第2842号(2024年10月28日)の内容

<1面>
<ネタニヤフの戦争>を打ち砕け
 シオニスト権力のレバノン侵攻・ガザ人民大虐殺弾劾!
<2面>
◎礼文島沖で一触即発
◎豆満江の濁流
詩 革命の二十一世紀へ
<3面>
政府・県当局の被災民見殺し弾劾
 二重の災害――奥能登労働者の悲惨
 「仮設住宅」が水没
<4面>
「社会課題解決と産業発展」を掲げた産報運動への突進
 電機連合2024・25年度方針批判
<5面>
労働者を使い捨てにする「スキマバイト」
Topics 「5%以上」――「連合」指導部が25春闘も賃上げ要求自制
<6面>
650が辺野古大行動 10・5
鹿大生「かごしま大集会」で奮闘 10・13
金沢・香林坊で大情宣 10・11
 「解放」最新号


























  

<ネタニヤフの戦争>を打ち砕け

シオニスト権力のレバノン侵攻・ガザ人民大虐殺弾劾!


ハマス指導者殺害――パレスチナ解放闘争抹殺に狂奔するイスラエル権力者

 十月十六日、ガザ南部ラファにおいてイスラエル軍は、ハマスの最高指導者ヤヒヤ・シンワル(政治局長)を殺害した。イスラエル首相ネタニヤフは、「悪は打撃を受けた」とほざいてこの「戦果」を誇示するとともに、ハマスへの憎悪をむきだしにしてシンワルの遺体写真を掲載したビラを空からガザ南部に撒布した。だが、ムスリムにたいするこれほどの冒涜がまたとあるか! このシオニストの暴挙に、ガザ人民はいま烈火のごとく怒りの声をあげているのだ。
 アメリカ大統領バイデンはシンワル殺害を「世界にとって良い日だ」などと讃美した。これを受けたネタニヤフは、「任務は完了していない」とガザにおける攻撃の続行を傲然と宣言したのだ。この輩はただちにガザ北部のジャバリア難民キャンプに戦車部隊を突入させ、パレスチナ人民に砲撃を浴びせて殺害した。それのみならず、その近隣ベイトラヒヤの住宅街にも激しい空爆をくわえて八十七人もの住民を殺りくし、いまなおガザ地区への軍事攻撃を拡大しつづけている。
 この極右シオニストは、わずか二ヵ月あまりのあいだに、ハマスの前政治局長・最高指導者ハニヤとカッサム旅団最高司令官デイフにつづいてヒズボラの最高指導者ナスララを爆殺し、いまハニヤの後継者シンワルを殺害した。これこそは、パレスチナ解放闘争そのものを根絶やしにせんとするシオニスト権力者の総攻撃いがいのなにものでもない。
 殺人鬼ネタニヤフは、ガザ地区においてすでに四万二〇〇〇人を超えるパレスチナ人民を砲爆撃により殺害したうえに、食糧・水・燃料・電力のすべてを断って一八万人もの人々を餓死と病死に追いやっている。
 ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区においてもネタニヤフ政権は、「入植者」という名の極右シオニスト民兵集団を使って、パレスチナ人民を次々と射殺し、家屋をブルドーザーで破壊してその土地を奪い取っている。この極悪シオニスト政権は、西岸の自治区をガザ自治区ともども消滅させることをねらって、パレスチナ人民への襲撃と土地の強奪を日増しに拡大しているのだ。
 シオニスト権力者ネタニヤフは、いまやパレスチナというひとつの民族そのものをなきものにせんとする狂気の絶滅戦に突きすすんでいるのだ。一九四八年の米英帝国主義とソ連スターリン主義との共謀によるユダヤ人国家イスラエルの人為的な捏造いらい、七十七年の長きにわたりうち続いてきた<パレスチナ問題>そのものに、いまやこの男は、パレスチナ全域をユダヤ人国家イスラエル≠フ支配下におくというかたちでのシオニスト的な決着≠つけようと、ひたすら軍事力にものをいわせて突っ走っているのである。
 ネタニヤフを頭目とするシオニスト権力者どもの、このパレスチナ人民にたいする殺戮戦争こそは、まさしくナチス・ヒトラーのホロコーストと同断の<二十一世紀のホロコースト>いがいのなんであるか! 断じてこれを許すな!
 このシオニスト政権はいま、ハマスとともにヒズボラの壊滅を目標にすえている。十月一日いこう開始した地上軍のレバノン侵攻をさらにレバノン中心部へと進めるために、空爆をレバノン南部から首都ベイルートへ、さらに北部へと拡大しつつ、「妨害物」とみなした国連レバノン暫定駐留軍UNIFIL(ユニフィル)をも執拗に攻撃しそのレバノンからの「撤退」を迫っている。
 ネタニヤフはハマスの昨年10・7の攻撃を逆手にとって、イランを後ろ盾とするイスラム武装組織ハマス・ヒズボラ・フーシの絶滅なくしてイスラエルの安全はない≠ネどと叫んでいる。このシオニストは、ムスリム武装諸組織の指導部と戦闘員を根こそぎにすることを目標にすえて、パレスチナ自治区のガザへ、ヨルダン川西岸へ、さらにはレバノンへと際限なく戦火を拡大しつづけているのだ。

以下、見出し

イラン攻撃・中東全域への戦争放火を阻止せよ!

