第2827号2024年7月15日)

<1面>
8・4国際反戦集会に結集せよ
 <プーチンの戦争><ネタニヤフの戦争>を打ち砕け!
 <米―中・露激突>下の戦乱勃発の危機を突き破る革命的反戦闘争の前進を!
<3面>
米兵による少女暴行弾劾!
辺野古大浦湾の埋立て阻止!
 沖縄県委員会
労・学・市民が緊急抗議集会 7・4 沖縄
<2面>
「志賀原発を廃炉に!」
金大生が全国集会で奮闘 6・30 金沢
「ガザ人民虐殺弾劾!」
米領事館に抗議闘争
 6・26 福岡
<4面>
超低額妥結を居直るNTT労組中央本部弾劾!
□軍民両用技術の開発に狂奔するNTT
<5面>
特定看護師の大増員を目指す厚生労働省
Topics 最低賃金の低額抑えこみを策す政府・独占資本家階級
◎世界の変革へ
<6面>
第62回国際反戦集会 海外アピール
 プーチン政権のウクライナ侵略戦争粉砕!
 
ネタニヤフ政権のガザ人民ジェノサイド弾劾!

 全世界人民の団結で核戦争勃発を阻止しよう!
 「解放」最新号































  


8・4国際反戦集会に結集せよ

<プーチンの戦争><ネタニヤフの戦争>を打ち砕け!

<米―中・露激突>下の戦乱勃発の危機を突き破る革命的反戦闘争の前進を!

 来たる八月四日、わが同盟革マル派は全学連・反戦青年委員会とともに、第六十二回国際反戦集会を首都・東京をはじめ札幌、金沢、名古屋、大阪、福岡、沖縄(浦添)の七都市において開催する。
 ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下から七十九年のこんにち、世界は未曽有の危機にある。ウクライナとパレスチナにおいては、ロシアのプーチンとイスラエルのネタニヤフという核兵器を持った今ヒトラー≠ヌもが人民の大量殺戮に狂奔している。東アジアにおいても、アメリカと中国の権力者どもが中距離核ミサイルの配備競争をくりひろげながら台湾・南シナ海をめぐる軍事的角逐をエスカレートさせている。
 それだけではない。帝国主義諸国の権力者とネオ・スターリン主義中国の権力者とによる強搾取・収奪によって、そしてグローバル・サウス諸国の権力者によって、世界中の労働者・人民は圧政のもとに組みしかれ耐えがたい貧困に突き落とされている。こうしたなかで、欧米諸国では「自国ファースト」を掲げ「反移民・反難民」の排外主義を鼓吹する極右勢力もまた跋扈しているのだ。
 まさにいま、侵略戦争と大量殺戮、貧困と圧政が荒れ狂う現代世界は、第三次世界大戦前夜の様相を呈しているではないか。
 わが同盟はすべての労働者・学生によびかける。ロシアのウクライナ侵略を震源として激烈化するアメリカと中国・ロシアの<新東西冷戦>下で高まる戦乱勃発の危機を突き破れ! たたかう労働者・学生は、一九六一年の<米・ソ核実験反対闘争>以来の革命的伝統を有するわが革命的反戦闘争の真価を今こそ発揮してたたかおうではないか。
 いっさいの反戦の闘いを放棄する既成反対運動指導部の腐敗をのりこえ、<プーチンの戦争><ネタニヤフの戦争>をうち砕く反戦闘争の炎を燃えあがらせよ! 東アジアにおける米・中の相互対抗的軍事行動に反対し、日本の大軍拡と憲法改悪を阻止する反戦の闘いを巻きおこせ!

ネタニヤフ政権によるガザ人民大虐殺を許すな!

