第2749号2022年12月19日)の内容

<1面>
闘魂溢れる革共同集会を実現
 12・4
 反スターリン主義運動の怒濤の前進へ 拠点を築く
<4~5面>
12・4政治集会 特別報告
 わが反スタ運動の原点を追体験し更に飛躍しよう
郵政年末年始
 極限的な労働強化をうち砕こう
<6面>
中国共産党第20回大会
 人民の怒号に包まれた習近平「一強」体制
<7面>
野党連合政権パラノイアが招いた日共党組織の危機
◎中国不動産バブルの崩壊
<2面>
中国総領事館に抗議 大阪/名古屋
12・3辺野古基地反対「県民大行動」
<3面>
自治と文化の祭典かちとる
――愛大祭、若木祭、鹿大祭
<8面>
2022 掲載論文・記事一覧
 「解放」最新号 





























  


闘魂溢れる革共同集会を実現

12・4

反スターリン主義運動の怒濤の前進へ 拠点を築く



 
 「プーチンの戦争を打ち砕け!」「23春闘勝利!」満場の労学が拳を突き上げる
(12月4日、松戸市民会館)
 十二月四日、わが同盟は、全国から労働者・学生一三〇〇名を結集し、革共同政治集会をかちとった。労学は<プーチンの戦争>を打ち砕く闘いの、まさに反スターリン主義革命的左翼の真価を発揮してたたかいぬいてきたその意義と教訓をうち固め、革マル派結成六十年の二〇二三年をわが反スタ運動の怒濤の前進の年たらしめる思想的・組織的拠点を、確固として築いたのだ。

世界大戦の危機を革命的に突破せよ!――基調報告
 会場の松戸市民会館の大ホールは労働者と学生でぎっしりと埋めつくされた。激闘につぐ激闘をたたかいぬいてきた仲間たちが笑顔で交流している。初めて政治集会に参加する労働者や学生も多い。彼らは先輩とともに、会場で配布されたウクライナやロシアなどからのメッセージを、目を輝かせながら読んでいる。
 さあ開会だ。若き司会の同志がパトスあふれる開会宣言を発する。熱気が会場全体に充満する。盛大な拍手を浴びて同志・平川桂が基調報告の演壇に立った。
 「プーチンのロシアによるウクライナへの残虐無比な侵略戦争、熱核戦争の危機、台湾と朝鮮半島の戦争的危機、労働者階級の貧困の深まり、途上諸国を襲う飢餓。こうした未曽有の危機のなかで『反帝・反スターリン主義』を背骨としたわが革命的左翼は、この世界の根底からの転覆をめざして一致団結してたたかいました。この一年間、本当によくたたかい、よく学びました。」「革マル派結成六十周年の来年こそ<プーチンの戦争>を打ち砕き、また来たる二〇二三春闘において『大幅一律賃上げ』をたたかいとるために、気合いを入れて奮闘しましょう!」
 彼女の凛とした若々しい呼びかけに、満場の労働者・学生は「よしっ!」と力を込めた拍手で応える。
 同志・平川はまずもってわが革命的左翼の闘いを総括する。第一にウクライナ反戦闘争をふりかえり、その意義を提起した。
 「二月二十四日、ロシア軍がウクライナへの侵攻を開始した。その第一報を耳にした瞬間に、わが同盟は全学連・反戦青年委の仲間たちとともにロシアのウクライナ侵略弾劾の闘いに決起しました。」全学連を先頭にロシア大使館・総領事館にたいする抗議闘争を敢行し、五波にわたる労学統一行動を展開してきた。そして「ウクライナ侵略弾劾」の声明を掲載した『解放』号外を日、英、露の三ヵ国語で発行してきた。そこでウクライナ人民に「一致団結しレジスタンスをたたかえ!」と、ロシア人民には「今こそプーチン政権を打倒せよ!」と呼びかけてきた。
 「この声明と八月の国際反戦集会の海外アピールは全世界人民・左翼に大きな反響を呼びおこしました。なによりもウクライナにおいてレジスタンスを支えたたかいぬいている『ソツィアルニー・ルフ(社会運動)』からメッセージが届きました。彼らはわれわれの連帯表明を受けて『ウクライナは必ず勝つ、左翼運動はやがて復興するという確信を得た』と語っています。彼らのSNSには、今、全学連の勇姿の写真が掲載されています。」
 「オー!」割れんばかりの拍手と歓声があがる。
 同志・平川は続ける。〝ロシアとウクライナの暴力の連鎖〟などと言ってウクライナのたたかう人民を罵倒している日本や世界の腐敗した自称「左翼」。彼らをマルクス主義の武器をもって批判し・その腐敗と錯乱の根拠を暴きだした中央労働者組織委員会の論文を英訳して全世界に発した。これに共感したウクライナの左翼から〝この論文は世界の左翼が団結する基盤を確固たるものにしている〟という返事が返ってきた、と。
 こうした反響を伝えた彼女と満場の労学は、共に反スターリン主義の思想がウクライナの地に届いていることを確認しあった。熱い拍手が湧きあがる。
 つづいて彼女は、われわれが創造してきた反戦反安保・反改憲の闘い、とりわけ安倍国葬反対闘争の意義と教訓を提起した。
 <軍国日本>再興の儀式として岸田政権が強行した安倍国葬。これに「連合」会長・芳野が参加した。われわれはこの既成指導部の腐敗を許さず「日本型ネオ・ファシズム統治形態の強化反対」の旗幟鮮明にたたかうとともに、岸田政権の大軍拡と改憲、「アベノミクス」を継続する経済政策にも反対すべきことを訴えてきた。そして「岸田政権打倒」の反政府スローガンをも掲げてたたかいぬいてきた。この国葬反対の闘争方針の解明にあたって過去のロッキード反戦闘争をめぐる論議に学び、現在的に生かしてきたことを、彼女は明らかにした。わが革命的左翼がかつて活発にくりひろげた論議の成果を現在的に生かしていくことの重要性を、彼女は明確にしたのだ。

