第2787号(2023年9月25日)の内容
<1面>
首相官邸に改憲阻止の拳 9・13
極反動の岸田改造内閣に全学連が弾劾の嵐
<2面>
愛知県警のデッチあげを許すな
愛大生・名大生・東海支社への不当捜索弾劾!
<3面>
関西の労働者にたいする不当逮捕弾劾!
新型コロナ「5類移行」――福祉職場で感染者続出
<4〜5面>
電機連合第71回大会
軍拡・改憲・原発推進を翼賛する労働貴族を許すな
国民民主元副代表を首相補佐官に
Topics そごう・西武労組見殺しのUA労働貴族に批判噴出
<6面>
第61回国際反戦集会
海外からのメッセージ C
LALIT(モーリシャス)
イサイチコフ(ロシア)
「解放」最新号
首相官邸に改憲阻止の拳 9・13 大軍拡阻止! 日米グローバル同盟粉砕! 極反動の岸田改造内閣に全学連が弾劾の嵐
首相・岸田は、新たな防衛相に、「安保三文書」にかんする与党実務者協議の主要メンバーとして軍事費倍増や殺傷兵器の海外輸出の推進などの旗振り役であった木原稔(元首相補佐官)を、財務相には、通常国会で「防衛力強化資金」を創設する軍拡財源法の制定をおしすすめた鈴木俊一(留任)をすえるなど、再改造内閣の陣容を軍事タカ派の連中で固めた。この新たな布陣のもとに岸田は、八兆円を超える莫大な軍事費(二〇二四年度)を投じての大軍拡に、そして臨時国会において改憲条文案の策定に全体重をかけて突きすすもうとしているのだ。対中国・対北朝鮮の核軍事包囲網を構築せんとするバイデン政権の要求に応えて、アメリカ主導の多国間軍事同盟を担う軍事強国へと日本国家を飛躍させるために、先制攻撃体制の構築と憲法大改悪というウルトラ反動攻撃を一挙にふりおろしているのが岸田政権なのだ。 この重大な局面で、「連合」指導部は軍事費倍増などの岸田政権の戦争政策を公然と支持し、傘下の労組から「改憲・大軍拡反対」の声があがることを上から抑圧している。日共の志位指導部は、――安保・自衛隊問題やウクライナ問題をめぐる党内対立の深刻化のゆえに――いっさいの大衆運動から逃げまわっている有様なのだ。 この「連合」指導部や日共中央の犯罪的対応を満腔の怒りを込めて弾劾し・既成反対運動の総死滅状況を断固としてのりこえるかたちで、全学連は首相官邸前において、「改憲・大軍拡阻止! 日米グローバル同盟の強化粉砕!」の闘いの炎を燃えあがらせたのだ。 岸田の車列に怒りのシュプレヒコール 午前十時四十五分、たたかう学生たちが首相官邸前に登場した。彼らは「岸田政権による憲法改悪・大軍拡阻止! 安保の強化粉砕! ファシズム反対!」と大書された横断幕をひろげ、真紅の全学連旗および各大学ののぼり旗も林立させ、ただちに闘争を開始した。 ちょうどこの頃、首相・岸田は自民党本部において新四役を決定する役員会にのぞんでいた。まさにこれから、改造内閣の組閣のために官邸へと向かおうとしていたのであった。 労働者・人民に改憲・大軍拡をはじめとする反動総攻撃をふりおろすための新たな布陣を固めようとしている岸田を断じて許すな! たたかう学生たちは怒りに燃えて拳をふりあげた。 「改憲条文案の策定阻止!」「軍事費の大増額反対!」「沖縄・南西諸島へのミサイル配備阻止!」「多国間軍事演習の連続的強行反対!」「基地撤去・安保破棄めざしてたたかうぞ!」 首相官邸一帯は、学生たちの怒りの声が大きく響きわたり、一気に戦闘的な熱気に包まれた。 警察権力・機動隊が大慌てで弾圧体制を強化しはじめる。歩道のところどころでは何人ものSPが配置され、わが全学連の部隊を苦にがしい顔でにらみつける。 そのときだ。午前十時五十五分、自民党本部の方向から黒塗りの車が数台連なって官邸前の交差点へと向かってきた。岸田だ! たたかう学生たちは、岸田が乗っている車列に向かってさらに怒濤のごとくシュプレヒコールを浴びせかけた。 「大軍拡を粉砕するぞ!」「労働者・人民への貧困の強制を許さないぞ!」「ファシズム反対!」「岸田政権を打倒するぞ!」「労学の実力で打倒するぞ!」 たたかう学生たちは、岸田が改造内閣を発足させんとしていたその矢先に、岸田その人に直接怒りの拳を断固として叩きつけたのだ。 岸田政権の反動総攻撃を打ち砕け! 官邸前で戦闘宣言 全学連のたたかう学生たちはさらに意気高く、官邸前で集会をつづけた。 有木委員長がマイクを握り、気迫に満ちたアジテーションをくりひろげた。 「首相・岸田は新たな布陣のもと、過去最大の八兆円もの軍事費を投じての大軍拡および憲法改悪に拍車をかけようとしている。日本を『戦争をする国』に飛躍させることを狙ったこの一大反動攻撃を断固として打ち砕け! アメリカ・韓国・オーストラリア・イギリス・カナダなどとともに連続的に強行している『軍事演習』という名の対中国・対北朝鮮の軍事行動に反対せよ! 