第1815号 (2004年4月19日)の内容

<1面>
人質事件対処=「対テロ」を口実とした日本国軍の米占領軍との一体化弾劾!
反米蜂起に決起するイラク人民と連帯して闘おう
「人質解放声明」をわが革マル派と結びつける悪辣なフレームアップを弾劾する


<4面>
「対テロ」を名分とした侵略戦争法体系の整備
有事関連7法案の凶悪な内実

<2面>
米軍のイラク人民虐殺弾劾!
4・8米大使館に怒りの拳
4・8沖縄米総領事館に抗議

金沢地裁の画期的判決かちとる

<3面>
3・2謀略の暴露にうろたえるブクロ派
日共系「平和大会in沖縄」見聞録

<5面>
賃下げ・リストラに全面協力したNTT労働貴族

<6面>
九州新幹線開業―人民に犠牲
「連合」春闘集会で奮闘
3・10北海道 3・7愛知
Topics 改定労働者派遣法を活用するトヨタ

<7面>
日教組教研 本部に抗し活発な討議
全教教研 組合員の不満が噴出

<8面>
地上デジタル放送導入に
ともなう攻撃を許すな
◆2・21千歳闘争に参加して
◆2・15旭川闘争に参加して
うた 出兵阻止に起つ

週間日誌は3面に掲載します
「解放」最新号
 

































































 

    

人質事件対処=「対テロ」を口実とした
 日本国軍の米占領軍との一体化弾劾!

反米蜂起に決起するイラク人民と連帯して闘おう

 スンナ派武装勢力に率いられた民衆は、いま、スンナ派三角地帯の要都ファルージャを拠点として、米占領軍の包囲を内と外から打ち破る闘いを果敢に・かつ激烈にくりひろげている。これと呼応して、若き宗教指導者ムクタダ・サドルの率いる民兵組織マハディを先頭にシーア派民衆は、イラク南部全域において反米反占領の武装闘争のうねりを巻き起こしている。米軍の重包囲を突破して聖都カルバラに入ったサドルは、シーア派の大祭典アルバイーン開催の前日に、アメリカの軍事占領を最後的に打ち破る蜂起に決起すべきことを熱烈に訴える檄をとばした(四月十日)。イラク人民はまさにいま、シーア派・スンナ派両派の結束のもとに、反米反占領の闘いを革命的人民蜂起へとおしあげようとしている。
 ついに開始されたムスリム人民蜂起のうねりに直撃された米占領軍は、ファルージャ蜂起とサドル派蜂起とを軍事的に鎮圧するための「二正面作戦」をくりひろげてきたものの、アルバイーンを目前にしてファルージャでの「一時停戦」を申しこまざるをえなくなった。ヤンキー帝国主義のイラク軍事占領支配は、もはや完全に破産した。
 まさにこうした情勢のただなかで、日本人反戦活動家・ボランティア・フリーカメラマンの三名の人質事件が惹き起こされた。「サラヤ・アル・ムジャヒディン(戦士旅団)」と名のるグループから「三日以内に自衛隊を撤退せよ」とつきつけられた小泉政権は、ラムズフェルドやチェイニーらアメリカ権力者の激励≠受けながら、「絶対に撤兵しない」と傲然とつっぱねている。
 ほうはいと巻き起こった「即時撤兵」の声を、家族の悲痛な訴えをも踏みにじってはばからないこの極悪政権にたいして、今や「退陣」を迫る声が日本全土にとどろいている。――まさにこのゆえに小泉政権は「サラヤ・アル・ムジャヒディン」グループの第二声明(「人質解放」声明)をわが革マル派の「文章と似ている」などという許しがたいフレームアップ攻撃にのりだしているのだ。
 すべての労働者・学生諸君! 日本国軍を米軍と合流させ、たたかうムスリム人民掃討戦へと駆りたてる小泉政権を断じて許すな! 今こそわれわれは、蜂起したイラク人民と連帯し、アメリカ帝国主義のイラク占領支配反対の闘いの一大高揚をかちとろうではないか。この闘いの爆発によって小泉ネオ・ファシスト政権を打倒せよ!

以下、見出し
ムスリム人民蜂起とイラク占領の泥沼化

「人質問題」で再びブッシュに強姦された男妾<Rイズミ

命運つきたブッシュ政権

「テロ根絶」に唱和する日共中央を弾劾して闘おう!
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 「人質解放声明」をわが革マル派と結びつける悪辣なフレームアップを弾劾する!
 蜂起したイラク民衆と連帯し、アメリカのイラク占領支配粉砕のために闘おう!

2004年4月13日 日本革命的共産主義者同盟・革マル派
(1)日本人3人を「解放」することを明らかにした「サラヤ・アル・ムジャヒディン」を名乗るグループの4月10日付け声明(いわゆる第二声明)にかんして、産経新聞は、「警視庁捜査員」の言と称して「革マル派の文章に似ている」「背後に日本人の影?」などという荒唐無稽の解説記事を掲載した(4月13日付)。
 この産経新聞の記事と時をあわせて、「日本人が書いたような違和感」とか「日本国内の人間と繋がっている可能性」とかという「政府高官」「官邸筋」の談話なるものが、マスコミ各紙で報じられた。
 「人質事件」への対応不能をさらけ出し窮地に追い詰められた小泉内閣が、マスコミを使って一斉に開始したこの悪辣なフレームアップ攻撃をわれわれは断固として弾劾する。

