第2821号(2024年6月3日)の内容

<1面・6面>
  
沖縄に軍事要塞化阻止の火柱

日米グローバル同盟粉砕!

全学連・県学連が連続決起 5・18‐19
  
<2面>
北海道五港を「特定利用港湾」に指定
あいち総がかり行動に檄 5・19 名古屋
<3面>
24春闘を物価引き上げ促進♂^動に歪曲した「連合」指導部
<4面>
労働者・人民を欺瞞する岸田政権の「定額減税」
Topics 学校版「働かせ方大改悪」を許すな
<5面>
放水と暴露/SMR導入
『新世紀』最新号(第331号)紹介
 解放最新号






















  


沖縄に軍事要塞化阻止の火柱

5・18―19

日米グローバル同盟粉砕!  全学連・県学連が連続決起



 
 普天間基地を包囲する「平和行進」に、いざ出発!
(5月18日、宜野湾市役所前)
 五月十八日と十九日、沖縄県学連と全国から結集した全学連派遣団のたたかう学生たちは、南西諸島の軍事要塞化の攻撃を打ち砕くために沖縄現地闘争に勇躍決起した。
 十八日、全県・全国から二三〇〇名の労働者が集まり「平和行進・県民大会」(主催:同実行委員会)が開催された。職場深部から闘いをつくりだしている革命的・戦闘的労働者と、たたかう学生たちは、「平和行進・県民大会」を反戦反安保の闘いとして戦闘的にぬりかえるために全力でたたかいぬいた。
 ひきつづき十八日午後と十九日に、たたかう学生たちは、ミサイル部隊の配備が強行された陸上自衛隊勝連分屯地と埋め立てが強行される辺野古現地において<日米グローバル同盟粉砕>の旗高く怒りのデモンストレーションに起ちあがった。「反安保」を完全放棄する日共中央翼下の既成反対運動をのりこえ、日米両権力者にたいして<反安保>の巨弾を断固としてたたきつけたのだ。これらの闘いのただなかでたたかう労働者・学生たちは、既成指導部の闘争放棄を弾劾し、「<プーチンの戦争>粉砕! イスラエルのガザ人民大虐殺弾劾!」の反戦の炎を沖縄から燃えあがらせたのだ。

