第2776号(2023年7月10日)の内容

<1面>
ロシア支配体制の動揺と混乱
 「ワグネルの反乱」の意味するもの
 今こそ<プーチンの戦争>にとどめを刺せ!
大軍拡・憲法改悪翼賛のネオ産報運動を打ち砕け
 労働戦線から反戦反改憲の炎を!
<2面>
「オスプレイ配備反対!」
 6・18陸自福岡駐屯地に抗議
6・20「軍事費増大を許さない」札幌集会
<3面>
大軍拡・改憲・安保強化反対!
 労学統一行動に起つ
 6・18東海6・25沖縄
<4面>
万華鏡2023――情勢の断層を読む
「コの字」の舞台裏
のど元に銃剣
東京に連絡事務所?
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<5面>
Topics 「骨太方針」の悪辣な企み
「あいち総がかり行動」で奮闘 6・19
大阪府吹田市教委
 「君が代」歌詞暗記調査を許すな
PFAS汚染拡大
<6面>
第61回国際反戦集会海外アピール
 米―中・露激突下の核戦争の危機を打ち破る反戦闘争を!
 いまこそ〈プーチンの戦争〉を粉砕せよ!
 「解放」最新号

































  


ロシア支配体制の動揺と混乱

「ワグネルの反乱」の意味するもの

今こそ<プーチンの戦争>にとどめを刺せ!


 六月二十四日、プリゴジン率いるロシアの「民間軍事会社」ワグネルの武装部隊約五〇〇〇人が、南部ロストフ州から首都モスクワに向けて八〇〇`bにわたって進軍するという事件が発生した。
 前夜の二十三日夜、プリゴジンは、「ワグネルのキャンプがロシア軍に攻撃されて死者が出た。これに報復する」として、みずからの軍事行動を国防相ショイグおよび参謀総長ゲラシモフの二人の更迭を大統領プーチンに要求する「正義の行進」と称した。翌二十四日未明には、ワグネル部隊は、ウクライナ軍事侵攻の前線作戦司令部であるロストフ・ナ・ドヌーの南部軍管区司令部を、軍駐屯部隊の抵抗をまったく受けることなく占領した。そしてこのロストフ州からモスクワに向けて、装甲車、兵員輸送車、戦車を積んだトレーラーなどを連ねた部隊が北上したのである。
 二十三日夜、連邦保安庁(FSB)は、武装反乱扇動の容疑でプリゴジンの捜査を開始したことを発表した。そして大統領プーチンは二十四日午前の緊急演説で、武装蜂起を「裏切り」と断じ「必ず罰する」ことを表明した。
 ワグネル軍が北上する高速道路の沿線には、国境警備隊やロシア軍部隊が少数ではあれ配備されていた。だがこれらの部隊は対応不能に陥り、ワグネルの反乱を阻止するための軍事行動をとろうとはしなかった。反乱軍が南西部のボロネジ州に入ったとき、一部のヘリ部隊が唯一鎮圧行動≠ノのりだしたが、これはワグネルに迎撃されてヘリ三機とロシア空軍の数少ない空中指揮機一機を撃墜され、死者十三人を出してあっけなく粉砕された。こうしてワグネル部隊はボロネジ州の軍施設も制圧し、さらに進んでモスクワ州に突入した。
 ワグネル部隊がモスクワに迫りつつあった二十四日午後六時、モスクワには「緊急事態令」=戒厳令が発令された。皇帝プーチンは、数人の副首相を引き連れて政府専用機でサンクトペテルブルグに逃げだした。クレムリン宮殿前の赤の広場は立ち入りが禁止され、モスクワの市民は食料などの買いだめに走った。
 だが、ワグネル部隊がモスクワ中心部から二〇〇`bの地点にまで迫ったときに、プリゴジンは突如として部隊の撤収を命令した。
 プリゴジンに翻意を促したのは、ベラルーシ大統領のルカシェンコとロシア国家安全保障会議書記パトルシェフといわれる。後日ルカシェンコ自身の言うところによれば、「このまま進めば虫けらのように潰される」と忠告し、同時に「ベラルーシに出国すればいっさいお咎めなし」という取り引き≠持ちかけたところ、プリゴジンはこれに応じたのだという。
 プリゴジンがワグネル反乱軍を撤収させたその直後に、ロシア大統領府はワグネルへの捜査を中止することを発表した。そしてプーチン自身もまた二十六日の夜になって緊急演説をおこない、「進軍を中止するという正しい判断をしたワグネル司令官に感謝する。ベラルーシに行くことを望む者にも国防省と契約することを望む者にも、これを保証することを約束する。また、これまでの功績の大きさに鑑みて、ワグネルを処罰しない」などのことを表明した。
 二十七日には、プリゴジンは自家用飛行機でベラルーシに到着したとされる。そしてFSBもこの日、プリゴジンの反乱にかんする捜査の終結を宣言したのである。
 だがその後のプリゴジンの動静については、定かではない。ルカシェンコは「彼はいまベラルーシにいる」と言う。だがプリゴジンの自家用飛行機は、ベラルーシのミンスクを出発してワグネルの本社のあるサンクトペテルブルグへ行き、その後モスクワへ戻っているとされる。そしてサンクトペテルブルグの飛行場ではプリゴジンとそのボディーガードらしき人物が飛行機から降りてくる姿が見られたともいう。真相はなお闇の中なのである。
 およそ以上が、勃発したプリゴジンの反乱とその一応の収束の顛末である。

