第2800号(2024年1月1日)の内容

<1〜4面>
暗黒の世界を革命的に転覆せよ
 反帝・反スターリン主義の旗高く前進せん!
<5面>
「岸田反動政権を打ち倒せ!」
 全学連が連続闘争に決起 12・12―13
「愛大自治会破壊反対」の声拡がる
 国学院大若木祭/鹿大祭
<6〜7面>
漫画 暗黒世界浪裏転覆之圖
<8〜9面>
米・中激突下で腐蝕を極める現代世界経済
<10〜11面>
年頭の決意
 沖縄/九州/北海道
 自治体/郵政/交運/電機/化学
<12面>
写真特集 2023 激闘

 ◎お知らせ
本号は二〇二四年一月一日付新年特別号です。
なお、二三年十二月二十五日付、二四年一月八日付は休刊にします。
 「解放」最新号   



  


暗黒の世界を革命的に転覆せよ

反帝・反スターリン主義の旗高く前進せん!


 
 「<プーチンの戦争>粉砕! 大軍拡・改憲阻止!」労学が国会・首相官邸へデモ
(2023年6月18日、東京都港区)
 二〇二四年の劈頭にあたって、革共同革マル派は、日本の・そして全世界の労働者階級・人民に訴える。
 いまこのとき、パレスチナにおいて、イスラエルのネタニヤフ政権が、ガザ自治区を人民もろともに抹殺するための凄惨なジェノサイドに狂奔している。すでに二万人ものガザ人民が虐殺された。この人非人どもは、病院や学校やモスクなどを「ハマスの拠点」とでっちあげ、病人や子どもや老人を無差別に殺戮している。シオニスト国家によるこの狂気の人民大殺戮を断じて許すな!
 アメリカ・バイデン政権はこのイスラエルを全面的に支援し、それをも理由にしてウクライナへの支援を縮小しつつある。他方、ロシアの皇帝<vーチンは、米欧の権力者どもがネタニヤフ政権によるガザ軍事攻撃を支持しウクライナ支援を縮小しているという事態をまえにして、「ロシア帝国=ソ連邦の版図復活」の野望を剥きだしにし、ウクライナ人民に襲いかかろうとしている。この悪逆無道の<プーチンの戦争>を、全世界人民の闘いで断固としてうち砕け!
 また、ここ東アジアにおいては、北朝鮮・金正恩政権による核開発とミサイル発射、習近平・中国の台湾海峡・南シナ海における強硬な軍事行動を引き金として、<米・日・韓>と<中・露・朝>の軍隊が準臨戦態勢で対峙し、まさに一触即発の戦争的危機が深まっている。
 すべての諸君。プーチンの暴虐をうち砕き、ネタニヤフのジェノサイドを阻止するために、そして東アジアにおける熱核戦争勃発を阻止するために、いまこそわれわれは労働者階級・人民の強力な階級的反撃を組織するのでなくてはならない。
 昨二〇二三年の一年間、わが革命的左翼は、<プーチンの戦争>をうち砕くウクライナ反戦闘争、イスラエルによるガザ侵略を弾劾する反戦闘争、岸田政権による大軍拡・改憲攻撃を阻止する闘いなどを、既成指導部の闘争放棄をのりこえて果敢に推進してきた。労働戦線のたたかう仲間たちは、「連合」労働貴族を弾劾しながら大幅一律賃上げ獲得・首切り反対などの闘いを下から創意的につくりだした。全学連の革命的学生たちは、愛知大学自治会などにたいする大学当局・国家権力の憎悪に満ちた破壊攻撃に反撃しつつ、ネオ・ファシズム的な大学再編に反対する教育政治闘争を、反戦反安保闘争とともにたたかいぬいてきた。日本共産党などの既成左翼の完全なる闘争放棄を弾劾しのりこえて、わが革命的左翼は、総力をあげてこれらの闘いをたたかってきたのだ。
 すべての諸君!
 全世界の労働者・人民に、この腐りきった世界を根底から突破していく道をしめし領導しうるのは、ひとり<反帝国主義・反スターリン主義>の世界革命戦略で武装したわが革共同革マル派と革命的労働者・学生だけなのだ。<プーチンの戦争>を、イスラエルによるガザ人民大虐殺をうち砕け! 権力者どもによる強権支配と貧困の強制をはねかえせ! もってプロレタリア世界革命の新時代を切り拓くために、いまこそ決意も固く新たな闘いにうってでようではないか!