 いまイスラエルのネタニヤフ政権は、ガザ地区を封鎖し国連からの食料支援をも遮断して人民を飢餓に突き落としながら、その頭上に容赦なく砲爆撃をくわえている。ガザ地区を廃墟と化し、パレスチナ人民を殺戮しつくすことを狙ったシオニスト権力者によるこの画歴史的な暴虐を断じて許すな! 日本のたたかう労働者・学生は、全世界で起ちあがる労働者・人民の最先頭で、<ネタニヤフの戦争>に反対する反戦の闘いを、<プーチンの戦争>を粉砕する闘いと結びつけつつ、巨大な闘争を巻きおこすのでなければならない。
 七月一日、イスラエル軍は、ガザ南部ハンユニスの東側地域の二五万人の住民にたいして「退避通告」を突きつけた。すでにイスラエル軍の四ヵ月にわたる包囲戦によってガレキの山と化したこの街では、行き場を失った人びとが食料も水も不足し電気が断たれているなかで生きしのいでいる。この地に再び襲いかかっているのがネタニヤフ政権なのだ。断じて許すな!
 ネタニヤフが放った軍隊による「ハマス掃討作戦」なるもの、その残忍さを見よ。イスラエル軍は、拘束したパレスチナ人男性の身体にカメラをつけて建物や地下トンネルを捜索させている。この殺人鬼どもは、人民を人間の盾≠ノしたうえでハマス戦闘員もろとも惨殺しているのだ。侵略軍からガザの住民を守りながら果敢なゲリラ戦を各地でくりひろげているハマス。このゲリラ戦に心底おののいているシオニストどもは、ガザ人民をすべて「ハマス=テロリスト」とみなして、彼らを片っ端から拘束し、暴行や電気ショック、熱による拷問をくわえているのだ。
 ネタニヤフを頭目とするシオニスト政権による殺戮戦こそは、ナチス・ヒトラーのホロコーストと同断の、世紀の蛮行ではないか。この二十一世紀に甦ったホロコースト≠ヘ、ガザの全人民二三〇万人の情報を読みこませたAIシステムを駆使して、パレスチナの苦難の歴史や文化を伝える者を真っ先に殺戮する、というAI時代の大量殺戮≠ナもあるのだ。「パレスチナ人」という民族を、彼らの文化・歴史もろとも抹殺することを狙った<ネタニヤフの戦争>、この世紀の暴虐をうち砕くために、全世界の労働者・人民は怒りに燃えて起ちあがれ!
 ネタニヤフ政権はいま、シーア派武装勢力ヒズボラへの攻撃=レバノンへの地上侵攻をも構えている。イスラエル軍がレバノン南部で強行したヒズボラの司令官の爆殺(七月三日)、これにたいしてヒズボラが反撃にうってでるや、ネタニヤフ政権は「レバノンを石器時代に戻す」(国防相ガラント)などと叫びたてた。この戦争狂政権はハマスを援護射撃するヒズボラの壊滅を狙った大規模地上侵攻の引き金をひこうとしているのだ。新たな戦争放火を絶対に阻止せよ!
 アメリカのバイデン政権は、二〇〇〇ポンド爆弾などの殺戮兵器をイスラエルに供与しながら、同時に国内の若者やマイノリティの離反を恐れて「停戦案」なるものを口にしている。だがネタニヤフ政権は、このバイデンの説得≠ネど歯牙にもかけずにガザに侵攻しつづけている。ネタニヤフは、「イスラエルに最後まで仕事をさせる」と公言するイスラエル国家の最大の擁護者たるトランプがアメリカ大統領に返り咲くまで、ガザで人民を殺戮しつづけようとしているのだ。
 全世界の労働者・人民に訴える。「ガザ・ジェノサイド阻止」の反戦の嵐をさらに巻きおこせ! 全世界人民の怒りの炎で殺人鬼ネタニヤフの政権を包囲せよ! イスラエルへの軍事的支援をつづける虐殺の共犯者=バイデン政権を許すな! アメリカの労働者・人民は、このバイデン政権と串刺しにするかたちで、イスラエルを全面擁護するトランプを弾劾し、「ガザ・ジェノサイド反対」の断固たる闘争に全米各地で決起せよ!

以下 見出し

<プーチンの戦争>を打ち砕け!

東アジアにおける戦争勃発の危機を突き破れ!

 岸田政権の大軍拡反対!
 沖縄・南西諸島の軍事要塞化阻止!

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米兵による少女暴行弾劾!

辺野古大浦湾の埋立て阻止!
 
 沖縄県委員会

 米空軍兵による少女暴行を、満腔の怒りをこめて弾劾する! またもや引き起こされた米兵の凶悪事件に、われわれは怒りを押さえることができない。しかも日米両政府は、沖縄の反基地闘争の爆発をおさえこむために、昨年十二月のこの米兵犯罪を今日まで隠蔽しつづけてきたのだ。怒りで腸が煮えくりかえるではないか。
 さらに、岸田政権・防衛省が辺野古工事を急がせたことによって、安和桟橋出口で抗議する市民が大型ダンプにひかれて重傷を負い、警備員一人が死亡する重大事故が引き起こされた。
 いま沖縄の労働者・人民は怒りにうち震えている。七月四日には二つの事件を糾弾する緊急抗議集会(「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」主催)が開催され、結集した六〇〇名の労働者・学生・市民が怒りの雄たけびをあげた。参加者が「悔しい」、「政府の事件隠蔽はわれわれへの冒涜だ」、「安和の死傷事故は政府が工事を強行したから起きた。許せない」と次々と声をあげた。そのなかで沖縄県学連の学生が、「米軍事件・事故の根源にある日米安保同盟を粉砕しよう」と強く訴えるや、ひときわ大きな拍手が湧きおこったのだ。
 この労働者・人民の煮えたぎる怒りの闘いをふみにじり、辺野古・大浦湾埋め立てに突進しているのが岸田政権だ。超軟弱地盤が広がる大浦湾に護岸建設のための杭打ち作業をいままさに強行しようとしているのだ。断じて許すな!
 労働者・学生・人民は、米・日両政府にたいする憤激に燃え、いまこそ<全米軍基地撤去・安保破棄>をめざして一大闘争に起て!

相次ぐ米兵の女性暴行事件を隠蔽した日米両政府を許すな!

 嘉手納基地所属のアメリカ空軍兵士が十六歳に満たない少女を車で誘拐して自宅に連れ去り、性的暴行を加え蹂躙した。許しがたいことに、岸田政権は六月二十五日に地元マスコミが事件をつかみ報道するまで、米兵事件を隠蔽したのだ。労働者・人民が何も知らないうちに、この少女暴行事件の後にも五月にキャンプ・シュワブ所属の米海兵隊員が女性を暴行するなどの凶悪事件が次々と引き起こされた。
 日米両政府は、「日米同盟のグローバルな強化」をうたいあげた四月の日米首脳会談に傷がつくことを恐れ、また沖縄県議会選挙の前に反基地闘争が爆発することを回避するために、米兵犯罪をことごとく隠蔽してきたのだ。日米安保同盟の強化のために、許しがたい米兵犯罪の隠蔽をはかった日米両政府を怒りをこめて弾劾する!
 米兵の少女暴行事件が満天下に明らかになった後になって県庁に形ばかりの釈明≠ノ来た嘉手納基地司令官は、抗議の声にたいして「謝罪」することを傲然と拒んだ。そしてアメリカ政府に尻を叩かれている防衛省幹部は「影響はほとんどない。反発は長くは続かない」などと言い放ち、辺野古への米軍新基地建設を強行しているのだ。どこまで労働者・人民を愚弄し、ふみにじるのか。支配者¢Rとしたアメリカ政府・米軍司令部と、日米軍事同盟の強化のためにこれにつきしたがう岸田政権を絶対に許すな!