「平和行進」の最先頭で奮闘
――5・18普天間


 
「平和行進」出発式に沖縄県学連・全学連が
全県・全国の労働者・人民とともに結集
(5月18日、宜野湾市役所前)
 午前八時すぎ、平和行進の出発式がおこなわれる宜野湾市役所前に、全県・全国から労働者がぞくぞくと集まってくる。色とりどりの労働組合の旗やのぼりが会場にはためく。たたかう学生たちは、琉球大、沖縄国際大をはじめ全国から結集した各大学の学生自治会ののぼりを林立させ、「辺野古新基地阻止! 日米グローバル同盟粉砕!」と大書きした横幕を掲げた。一気に戦闘的な雰囲気がつくられた。
 わが同盟の情宣隊は、「南西諸島の軍事要塞化を許すな! 日米グローバル同盟粉砕!」の見出しも鮮やかな沖縄県委員会のビラを次々に配布する。「二枚ください」「がんばろう!」と労働者たちが呼応しながら受けとり、あちらこちらで輪になってビラを熱心に読みはじめる。
 午前九時、二〇〇〇名を超える平和行進団は、デモ行進に出発した。米軍普天間基地を包囲するように、北と南に分かれて基地の周りをシュプレヒコールをあげながら行進する。南コースに参加した闘う学生たちは、ひときわ元気な声でシュプレヒコールをあげた。「沖縄の軍事要塞化反対! 日米安保粉砕! 憲法改悪阻止! ロシアのウクライナ侵略反対! イスラエルのガザ人民大虐殺弾劾!」たたかう学生たちの勇姿に鼓舞され戦闘的な息吹が行進団全体へと広がっていく。
 行進団が、二〇〇四年に普天間基地所属の米軍ヘリが墜落した沖国大前にさしかかると、沖国大のたたかう学生がマイクを握り、「普天間基地撤去! 辺野古新基地建設阻止!」のシュプレヒコールをたたきつけた。まわりの労働者が呼応し一緒にこぶしをつきあげた。金沢大や北海道大、早稲田大のたたかう学生が、次々に日米両政府への抗議の声をあげた。地域住民が自宅の二階から手を振り、歩道に出てきた市民が拍手をおくる。
 午前十一時前、普天間基地佐真下ゲート前にさしかかった。先導する街宣車から若い労働者が交代でシュプレヒコールの音頭をとって怒りをたたきつけた。「沖縄を戦場にするな! 日米軍事強化を許さないぞ!」全体のシュプレヒコールがあたり一帯に響きわたる。ウクライナ侵略やガザ侵攻に反対する手作りの横断幕を掲げたり、「ストップ ジェノサイド!」とシュプレヒコールをあげている労組もある。
 正午すぎ、北と南に分かれてそれぞれ八`b近くのデモ行進を貫徹した行進団が、県民大会の会場の宜野湾市立グラウンドに到着した。
 県民大会には全県・全国から約二三〇〇名の労働者が決意も固くあつまった。革命的・戦闘的労働者たちの職場深部からの奮闘によって多くの労働者の結集をかちとったのだ。主催者代表は、米駐日大使が米軍機で与那国島にのりつけ自衛隊基地の視察を強行したことを弾劾した。平和フォーラム代表は、「日米軍事一体化を許してはならない」と訴えた。平和行進に参加した沖縄の労働者代表は、辺野古新基地建設を止めるまでがんばろうと呼びかけた。参加した労働者・学生は、最後に「団結がんばろう」を三唱し集会をしめくくった。
 たたかう学生たちは、「日米グローバル同盟粉砕! <プーチンの戦争>を打ち砕け! イスラエルのラファ総攻撃を許すな!」と大書きした横断幕を会場のど真ん中に高く掲げ、シュプレヒコールをあげる。「辺野古新基地建設阻止! 陸自ミサイル部隊配備弾劾! 日米安保の強化を許さないぞ!」多くの労働者が足をとめ、一緒にこぶしを突きあげた。たたかう学生への圧倒的な共感がひろがった。
 たたかう学生たちは、革命的・戦闘的労働者と連帯して<反安保>の旗幟鮮明にたたかいぬき、「平和行進・県民大会」を戦闘的にぬりかえるために闘いを終始牽引したのだ。

 陸自勝連分屯地に闘う学生の怒り炸裂

 
 陸自勝連分屯地ゲートを封鎖し、ミサイル部隊配備に抗議のシュプレヒコール
(5月18日、うるま市)
 
 大浦湾を前に抗議の声をあげる全学連・県学連
(5月19日、名護市・瀬嵩の浜)
 県学連・全学連派遣団のたたかう学生たちは、この日の夕方、岸田政権が地対艦ミサイル部隊を配備したうるま市の陸上自衛隊勝連分屯地前での抗議闘争に断固として決起した。
 午後六時、たたかう学生たちは、分屯地につづく坂道をシュプレヒコールをあげながら進撃する。「安保粉砕! 軍事基地撤去!」デモ隊が坂を登りきると、分屯地のゲートが姿をあらわした。自衛隊は、ゲートを完全に閉め、顔を隠した警備の自衛隊員が小銃を構えて威嚇する。たたかう学生たちは、横断幕をゲート正面に掲げる。その横に深紅の全学連旗と県学連旗がひるがえる。各大学の自治会ののぼりをもった闘う学生たちが、ゲートを封鎖するように闘いの陣形をとる。
 岸田政権は、日米合意にもとづいて対中国・対北朝鮮の先制攻撃体制の構築に躍起となっている。その最焦点の攻撃が南西諸島へのミサイル部隊の配備にほかならない。この攻撃を総力で打ち砕け! たたかう学生たちの怒りが爆発する。「ミサイル部隊の配備弾劾! 南西諸島の軍事要塞化粉砕!」嵐のように自衛隊基地にたいするシュプレヒコールをあびせかける。
 有木全学連委員長が怒りをたたきつけた。「岸田政権による陸自ミサイル部隊配備の強行を満腔の怒りで弾劾する! バイデン政権に安保の鎖でしめあげられた岸田政権は、対中国の最前線たる南西諸島を軍事要塞としてうち固めるための総攻撃をうちおろしているのだ。『反安保』を完全放棄する日共中央を弾劾し、いまこそ<反安保>の巨大な火柱を沖縄から全国へとぶちあげようではないか!」「よし!」たたかう学生たちはさらに怒りのシュプレヒコールをたたきつける。つづいて鹿児島大のたたかう学生が発言にたつ。彼は九州全域における自衛隊基地の再編・強化を断固として打ち砕くべきことを熱烈に訴えた。
 県学連・全学連のたたかう学生たちは、三十分間にわたって自衛隊ゲート前での抗議闘争を<安保粉砕>の旗高くたたかいぬいたのだ。