日米グローバル同盟粉砕! 米―中・露激突下で台湾・朝鮮半島を焦点として高まる戦乱勃発の危機を突き破る反戦闘争を断固として巻きおこせ! いっさいの闘いを放棄する日共中央を弾劾し、反戦反安保・改憲阻止の闘いの大爆発をかちとれ!」 さらに有木委員長は力強く訴えた。岸田政権が戦争のできる軍事強国へと日本国家を改造するために強権的=軍事的支配体制の強化に一挙にのりだしている、これに断固として反対せよ、と彼は鮮明にした。 「労働者・人民を総監視する体制の強化のためのマイナンバー制度反対! 岸田政権は労働者・人民の対政府のあらゆる運動の破壊を狙っているのだ。このネオ・ファシズム的な攻撃を打ち砕け! 革命的学生運動への破壊攻撃を粉砕せよ!『ファシズム反対』の旗のもと、いっさいの弾圧を木っ端微塵に打ち砕き、前進しよう! 岸田日本型ネオ・ファシズム政権の打倒めざしてたたかおう!」 「ヨシ!」有木委員長の闘志みなぎる提起に、すべての学生たちがたたかう決意を込めて呼応した。 つづいて、たたかう学生たちが今秋期闘争に向けたたたかう決意を次々と表明した。 大軍拡・軍事研究推進のために研究者・技術者への監視体制を強化することを狙う「セキュリティ・クリアランス制度」なるものの導入、このネオ・ファシズム的な策動を許すな! 辺野古新基地建設工事にかんする最高裁反動判決をタテにした大浦湾の埋め立て工事の推進や、勝連駐屯地への陸自ミサイルの配備など、沖縄を米日両軍の対中国の戦争出撃拠点として強化する策動を断固として打ち砕く闘いを、「日米グローバル同盟の強化反対」の旗幟を鮮明にして推進しよう!――このように、岸田政権がこの秋にもたくらんでいる反動諸攻撃に反対する闘いを労働者・人民の最先頭でおしすすめてゆくことを、たたかう学生たちは熱烈に訴えた。 こうして全学連のたたかう学生たちは、警察権力によるいっさいの弾圧を許すことなく、首相官邸にたいする闘争を終始戦闘的にたたかいぬいた。まさに反動総攻撃にうってでる岸田日本型ネオ・ファシズム政権にたいする断固たる戦闘宣言を叩きつけたのだ。 反戦反安保・改憲阻止闘争の大爆発をかちとれ! 9・13闘争において、わが全学連のたたかう学生たちは、改造内閣を発足させんとしていた首相・岸田および新閣僚どもが参集する首相官邸の土手っ腹に、「憲法改悪・大軍拡・日米軍事同盟の飛躍的強化粉砕!」の怒りの巨弾を断固として叩きこんだ。 すべてのたたかう労働者・学生諸君! この全学連の9・13闘争につづいて、今こそ岸田政権による反動諸攻撃を打ち砕くために決意も新たに総決起しようではないか! 岸田政権による大軍拡・改憲を翼賛する「連合」指導部の犯罪および一切の大衆運動の組織化を放棄する日共・志位指導部の腐敗を弾劾し、労学両戦線から、反戦反安保・改憲阻止の闘いを断固として巻きおこせ! 岸田政権はいま、朝鮮半島・南シナ海・西太平洋の各地域における米軍主導の多国間軍事演習(韓・豪・英・加など)に日本国軍を連続的に参加させている。この「軍事演習」の名による対中国・対北朝鮮の軍事行動に断固反対せよ! 日本国軍を米軍とともに戦う軍隊へと一挙に強化するための大軍拡(巡航ミサイル・トマホークの導入、国産長射程ミサイルの開発、一兆円の巨費を投じての砲弾・弾薬の大量備蓄など)を打ち砕け! 沖縄・南西諸島へのミサイル配備、辺野古への米海兵隊新基地建設を阻止する闘いを、現地闘争をたたかう沖縄の労働者・学生を先頭にして全国から巻きおこせ! 「反安保」を放棄する日共中央翼下の反対運動をのりこえ、「日米軍事同盟の対中国グローバル同盟としての強化反対」の旗幟を鮮明にしてたたかおう! アジア太平洋版NATOの構築を許すな! 基地撤去・安保破棄めざしてたたかおう! 日米軍事同盟の強化に反対すると同時に、「台湾併呑」を狙う中国ネオ・スターリン主義権力者による軍事的強硬策に断固反対せよ! 北朝鮮の核武装・ミサイル発射弾劾! <新東西冷戦>下の熱核戦争=第三次世界大戦勃発の危機を突き破る革命的反戦闘争を断固として創造しようではないか。台湾・朝鮮半島を焦点にして戦乱勃発の危機が高まる今、米・日・韓と中・露・北朝鮮の権力者どもによる「軍事演習」という名の相互対抗的な軍事行動に断固反対する反戦闘争の嵐を巻きおこせ! 十月十六日にも開会する臨時国会において、岸田自民党政権は改憲条文案の策定・国会提出に向けた策動に――日本維新の会・国民民主党という改憲翼賛勢力との連携をいっそう強化しながら――一挙に突きすすもうとしている。断じて許すな! 