第2820号(2024年5月27日)の内容

<1面>
岸田政権の安保強化・改憲阻止!
 日米グローバル同盟の強化粉砕!
 反戦・反ファシズムの闘いを!
<4〜5面>
闘うウクライナ人民と連帯して その7
 海を越えた階級的連帯
 ウクライナの同志たちと語り合っていま思うこと
<2面>
5・3 金沢憲法集会で金大生が奮闘
◎国立大学費値上げを許すな!
<6面>
低額妥結弾劾の声 5・1
 「連合大阪」「大阪労連」メーデー
 「愛労連」メーデー
<3面>
地方自治法改悪を許すな!
 対中国戦争遂行への協力を自治体に強制する岸田政権
Topics 介護保険料も高齢者医療保険料も値上げ!
□海自ヘリ衝突・墜落事故が示した米日―中の軍事的角逐
週間日誌は6面に掲載
 解放最新号


























  



岸田政権の安保強化・改憲阻止!



日米グローバル同盟の強化粉砕!

反戦・反ファシズムの闘いを!



 
 5・18 沖縄県学連・全学連が「5・15平和行進」で奮闘
(宜野湾市役所前) 詳報次号
 五月十日、岸田政権は、参議院本会議において自衛隊統合作戦司令部設置法および経済安保秘密保護法を、労働者・人民の反対闘争を傲然と踏みにじり可決・成立させた。この政権は、没落軍国主義帝国アメリカを補完する日本の軍事体制の構築と戦争法≠フ整備に血道をあげている。沖縄・南西諸島においては、対中国・対北朝鮮の軍事要塞の構築に猛スピードで突進しているのだ。
 この一大攻撃にたいして全学連のたたかう学生たちは、核基地の島・沖縄で<日米グローバル同盟強化粉砕>の炎を赤あかと燃えあがらせたのだ。五月十八日には、沖縄および全国の人民の最先頭で沖縄平和行進・県民大会の戦闘的高揚をかちとり、翌十九日には、辺野古新基地建設を阻止する現地闘争に断固として起ちあがったのが、全学連・沖縄県学連にほかならない。
 すべての労働者・学生諸君!
 今こそ日本労働者階級・人民の総力で米日両権力者の軍事同盟強化の策動を粉砕する闘いの怒濤の前進をかちとるのでなければならない。だが岸田ガタガタ政権による反動攻撃が痛苦にもやすやすと貫徹させられようとしているのは、既成指導部の度しがたい腐敗のゆえなのだ。軍需産業の労働貴族に牛耳られた「連合」の芳野指導部は率先して軍拡・改憲翼賛の旗をうち振っている。日共指導部は「反安保」を放棄し、大衆的闘いを呼びかけもしていない。
 すべての労働者・学生・人民諸君! 今こそわが革命的左翼とともに反戦反安保・軍拡阻止・反改憲の闘いの一大高揚をかちとろうではないか!


統合作戦司令部設置法・経済安保秘密保護法の制定弾劾!