 戦争の時代に突入した現代世界
 次に同志・平川は、プーチンのロシアによるウクライナ侵略戦争とこれにたいするウクライナ軍・労働者人民の一体となった反撃が、いま決定的な局面を迎えていると提起した。今秋ウクライナはハルキウ州やヘルソン市を奪還する反転攻勢を敢行した。逆上したプーチンは、ウクライナ人民の電気・水道・ガスを断つミサイル攻撃を強行している。「プーチンは『冬の寒さ』を武器にして『第二のホロドモール』をおこなっているのです。われわれの怒りはいやがうえにも高まるではありませんか!」
 「そうだ!」壇上と参加者の怒りが一体となる。
 彼女は呼びかけた。プーチンの欧州への天然ガス供給停止とそれによる物価高のなかで米欧の権力者たちが動揺し、戦争の長期化を恐れてウクライナ支援をためらいはじめるにちがいない。「だからこそ私たちは<プーチンの戦争>粉砕の闘いを全世界で巻きおこす、その先頭にたたなければならないのです。」
 彼女は続ける。「プーチンのウクライナ侵略戦争は、<米―中・露の新冷戦>という二〇二〇年代世界の構造にはらまれていた戦争的危機を一挙に深刻なものへとおしあげました。熱核戦争が現実に火を噴く破滅的危機が、一挙に昂進したのです。」
 現代世界は「一超」軍国主義帝国アメリカとネオスターリン主義国・中国との力関係が逆転する新たな局面に入りつつある、と彼女は明らかにした。そして十月の中国共産党大会においていわゆる「一強体制」を確立した習近平が、いまや「ゼロコロナ」政策の強権的貫徹にたいする労働者・学生の抗議行動によって足もとから揺さぶられている。「スターリニストの凶暴な弾圧に抗して起ちあがった中国人民のなかに、いまこそ<反スターリニズム>の思想を広めていこう。」
 そして彼女は語った。ロシアのウクライナ侵略戦争を発火点にして東アジアにおいても戦争勃発の危機が高まり、熱核戦争勃発の危機が現実のものとなっていること。世界の権力者が大軍拡に突進しながら、天然ガスや食料、先端半導体などの「戦略物資」の奪い合いに奔走し、<南>の途上諸国の抱きこみ合戦が開始されていることを。「これらが戦争の時代としての現代世界の様相なのです。」

以下 見出し

 <プーチンの戦争>を打ち砕け!

反スターリン主義運動の原点の追体験を!――同志・前原が特別報告

労働者・学生が決意表明

 反スタ主義者として自らを鍛え二〇二三年の激闘に打って出ん!
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12・4革共同政治集会特別報告

  革マル派結成から六十年を迎えて――

  わが反スタ運動の原点を追体験しさらに飛躍しよう

 来たる二〇二三年は、革共同革マル派の結成から六十年であります。日本反スターリン主義運動の創始者・同志黒田寛一が逝去されてから十六年が経ちました。われわれは同志黒田の精神をわがものとして、このかん、いっさいの組織破壊攻撃をはねのけつつ、わが革マル派建設を着実にかちとってきた。私は、まずもってこの点を胸を張って確認したい。

以下 見出し

Ⅰ ウクライナ侵略と自称「左翼」の消滅

Ⅱ 反革命=北井一味を粉砕せよ!


 ウソと捏造で塗り固められた北井暴露本

 第三次分裂に唾を吐きかける犯罪的妄言


Ⅲ 革共同第三次分裂の意義をかみしめ組織現実論の再主体化を!

