第2712号(2022年4月4日)の内容

<1面>
<プーチンの戦争>を粉砕せよ!
 岸田ネオ・ファシズム政権の改憲策動を打ち砕け!
<2〜3面>
プーチンの人民殺戮を弾劾
 3・17 露大使館に怒りの拳
  全学連・反戦が緊急統一行動
 3・21 労働者・市民2500が結集 代々木
 3・13 闘う鹿大生が先頭で奮闘 鹿児島
 3・13 天神に600名の怒りの声 福岡
 3・19 「侵略反対」400名が起つ 札幌
<4面>
出版22春闘を戦闘的にたたかいぬこう!
<5面>
凍土壁を使った汚染水対策の完全破綻 福島第一原発
Topics 日共御用学者・牧野のたわ言
<6面>
◎プーチンの戦時統制
◎プレ戦時♂コの沖縄
『新世紀』最新号(第318号)紹介
ウクライナの民よ
 「解放」最新号



























  


<プーチンの戦争>を粉砕せよ!


岸田ネオ・ファシズム政権の改憲策動を打ち砕け!



撃破されたキエフ侵攻軍


 ロシアによるウクライナ軍事侵略の開始から一ヵ月。この悪逆無道の<プーチンの戦争>は、プーチンが予想だにしなかったウクライナの兵士と労働者人民の一体化にもとづく強烈な反撃によって、いまや敗色濃厚となっている。
 プーチンは当初、首都キエフを総攻撃して早期に陥落させ、「軍によるクーデタ」なるものを捏造して「NATOへの加盟」を公言したゼレンスキー政権を倒し、もってみずからの傀儡政権を樹立することを企てたのであった。だが、ウクライナという国家そのものを丸ごとロシア連邦のなかに組みこむというこのプーチンの野望はうち砕かれた。
 キエフをめざしてまるで蟻の行列≠フように田舎道をのろのろと進むロシアの軍隊は、冬木立や林や草むらに身を潜めるウクライナ兵士と志願兵と「領土防衛隊」に結集したレジスタンス戦士たちの格好の餌食となった。彼らは、NATOから供与された携行式のミサイル「ジャベリン」(対戦車)や「スティンガー」(対ヘリ・戦闘機)をもって変幻自在に戦い、ロシア軍戦車と兵站車両を次々に撃破した。旧式の無線・携帯電話を傍受して指揮官の乗る車両を特定しこれを粉砕して、上からの命令なしには動けないロシア戦車部隊を大混乱に陥れた。こうしたウクライナ側の戦いによって、一時は首都キエフに一五`bにまで迫っていたロシア戦車部隊は、いまや五五`bまで退却を余儀なくされている。
 このかん、キエフ陥落の不可能を思い知らされたプーチンは、抵抗するゼレンスキー政権に事実上の無条件降伏を迫るために、マリウポリへの無差別殺戮攻撃に血道をあげてきた。無差別攻撃によって都市そのものを破壊し焦土と化し、市民の避難所を爆撃して大量に殺戮し、さらに食料・水・医薬品などの一切を断って餓死させる、というこの人非人な蛮行は、第二次大戦におけるかの「スターリングラード攻防戦」(ソ連軍が約半年にわたってスターリングラードを包囲し三三万のナチス・ドイツ軍を壊滅させた攻防戦)の模倣だといえる。〔いや、これに先立つ「レニングラード攻防戦」(ナチス・ドイツが約二年半にわたって三〇〇万市民を包囲し、飢えと寒さと病気で夥(おびただ)しい人々を死に追いやった事件)において、プーチンの兄は餓死し、母も餓死寸前のところを九死に一生を得たとされている。マリウポリ人民にたいするプーチンの狂気の大量殺戮は、肉親を殺されたことへの復讐であるという見方さえできるのだ。〕
