第2338号(2014年10月6日)の内容
<1面>
反戦反安保・増税阻止の大爆発を!
安倍ネオ・ファシスト政権を労働者・学生の総力で打ち倒せ
10・19労学統一行動に総決起せよ
<4面>
米・欧帝国主義のシリア・イラク空爆弾劾!
<5面>
公務労働者に大幅賃下げを強いる14人事院勧告弾劾!
◎「従業員の生活安定が第一」(?)
経済同友会・長谷川の欺瞞的言辞
<2面>
「川内原発再稼働阻止!」
16000名が怒りの決起 9・23 亀戸
沖縄との連帯固く闘いの炎 9・20 渋谷
<3面>
「新基地建設絶対阻止!」
辺野古浜に6000余が大結集 9・20
<6面>
組合運動上・組織上の危機を露呈した全印総連大会
Topics 物価上昇分を賃上げ要求基準にするのは無理=\労働貴族のヘリクツ
<7面>
◆代々木官僚に弓を引く相沢幸悦の大予言
<8面>
◆欧州を揺るがしたスコットランド住民投票
◆「放射線は安全安心」と宣伝する政府広報の嘘八百
■『新世紀』最新号(第273号)紹介
週間日誌は6面に掲載
「解放」最新号
反戦反安保・増税阻止の大爆発を! 安倍ネオ・ファシスト政権を労働者・学生の総力で打ち倒せ 10・19労学統一行動に総決起せよ
また九月二十三日、亀戸中央公園の「さようなら原発全国大集会」には「連合」傘下の平和フォーラム系諸労組をはじめ「全労協」傘下や「全労連」傘下労組の組合員も参加し、一万六〇〇〇名もの労働者人民が「川内原発の再稼働を許すな!」「原発をなくせ!」の声を轟かせた。たたかう労働者・学生は、共産党中央による共同行動のセクト主義的な分断・破壊を許さず、この集会の戦闘的高揚をかちとるためにたたかいぬいたのである。 だが、この労働者人民の怒りの炎に包まれながらも、発足した第二次安倍改造内閣は、この秋、辺野古新基地建設・日米新ガイドラインの策定、原発再稼働、消費税大増税・労働法制改悪などの反動諸攻撃を一気呵成に打ちおろそうとしている。 安倍は、ニューヨークでの演説において「私の政権が日米同盟を深化させた」などとトクトクとおしだし、「イスラム国壊滅」を掲げたオバマ政権のシリア領内への空爆拡大を支持するのみならず、日本の「人道支援・財政援助」をも約束した。ムスリム人民虐殺に突っ走っているオバマ政権につき従いながら、日本をアメリカとともに戦争を遂行する一流の軍事強国≠ヨと飛躍させようと躍起になっているのが、安倍ネオ・ファシスト政権なのだ。 すべての労働者・学生諸君! 安倍ウルトラ反動政府の画歴史的大攻撃を打ち砕きうるか否か――この秋こそ闘いの正念場だ。いまこそわれわれは、「反安保」を放棄した日本共産党翼下の反対運動をのりこえ、辺野古新基地建設阻止・新ガイドライン策定阻止・「集団的自衛権行使」合憲化反対・関連諸法案制定阻止を焦眉の課題とする反戦反安保闘争の大爆発をかちとるのでなければならない。われわれはまた、アメリカ帝国主義のイラク・シリア空爆を弾劾するのでなければならない。安倍政権の協力・加担を許すな。そして同時に、「消費税再増税阻止・アベノミクス粉砕」の政治経済闘争や原発再稼働阻止の闘いを断固として推進しなければならない。 反人民性をむきだしにした安倍政権の打倒にむけて、すべての労働者人民は今こそ反ファシズム統一戦線を構築し、進撃せよ! 10・19労学統一行動に総決起せよ! 以下見出し 日米新軍事同盟の対中攻守同盟としての本格的強化 アメリカ帝国主義のイラク・シリア空爆の拡大 辺野古新基地建設阻止! 新ガイドライン策定反対! アメリカ主導「有志連合」のイラク・シリア空爆を弾劾せよ 消費税再増税絶対阻止! 労働者人民に貧困を強制するアベノミクス粉砕! 原発再稼働阻止! 原発輸出を許すな! ネオ・ファシズム支配体制の強化を打ち砕け! 安倍政権打倒へ進撃せよ |
