第2741号(2022年10月24日)の内容

<1〜2面>
プーチンのミサイル攻撃弾劾!
 ウクライナ侵略粉砕の炎を!
 熱核戦争の危機を突き破れ!
<3面>
北朝鮮のミサイル発射弾劾!
◆大洪水に襲われたパキスタン
◆起ちあがるリトアニア人民
<4面>
反革命=北井一味を粉砕せよ!
 第6回 己れの犯罪に頬被りする北井
<5面>
プーチンの大ロシア主義
 領土強奪戦争のイデオロギー<下>
<6面>
医療労働者への無支援・犠牲強要
郵政 使い古しバイクで配達強制
Topics 貧窮強制を開き直る岸田所信表明
<7面>
量子コンピュータ開発競争
◆イタリア政権交代の裏側
<8面>
反戦反安保・改憲阻止の火柱
 10・1 札幌10・7 大阪
週間日誌は8面に掲載
 「解放」最新号






























  


プーチンのミサイル攻撃弾劾!


ウクライナ侵略粉砕の炎を!

熱核戦争の危機を突き破れ!



 
 全学連・反戦の部隊が<プーチンの戦争>を弾劾し首都を席巻
(10月16日、東京・千代田区霞が関)――詳報次号
 プーチンのロシア軍は、十月十日いらい連日にわたって首都キーウ(キエフ)をはじめとするウクライナ全土の諸都市に百数十発以上のミサイルや自爆型ドローン、無数のロケット弾を撃ちこんでいる。「クリミア橋爆破テロへの報復」などと称してプーチンは、二月の侵略開始いらい最大規模の一斉攻撃をしかけて百数十人のウクライナ人民を死傷させたのだ。戦争狂プーチンのこの蛮行を、満腔の怒りをこめて弾劾せよ!
 この大規模ミサイル攻撃は、ハリキウ州やドンバス地方、ヘルソン州など東・南部でのウクライナ軍・人民の勇猛果敢な一大反攻作戦によって惨めな敗北につぐ敗北を強いられつづけているプーチンの、まさに断末魔のあがきにほかならない。「ロシア領に編入した」などとプーチンが宣言したばかりの占領地の集落が続々と奪還されているのだ。追いつめられたプーチンは、ウクライナ軍の進撃をすこしでも遅らせるために、「部分動員」と称して強制的に徴集した「予備役動員兵」を、ほとんど訓練を施すことなく最前線に送りこんでいる。そして、底を尽きかけているミサイルや自爆型ドローンを投入しウクライナ全土に大規模攻撃をしかけ、ウクライナ人民を虐殺しているのだ。ウクライナの国家と民族の抹殺を狙って極悪非道の攻撃に狂奔するプーチンに、いまこそ全世界人民は怒りを叩きつけよ!
 わが同盟とそのもとでたたかう労働者・学生は、十月十六日に、「プーチン政権によるウクライナ全土へのミサイル攻撃弾劾!」の雄叫びを、首都・東京、北海道、関西、沖縄に轟かせた。日共指導部および「連合」指導部の闘争放棄を弾劾して、ゆいいつ<ウクライナ反戦>の火柱をぶち上げたのだ。これにつづいて十月二十三日には東海と九州のたたかう労働者・学生が労学統一行動をかちとろうとしている。すべてのたたかう労働者・学生は、<プーチンの戦争>を打ち砕く闘いを、全世界の労働者・人民の先頭で断固として推進しよう! ウクライナとロシアの労働者・人民と連帯してたたかおうではないか!