プーチンの飼い犬が暴いた「特別軍事作戦」の虚構

 ところでこの反乱を開始した二十三日の夜に、プリゴジンは、「特別軍事作戦」なるものについての虚構を次々に暴きたてた。
 「『特別軍事作戦』は軍指導部(ショイグとゲラシモフ)がでっちあげたウソによってはじまった。ウクライナとNATOにはロシアを攻撃する計画などなかった。『ネオ・ナチ政府がドンバス人民を殺した』という事実もまったくのウソである。ウクライナ軍はただ親ロシア派武装勢力の軍事施設を攻撃しただけである。ショイグは自分が元帥になるために、戦争を欲して、ウソで大統領と国民をだましたのだ。」「不必要な戦争で数万人のロシアの若者の命を奪った者たち〔軍指導部〕を罰せよ。」
 このように、プーチンが「特別軍事作戦」を正当化するために並べたてた理由のすべてを、ほかでもない彼の飼い犬≠ェ全否定したのである。
 「プーチンの料理人」といわれたプリゴジンというこの男が、まるで狂犬のようにショイグとゲラシモフに猛然と噛みつきだしたのは、いったいなぜか?
 いまウクライナでは軍と人民とが一体となった領土奪還の軍事作戦が、いよいよ本格的に開始されている。そのなかでプーチンは、この戦争に勝利することはできないことを認識しつつも、昨年秋に併合を宣言した四州をなんとか防衛≠オ、もって長期戦に持ちこむことのなかにのみ一縷の望みを繋いでいる。かのカホフカ・ダムの破壊につづいて今またザポリージャ原発からの撤退即破壊を策しているのもそのためである。
 ところが、東部および南部で塹壕戦・陣地戦に駆りだされてきたその主力は、兵士を平然と使い捨てにするワグネルやコンボイといった二十以上の民間軍事会社なのであって、とうてい軍の指令の下に有機的に動けるような部隊ではない。だからこそ追いつめられたプーチンは――もはやロシア人民を動員することができないがゆえに――民間軍事会社の戦闘員を国軍に吸収することを企んだのだ。プーチンが国防省に送りこんだショイグの発した「6・10命令」がそれである。
 だがこれは、バフムトの攻防戦ですでに二万人以上の兵士を失っているプリゴジンからすれば、ワグネルの解体を策すもの以外の何ものでもない。まさにこのゆえに、激怒したプリゴジンは、ショイグとゲラシモフがウクライナ東部の前線を訪れた際に二人を拘束してワグネル部隊の国軍への吸収を命じる「6・10命令」を撤回させることを計画したのである。
 もとよりロシア軍の中には多数の派閥が存在する。それは次のような事情にもとづく。
 すなわち、二〇〇〇年代以降のロシアにおいては、FSBがロシアの政治・軍事・経済・社会の隅々に配下の者を送りこみ支配するFSB強権型支配体制が敷かれている。FSBの官僚どもは、みずからを「ソ連時代の秘密警察の相続人」と誇っていることにも示されるように、たとえイデオロギー的にはスターリン主義とはまったく無関係だとしても・また共産党の専制支配とは異なるとしても、崩壊以前のスターリン主義ソ連邦の時代と瓜二つのいわば人民統治システムを築いているのである。
 このことはロシア軍にたいしても例外ではない。おそらくは彼らの脳裏には、かの一九九一年八月のクーデタにおいて、たった三日で終わったとはいえ軍が動いたことが、今なお甦るのであろう。彼らにとっては軍もまた監視し統制する対象なのである。
 まさにこのゆえに、プーチン=FSBの官僚どもは、ショイグらのFSB員を軍のトップに据えてきたのである。
 だがFSBが送りこんだこの国防相ショイグや総司令官ゲラシモフに反発する部分が、軍の内部には広範に存在する。昨年の十月に総司令官に任命されたものの今年一月には副司令官に降格されたスロビキン、プリゴジンの盟友であるこのスロビキンをはじめ、ロシア軍の内部にはプーチン=FSB官僚にたいする反発が日に日に高まりつつあるといえる。それはウクライナへの侵略戦争が敗色濃厚になるにしたがって、マグマのように噴き出しつつある。
 このスロビキンはすでに治安当局によって拘束されているとされる。今後FSBによる軍への粛清が、嵐のように吹き荒れるにちがいないのだ。