 A わが同盟の労働者的本質について

 B 組織現実論の産みの苦しみ

 運動=組織論の開拓

 方針提起論・大衆闘争論から労働運動論へ


 C 内部思想闘争の活発な展開を

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郵政年末年始

 経営陣による極限的な労働強化をうち砕こう

以下 見出し

膨大な数の年賀状の短期集中処理

過酷な元日の午前・午後二回の年賀配達

郵便内務での「コスト削減」の強要

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中国共産党第二十回大会

人民の怒号に包まれた習近平「一強」体制

官僚専制体制を揺るがす労働者・学生の「白紙」決起

 十月十六日から二十二日にかけて北京で開催された中国共産党第二十回大会において、習近平は、三期目の総書記の座を掌中にした。前総書記・胡錦濤に連なる共産主義青年団出身の官僚どもを徹底的に粛清・排除し、政治局常務委員および政治局員のすべてを子飼いの党官僚で固めたのが習近平であった。
 いわゆる「習一強体制」の成立は、だがその発足直後から激震に見舞われた。「ゼロコロナ政策」と称する習近平政権の都市封鎖=人民統制・弾圧策動にたいして、中国全土において学生・労働者・人民が陸続と決起したのだ。十一月二十四日に発生した新疆ウイグル自治区ウルムチ市の高層マンション火災にさいして、人非人的な封鎖措置のゆえに消火が遅れ十人が死亡した。この政府の措置にたいするウルムチでの追悼抗議集会を発端にして、怒りに燃えた人民の闘いは、――南京、上海、武漢、成都へ、首都・北京へ、そして深圳や国家安全維持法が施行されている香港など――全国五十ヵ所以上に広がった。学生・労働者たちは、北京官僚の弾圧・言論統制への抗議の意をこめて白紙を掲げ大学キャンパスや街頭での闘いに決起した。彼らは「ロックダウンやめろ!」「PCRは不要だ、自由が必要!」「習近平下台!」「共産党退陣!」のシュプレヒコールを全国一斉に轟かせたのである。そして、インターナショナルや「起ちあがれ、奴隷になることを望まぬ人びとよ!」という中国国歌の一節を大合唱し、官僚政府にたいする果敢な反逆にうってでたのである。
 こうした中国全土におよぶ労働者・人民の闘いは、警察権力の弾圧によっていったんは収束させられたとはいえ、習近平を頭目とするネオ・スターリニスト党専制支配体制をいまなお脅かしているのである。習近平政権の「ゼロコロナ政策」の強行によって失業・生活困窮に突き落とされている労働者・人民の習近平政権への怒りはいまやいたるところで噴きあがりつつある。
 これをなんとしても抑えこみ懐柔するために、習近平指導部は、十二月はじめから北京、上海などで、一転して「ゼロコロナ措置の緩和」――地下鉄、バスなど公共交通機関の利用にあたって陰性証明提示義務の解除――なるものを発表しはじめた。だがそれは、労働者・学生・人民の闘争の火がさらに燃え広がり、スターリニスト権力そのものを打倒する闘いへと転化することに恐れおののいた習近平指導部の、自己保身に満ちたのりきり策いがいの何ものでもない。
 ネオ・スターリン主義官僚どもの人民弾圧を断じて許すな! われわれ日本のたたかう労働者・学生は、ネオ・スターリン主義権力者どもの苛烈な弾圧に抗して起ちあがっている中国の労働者・人民と連帯し、<習近平政権の人民弾圧弾劾>の闘いを断固としておしすすめるのでなければならない。日本革命的左翼の矜持にかけて、たたかう中国人民の内部に<反スターリニズム>の闘いの息吹を広げていこうではないか。