今こそ全学連のたたかう学生は、職場深部でたたかう労働者と連帯して、国会・首相官邸を幾重にも包囲する「改憲阻止!」のうねりを巻きおこせ!「日米グローバル同盟の強化反対」・「ファシズム反対」の旗幟を鮮明にして、改憲阻止の巨大な反対闘争を創造せよ! それとともに、岸田政権が「戦争する国・日本」にふさわしい強権的=軍事的支配体制の一挙的強化に突きすすんでいることを断じて許してはならない。軍産学一体の軍事研究の推進、大学を軍事研究・イノベーションの拠点たらしめるための大学への国家的統制の強化などのネオ・ファシズム的ないっさいの攻撃に反対せよ! 政府・文科省に尻を叩かれた反動大学当局者による学生自治会への破壊攻撃を粉砕せよ! 既成反対運動の総死滅というべき状況を突き破り、岸田日本型ネオ・ファシズム政権による反動攻撃にたいして、唯一仁王立ちとなってたたかっているのが、わが革命的左翼にほかならない。今こそわれわれは、「ファシズム反対」の旗のもとに労働者・人民・学生の団結を創造しつつ、岸田政権の反動総攻撃を打ち砕こうではないか! 敵国家権力による一切の弾圧を打ち砕き、前進しよう! これら反戦反安保・改憲阻止の闘いとともに、われわれは、<プーチンの戦争>を打ち砕くウクライナ反戦闘争の巨大な前進を切りひらこうではないか! ウクライナの軍と人民の反転攻勢においつめられたプーチン政権によるウクライナ諸都市へのミサイル攻撃・人民虐殺を弾劾せよ!「ロシアよりもNATOが悪い」などとほざき事実上プーチンを擁護する自称「左翼」どもの腐敗を弾劾し、そしてまたウクライナ反戦の運動から逃げまわり「国連での平和的解決」を唱えるだけの日共中央をのりこえ、日本の地において、ロシアのウクライナ侵略反対の闘いを断固推進せよ! そしてこの闘いを全世界に波及させ、断末魔のプーチン政権を全世界労働者・人民の怒りで包囲しようではないか! すべてのたたかう労働者・学生は、全国から闘いに起て! 9・24革共同政治集会に総結集せよ! |
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愛知県警の「詐欺罪」デッチあげを許すな
権力と結託した川井当局の自治会役員「退学処分」弾劾! 「現代のレッドパージ攻撃」を全学連の総力で粉砕せよ! 日本マルクス主義学生同盟・革命的マルクス主義派 マル学同革マル派東海地方委員会 (1) 九月六日、愛知県警・公安三課は、「詐欺罪」なる容疑をデッチあげて、豊橋市の愛知大生の住居、名古屋市中区の名古屋大生らの住居、計三ヵ所にたいする不当捜索を強行した。そして、翌七日に解放社東海支社にたいする捜索をもおこなった。 なお愛知県警は、六日に愛大の反動当局者に先導されるかたちで、豊橋校舎学生会館・学生自治会室の捜索をも強行しようとしたが、自治会委員長のたたかう学生がこれを撃退した。たたかう学生が捜索令状に記載された学生会館の住所が間違っていることを的確につかみ、「不当捜索は絶対に許さない」と警察権力を二時間以上にわたって追及し、自治会室に一歩も入れさせずに学館捜索をうち砕いたのである。 われわれは、革命的学生運動を破壊することを狙った警察権力による愛大、名大の学生自治会役員にたいする不当捜索を怒りをこめて弾劾する!「詐欺罪」を捏造した治安維持法型の弾圧を断じて許しはしない。 マル学同東海地方委員会に指導された愛大のたたかう学生は、名古屋大学のたたかう学生とともに、岸田政権が警察権力を動員して強行したネオ・ファシズム的な弾圧攻撃を粉砕するために、そしてまたこの政府・警察権力と結託した川井当局による「退学処分」攻撃をうち砕くために、秋学期を迎えた愛大キャンパスにおいて総力をあげて闘いを創造している。 (2) 愛知県警・公安三課は、愛大生、名大生ら学生が、二〇一七年に名古屋市からの「臨時福祉給付金(一万五〇〇〇円)」について、「税法上の扶養親族等」に該当するにもかかわらず、故意にそれを偽って名古屋市に申請し、給付金を受け取った「詐欺」などという容疑で、捜索をおこなった。だがその「容疑」なるものは、公安三課が捏造したもの以外のなにものでもない。 学生たちは、名古屋市当局から「給付金の対象となる方に申請書をお送りいたします」とはっきりと記された「申請書」が自宅に送られてきたので、その申請書を自治体宛てに送り返しただけのことである。 その申請内容に何らかの不備があったのならば、自治体は申請者にそれを指摘し・返還請求をおこなわなければならない。その返還請求の時効は「五年」と法律で定められている。だがしかし、名古屋市当局は六年後のこんにちにいたるまで返還をもとめる業務をおこなわなかった。 