大浦湾埋立て現地で戦闘的デモ ――5・19辺野古

 
 米軍キャンプシュワブに怒りを叩きつける闘う学生たち
(5月19日、名護市)
 
「埋め立て阻止!」第1ゲート前で怒りのデモ
(5月19日、キャンプシュワブ)
 翌十九日、県学連と全学連派遣団のたたかう学生たちは、岸田政権・防衛省が新基地建設のために大浦湾での埋め立て作業を強行する辺野古現地で、怒りのデモンストレーションに勇躍決起した。
 午前九時前、埋め立て作業現場を間近にのぞむ名護市瀬嵩の浜に登場した闘う学生たちは、ただちに抗議集会をかちとった。大横断幕が掲げられ、全学連・県学連旗が強い浜風にひるがえる。目の前では、海上作業ヤード設置のための巨大な台船や作業船が数多く停泊している。埋め立て強行を断じて許すな! たたかう学生たちは、満腔の怒りでシュプレヒコールをたたきつけた。「辺野古新基地建設反対! 大浦湾の埋め立てを阻止するぞ!」
 有木全学連委員長が発言に立つ。「米日両権力者は、南西諸島を対中国の軍事要塞としてうち固めようとしている。まさにその最重要環の攻撃こそが辺野古新基地建設だ。日米グローバル同盟の強化を打ち砕け! 中国による威嚇的な軍事行動を弾劾せよ! 米―中激突下で高まる戦乱の危機を突破する革命的反戦闘争を巻き起こそう!」
 つづいて早稲田大のたたかう学生が「大浦湾の埋め立て強行を阻止するために<反安保><反ファシズム>の旗高くたたかおう」と熱烈に訴えた。次は奈良女子大のたたかう学生だ。彼女は「アジア版NATO構築に反対しよう!」と怒りを表明した。さらにたたかう学生たちは、埋め立て現場に向けて怒りのシュプレヒコールを何度もたたきつけた。
 たたかう学生たちは、移動しキャンプシュワブに新たに設置された工事用ゲート前に登場した。岸田政権・防衛省は、姑息にもゲート前での座り込み闘争の高揚を恐れ第一ゲート前の抗議テントから遠く離れた北側に新たな工事用ゲートを設置し、資材・土砂搬入を連日おこなっているのだ。怒りに燃えるたたかう学生たちは、ゲート前を封鎖する闘争体制をとりシュプレヒコールを断固としてたたきつけた。
 さらに学生たちは第一ゲートに向けてデモ行進にうってでた。「埋め立て阻止! 『代執行』の強権発動を許さないぞ! 岸田ネオ・ファシズム政権を打倒するぞ!」名古屋大のたたかう学生がキャンプシュワブにたいして抗議を突きつける。抗議テント前では、市民がデモ隊に拍手して激励している。第一ゲート前に到着したデモ隊は、「辺野古新基地阻止! 日米グローバル同盟粉砕!」の横断幕をひろげシュプレヒコールをあげる。「基地撤去・安保破棄めざしてたたかうぞ!」たたかう学生たちの怒りが燃えあがる。
 最後にたたかう学生たちは、巨大な埋め立て護岸が見える辺野古の浜で抗議闘争をくりひろげた。砂浜を隔てるキャンプシュワブの金網の前に深紅の全学連旗がひるがえる。比嘉県学連委員長が「米―中激突のもとで対中の最前線拠点とされる沖縄。この基地あるがゆえの悲劇を断ちきるために、いまこそ安保破棄めざしてたたかおう!」と力強く呼びかけた。北海道大のたたかう学生は「南西諸島の軍事要塞化を阻止するために反戦反安保の全国的うねりを巻き起こせ」と訴えた。つづいて金沢大のたたかう学生が「能登半島大地震の被災者を見殺しにし大浦湾の埋め立てを強行する岸田政権をいまこそ打倒しよう!」と怒りもあらわに決意を表明した。さらにたたかう学生たちは、埋め立て現場にたいしてシュプレヒコールを幾度となくたたきつけ、辺野古現地闘争を戦闘的に貫徹したのだ。