断末魔プーチンの人民殺戮を許すな!
 連日にわたって、ロシア軍は、ウクライナ人民の集合住宅に、朝の通勤時間帯の目抜き通りに、そして電気・水道・温水供給施設などに大量のミサイル・自爆型ドローン・砲弾を撃ちこむ攻撃を強行している。〔十月十七日早朝にも、キーウ市中心部の集合住宅に自爆型ドローンを撃ちこみ、人民を殺戮した。〕労働者・人民を無差別に殺戮すると同時に、いよいよ厳寒期に突入しようとしているまっただなかで、暖房・炊事など人民の生活に不可欠なインフラを破壊する攻撃を強行したのだ。
 この攻撃についてプーチンは、「クリミア橋爆破テロにたいする報復」などとほざいた。だが大量のミサイル・ドローンを投入した今回の攻撃が十月八日のクリミア橋爆破事件より以前から準備されていたことは明らかである。周到に準備していたライフラインにたいする大規模攻撃を「ウクライナのテロへの報復」などと宣伝し、もってみずからの侵略戦争を「テロ国家」にたいする「対テロ・自国領防衛戦争」だなどと正当化しているのだ。
 KGB将校あがりのプーチンは、ウクライナ人民に恐怖と苦痛を強制するならば、その闘志を挫き服従させることができる、などと愚かにも妄想している。だがこうした悪らつな攻撃は、ウクライナ人民のプーチン・ロシアにたいする怒りと闘志をますますかきたてるばかりなのである。
 ウクライナ軍と領土防衛隊・住民組織は、緊密に連携してロシア侵略軍を撃退する大攻勢を次々と成功させている。ハリキウ州イジュームにおいて侵略軍を電撃的に撃破した作戦を皮切りにして、ドンバスの要衝リマンにおいてはロシア軍をほぼ全滅に追いこみ、この地域を奪還した。このリマンを拠点にしてウクライナ軍・領土防衛隊はルハンスク州内の集落を続々と解放している。南部ヘルソン州でもウクライナ軍は、ロシア軍がクリミア方面からの補給路として利用していた橋をすべて破壊してロシア軍を完全に孤立させた。いまやウクライナ軍・領土防衛隊はドニプロ川(ドニエプル川)の北側の町や村を次々と奪還し、州都ヘルソン市解放に向けて激烈な戦いを敢行しているのだ。こうしたウクライナ軍の猛進撃を目のあたりにして、ロシア占領軍によって「州知事代行」に指名されていた親露派の幹部が、でっちあげの行政機関員やルーブルを扱う金融機関職員と一握りの親露派住民とともにヘルソン市からロシアにむけて逃亡を開始したほどである。
 こうしてウクライナ軍・領土防衛隊は、プーチンが「ロシア領に編入した」と宣言した州(ヘルソン州、ルハンスク州、ドネツク州、ザポリージャ州)の町や村を次々とロシア軍から奪還している。かくしてウクライナ軍・労働者人民の英雄的な戦いによって、いまやプーチンが強行したウクライナ東・南部四州のロシア領「編入」なるものは、宣言したそのそばから、早々に破綻を露わにしているのである。
 ロシア領への攻撃にたいしては核攻撃で応える≠ネどというプーチンの恫喝にたいしても、ウクライナの労働者・人民は寸分たりとも怯んではいない。彼らはプーチンが核攻撃を強行することに備えて、放射能汚染下でも戦闘をつづけるためのヨウ素剤や防護服をも準備しつつ、反攻作戦を敢行しているのだ。
 彼らはロシア軍から奪還したイジュームやリマンなどにおいて、ロシア軍の住民虐殺の犯罪を次々と暴きだしている。プーチンにたいする怒りと憎しみをますます強めているウクライナの労働者・人民は、軍と領土防衛隊と一体となって、ロシア軍を全土から完全に駆逐することをめざして戦いつづけているのである。

