第2742号2022年10月31日)の内容

<1・6面>
侵略粉砕、大軍拡阻止の火柱
 10・16労学統一行動が高揚
 首都沖縄関西北海道
<2面>
土地規制法の全面施行弾劾!
<3面>
SCOサミット
 反米・忌米の後発諸国政府糾合に狂奔した習近平政権
■ロシアがスーダンから金略奪―先兵は「ワグネル」
<4面>
郵政 「新たな要員算出標準」を基準とした「区画調整」反対!
<5面>
人事院勧告 新たな賃下げ・「給与制度」改悪を許すな!
Topics 「家計支援」の名で電力企業に「支援金」―岸田の「値上げ対策」

 「解放」最新号






















  


首都中枢に反戦の火柱 10・16

ウクライナ侵略粉砕! 改憲・大軍拡阻止!

全学連・反戦が戦闘的デモ


 
 「ファシズム反対! 内閣打倒!」国会・首相官邸めざして進撃
(10・16、東京都港区)
 十月十六日、全学連のたたかう学生と反戦青年委員会のたたかう労働者は、「ロシアのウクライナ軍事侵略を打ち砕け!」「岸田政権による改憲・大軍拡絶対阻止!」を掲げ、首都・東京において断固たるデモンストレーションに決起した。
 プーチン政権は、ウクライナ東・南部四州のロシアへの「併合」を強行し、「動員令」によって徴兵したロシアの労働者・人民を侵略の尖兵として送りこんでいた。このプーチンの領土強奪を許さず侵略軍を叩き出す≠ニいう闘志に燃えて、ウクライナ軍および領土防衛隊・人民は、「併合」地域を奪還するための猛反攻にうってでた。追いつめられた侵略者プーチンは、クリミア大橋爆破を口実にして、キーウ(キエフ)をはじめとするウクライナ全土への大規模ミサイル攻撃を連日強行していた。朝の通勤・通学中の人民を無差別に殺戮するとともに、厳冬期を前にして人民を酷寒の恐怖に叩きこむことを狙って電力関連インフラへの攻撃をおこなうという新たな犯罪に手を染めたプーチン政権を断じて許すな! たたかう労学は、<プーチンの戦争>を最後的に打ち砕くという烈々たる決意に燃えて闘いに起ちあがった。
 ウクライナ軍事侵略を契機とした米―中・露激突の熾烈化のもとで、岸田政権は、日本の軍事強国への飛躍の野望をたぎらせ憲法改悪と未曽有の大軍拡をなしとげようと突進を開始した。まさにここ東アジアでも、台湾「併呑」を企み軍事行動をエスカレートさせる習近平中国とこれに対抗する米・日との、また中・露をバックとして核・ミサイル開発に突き進む北朝鮮と米原子力空母を出撃させ威嚇的軍事行動を展開した米・日・韓との、台湾・朝鮮半島を焦点とした戦争勃発の危機が高まっていたのだ。
 こうした決定的局面で、首都圏の労学は、「反安保」を放棄した日共系反対運動をのりこえ、北海道・関西・沖縄(十六日)、東海・九州(二十三日)において労学統一行動に決起した全国の労学と固く連帯して、首都中枢に<ウクライナ反戦><改憲・大軍拡阻止>の火柱をぶちあげたのだ。

