第2844号2024年11月11日)の内容

<1面>
石破政権の軍拡・安保強化を許すな!    
日本労働運動衰滅の危機を突き破れ!


 12・1革共同政治集会に総結集せよ!
<3面>
上関
使用済み核燃料中間貯蔵施設の建設を阻止せよ!
震災と豪雨との「複合災害」に見舞われた奥能登
<4面>
プーチンにからめとられた歴史学者・和田春樹
<5面>
自治労第98回定期大会
「連合」中央による反戦・平和の闘いの抑圧に批判噴出
Topics 「新たな政権の核」形成を叫ぶ「連合」芳野指導部
<2面>
軍需生産に動員される中小製造業
<6面>
日米統合演習「キーンソード」反対!
 陸自車両阻止に決起 10・19 沖縄
 空自小松基地に怒り 10・28 石川
◆無人兵器攻撃の「地獄絵図」
◆スリーマイルの廃物利用
 「解放」最新号










  


石破政権の軍拡・安保強化を許すな!

日本労働運動衰滅の危機を突き破れ!


12・1革共同政治集会に総結集せよ!



 プーチンのロシアは連日連夜、ウクライナの諸都市にむけて大量のミサイルや無人機による無差別攻撃を強行している。しかも弾薬・兵員不足にあえぐプーチンの要請に応えて、金正恩の北朝鮮がウクライナ侵略戦争への出兵=参戦にふみきった。中東ではイスラエルの殺人鬼ネタニヤフ政権がガザ・レバノン人民にたいするジェノサイドに狂奔し、イランへのミサイル攻撃にまで戦線を拡大している。ここ東アジアでは、朝鮮半島・台湾・南シナ海を焦点として米・日―中・露・北朝鮮の軍事的角逐が激化し核戦争勃発の危機が高まっているのだ。
 こうした戦乱的危機のなかで、アメリカの「属国」たる日本の石破政権は、少数与党に転落しガタガタになりながらも、日米核軍事同盟を「アジア版NATO」というべき米・日・韓・豪・比などの多国間軍事同盟の中軸として強化することに突進している。この策動を積極的に支えているのが日本維新の会や国民民主党であり、代表・野田のもとで立憲民主党もまたこれを支持しているのだ。
 すべてのたたかう労働者・学生諸君! 今こそわれわれは、石破ガタガタ政権の反動諸攻撃を労働者・人民の階級的団結の力で打ち砕くのでなければならない。石破政権の延命に手を貸す国民民主党を支えるネオ産業報国会=「連合」の芳野指導部を徹底的に弾劾せよ! 「反安保」「反独占」を放棄し、いっさいの闘いを来年の参院選にむけた選挙カンパニアに解消する日共の田村=志位指導部を許すな! 変質を極め衰滅の危機にある日本労働運動の転機をつくりだし、石破ネオ・ファシズム政権の反動攻撃を打ち砕け!
 プーチンのウクライナ侵略を粉砕する闘いやネタニヤフのガザ・レバノン侵攻に反対する闘いを、そして東アジアにおける戦乱勃発の危機をうち破る反戦闘争を断固としてつくりだそう。
 日本そして世界のプロレタリア階級闘争が死滅的危機にあるなかで、わが反スターリン主義革命的左翼の責務は重かつ大である。すべてのたたかう労働者・学生は、反スターリン主義運動のさらなる飛躍を勝ちとる決意に燃えて、12・1革共同政治集会に総結集せよ!