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米・欧帝国主義のシリア・イラク空爆弾劾! 今こそ国際反戦闘争のうねりを巻き起こせ アメリカ帝国主義のオバマ政権は九月二十三日未明、中東五ヵ国を従えて、シリア領内の「イスラム国」制圧支配地域にたいする空爆に踏みだした。八月八日以降、スンナ派原理主義組織「イスラム国」のイラク内制圧支配地域にたいする空爆を強行してきたにもかかわらず、いっこうに成果をあげられないことへの焦りを募らせたオバマ政権は、「イスラム国」掃討戦のエスカレートに踏みきったのだ。中東に戦乱の火を放ち拡大してやまないヤンキー帝国主義のこの暴挙を、わが同盟は断固として弾劾する。「イスラム国」掃討=「テロ撲滅」を謳い「有志連合」を形成したオバマ政権のイラク・シリア空爆は、ムスリム人民に戦禍拡大の地獄を強いる許しがたい暴虐にほかならない。 この空爆に反発し異教徒・異宗派への排外主義をますます剥きだしにする「イスラム国」は、アメリカおよび「有志連合」参加国の「市民殺害」という報復テロをも強行しつつ、空爆の嵐をかいくぐってなおもシリア・イラクとトルコとの国境地帯のクルド人居住地域への侵攻をつづけている。他方で、シリアの圧政者=アサド政権は、敵国アメリカの対「イスラム国」空爆を公然と歓迎し、これをしも反政府勢力・スンナ派人民の圧殺を強行する機会として利用しようとしている。「有志連合」参加の中東王制・首長制諸国権力者どもは、「対テロ」を口実に強権的支配を強化し、かのアラブの春≠フような自国内のシーア派ムスリム人民の反逆を未然に封じこめ、みずからの政治支配体制の動揺をのりきろうと策している。そして、こうした中東各国・地域でのスンナ派・シーア派間宗派抗争の激化と戦乱を自国存命の絶好の機会とみなしているイスラエルの強硬派シオニスト・ネタニヤフ政権は、ガザのパレスチナ人民を死の檻≠ノ封じこめ、ハマスに率いられたムスリム人民のパレスチナ解放闘争を根絶やしにする策動を強化している。 いまこの時にわれわれは中洋ムスリム人民に呼びかける。アメリカ帝国主義と「有志連合」参加諸国権力者どものシリア・イラク空爆を打ち砕く闘いに断固決起せよ! 各国権力者どもの暴虐に抗して、「イスラム国」式テロリズムを排し、宗派間抗争をのりこえ、<反米・反シオニズム>の闘いをイスラミック・インター‐ナショナリズムにもとづいて推進せよ! われわれはムスリム人民と連帯しつつ、安倍ネオ・ファシスト政権の「有志連合」参加を弾劾し、アメリカ「有志連合」のシリア・イラク空爆反対の闘いに決起する。 以下見出し シリア空爆―「イスラム国」掃討戦の一挙拡大 失地#メ回に狂奔するヤンキー帝国主義 ムスリム人民は今こそ団結し空爆反対の闘いに決起せよ |
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公務労働者に大幅賃下げを強いる14人事院勧告弾劾! 人事院は八月七日、二〇一四年の月例給・ボーナスについては、「七年ぶりに」引き上げるとともに、「地域間・世代間の給与配分の適正化」を名目とする「給与制度の総合的見直し」を来年度から実施する、とする「国家公務員の給与についての勧告」をおこなった。人事院は、わずかばかりの「給与引き上げ」をおこなうその直後に、「給与制度の総合的見直し」の名のもとに、高齢層を重点にして俸給表水準(基本給)を平均二%引き下げ、公務員の賃金水準を恒久的かつ大幅に引き下げよ、というのだ。 この「勧告」を受けた安倍政権は、八月十五日、「給与関係閣僚会議」を開催し、「国政全般の観点から検討する」などと、勧告の取り扱いについての決定を先延ばしにした。