 岸田政権は、日本国軍の陸・海・空三軍を一元的に指揮する「統合作戦司令部」を自衛隊に創設することを改定自衛隊法に明記した(来年三月、二四〇人体制で発足)。この法改定後ただちに、岸田政権は、仮の「統合作戦司令部」を要とする初の演習を、「大震災への対応」を口実にして強行したのだ。新設される日本国軍のこの「統合作戦司令部」を、米インド太平洋軍司令部の統合任務部隊(あるいは在日米軍司令部)の指揮統制下に完全に組みこみ一体化することを、岸田はバイデンとのあいだで合意している。
 米日両権力者は、米軍司令部の指揮・統制のもとに米日両軍が一体化して中国・北朝鮮の軍事的策動を撃破する共同作戦体制を創出せんとしている。その最終合意の場として七月にも開催を予定している日米の安保防衛「2+2」に間に合わせるように、岸田政権は、防衛省設置法・自衛隊法など九法の改定を束ねた「防衛省設置法等の一部を改正する法律」案で統合作戦司令部の設置を定め、国会における形ばかりの審議をもって成立させたのだ。
 四月十日の日米首脳会談において日米両権力者は両軍の「シームレスな統合」をなしとげることを確認した。岸田政権がいまうちおろしている統合作戦司令部創設の攻撃は、この日米首脳会談におけるバイデンとの合意にもとづいて、対中国・対北朝鮮の先制攻撃体制を米日一体で構築することを核心とする日米軍事同盟の対中国攻守同盟としての一大強化を意味するのだ。
 岸田政権はバイデン政権の要求に従って、九州・沖縄・南西諸島に対中国・対北朝鮮の軍事要塞を構築する攻撃を矢継ぎ早にかけている。ミサイル部隊や日本版海兵隊=水陸機動団を増配置し弾薬庫・訓練場などを建設するとともに、軽空母「いずも」の甲板をF35B戦闘機の離発着用に改造した。(「海自地方隊」の改編や、部隊移動をおこなう「自衛隊海上輸送群」の新たな編制にかかわる自衛隊法の改定もおこなった。)同時に岸田は、全国の民間空港や港湾を米日両軍が軍事使用することを可能にする「特定利用施設」指定など国内体制の強化をおしすすめているのだ。
 それだけではない。かの4・10日米首脳会談において、岸田政権とバイデン政権は、AI、サイバー、無人兵器、量子など先端技術分野での連携・協力を強化し、また、兵器の共同開発・生産や、米艦船・航空機の日本での修理・整備を実施することをとり決めた。軍事技術開発に不可欠なAIや半導体などの最先端高度技術を日米共同で開発するために、日本の技術者からの情報漏洩やスパイ行為を防止する措置の厳格化を要求したバイデン政権に全面的に応え、岸田政権は日本版「セキュリティ・クリアランス制度」を導入することに踏みだした。
 この制度は、軍事技術開発に不可欠の先端技術の情報を、政府・権力者が国家の安全保障にかかわる「機密情報」と認定するというものだ。政府・権力者は、この情報に携わる民間および政府の技術者・研究者・職員らの思想信条、家族関係、交友関係、病歴などを調査する権限を内閣情報局・公安警察に与え、危険≠ニ判断した人物を監視し排除することを狙っているのだ。
 さらに岸田政権は、軍需産業独占ブルジョアの意を体して、「殺傷兵器」の海外輸出を一挙におしすすめようとしている。今国会において、イギリス・イタリアとの三国での次期戦闘機共同開発を実施する国際的機関GIGOを設置する条約の承認をとりつけようとしている(五月十四日に衆院本会議で可決され参院に送付)。このGIGOに派遣する防衛省職員の処遇を法的に規定したのだ。高度技術をもった人材を防衛省に確保するために、処遇・給与などを見直す措置も自衛隊法などに追加した。
 この日英伊共同の戦闘機開発をも突破口として岸田政権は、日本の軍需生産・武器輸出を拡大し、もって日本を老いたる主人<Aメリカの兵器・弾薬生産を補完し支える兵器製造工場たらしめることを策しているのだ。

 ネオ・ファシズム憲法制定への突進

 岸田・自民党は、今国会に「地方自治法」の改定案を提出しその成立を図っている。「大災害、感染症蔓延」など「国民の安全に重大な影響をおよぼす事態」への対応なるものをおしだしながら、実のところ「有事」にさいして政府が地方自治体当局にたいして講じるべき措置をとるように「必要な指示」をだし、その実施を強制する強権的体制を構築することを企んでいるのが岸田政権なのだ。
 「台湾有事」の際に米軍の接近を阻止する中国軍の軍事体制を急ピッチで構築する習近平政権。この中国に対抗して岸田はバイデン政権につき従って日本国軍を米軍と一体化し強化するとともに、沖縄・日本全土の軍事基地の強化に狂奔している。
 「有事」において迅速にこうした措置をとることを策している政府・権力者どもは、地方自治体の「自主性・自立性」の尊重という現行憲法の規定を掲げた労働者・人民の闘いや地方自治体当局の抵抗を強権的におしつぶしてきた。沖縄県当局が辺野古新基地建設をゴリ押しする政府にたいしてとっている抵抗をつぶすために、岸田ネオ・ファシズム政府は「代執行」という強権を発動して工事を強行しているのだ。
 まさに地方自治法改定こそは、「地方自治」という理念を完全に空文化し、今日版国家総動員体制を一挙に構築・強化するものにほかならない。それは、政府に「非常大権」を与える緊急事態条項の創設を明記したネオ・ファシズム憲法制定のまさしく先取りとして意味をもつといわなければならない。
 三月の自民党大会において岸田は「九月までの任期中に改憲を実施すべく最大限の努力をする」と宣言し、国会での改憲論議に拍車をかけている。
 今国会の衆院憲法審査会において自民党は、能登半島地震の発生を利用して、戦争や大災害の発生にあたっては国会議員の任期を選挙なしに延長する特別措置をとりうる規定に議論を集中させた。参院審査会でも衆院解散中の参院緊急集会の開催を明記する条文の議論の開始を主張している。維新の会を先導役におしたてて、条文論議に進むことに抵抗する立憲などはもはやカヤの外に置き、改憲派だけで憲法改定文案の「起草委員会」を立ち上げることもたくらんでいる。彼らは、緊急事態に対応した条項の論議を呼び水として、しゃにむに改憲に向けた途をこじ開けようとしているのだ。