露米両大使館・国会に進撃

 
 「米空母の日本海出撃弾劾!」米大使館に怒りの拳を叩きつける全学連
(10・16、東京都港区)
 午後二時三十分、全学連と反戦青年委員会のデモ隊は、芝公園二十三号地を出発し街頭デモにうってでた。
 労学の白ヘル部隊の先頭には、「<プーチンの戦争>を打ち砕け! 改憲・大軍拡阻止!」と大書された横断幕と、深紅の全学連旗・反戦旗・革マル旗が高々と掲げられた。デモ隊の労学は、「米―中・露激突下の戦乱勃発の危機を突き破れ!」などの色とりどりののぼり旗に加えて、「Russian People, Down with Putin!」と英語で書かれたのぼり旗をも翻した。
 「侵略粉砕!」「プーチン倒せ!」怒りに満ちたかけ声を辺りに轟かせつつデモ隊はロシア大使館めざして進撃する。
 神谷町交差点の左手がロシア大使館だ。労学は、ウクライナ軍事侵略を強行するプーチン政権にたいする怒りに燃えてシュプレヒコールの嵐を叩きつけた。
 「ロシアのウクライナ軍事侵略を打ち砕くぞ!」「ウクライナへのミサイル攻撃弾劾!」「東・南部四州の併合弾劾!」「強制動員を許さないぞ!」「ロシア人民はプーチン政権を打ち倒せ!」「ウクライナ人民と連帯してたたかうぞ!」
 ロシア大使館に怒りの拳を叩きつけた労学は、さらに桜田通りを北上する。
 虎の門三丁目にさしかかるとデモ隊の左手に星条旗を掲げたアメリカ大使館が見えた。「日米安保の鎖でしめあげた属国日本を動員し対中包囲網を構築するバイデン政権に怒りを叩きつけよ!」司会の学生の呼びかけに呼応し、労学がシュプレヒコールをあげる。
 「米空母の日本海への出撃弾劾!」「米日韓の威嚇的軍事行動反対!」「先制攻撃体制の構築阻止!」「辺野古新基地建設阻止!」「対中国の日米グローバル同盟粉砕!」
 労学はさらに、「改憲阻止! 安保粉砕!」「ファシズム反対! 内閣打倒!」のかけ声をあげながら、国会・首相官邸めざして進撃する。
 国会・首相官邸に近い霞が関二丁目交差点に迫ったデモ隊は、反人民性をむきだしにして改憲・大軍拡に突進する岸田政権に燃えたぎる怒りを叩きつける。
 「憲法改悪阻止!」「先制攻撃体制構築阻止!」「軍事費大増額反対!」「『安倍国葬』の強行弾劾!」「諸物価つり上げ反対!」「岸田政権を打倒するぞ!」
 こうして全学連と反戦青年委員会は、日比谷公園までのデモを最後まで戦闘的に貫徹したのである。

熱核戦争勃発の危機を突き破れ――総決起集会

 
 「ウクライナへのミサイル攻撃弾劾!」ロシア大使館へ神谷町を怒りのデモ
(10月16日、東京都港区)
 デモに先だって、全学連と反戦青年委員会は、芝公園二十三号地で総決起集会をかちとった。
 午後一時、中澤全学連書記長が開会を宣言し、有木全学連委員長が基調提起をおこなった。有木委員長は熱烈に訴えた。「ロシア・プーチン政権が連日にわたって強行したウクライナ全土へのミサイル攻撃を満腔の怒りをこめて弾劾せよ! <プーチンの戦争>を最後的に打ち砕く決意に燃え、たたかうウクライナ人民と連帯して奮闘しよう! ロシア人民はいまこそプーチン政権を打倒せよ!」「東・南部併合と強制動員を強行したプーチンは完全に墓穴を掘り、いまや憔悴しきった表情で動員打ちきりを表明せざるをえなくなった。だが追いつめられているがゆえにプーチンは、無差別の人民殺戮に狂奔するとともに核兵器の使用の衝動を高めてもいる。これを断じて許すな! 全世界で反戦の闘いを巻きおこし断末魔のプーチンを包囲し<プーチンの戦争>を打ち砕け!」と。
 有木委員長は次に、岸田政権による憲法改悪と大軍拡を打ち砕くべきことを熱烈に訴えた。「岸田政権による改憲・大軍拡という極反動攻撃を打ち砕くために、『反安保』を完全放棄する日共中央翼下の反対運動をのりこえ、<日米グローバル同盟粉砕><日本の軍事強国化阻止>の旗高くたたかおう!」と。
 同時に彼は、中国による台湾「併呑」のための軍事行動や北朝鮮・金正恩政権による弾道ミサイル発射・核実験の強行にも断固反対すべきことを訴えるとともに、米日韓による原子力空母をも投入した対北朝鮮の威嚇的軍事演習、米日の対中国の軍事行動にも断固反対する反戦の闘いに起ちあがるべきことを呼びかけた。
 そして「いまこそ、改憲阻止・反戦反安保、反ファシズム、貧困の強制反対、ウクライナ反戦の闘いを断固として巻きおこし、これらを総集約して岸田日本型ネオ・ファシズム政権の打倒めざしてたたかおう!」と締めくくった。この有木委員長の熱烈な提起に、会場の労学は「ヨシ!」といっせいに呼応した。
 つづいて反戦青年委員会の代表が発言に立った。彼は開口一番、腹の底からの怒りに燃えて訴えた。
 「こともあろうに、『安倍国葬』に『労働者代表』などと称して馳せ参じたのが『連合』会長・芳野だ。これは岸田政権による日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化への荷担いがいのなにものでもない。芳野の『国葬』参列を怒りをこめて弾劾せよ!」
 さらに反戦青年委員会の代表は、狂乱的な諸物価高騰のもとで労働者・人民がすさまじい生活苦に突き落とされているこのときに、「連合」を牛耳る金属労協などの労働貴族が、二三春闘においても賃上げ要求を超低額に抑えこもうと画策していることを痛烈に弾劾した。
 「われわれの責務は重かつ大だ。二三春闘に向けて物価上昇分の賃上げ要求すら放棄する『連合』労働貴族どもの裏切りを弾劾し、大幅一律賃上げをかちとろう!」「職場から、憲法改悪・大軍拡に反対する闘い、ロシアのウクライナ侵略に反対する闘いを創造しよう!」
 彼の闘志あふれる発言に、労働者・学生からひときわ大きな拍手が巻きおこった。

