「解放」第2729号(2022年8月1日)の内容
<4〜5面>
反革命=北井一味を粉砕せよ!
第1回 北井信弘を操る権力の狗=糸色望
<1〜2面>
労働戦線から改憲阻止闘争を!
岸田ネオ・ファシズム政権を支える「連合」指導部を許すな
Topics 防衛力の抜本的強化・原発推進を呼号する経団連
<3面>
「民族の抹殺」を絶叫するプーチンの御用煽動家
チェルノブイリの「赤い森」
◎地下鉄駅のシェルター化
<6面>
生き残りをかけ「脱炭素化」に狂奔する鉄鋼独占資本
□『新世紀』最新号(第320号)紹介
「解放」最新号
反革命=北井一味を粉砕せよ! 第1回 北井信弘を操る権力の狗=糸色望 二〇二〇年の七月頃から「革共同・革マル派(探究派)」を僭称する一味が、ネット上でしきりにわが同盟への誹謗・中傷を投げかけている。 この徒輩は不埒にも「革共同革マル派の分派」などと称している。だが、もとより彼らの中にわが革共同の同盟員など一人もいない。彼らは、革命的共産主義者への自己変革に背を向けた脱落者の集まりでしかない。だから当然にも革命戦略上・運動=組織路線上・組織建設路線上の対立などとは全く無縁な地平で、ただただ己を批判した黒田寛一をはじめとする同志たちを逆恨みして、わが運動を妨害するためにするフェイクをたれ流しているにすぎない。 「ドブ川のメタンガス」にも似たこの一味は、当然にもすでに雲散霧消しつつある。〔北井信弘を頭とするこの連中は、およそ「派」などといえるものではない。半世紀も前に戦線逃亡しブル転したくせに・わが同盟への悪罵をネットに書き込んでいるだけの二名の腐敗分子をも含めて、ほんの一握りのミニミニ・グループにすぎない。「北井一味」と呼ぶゆえんである。ちなみに当初から、わが労働者・学生の仲間たちは、彼らのことを「ゾンビ」と呼んでいる。〕 だがそれにもかかわらず、われわれは、革命的・戦闘的労働者および学生の総意にもとづいて、この集団を反革命一味と規定し、「プロレタリア階級」の名においてこれを木っ端微塵に粉砕する。たとえとるにたりない存在だとしても、北井一味の反階級性がいまやむきだしになっている以上、そしてそれがわが戦線の脱落者から生みだされたものである以上、プロレタリア党の責任においてこれを粉砕し尽くすこともまた、われわれのささやかな一つの責務なのである。 1 北井一味の反革命性 北井一味の反階級的犯罪は、以下の諸点に明らかである。 第一には、彼らは今や組織暴露を平然とおこない、通敵行為を公然と働いていることである。 彼らは先頃、『松崎明と黒田寛一 その挫折の深層』などという本を出版した。これは、わが革命的左翼の破壊を企む国家権力の意を体して、非公然の革命組織を敵権力の前にさらそうとする反革命の書以外のなにものでもない。北井信弘=松代秀樹は「黒田寛一と松崎明に師事した著者が二人の無念の思いをつかみとる」(本の表紙の宣伝文)などとほざいている。だがこれほど恥知らずなことはない。北井=松代はかつてこの二人から、その超観念性と組織指導のデタラメさを徹底的に批判されていたのであって、北井は二人について何も語る資格もなければそんな分際ではないのである。この本の出版は、北井一味の反革命への転落の紋章である。 第二には、北井一味は実体的にも、糸色望および西知生という権力密通分子に操られていることである。西は一九七六年に戦線逃亡し、二〇〇〇年代には革マル派の諸文書を「解読」して権力の前にさらすまでに身を堕とした輩である。糸色望に至っては一九八〇年代の初めに全学連運動を一年半ほど担っただけであって、マル学同員であったこともない。こういう徒輩が、北井一味を牽引≠オているのだ。 第三には、「探究派」などと名のっていることそれ自体が、決して許すことのできない・「地球よりも重い」犯罪だということである。一九五六年十月、ハンガリーの労働者・学生は「非スターリン化」を要求し、ソビエトを結成して武装蜂起した。だがソ連軍のタンクによって、ハンガリーの労働者人民は血の海に沈められた。