第2720号2022年5月30日)の内容

<1〜3面>
ウクライナの闘う労働者人民と連帯し<プーチンの戦争>を打ち砕け!
 中央労働者組織委員会
<3面>
うた ウクライナ人民とともにたたかう
<4面>
沖縄の軍事要塞化に反撃
 5・15 労学が岸田来沖阻止に起つ
 5・14 平和行進で奮闘
 5・16 辺野古埋め立て阻止闘争
<5面>
各地でウクライナ侵略弾劾の声
 5・8 札幌 ロシア総領事館へデモ
 5・3 金沢 憲法集会で奮闘
 5・1 「愛労連」メーデーに檄
<6面>
JAM春闘を最後まで闘おう
Topics 労働者を犠牲に肥え太る独占体
 「解放」最新号
























  



ウクライナの闘う労働者人民と連帯し

<プーチンの戦争>を打ち砕け!


中央労働者組織委員会



 
 5・23 全学連 日米首脳会談反対に起つ
(5月23日、首相官邸前)
 プーチンの差し向けた侵略ロシア軍にたいして、ウクライナの労働者人民はウクライナ軍とともに懸命の戦いを続けている。彼らの勇猛果敢な戦いのまえに、いまやロシア軍は敗退しつつある。
 いまこそわれわれは、<プーチンの戦争>を最後的にうち砕くために、労働戦線からウクライナ反戦闘争の炎を赤々と燃えあがらせるのでなければならない。
 だが、日本の諸政党・既成労組指導部は、権力者らの「外交交渉」に期待しつつ避難民への支援金などを募ることに「ウクライナ支援」を解消している。日本共産党中央にいたっては、「平和の流れ」ができているなどとほざいて国連への幻想を煽り、反戦闘争をいっさい組織化しようとはしない。彼ら転向スターリン主義者は、参議院選挙に向けた票田開拓に没入しているのであり、その「票」ほしさにみずからとプーチンや旧ソ連との区別だてに狂奔しているありさまなのだ。
 また「連合」および「全労連」傘下の諸労組のなかには、いまなお旧ソ連邦への郷愁≠もつ役員や活動家が存在する。彼らは、「西側メディアはフェイクだ」などと喧伝して、ロシア軍の残虐行為から労組員の目をそらすことに躍起となっている。彼らは、スターリニストの末裔にして「現代のヒトラー」プーチンによる世紀の犯罪をまったく弾劾できないのだ。
 いまこそ革命的・戦闘的労働者は、腐敗を極める既成労組指導部をのりこえ、たたかう全学連の仲間と連帯して「ロシアのウクライナ侵略戦争反対」の反戦闘争を断固として創造しなければならない。そしてこの闘いを全世界の労働者人民に波及させていくのでなければならない。

T ロシアのウクライナ強奪戦争の敗北とその根拠

(1)ロシア侵略軍の敗北

 ロシアの侵略軍は、ウクライナ軍とウクライナ労働者人民の戦いのまえに、いまや敗退の急坂を転げ落ちはじめている。
 東部ハリコフ付近では、ウクライナ軍がロシア軍を撃退し国境まで押し返している。この勝利は、アゾフスターリ製鉄所に八十数日にわたって立てこもりロシア侵略軍の一割にあたる一万数千人をマリウポリに釘付けにしたアゾフ連隊などの英雄的な決死的戦いぬきにはありえなかった。まさにこのゆえに、処刑・拷問・収容所送り・反ウクライナ宣伝への協力の強要といった苛酷な前途が待ちうけていようとも、「任務を完了した」彼ら・彼女らの表情はすがすがしいのだ。
 キエフ攻略戦に続く東部戦線でのロシア軍の敗退は、五月九日の対独戦勝記念式典――第二次世界大戦における「ナチスへの勝利」とロシアへの「愛国」を謳う最大行事であるこの式典におけるプーチン演説のなかに、はっきりと示された。そこにおいてプーチンは、「脅威が国境付近にあるなかで(ウクライナへの『特別な軍事作戦』は)唯一の正しい判断だった」などと弁明し、ロシア軍の戦死者にたいして対独戦の戦死者と重ね合わせつつ「追悼」と「感謝」を述べることに終始したのだ。
 いまロシアでは、戦争の長期化にともなってロシア軍兵士の戦死者が激増していることが、人民のまえに次第に露わとなってきている。兵士の家族をはじめとして「早く戦争を終わりにしてほしい」という声が高まっている。国内のプーチンの支持率もジリジリと低下している。プーチン政権はウクライナへの侵略以来、反戦運動を徹底的に弾圧し何万人もの人びとを逮捕するとともに、政府を批判するメディアを廃刊・停波に追いこんできた。だがそれにもかかわらず、戦勝記念日の放送番組がハッキングされ「政府はウソつき」などと書きこまれてもいる。今も政府系メディアにプーチン批判の記事が掲載されている。「兵士の母の会」は、ウクライナ政府に息子の安否を問い合わせ、ロシア政府には「情報公開」を求めている。そしてロシアの労働者たちは、お札や緑のリボンに「反戦・反プーチン」と書いて配っているのだ。