 こうしたなかで、ロシア国防省は三月二十五日に、「軍事作戦の第一段階の目的は達成した」、「これからは東部ドンバス地域の解放という主要な目標達成に力を注ぐことができる」などと、突如として言いはじめた。このことは明らかに、侵略戦争の泥沼化のなかで追いつめられたプーチンが、当初の政治的目的を変更し軍事作戦を大きく軌道修正したことを意味する。すなわち、首都キエフ軍事制圧―傀儡政権樹立を断念し、二〇一四年に軍事力をもって一方的に併合したクリミア半島とともに・新たにドネツク州・ルガンスク州をロシア領に組みこみ、さらにオデッサを陥落させてこれを併合するというように、その目的と作戦を変更したにちがいないのである。
 このゆえにいまプーチンとその軍隊は、アゾフ海に臨みドンバス地方とクリミア半島の中間に位置する要衝マリウポリの労働者人民を大量に殺戮し、かつ餓死寸前に追いやったうえで、いまや幾万の人々をサハリンおよびシベリアに強制的に移住させている。そしてロシア辺境の過疎地域に彼らを送り込み、そこで強制労働をさせようとしているのだ。まさにこれこそは、かのスターリンの悪名高き民族強制移住政策とまったく同断のものではないか。
 すでに二万人にも達しているロシア軍兵士の夥しい死者と負傷者。食料・燃料・武器などを含めて一日二兆円にのぼるといわれる戦費の増大。戦前の日本軍国主義下と同様の苛烈な弾圧と報道統制にもかかわらず、若者を中心にひろがる「反戦・反プーチン」の怒りの炎。米・欧・日の権力者がおこなっている各種の経済制裁や諸企業のロシアからの撤退のゆえの・エリツィン時代に逆戻りするかのような経済的破局の一挙的深まり。スターリン主義ソ連邦の時代への逆行を恐れたロシア人自身のロシア国外への脱走。そしてヒステリーを起こしたプーチンによるとりまきの更迭と一定の分子の造反ゆえのFSB強権型支配体制そのもののほころび。――いまや四面楚歌のプーチンは、ウクライナ侵略戦争の泥沼化に怯え、歴史上の大罪人として断罪されることに脅えている。プーチンは<プーチンの戦争>に絶対に勝てない。さりとて局面の強行突破をはかる前方への逃避は、みずからの自殺行為でしかない。まさにこのゆえにプーチンは、先のような戦略的転換にのりだしたといえるのだ。
 だが、プーチンの歴史的大罪をうち砕きつつあるその力の根本は、ウクライナ人民の不退転の決意とその団結力にある。まさにこのゆえにゼレンスキー政権は、東部および南部を併合して「勝利」を謳わんとするプーチン政権とのいかなる妥協もできないであろう。そしてまた米・欧のいかなる「停戦」案をも、ウクライナ人民は拒否していくであろう。プーチンのあまりにも身勝手な収拾策が破綻することは必至であり、ウクライナ侵略戦争が泥沼化し・かつ長期化することは必至である。そうすることによって、追いつめられれば追いつめられるほどに「現代のヒトラー」プーチンは、生物・化学兵器や核兵器などの残虐兵器の使用への衝動を強めるにちがいない。そしてそれは、熱核戦争としての第三次世界大戦の勃発の危機をいよいよ高めずにはおかないのだ。