ソ連は「労働者の母国」であると誰もが信じて疑わなかった時代に、わが黒田寛一は、この事件にたいして「共産主義者としての主体性」をかけて対決し、世界に冠たる反スターリン主義運動を創成した。わが戦線から脱落した輩が、これに自らを擬して「探究派」を名のるなどということは、狂気の沙汰以外のなにものでもない。「探究派」を名のったという事実一つで、彼らは万死に値するのだ。 第四には、当初は「黒田寛一の営為を引き継ぐ」などとうそぶいていたにもかかわらず、いまや黒田その人を誹謗・中傷する嘘八百を並べ立てていることである。一九九〇年代初めにDIがおかした「資本との対決」主義的偏向、これについて北井はこんにち、「あれはすべて黒田の指示にもとづくものであった」などという真っ赤な嘘を書き殴っている。こんなことが事実無根のデッチアゲであることは、当時の黒田の闘病生活を知る多くの同志が熟知している。北井よ! なぜこんな嘘を書き殴るのか。しかもおまえはDIの子分だったではないか! DIの子分として先頭になって、わが教育労働者たちに退職願を書くことを強要したことを、忘れたとでも言うのか! われわれはもはやこれ以上、おまえたちが妄言をまき散らすことを許すわけにはいかないのだ。 わが同盟はすべての革命的・戦闘的労働者・学生とともに、この反革命一味を徹底的に粉砕し、この地上から一掃し尽くすことを宣言する。 われわれはもとより、わが同盟への悪罵のゆえに・いいかえればその言辞が「反党的」であることをもって、直ちに「反革命」と断じるものではない。だがこの「反党的」言動が同時にマルクス・レーニン主義の基準に照らして「反階級的」である時、その時にはわれわれは<プロレタリア前衛党>の名において断固たる鉄槌をくだすのである。北井・椿原および糸色の三人は、走狗の責任者として自らの罪を贖わなければならない。 以下 見出し 2 権力の走狗への転落 3 糸色望の正体 糸色は北井をいかに手なずけたか |
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労働戦線から改憲阻止闘争を! 岸田ネオ・ファシズム政権を支える「連合」指導部を許すな 安倍「国葬」反対! 改憲発議を阻止せよ! すべてのたたかう労働者・学生諸君! 岸田政権は、今秋九月二十七日に安倍の「国葬」を開催することを閣議決定した(七月二十二日)。参院選直後に「できるだけ早く(改憲)発議にいたる取り組みを進める」と言い放った岸田は、改憲発議の機運を醸成するためにこそ、改憲を悲願としてきた安倍にたいする「追悼」を全国民に強制する「国葬」を大々的におこなおうとしているのだ。しかも岸田は、安倍なき安倍派の支持をとりつけて総理・総裁の座に君臨しつづけるために、葬儀委員長として「国葬」を執りおこない、みずからを安倍の遺志を引き継いで改憲を実現する総理・総裁=後継者≠ニしておしだそうともくろんでいるのである(岸田は、安倍の重しがとれたうえに、跡目争いをくりひろげている安倍派が旧統一協会との黒い癒着を暴露され追いつめられていることに、内心ではほくそ笑んでいるのだ)。侵略戦争法制定・治安弾圧体制強化や教育基本法・労働法の改悪などの悪業を重ねてきた安倍を「追悼」し、改憲発議の跳躍台とすることを狙った「国葬」の開催に、すべての労働者・人民は反対せよ! 参院選において政府・自民党は、自民党内タカ派の別働隊たる日本維新の会や「連合」内右派労働貴族に支えられた国民民主党とともに、「中国・ロシア・北朝鮮の脅威」を煽りたてつつ「ロシアに侵略されたウクライナのようになっていいのか。九条では日本は守れない。防衛力の抜本的強化が必要だ」とがなりたてた。この一大キャンペーンによって立憲民主党や日本共産党を屈服させ、「着実な防衛力整備」(立民)とか「急迫不正の主権侵害に対する自衛隊の活用」(日共)とかというように「安全保障(日本防衛)」論議の土俵にひきずりこんだ。