国民民主党を抱き込み反動攻撃に突進する石破政権

 大軍拡と貧困を強制しつづけてきた歴代自民党政権にたいする労働者・人民の怒りが爆発し、日本型ネオ・ファシズム支配体制の今日的姿態たる「自民党一強」体制が根底的に崩壊した。衆参両院での安定多数をテコとして安保法制をはじめとする反動諸法の成立をほしいままにしてきた自民党政権は、今次衆議院選において与党の過半数割れを強いられたのだ。
 窮地に追いつめられた石破政権・自民党は今、政権を維持するために、「対決より解決」を標榜する玉木の国民民主党を抱きこむことに血眼になっている。そして、この誘いに乗って「案件ごとの協議」をすすめることを自民党と合意した国民民主党は、特別国会(十一月十一日開会)の首班指名選挙の決選投票において、無効となる「玉木雄一郎」の名を書くことを自民党に表明した。そうすることで過半数を得られなくとも石破が指名されることを保証し、石破政権の延命に手を貸すことを約束したのだ。
 もともと国民民主党の安保・外交政策やエネルギー政策は自民党と大差がない。この党は、二年前には自民党政権の予算案に異例にも野党でありながら賛成したほどである。だからこそ石破政権・自民党は、この国民民主を実質上の閣外協力に引きこもうとしているのだ。そのために自民党は、国民民主が掲げている「一〇三万円の壁」対策=「所得税控除額の引き上げ」などの政策を――大幅な税収減となることを理由に反対する政府・自民党内の意見にも配慮しつつ――とりこみ妥協案をひねり出そうとしているのだ。
 こうして石破政権は、国民民主を抱きこんで政権基盤を固めて、中国・ロシア・北朝鮮の核戦力強化に対抗して日米軍事同盟を核軍事同盟として強化しつつあるのであり、AIの普及とデータセンターの大増設にともなう電力不足を回避するために原発の再稼働・新増設に一気にのりだそうとしているのである。
 しかし、この石破政権・自民党の内部では今、権力抗争が激化している。先の衆議院選挙に際して旧安倍派つぶしをもくろむ岸田の指示のもとに「裏金議員の非公認化」を強行した石破=森山執行部と岸田にたいして、公認を外されたり比例重複立候補を禁じられたりして半数以上の議員が落選した旧安倍派の政治エリートどもが怒りを募らせ、石破と総裁選を争った高市とも連携して反撃の蠢きを強めているのだ。
 この石破・岸田一派と旧安倍派・高市グループとの権力抗争の根底には、激動する現代世界のなかで日本国家がとるべき政策をめぐる、とりわけ対中国政策や金融・財政政策をめぐる対立がある。「首相になったら靖国神社に公式参拝する」と公言する高市では、岸田政権のもとで韓国との関係を改善し米日韓三角軍事同盟を再興・強化してきたことや中国との経済関係を強化する追求が御破算になりかねない。このような危機意識を高じさせて総裁選において「反高市」を鮮明にしたのが岸田だ。
 岸田は、高市がめざしたアベノミクスの復活も容認できない。第二次安倍政権いらい自民党政権は、アベノミクス(「異次元の金融緩和」と実質上の財政ファイナンスによる積極財政)のもとで国債を濫発してきた。このまま国家財政赤字が肥大化すれば日本国債の信用不安を招きかねないことからして、アベノミクスの漸次的な転換をすすめてきたのが岸田なのだ。そして、岸田におしたてられた石破を表看板とする現政権は、この岸田政権の金融・財政政策を引き継いでいるのだ。
 このように自民党内で岸田に支えられた石破執行部と高市・旧安倍派政治エリートとの抗争が激化し、国民・維新、さらには極右の参政・保守をも巻きこむかたちで自民党の大分裂の可能性をも孕む新たな政界再編がはじまろうとしているのだ。

「安保強化・原発推進」の政治勢力形成をもくろむ「連合」指導部

組織瓦解に瀕する日共・田村=志位指導部を追撃せよ!

反戦反安保・改憲阻止、賃金闘争・政治経済闘争の戦闘的高揚をかちとれ!