今こそ反安保・大軍拡阻止の闘いを全国から巻き起こせ

 県学連・全学連派遣団のたたかう学生たちは、二日間の激闘を戦闘的にたたかいぬき<基地の島・沖縄>から<反戦反安保>の巨大な炎を燃えあがらせたのだ。
 日米両権力者は、「グローバル・パートナーシップの構築」をうたいあげた四月の日米首脳会談における合意にもとづいて対中国の最前線拠点たる南西諸島を日米両軍の軍事要塞としてうち固める策動を一気呵成にうちおろしている。ヨレヨレの「子分」たる岸田政権が老いたる「主人」アメリカ・バイデン政権を全面的に支えるかたちでおしすすめられている日米軍事同盟の強化。まさにこれこそは、ロシアのウクライナ侵略を震源として、プーチンのロシアならびにネオ・スターリン主義の中国と没落軍国主義帝国アメリカが激突する戦乱の時代への突入のなかで、日米軍事同盟を対中国のグローバル同盟として飛躍的に強化する画歴史的攻撃にほかならない。
 この決定的なときに日共の志位=田村指導部は、「反安保」を完全に放棄し、反基地運動の大衆的な呼びかけも放棄しさっていたのだ。たたかう学生たちは、このような日共中央翼下の既成反対運動の体たらくを弾劾しのりこえるかたちで、辺野古新基地建設や南西諸島のミサイル基地化の攻撃を打ち砕くために<日米グローバル同盟粉砕>の旗幟鮮明にたたかいぬいたのだ。「米―中・露激突下の戦争勃発の危機を突き破れ!」この革命的スローガンを高く掲げ革命的反戦闘争の怒濤の前進をかちとるために奮闘したのだ。
 そしてたたかう学生たちは、「連合」芳野指導部による反基地運動への抑圧を許さず職場深部から粘り強く闘いをつくりだしている革命的・戦闘的労働者と連帯して、「平和行進・県民大会」を戦闘的につくりかえるためにたたかいぬいてきた。革命的・戦闘的労働者たちは、労働組合を主体とした反戦反基地の闘いを創意工夫をこらしておしすすめ、「平和行進・県民大会」に多くの組合員たちの結集をかちとったのだ。
 既成指導部は、ロシアのウクライナ侵略反対やイスラエルのガザ人民虐殺弾劾のスローガンさえ掲げなかった。たたかう労働者・学生たちは、こうした既成指導部の闘争放棄を弾劾し、「<プーチンの戦争>粉砕! イスラエルのラファ総攻撃阻止!」の反戦闘争を沖縄の地から断固として巻き起こしてきたのだ。
 県学連・全学連のたたかう学生たちは、5・18―19沖縄現地闘争を全力でたたかいぬき、沖縄から全国へと反戦反安保闘争の巨大なうねりを巻き起こしてきた。革命的・戦闘的労働者は、「平和行進・県民大会」を戦闘的に牽引し労働組合の強化をかちとってきた。この画期的地平をうち固め、全国の職場・学園から岸田政権による安保強化・大軍拡と憲法改悪を阻止する闘いを嵐のように巻き起こそうではないか!

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北海道五港の「特定利用港湾」指定を強行した岸田政権

軍事インフラ≠ヨの改造を許すな

 岸田政権は四月一日、北海道の五港湾など七道県十六の民間空港・港湾を、自衛隊が平時から訓練や部隊展開の拠点として使う「特定利用空港・港湾」に指定した。これをふまえて岸田政権は、二〇二四年から複数年をかけて、戦闘機などが使用できるよう空港の滑走路を延長したり、大型艦が接岸できるよう岸壁を増築する整備・改修を全国で強行しようとしている。
 緊急時の国民保護や大規模災害の発生に備えるためだ=\―このように岸田政権は吹聴している。だがそれは、労働者・人民をあざむくためのまやかしでしかない。かの4・10日米首脳会談において岸田は、アメリカ大統領バイデンとのあいだで「(日米両軍の)作戦および能力のシームレスな(継目のない)統合」を確認している。この合意にもとづいて岸田政権は、日本全国の民間空港・港湾を米日両軍の使用に供することを狙って、事実上の「軍事インフラ」構築にふみだしているのだ。
 ここでは以下、岸田政権による道内五港湾の指定の反動性を明らかにする。