こうしてすべての野党を「防衛力強化」の論議にまきこんだ自民党は、銃撃によって死亡した安倍への「追悼」を煽りたて得票を上積みして圧勝≠オた。もって、改憲勢力(自民・公明・維新・国民)で改憲発議に必要な三分の二以上の議席を制圧した。その他方で、「防衛力強化」の大合唱に呑みこまれた立民と日共は自滅したのだ。まさに参院選をつうじて全野党の翼賛政党化と国会の大政翼賛会化が一挙に進展したのであり、それは日本型ネオ・ファシズム支配体制の飛躍的強化を意味するのである。 この地平にたって岸田政権・自民党は、歴代自民党政権が成し遂げられなかった「憲法改正」を今度こそ実現しようと猛突進しているのだ。ロシアのウクライナ軍事侵略および台湾をめぐる米・日と中国との軍事的角逐を焦点として熾烈化する米(日・欧)―中・露の激突。その最前線で中国・ロシアに対峙する日本帝国主義の岸田政権は、日米軍事同盟の対中(対露)攻守同盟としての飛躍的強化と日本の軍事強国化のために、憲法改悪という一大攻撃をわが労働者・人民に仕掛けてきているのだ。 ところが、この改憲発議の切迫という決定的な局面において、改憲・安保強化に突き進む岸田政権・自民党を、改憲派≠フ国民民主党を支援することによって支えているのが民間産別の右派労働貴族であり、彼らが牛耳る「連合」芳野指導部だ。そして、政府・自民党がふりまく国防イデオロギーに屈服して、みずから「(日本防衛のための)自衛隊の活用」論をふりまき唱和するという大犯罪に手を染めているのが、「全労連」指導部が盲従する日共・志位指導部にほかならない。 すべてのたたかう労働者諸君!「交戦権の否認・戦力不保持」を謳う憲法第九条の破棄と首相に非常大権を与える緊急事態条項の新設を核心とする憲法改悪――日本型ネオ・ファシズム支配体制を抜本的に強化するこの歴史的な攻撃を、わが日本労働者階級・人民は絶対に阻止するのでなければならない。たたかう労働者は、腐敗を極める既成指導部を許さず、大学当局の弾圧に抗して奮闘する全学連の学生たちと固く連帯して、労働戦線から<改憲阻止・安保強化反対>の闘いを大きく創りだすために奮闘しようではないか。 自民党勝利に加担した「連合」芳野指導部を弾劾せよ! 今参議院選挙での自民党勝利・改憲勢力による議会制圧という事態に一役かったのが、「連合」の芳野指導部だ。「連合」が支援した立憲民主党は惨敗し、国民民主党は比例票を増やしたものの電機連合の組織内議員が落選した。ところが、記者会見(七月十一日)に臨んだ「連合」会長・芳野は、この選挙結果について口先では「非常に厳しい結果だ」と言いながら、その顔には満足感を漂わせていたのである。 芳野は、昨秋に「連合」会長に成りあがっていらい一貫して、日共にたいする嫌悪感をむきだしにして「野党共闘」に反対してきた。自民党の「共産党=全体主義」というキャンペーンに呼応して「左右の全体主義を認めないのが連合の政治方針だ」などと言い放ちつつ、「共産党との共闘はありえない」と立憲民主党に迫りつづけて「野党共闘」を破壊したのだ(「野党統一候補」が擁立された一人区は三十二のうちで十一にとどまり、当選もわずか三議席であった)。こうして「野党共闘」をつぶすことによって、改憲と安保強化につきすすむ自民党の勝利に貢献≠オたのが、芳野指導部なのだ。この「野党共闘」の破綻と日共の惨敗ぶりに、みずからの思惑が貫徹したとほくそ笑んでいるのが、筋金入りの反共主義者・芳野なのだ。 そもそも会長・芳野が岸田の創設した「新しい資本主義実現会議」という政府会議に参加することによって「連合」指導部は、首相(NSC)の専制的支配体制の機構のなかにガッチリと組みこまれた。しかも芳野は、自民党会合に出席したり、二二春闘の集中回答日当日に自民党副総裁・麻生らと会食したりするなど、公然と自民党に抱きつき、そうすることによって自民党によって完全に抱きこまれている(麻生は参院選後に、「野党共闘」をつぶした功労者として芳野を持ちあげ、この「連合」指導部との「関係強化」を謳いあげたのだ)。 