FSB強権型支配体制の終わりの始まり

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大軍拡・憲法改悪翼賛のネオ産報運動を打ち砕け

労働戦線から反戦反改憲の炎を!


 岸田政権はいま、対中国の軍事包囲網強化に血道をあげるアメリカ・バイデン政権の強硬な要求に応えて、先制攻撃体制構築を核心とする空前の大軍拡と現行憲法の改悪に猛然と突き進んでいる。この歴史を画する一大反動攻撃を打ち砕くために、あらゆる戦線から反戦反安保・改憲阻止の闘いの炎を燃えあがらせよう!
 岸田政権が一気呵成に極反動攻撃を仕掛けているいまこのときに、「連合」芳野指導部は、「安保三文書」をほめたたえ、「国民全体での議論」の促進を政府に求める、などという反労働者的な「要請行動」をおこなった(六月二十六日)。大軍拡・改憲策動の先兵と化した玉木の国民民主党と一体化して、いまや「軍拡・改憲支持」の旗を公然と振りはじめたのが、「連合」労働貴族なのだ。戦争翼賛≠フネオ産業報国運動に突進する「連合」指導部を弾劾せよ!
 他方、日共中央の志位指導部は、来たる総選挙における大惨敗を回避するための票田開拓に埋没し、大軍拡・改憲にたいする大衆的な反撃の組織化を完全に放棄している。
 すべての諸君! 岸田政権の一大反動攻撃を打ち砕くために、腐敗をあらわにする「連合」指導部を弾劾し、日共中央とこれに追随する「全労連」指導部をのりこえ全力でたたかおう。八月六日に全国各地で開催される第六十一回国際反戦集会にすべてのたたかう仲間は結集せよ!

大軍拡・安保強化、憲法改悪に突進する岸田政権

 改憲推進の先兵として立ち回る維新・国民

 既成指導部の闘争放棄と革命的労学の闘い


「安保三文書」を賛美する「連合」指導部を弾劾せよ!