消費税税率の一〇%への再引き上げを年内に決定することを企んでいる安倍政権は、財政支出の削減(「人件費」引き下げ)を名分として「引き上げ勧告」の実施見送りをも目論んでいるにちがいない。 それだけではない。安倍政権は、「給与制度の総合的見直し」を地方公務員にたいして強行するという攻撃にうってでている。安倍政権は、八月二十日に、御用学者を集めた「地方公務員の給与制度の総合的見直しに関する有識者検討会」に「地方公務員給与も、国と足並みをそろえ、二%カットすべき」という「中間報告」を公表させたのだ。 だが、公務員連絡会・自治労は、今回の勧告にたいして、給与改定については勧告どおり実施すること、「給与制度の総合的見直し」については「われわれと十分交渉・協議をおこなう、この実施を見送る」ことを政府に「求める」という「方針」を決定しているにすぎない。われわれは、安倍政権の攻撃に屈服した本部を弾劾し、賃金大幅引き下げ阻止のために奮闘するのでなければならない。 以下見出し 月例給・ボーナス改定と「給与制度の総合的見直し」を勧告 国・地方の公務員賃金の大幅かつ恒久的切り下げ 公務労働者への犠牲転嫁を強行する安倍政権 自治労本部の屈服を許さず大幅賃金削減に反対し闘おう |
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「川内原発の再稼働を許すな!」 一万六千名が怒りの決起 東京・亀戸 9・23 さようなら原発全国大集会
まさに今、闘いは重大な局面にある。政府・経済産業省は、原子力規制委員会が川内原発を「新規制基準に適合」と認定する「審査書」を決定したことを盾として、「川内原発1、2号機の再稼働を進める」という政府方針を鹿児島県知事と薩摩川内市長に提示した。安倍政権は、日本国家のエネルギー安全保障の確立と、潜在的な核兵器保有の技術的基盤を維持し強化するという国家戦略にもとづいて、審査中の商業用十三原発(二十基)を次々と再稼働させようとしている。この安倍政権に支えられ、九州電力経営陣は年明けにも川内原発を再稼働しようとしている。この許しがたい原発再稼働を阻止するために、労働者・学生・市民は怒りに燃えて闘いに起ちあがったのだ。
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9・20 「米海兵隊新基地建設絶対阻止!」 辺野古浜に六千余が大結集
この日、名護市辺野古浜で「みんなで行こう辺野古へ。止めよう新基地建設! 9・20県民大行動」(主催・実行委員会)が開催され、全県からかけつけた六〇〇〇名余の労働者・人民が浜を埋めつくした。八月二十三日のキャンプ・シュワブゲート前集会を倍する規模で「新基地の建設を絶対に許さん!」と安倍政権にたいする怒りの拳をあげたのだ。 海保暴力部隊の凶暴な弾圧をものともせず海上阻止行動を果敢にたたかいぬいている沖縄県学連のたたかう学生を中心としたカヌー隊の英雄的な闘いや、シュワブゲート前での資材搬入阻止のねばり強い闘いに、心を大きく揺さぶられた沖縄の労働者・人民が、辺野古現地へと続々と大結集したのだ。 既成指導部はこの日の集会を、「反安保」を抜きにして、もっぱら十一月の沖縄県知事選挙にむけたセレモニーとして演出しようと腐心した。県学連・全学連のたたかう学生たちは、これに抗して敢然と<全米軍基地撤去! 安保粉砕!>を掲げ、闘いを<反戦・反安保>闘争として高揚させるために大奮闘した。職場深部でたたかう革命的・戦闘的労働者たちは、所属単組の指導部をつきあげつつ組合員を大量に組織化し、闘いの戦闘的高揚のために終始奮闘した。 