 闘うパレスチナ・中洋人民と連帯し闘おう!

<プーチンの戦争>粉砕の闘いに起て!
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 政府・県当局の被災民見殺し弾劾


二重の災害に見舞われた奥能登労働者の悲惨


 大震災によって県内および県外の避難所を転々とさせられ、やっとのことで仮設住宅などの住居を確保し能登にもどることができた被災者を、九月二十一日に豪雨が襲った。河川という河川が氾濫し安心して住める避難先であるはずの仮設住宅も大規模に浸水、ようやく復旧した水道も浄水場や水管橋や送水管が破壊されて再び断水状態に逆もどりした。地震によって緩んだまま放置されていた山の斜面は、いたるところで土砂崩れをひきおこし道路を寸断して数多の集落を孤立状態に叩きこんだ。仮設住宅の水没に見舞われ学校の体育館への集団避難を余儀なくされた集落の住民たちは、危険な仮設住宅の再建ではなく長期間住める「災害復興住宅」の建設を求めている。こうして被災者たちは、再び劣悪で過酷な環境の避難所に身を寄せてなんとか生きのびようとしている。彼らは「地震はショックだったが、今回は絶望だ、心が折れる」と悲痛な叫びをあげている。
 このような悲惨きわまる事態は想定外の豪雨による自然災害≠ネのでは断じてない。「元に戻すのではない」と称する「創造的復興」なるものをスローガンとする政府=県当局の被災民見殺し・切り捨ての政策による杜撰な復旧策によって生みだされた「人災」にほかならない。損壊家屋の撤去の大幅遅延・倒壊家屋の瓦礫の放置、地震で緩んだ道路や住宅直近の山の斜面の防災対策の放棄、地震によってできた数多の土砂ダム≠フ放置および損壊した護岸の未修復、仮設住宅地の浸水対策の放棄など――これらはすべて熊本地震や福井地震の教訓(地震後の水害の発生)を政府・県が無視したことを示しているのであって、このゆえの無策によって今回の甚大な豪雨災害はもたらされたのだ。「創造的復興」なるものは、予算投入のコスト≠計算するべきだ、という思想が根幹につらぬかれているがゆえに、過去の地震の教訓をうけとめての予防対策をムダ≠ニ観念し軽視したものなのだ。それは棄民政策いがいのなにものでもないではないか。断じて許すな!

以下、見出し

安否不明のパート労働者

困窮するシングルマザーの女性労働者

再度の集団避難を断念した老人福祉施設

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危険区域内に建設された「仮設住宅」が水没

二〇九戸が床上浸水

 九月二十一日から二十二日にかけて石川県奥能登地方を記録的な豪雨が襲い、地震の被災者たちが生活再建のために避難していた「仮設住宅」が河川の氾濫で一瞬にして濁流にのみこまれる悲惨な事態がうみだされた。輪島市と珠洲市では仮設住宅二〇九戸が床上浸水(輪島市で五ヵ所一九二戸、珠洲市で一ヵ所十七戸)、そのうち輪島市の宅田町第2仮設住宅団地では、最も多い一四二戸にのぼり、しかも河原田川の氾濫でその団地一帯が浸水し、仮設住宅内に泥水が胸の高さにまで押し寄せてきたという。地震に加えて深刻な浸水被害にあった住民たちは「ここにはもう住みたくない。この先を考える余裕がない」「心が折れた」と悲痛な声をあげているのだ。
 この仮設住宅に入居する際に、直近を流れている川が増水したらどうなるのか、と市の担当者に尋ねたところ「前例がないから大丈夫」だと入居者たちはいわれたという。
 では、これまで一度もなかったとされている仮設住宅地域への浸水が今回なぜ発生したのか。
 そもそも輪島市など奥能登四市町の仮設住宅建設用地の一一五ヵ所のうち四十二ヵ所が洪水浸水想定区域内に建てられていた(輪島市は四十五ヵ所中二十五ヵ所、珠洲市は三十七ヵ所中五ヵ所など)。こんかい床上浸水した仮設住宅団地六ヵ所のうち、輪島市の四ヵ所はハザードマップで洪水浸水想定区域に指定されていた場所なのである。
 県当局は、このような場所を選定したのは、国が浸水想定区域への仮設住宅の建設自体を明確に禁止しているわけではないこと、また「能登地方に安全な平地が少なく必要戸数を確保できなかった」から、やむをえずそのような災害リスクをともなうエリアに建設せざるをえなかったのだ、と言いはっている。そして今回発生した洪水・土砂災害は、能登半島の中小河川が、上流から下流までの距離が短く流域面積が狭いことのゆえに、短時間に記録的な豪雨が降ったことで水位が急激にあがって引き起こされたのだと弁明している。要するに想定外の自然災害≠セったのだというわけである。また、政府・国交省の幹部は「あくまで仮住まいなので、かさ上げや排水設備設置などの対策には限界もある」などと責任を回避しようしている。
 そして仮設住宅の床上浸水の被害をまえにして、県当局者は「仮設住宅の建物の構造にダメージはない。そのまま住みつづけることは可能だ」などといった官僚然とした居直り的言辞を吐き、被災民から猛反発されているのだ。それだけではない。ハザードマップの危険区域であるにもかかわらず、県当局はそのことを入居者に周知徹底していなかったばかりか、大雨の予報にもとづいた避難誘導も怠ったのだ。このゆえに入居した被災者たちは、不意を突かれるように浸水に直撃されたのである。
 被災者を見殺しにする政府・県当局の居直り的言動を絶対に許すな!