にもかかわらず公安三課は、突如として「詐欺罪」を無理矢理にデッチあげて捜査を開始したのである。 もとより、「税法上の扶養親族等」に学生たちがなっているか否かは、所得税納付の手続きをおこなう主体たる親しか知りえない情報である。その情報を子息である学生たちは関知していなかったにもかかわらず、警察権力は「故意に自治体を欺いた」などと「詐欺罪」をデッチあげたのだ。まさにそれは、愛大や名大の自治諸団体の役員である学生たちにたいする政治的弾圧を目的とした不当極まりない「罪」の捏造にほかならないのである。 愛大のたたかう学生は、名大生とともに、愛知県警による家宅捜索の不当性を暴きだす社会的な反撃にただちにうってでた。捜索の翌日の九月七日に豊橋市内で、代理人弁護士とともに記者会見を開催した。この記者会見には、このかん愛大生の川井当局にたいする闘いを報じてきた県下の四社が駆けつけた。 記者会見では、「詐欺罪」の容疑で不当捜索をうけた学生が、その不当性をあますところなく暴露した。 この記者会見に参加したジャーナリストたちは、「警察は何の詐欺だというのですか」「なんで公安が動いているのか」「警察の捜査はあまりにも異常だ」と口々に批判・疑問の声をあげたのである。 〔そして、三人の学生の親たちもまた「警察はウソをついている」と異口同音に怒りを表明している。なおこうした反撃に包囲されて、警察は容疑者の逮捕は今もなおおこなっていない。〕 こうして社会的にも公安警察の弾圧のファシズム性を暴露する追求をおこなってきた学生たちは、警察権力による「全学連活動家=詐欺集団」などというフレームアップを決して許すことなく、公安警察と川井当局にたいする社会的包囲網を着々とつくりあげてきたのである。 (3) 愛知県警・公安三課による愛大生・名大生ら三名にたいする家宅捜索は、愛大の学長選投票日(九月五日)の翌日に強行された(開票は八日)。川井学長一派がおしたてた「後継候補」の敗色がいよいよ濃厚となったこのタイミングでなされた不当捜索は、同時に警察権力がこうした援護射撃をしなければならないほど川井当局が断崖絶壁にたっていることを白日にさらすものであった。 事実、この不当捜索の二日後の九月八日には、愛知大学の学長選の開票がおこなわれ、「川井後継候補」で自治会弾圧の先鋒にたってきた小林副学長が、対立候補に惨敗を喫した。たたかう学生たちを先頭とした愛大自治会の二ヵ月におよぶ「退学処分反対」「川井反動体制打倒」の大衆的な闘いの大爆発によって、そしてこれと共振するかたちでの川井当局にたいする教職員からの怒りの噴出によって、学生自治会破壊に狂奔してきた川井反動体制をついに粉砕したのだ。 だがしかし、十一月までのわずかな任期を残すだけとなった「死に体」の川井学長一派は、姑息にも九月十五日に自治会役員三名にたいする「退学処分」を強行した。「ウクライナ反戦のデモに自治会幟を掲げた」「学費値上げ反対の看板をだした」ことを「処分の理由」にして! 川井一派は、学長選での敗北が必至と見るや、警察権力にすがりついて自治会への政治的弾圧を懇願し、そして権力による不当捜索を導き入れたその手で「退学決定」をおこなったのである。 まさにこのことにこそ、愛知県警の不当捜索と川井当局による退学処分が文字どおり一体のものであり、それらは警察権力と川井当局とが固く結託しての学生自治会破壊を狙った未曽有の大弾圧にほかならないことが赤裸々となっているではないか。 われわれは、警察権力と結託した川井学長一派による「退学」攻撃を満腔の怒りをこめて弾劾する。 愛大自治会のたたかう学生は、サークル員たちとともに、これを粉砕する闘いを大爆発させることをここに宣言する。 (4) これほどまでに川井反動当局を追いこんだのは、いうまでもなく愛大のたたかう学生たちが多くのサークル員を組織しつつ創造してきた「川井反動体制打倒」の巨大な闘争にほかならない。 六月三十日付で川井学長名の「退学予定通知」を自治会役員三名にたいして突きつけられて以来、たたかう学生たちは「退学処分反対」の闘いをキャンパスから大きくつくりだしてきた。川井学長一派が吉村委員長ら自治会役員を「退学」に追いこむことで学生自治会を破壊するという攻撃にでてきた以上、われわれも「川井学長一派の首をとる闘い」にうってでる。このように決断して、愛大のたたかう学生は「川井反動体制打倒」の闘いを学生自治会を主体にして全力で推進してきたのである。 七月十七日の自治委員会においては自治委員の総意で吉村君を自治会委員長に再選出するとともに、吉村君らへの「退学処分」攻撃に大衆的に反撃する方針を全会一致で確認。