土砂搬出強行による安和での死傷事故弾劾!

 まさに日米安保同盟の巨悪がむき出しになり、労働者・人民の怒りが高まっているさなかに、岸田政権は八月一日から辺野古・大浦湾の埋め立て海域を囲む護岸工事を開始することを宣言した。「そのための準備作業」と称して、軟弱地盤が広がる大浦湾に巨大な杭をいままさに打ち込もうとしているのだ。
 アメリカ・バイデン政権から尻を叩かれた岸田政権は、大浦湾の埋め立て作業を一気に加速させるために、辺野古現地や安和桟橋において反対する労働者・人民への弾圧に狂奔している。
 六月二十八日には、少女暴行事件への怒りに燃えた市民が安和桟橋出口で辺野古埋め立て用の土砂搬出に抗議して歩道上で「牛歩の闘い」を敢行していたさなかに、桟橋から強引に国道に出た大型ダンプトラックに追突された闘う市民が重傷を負い、警備員が死亡した。新基地建設の遅れに焦った岸田政権・防衛省が、労働者・人民の闘いをふみにじって土砂搬出を急いだがゆえにこの重大事故を引き起こしたのだ。たたかう労働者・人民への凶暴な牙をむきだしにして辺野古新基地建設に突進する岸田政権を徹底的に弾劾しよう!

日米グローバル同盟の強化を打ち砕け!

 米兵犯罪が続発するのは、いままさに日米両権力者が対中国・対北朝鮮の準臨戦態勢に突入し、米軍が日々激烈に殺人演習を強行しているからにほかならない。
 いまや核兵器も搭載できる中距離ミサイル発射システムを沖縄・日本に配備しようと画策しているのがバイデン政権にほかならない。これに呼応して岸田政権は、沖縄・南西諸島を中国や北朝鮮を先制攻撃できる軍事要塞としてうち固めるために、島々に陸自ミサイル部隊を次々と配備している。
 在日米軍と自衛隊は、七月二十八日から八月にかけて九州・南西諸島全域を舞台として日米両軍九〇〇〇人を動員する過去最大規模の合同軍事演習「レゾリュート・ドラゴン24」を強行しようとしている。この演習には、昨年発足したアメリカ海兵沿岸連隊と勝連分屯地に配備された陸自ミサイル部隊が初めて参加しようとしている。まさにそれは、中国軍の台湾侵攻を阻止し撃滅する作戦の予行演習にほかならない。
 いまプーチンのロシアによるウクライナ侵略を決定的動因として、いっきに世界中で戦乱の危機が高まっている。中国・習近平政権は「社会主義現代化強国の建設」という国家戦略にもとづいてアメリカに対抗して核戦力を増強するとともに、「台湾独立勢力への懲罰」と称して、台湾を包囲する一大軍事演習を強行した。朝鮮半島では、ロシアと軍事同盟を結んだ金正恩の北朝鮮が核ミサイルの開発・配備を加速させている。
 これにたいして没落帝国主義アメリカのバイデン政権は、もはや一国では中国の対米挑戦≠ノ対抗することができないがゆえに、「属国」日本の岸田政権を従えて日米軍事同盟を中国・北朝鮮に対抗する攻守同盟として飛躍的に強化している。安保の鎖でつながれた岸田政権は、この老いたる主人を支えるために、日本の軍事力・経済力のすべてを投入しようとしている。七月末に開催される日米防衛・外務閣僚会議(2プラス2)をもって、米軍司令部の指揮下に日・米両軍を一体化させ動員する軍事体制の構築に一気に踏みだそうとしているのだ。
 日米「2プラス2」の開催を許すな! 米―中・露激突下での日米軍事同盟の対中国グローバル同盟としての強化をうち砕こう!

日共中央の「反安保」の放棄をのりこえ闘おう

 日・米両政府が少女暴行事件を隠蔽し、安和での死傷事故を引き起こしながら、大浦湾の埋め立て工事に突進している。この重大なときに、日本共産党指導部は、七月四日の緊急抗議集会をサボタージュし、誰一人参加しなかった。日共中央の志位=田村指導部は、米兵の少女暴行事件が明らかになった今、事件を隠蔽してきた岸田政権に「地位協定の改定」と「米軍基地の整理・縮小」を弱々しく要請しているにすぎない。日米安保同盟の巨悪があらわとなっているこの重大なときに、「安保廃棄」を掲げないとはなんと許しがたいことか。「安保条約の是非を超えた共同」と称して保守層にすり寄り、「安保条約第五条の活用」(日米共同作戦の発動)すら容認するにいたっているのが彼らなのだ。
 米兵犯罪が相次いで引き起こされているのは、アメリカ権力者・米軍当局が沖縄を事実上治外法権の属領∴オいし、これを自民党政権が支えているからにほかならない。このことの法的根拠は、日米安保条約とこれにもとづいて在日米軍の特権的地位を保障している日米地位協定にこそある。まさに基地あるがゆえの悲劇を断ち切るためには、労働者・人民の団結した力で安保条約を破棄し全米軍基地を撤去するのでなければならないのだ。

<全米軍基地撤去・安保破棄>めざして闘おう!