 いまや「連合」指導部は、岸田政権が進める日米安保同盟の強化、先制攻撃体制の構築、防衛費の大増額などにたいして公然と賛意≠表明した。「連合」本部が六月二十六日におこなった「平和な社会の実現に向けて」と銘打った防衛省への「要請行動」が、それである。
 ここで彼らが、会長・芳野名で防衛大臣宛に提出した「要請書」は、岸田政権にたいして万全な安全保障政策≠ニそのための「国民全体での議論」を要求する、きわめて反労働者的なしろものだ。
 「連合」指導部はほざく。――「わが国を取り巻く安全保障環境は急速に変化している」なかで、政府は「安全保障関連三文書」を決定し、「日米同盟の抑止力・対処力の強化」や「いわゆる『反撃能力』を保有し防衛体制を強化する方針をうちだした」、と。「要請書」をもって防衛省に出向いた事務局長・清水は、防衛事務次官にたいして、「安保三文書」が「十分に検討された内容であることは理解する」などと褒めあげ、国民むけに「丁寧な説明を」などと「お願い」したのだ。まさにこの「連合」指導部の「要請行動」こそは、岸田政権の「防衛政策の大転換」にたいしてナショナルセンター指導部として全面的に支持し協力することを誓約したもの以外の何ものでもない。
 このような「連合」としての対政府要請行動は、UAゼンセン、電力総連、基幹労連(造船重機)などの旧同盟(友愛会)系の右派労働貴族が先頭で牽引したものであり、彼らが組織内議員を送りだして支えている玉木の国民民主党と歩調を合わせたものにほかならない。
 この国会において国民民主党は、軍需産業基盤強化法にも「GX推進法」という名の原発推進法にも、入管法の改悪にもすべて諸手をあげて賛成した。
 国民民主党は、次のような「安全保障政策」をうちだしている。――@中国や北朝鮮、ロシアの脅威にたいして、「自分の国は自分で守る」という立場にたって「自立的な安全保障体制」を構築する。Aそのために「戦争を始めさせない抑止力」を強化し、「自衛のための打撃力〔『先制攻撃能力』のことだ!〕」を保持する。B陸・海・空の「継戦能力」を確保するとともに、「宇宙・サイバー・電磁波などの新たな領域」の防衛力を強化するために「必要な防衛費」を増額する。C「ミサイル防衛の強化」のために、中止になっている「イージスアショア」(陸上発射型対空ミサイル)の配備を再検討する。
 まさにこのような自民党安倍派などのタカ派分子と瓜ふたつの国防政策≠公然とうちだしているのが、玉木の国民民主なのだ。しかもこの党はいまや、憲法審査会では維新と張りあいながら改憲の先兵となっている。そしてこれと一体となって大軍拡・改憲翼賛の旗をふりはじめたのが旧同盟系右派労働貴族どもであり、それに主導された「連合」中央の芳野指導部なのだ。〔UAゼンセン出身の「連合」前会長代行・逢見は、五月三日の改憲派集会に昨年につづいて「富士社会教育センター理事長」の肩書きで登壇し、「国防条項、緊急事態条項を導入すべき」と傲然と叫びたてた。これは、旧同盟系右派労働貴族の改憲にかんする今日的立場を表明したという意味をもつ。〕
 すべてのたたかう労働者諸君!
 「連合」指導部がおしすすめようとしているのは、岸田政権の大軍拡と憲法改悪、軍事強国化を翼賛する労働運動にほかならない。このような労働貴族の策動をわれわれは絶対に許してはならない。ネオ産業報国会としての本性を赤裸々に自己暴露した「連合」の脱構築をめざしてたたかおう!

「全労連」指導部の闘争放棄を許さず闘おう!

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第61回国際反戦集会海外アピール

2023年7月3日 第61回国際反戦集会実行委員会
(全学連・反戦青年委員会・革マル派)