先頭で闘う県学連・全学連の学生に渦巻く共感 十二時を過ぎたころから、実行委員会や各市町村がチャーターした六十台余の大型バスや路線バスにすし詰めになって、全県各地から老若男女が、また各労働組合の参加者たちが続々とかけつけてきた。 この日の午前中には大浦湾越しにキャンプ・シュワブを眼前に望む瀬嵩の浜辺で、断固たる全学連独自の抗議集会をたたかいぬいて結集した県学連と全学連現地闘争団のたたかう学生たちは、ただちに「海底ボーリング調査実力阻止! <基地撤去・安保破棄>めざしてたたかおう!」と訴える横断幕を掲げた。そして目の前を押し寄せる波のようにバス停から辺野古の浜へと向かう参加者にたいして、カヌー隊の闘いを先頭でたたかっている学生が中心になって、「大浦湾のボーリング調査を絶対に阻止しよう!」「安保の強化に反対しよう!」とハンドマイクで呼びかけた。 労働者・市民たちはこれに呼応して、次々とプラカードを空につきあげ、また手をふって、「学生がんばれ!」と拳をつきあげる。海保の弾圧によってケガを負った学生を気づかい、握手を求めてくる。日共系の労組員たちも、盛んに共感の拍手を送る。会場に向かう道路は、またたく間に熱い交流と闘う決意をうち固める場と化した。 わが同盟の情宣隊は「新基地建設を全人民の総決起で阻止せよ!」「『反安保』の放棄に抗して<基地撤去・安保破棄>めざしてたたかおう!」と呼びかける沖縄県委員会のビラを配布した。「おう! 革マル派か、がんばってるね」「がんばろう!」と拳をあげ呼応する人、ビラを食い入るように読み、「絶対に負けないよ!」と話しかけてくる地元の年配の女性、みな気合いに満ちみちている。ビラはあたかも乾いた砂地に浸みこむ水のように、見る間に参加者の手に吸いこまれていった。 これに先立って、二十数隻のカヌー隊とたたかう学生の船外機付きゴムボートは、早朝七時過ぎに辺野古浜から沖合へと出撃し、海保暴力部隊の手出しを許すことなく、フロートを次つぎと乗り越え、ボーリング調査強行にたいする断固とした怒りと抗議の意志を突きつけたたかいぬいた。 午後一時過ぎ、海上での闘いを終えたカヌー隊が、集会に合流するために意気揚々と浜へと向かいはじめた。たたかう学生たちは満を持して、集会場である辺野古の浜の波打ち際に「全米軍基地撤去! 安保粉砕!」「安倍ネオ・ファシスト政権を打倒しよう!」と大書した五メートルの大横断幕を掲げた。闘いの革命的方向性をあかあかとさししめした学生たちにたいして、すでに会場に結集していた労働者・市民が「オー!」と驚嘆と共感の声をあげる。スローガンに見入り、写真におさめる人、折からの強い浜風にあおられる横断幕の竿を学生とともに支える市民、学生たちのまわりにはたちまち黒山の人だかりができた。 学生たちが海に向かって「カヌー隊がんばれ!」「海保の弾圧に負けるな!」「安保同盟の強化反対!」とシュプレヒコールで檄を飛ばすと、さらに多くの人びとがまわりに集まり、「私も一緒にやらせてくれ」と、ともにシュプレヒコールをあげた。 集会会場には続々と労働者や市民が結集し、やがて労働組合や諸団体のノボリや旗が所狭しと林立した。労組員たちは「許さん! 辺野古新基地建設」「ボーリング調査糾弾!」などの思い思いのプラカードを掲げ、新基地の建設をなんとしても阻止する決意をしめし、戦闘的な熱気がいやがうえにも盛りあがった。 浜の集会と海上のカヌー隊が一体となり熱気みなぎる