以下 見出し

空港・港湾の「軍民両用」化を強制する政府・NSC

対中国の準臨戦態勢・兵站能力の飛躍的強化


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二〇二四春闘

物価引き上げ促進♂^動に歪曲した
  
「連合」指導部弾劾!



 五月上〜中旬に相次いで発表された二〇二四年三月期決算において、トヨタ自動車の過去最高の二倍近い「純利益四兆九四四九億円」をはじめとして、多くの大企業が三年連続で史上最高益を稼ぎまくったことが明らかにされた。これこそは、独占資本家どもが労働者に低賃金と極限的な労働強化を強制するとともに、「価格転嫁」の名のもとに製品・サービス価格を大幅につりあげ、労働者・人民からの搾取・収奪を飛躍的に強化してきたことの結果にほかならない。
 今二四春闘では、生活必需品価格が大幅に高騰しつづけているなかでも賃上げ要求自制を傘下諸労組に押しつけた「連合」指導部のもとで、大半の労働者は低額回答や賃上げゼロを強いられた。そればかりか、わが革命的左翼が暴きだし弾劾してきたように、「連合」芳野指導部は岸田政権・経団連と「労務費の価格転嫁」を唱和し、物価値上げを受けいれよ≠ニ下部組合員に説教することにうつつをぬかした。こうしてこの連中は、大企業の価格つり上げを後押しするものに春闘をねじ曲げたのだ。
 政労使一体の物価引き上げ促進♂^動へと二四春闘を歪曲し破壊した「連合」指導部を徹底的に弾劾せよ! いまこそ政府・独占資本家どもによる低賃金と物価高の強要を打ち破る闘いを断固として創造しよう! 日本労働運動を戦闘的に再生するために奮闘しようではないか。