深まる米―中・露の激突


 プーチンのロシアによるウクライナ軍事侵略を眼前にして、これを中・露にたいする米・欧・日帝国主義の結束をはかりアメリカ主導のNATO同盟を再構築する好機として利用しようとしているのが、没落帝国主義アメリカの老いぼれ大統領・バイデンである。バイデンは、かのアフガニスタンにおける米軍の敗走によって赤裸々となった「一超」帝国アメリカの権威失墜を挽回し、かつ「プーチンは天才」などと失言≠オて嘲笑の的となった前大統領トランプの猛追をかわすことができる、などとほくそ笑んでいるのである。ホワイトハウスの前で、プーチンを「戦争犯罪人だ」「極悪人だ」と罵りながら、にやにやしているのはそのためなのだ。だが、アメリカ帝国主義の権力者どももまた「戦争犯罪人」ではないか! アフガニスタンやイラクにおいて暴虐のかぎりを尽くしたのは、ほかでもないソ連邦の崩壊によって「一超」となり傲り高ぶった軍国主義帝国アメリカではなかったか。
 こうしたなかで習近平の中国は、いまや露骨にロシア擁護の姿勢を鮮明にしつつある。ロシアは盗人猛々しくも、みずからがおこなった戦争には一言も触れることのない「人道支援」決議案なるものを国連に提出したのであった。これ自体が先に触れたプーチンの戦略的転換をしめすものにほかならない。なぜならそれは、ロシアがいまウクライナでおこなっていることは、ゼレンスキー政権による迫害からドンバスのロシア人を守るための「特殊な軍事作戦」であると強弁するとともに、この作戦が達成されたということを誇示するものだからである。
 ところが、このロシアの「人道支援」決議案に中国は賛成票を投じたのであった。このことは、プーチンと習近平のあいだで、すでに腹合わせがなされていることを示しているのだ。
 それだけではない。ウクライナ戦争をめぐってロシアと米・欧・日が激突しているまさにその間隙を突いて、北朝鮮はアメリカ全土を射程に入れたICBM「火星一七号」(自称)を打ち上げたのであったが、これについて中・露権力者は「北朝鮮への制裁の緩和」を要求する決議案を国連安保理に共同提案しようとしているのである。