プロレタリア革命の世紀を切り拓け わが同盟が連帯挨拶

 
 10・16労学統一行動を闘う首都の労働者
 会場が戦闘的熱気に包まれるなか、わが同盟革マル派の代表が連帯あいさつをおこなった。
 わが同盟代表は、日本の地においてウクライナ反戦闘争の爆発をかちとるべきことを熱烈に呼びかけたうえで、日本のみならず全世界の自称「左翼」どもが総死滅を露わにしていることを怒りをこめて弾劾した。彼はひときわ力をこめる。
 「現在直下プーチンがしかけているウクライナ軍事侵略との対決は、スターリン主義・ソ連邦の自己崩壊という歴史的大事件を<現代史の結節点>としてとらえかえすことを抜きにしてはけっしてなしえない。アンチ革命ゴルバチョフ一派によってスターリン主義ソ連邦が自己解体させられ革命ロシアが埋葬された、この歴史的な大犯罪とは何であったか。全世界の労働者階級を裏切り、革命ロシアを貧困と圧政の別名にまで変質させ堕落させたスターリン主義の本質とは何か」「唯一われわれのみがこのことを暴きだしつつ、日本の地においてウクライナ反戦闘争を革命的に推進しているのだ」と。
 最後に彼は高らかに宣言した。「いまロシアのウクライナ軍事侵略という世紀の事件を契機として、米・日と中・露が全世界的に激突する現代世界は、まさに『暗黒の二十一世紀』のむごたらしさをむきだしにしている。この世界史の現局面は、<反帝国主義・反スターリン主義>を世界革命戦略とするわが革命的左翼の時代の始まりなのだ。いまこそ、戦争と圧政と貧困に覆われた『暗黒の二十一世紀』を根底から覆し、『プロレタリア革命の世紀』を切り拓くために、わが同盟とともにたたかおうではないか!」わが同盟代表の渾身の呼びかけに、労学は万雷の拍手で応える。満場の労学はみずからの重大な使命をかみしめ、闘志をいっそう燃えたたせたのだ。
 集会の最後に、たたかう早稲田大学の学生が、キャンパスでウクライナ反戦や「安倍国葬」反対の闘いを巻きおこしてきたことを報告しつつ、断末魔のプーチンによる侵略戦争を打ち砕くためにたたかう決意を表明した。
 こうして総決起集会をかちとった労働者・学生たちは、意気軒昂とデモにうってでたのである。

岸田ネオ・ファシズム政権打倒めざして進撃せよ!



  プーチンの「併合四州」戒厳令弾劾!

  
電力インフラ破壊攻撃を許すな!


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上海協力機構(SCO)サミット

 反米・忌米≠フ後発諸国政府糾合に狂奔した習近平政権

敗勢にあえぐプーチンの政治的支援の要請を一蹴

 中央アジア諸国の「領土的一体性保全」の宣言

中国包囲網に対する「多極的世界秩序」の名による対抗

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郵政

「新たな要員算出標準」を基準とした「区画調整」反対!


「JPビジョン案」を掲げ経営陣に全面協力する本部をのりこえ闘おう!


 郵政経営陣は、「土曜休配」「送達日数の見直し」施策を実施した今日、配達部門の業務運行体制を再編成し確立するために、「集配区画の調整」なるものを全国で強行実施している。郵政当局はこの「集配区画調整」によって、一般の郵便局では「区画調整」をおこない配達区画を減らして配置人員を削減する、「2ネット配達」局では「2ネット配達方式」から「一人完結方式」に抜本的に転換し補助的な人員配置と多すぎる超勤を削減する、などを強引に実現しようとしているのだ。
 郵政経営陣はこの「集配区画調整」をはじめとして、「JPビジョン2025」でうちだした三万五〇〇〇人の人員削減を二〇二五年度までに実現すると豪語し、集配部門だけではなくすべての職場において徹底した人員削減の攻撃をうちおろしている。郵便内務においては各種区分機の導入と集中処理の推進、窓口部門では分かれていた郵便窓口とゆうゆう窓口との統合。郵便局(旧特定局)では地域に出た営業の拡大と「窓口要員算出標準」にもとづく人員削減である。
 経営陣が大幅な人員削減攻撃を振りおろしているこの時に、JP労組本部は「JP労組が考える事業ビジョン案」の立案を組合運動の柱にすえ、「集配区画調整」をはじめとする当局施策を全面的に支えているではないか。
 すべての郵政労働者のみなさん!
 本部の反労働者的な対応を弾劾し、職場から大量首切り反対、強制配転反対、極限的労働強化反対の闘いを断固として創造しようではないか!