雪崩を打って潰走するロシア侵略軍
 
 ウクライナ全土へのロシアによるミサイル攻撃を弾劾し
首都中枢を席巻するデモに出発する全学連と反戦青年委
(10月16日、東京・港区芝公園23号地)
 ウクライナ軍・領土防衛隊の猛反攻に直面して、ロシア侵略軍は、いまや雪崩をうって潰走している。「精鋭」を自称していたロシア軍空挺部隊や戦車部隊の多くが、ウクライナ軍・領土防衛隊の反攻作戦によってほとんど全滅に近い壊滅的打撃を受けているのだ。開戦時に侵攻作戦に投入されていた一九万人のロシア軍兵士のうちの九万人が死傷した、とロシアの独立系メディアが発表している。精密誘導弾によるピンポイント攻撃など、アメリカ製の最新兵器を駆使してのウクライナ軍の総攻撃をまえにして、ロシア軍は、各地で戦車・大砲や砲弾などをその場に放置し、算を乱して敗走するという惨めな姿をさらしている。ロシア軍からウクライナ軍が奪取した戦車は、ハリキウ州では四四〇両にのぼるという。
 ロシア軍は精密誘導ミサイルや巡航ミサイルの枯渇にもあえいでいる。十月十日から強行された大規模空爆では、攻撃の二日目に巡航ミサイルが激減し、三日目いこうは皆無となった。米・欧・日帝国主義諸国の経済制裁によって半導体や軍事用重要部品が入手できないがゆえに、ロシアは精密誘導ミサイルなどを製造できなくなっているのだ。このゆえに、ロシア軍はイランから購入した自爆型ドローンを大量に投入している。軍事大国を自任してきたプーチンのロシアが軍事用重要部品さえ他国に依存していたことが、そしてイランほどの工業力・技術力も有していないことが、いまや一挙的に露呈したのである。
 ウクライナ軍の攻撃によって部隊ごと壊滅させられたロシア軍の敗残兵士たちは、武器・弾薬・食料の払底とプーチンおよび軍司令部による指揮・命令の混乱・チグハグぶりがむきだしとなるなかで、戦意を完全に喪失している。ウクライナ国防省がSNS上にアップした「正しい投降の仕方マニュアル」にもとづいて、彼らは続々とウクライナ軍にみずから投降しているのだ。
 プーチン政権が「部分動員令」と称して強制的に徴集した公称二二万人の「動員兵」のうちの少なからぬ部分が、軍服も食料も与えられず寒空の下に放置されている。このような扱いを受けた「兵士」たちが、まさに飢えと病苦にさいなまれて反乱≠ノ決起している。ウクライナ国境に近いベルゴロド市のロシア軍基地内では十月十五日、タジキスタン出身のふたりの「動員兵」が小銃を乱射して二十数人を死傷させる事件が発生した。「動員兵」とりわけ少数エスニック集団に属する兵士たちを消耗品≠フように扱う軍司令部にたいして、また少数エスニックの宗教を侮蔑する上官にたいして、動員兵は怒りを爆発させたのだ。
 プーチン政権とロシア軍司令部は、ウクライナ軍の進撃をできるだけ遅らせるために、少数エスニックの若者や囚人を「動員兵」にしたてて最前線に強制的に送りこんでいる。兵士の戦線逃亡を阻止する監視部隊「督戦隊」が包囲し銃口をつきつけるもとで動員兵たちは突撃を強いられているのだ。
 ロシアの兵士よ、動員兵よ、この極悪非道の上官どもに、そしてプーチン政権に、今こそ銃口を向けよ!

 以下 見出し

敗勢に揺らぐFSB型強権的支配体制

エネルギー供給を武器≠ノ米欧分断を策すプーチン

戦争狂プーチンを包囲し打ち倒せ!


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北朝鮮の連続的ミサイル発射を弾劾せよ!

 十月十四日未明、北朝鮮の金正恩政権は、日本海にむけて、九月下旬いこう九回目となる弾道ミサイルの発射を強行した。われわれは、金正恩政権による連続的ミサイル発射を弾劾する。
 いまや反米国家連合を築きつつある中国・ロシア、この両国家をうしろ盾として、核・ミサイル攻撃態勢を強化している北朝鮮。これにたいして、バイデン政権は、対北軍事即応態勢をみせつけるために、米第七艦隊空母打撃群を中国・北朝鮮の喉元に位置する日本海に侵入させた。こうして東アジアにおける戦争勃発の危機は高まっている。
 われわれは、北朝鮮による核・ミサイル開発への突進を弾劾すると同時に米韓による対北朝鮮軍事演習の強行を弾劾するのでなければならない。ロシアのウクライナ侵略や北朝鮮のミサイル発射を恰好の口実として先制攻撃体制構築と大軍拡に突進する岸田日本型ネオ・ファシズム政権の攻撃を打ち砕け。
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反革命=北井一味を粉砕せよ!

第6回   己れの犯罪に頬被りする北井を弾劾する

以下 見出し

姑息な行為はやめよ!

責任転嫁するのはやめよ!

北井よ 首を洗って待ってろ!


