労働者
<5面>
革共同政治集会に参加して
 世界の暗黒化に仁王立ちに
 感動をバネに奮起するぞ!
 反スタ思想が海を越えた
<6面>
大浦湾杭打ち阻止!「県民大行動」
 
琉大・沖国大生が辺野古で奮闘 2・1

陸自装甲車生産を日鋼(室蘭)が受注
 「解放」最新号

























  

首都に反戦・反安保の炎 2・1

日米首脳会談反対! <プーチンの戦争><ネタニヤフの戦争>粉砕!

全学連が怒りの戦闘的デモ

 
 〈プーチンの戦争〉〈ネタニヤフの戦争〉を打ち砕け
――全学連が意気高く首都中枢をデモ(2月1日、虎ノ門交差点)
 二月一日、全学連のたたかう学生たちは、「<プーチンの戦争>粉砕」「<ネタニヤフの戦争>粉砕」「日米首脳会談反対」「石破政権の大軍拡・安保強化阻止」を掲げ、国会・首相官邸・アメリカ大使館にたいする断固たるデモンストレーションに決起した。
 「アメリカ第一」を国家エゴイズムむきだしで貫徹しようとする第二次トランプ政権の登場――これをインパクトにして激動し世界的戦乱の危機を深める現代世界のまっただなかで本闘争はうちぬかれた。
 没落帝国アメリカのトランプ政権は、「アメリカをしのぐ超大国」にのしあがらんと挑戦を強める習近平の中国にたいする、危機意識にみちみちた反攻に着手した。経済的には中国からの全輸入品に一律一〇%の上乗せ関税を課すとともに、軍事的には「反覇権連合」という名の対中国軍事包囲網強化に――同盟諸国への軍事分担要求を強めながら――のりだしている。この対中国の陣形構築のためにトランプは、イスラエルのネタニヤフに続く会談相手として「属国」日本の首相・石破を選びホワイトハウスに迎え入れたのである。
 まさにこのトランプと石破とによる日米軍事同盟の新たな強化が謳われようとしていた局面で、全学連のたたかう学生たちは、「反安保」を完全放棄した日共系反対運動をのりこえ、「日米首脳会談反対」「日米グローバル同盟粉砕」の旗高く首都中枢に反戦反安保の闘いを燃えあがらせたのだ。
 ロシアのプーチン政権は、トランプがもちかけた「停戦交渉」のテーブルに着くまでのあいだに少しでも占領地を拡大しようと、ウクライナへの攻撃に狂奔している。ネタニヤフ政権は、「刎頸の友」トランプの全面的な庇護のもとに、ヨルダン川西岸での軍事作戦に手を染めている。
 全学連のたたかう学生たちは、トランプ新政権登場にほくそ笑み暴虐を重ねるこの殺人鬼どもへの怒りをたぎらせて、<プーチンの戦争><ネタニヤフの戦争>を打ち砕く闘いの炎を赤あかと燃えあがらせた。
 二五春闘をたたかう戦闘的・革命的労働者と連帯して全学連は、首都中枢において戦闘的デモンストレーションを断固として貫徹したのである。

国会・首相官邸・アメリカ大使館に進撃

反戦闘争の嵐を巻き起こせ――決起集会

トランプ政権の暴虐を許すな
 わが同盟代表が連帯挨拶



2・23労学統一行動に総決起せよ!
 
 「石破政権の大軍拡・安保強化反対!」
全学連が国会に向けて進撃(2月1日)