それ以後、音楽系サークルを中心とする各サークルから「川井当局による退学処分反対」「川井反動体制を刷新しよう」の声がうねりのように巻き起こっていった。 このたたかう愛大生には、北から南まで全国の大学生たちから「自治会役員の退学処分を私たち全国の学生は許さない」「川井学長に負けるな」というメッセージが怒濤のように寄せられた。「退学処分粉砕」の愛大闘争は、全国学生の共通の闘いに発展したのだ。 そして、労働戦線の深部でたたかう全国の労働者からも檄布・檄文が次々と寄せられた。たたかう愛大生は、悪辣な労働組合破壊をうち砕く闘いを不屈の精神で創造してきた労働者から直接届けられた熱い檄をみぞおちでうけとめて、沸騰する酷暑のまっただなかで闘志を燃やして全力でたたかってきたのである。 この愛大生の闘いの息吹は、教職員にも広く浸透していった。学生たちが所属する文学部の教授会(七月二十日)で、約半数の教員が「退学反対」の票を投じ、その議事録を学長にあげることが決定された。このことに象徴されるように、教職員からも「処分反対」の声が噴きあがったのである。それは学長選で、「退学処分」を主導してきた小林副学長が大惨敗を喫するというかたちで劇的に示されたのであった。 そしていま、政府・警察権力と川井当局との黒い結託を暴きだす愛大生のイデオロギー的=組織的闘いは、学生にとどまらず教職員のなかにも広く浸透していき、「政府・警察と川井当局との黒い結託を断ち切れ」の声がキャンパスから轟きわたっているのだ。 たたかう学生を先頭とする愛大自治会は、昨二〇二二年五月二十六日に川井当局が「学生会館の管理運営権の学生からの剥奪」「学生自治会費の委託徴収の廃止」を一方的に宣言して以来、これをうち砕くための学生自治会運動を一年四ヵ月にわたってキャンパスから断固として創造してきた。 学長の宣言からわずか二週間後の昨年六月九日には、四〇〇名の学生を結集して学生大会を実現、その直後には約二〇〇名の学生たちが幟を林立させて本館にむけてデモを敢行。そしてその二週間後の六月二十三日にも、再び約二〇〇名の学内デモを敢行した。 このような闘いとともに、学生が「47協定」にもとづいて学生会館・サークル棟を自主的に管理していく組織的な闘いをもおしすすめてきたのである。 こうした学生自治会の大衆的な反撃の闘いに追いつめられた川井当局は、「学内集会・デモの禁止」「違反した者の処分」を明記した「施設使用規程」を一方的に施行した(昨年十一月)。 このファシズム的な弾圧規程をデッチあげた川井当局にたいして、昨年十二月十三日には、サークル・部活など三十六団体の代表約八十名が結集して、学生自治破壊に反対する闘いを全国の学生と連帯しておしすすめることを確認した。そして翌年初頭には、学生自治会の総意にもとづいて、裁判闘争や人権救済申し立てをもおこなってきたのである。 こうした闘いにまたしても追いつめられていった川井当局が、「処分」をふりかざして自治会のリーダーにたいする「警告」攻撃を開始したことにたいしても、学生大会(今年六月八日)に一五五名が結集して、「コロナ前のような完全な愛大祭の実現」とともに「処分をふりかざした自治会委員長にたいする警告弾劾」を学生の総意に高め、反撃の闘いを創造してきたのである。 こうした全国でも突出した規模での壮大な闘いを一年四ヵ月にわたって営々と創造してきた愛大自治会。この学生自治会を潰すためには、役員を「退学」に追いこむ以外にないと――警察権力との共謀のうえで――策謀したのが川井当局にほかならない。だがしかし、このウルトラ反動攻撃にたいしても、先述したように、愛大のたたかう学生たちは「川井反動体制打倒」の闘いをキャンパスから大きく創造してきたのである。 そしてそのただなかで、川井当局が「彼らは革マル派だから排除するのは当然」とうそぶいていることをつかんだたたかう学生たちは、むしろこれを最大限に利用して「革マル派だからこそ、岸田政府・警察権力と結託した川井当局のネオ・ファシズム的な攻撃に立ち向かうことができるのだ。革マル派とともに起とう」と学生たちに訴え、わが革命的左翼にたいする圧倒的な共感をつくりだし・たたかう戦列を拡大しているのである。 まさにこの革命性と大衆性のゆえに、愛大自治会とその中心的な担い手であるたたかう学生にたいしては、川井当局とそれを支えてきた権力からの憎しみに満ちた集中的な弾圧が仕掛けられているのだ。 愛大のたたかう学生たちはいま、川井反動一派が忌み嫌う真紅の愛大自治会旗を公然と高く掲げつつ、断末魔の反動当局者とこれを支える警察権力にたいする闘いを断固として巻き起こしている。