つづいて集会呼びかけ人があいさつに立った。 照屋寛徳・衆議院議員は、「この美しい海に戦争をするための新しい基地をつくらせてはならない。われわれがねばり強くたたかえばわれわれの正義の闘いは必ず勝つ」と決意をのべた。 共産党の赤嶺政賢・衆議院議員が発言しようとしたそのとき、たたかう学生が「安保を破棄しよう!」と会場にとどろくヤジをとばした。すかさず会場から「そうだ! 破棄しよう!」と呼応するヤジが続いた。赤嶺は一瞬たじろぎ表情をこわばらせて、「沖縄の怒りは安倍首相、仲井真知事でも押さえられない」「埋め立て承認撤回を求め、翁長新知事を誕生させよう」と述べ、「安保反対」や現地の闘いには一言もふれることなく発言を終えた。 玉城デニー・衆議院議員は「石原環境相は『辺野古の海に守るものは何もない』と言ったが、とんでもない」「知事選に勝利し、アメリカ政府高官にわれわれの思いを届けてもらおう」とオバマ政権への期待を語った。 糸数慶子・参議院議員は、「安倍内閣の女性閣僚はみんな戦争をしたい安倍のオトモダチ」「沖縄選出の某女性議員は刑特法でカヌー隊を弾圧する要請さえした。許せない」「母なる海を守ろう」と女性の立場から発言した。 つづいて登壇した翁長雄志・那覇市長は、「かつて沖縄の政治家は、保守も革新も将来のことを考え、土地を一坪たりとも米軍に売らなかった。ここに基地はつくらせない」「安全保障は日本全国で考えてもらいたい。イデオロギーよりもアイデンティティー」と、日米安保同盟を大前提にして、沖縄人のアイデンティティー≠ノ訴えてみずからへの支持をよびかけた。 さらに新基地建設に反対する現場からの発言が続いた。 山城博治・平和運動センター議長は、「刑特法も恐れぬカヌー隊の果敢な行動があったからこそ、県民に勇気を与え続け、今日ここにこれだけの人々が結集した」「防衛省は来週から大浦湾海域に巨大な台船をもってきて掘削を始めようとしている。絶対に阻止しよう!ゲート前に結集しよう!」と熱く呼びかけた。「そうだ!」「阻止するぞ!」と、指笛とともにひときわ大きな拍手が鳴り響いた。 安次富浩・ヘリ基地反対協代表は、「この闘いは完全に勝てる!」「いま世界の流れは、スコットランドに示されたように民族自決だ」「沖縄においても自己決定権をかちとるためにたたかおう」と決意を述べた。 名護市にある名桜大学の女子学生は、「基地がつくられれば自然が壊され、子供や女性が必ず犠牲になる。平和な未来をつくるのは私たち」と基地建設に反対する決意を述べた。 名護市民代表として、稲嶺進・名護市長と比嘉祐一・名護市議会議長があいさつに立った。稲嶺市長は、「われわれには世界中にたくさんの支援者がいる」「心をひとつにして辺野古への新基地建設を止め、沖縄人のアイデンティティーを示そう」と訴えた。 最後に行動スローガンが提案され、浜と海上のカヌー隊は一体となって「団結がんばろう」を三唱し、断固として新基地建設を阻止するためにさらなる闘いに向けて決意をうち固めた。 共産党をはじめとする既成指導部の諸発言は、もっぱら県知事選挙の呼びかけに終始したとはいえ、安倍政権に怒りを燃やす労働者・人民は、みずからを鼓舞してやまないたたかうカヌー隊を力のかぎり激励し、現地闘争への結集の呼びかけにこたえて、集会はたたかう熱気あふれるものとしてかちとられたのである。 闘う学生のシュプレヒコールに労働者・市民が唱和
全学連の広川書記長が総括提起の発言にたち、「新たな基地は対中国の最前線基地であり、日米新軍事同盟を強化する最重要環なのだ。われわれは、日米新軍事同盟の強化反対の旗を高だかとかかげ、沖縄の闘いを全国へおしひろげ、『集団的自衛権行使』の合憲化反対、新ガイドライン策定に反対する全国の闘いとの連帯を強化し、もって安倍政権を打倒しよう!」と熱烈に呼びかけた。全学連の総括集会をとりまいていた市民は熱烈な拍手で応え、ともにシュプレヒコールに唱和した。 全学連・県学連のたたかう学生たちは、この日の闘いを<反戦・反安保>の闘いとして内容的に高揚させるために終始大奮闘し、労働者・人民の大きな共感を呼び起こしたのだ。 <反安保>の巨大なうねりを巻き起こし安倍政権打倒へ攻めのぼれ!