 すべてのたたかう労働者・学生諸君!
 長年にわたる自民党主導のネオ・ファシズム政権による極反動攻撃、戦争と貧窮と強権支配の強制への労働者・人民の積もり積もった怒りの爆発によって、「自民党一強」体制は根底的に崩落した。米―中・露激突を根幹とする現代世界の激動のもとで、日本帝国主義が経済的にも政治的にも没落を深め、軍事的には中国・ロシア・北朝鮮の核保有国との最前線にたたされていることに、日本支配階級・自民党政治エリートどもは焦燥を深めている。彼らは、日本帝国主義の生き残りの方途をめぐって国家戦略上の対立をあらわにし激突している。総選挙における石破自民党の大敗北と旧安倍派連中の大量落選は、石破をおしたてた保守本流≠自任する岸田一派と、日本ナショナリスト高市を担ぐ旧安倍派との対立を極限にまで激烈化させているのだ。
 この自民党支配体制の根底的な危機のもとで、議席を大幅に増やした玉木の国民民主党は、「若者の貧困を救う」と謳い「所得税控除額の引き上げ」などの若者受け≠キる政策――その実は「世代間対立」を煽り、高齢者に犠牲を押しつけるもの――をひっさげて、政策ごとの「部分連合」というかたちで石破ガタガタ政権の危機救済をかってでている。この国民から首班指名での「共闘」を「基本政策での不一致」を理由に拒否された立民の野田は、これを逆用して旧来の立民の基本政策=「安保法制の違憲部分の見直し」や「原発ゼロ」を完全に封印し最後的破棄に突き進んでいる。これらの政策を奉じてきた党内リベラル派(「サンクチュアリ」など)を主要役職から外し・徹底的に干しあげている。
 この立民にたいして、国民と基本政策を一致させることや国民に合流することを強硬に迫っているのが「連合」芳野指導部だ。芳野がもくろんでいるのは、「連合」内の平和フォーラム系労組の反戦平和や原発反対のとりくみを根絶やしにすることであり、これらの労組と日共系労組との大衆運動上での連携(「総がかり行動」など)を断ち切ることにある。日本帝国主義支配階級の危機を突破するために政労使一体≠フ一翼を担うことをみずからの使命と任じる彼らは、「連合」内で政府の基本政策に反対するとりくみをおこなうことはいっさい許さないのだ。ネオ産業報国会の頭目としての本性を剥き出しにしているのが芳野なのである。
 他方、石破政権に野党諸党や「連合」指導部が抱き寄せられ、彼らすべてが大軍拡と改憲の翼賛に突き進んでいるこのときに、これにたいしてなんの危機感もなく、ただみずからの党的危機をのりきることにのみ腐心しているのが田村・志位・小池らの代々木官僚どもである。石破政権の日米安保強化・大軍拡に反対する反戦反安保、改憲阻止の大衆的闘いを何ひとつ組織しようともしていないのがこの連中なのだ。彼らはもっぱら、「東アジア平和提言」などという政府の外交政策の代案を「安保のもとでも可能な政策」と銘打って掲げ、労働組合の賃金闘争をもブルジョア政府への政策転換おねがい運動にねじ曲げているのだ。
 すべての諸君! こうした「連合」指導部と日共のネオ・スターリニスト指導部の腐敗を弾劾し、彼らが指導する運動をのりこえ、労働者階級を中心とする労働者・勤労人民の一大闘争を創造するために奮闘しようではないか。日米軍事同盟の飛躍的強化反対! アメリカとともに敵基地先制攻撃をやれる軍事強国≠ヨの飛躍を粉砕せよ! 憲法改悪絶対阻止! <大幅一律賃上げ獲得>めざして二五春闘を戦闘的に高揚させよう! 大増税・いっさいの大衆収奪強化反対! 物価つり上げを許すな! ネオ産業報国会としての本性を剥き出しにする「連合」を脱構築せよ!
 十一月五日投開票の米大統領選は、カネとフェイクが飛びかい中傷合戦に明け暮れ、二十一世紀初頭には「一超支配」をほしいままにしていた軍国主義帝国アメリカの没落をまざまざと示している。その帰趨のいかんにかかわらずそれは、米・欧・日―中・露をはじめとして諸国家権力者が国家的利害を剥き出しにして激突し戦乱がいたるところで火を噴いている現代世界の危機にさらに拍車をかけるにちがいない。トランプが勝利するならば、それを待望してきたウクライナ侵略者プーチンが、ガザ・レバノン人民ジェノサイドに狂奔するネタニヤフが、その凶暴な人民大虐殺・民族抹殺をいっそう加速せんとするのは火を見るより明らかである。
 戦乱と貧窮・飢餓と強権支配、環境破壊に覆い尽くされた現代世界、それは一九九一年のソ連邦崩壊によっていっそうあらわとなった全世界の階級闘争の衰滅の所産以外のなにものでもない。このスターリン主義ソ連邦の崩壊を、スターリン主義の破産としてとらえることも・それを信奉してきたおのれを反省することもなく、軽やかに転向したり・なおも「ソ連社会主義」への郷愁に浸ったりしてきたすべての自称左翼どもは、スターリンの末裔=プーチンのウクライナ侵略となんら対決することもできず、その反階級的・反人民的本性をさらけだした。
 わが反スターリン主義革命的左翼のみが、この自称左翼どもの腐敗を抉(えぐ)りだしこれを弾劾しつつ、たたかうウクライナ人民と連帯してウクライナ反戦の闘いを断固として創造してきた。そして、米―中・露激突下の現代世界の熱核戦争勃発の危機を突破するために革命的反戦闘争をここ日本の地で創造し、これを全世界に波及させるために奮闘してきたのである。
 すべてのたたかう労働者・学生諸君! わが反スターリン主義運動のさらなる前進を切りひらくために、来たる十二月一日に首都東京において開催する革共同政治集会に全国から総結集せよ!