 日共中央の「反安保」の放棄をのりこえ、「米兵による少女暴行事件弾劾! 安和での死傷事件糾弾! 辺野古・大浦湾の埋め立て着工阻止!」の闘いを、日米グローバル同盟の強化に反対してたたかおう! 日米合同演習「レゾリュート・ドラゴン」を阻止しよう! <全米軍基地撤去・安保破棄>をめざしてたたかおう!
 同時に、習近平の中国による威嚇的な軍事行動や、北朝鮮のミサイル発射を弾劾しよう!
 いま米・日と中・露とが激しくぶつかり合い、世界が真っ二つに引き裂かれている。この<新東西冷戦>の狭間にある基地の島・沖縄から米―中・露激突下の戦争勃発の危機を突き破る反戦闘争の巨大なうねりをまきおこそう!
 プーチンのロシアによるウクライナ侵略を粉砕しよう! 殺人鬼ネタニヤフのイスラエルによるガザ大虐殺弾劾! アメリカ・バイデン政権の加担を許すな!
 いまこそ労働者・人民は団結し、ネオ・ファシズム的な弾圧の牙をむきだしにして日米軍事同盟の強化につき進む極反動の岸田政権を打ち倒そうではないか!

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超低額妥結を居直るNTT労組中央本部弾劾!

 七月十一日のNTT労組全国大会をまえにして、NTTの全国の職場から労組本部にたいする怒りと批判が噴きあがっている。
 三月十四日、NTTグループ経営陣は、NTT主要五社(持株・東・西・ドコモ・データ)の正社員にたいして「月例賃金改善」としてわずか「一人平均一万円」、上記主要会社の子会社であるグループ会社の正社員にたいしてはその九割から七割と格差をつけての超低額回答を振りおろした。無期および有期の契約社員(非正規雇用労働者)にいたっては「ゼロ」回答だ。この会社回答を労組中央本部および各企業本部は、「妥結・結着に値する水準」と語ってただちに受け入れた。NTT労働貴族どもの裏切り妥結を怒りをこめて弾劾せよ!
 この妥結水準を労使双方とも、過去十一年で最高の引き上げ額≠ネどと称揚し、超低額妥結に怒り反発する下部組合員を欺瞞しおさえこもうとしている。
 だがこの「賃金改善」なるものは、率にして三%にも届かず、物価高騰に苦しむ労働者にとって実質賃金の大幅な切り下げでしかない。しかも、この一万円の「賃金改善」のうち、「グレード賃金」(基準内賃金)分は「七〇〇円」でしかなく、「九三〇〇円」が査定にもとづいて大幅に差をつける「成果手当」の改定額である。しかも「七〇〇円」の「グレード賃金改善」の内実も、グレード等級に応じて上げ幅に格差をつけているのだ。こうして基準内賃金の引き上げ総額を徹底的に抑制したのがNTT経営陣である。この内実を知りつつ唯々諾々と受け入れたのがNTT中央・企業本部の労働貴族なのだ。
 NTTで働く労働者は、徹底的に賃金を抑制され、食料品をはじめとした生活必需品などの度重なる値上げラッシュ、介護保険料や電気・ガス料金などの引き上げによって、二十五ヵ月にわたって実質賃金の切り下げを強いられてきた。今春闘の超低額妥結によって、彼らの生活はいっそう厳しさが増し、さらに困窮を深めているのだ。
 NTTグループでたたかう労働者のみなさん! 経営陣に従順につきしたがう中央本部・企業本部労働貴族の大裏切りを許さず、超低額妥結を弾劾する闘いを職場から断固推進しよう!

以下 見出し

経営陣の超低額回答弾劾!

超低額回答を受け入れた労組中央本部を許すな!

 十一年連続ゼロ回答――非正規労働者の見殺しを許すな

ストなし妥結を弾劾する

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特定看護師の大増員を目指す厚生労働省

 医療労働者への労働強化を許すな!

 岸田政権は二〇二四年の診療報酬改定において「医師の過重労働の緩和」を謳って、「医師の働き方改革」に資する人員配置を促すことを掲げた。政府・厚生労働省は、医師の業務の一部(タスク)を他の職種の労働者に肩がわりさせる(シフトする)という「タスクシフト」を進めるように、と医療機関経営者・当局者に強力に促している(「診療報酬での加算」をエサ≠ニしつつ)。この「タスクシフト」の代表的なものが、従来は医師がおこなうものとされてきた医療行為の一部を看護師に肩代わりさせることであり、それを担うとされるのが特定行為研修修了看護師(特定看護師)である。

医師の医療行為を肩代わりさせられる特定看護師

看護労働者への犠牲の転嫁

医療行為を一部だけ切り取る労働のリスクと負担
 医師の人員不足のゆえに、過労死や過労死寸前になるまでの医師への過酷な労働の強制がまかり通っている。これを打開するために医師の増員の措置をとることをまったく放棄したまま、看護師に肩代わりさせてのりきろうとすること自体、まったくもって許しがたいことである。
 そればかりではない。医師がおこなっている医療行為のその一部をいわば切り取るかたちで、「特定の行為」などと称して看護師に担わせることは大きなリスクをはらんでいる。看護師の労働量がますます増大するばかりか労働の質(技術性)を上げることが強要され、高度な判断を必要とする危険性の高いものとなる。そしてその責任は看護師が負わされることになるのだ。
 また、すでに看護師の仕事を看護補助者や他の医療従事者に振り分けるタスクシフトなるものが実施されている。厚労省は診療報酬上加算をつけて、看護師の仕事を肩代わりする低賃金の看護補助者を増やそうとしてきた。だが募集しても集まらない。集まっても十分な教育の機会を与えられることもなく、様ざまな医療機器がついた重症患者の清拭や食事介助まで任せられ、疲労困憊して辞めていく看護補助者が後を絶たない。看護補助者がつねに欠員状態でまともに機能しなくなっている病棟さえある。
 われわれは増員なき「働き方改革」の欺瞞性を暴露し、職場のなかから「医療労働者にたいする労働強化反対・政府の社会保障切り捨て反対」などの声をあげていかなくてはならない
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  第62回国際反戦集会海外アピール 

2024年7月7日 第62回国際反戦集会実行委員会
(全学連・反戦青年委員会・革マル派)

プーチン政権のウクライナ侵略戦争粉砕!