A 低賃金・物価高強要と岸田政権の反動諸攻撃を許すな

 「連合」会長・芳野は、首相・岸田や経団連会長・十倉とともに、二四春闘を高い賃上げを獲得しステージ転換の第一歩をふみだした≠ネどと自画自賛している。だが、四月二十七日の中央メーデー集会で多くの労働者が、来賓として登壇した岸田に、これを導き入れた「連合」芳野指導部に弾劾の嵐を浴びせた。いま「連合」および「全労連」傘下などの多くの労働者は、各労組の内外におけるわが革命的左翼の奮闘を起動力として、政府・独占資本家どもと「連合」労働貴族どもにたいして怒りを噴きあげているのだ。
 わが革命的左翼は、今春闘が「連合」指導部によって「労務費の価格転嫁」の名のもとに政労使一体で物価引き上げを促すものに歪曲されようとしていたことを暴露し、<大幅一律賃上げ>を獲得するために断固としてたたかいぬいてきた。金権腐敗にまみれた岸田政権が大衆収奪強化と空前の大軍拡・改憲などの大反動攻撃を振り下ろしていることにたいして、全学連の革命的学生と連帯して労働戦線の内部から反撃の闘いを創造してきた。わが革命的・戦闘的労働者は物価高に苦しみ戦争への足音≠ノ危機感を高める労働者・人民の決起を促し、既成労働運動指導部をのりこえる胎動を大きく創りだしているのである。
 日々食料品を中心とする生活必需品価格が暴騰しつづけ、労働者はいっそうの貧窮地獄に叩きこまれている。政府統計でさえ、実質賃金は三月まで二十四ヵ月連続でマイナスであり、個人消費は一〜三月期に年率換算二・八%減となり四期連続の減少だ。高級時計や宝飾品の売り上げが激増しているなど富裕層は高額消費をほしいままにしているのであって、一般労働者大衆の貧窮はこの政府統計の数字をはるかに上まわる勢いで深まっているのだ。
 労働者がいっそうの生活苦にあえいでいる他方で、大企業は史上空前の利益をむさぼり、株式配当や役員報酬はウナギ登りで増加している。自民党議員どもは、政治資金パーティーをつうじて大企業経営者らから何十億円もの政治資金を集め裏金≠フトコロに入れてきた。いま、このことに労働者・人民の怒りが沸騰しているのだ。
 それでも岸田自民党はなお企業献金にしがみついている。政治資金パーティー券購入者の公表基準引き下げを拒絶し、政策活動費会計報告の義務づけも拒否している。そしてこの極反動政権は、米バイデン政権につき従って対中国の戦争体制構築、空前の大軍拡・安保強化と憲法の大改悪に血道をあげているのだ。この連中は、労働者・人民の反対の闘いを踏みつぶすために治安弾圧をいっそう強化している。
 岸田は、自民党内の菅・石破らが岸田おろし≠ノうごめきはじめたのを抑えこみ政権を死守するために、「賃上げ」や「定額減税」をみずからの成果≠ニして大々的にアピールし、低落した政権支持率を回復させることに躍起となっているのである。
 岸田は、大手企業の回答を「高い水準だ」と褒めたたえ、これをみずからの成果として誇っている。「減税で物価高を上回る所得増を実現する」と、六月に実施する所得税・住民税の「定額減税」(わずか四万円の一回かぎりのそれ)を宣伝している。しかも岸田は、日銀総裁・植田に「異次元の金融緩和」策からの転換の表明を三月の集中回答日直後に前倒しさせ、「賃金上昇をともなう物価上昇率二%の達成が見通せる状況にいたった」と宣言させた。「デフレ脱却」を成しとげ、アベノミクスからの転換をはかった首相としてみずからをアピールしているのが岸田なのだ。
 さらに岸田は、公共料金の引き上げ・社会保障切り捨てなど労働者・人民にたいする収奪を一気に強めている。電気・ガス・ガソリンの価格は、政府の補助金が終了し、この六月に一気に引き上げられる。政府は、この四月から七十五歳以上の後期高齢者医療制度の保険料を引き上げた。「子ども・子育て支援」と銘打って、「支援金」なるものを――卑劣にも「負担増にはならない」とウソ八百を垂れ流して――医療保険に上のせしてすべての労働者・人民からふんだくろうとしている。さらにこの政権は、年金給付の切り下げを強行し、来年以降には軍拡のための大増税をもくろみ、国立大学授業料の大幅値上げをも強行しようとしている。これら大衆収奪強化を労働者に振り下ろしている岸田政権はその他方で、半導体産業への二兆円をこえる補助金など、デジタル・脱炭素関連産業や軍需産業の独占体に莫大な血税を投入しているのだ。
 だが、「連合」の芳野指導部はなおもこの岸田政権と抱きあい、政労使一体での日本経済再生≠掲げて政府や独占資本家どものありとあらゆる反動攻撃に加担し尻押ししている。
 芳野は、「連合」メーデー中央集会に来賓として招いた岸田にたいして会場のそこかしこから「帰れ!」という野次が飛んだのにたいして、直後のぶら下がり会見において「来賓に組織内から野次が飛んだということは、非常に申し訳ない」などと、怒る下部組合員を恫喝した。これこそは、下部組合員に犠牲に甘んじることを強要し、岸田政権・独占資本家どもと手を携えて「日本経済再生」に突き進まんとする「連合」労働貴族どもの反労働者性、ネオ産業報国会の頭目としての本性をさらけだす以外のなにものでもない。
 物価高と低賃金に苦しみ岸田政権・独占資本家どもへの不信と怒りを強めている労働者・人民に、支配者どもと一体化し労働者階級に重犠牲を強要する「連合」指導部の反労働者性をさらに暴きだせ! <大幅一律賃上げ獲得><大衆収奪強化反対><反戦反安保・改憲阻止>の闘いを、労働戦線からさらに大きく創りだしていこうではないか。

以下 見出し

B 「価格転嫁」要請運動に歪曲された二四春闘

C 「ステージ転換の第一歩」と居直る「連合」指導部

D 労基法改悪・大増税と物価つり上げを許すな!