全国の全学連のたたかう学生も、たたかう愛大生にたいする支援闘争に起て! (5) 全学連活動家である学生にたいする警察権力の不当捜索こそは、岸田日本型ネオ・ファシズム政権による革命的左翼にたいする治安維持法型の攻撃にほかならない。岸田政府・文科省ならびに警察権力は、学生戦線において権力の走狗ブクロ派はもちろんのこと日共=民青も完全に雲散霧消したなかで、ひとり学生自治会や文連を守り発展させ革命的学生運動の前進をきりひらいている全学連への階級的憎悪をたぎらせている。まさにそれゆえに、キャンパスからウクライナ反戦闘争、大軍拡・憲法改悪に反対する闘争を創造している全学連の運動とたたかう学生の組織を破壊するための総攻撃にうってでているのである。 ロシアのウクライナ侵略を震源として、東アジアでもアメリカ・日本・韓国と中国・ロシア・北朝鮮との政治的・軍事的角逐がいっそう激化している。朝鮮半島、台湾、南シナ海では熱核戦争の勃発の危機が高まってさえいるのだ。 こうした東アジア情勢の緊迫のもとで、日本帝国主義の岸田政権は、バイデン政権と日米軍事同盟を飛躍的に強化し・大軍拡をおしすすめるとともに、大学を軍事研究や国策研究の拠点たらしめるための国家的統制を強めている。大学から戦争政策や軍事研究に反対する反体制的な運動を根絶するための攻撃を強めているのが政府・文科省なのだ。 愛知大学の川井学長一派は、この政府・文科省ならびに警察権力と結びつきを強めつつ、しかも学内の日本共産党系教員のなかの反動的な部分を抱きこんで学生自治会にたいする狂乱的な弾圧をほしいままにしてきた。そのなかで自治会役員を「退学」に追いこむために「えん罪」に陥れる陰謀をも駆使してきた。まさにそれは、「四位一体での現代のレッドパージ攻撃」にほかならないのである。 いま不眠不休でおしすすめられている愛知大学、名古屋大学のたたかう学生たちの闘いは、学生戦線において国家権力やその軍門に下った反動当局と対峙する最前線の闘いである。全国のたたかう学生はいまこそ、東海地方のたたかう学生と団結をいっそう強め、「現代のレッドパージ攻撃」を粉砕する闘いにともに起ちあがれ! 革命的学生運動を破壊する暴風をうち破って全学連運動のさらなる前進をきりひらくために奮闘しよう! わがマル学同革マル派は、すべてのたたかう学生たちの最先頭で、現下の闘いを牽引する決意である。 (九月十七日) |
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治安維持法型弾圧を打ち砕け 二〇二三年九月九日、大阪府警は反戦平和運動にとりくみ労働組合運動をすすめている滋賀県湖南市在住の介護労働者Aさんを「電子計算機使用詐欺」などという容疑で不当にも逮捕し、今なお府警本部に勾留しつづけて連日長時間にわたる「取り調べ」を強行している(九月十七日現在)。また府警は逮捕と同時にAさんの自宅や職場を家宅捜索したのみならず、Aさんを「革マル派活動家」と見たてて、解放社関西支社などへの捜索をも強行したのだ。 驚くべき刑事事件のねつ造 大阪府警は、昨年四月から今年四月までの一年間に、Aさんが「不正乗車」を四回くりかえして合計八九〇円分の運賃支払いを免れたなどとえがきだし、これを「詐欺行為」だと決めつけている。許しがたいことに、Aさんに着せられた「電子計算機使用詐欺」などという容疑は、府警によって完全にねつ造されたものなのだ。 たとえば今回の「被疑事実」には、次のようなものがあげつらわれている。 Aさんは自宅の最寄り駅であるJR線のX駅で新大阪駅までの乗車券を購入し列車に乗車。途中で新快速電車に乗り換え新大阪駅でいったん下車した後、今度は同駅で反対方向に向かう普通列車にふたたび乗り換えて数駅分Uターンし、目的地であるY駅で降りた。AさんはそこでX駅で購入した乗車券を自動改札機に投入して改札口を通過した――。 大阪府警は、新大阪からY駅までの旅客運賃、一六〇円を「財産上不法の利益」などとみなし、この少額の運賃を不正に得るために、Aさんは「虚偽の電磁的記録」を自動改札機に読みこませたなどというストーリーをデッチあげているのだ(他の三回もこれとほぼ同じ)。 右のような「折り返し乗車」――二枚の乗車券を使い途中の運賃をごまかすいわゆる「キセル乗車」とは異なる――は巷で頻繁におこなわれている。しかも鉄道会社が「折り返し乗車」をした乗客に運賃不足分を支払わせた例などほとんど皆無である。この世上ありふれた行為が、十年以下の懲役刑が定められている「詐欺」という極めて重い罪として刑事事件化され、しかも任意の捜査を経ることもなく、いきなり逮捕や家宅捜索などの強制捜査の対象とされるなどということはかつてなかった。