(2)敗北の根拠

 いまやロシア軍は、戦略的後退どころか敗退≠ェ露わとなっている。キエフ陥落・傀儡政権樹立というプーチンの当初の目論見が完全に破綻したばかりではない。「東部と南部の制圧とロシア化」という、キエフ攻略軍の壊滅ののちに転換した軍事戦略もまた、いまや破綻をとげつつある。ロシア軍はキエフ周辺から撤退し東南部に戦力を集中したものの、イジュームやハリコフでウクライナ軍に撃破されているのだ。
 ウクライナ軍に比して戦力で圧倒的に優位に立っていると言われていたロシア軍が、これほどまでに惨めな敗走を続けているのは何故なのか。
 それはまず第一に、ウクライナの労働者人民が「侵略者を追い返せ!」と闘いの意志に燃え、一致結束して勇猛果敢にたたかってきたがゆえである。
 既存のウクライナ軍に加えて、志願してきた労働者人民が軍や領土防衛隊に加わり、さらに村落・街などの自治体ごとに住民が首長のもとに自治組織をつくり結束して軍事的行動にたずさわった。道路標識を壊したりバリケードを築いたりしてロシア軍戦車をおびき寄せたり落とし穴に落としたりして集中砲火を浴びせる手助けをするなど、労働者人民は自主的に臨機応変に軍事行動や準軍事行動に参加したのだ。「わが町から侵略者を追い出せ!」「プーチンの戦争を許すな!」「スターリンと同様のウクライナ民族圧殺を許すな!」という闘いの意志を燃えあがらせて団結してたたかってきたのが、ウクライナの労働者人民たちなのだ。
 ロシア軍敗退の第二の根拠は、軍事戦略上の大失敗である。プーチンは、この戦争を始めるにあたって主客諸条件を完全に読み間違えた。彼は、二〇一四年のクリミア侵攻の「勝利」に思いあがり、「ウクライナ軍はとるにたりない」と思いこんだ。大統領ゼレンスキーも国民からあまり支持されていない今、一気にキエフを陥落させてゼレンスキーを暗殺してしまえばロシア傀儡の大統領を据えられる、などという計略をたてた。侵略をはねかえすために戦うウクライナの労働者人民の団結力を、この小スターリン≠ヘ予測もできなかったのである。
 他面、ロシア軍の軍隊組織の士気の低さ・規律性のなさ・臨機応変に動けない機動性の弱さも、プーチンが予想だにできないことであった。ロシア軍の司令官たちは、軍隊を組織し兵士を教育するにあたって、旧ソ連時代と同様の上から下への一方的指令スタイルを護持している。それゆえに兵士たちは、指示・命令がないと動けないし、指示されたことしかやらないという体たらくになっている。
 また、ロシア軍の使う戦車や武器も故障が頻発した。元スターリニスト官僚やその親族たちからなる軍需産業の資本家どもは、ロシア軍司令部・将校たちと癒着し汚職を常態化している。彼らは、戦車のメンテナンスも手抜き≠オているのであり、これが戦時におけるエンストや武器の不具合を招いているのだ。
 第三には、軍事技術上は、ウクライナ軍は米・欧や東欧の国ぐにから供与された各種の情報提供や数かずの対戦車戦に有効な武器をもって戦っているのであるが、とりわけロシア軍将校たちの動きの詳細を掴んでいることがロシア軍中枢への大打撃につながったといえる。
 加えて、ウクライナの労働者人民が自主的に手持ちの民間ドローン≠軍に提供したり、それで得た情報を自治体・政府にドシドシ提供したりしたことも大きい。ウクライナ軍と政府はそれを迅速に集約・分析して前線まで伝える機動的な指揮系統をつくっていたのである。
 こうしたロシア軍の軍事戦略上の破綻の実体的根拠は、「軍事」には素人の元KGBたち(プーチンの元同僚のシロビキたち)が中心のFSBが、軍事戦略を立てかつ軍隊を指揮したことにある。戦場のリアリズムのないプーチンとFSBの面々による軍事的な情勢分析や戦略目標の設定などは、しょせん絵に描いた餅≠ナあったのだ。
 いまやロシア軍は、敗走しつつある戦地に追加の兵力をつぎこみ、それでもダメならまたつぎこむというアリ地獄のような泥沼に引きずりこまれつつあるといってよい。