 「アメリカの衰退を終わらせる」とほざき、その「世界最強」の核戦力と関税障壁とをかけあわせた脅しをふりかざして全世界に国家エゴイズムをごり押ししはじめた第二次トランプ政権。その始動をインパクトとして世界が激動を加速するなかで、全学連は、いっさいの既成指導部の沈黙をのりこえて、革命的反戦闘争の炎を燃えあがらせた。トランプのあらゆる野蛮と傲岸が、かつては栄華を誇った軍国主義帝国の、その最末期のあがきにほかならないゆえんをも暴きつつ、世界に災厄をばらまくトランプとその<帝国>にたいする断固たる闘争への決起を全世界労働者人民に訴えながらたたかった唯一の部隊、それこそが全学連にほかならない。
 全学連のたたかう学生たちは、トランプと石破とが2・7日米首脳会談において「日米の黄金時代を築く」などと宣言しようとしていたまさにそのときに、闘争放棄を決めこむ日共中央を弾劾し、「日米首脳会談反対」「日米の対中国グローバル同盟粉砕」の巨弾をぶちこんだ。
 今回の日米首脳会談こそは、「米国第一」を掲げるトランプ政権が、対中国最前線に位置する「属国」日本の宰相・石破に忠誠を誓わせる儀式にほかならない。このことを敢然と暴きだしつつ全学連は、労働者人民に「いまこそ安保破棄・基地撤去めざしてたたかおう」と呼びかけつつたたかいぬいた。同時にたたかう学生たちは、中国ネオ・スターリン主義による台湾・南シナ海への軍事強硬策にも反対してたたかいぬいた。もって首都中枢に、反戦反安保の闘いの烽火を断固としてぶちあげたのである。
 そしてまた全学連は、シオニスト・ネタニヤフの全面的庇護者たるトランプがガザ人民を「強制移住」させるなどという「パレスチナ抹殺」のドス黒いたくらみを全世界に明らかにしはじめたこの決定的なときに、「<ネタニヤフの戦争>粉砕」「トランプ政権のイスラエル支援反対」の闘いの炎を燃えあがらせた。
 パレスチナ解放闘争を葬りさり・パレスチナというひとつの民族を丸ごと根絶やしにするという<ネタニヤフの戦争>――この現代のホロコーストというべき犯罪をたたかう学生たちは怒りをこめて弾劾した。また「反ユダヤ主義の撲滅」を叫ぶトランプ政権による、パレスチナ連帯デモをたたかう全米の学生にたいする弾圧や、デモ参加の留学生を国外追放に処する策動にも、全学連は断固として反対したたかった。
 いま、ヨルダン川西岸でパレスチナ人民虐殺を強行するばかりか・ガザでの殺戮と破壊の再開をも虎視眈々と狙うネタニヤフ政権と、ガザ人民のヨルダンやエジプトへの追放を公言しはじめたトランプ政権にたいして、ガザ人民をはじめとするパレスチナ人民が・そして世界のムスリム民衆が怒りに燃えて抗議闘争に起ちあがっている。
 彼らにたいして「イスラミック・インター‐ナショナリズムにもとづき<反シオニズム・反米>の闘いに起ちあがれ!」という呼びかけをも発しつつたたかいぬかれた本闘争は、中洋ムスリム人民への熱烈な檄となったのである。
 
 怒りに燃えて霞が関を前進する全学連(2月1日)
 さらに全学連は、ロシア有利の「停戦調停」案をひっさげて「ディール」にのりだしたトランプのうごめきが開始されたなかで、占領地拡大をめざしてウクライナへの軍事攻撃をエスカレートさせているプーチン・ロシアへの怒りに燃えてウクライナ反戦の炎を燃えあがらせた。いまだ「プーチン擁護」の主張をくりひろげるエセ左翼どもの腐敗を断固として弾劾しつつ。
 こんにち日共の志位=田村指導部は、「ウクライナでの流血を終わらせる」ためには「ロシアを含めて欧州すべての国を包摂する平和の枠組みを再活性化する」などとほざき、プーチンの一方的侵略であることを意図的に曖昧にしはじめた。まさにそれは「ロシア軍の即時撤退」を完全に後景に押しやり、プーチンのFSB専制体制をも包摂した「平和の枠組み」を提唱することをしか意味しない。まさに「ウクライナ人民にたいする敵対者」としての姿をあらわにしはじめた日共中央を怒りをこめて弾劾しつつ、たたかう学生たちは断固としてたたかいぬいた。
 プーチンの差し向けた侵略軍にたいして三年におよぶレジスタンスを闘いぬいてきたウクライナ人民は、「プーチンの気持ちもわかる」とほざくトランプ皇帝のうごめきや、欧州諸国における「ウクライナ支援反対」を叫ぶ極右の台頭――トランプに陰に陽にたきつけられたそれ――のなかで、いま大きな困難に直面している。この重大な局面において、たたかう学生たちは、革命的左翼がつくりだしてきたウクライナ左翼との絆をかみしめつつ、「ウクライナ人民を断じて孤立させるな」と全世界人民に呼びかけながらたたかいぬいたのである。
 全学連の学生諸君! 本闘争をたたかった地平にふまえ、さらなる闘いにうってでようではないか!
 二月七日の日米首脳会談において、米大統領トランプと日本の首相・石破とは、「日米関係の新たな黄金時代の追求」の名のもとに、対中国・対北朝鮮の「抑止力・対処力」および「同志国ネットワークの協力」をさらに強化することを謳いあげた。まさに今回の首脳会談こそは、主敵・中国との全面的対決のために日本の国力を利用しつくし「反覇権連合」を築こうとするトランプ政権に、石破政権がその忠実な僕として付き従い軍事強国化の道をばく進することを誓約した重大な儀式にほかならない。
 われわれは、石破政権の大軍拡阻止、対中国グローバル同盟強化反対の巨大な闘いを直ちに巻きおこそうではないか!
 辺野古新基地建設阻止! 先制攻撃体制構築のためのミサイル配備反対! 軍事費大増額を打ち砕け! 「反安保」を完全放棄した日共中央を弾劾し、いまこそ安保破棄めざしてたたかおう!
 ロシアのウクライナ侵略開始から三年となる二月二十三日、全学連と反戦青年委員会は、「<プーチンの戦争>粉砕」労働者・学生統一行動に断固決起する。
 プーチン政権は、トランプ政権の「停戦調停」の策動にほくそ笑み、そのテーブルに着くまでに占領地を少しでも拡大しようと・北朝鮮兵を含む累々たる死者の山を築きながらウクライナへの軍事攻撃に狂奔している。われわれは、ウクライナの国と民族を抹殺しロシアに組みこもうとする<プーチンの戦争>を打ち砕くウクライナ反戦の闘いを全世界人民の先頭で巻きおこそうではないか!
 同時にわれわれは、「<ネタニヤフの戦争>粉砕」「『ガザ地区所有』=ガザ人民『強制移住』を宣言する今ヒトラー・トランプ弾劾」をも掲げてたたかおう!
 すべての労働者・学生は2・23労学統一行動に決意も固く総決起せよ!