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労働者・人民を欺瞞する岸田政権の「定額減税」

諸物価引き上げ・大衆収奪強化を許すな

 労働者・人民はいま狂乱的な諸物価高騰のもとで、貧困地獄にあえいでいる。
 主食のコメの価格が暴騰し、小麦粉を原料とする食料品、生鮮・加工食品、日用品・生活必需品の価格も軒並み上昇している。六月から電気・ガスなどの独占体にたいして政府が補助金を停止し、これによって諸独占体は公共料金の一斉値上げにふみきることを企んでいる。
 ロシアによるウクライナ軍事侵略を決定的契機として、国際市場における原油・燃料費、穀物などの食料品価格が急騰した。さらに、「アベノミクス」の「異次元」の金融緩和策による円安のもとで、大独占体が諸商品・サービス商品の価格を一挙にかつ長期的につり上げている。
 政府・独占資本家は「賃上げ春闘」なるものを喧伝し、「連合」芳野指導部もまた「賃上げを確保した」などと強弁している。だが賃上げはごく一部の労働者のみで、大多数の労働者の賃金は物価上昇にまったく追いつかず、労働者一人当たりの実質賃金は二十四ヵ月連続マイナスとなっているのだ。この実質賃金の低下にくわえて独占資本家による諸物価引き上げが労働者・人民をますます困窮と生活苦のどん底に叩きこんでいるのだ。
 岸田政権は、この物価高騰・貧困強制とヤミ献金疑獄にたいする労働者・人民の怒りに包囲されながらも、さらなる軍拡増税・大衆収奪強化の反人民的な諸攻撃にうってでている。断じて許すな!

以下 見出し

「減税」を煙幕とした社会保障切り捨て・大増税策動

政治資金疑獄ののりきりに狂奔する岸田自民党


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 新世紀

The Communist


第331号
2024年7月

最新号紹介
 大軍拡・改憲阻止の闘いの
   
爆発をかちとれ!


モスクワ銃乱射事件の謀略性を暴く


 「政治資金」疑獄や物価高騰・貧困の強制にたいする労働者・人民の怒りにつつまれながらも、岸田政権は、あくまでも大軍拡とそのための大増税、改憲の攻撃に突進している。今こそ岸田政権の一大攻撃に反撃する巨大な闘いをまきおこそう。
 ◆巻頭論文「アジア太平洋版NATOの構築・強化を粉砕せよ」は、四月の日米首脳会談の意味を鮮明にしている。「国賓待遇」で岸田をもてなしたバイデンにたいして、「疲れたアメリカを支える」とほざいた岸田、両者は日米首脳会談に合わせてフィリピンのマルコスを招き、三国首脳会談をも開催した。日米両権力者は、日米軍事同盟を基礎にして、アジア太平洋に「中国主敵」の多国間軍事同盟を構築する策動に全面的にふみだしたのだ、と。
 ◆「大軍拡・憲法改悪を阻止せよ」(中央学生組織委員会)は、米―中・露が激突する現代世界において、わが革命的左翼がいかにたたかうべきかの今春期の方針を提起している。
 いまこの時にも「旧ソ連邦の版図復活」を企むロシアのプーチン政権は、ウクライナ全土への猛空爆をくりかえしている。このロシア侵略軍にたいして、ウクライナの労働者・人民は軍や領土防衛隊とともに不屈にたたかいぬいている。またイスラエルのシオニスト政権は、ガザのパレスチナ自治区そのものをこの地上から抹殺することを策してジェノサイドにうって出ている。
 そして東アジアにおいては、台湾併呑を企む中国の習近平政権が、台湾の頼清徳政権の誕生を機に軍事的威嚇行動をくりかえし、北朝鮮はロシアの庇護のもとに核・ミサイル開発に突進している。これにたいして、日米両権力者は、日米両軍一体の対中国・対北朝鮮の先制攻撃体制づくりに邁進している。まさにいま戦争勃発の危機が高まっているのだ。
 今こそ「反安保」を放棄した日共系の反対運動をのりこえ反戦反安保の闘いの炎を燃えあがらせようと、本論文は訴えている。同時に、全世界の闘いと連帯しウクライナ反戦闘争のさらなる高揚をかちとろう、ウクライナ侵略に反対する大衆的な闘いを放棄する日共の志位=田村指導部を弾劾せよ、イスラエルによるラファ総攻撃阻止の闘いをまきおこせ、と呼びかけている。
 いま沖縄では、わが戦闘的革命的労働者と県学連が先頭にたって、南西諸島への自衛隊ミサイル部隊配備反対・辺野古新基地建設阻止の闘いの大高揚をつくりだしている。「南西諸島の軍事要塞化を粉砕せよ」(沖縄県委員会)が、沖縄と全国を結ぶ闘いの爆発をかちとれ、と檄をとばす。
 ◆「モスクワ近郊の銃乱射事件の謀略性」(無署名)は、今年三月にコンサート会場が襲撃され百数十人が殺害されるという残忍な事件が、ロシア権力者が仕組んだものであることを暴きだしている。
 プーチン政権が喚きちらした「ウクライナ関与」説は、ベラルーシ大統領ルカシェンコの「犯人ははじめベラルーシに逃げこもうとした」という発言によって破産した。また、ロシア政府が襲撃計画を察知しながら、放置したこと。そして、襲撃犯を逮捕した「青い服の男」たちが襲撃の前からあらかじめ会場にいたことが動画にうつっていること。これらのことを明らかにしながら本論文は断言する。今回の事件は「FSBの自作自演の謀略」であると。そして呼びかける。ロシア人民は「プーチン政権を今こそ打倒せよ」と。