彼ら「連合」指導部を牛耳る右派労働貴族は――独占資本家どもの下僕にふさわしく――「デジタル化(DX)」や「脱炭素(GX)」をめぐって激化する国際競争のもとで日本国家・企業が生き残るためには政治の安定が必要であり、政権交代の見込みもない現状では「政策・制度要求」(とりわけ産業政策)を実現するためには政府・自民党との関係をこそ強化すべきだと判断しているのだ(すでに電力総連などは、特定の選挙区では自民党を半ば公然と支援している)。 この自民党との関係強化のためにも芳野は、「連合」としての支持政党(組織内議員の所属政党)にかんして――旧民主党の多数派である立民を主軸として立民と国民との統合・連携をめざした前会長・神津とは異なり――、「提言路線」を標榜して自民党にすり寄り・自民党から準与党∴オいされている国民民主党を事実上の基軸として支援しているのだ。その他方で、立民にたいしては、政府・自民党といたずらに対決するのではなく国民のように「現実的政策」と「提言路線」をとれ、と迫っているのだ。 まさに岸田日本型ネオ・ファシズム政権を支える労働運動をつきすすんでいるのが、「連合」芳野指導部なのである。 以下 見出し 改憲翼賛に蠢く右派労働貴族を許すな! 国防イデオロギーに唱和する日共中央を弾劾せよ! 職場深部から反改憲・反戦の炎を! |
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生き残りをかけ「脱炭素化」に狂奔する鉄鋼独占資本 <上> CO2排出量がわが国産業界の四割を占めるといわれている鉄鋼産業において、諸独占体は「脱炭素化」に向けた取り組みを開始している。日本鉄鋼連盟は、政府のうちだした「二〇五〇年までのカーボンニュートラル実現」政策に賛同して、三月四日に新しい削減目標(CO2排出量を真水の削減≠ノよって二〇三〇年度で一三年度比三〇%減とする)を発表した。そして各企業は、水素を活用した革新的技術の研究開発を具体的に始動している。 と同時に鉄鋼産業の独占資本家どもは、すでに「脱炭素」を口実とした鋼材値上げを画策している。A商品の鋼材とB商品の鋼材とが、その成分も含めてすべて「製品品質や機能面においては従来の製品と変わらない」にもかかわらず、供給する側が脱炭素で製造をした≠ニの理由でA商品にプレミアム価格を上乗せするというのだ。しかも政府が、「官民が共有すべきビジョン」などと位置づけて、このような鋼材市場の創出をすすめているのである。 経済産業省は、四月にまとめた『新・素材産業ビジョン(中間整理)』において次のようにうちだしている。「(生産プロセスにおいて)従来の製品よりもCO2排出量を大幅に削減した」と認証されるA商品のような鋼材には、「グリーンマテリアル」なる銘柄をつけて「グリーンマテリアル市場の創出と脱炭素投資回収メカニズムの構築」をすすめていくべきだと。だが実際にはどの商品が真の「脱炭素」の鋼材≠ネのか不明であるばかりか、「グリーンマテリアル」と認証する算定基準じたいもいかがわしいものなのである。 以下 見出し T 開始される「低CO2鋼材」の供給 U 激化する脱炭素製鉄技術の開発競争
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全世界でウクライナ反戦の炎を! 改憲阻止闘争の大高揚をかちとれ ロシアのウクライナ侵略は米―中・露の角逐を激化させ、いまや熱核戦争勃発の危機が一挙に高まっている。アメリカ帝国主義につき従う日本の首相・岸田は、安倍の銃撃・殺害事件を最大限に利用して軍事強国化・憲法大改悪に猛突進している。この重大局面において、ウクライナ反戦、憲法改悪阻止の炎を燃えあがらせるべく奮闘しているすべての仲間に、『新世紀』第三二〇号をおくる。 ◆米欧権力者はNATO首脳会議でロシアを主敵≠ニし、中国の「挑戦」への対抗をも明示した。首相・岸田はこのNATO会合に史上初めて馳せ参じて、「NATOとの連携」による「インド太平洋地域の安全保障」を叫びたてた。