以下 見出し

T 集配部門の大幅人員削減攻撃を振りおろす経営陣
 (1) 「集配区画調整」の強行実施
 (2) 「新たな要員算出標準」による配達区画づくり
 (3) 超勤削減のための班長を軸とした労務管理の飛躍的強化


U 「新たな要員算出標準」を賛美する本部弾劾!

V 三万五〇〇〇人の人員削減攻撃を打ち砕け!

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二〇二二人事院勧告

 新たな賃金切り下げ・「給与制度」改悪を許すな!

 八月八日、人事院は国家公務員の給与(月例給)を〇・二三%=平均九二一円引き上げ、一時金を〇・一〇月分引き上げるとする「給与に関する勧告」をおこなった。同時に「人材の確保及び育成」、「職場環境の整備」などを内容とする「公務員人事管理に関する報告」をおこなった。
 今二〇二二勧告・報告の最大の特徴は、「公務における人材確保は、危機的な状況にあり、喫緊の国家的課題だ」(人事院総裁の記者会見)などと、国家公務員の「高度人材不足」にたいして危機感をあらわにし、その打開策を、急きょうちだしたことにある。
 すなわち若年層職員の退職者数の増加や国家公務員採用試験の申込者数の減少など公務における「人材確保」の「厳しい状況」に直面した人事院は、「より多くの識見優れた人材を公務組織に集める」ためと称して、国家公務員採用試験の改革や「民間人材」の積極的な誘致などの「打開策」をドロナワ的にうちだしたのだ。また今回の給与勧告では、「若手・高度人材」以外の大多数の労働者の月例給を据え置くとともに、「給与制度」の抜本的改革を二年後にもおこなうことを表明したのだ。

以下 見出し

実質上の賃下げ勧告

「人材不足」のりきりのための人事・賃金制度改悪反対!


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10・16労学統一行動
  沖縄

 「めざすは自民党県連だ、行くぞー」午後六時、労学の白ヘル部隊が那覇市松山公園を出発した。「ウクライナ侵略粉砕! 辺野古新基地反対! 改憲・大軍拡阻止!」と大書された横断幕を先頭に、色とりどりのノボリとプラカードを掲げたデモ隊が進撃する。十月十六日、沖縄県学連と反戦の労働者・学生は、全国で決起した仲間と連帯し、労学統一行動に起ちあがった。国際通りを席巻し<安保破棄!><ファシズム粉砕!>を掲げ闘いの行く手を指し示すわが労学の部隊は、労働者・人民の圧倒的共感をまきおこした。
意気高く決起集会をかちとる労働者・学生
(那覇市・松山公園)
   「ウクライナ侵略粉砕!」沖縄の労学が国際通りを戦闘的デモで席巻
(10月16日、那覇市)
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10・16労学統一行動  関西

 十月十六日、全学連関西共闘会議と反戦青年委員会は、大阪市内において労学統一行動に決起した。プーチンによるウクライナ全土へのミサイル攻撃の蛮行に憤激するとともに、岸田政権の大軍拡と憲法改悪、そして政府・独占資本による貧窮の強制に怒りを燃えたたせて闘いに起ちあがった。西区のうつぼ公園から労学の白ヘル部隊が勢いよくデモンストレーションにうってでた。「侵略粉砕! プーチン倒せ!」「改憲阻止! 安保粉砕!」のかけ声とともに力強く行進するデモ隊に多くの若者がかけより、シュプレヒコールにあわせて拳をつきあげる。たたかう労学は、元町中公園までの戦闘的デモを貫徹し、大阪の地に闘いの火柱を燃えあがらせたのだ。
全学連関西共闘の学生を先頭に白ヘル部隊が大阪市中心街を進撃
(10月16日)
   「岸田ネオ・ファシズム政権を打倒するぞ!」関西の労学が総決起集会
(10月16日、大阪市)
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10・16労学統一行動
  北海道

 10月16日、全学連道共闘と反戦青年委の闘う学生・労働者は決意も固く全道労学統一行動に起ちあがった
(札幌市)―詳報次号
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