だが府警は、通常ならば微罪にも問えないことを無理矢理に事件化するために、「被疑事実」の冒頭に、Aさんは「革マル派の活動家である」などとあえて書きこみ、本件をあたかもわが同盟の組織的犯行であるかのようにえがきだして強制捜査を強行したのだ。極めて政治的な不当弾圧にほかならない。 事実、府警のデカどもは、Aさんの行動を把握するために長期間にわたってAさんを直接尾行し、監視カメラの映像データを解析し、SNSや電話の盗聴などの手段を駆使するなど、事件をデッチあげるために徹底的な監視体制をとったのだ。 ちなみに、右のようなAさんの乗車のしかたは、そもそも「電子計算機使用詐欺」罪を構成する要件に当てはまらないのであって、これを犯罪に問うこと自体がまったく不当である。「電子計算機使用詐欺」罪が成立するためには、自動改札機に「虚偽の電磁的記録」を読みこませ「財産上不法の利益」を得たとしなければならない。しかも故意性の有無が犯罪成立の条件とされている。 だが第一に、Aさんが目的地のY駅の自動改札機に読みこませた乗車券記録(乗車駅と乗車時刻と有効乗車区間)には何ら「虚偽の情報」は含まれていなかった。第二に、自動改札機の側にも乗客が乗車した途中の経路をチェックする機能がなかったし、駅構内には「折り返し乗車」した場合に駅員に通告して精算手続きをするように乗客に求める掲示の類など、乗客への告知も一切なかった。そして第三に、AさんはY駅までに足りる金額の乗車券を自動改札機に投入し自動改札機が開扉したから改札口を通過したまでであって、そこに「財産上不法の利益」を得ようとする「故意」などありはしなかった。加えて府警があげつらう「不法の利益」なるものは極めて微々たる金額にすぎない。 明らかに府警は、政治的思惑にもとづいてAさんをデッチあげ逮捕し長期間にわたって不当に勾留しているのだ。 ネオ・ファシズム的弾圧を粉砕せよ 警察権力は、反戦平和や原発再稼働反対などを訴え労働組合運動に熱心にとりくんできたAさんに「革マル派活動家」と烙印し、革マル派が組織的に「不正乗車」をくりかえしているかのようなフレームアップをおこなった。警察権力のリークを受けて一部のマスコミは「警察が革マル派の組織の解明を進めていたところ、今回の容疑が浮上した」などと、今回の事件の背景と権力の狙いをあけすけに報じてもいる。今回の事件はわが同盟を標的にした治安維持法型の弾圧にほかならないのだ。 大軍拡と改憲に向けて突きすすんでいる岸田日本型ネオ・ファシズム政権は、強権的な支配体制をいま一段と強化し、政府の戦争政策に唯一立ち向かうわが同盟革マル派に集中的に弾圧を振り下ろしてきている。今回の大阪府警による労働者Aさんにたいする不当逮捕は、愛知県警による東海地方のたたかう学生たちにたいする弾圧と同時に強行された。このことは、国家権力中枢の指令のもとに一斉攻撃が開始されたことをしめしている。 すべての労働者・学生諸君、われわれは革命的警戒心を発揮し、一切のネオ・ファシズム的攻撃を打ち砕き、反戦・反安保・反改憲の闘いをさらに前進させようではないか。 |
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新型コロナ「5類移行」後の福祉職場で感染者続出 岸田政権の感染対策放棄を許すな 岸田政権は、五月八日をもって新型コロナ感染症の感染症法上の分類を2類からインフルエンザなどと同等の5類に引き下げ、感染対策を大幅に緩和した。この政府による感染対策の事実上の放棄は、コロナ感染で苦しんでいる数多の人々、とりわけ高齢者やその治療・ケアに苦闘している全国の看護・介護労働者たちをさらに追いつめるものになっている。 私が働いている福祉職場では昨年大きなクラスターが発生し、多くの入居者や介護・看護労働者たちが感染した。労働者たちはこれを再びくりかえすまいと、感染対策上の努力をしてきた。しかし、今回再びクラスターが発生し、ついに入居者が亡くなってしまった。 いまや昨年の第八波をしのぐ感染拡大が全国各地におよんでいる。高齢者やそのケアを担っている全国の介護・看護労働者たちはさらに過酷な現実に直面させられている。これは、岸田政権による「5類移行」にともなうコロナ感染対策の放棄によって生みだされたものにほかならないのだ。同時にこの国の政策のもとで施設経営者どもが、感染が拡大することにもかまわずに、施設内の感染対策を一気に緩和したことによって引きおこされたものにほかならない。入居している高齢者や、介護・看護労働者たちは再び感染し、心も体も傷ついている。感染対策を放棄した岸田政権とそれに追随する施設経営者を私は絶対許さない。怒りをバネに職場から闘いを創りだすぞ! (以下、見出し) 再び感染拡大! 命を落とす高齢者 介護・看護労働者に感染の危険と労働強化を強制 怒る労働者を組織し断固たたかうぞ! |