T 戦争とファシズムが荒れ狂う現代世界

A 戦争と圧政と人民大虐殺

 ガザ抹殺を狙うシオニスト権力のジェノサイド

 イスラエル・ネタニヤフ政権が、「ハマス根絶」を掲げてガザ自治区にたいする凶暴な軍事侵略を開始してから二ヵ月余。シオニストの軍隊は、「パレスチナ人は動物だ」と叫びたて、ハマスの巣窟とみなしたガザ地区の人民を文字どおり「根絶やし」にするための大虐殺に現にいま狂奔している。四方八方を戦車と軍部隊で取り囲み、避難キャンプに閉じこめた民衆に向かって、集中的にミサイルと砲弾をぶちこんでいる。イスラエル軍は、巨大な地下トンネル網を拠点としているハマスを皆殺しにするために海水を流しこんで水攻め≠ノするという狂気の攻撃を開始した。ネタニヤフ政権の内部からは「核兵器を使う」という発言さえ飛び出している。神がユダヤ人に与えた土地からパレスチナ(アラブ)人を一掃する=\―このような妄念に取り憑かれて、まさしくパレスチナ人民の絶滅に突進しているのが、狂信的シオニストどもからなるネタニヤフ政権なのだ。
 このシオニスト権力者によるジェノサイドを全面的に支援しているのが、バイデンのアメリカである。バイデン政権は、ガザ人民に襲いかかるネタニヤフ政権を「イスラエルの自衛権」の名のもとに擁護し、砲弾やミサイルなどの軍事援助を加速している。イランを後ろ盾とするシーア派武装勢力(レバノンのヒズボラとイエメンのフーシ派)の対イスラエル・対米軍基地の軍事攻撃に対抗して、二つの空母打撃部隊を中東周辺に急派してイスラエルを防衛している。そして国連安保理での「即時停戦」決議を二度にわたって拒否権を発動して葬りさった。これこそは、アメリカの唱える「自由・人権・民主主義」の虚偽性を、みずから自己暴露するものにほかならない。
 アメリカ帝国主義に支えられたネタニヤフ政権によるガザ人民の大殺戮を許すな!
 これにたいしていま、世界中でムスリムをはじめとする人民の反米・反シオニズムの闘争が激しく燃え広がっている。このバイデン政権の国際的孤立とウクライナ支援の縮小にほくそ笑みながら、血で汚れた手をおしかくして「即時停戦」に唱和しているのが、殺戮者プーチンなのだ。

 ウクライナの占領拡大に狂奔するプーチン

 プーチンはいま、ウクライナのエネルギー関連インフラや住宅に巡航ミサイルや自爆型ドローンを雨あられとぶちこんで破壊し、極寒のなかにウクライナ人民を晒そうとしている。そして占領地域をさらに拡大するために、アウディーイウカなどの要衝に人海戦術で攻撃を集中している。
 米・欧の権力者が対ウクライナ軍事支援をうちきろうとしている。ウクライナ軍の武器・弾薬不足が一段と加速すると計算したプーチンは、いまウクライナをロシア連邦のもとに組みこむ策動を一段と強化している。大統領選挙への出馬を表明した記者会見において、この小皇帝は「ウクライナの非ナチ化・非軍事化が目標だ」とくりかえしただけでなく、「オデッサはロシアの町だ」と傲然とほざいた。「大ロシア復活」の野望をたぎらせてウクライナ人民に襲いかかっている戦争狂のプーチンを、われわれは断じて許してはならない。
 バイデンのアメリカは、「イスラエルへの軍事支援の拡大」を理由にしてウクライナへの支援を急速に縮小しうちきろうとしている。「トランプの党」と化している共和党は、「自国の移民流入対策のほうが優先だ」と喚きたて、ウクライナ支援予算の成立をストップしつづけている。二三年内に支援の政府財源が枯渇する、という事態にたちいたっていたのだ。ゼレンスキーが訪米して「軍事支援の継続・拡大」を訴えても、議会内共和党はそれを冷淡に拒んだ(十二月十二日)。
 もとよりバイデンそのひとが、自国への核報復を恐れて、「プーチンには勝たせはしないが、政権が倒れるほどに打ち負かしはしない」という帝国主義権力者としての打算にもとづいて、軍事支援の量・質とテンポをコントロールしてきた。負けない程度≠フ軍事支援に終始してきたのである。
 ヨーロッパでは、ウクライナ支援の先頭に立ってきたオランダで十一月に極右自由党が勝利した。スロバキアでも、ウクライナ支援に反対する社会民主主義の党が政権についた。さらにプーチンの盟友であるハンガリーのオルバンが支援継続に強硬に反対している。
 このようななかで、ウクライナ軍は、圧倒的な航空戦力と数十倍の量の砲弾・ミサイルで反撃してくる侵略ロシア軍の前に、そしてまた人間を肉弾≠ノして突撃させるロシア軍の――スターリンの「大祖国戦争」以来の――人非人的な人海戦術に、苦しめられている。
 このかんの敗勢と身内からの反乱(「ワグネルの乱」)で断崖絶壁まで追いつめられていたプーチンは、「ウクライナ支援疲れ」を露骨に表しつつある米・欧諸国権力者の動きをまえにして、占領地域をさらに拡げるために、ウクライナ人民に襲いかかろうとしているのだ。
 このプーチンの暴虐にたいして、ウクライナの兵士と労働者・人民は、多くの犠牲を強いられながらも、「ロシアにウクライナを渡さない」という固い決意のもとに不屈にたたかいぬいている。
 われわれ全世界の労働者階級は、ウクライナの労働者・人民を絶対に孤立させてはならない。いまこそ<プーチンの戦争>をうち砕く反戦闘争を全世界で巻き起こすために奮闘しようではないか!