以下 見出し

「闘争精神・強権行使」の絶叫

台湾併呑への突進

ネオ・スターリニスト官僚の
穷途末路

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野党連合政権パラノイアが招いた日共党組織の危機

志位指導部の官僚的のりきりを許すな

以下 見出し

「野党共闘」路線の大破産の隠蔽

改憲・大軍拡キャンペーンへの屈服

ウクライナ侵略戦争をめぐる大混乱


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自治と文化の祭典かちとる




大学当局の破壊策動を打ち砕き盛大に開催

11・5~6 愛大祭

 十一月五~六日に、愛知大学のたたかう学生たちは愛大・川井当局による愛大祭破壊の策動をうち砕き、第七十六回愛大祭を<学生の自治と文化の祭典>として盛大に開催した。当局による学生分断策を木っ端微塵に粉砕し、学生自治組織を強化し愛大祭をかちとったのだ。岸田政権が学生・教員・研究者を軍事研究に動員する「大学改革」を推進するなかで、当局は大学生き残りのために岸田・自民党政権に呼応して、学生自治会破壊にうってでている。たたかう愛大生は全国の仲間に支えられ、愛大祭の実現をつうじてファシズム的な学生自治破壊をうち砕く確固たる拠点を築いたのだ。
「当局祭」化をうち破り全面開催
 三年ぶりとなった飲食模擬店を実施する入場制限なしの愛大祭は、のべ二〇〇〇名もが来場し、盛況を博した。約六十団体が参加し、愛大生は新型コロナ感染症の感染拡大下で満足に披露できなかった活動の成果を思う存分に発表した。
四七協定を武器に新たな愛大闘争の開始を宣言
 愛大祭二日目の十一月六日、たたかう愛大生は五ヵ月間の自治破壊反対闘争の教訓を確認し、学館闘争の歴史を学ぶ記念シンポジウムを開催した。基調発言にたった学生会館管理運営委員長は、当局が十月二十七日の「課外活動運営費に関する説明会」において、〝「運営費」=部費や部室は大学が公認した団体にしか与えない、十一月十八日までに団体認定申請書を提出せよ〟などと学生たちに通告したことを弾劾した。彼は、学生自治を否定する当局がサークル・部活を直接支配し、部費と部室をエサにして主従関係を強いようとしていることを弾劾した。そして彼は当局による学生管理策の一大転換を断固うち砕き、「四七協定」(大学が学生に学館の管理運営権を付託することを明記した、一九七二年=昭和四十七年締結の大学―学生間の協定)を武器にして学生会館を拠点に、学生の団結を強化してたたかう戦闘宣言を発した。



憲法改悪とファシズム強化に警鐘を乱打

11・4~6 国学院大 若木祭
 十一月四日から六日にかけて国学院大学第一四〇回若木祭が「学生文化の新時代をひらこう!」を統一テーマとして開催された。
 たたかう国学院大生は、この若木祭を大学当局・学生部による「コロナ対策」を理由にした自治・サークル活動の規制をはねかえし、当局による入場制限などのいっさいの規制をおこなわせないかたちで、対面で実現した。
 たたかう学生はウクライナ反戦と岸田政権による改憲・大軍拡に反対する講演会などの企画をおこなった。音楽系サークルはライブ演奏を、ダンス系サークルは演舞を、そして美術系サークルは展示をと、多彩な企画を実施し、多くの来場者が訪れた。国学院大生は<学生自治と文化の祭典>として若木祭を大成功させたのである。
60名の要請行動で入場制限を撤廃させる
ウクライナ反戦講演会など創造的企画



戦争と貧困を強制する岸田政権の反人民性を暴く

11・11~14 鹿大祭
 十一月十一日から十四日にかけて、<黎明 学生文化の新たな歩みを!>の統一テーマのもと、第六十一回鹿大祭が開催された。鹿児島大生たちは講演会や室内展示などの企画を<自治と文化の祭典>にふさわしく実現したのだ。
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「習近平政権の人民弾圧を許すな!」

各地で中国総領事館に抗議 
  全学連関西共闘会議のたたかう学生と東海のたたかう労働者・学生は、「ゼロコロナ」政策に抗議し「習近平政権打倒」をも掲げてたたかう中国の労働者・学生と連帯して、大阪・名古屋の中国総領事館にたいする抗議闘争に決起した。
11・30 大阪
 十一月三十日午後四時過ぎ、全学連関西共闘の学生たちは、大阪市西区の中国総領事館前に断固として登場した。機動隊員が大慌てで総領事館正門につうじる路地を蛇腹の鉄柵で封鎖する。赤ハチマキとゼッケンで身を固めた学生たちは、「習近平政権の人民弾圧を許すな!」と大書した横断幕をただちに掲げ、渾身の怒りをこめてシュプレヒコールを叩きつける。「習近平政権による人民弾圧弾劾!」「ゼロコロナ政策の強権的な貫徹を許さないぞ!」「労働者・人民の強制隔離反対!」「習政権打倒を掲げてたたかう中国人民と連帯してたたかうぞ!」
中国総領事館に怒りを叩きつける関西共闘
(11月30日、大阪市)
 12・1 名古屋
 十二月一日、愛知大学と名古屋大学のたたかう学生たちと名古屋地区反戦の労働者は、名古屋市の中国名古屋総領事館の前に結集し、中国・習近平政権による「ゼロコロナ」の名による貧困強制と暴力的な弾圧・統制に反対する抗議行動を敢行した。午後三時過ぎ、たたかう労学は「ゼロコロナの名による人民弾圧を許すな」「習近平政権打倒」というプラカードとゼッケンで身を固め、総領事館前に登場した。 
  習近平政権弾劾の拳
(12月1日、名古屋市)
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「米海兵隊新基地建設阻止!」
辺野古現地に怒りの拳
12・3「県民大行動」
キャンプ・シュワブ前で県学連の学生が戦闘的檄
(12月3日、名護市)
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