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<ネタニヤフの戦争>を打ち砕け!

トランプの「ガザ所有」宣言弾劾!

「第二のナクバ」を許すな


 「ガザをアメリカが所有する。ガザを中東のリビエラにする」「ガザのすべての住民をガザの外に恒久的に移住させる」――二月四日、アメリカ大統領トランプは、イスラエル首相ネタニヤフとの会談直後に、全世界にむけてこのように言い放った。シオニスト国家イスラエルの後ろ盾としてアメリカ国家がみずからのりだし、ガザの地から二二〇万人のパレスチナ人民すべてを叩きだすことを傲然と公言したのである。これこそは、一九四八年シオニストによるイスラエル国家建設の強行によって八〇万人にのぼるパレスチナ人民が暴力的に放逐されたパレスチナ人民にとっての「ナクバ」(大厄災)と同様の、まさに「第二のナクバ」を彼らに強制することの宣言にほかならない。われわれはトランプの「ガザ所有」宣言を、満腔の怒りをこめて弾劾する!
 そもそも、数万人余のガザ・パレスチナ人民を殺戮してきたイスラエルに大量の殺人兵器を供与してきたアメリカの権力者が、「ガザで地獄のような生活をしてきた人々を救う」などとぬかすとは! まさに怒りなくして聞くことはできないではないか!
 ネタニヤフの軍による一年三ヵ月におよぶ殺戮と兵糧攻めの暴虐に耐え、北から南へ・南から北へと追いたてられながらも生きぬいてきたガザの人々。この彼らを今度は一人残らずパレスチナから放逐してこの地をアメリカの管理下におき、無人の更地にしたうえでユダヤ人や白人の大富豪どもが享楽のかぎりをつくす一大リゾート地を建設するなどという悪逆無道な野望を剥きだしにしたのが、トランプなのだ。これが許せるか!
 トランプとともに会見にたったネタニヤフは、満面の笑みで「この提案は歴史を変える」とほざいた。イスラエルはいま、レバノン南部の占領を継続するとともに、アサド政権の倒壊に乗じてゴラン高原からシリア領内に軍を侵攻させ、さらにはハマスとの「停戦」が発効した直後にヨルダン川西岸地区のジェニンに突入し・人民の大殺戮に狂奔している。シオニスト・ネタニヤフは、ヨルダン川から地中海にいたる地域のパレスチナ人民を追放してこの地をすべてユダヤ人国家の支配下におくという「大イスラエル構想」を貫徹する<ネタニヤフの戦争>の完遂に突進しているのである。まさにトランプの発言こそは、このネタニヤフの狂気の野望に軍国主義帝国アメリカが国家としての承認を公然と与えるものにほかならない。
 あきらかに盟友ネタニヤフのこの「大イスラエル構想」にトランプは、みずからが拠り所とするアメリカの血塗られた「フロンティア精神」をもって熱烈に共鳴しているのだ。トランプは、アメリカとイスラエルの歴史とを完全に重ねあわせている。アメリカの先住民たちを無慈悲に殺戮しながら西へ西へと領土を拡大していった血塗られた「開拓史」をば、「野蛮」を撲滅して「文明」を広げていった栄光の建国史≠ニして賛美するこの輩は、パレスチナ人民を「野蛮人」とみなし・その絶滅をつうじてイスラエル国家を神に約束された土地≠ノ建設することこそが正義≠ナあると盲信しているのである。

<反シオニズム・反米>の炎を燃やせ!