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プーチンの大ロシア主義

領土強奪戦争のイデオロギー   <下>

 以下 見出し

C レーニンとボルシェビキにたいする悪罵


 一九一七年革命とウクライナ民族の独立

 スターリンによる「ロシア化」の暴力的強制


D スターリン的恐怖政治への憧憬

 残虐無比なKGB式マキャベリズム

〔補〕ウクライナ革命
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 10・1札幌

    日米共同実動演習   レゾリュート・ドラゴン22阻止!

    眼前のオスプレイに怒り


 
 飛行訓練を開始したオスプレイに怒りの拳を叩きつける道共闘・反戦
(10月1日、丘珠空港緑地)
 十月一日、全学連北海道地方共闘会議の学生と反戦青年委員会のたたかう労働者は、日米共同実動演習「レゾリュート・ドラゴン(不屈の竜)22」(訓練期間十月一日〜十四日)を阻止するために、丘珠現地闘争に起ちあがった。
 米日両国軍は、ここ北海道を舞台にして在沖縄米海兵隊と陸上自衛隊北部方面隊による日米共同演習に、MV22オスプレイ六機、高機動ロケット砲システム(HIMARS)、そして米空軍(横田基地)CV22オスプレイ二機を投入して一大軍事演習を開始しようとしていた。陸自丘珠駐屯地(札幌市東区)・丘珠空港を在沖縄米海兵隊所属のMV22オスプレイの整備・出撃拠点にして、ここからオスプレイが離島・島しょ部とみたてた矢臼別演習場など北海道の五つの陸自演習場・駐屯地に人員・物資を輸送する訓練を、低空飛行・空中機動・広域展開するかたちで開始しようとしていた。しかも日米両政府は、在沖縄米海兵隊が沖縄から移動を開始する直前の九月二十六日に、オスプレイの低空飛行訓練(超低空の高度九〇〜一五〇メートル、期間九月二十七日〜十月十八日)の実施を合意し発表した。
 今日、台湾をめぐって軍事行動をエスカレートさせている習近平の中国、この中国とともに東アジアで対米・対日の軍事行動を強めているプーチンのロシア、さらに弾道ミサイル発射をくりかえす金正恩の北朝鮮、これらに対峙するかたちで日米両政府は、一大軍事演習「レゾリュート・ドラゴン22」を強行したのだ。たたかう労働者・学生は、「反安保」を放棄する日共系平和運動をのりこえ、「日米グローバル同盟の強化反対!」の旗幟鮮明に丘珠現地闘争に決起した。

道共闘・反戦が丘珠現地闘争に起つ

 
 「日米共同実動演習阻止!」デモで奮闘する道共闘・反戦
(9月27日、札幌市)
三百名の労働者・市民が「演習反対」のデモ 9・27

 九月二十七日、「連合北海道」など七団体が主催する「日米共同訓練の規模縮小! オスプレイ参加の中止を求める全道総決起集会」が札幌市中央区の大通公園西三丁目で開催された。道共闘の学生と反戦青年委員会の労働者は、この日の岸田政権による「安倍国葬」強行への怒りに燃えて弾劾しつつ、この集会・デモを「日米グローバル同盟の強化反対!」を高く掲げて戦闘的に高揚させるべく奮闘した。

「EABO」構想にもとづく対中・対露の一大軍事演習
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 「憲法改悪・大軍拡を許すな!」

  闘う学生が自民府連に抗議   10・7大阪


 
 自民党大阪府連に弾劾のシュプレヒコール
(10月7日、大阪市)
 十月七日、神戸大学と奈良女子大学のたたかう学生たちは、岸田政権による憲法改悪と大軍拡の一大反動攻撃を木っ端微塵に粉砕する烈々たる決意に燃えて、自民党大阪府連にたいする抗議闘争に勇躍決起した。
 十月三日の所信表明演説において首相・岸田は、自民党と統一協会との黒い癒着を居直りながら、改憲・大軍拡と日米軍事同盟の強化に突進する決意を披瀝した。ウルトラ反動攻撃に狂奔するガタガタ岸田政権を許さず、全国のたたかう労働者・学生と相固く連帯して、たたかう学生たちは反改憲・反戦反安保の怒りの火柱をぶちあげたのだ。

 
 天満橋駅で情宣
(10月7日)
「岸田ネオ・ファシズム政権打倒!」の声轟く

「ロシアの核攻撃反対!」――街頭情宣


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