以下 見出し

東アジアを焦点とした米・日―中・露の激突

大軍拡・改憲・貧困を強制する岸田政権を打ち倒せ

〈プーチンの戦争〉粉砕!
イスラエルのガザ総攻撃を阻止せよ


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闘うウクライナ人民と連帯して その7


海を越えた階級的連帯

ウクライナの同志たちと語り合っていま思うこと



 私は昨年、仲間たちと共にヨーロッパの諸都市を訪ね、ウクライナの左翼の人たちと交流してきました。
 米欧によるウクライナ支援の縮小や停止によりロシアのウクライナ侵略戦争が長期化しつつあるなかで、いまウクライナの労働者たちは、ロシアの侵略に抗してたたかいつつ同時に労働運動をどのようにおしすすめているのか、そしてウクライナ左翼の人々はこうした闘いにどのようにかかわっているのか――これらについて論議することも、今回の交流の一つの大きな目的でした。そこで労働戦線担当の私が派遣団に加わることになりました。
 私は、自己紹介だけは英語でしましたが、ほかの同志たちのように英語でスムースに会話することができません。だから、討論のその場でウクライナの方がたが英語で語っているその内容を、そのときに動く彼らの表情とともにただちに理解することはできませんでした。それでも、ウクライナの彼らとわが仲間の討論の最中に、大事なところでは仲間たちに「いまこう言ったよ!」と訳してもらったり、私の質問を訳して伝えてもらったりしました。そして、また、現地では毎日、その日の活動を集約していましたし、帰国後も何度か総括会議をもちました。
 そこでここでは、今回の交流で私が感じ考えたこと、そして今後私たちの交流をさらに深めていくために何をなすべきかについて書きたいと思います。


以下 見出し


スターリン主義の否定

「『疎外』の概念は大切」

マルクス主義の土着化とは

「戦争も抑圧も搾取もない社会」をめざして


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国立大の授業料を三倍に!?


政府・文科省による学費大幅値上げを許すな!


 文部科学省・中央教育審議会の特別部会において、慶応大学の塾長が、「国公立大学の学費を一五〇万円程度に設定すべき」などという驚くべき「提言」をおこなった(三月二十七日)。現在の国立大の学費の「標準額」は五三万五八〇〇円。それを約三倍にも引き上げるというのだ。
 狂乱的な物価高と資本家どもによる賃金切り下げ攻撃によって、勤労人民はいまとてつもない生活苦に突き落とされている(厚生労働省の統計でさえ日本の労働者の実質賃金は二十四ヵ月も連続でマイナス)。この状況のもとで、学生やその親にたいして現在の数倍もの学費負担を強いるならば、学費が払えずに退学に追いこまれたり・大学への進学を断念せざるをえない学生が続出することは火を見るより明らかではないか。この「提言」にたいして、いま全国の学生が怒りの声をあげている。
 もちろん先の「提言」は、たんなる一人の大学トップの個人的な意見などでは断じてない。慶応大塾長を中教審特別部会の委員として呼びよせた文科省じしんが、国公立大学の大幅な学費値上げを企んでいることは明らかだ。国立大学の「法人化」から二十年。このかんに政府・文科省は、「運営費交付金」の総額を一四七〇億円も削減し(二〇〇四年〜一五年)、さらに各大学への「運営費交付金」の支給額に差をつける「傾斜配分」(一六年〜)もおこなってきた。こうして各大学を資金難に突き落とし・かつ資金獲得競争に駆りたてながら、各国立大学当局にたいして、学費の値上げ(および「外部資金獲得」)によって資金を確保せよ、と迫っているのが政府・文科省なのだ。
 こうした文科省の動きと符節を合わせるかのように、東大当局が学費の値上げを検討していることが明らかとなった(五月十六日)。文科省は、各国立大学当局に学費値上げを促すために、「標準額」(約五三万円)の最大二〇%高い額(約六四万円)に学費を設定することを認めている(一九年に上限を「標準額」の一〇%から二〇%に改定)。「最高学府」とされる東大に先陣≠切らせるかたちで、多くの国立大学当局に「標準額」以上に学費を値上げさせるとともに、国が設定する「標準額」そのものを大幅に引き上げることを企んでいるにちがいない。
 しかも、政府・文科省は、各大学当局にたいして、学生やその親からまきあげる高額の学費を原資にして、かつ軍需生産の拡大へと舵を切りつつある諸企業と結びつきながら、AIをはじめとする軍事技術と直結する先端技術開発の研究を推進することを迫っている。この政権は、AUKUSを構成する米英豪の政権とのあいだで、軍事技術開発をめぐる協力をおしすすめることを合意した。イスラエルのシオニスト権力者が使っている「ラベンダー」なるAI兵器、すべてのガザ人民の情報を読みこみ、「危険」と認定した順に次々と殺戮するというこの人非人的な殺戮兵器と同様のAI兵器などの開発に、日本の大学を動員しようとしているのだ。まさにそれは、軍需産業に多額の投資をおこなっているアメリカの大学、このアメリカの大学の後を追うように日本の大学を先端軍事技術開発の拠点たらしめるという策動なのだ。
 このアメリカの大学は今、「イスラエルの戦争に加担するな」という学生たちの怒りに包まれている。
 全国の学生は、「学生生活を破壊する学費の大幅値上げ反対!」の闘いにただちに起ちあがれ! そして、「大学の軍事研究拠点化反対!」さらには「イスラエルのガザ人民皆殺し攻撃反対! ロシアのウクライナ侵略反対」の反戦の闘いを、キャンパスから大きく巻きおこそう!