ネタニヤフ政権のガザ人民ジェノサイド弾劾!


全世界人民の団結で核戦争勃発を阻止しよう



殺人鬼政権による民族抹殺の暴挙を許すな

 全世界の労働者・学生・市民諸君!
 いまわれわれは、ひとつの民族そのものをこの地上から抹殺しようとする残虐無比な戦争を目の当たりにしている。ひとつはウクライナにたいする<プーチンの戦争>であり、ひとつは<イスラエルのネタニヤフ政権によるガザ人民へのジェノサイド>である。
 「天井のない監獄」と言われる狭いパレスチナ・ガザ自治区に住む二三〇万人の人民にたいして、ネタニヤフの政府とその軍は、「ハマス根絶」を叫びながら、非人間性と野蛮をむきだしにしたジェノサイドを、今この時も強行している。彼らは、ガザ人民を南へ北へと幾度も追いやったうえで、住居や学校や病院にも・難民キャンプにさえもミサイルと砲弾を雨霰と降らせて、彼らを血の海に沈めている。国境を封鎖し水や食糧や医薬品の搬入を断って、人々を飢餓地獄に突きおとしている。死者はすでに四万人にのぼろうとしており、その約四割はいたいけな子供たちなのだ。瓦礫の下に埋まった犠牲者は数も知れない。
 彼ら殺人鬼政権の最終的な目標は、あきらかに、パレスチナという民族そのものをこの地上から抹殺することにある。だからこそ彼らは今、ガザ人民の大虐殺と同時にヨルダン川西岸地区のパレスチナ人民にたいしても、みずからの入植地を拡大しつつ残虐行為をほしいままにしているのだ。
 これまで一貫してイスラエルのシオニスト政権の後ろ楯となってきたアメリカ帝国主義は、この残忍きわまりないホロコーストを事実上黙認し、今もミサイルや爆弾を提供している。バイデン政権が時折「紛争の調停案」を唱えてみせるのは、秋の大統領選を前にして米国の若者を中心に高まる「虐殺反対」の声をかわすためにすぎない。
 この<ネタニヤフの戦争>と同様の虐殺が、ウクライナではすでに二年半にわたっておこなわれている。ブチャの虐殺、ボロディアンカの虐殺。そしてマリウポリの大虐殺。……人口四〇万人のマリウポリでは、劇場に避難した人民への無差別爆撃をはじめとするロシア軍の残忍な攻撃によって、二万人もの無辜の人民が虐殺されたのだ。
 現代のヒトラーたるプーチン皇帝とこれを支えるFSBなどの「シロビキ」どもは、大ロシア民族主義にもとづいて、ウクライナという独立した国を解体しロシア連邦のもとに組みこむことを野望しているのだ。
 ロシアが占領地でやっていることを見よ。彼らは住民全員を調べあげて「反ロシア的」かどうかを選別し、ある者は殺害しある者はシベリア送りにし、またロシアの軍服を着せてウクライナ同胞との戦闘に駆りだしている。多くの子供たちをロシアに連れ去り「ウクライナを憎むロシアの若者」に育てようとしている。
 だからこそウクライナの人々は、愛するわが子のため家族のため、彼らの未来のために、侵略軍を叩きだすことをめざして命を賭して闘っているのだ。

<プーチンの戦争>を粉砕するために闘おう

 五月以降ロシア軍は、欧米諸国によるウクライナ支援の停滞につけこんで、東部ドネツク州や新たにハルキウ州にたいしてロシア領内からの滑空爆弾の投下と越境攻撃を強行し、また多くの難民を生みだすことをも狙ってウクライナの発電施設の八割を破壊した。これにたいしてウクライナ軍は、十分な防空システムがないにもかかわらず、またロシア軍の八分の一の砲弾しか持っていなかったにもかかわらず、ウクライナ人民が作った自前のドローンを主な武器にして、この侵略軍の攻撃を食い止めた。
 だが、ウクライナのレジスタンスはいま新たな困難に直面している。
 大統領選の真っ只中にあるアメリカ帝国主義では、かのTV討論におけるバイデンの失態によって、「トランプの方がまだまし」という空気が一気に広がっている。このトランプは、大統領に返り咲いたら、「ウクライナはNATOに加盟しないことを約束したうえで、クリミアと東部国境地帯のどこまでをロシアに割譲するかを、プーチンと交渉する」などというかたちで戦争を終わらせることを策している。そしてこれと符節を合わせるかのように、プーチンは、「ウクライナ軍はロシアが併合した四州から完全に撤退すること、NATOに加盟しないこと。これが交渉の条件だ」とうそぶいている。
 こうしたなかで、七月一日からEUの議長を務めることとなったハンガリーのオルバンが議長就任の翌日には早くもキーウを訪問し、ゼレンスキー政府に「一時的な停戦と平和交渉の開始」を迫っている。そして七月五日には、「和平への第一歩を踏みだす重要な役割を果たす」と称してモスクワでプーチンと会談した。
 オルバンは、親プーチンかつ親・習近平であるだけでなく、「トランプの復活を望む」ことを公言している。たとえその議長の任期は今年一杯だとしても、このオルバンのふるまいは、一方的な侵略者たるプーチンを免罪し、ロシアに完全に有利なかたちでの「ウクライナ戦争の終結」の流れを加速しかねないのだ。
 ロシア皇帝プーチンが、もしもこのようなかたちでウクライナへの軍事侵略の「終結」にこぎつけたとするならば、彼らは「次は何か」を虎視眈々と窺いだすにちがいない。
 たとえいかに国内が荒廃しようとも、彼らには、前方への逃避∴ネ外に道は残されていないのであって、彼らは、ウクライナという国を消滅させ民族の歴史や文化そのものを消し去り、民族的アイデンティティーそのものを抹殺していくにちがいない。それだけではない。「ソ連邦の解体は地政学的大惨事であった」というプーチンの言辞を想起せよ。彼らは、この「大惨事」の「失地回復」をめざして、みずからの核戦力をバックに侵略の魔手を旧ソ連の構成国へ・さらには東欧の旧ソ連衛星国へと伸ばすという黒い野望を膨らませていくにちがいない。

