第2795号(2023年11月20日)の内容

<1面>
シオニスト政権の暴虐を許すな!
 全国で燃えあがる闘いの炎
 ガザ人民皆殺し攻撃を許すな
 11・8
 全学連が怒りの戦闘的デモ
 イスラエル・米大使館に弾劾の嵐
<2〜3面>
 国会前に大殺戮弾劾の声 11・3
 緊急行動 11・5 銀座/11・10 渋谷
 5000人の先頭で学生が奮闘 11・3 大阪
 米領事館に怒りの拳 10・30 福岡
「辺野古新基地建設阻止!」
県民集会に1800が結集 11・5 沖縄
<4面>
日本郵便とヤマトの業務提携
 労働強化を強制する郵政経営陣
<5面>
Topics 岸田政権が独占体に莫大な補助金
ずさんな高濃度放射性汚泥処理
「40年廃炉計画」の虚構
<6面>
万華鏡2023――情勢の断層を読む
「増税メガネ」
ダゲスタン・ショック
支持率逆転
台湾潜水艦進水
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号
































  

ガザ人民皆殺し攻撃を許すな

11・8 全学連が怒りの戦闘的デモ

イスラエル・米大使館に弾劾の嵐


 
「ガザ人民皆殺し戦争をうち砕け! 改憲阻止! 辺野古新基地建設阻止!」
全学連が機動隊の弾圧をはねのけ奮闘(11月8日、東京・虎ノ門) 
 イスラエルのシオニスト権力によるガザ人民ジェノサイド弾劾! イスラエルを軍事的に支援するアメリカ帝国主義バイデン政権を許すな! 十一月八日、首都圏の全学連のたたかう学生たちは、イスラエル大使館およびアメリカ大使館にたいする戦闘的デモをうちぬいた。
 ネタニヤフ政府が指揮するイスラエル軍は、ガザ市中心部に地上部隊を突入させ、ハマスが潜んでいる≠ニ称して、人民が生き暮らしている住宅地に容赦なく砲撃を雨あられと浴びせて人民を血の海に沈め、街を瓦礫の山と化している。難民キャンプや病院、さらには支援物資を運搬する車両にたいしても、残虐きわまりない爆撃をくりかえしている。イスラエル軍による無差別な殺戮戦によって、このわずか一ヵ月のあいだに、一万人を超えるガザ人民が命を奪われた。水も食料も電気も燃料も断ち切り、通信をも切断してガザ人民を孤立させたうえで、砲撃と虐殺に狂奔するシオニストども。いまやシオニスト権力はパレスチナ解放闘争の拠点であるガザを徹底的に破壊し、パレスチナ人民をハマスもろともに皆殺しにしようとしているのだ。
 この世紀のジェノサイドを粉砕せよ! 全学連は断固たる怒りの拳をイスラエル大使館に叩きつけたのだ。
 まさにこのとき、東京では、日本の外相・上川が議長を務めるG7外相会合が開催されていた。イスラエルを政治的にも軍事的にも支援しているアメリカの国務長官ブリンケンや、このアメリカに追随してイスラエルとの「連帯」を表明した上川、自国でのパレスチナ連帯のデモ禁止をうちだしているフランス・ドイツの外相ども。この帝国主義権力者どもが、「イスラエルの自衛権」を明記し、ガザ殲滅戦をくりひろげるシオニスト権力を庇護する共同声明を発表したまさにそのときに、全学連の学生たちは間髪を入れず弾劾の嵐を浴びせかけたのである。
 