以下、見出し

被災民切り捨ての「創造的復興」策

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電 機

「社会課題解決と産業発展」を掲げた産報運動への突進

電機連合二〇二四・二五年度方針批判

 電機連合は七月五日、第七十二回定期大会を金沢市において開催し、本部が提案したすべての議案を原案どおり決定した。
 今大会は、電機連合労働運動の大きな結節点となったといえる。神保指導部は、「社会課題の解決と電機産業の発展をめざす」という名において、電機独占資本家どもを下支えする「政策・制度要求」の実現を産別運動の中心軸にすえると同時に、そのためにUAゼンセンに倣って「会長」を頭とする新たな「組織・運営」体制に切りかえたのだ。さらに許しがたいことに、経営者の「リスキリングやキャリア形成」などの労務政策を積極的に下支えするという反動的な指針をも掲げたのだ。これらは、電機労働運動を国家・産業・企業に奉仕する「救国」産業報国運動としてすすめる体制と方針にほかならない。
 われわれ革命的・戦闘的労働者は、反労働者性を露わにする電機連合指導部を弾劾し、電機労働運動を戦闘的につくりかえるために職場深部から奮闘しようではないか!

以下、見出し

T 「新たな運動と組織体制」の構築を叫ぶ労働貴族

U 電機産業発展と日本経済復活を願望

V 今日版産業報国運動にひた走る電機労働貴族


 (1)「社会課題解決と電機産業発展めざす政策・制度要求」の犯罪性

 (2)「能力開発とキャリア向上」の呼号

 (3)「産別統一闘争」方式の反労働者性

 (4)反戦平和の取り組みの放棄


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10・5

 
「石破政権の安保強化・改憲を許すな」

650が辺野古大行動に起つ


 十月五日、名護市辺野古キャンプ・シュワブゲート前で、辺野古新基地建設に反対する辺野古大行動が開催された(主催:オール沖縄会議)。新たに成立した石破政権は、政治資金疑獄をもみ消し、もって自民党政権の危機をのりきるために、解散・総選挙にうってでようとしていた。これをみそぎとして、安保強化・改憲に突進しようとしているのだ。断じて許してなるものか! 琉球大・沖縄国際大のたたかう学生たちは、結集した六五〇人の労働者・市民の先頭で、闘いの高揚のために奮闘した。
「石破政権の大軍拡・改憲をうち砕け!」琉大・沖国大生が奮闘
(10月5日、キャンプ・シュワブゲート前)
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「さつま町への弾薬庫建設反対!」

 
労・学・市民が反戦の雄叫び

 
10・13かごしま大集会
 十月十三日、鹿児島中央駅前東口広場において「戦争しない!! 10・13かごしま大集会」(主催は「戦争しない!! かごしま実行委員会」)が、二五〇名の労働者・市民の参加のもとに開催された。鹿児島大学共通教育自治会のたたかう学生たちもこれに結集し、石破新政権による改憲・大軍拡・安保強化を許さない決意に燃えて奮闘した。
   闘う学生が安保強化反対を訴え
(10月13日、鹿児島中央駅前)
  労働者・学生・市民が怒りのスタンディング
(10月13日、鹿児島中央駅前)
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改憲・大軍拡粉砕の烽火


10・11 金沢・香林坊で大情宣

 十月十一日夕刻、わが同盟北陸地方委員会の情宣隊は、金沢市の中心街・香林坊において石破ネオ・ファシスト政権の改憲・大軍拡攻撃を打ち砕くことを呼びかける大情宣を展開した。
   わが同盟情宣隊が配布した石破新政権の反動性を暴きだすビラに多くの市民が注目した
(10月11日、金沢市・香林坊)
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