(2)「イラクの一般の人は広島・長崎のことなど知らない」「日本政府と(自衛隊派兵に反対している)日本国民を分けて政府の責任を追及する論法」は、「日本のマルクス主義活動家のものだ」などという言いぐさは、イラク民衆に対する無知と蔑視を剥きだしにしたデマゴギーにほかならない。澎湃とまき起こった「自衛隊即時撤退」の声と家族の悲痛な叫びを踏みにじり、「テロリストには屈しない」という傲慢な対応を―ブッシュ政権の叱咤激励を受けながら―続けている小泉内閣。とらわれた3名の命など意にも介さず、こともあろうにイラク民衆を虐殺し続けている米軍に「救出」を要請した小泉政権を弾劾する声は、全国津々浦々にまき起こっている。
 まさにそれゆえに小泉政権は、「反米・反占領」闘争を闘うムスリム人民と連帯し、3・2シーア派信徒爆殺事件、3・11スペイン列車爆破事件などのブッシュ政権の謀略を果敢に暴きだしてたたかってきたわが同盟への憎悪と恐怖にかられて、このようなフレームアップを開始したのだ。

(3)いやそもそも、チェイニー来日の直前に引き起こされたこの日本人人質事件そのものが、疑惑に満ちみちている。西暦だけを用いた第一声明、女性を人質にするというイスラムの教義に反するやり方などなどからして、この事件は、明らかにスンナ派武装勢力がひきおこした他の外国人誘拐・人質事件とも異質であり、米諜報機関やその出先としてのPMC(民間軍事会社)、イスラエル・モサドなどの関与さえをも推測しうるのだ。

(4)同時にわが同盟は、全ての人々に警戒を呼びかける。このフレームアップの背後で、「反戦」を唱える日本人の命などは無視した米軍による「人質解放」という名の「犯行グループ」への急襲も企まれている。
 米軍のジェノサイドに抗して、ファルージャの民衆は闘い続けている。「ファルージャを救え!」はイラク全民衆の合い言葉となった。サドル派を中軸とするシーア派の闘いは全土に拡大し、反占領・反米の民衆蜂起が開始された。
 決起したイラク民衆と連帯して闘おう! ファルージャ人民の大殺戮を阻止せよ! イラク占領の破産をのりきるためのブッシュの国際的大謀略を許すな!
 わが同盟は、小泉政権による一切のフレームアップを許さず、アメリカのイラク占領に反対し、占領軍と一体となった日本国軍を弾劾する闘いを、さらに断固として推進するであろう。
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「対テロ」を名分とした侵略戦争法体系の整備

有事関連七法案の凶悪な内実

以下見出し
T イラク軍事占領加担=参戦強行のための策略

U ブッシュ戦略に従属した「対テロ戦」参戦法

武力攻撃法を適用するための現実的規範

日本国軍の米軍との一体化法案

グローバルな臨検体制構築の企み

今日版国家総動員法
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米軍のイラク人民虐殺弾劾!

4月8日、全学連のたたかう学生たちは、アメリカ連合軍によるサドル派武力弾圧とファルージャ民衆虐殺を弾劾する闘いに起ちあがった。

4・8米大使館に怒りの拳
アメリカ大使館に向け力強いシュプレヒコール

4・8沖縄米総領事館に抗議
沖縄県学連が米総領事館に抗議
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98年12・1解放社北陸支社不当捜索・逮捕事件裁判

金沢地裁の画期的判決かちとる


「免状不実記載罪での逮捕―支社捜索は政治的報復」 2・23

 金沢地方裁判所は二月二十三日に、一九九八年十二月一日の石川県警による、開設されたばかりの解放社北陸支社や各支社に出入りしていたメンバーへの免状不実記載罪を口実とした不当逮捕と北陸支社への不当捜索にたいする国家賠償訴訟において、原告側の損害賠償請求は棄却しつつも原告側の主張を認める判決を出した。原告・弁護団は、免状不実記載罪での逮捕・捜索は「政治的な意図ないし目的」によるものであり、免状不実記載罪にはあたらないとする画期的判決をかちとったのだ。原告・弁護団は、この棄却に抗議するとともに、判決が確定した三月八日に、「実質上の勝訴」とする声明を明らかにした。
 「判決内容は、原告の主張の核心的な部分をほぼ認めたものであり、実質上の勝訴といえる。私たちは、本判決を石川県警による不当、違法な逮捕や捜索に警鐘を乱打する画期的なものとして受けとめ、あえて控訴はせず、勝ちとった地平を生かして奮闘する所存である」と。

以下、見出し
政治的報復弾圧と認定

免状不実記載罪にはあたらない

最高裁判例にも批判的見解
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3・2事件の謀略性の暴露にうろたえる敗残ブクロ派

以下リード
 わが同盟は、3・2シーア派信徒大量虐殺事件がブッシュ政権の仕組んだ謀略であることを断固として暴きだし、たたかう全世界の労働者階級・ムスリム人民と連帯しイラク反戦闘争を広範に組織化してきた。このわれわれの闘いに圧倒された残存ブクロ=中核派は、国家権力の走狗の役目として、3・2謀略を否定することに血眼になっている。
 それだけではない。「タフト・ハートレー、抑圧と民営化反対キャンペーン代表」を名乗るスティーブ・ゼルツァーという人物、ブクロ派が「労働者国際連帯」の表看板として担ぎあげてきたこの徒輩が、ほかならぬCIAのスパイであるということを、わが同盟は、暴きだした。これにうろたえ慌てたブクロ派の残存官僚は、三月二十九日付スパイ通信「前進」第二一四三号において、ゼルツァーを免罪するための実に弱よわしい反論記事を掲載した。
 まさにこれらは、アメリカCIAに飼いならされたスパイ集団の本性をグロテスクにさらけだしたものにほかならない。

以下見出し
米帝の尻馬に乗っかりムスリムに敵対

「ゼルツァー=スパイ」の暴露に悲鳴

 C I Aの飼い犬に転じるブクロ派残党を絶滅せよ!
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