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地方自治法改悪を許すな!


対中国戦争遂行への協力を自治体に強制する岸田政権


 岸田政権は「国民の安全」を確保するためと称して、地方自治体への強制力をもった政府の「指示」を明記した地方自治法の改定案を閣議決定し、今通常国会での成立を狙って直ちに上程した(三月一日)。
 台湾・南シナ海・朝鮮半島において、米・日と中国・北朝鮮との軍事的角逐が激化している。中国・北朝鮮と最前線で対峙する日本帝国主義の岸田政権は、「中国主敵」の多国間軍事同盟構築に狂奔するバイデン政権の「対日要求」に積極的に応え、沖縄・南西諸島をはじめ日本全土の軍事基地強化、対中国の準臨戦態勢構築に突き進んでいる。岸田政権は「台湾有事」に備えて戦争遂行に地方自治体・労働者人民を総動員するために、国家による地方自治体への統制を一挙的に強化する地方自治法の改定にのりだしたのだ。まさにそれは、軍事強国にふさわしく日本型ネオ・ファシズム支配体制を飛躍的に強化するものにほかならない。

以下 見出し

「指示権」確立による自治体への強権的な統制

日本型ネオ・ファシズム支配体制の飛躍的強化


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金大生が<反安保>掲げ奮闘


5・3 金沢 憲法集会

 五月三日、金沢市において、石川県憲法を守る会主催の「憲法施行七十七周年護憲集会」と、憲法改悪NO! 市民アクション・いしかわ主催の「憲法施行七十七周年記念石川県民集会」が連続的に開催された。四月十日、米大統領バイデンとのあいだで「日米協力の新たな時代」における「グローバルなパートナーシップを構築する」などと謳いあげた首相・岸田は、いま南西諸島のミサイル基地化や民間空港・港湾の日米両軍での共同使用などの日米安保同盟の強化をおしすすめるとともに、みずからの任期中の憲法改悪に突きすすんでいる。金沢大学のたたかう学生たちは、権力者どもに「外交による平和創出」をお願いするにすぎない日共中央の腐敗を弾劾し、<反安保>のうねりをつくりだすために闘いに決起した。
「ウクライナ侵略反対!」を訴えデモ
(5月3日、金沢市)
  労働者・市民と共に「団結ガンバロー」の拳をあげる金沢大生
(5・3、金沢市・四高記念公園)
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 低額妥結弾劾の声 5・1


一万九〇〇〇労働者が結集

「連合大阪」メーデー

 五月一日に、「連合大阪」主催の「第九十五回大阪地方メーデー」が大阪城公園で開催され、雨のなかを一万九〇〇〇名もの多くの組合員が結集した。わが同盟は、組合旗のもとに仲間とグループで続々と結集する労働者に「低額妥結弾劾! 解雇・配転攻撃を許すな! 日米軍事同盟の強化と改憲を阻止しよう」と呼びかけるわが同盟のビラを大々的に配布した。
低額妥結への怒りに燃えて結集した労働者
(5・1、大阪城公園)
  <大幅一律賃上げ獲得>を訴え
(5・1、JR大阪城公園駅前広場)
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日共系幹部の春闘歪曲に怒り

「愛労連」メーデー

 五月一日、名古屋市中区の白川公園において、「愛労連」を中心とした実行委員会が主催する第九十五回愛知県中央メーデーが開催され、一五〇〇名の労働者・市民が参加した。小雨が降るなかを組合員たちが職場の仲間とともに、また分会ごとにまとまって、次々と結集してくる。わが同盟の情宣隊は、結集した労働者たちに「低額妥結弾劾!解雇・配転攻撃を許すな!」「日米軍事同盟の強化と改憲を阻止しよう!」と大書したビラを次々と手渡した。わが革命的・戦闘的労働者たちは、各職場での闘いの創造を基礎にして、多くの組合員とともにメーデーへの参加をかちとったのだ。
物価高・賃金抑制への怒りに燃える組合員
(5月1日、名古屋市)
  わが同盟のビラに多くの労働者が注目
(5月1日、名古屋市)
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