 朝鮮半島・台湾をめぐる戦争的危機

 いま東アジアにおいては、金正恩の北朝鮮がロケット発射などの軍事的挑戦を激化させており、米・日・韓・台湾と中国・ロシア・北朝鮮のあいだの軍事的緊張が一気に高まっている。
 北朝鮮の金正恩政権は、プーチン・ロシアの技術支援に支えられつつ、ICBM発射に転用可能なロケットで軍事偵察衛星をうちあげた。
 この北朝鮮の軍事的挑戦にたいして、韓国・尹錫悦政権は、ただちに軍事偵察衛星の打ち上げで応えるとともに、文在寅政権時代にとりかわした南北合意を破棄し、軍事境界線周辺での軍事パトロールを再開した。米軍は、すでに核(SLBM)搭載の原潜や原子力空母を釜山港に頻繁に寄港させ、米・日・韓の大規模共同演習をくりひろげるなど、対北朝鮮の準臨戦態勢をとっている。
 核使用を前提とした「核戦力政策」を公然とうちだし、ロシアの技術援助を得て核兵器とミサイルの開発に突進している北朝鮮。これにたいして韓国とアメリカは、前方配備している核戦力を見せつける(「可視化」)という軍事戦略を採って対抗している。米・中・露・北朝鮮などの各国はいま、「使える核兵器」と称する戦術核兵器の開発に狂奔している。
 アメリカがウクライナ・中東・東アジアの「三正面」に対応することができない窮状をさらけだしているなかで、中国の習近平政権は、ますます台湾の併呑への体制を築きあげ、南シナ海の制海権確保に向けての軍事行動を強化している。
 こうしていま台湾・南シナ海においても朝鮮半島においても、一触即発の核戦争勃発の危機が高まっているのだ。