以下 見出し


U 死滅する「左翼」

(1)代々木官僚どもの腐敗

(2)いわゆる「進歩的知識人」の自殺

(3)中核派の錯乱

(4)世界の「左翼」諸潮流の荒廃



V 腐敗と混迷の思想的根拠

 労働者人民との共存共苦の欠如

 誰が誰を侵略しているのか

 マルクス主義への無知蒙昧

 スターリン主義との対決の放棄


W すべての労働者はウクライナ反戦に決起せよ

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沖縄の軍事要塞化に反撃



 五月十四日、十五日、沖縄において全県・全国から一〇〇〇名余の労働者・学生・市民が結集して「復帰五〇年、5・15平和行進・県民大会」がかちとられた。
 いままさにロシアのウクライナ侵略によって世界大戦の危機が切迫し、米・日両権力者は米―中角逐の最前線である沖縄全島を対中国の軍事要塞として構築しようとしている。この攻撃を断じて許すな! 全学連・県学連のたたかう学生たちは「反安保」を放棄する日共中央をのりこえて、<反安保>の革命的方向性をさししめし闘いを牽引した。革命的・戦闘的労働者は職場深部から組合員を組織化したたかった。
 十五日には、「平和創造拠点」の名のもとに沖縄の対中軍事要塞化をなしとげるために、「沖縄復帰五〇周年記念式典」(沖縄県・政府共催)に参加しようとしていた首相・岸田――この岸田政権のたくらみを弾劾して、全学連・県学連・県反戦労働者委員会のたたかう労働者・学生は会場に肉迫し、怒りのシュプレヒコールを怒濤のごとくたたきつけて岸田を震撼せしめるデモンストレーションを敢行した。
 わがたたかう労働者・学生は、米―中角逐の最前線である沖縄において、労働者・人民の圧倒的共感を巻き起こしてウクライナ反戦、反安保の火柱を高だかとぶちあげたのだ。 

 「復帰50年式典」への岸田参加阻止!
労学の白ヘル部隊がデモ


 「復帰五〇年式典への岸田の参加を許すな!」――全学連・県学連・県反戦の白ヘル部隊は式典会場に向けて怒りのデモを敢行した。宜野湾市の森川公園を出発し、深紅の全学連、県学連、県反戦の旗、全国の全学連派自治団体の幟を林立させグイグイと進撃する。眼前の式典会場に矢のようなシュプレヒコールをたたきつける。「南西諸島の軍事要塞化反対!」「辺野古新基地建設阻止!」「日米軍事同盟のグローバル同盟としての強化反対!」「日米首脳会談反対!」わが部隊は式典会場に文字どおり肉迫し岸田を震撼せしめたのだ。 
   「式典」会場のコンベンションセンター〔奧〕に肉迫
(5月15日、宜野湾市)
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「5・15平和行進」で労学が奮闘  5・14
 
 五月十四日、午前九時前、宜野湾市民会館前に、平和行進に参加する約一〇〇〇人の労働者・学生が結集した。行進団は、沖縄市の八重島公園までの八・七`bのデモ行進を最後までたたかいぬいた。
 沖縄県学連と全学連沖縄派遣団のたたかう学生たちは、平和行進にひき続き、嘉手納基地に向けたデモ行進にうってでた。

   嘉手納基地へ向けて平和行進団がデモ
(5月14日、宜野湾市)
   「安保粉砕!」の声高く闘う学生がデモ
(5月14日、沖縄市八重島)
 
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埋め立て資材搬入阻止!
闘う学生が実力闘争  5・16辺野古

 五月十六日、たたかう学生たちは辺野古現地で新基地埋め立て工事阻止の闘いに勇躍決起した。午前八時半、県学連と全学連派遣団は、辺野古弾薬庫に通じるキャンプ・シュワブ第三ゲートの工事用ゲート前に陣取り、工事車両を迎えうつ。メインの工事用ゲートまでデモ行進して座り込みに合流し、抗議団の最先頭でたたかいぬく。さらに辺野古の浜と大浦湾に面する瀬嵩の浜の二ヵ所で抗議集会をかちとり、最後までたたかいぬいた。

   大浦湾の埋め立て作業船に向け怒りを叩きつける
(5月16日、瀬嵩の浜)
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各地でウクライナ侵略弾劾の声 
5・8札幌 ロシア総領事館へデモ
 五月八日、全学連道共闘の学生と反戦青年委員会の労働者は、プーチン政権によるウクライナ南東部総攻撃と人民虐殺への煮えたぎる怒りに燃えて、在札幌ロシア連邦総領事館にたいする戦闘的デモを貫徹した。
「ウクライナ侵略弾劾!」の声高く札幌市街をデモする労学
(5月8日)
   たたかうウクライナ人民との連帯の決意固める北海道の労学
(5月8日、札幌市)
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5・3金沢 憲法集会で奮闘
「ロシアのウクライナ侵略を打ち砕こう! 憲法改悪阻止!」闘う金沢大生が労働者・市民の先頭で奮闘
「憲法を守る会」集会――5月3日、金沢市
  「市民アクション」デモ――5月3日、金沢市
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わが同盟の檄に共感広がる   5・1「愛労連」メーデー
結集する労働者に情宣
(5・1、名古屋市)
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