欧州の労働者人民は極右の跳梁を許すな

 われわれは、「二十一世紀のヒトラー」プーチンの野望を絶対にうち砕かなければならない。
 だが、先の欧州議会選挙において極右勢力が大きく議席を伸ばしたことに示されたように、欧州諸国では今、「ウクライナ支援をやめて、国内経済対策を優先せよ」などと主張するフランスの「国民連合」やドイツの「AfD」などの極右勢力が跳梁跋扈している。彼らは、ロシアから資金を供与されていることを公言している親ロシアの勢力なのだ。
 無念にも、インフレの昂進や難民の急増などの社会的経済的諸矛盾の深刻化のなかで、労働者人民の一定の部分が、この極右勢力を支持してしまった。
 だがしかし、欧州の労働者の仲間たちよ! ウクライナの同胞を見捨てることは、労働者階級としてのみずからの首を絞める行為ではないか? われわれは今一度、ウクライナの闘う人々の訴えに耳を澄まそうではないか!
 六月上旬の欧州議会選挙をまえに、ウクライナの諸労働組合とその他の団体(学生を含む)が会合を開き、「ウクライナの労働者に正義を!」という共同アピールを発した〔これは一参加団体のウェブサイトに掲載されている〕。アピールは、「ウクライナ社会の強靱性は一般の労働者にかかっています。軍の大多数を構成し、兵站、生産、重要インフラの維持管理という国内戦線の機能を保障しているのは労働者です」ということをあらためて確認し、次のように訴えている。
 「国際社会が優柔不断に陥っているなかで、これを喜ぶロシア占領軍は攻勢を強めています。われわれの同志たちは、前線で十分な武器供給もないまま戦うことを余儀なくされて死んでいます。充分な防空体制がないなかで、発電所・工場・家屋は潰滅的な攻撃にさらされています。本当に『揺るぎない支援』があったならば、これは避けられないことではなかったでしょう。しかし、いま、私たちは、ほとんど自力で侵略者と対峙しなければならなくなっています。」
 そして彼らは、EU諸国の労働者たちに訴えている。「私たちは、共に力をあわせることによってのみ、帝国主義者の侵略、独裁者の圧力、オリガルヒの欲望、極右の煽動から民主主義と社会正義を守ることができると考えます」と。
 欧州の労働者たちよ!
 労働者は共に資本主義社会の底辺に生きる者として、同胞の犠牲のうえにみずからの利害を追求することはできない。支配階級の国家権力に抗しうる労働者階級の力の源泉は、ただ賃金奴隷としての自覚にもとづく労働者階級の階級的団結にこそある。そして本質的に国境をもたない労働者階級の団結の質は、国家の壁によって隔てられた兄弟にたいする態度の中にこそ示される。
 だから労働者は、ウクライナの同胞を見捨ててはならない。「ウクライナへの支援反対」などというスローガンを、決して掲げてはならないのだ。
 東欧の労働者たちよ!
 ロシアのウクライナ侵略から二年の二〇二四年二月には、東欧諸国の各地で、「ロシアのウクライナ侵略反対」の大きなデモンストレーションがくりひろげられた。オルバン政権下のハンガリーでは、労働者たちは、「一九五六年、二〇二二年、敵は同じだ」というスローガンを掲げてデモをおこなった。
 一九五六年にハンガリーの労働者人民は、「非スターリン化」を要求し労・農・兵・学がソビエトを結成して武装蜂起した。しかしこの闘いは、ソ連のスターリン主義官僚政府が送りこんだ戦車によっておし潰され、数万の人民が虐殺された。わが運動の創始者は、このハンガリー労働者の血叫びをわがこととして受けとめ、日本の地で反スターリン主義の革命的共産主義運動を創成した。以来、<反帝国主義・反スターリン主義>の旗のもとにわれわれは闘ってきたのである。
 かつてクレムリンの暴虐と闘ったハンガリーの労働者よ! チェコとスロバキアの労働者よ! ポーランドの労働者よ!
 ソ連「社会主義」時代の共産党専制体制において、人民を強権的に支配するその暴力装置の中枢を担っていた部分が、今「シロビキ」としてロシア連邦の新たな支配者に成り上がっている。この歴史上類例を見ない巨悪にまみれた「帝国」のなかに、いまウクライナ同胞が引きずり込まれようとしている。われわれはこの歴史的大犯罪を座視してはならない!