見よ! この日、米軍は集会の高揚に恐怖して、キャンプ・シュワブ敷地内の海岸に米兵や民間警備員をズラリと並べただけでなく、水陸両用戦闘車まで出動させて警戒し、戦々恐々とする姿をあらわにした。また「反対しているのはおもに市民活動家だ」などとほざいた官房長官・菅の言辞は、いかに安倍政権が闘いの高揚と横への拡大を恐れているかを逆証しているではないか。 学生・市民を羽交い締めにしたり首を絞め海中に頭を沈めて窒息させるなどの海保の暴力部隊によるあらん限りの凶暴な弾圧にもひるむことなく、幾度となくフロートを越えてスパット台船に肉迫した、たたかう学生を先頭とするカヌー隊の英雄的闘いを見よ! 労働組合の深部において、「連合」古賀指導部による闘争抑圧に抗して、組合執行部を下からつきあげつつ組合としての大衆的とりくみをつくりだし、この日の労働者部隊の大結集をかちとったわが革命的・戦闘的労働者たちのねばり強い闘いの底力を見よ! 都市部から遠く離れた辺野古の浜に、史上初めて六〇〇〇名もの人びとが大結集したこの闘いの大高揚は、まさしくわが革命的左翼のこの獅子奮迅の闘いこそが切り拓きつくりだしてきたものにほかならないのだ。まさにそれゆえにこそ、いまや日共系諸団体の下部活動家たちまでもが、県学連・全学連のたたかう学生たちに公然と惜しみない共感を表現するまでにいたっている。 全国の同志諸君! たたかう労働者・学生諸君! 闘いはいまや新たな局面を迎えている。 政府・防衛省がたくらむ巨大なスパット台船をつかった大浦湾側の深場のボーリング調査を、カヌー隊を先頭にして断固阻止しよう! 埋め立て工事の開始を断じて許すな! 日米両政府による辺野古新基地建設の攻撃をうち砕く真の階級的な力をつくりだすために、われわれは日共・不破=志位指導部ら既成指導部のもっぱら十一月県知事選挙の帰趨にのみ期待を託すとりくみを断固としてのりこえ前進しようではないか。「保守層との共同」の名のもとに「反安保」を意図的に投げ捨てている日共中央指導部を弾劾し、全国から<反安保>の巨大な闘いのうねりをつくりだせ! 辺野古現地の闘いを全国へとおし広げ、労働者・人民の総力を結集して安倍ネオ・ファシスト政権打倒へと攻めのぼろうではないか! |
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「放射線は安全安心」と宣伝する政府広報の嘘八百 「福島で被ばくによるがんは増えない」――東京電力福島原発事故の被害を過小に見せかけるための許しがたいデマ・キャンペーンを、安倍政権が大々的におこなっている。「放射線についての正しい知識を」と題する「政府広報」を、八月十七日の全国紙五紙に一面分を使ってデカデカと掲載したのだ(十七日付の地方紙『福島民報』、『福島民友』、および十八日付の『夕刊フジ』にも掲載)。かかった費用はじつに一億円超。これはすべて人民の血税だ。 八月三日に政府が開催した「勉強会」の講演内容を掲載するというふれこみでつくられたこの「政府広報」。その中身はじつにデタラメだ。 以下、見出し 「二〇〇_シーベルトでも発がんリスクは野菜不足と同じ」 原発再稼働に突き進む安倍政権を許すな |
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新世紀 第273号 2014年11月 最新号紹介 安倍ネオ・ファシスト政権打倒へ 闘いの革命的指針を提起 国際反戦中央集会基調報告を掲載 <軍国日本>再興の野望を果たさんとする安倍は改造内閣を発足させ反動総攻撃に突進している。労働者・人民の総力で断固として打ち砕こう!「反ファシズムの炎で安倍政権を打ち倒せ」のメインタイトルのもと、日米新ガイドライン策定阻止・辺野古新基地建設阻止を焦点とする今秋の闘いの武器を満載した『新世紀』第二七三号を、すべての労働者・学生におくる。 ◆巻頭論文「今こそ安倍政権打倒へ進撃せよ」(無署名)は、極悪ネオ・ファシスト分子どもによって固められた安倍政権の対中国戦争準備への突進にたいする戦闘宣言だ。「集団的自衛権行使」合憲化に反対して国会・首相官邸前を埋めつくした万余の労働者・学生・人民の闘いの高揚、そして、第二次安倍改造内閣の発足を怒りの炎で迎え撃った9・4集会、わが革命的左翼はこれらをその最先頭で牽引したたかいぬいた。日共による選挙カンパニアへの闘争歪曲を弾劾し、今こそ安倍政権打倒の階級的力をつくりだそう、と熱い檄を発している。 