シリーズ「闘うウクライナ人民と連帯して」

 ◆シリーズ「闘うウクライナ人民と連帯して」の第二弾として、「新たな仲間たちとの出会い」(沢田今日子)と「感想―ウクライナ左翼の人々と対話して」(高槻聡一郎)を掲載した。ウクライナ左翼の人々と出会い「新たな仲間を得た」という思いとウクライナのレジスタンスに悪罵をなげつける西欧の腐敗した「左翼」への怒り、そしてわが反スタ革命的左翼がマルクスの思想を全世界人民の自己解放の武器として甦らせなければならないという決意が語られている。
 ◆「イスラエルのラファ総攻撃・飢餓強制を許すな」(瀧川潤)は、ネタニヤフ政権によるガザ人民ジェノサイド攻撃を絶対に阻止せよと呼びかけている。いま全世界でシオニストによるパレスチナ人民大殺戮に抗議する闘いがまきおこっている。この闘いと連帯し、職場・学園からパレスチナ人民大虐殺反対の闘いを大きくつくりだそうではないか。
 ◆「労使一体≠フ低額回答・妥結弾劾」(無署名)は、二四春闘をデフレ脱却のための春闘≠ノ歪曲する「連合」芳野指導部を弾劾し春闘を最後まで戦闘的にたたかいぬこうと呼びかけている。
 労働貴族の支配や労組ダラ幹の抑圧に抗して日々奮闘している各産別(電機・自動車・トヨタ・私鉄・NTT・JAM・郵政・出版)でのわが労働者の春闘方針を掲載した。
 能登半島大地震での水道インフラ復旧の遅れは、水道事業の広域化・民間委託拡大という反労働者的な諸施策の結果もたらされたものであることを怒りをこめて告発する二論文を掲載した。
 ◆「『差別表現』再考」(島倉健蔵)は、「差別用語」なるものが実在するかのように信じこむ根拠は言語物神にあること、この倒錯性を、『実践と場所』の表現論に学びこれを適用して考察した論稿である。
 本号を闘いの武器として大いに活用しよう。
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「大軍拡阻止! 安保強化粉砕!」
 労働者・市民に戦闘的檄

 
5・19 あいち総がかり行動
 五月十九日、名古屋市中心部の若宮大通公園ミニスポーツ広場で、「あいち総がかり行動」が主催する「金権腐敗の裏金議員に未来を託せない―私たちが政治を変える!」とうたう集会・デモがおこなわれ、二〇〇名余の労働者・市民らが参集した。わが同盟の情宣隊は、集会場の入口で「大軍拡・安保強化・憲法改悪を阻止しよう!」と大書したビラを参加者に元気よく配布した。辺野古新基地建設・陸自ミサイル部隊配備に反対したたかう沖縄の労働者・学生と連帯して、今こそ日本全国から反戦反安保の闘いを巻き起こすべきことを熱烈に呼びかけたのだ。
日米安保強化反対を訴えてデモ行進
(5月19日、名古屋市・若宮大通)
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