第2837号(2024年9月23日)の内容

<1〜2面>
改憲阻止・安保強化粉砕の炎を
 
ロシアのウクライナ侵略粉砕!
 
ガザ人民ジェノサイド弾劾!
 
10月労学統一行動に総決起せよ
   ――中央学生組織委員会――
<3面>
東大学費値上げを許すな!
矢臼別砲撃演習阻止の声轟く
 労働者・酪農民が決起――9・1 釧路
<5面>
Topics 自治労大会で「連合」批判が噴出
不正続発するトヨタ自動車
<4面>
破綻が露わ 「一帯一路」経済圏
 中国・パキスタン経済回廊/
 フン・セン運河=^ロシア・パッシング
<6面>
万華鏡2024――情勢の断層を読む
 「逮捕状」無視
 モディのキーウ訪問
 サル痘流行の背後
 「解放」 最新号











  

改憲阻止・安保強化粉砕の炎を

ロシアのウクライナ侵略粉砕!

ガザ人民ジェノサイド弾劾!


10月労学統一行動に総決起せよ


  中央学生組織委員会

 すべての全学連の学生諸君! 戦闘的・革命的労働者のみなさん!
 九月十二日、自民党総裁選が告示され、首相・岸田の後釜の座をねらって九人の自民党政治エリートが立候補した(九月二十七日投開票)。口を開けば立候補者どもが「憲法改正」「有事対応」をわめき、誰がもっとも<軍国日本>を再興させうるのかを相互に競い合っている総裁選なるもの。この政治ショーをつうじて、ヤミ献金にまみれ労働者・人民の怒りにつつまれた自民党はいまや、その腐敗の極致のなかから、日本型ネオ・ファシズム統治形態を一段と強化する超反動政権を出現させようとしているのだ。ネオ・ファシスト党たる自民党主導の新政権による極反動攻撃を、断固として粉砕せよ!
 ロシアのウクライナ侵略を発火点として、ここ東アジアでは南シナ海、台湾海峡そして朝鮮半島を焦点として米―中・露の角逐が熾烈化の度を増し、熱核戦争勃発の危機が日々高まっている。こうしたなかで、「反米」を旗印に結託するロシア、中国、北朝鮮との対峙の最前線に位置する日本の自民党新政権は、日米軍事同盟を「アジア版NATO」の中核をなす対中国の攻守同盟として強化するという安保・軍事戦略にもとづき、これまでにも増して改憲・大軍拡の総攻撃を労働者・人民の頭上にうちおろしてくるにちがいない。
 いまこそ全学連は、戦闘的・革命的労働者と連帯して、全国から総力で改憲阻止・反戦反安保の闘いに決起するのでなければならない。
 改憲の大濁流がおしよせようとしているいまこのときに、大衆闘争を放棄し、いっさいを次期総選挙にむけた政策宣伝に解消している日本共産党の志位=田村指導部を弾劾せよ! 彼ら代々木官僚は、立憲民主党の代表選において元首相・野田ばかりか前代表・枝野までもが――日共との関係断絶・国民民主党との合流を立民に迫る「連合」会長・芳野と口裏をあわせて――「日共との選挙協力の拒否」を鮮明にしたことに直面して、「市民と野党の共闘の再構築」なる展望≠完全に喪失しうちひしがれている。深刻化する党組織瓦解の危機をのりきるために代々木官僚どもは、みずからの路線の壮烈なパンクにかんする自己批判をどこまでも回避したうえで、「総選挙は共産党躍進を最優先にせよ」との号令一下、自党の票田開拓のためのカンパニアに下部党員をひきまわしているのだ。この断末魔の日共中央の議会主義的腐敗を徹底的に弾劾し、その翼下の運動をのりこえ、改憲阻止、大軍拡阻止の闘いの爆発をかちとれ!
 <プーチンの戦争>を打ち砕け! ウクライナ軍がクルスク州への「越境攻撃」にうってでてから約一ヵ月半。焦燥に狂った「皇帝」は、狂気のようにウクライナ諸都市にミサイル攻撃をくりかえし、人民を血の海に沈めている。この蛮行を弾劾せよ! 全国からウクライナ反戦の嵐をまきおこせ!
 イスラエル・ネタニヤフ政権によるガザ人民ジェノサイドを粉砕せよ! 人民皆殺しの攻撃に狂奔し、パレスチナ民族を「流浪の民」に追いやることをねらったシオニストの暴虐を許すな!
 以上のような諸闘争とともに、全学連は今秋期、学費値上げ阻止闘争の大爆発をかちとるのでなければならない。東京大学当局は九月十日、来年度以降の入学者の学費を約一〇万七〇〇〇円も引き上げる方針を九月中にも決定すると発表した。この東大の発表を契機にして、全国の国公立大学、さらには私立大学も学費の大幅値上げにふみきろうとするにちがいない。学生を生活苦にたたきこむ学費値上げを断じて許すな! 全国の国・公・私立大学による学費値上げを粉砕する闘いの嵐をまきおこせ!
 政府権力者発の治安維持法型≠フ革命的学生運動破壊攻撃をうちくだき、前進せよ!
 全学連のたたかう学生は、戦闘的・革命的労働者とともに、10・6―10・20労働者・学生統一行動の爆発をかちとれ!