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プーチンにからめとられた歴史学者・和田春樹


「ウクライナ戦争 即時停戦論」の犯罪性


 十一月アメリカ大統領選挙の帰趨をにらみながら、いまや国家エゴイズムをむき出しにした各国権力者どもによって、ロシアのウクライナ侵略と占領を容認し、ウクライナに屈服を強いる「停戦」を求める動きが加速している。
 それに抗してウクライナ人民の粘り強い闘いを基礎にしたゼレンスキー政権は、八月六日にウクライナ軍によるロシア領クルスクへの越境・制圧作戦を敢行し、兵器・兵員不足と戦時経済の破綻にみまわれガタガタのプーチンをその足下から揺るがしている。追いつめられたプーチンは、労働者・人民の団結のもとに不屈に戦いぬいているウクライナ人民を屈服させるために、ウクライナ東・南部への軍事的攻勢を強化し、キーウをはじめウクライナ全土の生活インフラを狙ったミサイル攻撃を狂ったように強行している。
 この<今ヒトラー>プーチンを側面から援護しているのが、ウクライナとロシアの「即時停戦」をかかげてますます反労働者的な姿をあらわにしている「市民運動家」を自称する歴史学者・和田春樹である。〔『ウクライナ戦争 即時停戦論』〕
 リベラルで誠実であるかのように装いながら、プーチンを擁護し、ウクライナ侵略を正当化するためにうごめく輩を、私は断じて許さない。

「とにかく停戦を。ロシアの言い分も聞け」

 二〇二二年二月二十四日のプーチンによるロシア軍のウクライナへの侵略の開始から二十日たって――怒りに燃えたウクライナ人民の一致結束した断固たる反撃によって、キーウ制圧を狙ったプーチンの目論見が木っ端みじんに打ち砕かれたまさにそのときに――和田はロシア史を研究する学者仲間を募り、ウクライナとロシアの「即時停戦」と、中国の習近平、インドのモディ、そして日本の岸田に停戦にむけた仲介者となることを呼びかけた声明を発表した。そしてこの声明発表を契機にして和田は「憂慮する日本の歴史家の会」を立ちあげ、二〇二三年五月のG7広島サミットなどことあるごとに声明を発表したり、シンポジウム・研究会を開催したりして、和田の「即時停戦論」への賛同者を集めるためにうごめいてきた。
 いわく「戦争がおきたらとにかく停戦しかない」、「戦争をやめさせなければウクライナとロシアの死者は増えるばかり」、「世界戦争へ拡大しかねない」と。和田はあたかもウクライナでの戦争を憂えているかのごとくみずからをおしだしながら、ウクライナとロシアに「即時停戦」を呼びかけることが、戦争をやめさせるもっとも現実的な方法であるかのように主張し、停戦を実現するためには、まずは第三者の仲介のもとで戦争している当事者双方を話し合いの場につかせること、そのためには「正義・不正義は問わず」、停戦協議の場で打開策・妥協点を探ることを提案してきた。
 その他方で和田は、ロシアを撤退させるためには「ロシアが何を望んでいるかを聞いてやる」ことが必要だと語り、ウクライナ侵略に反対する者にたいしては「ロシアをとんでもない悪党だとか、ロシアをこの世界から追い出し、崩壊させなくてはならないということばかり言っていてはどうにもならない」などと悪罵を投げつけてきた。

以下 見出し


「即時停戦論」の欺瞞

プーチン礼賛と侵略の正当化

FSBにからめとられた和田春樹



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自治労 第98回定期大会


「連合」中央による反戦・平和の闘いの抑圧に批判噴出


自治体賃金確定闘争を戦闘的に闘おう


 自治労は、八月二十九日〜三十日の二日間、千葉ポートアリーナにおいて第九十八回定期大会を開催した。来賓として、「連合」会長・芳野、立憲民主党の泉、国民民主党の玉木が顔をそろえた。自治労本部は、今大会を来年七月の参議院選挙にむけた総決起の場として演出したのだ。本部の意を受けて、すべての代議員が自治労の組織内候補の勝利にむけて決意を表明した。
 大会冒頭の委員長挨拶において、石上は、人事院勧告で月例給が三十二年ぶりに二%をこえたのは「春闘における民間労組の懸命な交渉による成果が勧告に反映されたもの」であり、「連合春闘に結集してたたかう意義が証明された」、と「連合」をもちあげた。だが自治労本部が人勧期闘争の中心として「総力を挙げて」とりくんだはずの署名活動や中央行動については、一言も触れなかったのだ。
 石上のこの発言を受けて「連合」会長・芳野は、来賓挨拶において、得意げに「二〇二四春闘で五%以上の賃上げを達成し、その流れを受けて人勧で月例給が引き上げられた」とぬかし、「連合」に感謝しろとばかりに胸を張ったのだ。
 ところで許しがたいことに、今大会では、参加者にたいする警察権力による手荷物検査と会場内での監視という前代未聞の「警備」がおこなわれた(来賓が退場するまで続いた)。しかも自治労本部は、その理由について代議員をはじめ参加者にたいしていっさい説明しなかったのだ。