わが革命的左翼が先頭にたって切り拓いている辺野古海兵隊新基地建設反対の闘いの高揚をみよ! ボーリング調査を阻止するためにスパット台船に肉迫する勇猛果敢なカヌー隊の闘いを、沖縄全島から四〇〇〇人もの労働者・人民が結集し怒りと熱気にみちた8・23集会の盛りあがりを。現地闘争報告「辺野古新基地建設絶対阻止! 海上と基地ゲート前で労・学・人民が激闘」を読む者は誰しも血が騒ぎ胸を躍らせるにちがいない。ますます燃え広がる沖縄の闘いと連帯し、<全基地撤去・安保破棄><安倍政権打倒>の巨大なうねりを全国からまきおこそう。 「米日―中露角逐下の大戦勃発の危機を突き破れ」(伊集院拓)は、第五十二回国際反戦中央集会における渾身の基調報告だ。イスラエル権力者によるパレスチナ人民大虐殺を怒りをこめて弾劾するとともに、東アジア、ウクライナ、中東において現に今ひきおこされている軍事的衝突や戦争挑発によって世界大戦が勃発しかねない危機が高まっていることに警鐘を打ち鳴らしている。全世界の労働者・人民と連帯し、安倍政権による軍事強国化の策動粉砕、米―中露の核軍事力増強競争反対の革命的反戦闘争に今こそ起ちあがろうと、力強く訴えている。 ◆「安倍政権打倒」の方針を掲げない本部にたいする批判が噴出し大混乱におちいった七月の「全労連」大会。この大会において「安倍政権早期退陣」要求を急きょうちだした「全労連」中央の新方針を徹底的に批判しているのが、「『安倍暴走政治ストップ』をシンボルとした路線の右翼的補修」(白嶺聖)である。わが革命的左翼が提起する「安倍政権打倒」「ファシズム反対」のスローガンに「全労連」傘下労組の組合員たちもいっせいに唱和するにいたっている。これに狼狽した日共中央とこれに盲従する「全労連」中央は「安倍政権打倒」を掲げだしたのだ。だがそれは<反安保>も<反ファシズム>も放棄した代物でしかないこと、そしてその根拠は、「保守層との共同」の拡大という基本路線にあることを、本論文は暴きつくしている。日共中央にたいするイデオロギー的=組織的闘いをさらにおしすすめていくために、「日共党内に侵蝕する松竹式『専守防衛政策の今日版』」(笛田藤吉郎)をあわせて掲載した。 ◆「労働者・人民に重犠牲を強制する改訂版『日本再興戦略』」(鷲尾洸平)は、アベノミクスの「第三の矢」として位置づけられた成長戦略が、徹底した大企業支援策であり、労働諸規制の全面的撤廃を狙ったものであることをつきだしている。安倍政権が「日本の『稼ぐ力』を取り戻す」と叫ぶのは、<軍国日本>再興を支える「強い経済」をつくりだすためであり、この「日本再興戦略」こそは、軍需生産の増大をそのうちに組みこんだ今日版「富国強兵」戦略にほかならない。――これらのことを、本論文は明らかにしている。電機大独占体が生き残りのためにふりおろしている賃下げ・強制配転・首切りの苛烈な攻撃を憤激をもって告発しているのが、「パナソニック資本による大リストラ攻撃」(田所耕三)である。 走狗残党の延命策を粉砕せよ ◆「『合同労組運動』の名によるブクロ派ハミダシ労働運動の反階級性」(仁井田研一)と「閣議決定阻止闘争の破壊に駆りだされた走狗=中核派」(松江一壮)は、ダバ出身の官僚どもによって牛耳られるブクロ=中核派残党・中野一派の延命策を木端微塵に粉砕するイデオロギー的巨弾だ。中野一派が詐称する「合同労組運動」なるものは、スパイ集団としての本性をおしかくし、「動労千葉支援」の物販や宣伝に、囲いこんだ労働者を引き回すことを企んでの術策でしかない。論文は、このことを走狗集団のグーの音もでないまでに暴きだした。とともに、この術策を粉飾するためにもちだされているインチキ・サンディカリズムの錯誤をも批判しつくしている。 本号では、第五十二回国際反戦集会にむけて実行委員会が海外によびかけた英文のアピールと、これにこたえてイギリス、ロシアなど海外の諸団体・諸個人から寄せられたメッセージも掲載した。 本号を大いに活用されたい。 |
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沖縄との連帯固く闘いの炎 | |
辺野古に基地を造らせない! 東京集会 | |
労働者・市民とともに渋谷の繁華街を意気高くデモする闘う学生たち (9月20日・渋谷) |
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「日米新軍事同盟の強化反対・安倍政権打倒」を呼びかけてたたかう学生たち (9・20、宮下公園) |
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