憲法改悪と軍事強国化に突き進む岸田政権


 こうしたなかで、米・欧に同調し経済制裁に踏みきることによってロシアから「非友好国」と名指しされ、撤収する日本企業の資産没収や石油・天然ガス代金のドル建てからルーブル建てへの一方的変更などの脅しをかけられているのが、日本の岸田政権にほかならない。岸田は、インドがロシア擁護の姿勢を鮮明にすることによってクワッドが瓦解してしまうことに危機感を募らせ、急きょモディとの首脳会談をひらいて「力による現状変更は認めない」という確認をとりつけた。
 そして、米―中・露が激突する東アジアにおいて、日米グローバル同盟の強化に狂奔しているのが、アメリカの属国=日本の岸田政権なのである。「同盟の力の再興」という戦略にもとづいて日本に役割の拡大を求めるバイデン政権に、岸田政権は積極的に応え・日本の軍事強国化に血道をあげている。そうであるがゆえに、このネオ・ファシスト権力者どもは、プーチンのウクライナ侵略を改憲を実現する好機としてとらえ、改憲策動に一挙に拍車をかけているのである。
 見よ、先の憲法審査会において自民党議員は喚いた。ウクライナのように攻められた時のために、憲法に自衛隊を明記すべきだ≠ニ。それだけではない。日本核武装論者の安倍が、ウクライナにたいする核使用をちらつかせるプーチンに便乗して、ウクライナはソ連邦崩壊後に核を放棄したから攻めこまれた、だから日本もアメリカの核兵器を日本に配備し共同運用するニュークリア・シェアリング(核共有)に踏みだすべきだ≠ネどと言い放った。これに続いて、同じく極右の自民党政調会長・高市が「非核三原則の見直し」を明言した。この輩どもは、ウクライナ戦争を利用して・ここで改憲の機運をつくりあげ、もって改憲へと一気に突進しようと目論んでいるのだ。すでに自民党は、「憲法改正・国民運動委員会」のもとに、議員による対話集会やSNSを用いた宣伝といった、下からの改憲翼賛運動≠ニいうべきものを組織しはじめている。彼らは米―中・露の激突による世界大戦勃発の危機の高まりのなかで、今後ますます改憲策動に拍車をかけていくにちがいないのだ。
 岸田ネオ・ファシズム政権が、プーチンのウクライナ侵略に便乗して日本の軍事強国化と憲法改悪という画歴史的攻撃をうちおろそうと狂奔しているこのとき、まさに今日版産業報国会としての醜悪な姿をさらしているのが、「連合」芳野指導部である。
 「連合」会長・芳野は、三月十一日に岸田政権にたいして「要請書」をさしだした。その内容は、「(政府はウクライナ戦争の)事態打開に向けた外交的役割を発揮」すること、ならびにプーチン政権にたいしては「ロシア指導者らのビザ取り消し」などの「断固たる姿勢で臨め」と政府を尻押しするものである。
 岸田政権が発足した昨年十月に、首相直轄の「新しい資本主義実現会議」のメンバーとなった芳野は、それ以降政府・自民党との協力の道を突き進んできた。この「連合」指導部はいま、第三次世界大戦がいつ勃発するかもしれない危機のまっただなかにあって、軍事強国化に突進する岸田日本型ネオ・ファシズム政権を積極的に支えようと立ち回っているのだ。
 他方、日本共産党の不破=志位指導部は、ロシアのウクライナ侵略を「国連憲章・国際人道法違反」として問題にし、岸田政権に「憲法九条を活かした平和外交の推進」なるものをお願いしている。いや彼らが何よりも力を入れているのは、「旧ソ連・ロシアの覇権主義とたたかい続けてきた党」としてみずからをおしだし宣伝することだ。プーチンの蛮行を利用した「共産党は暴力革命の党」「党内民主主義のない党」という自民党などの宣伝にたいして、おのれを旧ソ連(共産党)指導部およびプーチン政権と区別だてすることに汲々としているのが、日共官僚なのだ。
 昨秋総選挙での「野党共闘」の惨敗にたいして、自民党や右翼ジャーナリズム、そして「連合」芳野指導部は、日共との共闘のゆえに立民から票が逃げた≠ニ大宣伝した。芳野などは、立民・泉新執行部に共産党からの決別≠強要してきた。これに加えて開始されたウクライナ問題を利用した「反日共」の大合唱に、日共中央は七月参院選での大惨敗の恐怖にとりつかれているのだ。
 この日共中央に盲従する「全労連」指導部もまた、党中央の見解をオウム返しにするだけで、組合としての「侵略弾劾」の闘いの創造を完全に放棄しているのである。


労働戦線からウクライナ反戦の炎を!