   米―中・露激突下の核戦争の危機を打ち破る反戦闘争を!

  
           いまこそ<プーチンの戦争>を粉砕せよ!



 全世界の労働者・学生・知識人諸君!
 ロシアの侵略開始から一年四ヵ月、憎むべきプーチン政権と侵略軍は、ウクライナ軍と人民の一致結束した反転攻勢においつめられて、ついにその内部から崩壊しはじめた。
 国防相ショイグと参謀総長ゲラシモフの拘束をたくらんだ民間軍事会社「ワグネル」の頭目プリゴジンは、この陰謀がFSB(連邦保安庁)に察知されたことを知るや、六月二十三日に配下の武装部隊を率いてロシア軍南部軍管区司令部を占拠し、ショイグらの解任をプーチンに要求した。さらに首都モスクワにむけて進軍しその二〇〇`b手前にまで迫った。プリゴジンは、「NATOの脅威≠ニかネオ・ナチからの防衛≠ニかという特別軍事作戦の理由はウソだ」「官僚主義と汚職に反対する」と叫びたてた。ウクライナ侵略の理由≠公然と否定したこの飼い犬=<vリゴジンの反逆≠ノ驚愕し、数千名のワグネル部隊の進軍≠ノ恐怖したプーチンは、首都に非常事態令をしいた。
 プーチンが育ててきた傭兵集団の頭目プリゴジンがひきおこしたこの反乱≠ノよって、いまやFSB強権型支配体制は根底から震撼させられている。
 すべての労働者・学生諸君。いまこそ、<プーチンの戦争>を最後的にうち砕こう!
 軍中枢内の対立があらわとなり士気を阻喪したロシア軍にたいして、いまウクライナ軍と領土防衛隊は、「占領地奪還」を合言葉に日々前進している。これにたいしてロシア軍は、キーウやクラマトルシクなどの都市に連日ミサイルをうちこみ住民を無差別に殺戮している。六月はじめには、特殊工作部隊にカホフカダムを爆破させて大洪水をひきおこしたのが、戦争狂プーチンだ。いまや断末魔のプーチンとシロビキは、ザポリージャ原発の爆破に、さらには戦術核兵器の使用にさえ手を染めかねない。
 全世界の労働者・学生・知識人諸君。
 ブチャで、マリウポリで、ウクライナの全土で、人民を血の海に沈めてきたこの二十一世紀のヒトラー≠ェこれ以上の犯罪を重ねることを、われわれは断じて許してはならない。ただちにウクライナ反戦の巨大な闘争を世界中からまきおこそう。
 ロシアのウクライナ侵略を発火点にして、米―中・露が激突する現代世界は、いつ熱核戦争が勃発するやもしれぬ危機に瀕している。
 東アジアでは、台湾併呑の野望をたぎらせる習近平の中国が、台湾を空と海から包囲する威圧的な軍事行動をくりかえしている。これに対抗して、アメリカ・日本さらにNATO諸国の軍は合同で史上最大規模の軍事演習を今まさに展開しつつある。北朝鮮の金正恩政権もまた、ロシアの全面支援をうけて核ミサイルの発射実験に血道をあげている。
 こうした一触即発の激動のなかで、日本帝国主義の岸田政権は、バイデン政権とともに日米軍事同盟を対中・対露のグローバル攻守同盟として強化することに狂奔している。そのためにこの政権は、日本を世界第三の軍事大国へとおしあげる空前の大軍拡と憲法の改悪に突進しているのだ。
 わが全学連・反戦青年委員会および革共同革マル派は、岸田政権の大軍拡・先制攻撃体制構築の策動をうち砕く闘いを、既成反対運動指導部の闘争放棄を弾劾し、日本人民の先頭に立って牽引している。われわれはまた、日本で唯一、「プーチンの戦争粉砕! ウクライナ人民連帯!」の檄を全世界に飛ばし、職場・学園から、ウクライナ反戦闘争のうねりをまきおこしているのだ。
 われわれは、きたる八月六日に第六十一回国際反戦集会を、東京をはじめとする全国七都市で開催する。全世界の労働者人民は、われわれと共に、核戦争勃発の危機を突き破る反戦闘争の雄たけびをとどろかせようではないか!