 労働者の団結で「人民の平和」を

 だが欧州の左翼の一部は、こうしたウクライナの闘う人々にたいして信じがたい罵声を浴びせ、<プーチンの戦争>を陰に陽に弁護している。
 彼らは言う、「ロシアもウクライナも武器を置き、即時停戦をせよ」「ウクライナには支援すべきレジスタンスなどない」「『ウクライナを守れ』というのは民族主義だ」「悪いのはロシアよりもNATOの方だ」と。
 もちろん、ひとしくこのような主張を口にしているとはいえ、その内実は様々であろう。ウクライナの人々の苦悩に心を痛めながらも、NATO傘下の国家の中で活動している以上、戦争を尻押しするようなことは言えない、と考えている者もいるかもしれない。「ウクライナでの戦争はスラヴ人同士の領土争いだ」などと考える者もいるかもしれない。中には、ウクライナの戦う人々を「民族主義者」と罵るだけでなく、「『ガザ人民の虐殺弾劾』などというスローガンはナンセンスだ。パレスチナ人などいない」などと、極右同然の言辞を弄する者もいる。
 だが、いずれにせよ、こうした主張をする者に共通していることは、次のことである。すなわち――
 「侵略しているのは誰であり、侵略されているのは誰か」というこの出発点を故意に曖昧にしていること。侵略者への怒りがまったくなく・虐げられた労働者への共感がまったくないこと。そもそも彼ら自身が政府=支配階級と同様に自国第一主義に陥っていること。
 「NATOとロシアとどちらが悪いか」などという問題のたて方は、苦悶し苦闘するウクライナの労働者人民の現実とはまったく無縁な地平で、「パワー・ポリティクス」を信奉する権力者と同様の政治力学的な発想に陥没したものでしかないのだ。
 これにたいして、ウクライナの闘う左翼や欧州において彼らを支援する人たちは、労働者階級の立場に確固として立っている。
 たとえば、ENSU(ウクライナ連帯ヨーロッパ・ネットワーク)のSNSによるならば、ウクライナと欧州の諸団体(東欧を含む)は、六月に「帝国の平和ではなく、人民の平和を」と題する宣言を発した。
 宣言は言っている――「彼ら〔欧州と北米の政府〕がウクライナを支援しているのは、世界的な帝国主義の競争において自国の利益を主張するためである」「私たちに必要なのは、ウクライナとロシアの国民と労働者の利益にもとづき、またその利益によって支えられた平和です」と。
 だからまた、こうも言う――「ウクライナにたいする効果的な軍事支援には新たな軍備増強は必要ない。われわれはNATOの再軍備計画と第三国への武器輸出に反対します」と。
 そして、こうした立場にたって、「私たちは、ウクライナにロシア占領軍への大規模な譲歩を迫る『西側』政府、NATO、EUの代表者の試みに反対します」と訴えているのだ。
 彼らは、どこまでも全世界の労働者人民と心をひとつにしている。
 彼らは、侵略国ロシアの労働者人民にも連帯を呼びかけ、とくに戦争に駆りだされている少数民族に心を痛めつつ連帯を呼びかけている。彼らは一貫してパレスチナ人民との連帯を謳い、戦火の中にあっても「ガザ人民虐殺反対」の署名を集めている。彼らは、第一次大戦後に帝国主義者どもの策謀によって建国の夢を果たせなかったクルドの人民にも、連帯を表明している。
 全世界の労働者人民よ!
 戦争のただなかで「労働者の正義」を求め、戦火の彼方に「人民の平和」をみつめて闘っている彼らと、心をひとつにし手に手を取り合って進もうではないか。