没落帝国主義アメリカの権力者は、世界の覇者の座を奪いとることをめざす中国とこれと結託するロシアを抑えこむために、同盟諸国をグローバルに束ねて対抗しようとしている。巻頭の「米―中・露激突下の熱核戦争勃発の危機を突き破れ」および第二論文「安保強化・憲法改悪を打ち砕け」を読むことを通じて読者は、この激変する現代世界情勢の特質と、このもとでわれわれはいかにたたかうべきか、をがっちりとつかみとることができるであろう。 習近平政権は、台湾を併呑するために武力行使をも辞さない意志をむきだしにしている。この中国が大軍拡につっ走り経済的にも政治的にも強大化していることに危機感を高めているのが、バイデンと岸田である。両者が日本でおこなった首脳会談、つづいてインド・オーストラリア権力者をも招いて開催したクアッドサミット、この二つの会談の画歴史的性格を分析しているのが「『アジア太平洋版NATO』構築への突進」である。 ◆本号では、「全世界でウクライナ反戦の炎を」と銘うち特集を組んだ。わが革命的左翼はロシアのウクライナ侵略開始直後から、侵略阻止の闘いを全世界人民の最先頭でくりひろげている。この闘いをさらに強力におしすすめていくための指針と思想的武器が、本特集には詰めこまれている。 第60回国際反戦集会 海外へのアピール「<プーチンの戦争>を全世界人民の総力で粉砕せよ」(集会実行委員会)は訴える。国家エゴイズムをむきだしにした欧米権力者たちのウクライナ見殺しを許すな! 不屈に戦うウクライナ人民と連帯し「反戦」の雄叫びを全地球上に轟かせよ、と。全世界の自称「左翼」の多くがプーチンの侵略を弾劾できない腐敗を露わにしている状況のもとで、いまこそわが反スターリン主義運動の国際的波及を大胆に実現しようではないか。 つづく「自称『左翼』の錯乱を弾劾しウクライナ反戦の炎を!」(中央労働者組織委員会)は、ロシアのウクライナ侵略への既成「左翼」や「リベラル知識人」たちの無残な対応を弾劾し、その理論的・思想的根拠をも鋭くえぐりだす。国連憲章など足蹴にしてウクライナに侵略したプーチンにたいして「国連憲章を守れ」と懇願するにすぎない代々木官僚。「NATOの東方拡大こそが問題だ」とプーチンを擁護する者。ウクライナ人民に「降伏」を勧めるインチキ・ヒューマニスト。侵略者への怒りのかけらもなく、誰が誰を侵略しているのかの省察もない者たちのこの腐敗と混迷。その根拠は、彼らがソ連邦の崩壊を「歴史の逆転」としてとらえかえすことができないこと、根本的にはスターリン主義との対決を放棄してきたことにある。われわれがウクライナ反戦闘争をさらにダイナミックにおしすすめていくために、この論文に大いに学び糧としよう。 侵略者プーチンを弾劾せずに「NATO拡大反対」のみを叫びたてる腐敗分子を弾劾する論文「混迷し分解する俗流トロツキスト諸潮流」と、スターリンの「大祖国戦争の継続」を叫んでプーチンの先兵になりはてたソ連スターリン主義党の残党分子に怒りを叩きつけている「プーチンの共犯者・ロシア連邦共産党」を合わせて検討されたい。 「ゼレンスキー=ネオナチ」という図式をでっちあげてウクライナ侵略を正当化するプーチンのまやかしを、憤激をもって暴露しているのが「『ネオナチとの戦い』というデマゴギー」である。「<プーチンの戦争>を支えるロシア正教会」は、「ルースキーミール」の名によるウクライナ併呑の宗教的賛美を怒りを込めて暴きつくす。 「ロシアのウクライナ軍事侵略とウクライナ軍・人民の果敢な反撃」は、二月二十四日からの四ヵ月間の激闘を、地図と写真をふんだんに交えて記録している。 ◆「クラスター発生の介護職場」、「コロナ感染―高齢者に介護施設療養を強要する岸田政権」は、コロナ蔓延の苛酷な現場で働く仲間の苦闘の報告である。 本号を闘いの武器として大いに活用されんことを! |
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