イスラエル大使館にたいして弾劾の声をたたきつける
全学連の学生たち(11月8日、千代田区・日テレ通り) 
 すべての労働者・学生諸君! ガザ人民にたいする凄惨な殺戮戦に手を染めるイスラエルの暴虐を打ち砕くために、今ただちに決起せよ!
 「ハマス壊滅」を叫ぶシオニストの軍隊は、ガザ市中心部へと進軍し、ハマスの拠点とみなした病院や学校、難民キャンプなどを手当たり次第に破壊しつくしている。血に飢えたシオニストどもは、「避難しない者はハマスとみなす」と称して、ガザ人民にたいして、病人や女性、子どもをも問わず無差別に容赦ない爆撃を加えている。ガザ人民にたいするジェノサイドを断じて許すな!
 シオニストの頭目たるネタニヤフは、「戦後」のガザ統治について、「イスラエルが無期限で安全保障上の責任をもつ」と言い放った(十一月六日)。この輩どもは、ガザを徹底的に破壊し廃墟と化したうえで、そこに住む二二〇万の人民をシナイ半島に強制移住させることすら目論んでいる。いまや、パレスチナ解放闘争の拠点となってきたガザ地区そのものを地上から消しさろうとしているのだ。
 これにたいしてハマスを先頭とするパレスチナ人民は、ガザ地区に張りめぐらせた地下トンネルを駆使し、手製の迫撃砲や地雷などを使って、イスラエル軍の侵攻に立ち向かっている。
 すべての諸君! われわれは今こそ、イスラエルのガザ軍事侵攻を打ち砕く闘いを断固として巻きおこそうではないか!
 G7外相会合(十一月七日、八日)に集った帝国主義諸国の権力者どもは、おのおのの足下で高まる「イスラエルは虐殺をやめろ」の人民の怒りがみずからにも向かうことを避けようと、戦闘の「人道的休止」を求めることで「一致」したなどとおしだした。同時にこの権力者どもは、「イスラエルの自衛権を重視する」などと、ガザ人民ジェノサイドに手を染めるネタニヤフ政権をあくまで擁護する姿勢を示したのだ。アラブ諸国などが求めている「停戦」要求すら「ハマスを存続させることになる」と称して拒否しているのがアメリカ・バイデン政権の国務長官ブリンケンであり、このバイデン政権に「最大限の支持」を表明したのが、日米安保の鎖で締めあげられた日本の外相・上川にほかならない。
 暴虐のかぎりを尽くすイスラエルのシオニスト権力を全面的に支えるバイデン政権を弾劾せよ! バイデン政権につき従い、イスラエルを支持する岸田政権を許すな!
 大衆的なデモ一つ呼びかけることなく、各国政府に「停戦交渉」をお願いすることに終始する日共・志位指導部を弾劾し、その翼下の反対運動をのりこえ、イスラエルのガザ人民皆殺し戦争を打ち砕く巨大な闘いを今こそ巻きおこそうではないか!
 中東各国をはじめ全世界で起ちあがっているムスリム人民や、陸続と起ちあがっている米欧諸国の労働者・人民と連帯し、虐殺者ネタニヤフの政権とこれを支えるバイデン政権を包囲する反戦のうねりを巻きおこそう! ムスリム人民は<イスラミック・インター‐ナショナリズム>にもとづき<反シオニズム・反米>の闘いを巻きおこせ! イスラエル人民はシオニスト・ネタニヤフ政権を打倒する闘いに起て! 米欧諸国人民はイスラエル政府を支える自国政府を弾劾し、イスラエルの暴虐を打ち砕く反戦の闘いを巻きおこせ!
 同時にわれわれは、<プーチンの戦争>を打ち砕くウクライナ反戦の闘いを断固としておしすすめようではないか!
 日米軍事同盟にもとづいて岸田政権がおしすすめる大軍拡と憲法改悪を打ち砕け!「代執行」という強権をふりかざして岸田政権が強行しようとしている辺野古新基地建設を阻止せよ!
 バイデン政権が二つの米空母機動部隊をイスラエル近海に派遣し、レバノンのヒズボラやイエメンのフーシ派、これらを支えるシーア派国家イランにたいする軍事的恫喝を強めている。このただなかで「安保の鎖」で締めあげられたアメリカの「属国」日本の岸田政権は、東アジアにおける米軍戦力の低下を補う「役割を果たす」ことを求めるバイデン政権に応じて、フィリピンやオーストラリアとのあいだで対中国の軍事的協力関係を強化する策動にいっそう拍車をかけている。対中国グローバル同盟の構築を断じて許すな!
 今こそわれわれは、米―中・露激突下において高まる熱核戦争勃発の危機を突き破る反戦の闘いを大きく巻きおこそうではないか!
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パレスチナ人民大殺戮弾劾の声轟く


国会前に四千人民の怒り

11・3 憲法大行動

 

 
闘う学生が労働者・市民の先頭で「ガザ虐殺弾劾! 憲法改悪阻止!」の拳
(11月3日、国会前)
 