核戦争勃発の危機をうち破れ

 旧ソ連邦の版図の回復をめざした<プーチンの戦争>という歴史的暴挙を決定的な転回点として、現代世界は今、軍事的政治的経済的危機を一挙に深め、第三次世界大戦前夜とも言うべき局面に突入している。われわれは熱核戦争の勃発による人類滅亡の危機をうち破らなければならない。
 プーチンのロシアはすでにベラルーシへの核弾頭の配備を完了し、核の使用にむけての合同演習を強行している。そして東アジアでは、このロシアという新たな後ろ楯を得た北朝鮮の金正恩が、いまや「南北朝鮮の統一」という戦略をも破棄して、韓国・日本およびアメリカへの核攻撃体制の構築に向かって突進している。
 いま世界は、東西の二つに大きく引き裂かれている。没落帝国主義アメリカは、日本を事実上の「属国」として従えつつ、中国とロシアの対米挑戦にうちかつためのアジア版NATOの構築に狂奔している。
 これにたいして、「市場社会主義」という看板を掲げたネオスターリン主義・中国は、ウクライナ侵略戦争で泥沼にはまったロシアを支えつつ、この戦乱を利用して「米国主導の国際秩序」を突き崩し、「新たな国際秩序」を形成することに血道をあげている。この中国とロシアは、上海協力機構を「新たな国際秩序」なるものの中核として固めながら、BRICSの拡大を図ろうとしている。そしてこれをバックに、中国の習近平指導部は台湾の併合と南シナ海の領海化の策動を加速し、またプーチンのロシアは「グローバル・サウス」の権力者を引きこむことでウクライナ侵略戦争の行き詰まりを打開せんとしているのだ。
 まさにこうした<米欧日 対 中露>の激しい角逐のゆえに、第三次世界大戦の危機は日に日に高まっているのである。
 われわれ日本の労働者・学生と革命的左翼は、いま<プーチンの戦争>に反対する闘いと<ネタニヤフの戦争>に反対する闘いを、固く結合して闘っている。
 わが戦闘的労働者たちは、日本共産党などが「ロシアのウクライナ侵略反対」にまったくとりくもうとしないなかで、この現状を突破し労働戦線から闘いを大きくつくりだすために日々奮闘している。わが全学連の学生たちは、在日ウクライナ人の集会に参加して「ウクライナ侵略反対」と発言しただけで退学処分にされるといった大学当局のファッショ化に抗して(愛知大学の場合)断固として闘っている。約二年におよぶこの闘いは、日本の学生・労働者・市民の中に大きな共感を生みだし、いま日本でも、若者たちが「戦争反対、虐殺反対、大学授業料値上げ反対、大学の軍事協力反対」の声をあげて起ちあがりはじめている。
 われわれはまた、東アジアにおける米・日・韓と中・露・朝との激突という一触即発の軍事的危機をうち砕くために、断固として闘っている。
 金権にまみれたブルジョア政党=自民党の政府危機のなかで、日本共産党は、あわよくば政権の一角にありつくことを狙って「日米安保条約反対」の旗を完全に投げ捨ててしまっている。このブルジョア秩序党へと変質しさった共産党をはじめとする既成指導部の底知れぬ腐敗を弾劾しつつ、われわれは、「沖縄を最前線とする先制攻撃体制の構築阻止」「日米安保同盟のグローバル同盟化反対」「大軍拡阻止、憲法大改悪反対」などのスローガンのもとに闘っている。
 世界がいまかつてない大軍拡競争の時代に突入しているなかで、われわれは核戦力の強化に血道をあげる権力者どもを弾劾し、忍び寄る第三次世界大戦勃発の危機を全世界の労働者階級の団結した力でうち砕くのでなければならない。
 全世界の労働者・学生諸君! 万国の労働者は今こそ団結し、戦争も抑圧も貧困も搾取も収奪もない新たな未来をめざして、共に闘い共に前進しよう!

 〔追記〕 七月八日午前、ロシア軍はウクライナの五都市を攻撃し、首都キーウでは七二〇床をもつ最重要小児病院「オフマディト小児病院」にミサイルを撃ちこんで破壊した。この攻撃により夥しい死者・負傷者が生みだされた。狂気の殺戮者プーチンを弾劾せよ!

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「志賀原発を廃炉にせよ!」

1100名が怒りのデモ

6・30全国集会 in金沢
 六月三十日、降りしきる雨をものともせず、労働者・学生・市民一一〇〇名が、全国から「さよなら! 志賀原発全国集会 in金沢」(実行委員会主催)に結集し、熱気あふれる集会を実現した。集会後には市街地の大デモンストレーションにうって出て、金沢市民の圧倒的な共感をかちとった。
 革命的・戦闘的な労働者たちは、職場深部から論議を積み重ね、平和運動センター傘下の諸労組を主体として本集会の戦闘的高揚をきり開くために奮闘した。金沢大学共通教育自治会の学生は、たたかう労働者たちと連帯して「志賀原発の廃炉をかちとろう! 改憲・大軍拡・安保強化反対! 岸田政権をうち倒そう!」と大書した横幕を掲げ、集会、デモ行進の先頭でたたかいぬいた。
全国から結集し北陸電力へ抗議闘争を貫徹した労働者・市民と共に闘う学生が「団結ガンバロウ」
(6・30、金沢)
   金大生が「原発・核開発反対!」の声を轟かす
(6・30、金沢市)
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6・26 福 岡

「ガザ人民虐殺弾劾!」

米領事館に怒りの抗議
ガザ人民ジェノサイドに手を貸すアメリカ・バイデン政権を弾劾する闘う労働者
(6月26日、福岡市中央区・アメリカ領事館前)
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7・4沖縄

「米兵による少女暴行事件糾弾!」

労・学・市民600が決起
 七月四日、米兵による少女暴行事件と辺野古土砂搬出現場で引き起こされた死傷事故に抗議する「7・4緊急抗議集会」(「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」主催)が、那覇市県民ひろばで開催された。
 いま沖縄では、またもや引き起こされた米兵による少女暴行事件とこれを半年にわたって隠蔽してきた日米両政府への怒りが沸騰している。そのさなかの六月二十八日には、辺野古埋め立て用土砂の搬出をおこなっている名護市安和港のゲート前で、抗議していた市民と民間の警備員一名を土砂運搬用のダンプカーが轢き死傷させるという許しがたい事態が引き起こされた(市民は一時重態となる重傷、警備員は死亡した)。八月の辺野古・大浦湾埋め立て工事の本格着工に向け、岸田政権・防衛省が土砂搬出作業を加速させるなかで必然的に引き起こされた重大事故にほかならない。土砂搬出現場で引き起こされた許しがたい死傷事故にたいして、岸田政権への労働者・人民の怒りがまき起こっているのだ。
 琉球大と沖縄国際大のたたかう学生たちは、怒りに燃えて起ちあがった約六〇〇名の沖縄の労働者・学生・市民とともに集会に参加し、その最先頭で<反安保>の旗幟鮮明にたたかいぬいた。
日米両政府への怒りに燃えて決起
(7月4日、那覇市・県民ひろば)
  「基地撤去・安保粉砕!」を掲げる琉大・沖国大生
(7月4日、那覇市・県民ひろば)
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