 革命的・戦闘的労働者諸君!
 プーチンの軍隊によるウクライナ人民の殺戮はいまも続いている。そしてウクライナの労働者人民は、ロシア軍の残虐な攻撃をはね返すために命をかけて戦いぬいている。われわれは、日本政府に「憲法九条を活かした平和外交の推進」を期待しお願いしている日共中央を弾劾しのりこえ、<ロシアのウクライナ侵略弾劾>の闘いをこの日本の地において断固として推進しようではないか!
 日共の志位指導部はほざく。日本共産党はソ連のチェコスロバキアやアフガニスタンへの侵略にたいして「厳しく批判し、即時撤退を要求した」。プーチン・ロシアのグルジアへの「主権侵害」や「クリミア併合」にたいしても、「国連憲章違反と厳しく批判し」てきた。「領土問題」でも、「四島〔さらに二島〕だけの返還」を求める「ロシアの覇権主義に追随して機嫌をとる」自民党政権の対応を批判し、「全千島の返還」を求めてきたのだ、と。
 だがこれは、ウソ八百もいいところだ。一九五六年のハンガリー労働者の武装決起とソ連政府・軍による流血の大弾圧にたいして、モスクワおよび北京の尻馬にのってこれを熱烈に支持したのが、代々木官僚どもだ。七九年のソ連のアフガニスタン侵略にたいしても、その三日前に日ソ共産党の「共同声明」を発し両党の協力を確認していた当時の宮顕指導部は、二週間の沈黙のあげくに「同意することはできない」という「見解」をおずおず提起したにすぎなかった。
 まさに旧ソ連や中国のスターリニスト指導部の犯罪にたいして、右顧左眄(うこさべん)しながら支持したり弁解に汲々としたりしてきたのが、スターリンの末裔である日共中央なのだ。いかにその本性をおし隠そうとも、わが反スターリン主義革命的左翼はそれを決して許しはしない。
 わが同盟は、総選挙惨敗を居直る党中央に疑念を募らせている下部党員・活動家にたいして、志位指導部が「野党連合政権樹立」の妄想にとりつかれ基本政策の右翼的改変に血道をあげてきたことの犯罪性を暴きだし、彼らに党中央からの決別をうながすイデオロギー的=組織的闘いを断固として実現してきた。プーチンの蛮行への怒りとも、ウクライナ人民の決死の戦いへの共感とも、いっさい無縁なところで、選挙めあての弁解と宣伝に汲々としている代々木官僚指導部を弾劾せよ!
 わが革命的・戦闘的労働者は、日本共産党とこれに追随する「全労連」指導部をのりこえ、プーチンによるウクライナ侵略を弾劾する闘いを、職場生産点から断固として創造していかなければならない。この闘いを「改憲反対」の闘いと結合しておしすすめようではないか。われわれ日本の反スターリン主義革命的左翼と革命的・戦闘的労働者は、この日本の地において、ロシアのウクライナ侵略弾劾の闘いを総力をあげて推進し、さらにこの闘いを国際的に波及させるべく奮闘しようではないか。
 われわれはこの闘いのただなかで同時に、ロシアの労働者人民に訴えなければならない。プーチンは、大ロシア主義を煽りたて・ウクライナ人民を「ネオ・ナチ」と烙印し、みずからの虐殺行為を「ウクライナの非ナチス化のため」であるなどと正当化している。このデマゴギーを断固として暴露し粉砕せよ! ロシア人民はプーチンによるウクライナ人民にたいする無差別殺戮を阻止せよ! プーチン政権打倒の闘いに起ちあがれ! ロシア人民よ、今こそソ連邦を解体しロシア革命を歴史に葬ったスターリニストとその末裔どもの反労働者的本質を暴きだし、ロシアの労働者を賃金プロレタリアへと突き落とした奴らの犯罪性を赤裸々に暴きだせ!
 そしてわれわれは、不屈に戦うウクライナ人民に訴える。スターリンの時代からソ連邦によって塗炭の苦しみを味わわされてきたウクライナ人民よ!「亡国」ロシアのプーチン皇帝≠フ暴虐にたいする血みどろの戦いのただなかで、「社会主義」ソ連邦の反労働者性にめざめ、同時にまたウクライナを見殺しにする米欧帝国主義の階級的本質にめざめよう。ウクライナの労働者人民の進むべき道は、ロシア人民とともに真の労働者国家をつくりだすことのなかにこそあることを自覚し決意し、断固として前進しようではないか!
 革命的・戦闘的労働者諸君! プーチンによるウクライナ人民の大虐殺を許すな! 岸田ネオ・ファシズム政権による改憲策動を粉砕せよ! ウクライナ反戦闘争ならびにこれと結合して、改憲反対闘争を職場深部から断固として創造するために、粉骨砕身奮闘しようではないか。
 第三次世界大戦勃発の危機がいまや日々刻々と迫ってきている。今こそ全世界の労働者に階級的団結の創造を、ここ日本の地から呼びかけたたかおうではないか!
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3・17

 
「ウクライナ軍事侵略弾劾!」全学連・反戦青年委の白ヘル部隊が首都を席巻
(3月17日、港区)
 