 こうして皇帝トランプの全面的後ろ盾をえたネタニヤフ政権はいま、ハマスとの当面の「停戦合意」を踏み破ってガザ人民に再び襲いかかるハラを固めている。「戦争継続」を喚きたててネタニヤフに反発していた前国家治安相ベングビールや財務相スモトリッチらの連立政権内外の狂信的シオニストども。この徒輩もまたトランプの提案≠ノ、「美しい友情のはじまりだ」などと狂喜乱舞し、ネタニヤフのもとに再び蝟集(いしゅう)してパレスチナ人民への凶暴な牙を剥きだしにしているのだ。
 だがしかしネタニヤフは、内心では怯えている。パレスチナ解放闘争を根絶やしにするためにイスラエル軍はガザへの無差別空爆と地上侵攻を強行してきた――「ハマスの拠点」と称して病院や学校を破壊しつくし、「地下トンネルをつぶす」と叫んで高層ビルを一挙に破壊して地下深くつきささる一トン爆弾を雨霰と投下して六万人を超える人民を殺戮した。だがにもかかわらず、シオニスト軍は自分たちの力で人質を救出≠ナきなかった。まさにこのことにハマスを支えるムスリム人民の底力をみて恐怖にかられているからこそ、シオニストどもはトランプにすがってガザとヨルダン川西岸のパレスチナ自治区を消滅させることに血眼になっているのだ。
 いまトランプの「ガザ所有」宣言にたいして、ガザのパレスチナ人民は「われわれは絶対にどこにも行かない」と怒りを爆発させている。彼らは、いかに凶暴な攻撃がかけられようともガザに住み、この地でたたかいつづけようとしている。ガザ人民の苦難をわがものとする中東全域のムスリム人民もまた、トランプとネタニヤフへの弾劾の声をあげている。トランプからガザ人民の受けいれとそのための資金提供を要請≠ウれたヨルダン国王アブドラとエジプト大統領シシは、人民の怒りの爆発に恐れをなして、この要請を拒絶した。「イスラムの大義」をかたちだけは掲げていながら、アメリカやイスラエルとの政治的取り引きをくりかえしているこの強権的権力者どもは、人民の怒りが自分たちにむかうことを心底恐怖しているのだ。
 ハマスとイスラエルとの「停戦」発効から六日後の一月二十五日、人質交換≠フそのときに、イスラエル人の人質を先導するハマスの隊列が瓦礫の街に忽然と登場し、歓喜する民衆とともに集会をおこなったのであった。彼らはなおも戦いつづける断固たる意志とハマス(熱情)をネタニヤフとその庇護者トランプにつきつけたのだ。トランプよ、ネタニヤフよ、思い知るがよい。いかに苛烈な攻撃をムスリム人民にしかけようとも、彼らの闘志を挫くことはできない。
 われわれは、アラブ・中洋の腐敗した権力者の抑圧下で苦闘する労働者人民に呼びかける。<イスラミック・インター‐ナショナリズム>にもとづき国境を越えて団結し、<反シオニズム・反米>の闘いに起ちあがろう!
 ネタニヤフとその庇護者トランプによるパレスチナ民族絶滅攻撃を絶対に許すな! <ロシアのウクライナ侵略粉砕>の闘いと一体にむすびつけて、<ネタニヤフの戦争>粉砕の闘いを断固推進せよ!