「反戦・平和」「脱原発」をめぐり活発な発言

「連合」指導部の圧力に屈する本部に批判続出


 特筆すべきは、正面から「連合」を批判する発言があったことだ。
 大分県本部は「九州は自衛隊の要塞のようにされ……辺野古は民意が無視されたまま基地建設が強行されている」「連合は私たちの反戦・平和・脱原発を理解しているのか疑問」と「連合」芳野指導部を批判。そして「自治労本部の発信が弱くはないか」「本部は連合の中で遠慮しているのではないか」と本部を突きあげたのだ。
 東京都本部の代議員は、「都知事選において、連合東京が小池氏を支持したが、(組合の要求を撥ねつけている)小池氏を支持できるはずもなく、自主投票という苦渋の決断をした」などと不満をあらわにした。都の労働者に、業務委託や非正規雇用の拡大などで過酷な犠牲を強いてきた小池。この小池を支持することをおしつけた「連合」労働貴族にたいして下部組合員から批判が湧きおこり、都本部としても批判を表明せざるをえなかったのだ。
 さらに東京都本部の代議員は、「(中央メーデーにおいて首相・岸田が登壇したために、参加者の手荷物検査がおこなわれたが)いったい誰のためのメーデーだとの声が多くの単組からあがっており、連合の姿勢に大きな疑念を抱かざるをえない」と「連合」指導部を批判した。岸田政権にべったりの「連合」芳野指導部への、またその「連合」につき従っている自治労本部への批判が労組員のなかで渦巻いている。この下からの組合員の声に突きあげられているがゆえに、都本部の代議員も「連合」中央への批判を提起せざるをえなかったのだ。

地域手当の「大括り化」による賃下げに怒りの発言

秋季・賃金確定闘争を戦闘的に闘おう!


 わが同盟自治体労働者委員会は、この自治労大会の当日、「連合」指導部の数々の反階級的裏切りや、自治労本部による闘いの歪曲と放棄を弾劾し、自治体労働運動の戦闘的高揚のためにたたかうことを訴えるビラを、大会参加の代議員・オブザーバーに断固として配布した。わが革命的・戦闘的労働者たちはこの大会にむけて、多くの良心的組合員たちと共に各単組・支部・分会から論議をつくりだしてきた。こうした闘いに突きあげられた代議員たちが、大会の場で「連合」指導部を批判し、反戦・平和や改憲反対、原発反対の闘いの創造を訴えたのだ。こうした闘いにふまえ、さらに自治体労働運動の戦闘的高揚をかちとるために奮闘しよう。
 中高年の賃金抑制反対! すべての世代で、大幅かつ一律の賃金引き上げをかちとろう! 職務給の導入・拡大反対!「大括り化」による地域手当の引き下げ阻止!
 会計年度職員・中途採用職員の抜本的な処遇改善をかちとろう!
 秋季・確定闘争を職場から組織することをとおして、組合組織の強化をかちとろう!


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日米統合演習「キーンソード25」反対!
 

陸自車両陸揚げ阻止に決起

10・19 沖縄・中城湾港
  十月十九日、うるま市の中城湾港において、日米共同演習「キーン・ソード25」に反対する抗議集会が、地元の市民団体などの呼びかけでおこなわれた。日米両軍は、この日、「キーン・ソード」演習の一環として民間港を使っての自衛隊部隊の陸揚げ・公道移動訓練を強行しようとしていた。この演習を阻止するために、琉球大学と沖縄国際大学のたたかう学生たちは、集まった労働者・市民とともに現地闘争を最先頭でたたかいぬいた。
闘う琉大生が労働者市民に「安保強化反対」を訴え
「自衛隊車両の陸揚げ阻止!」琉大・沖国大の学生が奮闘
(10月19日、うるま市・中城湾港西ふ頭)
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10・28

空自小松基地に怒りの拳

労組員と闘う学生が「早朝集会」

  十月二十八日、航空自衛隊小松基地のゲート前において、石川県平和運動センター主催の「日米共同訓練反対! 早朝集会」が開催された。県平和運動センター傘下の労働組合でたたかう労組員を中心に約五十名が結集し、日米共同統合演習「キーン・ソード25」反対の声をあげた。金沢大学のたたかう学生も参加し、集会の戦闘的高揚のために奮闘した。
  「日米グローバル同盟粉砕!」金大生が奮闘
空自小松基地に軍事演習反対のシュプレヒコール
(10月28日、石川県小松市)
  
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