 ロシア大使館(左奥の白い2棟)に怒りの拳
(3月17日、港区・飯倉)
ウクライナ人民殺戮を弾劾

全学連・反戦が緊急統一行動に決起

 三月十七日、全国から首都・東京に結集した全学連の学生たちと反戦青年委員会の労働者たちは、ウクライナ人民殺戮に手を染めるプーチン政権にたいする怒りに燃えて、ロシア大使館にたいする緊急デモンストレーションに決起した。
 まさにこのとき、首都キエフを三方から包囲していたロシア軍部隊は、ウクライナ軍の対戦車砲・ドローン攻撃および領土防衛隊に結集する人民のゲリラ戦闘、さらには老若男女のウクライナ民衆の不屈の抵抗の前に進軍を阻まれ、将官・兵士を含む夥(おびただ)しい戦死者を生みだしていた。キエフ侵攻作戦をズタズタに打ち砕かれ逆上したプーチン政権は、ゼレンスキー政権を「降伏」させレジスタンスをたたかう人民に屈服を迫るために、ウクライナ東部のマリウポリや第二の都市ハリコフにおいて、住宅や避難所となっている劇場、学校などを無差別的に破壊しつくすという見せしめ的な大虐殺にますます狂奔していた。
 わがたたかう労学は、残忍さをむきだしにするスターリニストの末裔=プーチンの犯罪を断じて許さず、ロシア侵略軍にたいするレジスタンスをたたかうウクライナ人民や、プーチンの圧制に抗して<反戦=反プーチン>の闘いに決起しているロシア人民と連帯して闘いに起ちあがったのである。



以下、見出し

ロシア大使館に怒りの拳

ウクライナ人民と連帯して闘おう――総決起集会
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出版二二春闘を戦闘的にたたかいぬこう!

 二〇二二春闘は、プーチンのロシアがウクライナへの軍事侵略を開始した、そのただなかで始まった。そして依然として世界は、いつ終わるともしれない新型コロナのパンデミックで覆われている。
 わが出版戦線においては、出版労連の第一回回答指定日である三月九日に、労連の中心をなす教科書共闘および医書共闘の単組の多くが、おおむね前年並み二%程度という経営陣の回答を受け入れ妥結した。だが多くの中小の諸単組は、いまだ回答を出さない経営者たちにたいして賃上げを求めて粘り強くたたかっている。
 わが革命的・戦闘的労働者たちは、大幅一律賃上げ獲得のために最後までたたかう決意である。それとともにわれわれは、ロシアのウクライナ軍事侵略弾劾・憲法改悪阻止を掲げてたたかうであろう。

以下、見出し

A 出版産業縮小≠口実とした解雇・賃下げ攻撃

B 出版労連指導部による春闘の歪曲を許すな


 1 賃上げ闘争の放棄

 2 改憲反対闘争の消失

 3 「首切り反対」「長時間労働反対」の蒸発


C 大幅一律賃上げをかちとれ
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ウクライナの民よ

春未だき
 砲火くぐりて 生きよ民


プーチン直視せよ!
  汝が放ちたる火炎の中の
 乳子(ちご)の眼(め) 母の嗚咽


能面の今雷帝≠ェ夢想せる
 「帝国再興」 民は許さじ

今すぐに侵略やめよ 兵(つわもの)よ
 内なる彼奴(きゃつ)の呪縛をぞ 絶て


眼刺(まなざ)して露兵を糾(ただ)す女性(ひと)ありて
 たじろがぬ背(せな) ひたに美し


君いずこ ジョバンナのごと
 向日葵の波間彷徨(さまよ)う娘(ひと)あらん
       今夏また……


「六月にロシア消滅!」
   飛び交いて
 不可視の情報戦 いとど凄じ

流血を阻まん意思なき岸田なり
 問わず語りの防弾チョッキ


彼(か)の民の阿鼻叫喚を引き合いに
 ファシスト安倍の妄言(たわごと) おぞまし


雲上の君 如何に見ん
   革命の簒奪の果ての

 ジェノサイド 弾劾!
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最新号紹介

新 世 紀

The Communist
第318号
2022年5月


特集 ウクライナ反戦闘争の嵐を巻き起こせ!