UNRWA活動禁止
「帰還権」をなきものに――
ネタニヤフ・トランプの企み


 一月三十日、ネタニヤフ政権は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のイスラエル・パレスチナにおける活動を禁止する法律の施行に踏みきった。これと軌を一にしてアメリカ大統領トランプは、ネタニヤフとの首脳会談のその日に、UNRWAへの資金拠出停止と国連人権理事会からの「脱退」を発表した。「国連には反ユダヤ主義を広げている機関がある」などと敵意をむきだしにしながら。
 ガザの街を徹底的に破壊しつくし、食糧支援や医療支援をも停止させて、パレスチナ人民が生きぬくことすら許さないネタニヤフとトランプの所業を断じて許してはならない。
 ネタニヤフとトランプがUNRWAの活動を徹底的に抑えこもうとしているのは、パレスチナ人民を飢餓に追いこもうとしているからというだけではない。UNRWAがパレスチナ人民に認めてきた「帰還権」をなきものにすることをもネタニヤフとトランプはねらっているのだ。
 UNRWAは、一九四八年に強行されたイスラエル建国によって故郷から叩きだされたパレスチナ人を支援するとして設立され、今も多くのパレスチナの人々に難民認定証を発行している。その認定証には、かつて一族が住んでおり今はイスラエルによって占領されている「出身地」の名が刻まれている。パレスチナ人民の闘いによって国連総会決議として認めさせてきた「帰還権」にもとづいて、このような認定証は発行されている。そして、パレスチナの人民は、いつか再びみずからの「出身地」をイスラエルから取り戻すことをめざし、国際的に認めさせてきた「帰還権」をも武器にして、パレスチナ解放の闘いをおしすすめてきたのだ。
 これにたいしてイスラエルの極右シオニスト権力とこれを支えるトランプのアメリカ帝国主義は、パレスチナ解放闘争を最後的に圧殺することをねらって、もはや国連がパレスチナ人民の「帰還権」を承認していることそのものをなきものにしようとしている。UNRWAにたいする活動禁止法の施行(イスラエル)や資金拠出停止(アメリカ)には、こうしたどす黒い企みが貫かれているのだ。その先にネタニヤフとトランプが見すえているのは、パレスチナ人民のガザおよびヨルダン川西岸からの叩きだしであり、「大イスラエル」の建設にほかならない。
 今このときに「ガザをアメリカが所有する」と宣言したトランプに全面的に支えられながら、ガザにつづいてヨルダン川西岸でのパレスチナ人民殺戮戦を強行しているのがイスラエルのネタニヤフにほかならない。



イスラエルのゴラン高原占領
シリア領を強奪するシオニストども



トランプ新政権のイスラエル・シフト


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 大浦湾杭打ち阻止の声轟く

 
2・1 辺野古五八〇が「県民大行動」


 
 「地盤工事の強行弾劾!」琉大・沖国大の学生が「県民大行動」で奮闘
(2月1日、キャンプシュワブ・ゲート前)
 二月一日、琉球大と沖縄国際大のたたかう学生は、日米両政府による辺野古・大浦湾の埋め立て工事を阻止するために、オール沖縄会議主催の「県民大行動」にたちあがった。
 許しがたいことに石破政権・防衛省は、一月二十九日、大浦湾にひろがる超軟弱地盤に砂杭を打ちこむ「地盤改良」工事を強行した。サンドドレーン船やサンドコンパクション船などを使って、七万本もの砂杭を打ちこむ工事を本格的に開始したのだ。「主敵・中国の封じ込め」を鮮明にするトランプ政権は、対中国の軍事的包囲網づくりをおしすすめ、その中核を日本に担わせようとしている。このアメリカ政府の要求にこたえ、辺野古新基地建設のための埋め立て工事を急ピッチでおしすすめているのが石破政権なのだ。首相・石破は、これを手土産≠ノして二月六日に訪米し、初のトランプとの日米首脳会談において、日米軍事同盟の強化をうたいあげようとしている。「日米両政府による辺野古新基地・大浦湾埋め立てを絶対に阻止するぞ!」琉大と沖国大のたたかう学生たちは、怒りにもえて闘いにたちあがった。
 集会の最後に、結集した五八〇名の参加者全員で団結ガンバローをおこなった。
 集会後、たたかう学生たちは米軍キャンプ・シュワブにむけて、独自のシュプレヒコールをおこなう。「辺野古新基地建設阻止! 地盤工事強行弾劾!」「日米軍事同盟の強化反対!」「中国政府の軍事行動弾劾!」「米中激突下の戦争の危機をつきやぶるぞ!」「ロシアのウクライナ侵略弾劾!」「イスラエルのパレスチナ人民虐殺をゆるさないぞ!」市民もともにこぶしをあげる。学生たちはゲート前での辺野古新基地反対の集会を反安保闘争として高揚させるために奮闘したのだ。

琉大・沖国大生が作業船に怒りの拳――瀬嵩の浜
 
 闘う学生が埋め立て作業船に怒りのシュプレヒコール
(2月1日、瀬嵩の浜)

 たたかう学生たちは埋め立て工事が強行されている大浦湾に面する瀬嵩の浜に移動し、独自の抗議闘争をおこなった。
 琉大と沖国大のたたかう学生たちは、この日、首都において首相官邸にたいする怒りのデモンストレーションに決起した全学連のたたかう学生とかたく連帯して、最後までたたかいぬいたのだ。

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陸自次世代装甲車の生産を日本製鋼所(室蘭)が受注

 大軍拡・軍需生産拡大を許すな!

以下見出し

フィンランド・パトリア社の装輪装甲車をライセンス国産
兵器生産にのめり込む日本製鋼所経営陣



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