 人民への貧困・飢餓の強制

 プーチンは、「世界の穀倉」たるウクライナの農地を破壊し農業生産に壊滅的な打撃を与えたうえに、ウクライナ産の穀物輸出を軍事的手段で妨害してきた。この食糧危機にくわえてエネルギー価格の上昇と帝国主義各国を襲うインフレーションとが相乗して、アフリカなどの途上国の民衆は、さらなる食糧難と貧困を強いられている。
 このかん、三十年間にわたってアメリカ帝国主義が世界におしつけてきた「経済のグローバライゼーション」(新自由主義改革)によって、新興諸国や途上諸国の人民は、凄まじい貧困と環境破壊をおしつけられてきた。そしていま、ロシアのウクライナ侵略がもたらした原油や穀物の価格高騰によって、多くの人民が餓死を強いられているのである。
 しかもいま、猛烈な勢いで進む地球温暖化がもたらす気候異常のゆえに、世界中で夥しい数の人民が生活を破壊され生命を奪われている。熱波、山火事、砂漠化。洪水と干ばつ。スーパー台風やハリケーンの頻発。北極・南極の氷の融解による海水面の上昇。――このような急速な地球温暖化は、それじたいが、帝国主義諸国とスターリン主義諸国による重工業化(化石燃料を大量消費したそれ)や乱開発の結果であると同時に、くりかえされる戦争や侵略の産物なのだ。
 帝国主義とネオ・スターリン主義の権力者どもは、この地球温暖化の犠牲をもっぱら<南>の人民に転嫁している。途上国からの気候変動対策・温暖化対策への支援要請などは足蹴にして、みずからは石油・石炭の商戦に血道をあげ、原子力発電所の増設・売り込みに狂奔している。UAEで開かれたCOP28(気候変動枠組み条約締約国会議)では、産油国などの主張を取り入れて「化石燃料の廃止」という言葉が抹消され、「脱却」に書き換えられた。また、「温暖化防止」を口実にして原子力発電の設備容量を従来の三倍にするという狂気の合意がいくつかの国の談合によってなされた。東電福島第一原発の燃料デブリ回収・廃炉の展望も立たず、放射性廃棄物の処理技術もまったく確立していないなかで、この合意に先頭で賛成したのが、日本の岸田政権なのだ!
 ソ連邦の崩壊から三十二年。米―中・露の権力者どもの激突と彼らによる侵略と収奪のもとで、まさに現代世界は、あらゆる意味で人類滅亡の危機≠ノ立たされている! 全世界の労働者・人民に塗炭の苦しみを強制しているこの帝国主義とネオ・スターリン主義の暴虐をうち砕くために、<反帝国主義・反スターリン主義>の旗のもと、われわれはさらに飛躍し前進しなければならない。

以下 見出し

B 米―中・露激突下の二〇二四年世界

 軍国主義帝国アメリカの凋落

 経済危機に揺らぐネオ・スターリン主義中国

 「大ロシア帝国再興」への突進

 グローバルサウスの結束と反抗


U 反戦闘争、政治経済闘争を強力に推進せよ!

A イスラエルのガザ人民虐殺弾劾・ウクライナ反戦の闘いの高揚を!

B 二〇二四春闘勝利!

  社会保障削減・大衆収奪の強化を許すな!

C 岸田日本型ネオ・ファシズム政権を打倒せよ!

  崩壊の淵に立つ日共スターリニスト党を解体せよ!

V 反スターリン主義運動の巨大な前進を!