 ウクライナ軍の反撃と労働者・人民による決死のレジスタンス戦に撃破されキエフ近郊からの撤退を余儀なくされたロシア軍は、いま焦りにかられて南部の都市マリウポリの人民にたいする無差別の殺戮戦にうってでている。殺人鬼プーチンによるこの世紀の暴虐を断じて許すな!
 現下喫緊の課題をなすウクライナ反戦の闘いを労学両戦線からいっそう強力におしすすめるために、その理論的武器を満載した本号をすべての仲間におくる!
 ◆わが同盟は、ロシア軍の侵略開始直後、間髪を容れず「ロシアのウクライナ軍事侵略弾劾!」の声明を発した。侵略戦争に踏みきったプーチンの目論見と、この戦争狂がつき動かされている血塗られた大ロシア主義イデオロギーの内実を、そしてロシア皇帝気取りの小スターリンでしかないこの男の正体を、声明はあますところなく暴きだしている。ここに読者は、ウクライナ反戦の闘いの基本的な方向性とともに、この闘いの世界史的な意義の核心をガッチリとつかみとることができるにちがいない。
 全世界の労働者・人民に向けてまさにインターナショナルに発信されたこの声明の、英語訳・ロシア語訳を合わせて掲載した。
 特集「ウクライナ反戦闘争に起て」の巻頭に掲げた「ロシア軍のキエフ総攻撃を許すな!」(無署名)をつうじて読者は、この日本の地において現下われわれがいかにたたかうべきかの革命的な指針とともに、ウクライナにおいて決死の抵抗戦をたたかうウクライナ人民との・またプーチンの圧政のもとで果敢に反戦の声をあげはじめたロシア人民との、真の国際連帯をいかに創造すべきかの方途をも、つかみとることができるであろう。
 「『偉大なルーシ復活』の野望をたぎらすプーチン」(笹原治)は、ロシア軍の侵攻開始より一ヵ月以上も前の本年劈頭にこの侵略戦争を予見し、ソ連崩壊以降の歴史を覆しウクライナを「大ロシア」の属国と化そうとする現代の雷帝<vーチンの野望を全面的に暴きだして、いち早く全世界に反戦と国境を超えたプロレタリア的団結創造の呼びかけを発した先駆的労作である。
 ◆ウクライナへの米軍派遣を早ばやと否定したバイデン政権は、「一超」帝国のすさまじい凋落をさらけだした。中・露の対米挑戦に追いつめられ、「専制主義との戦い」を呼号して必死の反撃にうってでている「没落」帝国バイデン政権の焦りにみちたあがきをえぐりだしているのが、「断末魔のアメリカ帝国主義」(茅ヶ崎洋)である。
 ◆「改憲阻止・反戦反安保の巨大な闘争を創造せよ」(無署名)は、習近平の中国およびプーチンのロシアと没落帝国主義アメリカとが激突するただなかにおいてふりおろされている憲法大改悪と日米グローバル同盟強化の一大攻撃を打ち砕く闘いの基本的指針を提起する。
 「安保条約の是非を脇に」おき「反安保」を完全に蒸発させた日共式改憲反対方針の犯罪性を怒りをこめて暴きだしているのが、「『九条を生かした平和外交』を政府に懇願」(磐田龍二)である。