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電機連合第七十一回定期大会 政府の軍拡・改憲・原発推進を翼賛する労働貴族を許すな 七月七日に開催された電機連合第七十一回定期大会において、電機連合本部と大手企業労組指導部が主導して、二三春闘の総括と「二〇二二・二三年度運動方針の補強」が原案どおり確認された。彼ら労働貴族は、本大会を二一年度に制定した「中期運動方針」を「具現化する大会」として位置づけ、「一人ひとりが輝く持続可能な社会の実現」に向けて「これまで以上に政策・制度実現力の強化をはかる」こと、そのための「組織力の強化」を誓いあったのである。 われわれはまず、昨年七月の電機連合第七十回大会から組合員が五三〇〇名も激減する事態を許している電機労働貴族どもを弾劾しなければならない。電機独占資本家どもは、DXやGXをめぐる国際競争に敗退しているなかで、行政のデジタル化、AI・量子コンピュータ・半導体の開発、防衛・軍需産業の拡大、原発再稼働などの日本政府の国策推進を渡りに船として、自企業の生き残りのための道を突進している。組合員の激減は、このようなドラスティックな事業再編とそれにともなう首切り攻撃に電機労働貴族どもが全面協力しているがゆえなのだ。 本大会で電機連合指導部は、組合員に実質賃金のさらなる低下を強いたわずか「七〇〇〇円」という今春闘の妥結結果について「電機産業労使の社会的役割を果たした」などと開き直っただけではない。電機資本家どもが「ジョブ型人事制度」をどしどし導入していることにたいして、「人事制度は各労使で決めることが重要」と確認して公然と容認した。そして「産別統一闘争」としての賃金闘争は、「賃金水準改善」の目安となる要求を掲げはするが、「賃金のミニマムを課題にする」と称して「最低賃金」要求を軸にとりくむことをあらためて明らかにした。大手六労組(日立、パナソニック、富士通、東芝、三菱電機、NEC)が牛耳る電機連合指導部は、二三春闘を敗北に導いた大裏切りを隠ぺいし、「産業・企業の持続的発展」のための「新たな労働運動」を掲げて電機独占資本の事業を万全に支える運動方針にのっとって組合運動を展開することを再確認したのである。 しかも、岸田政権がロシアのウクライナ侵略に乗じて軍拡・改憲策動を強行しているただなかにおいて電機連合指導部は、「連合」芳野指導部とともに、自民党との連携を画策する玉木国民民主党を押し立てて政府・自民党の軍事強国化・改憲策動に協力する「救国」産報運動に電機労働者を動員しようとしているのである。 われわれ革命的・戦闘的労働者は、賃金闘争を最後的に放棄し、反戦・平和≠フ取り組みを政府の軍拡・改憲、原発推進策動の尻押し運動に歪曲する電機労働貴族どもを弾劾しのりこえてゆかなければならない。彼らの反労働者性を暴きだし電機労働運動を戦闘的に再生するためにたたかおう! (以下、見出し) T 欺瞞的な二三春闘総括 (1)「賃金水準改善」妥結のまやかし (2)「年齢別最低賃金」要求の後景化 (3)「初任給の引き上げ」と「キャリア形成支援」の重点化 (4)「産別統一闘争」の最後的崩壊 U 「新たな運動・活動スタイル」と称する「救国」産報運動への突進 |
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首相補佐官の座にすえられた矢田稚子(元国民民主党副代表) 岸田政権・自民党の誘いに飛びついた電機労働貴族を許すな! 九月十五日、首相・岸田は改造内閣の「賃金・雇用担当」の首相補佐官に、元国民民主党副代表であり電機連合の組織内議員であった前参議院議員の矢田稚子(わかこ)を任命した。政府・自民党は、国民民主党を自公連立政権のもとにガッチリと抱きこむために、そして電機連合をはじめとする民間労組を自民党の支持団体としてとりこむことも展望して、矢田を釣り上げたのだ。 国民民主党の代表・玉木は「(矢田には)元の仲間として活躍してもらいたい」と語り、幹事長・榛葉は「矢田氏が(政策実現の)パイプのひとつになりうることは当然だ」と言い放った。「政策実現のためには自民党とも連携する」と公言し連立政権入りを模索している彼らが、この件で政府・自民党と気脈を通じていることは明らかだ。 |
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