以下、見出し

T 今春期の全学連の闘い――その総括

  A 革命的反戦闘争の断固たる推進

  B キャンパスでの「反戦・反ファシズム・学費値上げ阻止」の闘いの爆発

  C 革命的学生運動破壊の攻撃を打ち砕く闘いの推進

  (つづく)


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東大学費値上げを許すな!

全国から国立大の学費値上げ阻止の巨大な闘いを巻きおこせ


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不正続発するトヨタ自動車

労働者への犠牲転嫁を許すな


認証不正の連続的発覚

 七月二十一日、国土交通省は、車の量産に必要な型式指定をめぐる認証試験の不正問題で、トヨタに道路運送車両法にもとづいて抜本的な改革を求める是正命令を出した。二〇一九年以降、認証不正の発覚した、トヨタグループ企業の日野自動車、ダイハツ工業、豊田自動織機に続いて、トヨタ自動車にとって初の是正命令が下され、経営陣に衝撃が走った。
 六月二日、国交省は、昨年十二月のダイハツの認証不正が発覚して以降に各自動車メーカーに要請してきた認証試験にかんする内部調査について、その結果を公表した。トヨタをはじめホンダ、マツダなど五社で認証不正が発覚し、とりわけトヨタの不正は、過去の生産車を含む七車種におよび、「ヤリスクロス」などの三車種の生産停止に追いこまれた。
 そればかりではない。国交省が同時期に不正が発覚したホンダ、スズキ、ヤマハ発動機、マツダヘの行政処分を見送るなかで、トヨタは七月五日に「新たな不正はない」とする最終的な内部調査結果を公表していた。ところが、国交省のその後の立ち入り検査によって、トヨタがなおも隠していた不正事例が相次いで浮かびあがったのだ。
 新たに発覚した認証試験の不正は、七車種八件におよぶ。その手口は、量産品とは異なる仕様の部品を用いて積み荷の移動防止や乗員保護などの認証試験をおこなったり、指定された重量と異なる衝突物を使って車両の衝突試験をおこなったりしていることが確認された。不正に手を染めていた試験項目は乗員保護などの広い範囲におよぶ。経営陣は、ダイハツをはじめグループ企業で発覚したのと同様の認証不正に該当することを知りながら、これを隠蔽しつづける企業体質の根深さを露出したのだ。
 不正を最初に公表した六月の記者会見で、トヨタ会長・豊田章男は、「国の基準より厳しい条件で試験を実施していた」「安全性に問題はない」などと傲然と居直る発言をくりかえした。いや一月の時点では、不正は「私の知っている限りはない」としていたにもかかわらず、六月に認証不正が発覚するや、車両開発の現場に責任を押しつけて平然としていたのだ。
 それだけではない。豊田章男はさらに「トヨタは完璧な会社じゃない、不正の撲滅は無理」などと語り、EV化や自動運転の導入などに対応して認証制度はますます複雑になり「(認証制度と実態に)ギャップはある」、「これをきっかけに何が日本の自動車業界の競争力向上につながるか、制度をどうするかの議論」をすべきだ、と強調したのだ。法規に従った認証制度の運用を求める国交省に真っ向から対峙する発言をくりかえしたのである。現行の日本の認証制度では短期間で新車を市場投入する中国や欧米のメーカーとの競争に劣勢を強いられる、と不満を露わにしているのだ。

以下、見出し

下請法違反と大量リコール

自己保身と責任転嫁に走る経営陣

トヨタ資本の危機の乗り切りに挺身する労働貴族


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米海兵隊の矢臼別砲撃演習反対!

労働者・酪農民が怒りの決起

9・1釧路

  九月一日、釧路市で「在沖縄米海兵隊の矢臼別移転実弾演習反対 全道総決起集会」(主催 沖縄米軍実弾演習北海道移転反対対策本部)が開催された。
 米日両権力者は、九月十二日から二十三日にかけて、矢臼別演習場で米海兵隊による実弾砲撃演習を強行している。
 この演習を阻止するために、釧路根室地区をはじめとする「連合北海道」傘下の組合員、北海道農民連盟の酪農民、さらに全国の労働者など三五〇名が怒りに燃えて決起した。わが戦闘的・革命的労働者は岸田政権の大軍拡を容認する「連合」芳野指導部を弾劾し、組合内部から地道な闘いを創造し結集した。
 わが同盟情宣隊は、集会参加者に圧倒的なビラ撒きを貫徹した。「米海兵隊海兵沿岸連隊による矢臼別実弾砲撃演習を阻止せよ!」と大きく朱刷りし、「日米核軍事同盟強化と大軍拡・改憲を阻止せよ!」と闘いの指針を鮮明にしたわが同盟のビラを参加者全員に手渡したのだ。さらに「プーチンの戦争、イスラエルのジェノサイドに反対しよう」と呼びかけた。
労働者の「演習反対」の声が釧路市内に轟く
(9月1日)
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