A 二〇二三年のわが闘い

 ウクライナ反戦闘争を推進

 革マル派結成六〇周年政治集会を実現

 イスラエルのガザ侵略弾劾闘争への決起

 岸田政権の大軍拡・改憲に反対する闘い

 自治会破壊・治安維持法型弾圧をうち砕く全学連の闘い


B 戦争とファシズムの時代を覆し<革命の世紀>を切り拓こう

 反スターリン主義運動創成の原点

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米・中激突下で腐蝕を極める現代世界経済


〈脱グローバル化〉をめぐるせめぎ合い


 イスラエル・ネタニヤフ政権による狂気のガザ人民大殺戮、いまなお続くプーチン・ロシアのウクライナ侵略の暴虐。そして北朝鮮・金正恩の核軍事体制づくりへの突進、「台湾併呑」策動を強める中国とこれに対抗するアメリカとの威嚇的軍事行動のやり合いによる一触即発の危機の常態化。――米・中が激突する<東西新冷戦>を基軸として政治的・軍事的・経済的角逐を深めてきた現代世界は、いまや<戦争の時代>に突入し、その末期的症状を、その腐朽の極みをさらけだし、歴史的な岐路に立っているといわなければならない。
 スターリン主義ソ連圏の自己崩壊を「共産主義の終焉」とみなして凱歌をあげ、<ドルと核>をふりかざして<経済のグローバル化>を全世界におしつけてきた軍国主義帝国アメリカ。この落日の「一超」帝国は、いまや「国際秩序を再編する意図をもつ唯一の競争者」と烙印した習近平の中国を軍事的にも経済的にも封じこめるために、「統合抑止」の名のもとに日・韓・豪などの同盟国の軍事力・経済力・技術力を総動員して対中国軍事包囲網づくりに狂奔するとともに、軍民両用の高度技術サプライチェーンからの中国排除を各国権力者・独占資本家に押しこむことに躍起となっている。あくまでも世界の覇者の座を維持するためにあがくヨレヨレ・バイデン政権によるこの対中国デカップリング(グローバル・サプライチェーンの分断・再編)のゴリ押しは、世界経済の<脱グローバル化>の途を掃き清めるものにほかならず、これまで衰退を露わにしながらもなお「一超」帝国として君臨することを支えてきた金融的・経済的基盤そのものを、アメリカみずからがほり崩す以外のなにものでもない。
 まさしく現代世界経済はいま、米・中激突のなかで――新型コロナ・パンデミックがもたらしたグローバル・サプライチェーンの寸断・麻痺と<プーチンの戦争>がひきおこした石油・食糧の供給危機に直面して――アメリカ権力者の主導のもとに各国権力者が「経済安全保障」を楯にしたサプライチェーンの分断・再編にのりだすことによって、<脱グローバル化>=<半ば開かれた経済ブロック>の形成へと転回し、歴史的な構造的変動をひきおこしつつある。
 ソ連圏の崩壊のもとで「一超」帝国に成りあがったアメリカが一気に加速させてきたのが<経済のグローバル化>であった。この没落帝国は、敗戦から復活≠オた日本やドイツとの経済的争闘戦に敗退して世界最大の債務国に転落しながらも、むしろこの借金≠フ膨れあがりを逆手にとり膨大なドル通貨を世界中にまきちらすことによって――IT技術革新の推進をも基礎にして――金融的支配を強化し、帝国主義諸国全体が経済低成長に沈むなかで日本や中国が生産しアメリカが消費する≠ニさえいわれるようなグローバルな搾取と収奪の構造をつくりだしてきたのであった。まさに<経済のグローバル化>とは、<アメリカン・グローバライゼイション>にほかならなかった。この<経済のグローバル化>のもとで、世界経済はこの数十年、米・欧・日帝国主義諸国における金融資産バブルとその崩壊、そしてそののりきりのための金融緩和資金≠フばらまきをくりかえし、そうすることによっていよいよ構造的危機を深めてきたのである。米・中激突のもとで没落帝国主義アメリカが焚きつけた<脱グローバル化>の胎動は、このような世界経済の構造を根底から突き崩す大地殻変動を呼び起こすものにほかならない。まさに現代帝国主義世界経済はいま、どんづまりの危機を迎えている。

以下 見出し

A 金融活況下で深まる世界経済の構造的危機

B 中国排除の供給網構築に狂奔する米バイデン政権と習近平・中国の対抗


 グローバル・サウス≠ハブとした供給網への再編

C ドル体制に挑戦する中国・BRICSの蠢動

D 不動産バブル破綻に喘ぐ「市場社会主義国」中国


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12・12―13

「岸田反動政権を打ち倒せ!」

全学連が連続闘争に決起
首相官邸に怒りの拳
 「戦争と貧窮と圧政を強制する岸田反動政権を打ち倒せ!」――十二月十三日、全学連のたたかう学生は、烈々たる闘志を燃やし、首相官邸にたいする緊急闘争に勇躍決起した。午後五時四十分、首相・岸田が居座る官邸の真正面に、全学連の学生たちが断固として登場した。彼らは、「岸田政権を打倒せよ! 国立大学法人法改悪案の採決弾劾!」と大書された横断幕をひろげ、真紅の全学連旗と各大学ののぼり旗を林立させ、ただちに闘争を開始した。たたかう学生の怒りのシュプレヒコールが、官邸・国会前の一帯に響きわたった。
首相官邸に「岸田政権打倒!」の戦闘宣言を叩きつける全学連
(2023年12月13日)
国立大学法人法改悪案の参院委員会採決阻止!
国会前闘争に唯一決起

 十二月十二日、全学連のたたかう学生たちは、岸田政権による国立大学法人法改悪案の参院・文教科学委員会での採決を阻止するために、断固として起ちあがった。この日、反対運動の組織化を完全に放棄した日共・志位指導部を弾劾し、全学連の学生は国会前闘争を最後までたたかいぬいたのだ。午後三時、赤ハチマキとゼッケンで身をかためた学生たちは、「国立大学法人法改悪案の採決阻止!」と書かれた横断幕を掲げて、国会に怒りの声を叩きつけた。 
  「教育のネオ・ファシズム的再編反対!」「反戦をたたかう愛大自治会つぶしを許さないぞ!」「国大法改悪案の採決を許すな!」――全学連が国会前闘争に唯一決起
(2023年12月12日)
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