 十一月三日、国会正門前において「憲法大行動」(総がかり行動実行委などが主催)が開催され、岸田政権の大軍拡・憲法改悪、イスラエル・ネタニヤフ政権のパレスチナ人民大虐殺への怒りに燃えた四〇〇〇人の労働者・学生・市民が結集した。わが同盟および革命的・戦闘的な労働者・学生は、この集会の戦闘的高揚をかちとるために集会の内外で奮闘した。
 集会をまえにして国会正門前に、労組や市民団体の旗やのぼりが翻る。それらのもとに労働者・学生・市民が続々と集まり、国会前の歩道に人垣が広がっていく。その手には「ガザ攻撃をやめよ!」「憲法破壊を許すな!」など思い思いのプラカードが握られている。
 物価高・増税など労働者・人民に重犠牲を強制しつつ大軍拡・改憲へと突き進む岸田政権への怒りに、そして何よりもガザ人民の無差別殺戮に狂奔するイスラエル・ネタニヤフ政権とこれを全面的に支える米バイデン政権への怒りに燃えて多くの人民が結集した。革命的・戦闘的労働者たちは、平和フォーラム傘下諸労組や「全労連」の諸労組において、既成の労働運動指導部を下から批判し突きあげ、多くの組合員を組織して彼らとともに集会に参加した。
 
反戦デモに参加した学生を退学処分にした愛知大学当局の反動性を
暴きだし反対の闘いを訴える学生たち(11月3日、国会前)
 わが同盟の情宣隊は、国会周辺の三ヵ所に陣どり、続々と結集する労働者・学生・人民にたいして、「憲法改悪阻止! 日本の軍事強国化反対!」「イスラエルによるガザ大虐殺を許すな!」の大見出しが躍るわが同盟のビラを次々と手渡した。「ガザ大虐殺を絶対に許すな!」わが情宣隊の呼びかけに、参加者は目を輝かせて「ガザの虐殺は許せない」「改憲を止めよう」と呼応してゆく。多くの参加者があちこちでビラを拡げ熱心に読み、また相互に討論を交わしている。
 参加者が続々と結集しつつあった午後一時に、この日の午前中に対イスラエル大使館闘争をたたかいぬいてきた首都圏のたたかう学生が国会前に登場した。「大軍拡・改憲を許すな!」の文字が躍る横幕を、そして「イスラエルのガザ人民大虐殺弾劾!」の横幕を掲げ、赤ハチマキを締めて、彼らは独自集会を開始する。
 「憲法改悪阻止!」「先制攻撃体制の構築反対!」「辺野古新基地建設阻止!」「『軍拡増税』反対!」学生たちの凜としたシュプレヒコールが国会前一帯に響きわたる。
 たたかう学生が発言にたった。「沖縄・南西諸島を軍事要塞化しようとする岸田政権の策動を許さない! いまこそ<反安保>の旗高くたたかおう!」
 さらに別の学生は、イスラエルによるガザ人民大虐殺を徹底的に弾劾した。「このシオニスト政権の暴虐を絶対に許さない! バイデン政権が虐殺者ネタニヤフ政権を支えていることも弾劾しよう!」
 
 退学処分反対のパンフレットを熱心に読む集会参加者
(11月3日、国会前) 
 そしてたたかう学生は、日米安保強化・改憲やロシアのウクライナ侵略などに反対する反戦のとりくみをすすめてきた愛大自治会役員にたいして、愛大当局が政府・文科省および警察権力と結託してふりおろしてきた「退学」処分攻撃の反動性をもあまねく人民のまえに明らかにし、これを怒りをこめて弾劾したのである。
 首都圏のたたかう学生たちは、四〇〇〇の参加者の先頭で、集会の戦闘的高揚のために最後までたたかいぬいた。
 わが革命的左翼は、岸田政権の大軍拡・憲法改悪にたいして、これを事実上翼賛する「連合」指導部や、「反安保」を放棄し「平和外交」を岸田政権にお願いする日共・志位指導部を弾劾しのりこえたたかってきた。それとともに、バイデン政権に全面的に支援されたネタニヤフ政権のガザ人民大虐殺を弾劾する闘いを、――プーチンのウクライナ侵略反対の闘いとともに――断固として創造してきた。これらを基礎に、この日の国会前集会において、結集した労働者・市民に闘いの指針を提起し彼らを鼓舞したのだ。
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ストップ・ジェノサイド!