全世界からウクライナ反戦闘争のうねりをまきおこせ

対中・対露のグローバル核軍事同盟反対! 中国の威嚇的軍事行動反対!

戦争と抑圧と貧困と環境破壊の強制を許すな!


 いまこのときにも、シリア、パレスチナ、ミャンマー、スーダンをはじめとして、世界のいたるところで労働者人民が戦火にたたきこまれ、ミニ・ヒトラー≠ニもいうべき強権的権力者の血の弾圧によって虐殺されている。
 多くの発展途上国・新興国においては、米・欧・日の帝国主義ブルジョアジーによる搾取と収奪のゆえに、またネオ・スターリン主義中国のこれに輪をかけたように悪辣な収奪――各国権力者を札束をエサに「一帯一路」経済圏に囲いこんで支配する中国版新植民地主義≠ニいうべきそれ――のゆえに、何億人もの人民が貧窮にあえぎ餓死線上につきおとされている。夥しい経済難民がうみだされ、また森林伐採や乱開発などの環境破壊、気候変動にともなう干ばつ・大洪水にみまわれ居住地を離れざるをえない環境難民がうみだされている。――これら全世界で一億人を超える難民を、米・欧・日の権力者や極右ファシストどもは、「治安維持」と「自国ファースト」を叫んで排斥する挙にでているのだ。
 そればかりではない。世界のあらゆる国の勤労大衆が、ロシアのウクライナ侵略を引き金としてひきおこされた猛烈な物価高騰による生活苦にあえいでいる。
 フランスで、イギリスその他で、労働者階級は賃上げを要求し、また年金その他の社会福祉の切り捨てに反対し、ストライキをも武器にたたかっている。これを、帝国主義諸国権力者は、強権的弾圧をもって圧殺せんとしている。
 習近平の中国は、貧窮にあえぐ労働者・農民工・農民をネオ・スターリン主義官僚専制支配のもとにくみしき、またウイグルや香港の人民にたいしては仮借ない血の弾圧を加えている。
 米・欧・日の帝国主義権力者、そして中国ネオ・スターリン主義権力者およびFSB強権型国家ロシアの権力者は、自国の人民を貧困のどん底につきおとし、人民を強権で弾圧しながら、外にむかっては核軍事力の強化と新たな侵略戦争にうってでようとしているのである。追いつめられたプーチンのロシアは、いまにも原発を爆破し、核のボタン≠ノ手をかけようとしている。
 全世界の労働者・学生・知識人諸君。
 米―中・露が激突する現代世界は、まさしく熱核戦争勃発の瀬戸際に立たされているのだ。今こそ国境をこえて団結し、米―中・露激突下の熱核戦争の危機をつきやぶる巨大な反戦闘争をまきおこそうではないか!
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  「オスプレイ配備を許さないぞ!」
反戦が陸自駐屯地に抗議  6・18福岡
 六月十八日、福岡中央地区反戦青年委員会のたたかう労働者は、佐賀空港へのオスプレイ配備をすすめる陸上自衛隊西部方面隊第四師団司令部(福岡県春日市)にたいする断固たる闘いに決起した。十四時十分、わがたたかう仲間は、「九州の出撃拠点化を許すな!」「南西諸島の軍事要塞化阻止!」と書いたゼッケンを身につけて、司令部がある陸自福岡駐屯地のゲート前に登場した。「佐賀空港へのオスプレイ配備阻止!」「先制攻撃体制の構築反対!」と大書したメッセージボードを掲げ、アジテーションをたたきつけた。
反戦の労働者が陸自西部方面隊第4師団司令部に怒りの拳
(6月18日、春日市・陸自福岡駐屯地ゲート前)
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闘う学生が<反安保>の檄
「軍事費増大を許さない」札幌集会  6・20
 六月二十日、札幌市大通公園で「軍事費増大を許さない! 6・20防衛財源確保法反対集会」(主催・戦争をさせない北海道委員会)が、約二〇〇名の労働者・学生・市民の参加のもとに開催された。戦闘的・革命的労働者、たたかう学生は、岸田政権による改憲・大軍拡・安保強化の攻撃にたいして、「反安保」を没却した日共翼下の反対運動をのりこえて集会を戦闘的にぬりかえるために奮闘した。
闘う学生が「<プーチンの戦争>を打ち砕こう!」と戦闘的呼びかけ
(6月20日、札幌市)
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「軍拡二法の制定弾劾! ミサイル配備阻止!」
国際通りを戦闘的にデモ
6・25 沖縄労学統一行動
 六月二十五日、沖縄県学連と県反戦労働者委員会は、岸田政権による軍拡二法の制定を弾劾し、軍事強国化と改憲攻撃をうち砕くべく労学統一行動に決起した。労働者・人民の熱い共感を呼び起こしながら、わがたたかう労学は国際通りデモを勇躍貫徹したのだ。
「南西諸島へのミサイル配備阻止!」――国際通りを進撃する沖縄の闘う労学
(6月25日、那覇市)
   意気高くシュプレヒコールで決起集会を締める
(6月25日、那覇市・松山公園)
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 「憲法改悪阻止! 安保粉砕!」
名古屋市中心部を席巻
6・18 全東海労学統一行動
 六月十八日、全学連東海地方共闘会議の学生と名古屋地区反戦のたたかう労働者は、「改憲阻止! 安保粉砕! <プーチンの戦争>を打ち砕け!」の意気高く、名古屋市中心部・栄において戦闘的なデモンストレーションを敢行した。労働者・学生は、岸田政権の極反動攻撃にたいする怒りに燃えて決起した。
東海の労学が<安保粉砕! 改憲阻止!>のかけ声高くデモ行進
(6月18日、名古屋市栄)
   決起集会で決意をうち固め、いざ名古屋中心街へ!
(6月18日、名古屋市・若宮広場)
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「軍拡二法の制定弾劾!」
闘う学生が戦闘的息吹き
6・19あいち総がかり行動 名古屋
 六月十九日、名古屋市中区の若宮広場において、「憲法をくらしと政治にいかす改憲NO! あいち総がかり行動」が主催する「悪法のデパート 岸田政権はいらない! 6・19集会・デモ」が開催された。反改憲東海学生ネットの名古屋大・愛知大のたたかう学生は、岸田政権による大軍拡・改憲・安保強化に反対することをボードでうったえた。彼らは幟を翻しながら「不屈にたたかうウクライナ民衆と連帯し反戦の声をあげよう」と呼びかけた。わが同盟情宣隊は、参加者に「軍拡財源法の制定を弾劾しよう」と呼びかけながら「先制攻撃体制構築を許すな! 憲法改悪阻止! プーチンの大犯罪カホフカダム爆破弾劾!」と朱書きされたビラを次々と手渡して奮闘。
集会で拳を突きあげる労働者・学生
(6月19日、名古屋)
   ウクライナ反戦を呼びかける学生のデモ行進
(6月19日、名古屋)
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