11・5―10「緊急行動」が高揚

  十一月五日、十日の両日、「パレスチナに平和を! 緊急行動」が連続的に開催された。イスラエル軍がガザ北部への地上侵攻を本格化させ、病院や難民キャンプなどに身を寄せる人民への無差別攻撃を強行しているなかでおこなわれたこの「緊急行動」には、多くの労働者や市民が結集した。早稲田大学や国学院大学などの首都圏のたたかう学生たちもこの行動に参加し、集まった労働者・市民とともに「イスラエルのガザ人民虐殺弾劾!」の声をあげた。
   闘う学生が「ガザ人民虐殺弾劾!」の声をあげて怒りのデモ
(11月10日、東京)
   労働者・市民と共にデモに起つ闘う学生
(11月5日、東京)
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五千人の先頭で学生が奮闘


11・3「おおさか総がかり集会」 


 十一月三日に、大阪市北区の扇町公園で、「輝け!憲法 平和といのちと人権と おおさか総がかり集会」が開催された(主催は同行動実行委員会)。
 ネタニヤフ政権が放ったイスラエル軍は、地上部隊をガザに侵攻させるとともに、ガザ最大の難民キャンプに連日猛空爆をしかけ、パレスチナ人民皆殺し作戦に狂奔している。このシオニスト権力者の許しがたい蛮行にたいして、世界各地で労働者・人民が怒りの声をあげはじめている。そのただなかで開催されたこの集会に、労働者・市民五〇〇〇人が結集し、「イスラエルのガザ攻撃反対! 改憲・大軍拡反対!」の怒りの声をあげた。関西でたたかう革命的・戦闘的労働者たちは、職場深部での闘いを基礎にして多くの組合員とともに集会に結集した。神戸大、奈良女子大のたたかう学生は、たたかう労働者と連帯してこの集会の戦闘的高揚のために奮闘したのだ。
 
  学生の熱い呼びかけに参加者も呼応
(11月3日、大阪市)
   5000名がネタニヤフ政権の暴虐に抗議
(11月3日、扇町公園)
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アメリカ領事館に怒りの拳


10・30 福岡


  十月二十八日、イスラエルの戦争狂ネタニヤフ政権は「戦争の第二段階に入った」と宣言し、地上軍の大部隊をついにガザに突入させた。
 パレスチナ人民の大殺戮を許してなるものか! 三十日午後四時、反戦青年委員会のたたかう労働者は、このイスラエルの蛮行を全面的に支援するバイデン政権への怒りに燃え、在福岡のアメリカ領事館(福岡市中央区)への抗議行動に起ちあがった。
 たたかう労働者たちは抗議闘争を権力の妨害を許さず果敢にたたかった。ネタニヤフ政権の皆殺し攻撃への怒りのかけらもなく、ハマスとイスラエルを同列に並べ両者の行為は「国際法違反」だと非難する日共中央を弾劾し、全世界でガザ攻撃に反対して起ちあがっている労働者人民と連帯し唯一たたかったのである。
   パレスチナ人民を大虐殺するネタニヤフ政権を支援するバイデン政権を断固として弾劾
(10月30日、福岡市中央区)
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 ヤマトとの業務提携 



激増する小物荷物の区分・配達を強制する郵政経営陣

JP労組本部の全面協力を弾劾し極限的な労働強化をはねかえそう


 日本郵政・日本郵便経営陣は、十月二日から、ヤマト運輸からもちこまれた「ネコポス」を「クロネコゆうパケット」と名称をかえ委託配達を開始した。来年二月からは、「クロネコDM便」を「クロネコゆうメール」の名称で委託配達しようとしている。
 郵政経営陣は、歯止めのかからない郵便物減少と荷物分野でのシェア拡大の行き詰まりを打開するために、ヤマト運輸経営陣からもちかけられた「業務提携」に喜び勇んで飛びついたのである。絶対的な要員不足を強制してきた郵政経営陣は、いま収益を最大限確保するために、設備も人員も増やすことなく労働者をこき使ってヤマトからの委託配達を実施することに血眼となっているのだ。
 職場でたたかう郵政労働者のみなさん! われわれは、「事業の継続をはかるための重要なとりくみだ」とほざいて全面的に協力するJP労組本部を弾劾し、経営陣による飛躍的な労働強化の強制や労務管理強化に反対する闘いを職場から断固として創造していくのでなければならない。

1 業務提携による収益拡大を目論む経営陣

2 郵便労働者にいっそうの労働強化を強要

3 本部の全面協力を弾劾し労働強化・労務管理強化反対の闘いを!


 JP労組本部は、今回の「業務提携」を、「二〇二五年度には一六〇億円程度の営業利益が見込まれる」と手放しで褒めちぎっている。「事業の持続性確保」を掲げる本部は、ヤマト運輸の側から「業務提携」をもちかけたことをヤマトグループの「ポスト配達、薄物分野からの実質的撤退」ととらえ、郵便物減少に歯止めをかけ郵便・物流事業の赤字転落の危機を打開する転機とするために、委託配達の実施に全面協力しているのだ。
 しかし全国の職場では、「とうてい作業が追いつかない」「とてもやってられない」「ヤマトの下請けになるのか」という批判・反発が渦巻いている。これにたいして「失敗は許されない」とわめき、経営陣にかわって委託配達の成功にむけて仕事に励め≠ニ号令しているのが、本部労働貴族どもだ。ふざけるな!
 本部は「物量が増えても業務混乱を招くような事態を避けなければならない」と称して、経営陣との労使協議に埋没してきた。彼らは、「クロネコゆうパケット」の委託配達の段階的実施計画の策定に協力し、経営陣にたいして「社員のモチベーションアップ」策や、「最新小型・大型区分機およびパケット区分機の配備拡大」などの「意見提言」をおこない経営陣を尻押ししてきたのだ。そのうえさらに「要員不足解消」策と称して、かんぽコンサルタントの日本郵便への配転や、ヤマト経営陣から首切りを通告された「ネコメイト」を獲得することまでも提言してきた。ヤマト経営陣の大量首切りを容認する本部を弾劾せよ! そもそも土曜休配(二一年)・送達日数見直し(二二年)で雇止め=首切りを認めてきたのはいったい誰なのだ。要員不足の片棒を担いできたのは本部労働貴族ではないか。
 本部は、組合員の批判・反発を蹴飛ばし、会社の側にたって委託配達によって激増する作業を社員=組合員の「モチベーションアップ」や生産性向上によってのりきることを提言しているのだ。それは組合員を強欲な会社当局による強搾取の餌食にさしだすことでしかない。
 労働組合の側から提起した生産性向上のための「問題提起」とか「提言」が会社に受けいれられるならば、組合員はその施策実現のために社員として身を粉にして働かざるをえない。労働者自身の首を締めつけることになるのだ。こうして労働組合運動がますます会社に従属することによって、組合員の労組への帰属意識の衰退と組合離れが進行するのだ。
 全国のたたかう郵政労働者のみなさん! 郵政経営陣のヤマトとの「業務提携」に全面的に協力するJP労組本部を弾劾し、職場で渦巻く組合員の怒りを結集し、飛躍的な労働強化や労務管理強化に反対する闘いをまきおこそう! 本部が経営陣に提言する「労働力確保」の欺瞞性を徹底的に暴露せよ! 彼らは、会社当局が机上で作成した「新たな要員算出標準」なる必要人員数を前提にして「要員不足の解消」を叫んでいるにすぎないのだ。労使協議に埋没する本部を許さず、大幅増員をかちとろう! 組合員へのいっそうの労働強化の強制によって職場では交通事故や労働災害が多発し、精神疾患などの病休者が続出している。これらの諸問題を組合要求として練りあげ、労働組合を主体にした闘いを職場から創意工夫して粘り強く創造しよう。大量首切り攻撃とたたかうヤマト労働者と連帯してたたかおう! そして労働組合の戦闘的強化をかちとろう! わが革命的戦列を強化・拡大し、もって二四春闘の戦闘的爆発をめざしてたたかおうではないか!
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代執行許すな! 大浦湾埋立て阻止!

県民集会に一八〇〇が結集

11・5 沖縄・北谷町

 十一月五日、沖縄県北谷町の北谷ドームにおいて「国による代執行を許さない! 県民大集会」(主催・オール沖縄会議)が開催された。大浦湾埋め立て工事を何がなんでも強行するために強権をふるう岸田政権を許すな! 三年ぶりとなる大規模集会には、怒りに燃えた労働者・学生・市民一八〇〇名が結集し、「辺野古新基地建設阻止!」の雄叫びをあげた。
 戦闘的・革命的労働者たちは、各労働組合や各地域から闘いを創造し集会に結集した。琉球大、沖縄国際大のたたかう学生たちは、「反安保」を放棄する既成反対運動をのりこえるかたちで<日米グローバル同盟粉砕>の方向性を鮮明にして奮闘したのだ。
<反安保>の旗高くたたかう学生たち
(11月5日、北谷町)
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