22春闘の高揚をかちとるために

 ◆本号では、「22春闘の戦闘的高揚を!」と題する第二特集を組んだ。
 「人への投資を」とほざきわずか「二%分」を要求したにすぎない「連合」労働貴族によって今春闘は実質上の賃下げにおさえこまれた。岸田ネオ・ファシズム政権に抱きつく労働貴族の腐敗を弾劾し、わが戦闘的・革命的労働者は今春闘をたたかいぬいている。「大幅一律賃上げ獲得! 二二春闘の戦闘的爆発をかちとれ」(高山望)は今春闘の指針をうち固めた2・6労働者怒りの総決起集会の第一基調報告である。第二基調報告が「憲法改悪攻撃を労働者の総力で阻止せよ」(春山俊二)である。
 同集会での革マル派連帯挨拶「二二春季賃金闘争の高揚をかちとるために」は、パンデミック下における現代世界の<新東西冷戦>というべき諸相を浮き彫りにしつつ、そのもとにおける今春闘の任務を提起する。そして、わが同盟の<大幅一律賃上げ獲得>というスローガンに集約される闘争=組織戦術の独自性とその意味を明らかにしている。
 すべての仲間が、本号を闘いの武器として大いに活用されんことを!
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各地でウクライナ反戦の渦


「ロシア軍の無差別殺戮を許すな」
労働者・市民二五〇〇が結集
3・21代々木「さようなら原発」集会
  三月二十一日に、「ウクライナに平和を! 原発に手をだすな! 市民アクション」(主催=「さようなら原発」一千万署名市民の会など)が開催された。
 会場の代々木公園には、二五〇〇人の労働者・市民が結集し、プーチン政権によるウクライナ軍事侵略への怒りの声をあげた。わがたたかう労働者たちは、職場の仲間たちとともに決起し、集会の戦闘的高揚のために奮闘した。
 わが同盟の情宣隊は、「ロシア軍のキエフ総攻撃を許すな! 全世界人民はウクライナ人民と連帯して闘おう!」と訴えるわが同盟のビラを集会に結集した労働者・人民に配布し、闘いの方向性を断固として示し檄を飛ばした。
わが同盟の訴えに共感広がる
(3月21日、代々木公園)
   労働組合ののぼりを林立させ多くの労働者が結集
(3月21日、東京・代々木公園)

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鹿児島
闘う鹿大生が先頭で奮闘
3・13「ストップ!川内原発」集会
 三月十三日に、鹿児島市中心部の天文館公園において、「ダメ! 20年運転延長 『ストップ川内原発! 3・13かごしまアクション』」と題した集会がおこなわれた。
 岸田政権は、「脱炭素社会を実現するため」の「クリーンエネルギー」などとおしだし原発を電源として継続して活用しようとしている。その意を受けた九州電力経営陣は、老朽化した川内原発の運転延長を策している。これにたいする怒りに燃えて、鹿児島県各地から約四五〇名の労組員・市民が結集した。鹿児島大学のたたかう学生たちも、この集会に参加し闘いを戦闘的に高揚させるために奮闘した。
一斉にメッセージボードを掲げる参加者
(3月13日、天文館公園)
   鹿大生のかけ声に参加者も呼応
(3月13日、鹿児島市)
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天神に600名の怒りの声
3・13「福岡県総がかり集会」
 三月十三日、「いのちと暮らしを守る 3・13福岡県総がかり集会」が福岡市警固公園で開催された。「福岡県労連」や民医連、「県平和フォーラム」加盟の労組、「九条の会福岡」などの市民団体など、約六〇〇名が参加した。
プーチン政権の蛮行に怒りに燃え結集
(3・13、福岡市)

   『解放』号外を配布
(3月13日)
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「侵略反対」四百名が起
3・19総がかり行動(札幌)
 
 三月十九日午前十時半から、札幌駅南側の駅前通りにおいて、「ウクライナ侵略糾弾! ロシア軍は今すぐ撤退を」を掲げて「戦争させない北海道委員会」主催の総がかり行動がおこなわれ、全道から労働者・学生・市民四〇〇人がたちあがった。
 わが同盟の情宣隊は、参加者や通行人に「ロシアのウクライナ侵略弾劾!」の『解放』号外と「ロシア軍によるキエフ総攻撃を許すな!」のビラを配布し、ウクライナ人民と連帯してたたかおうと熱くよびかけた。
北大生が「プーチン打倒」を呼びかけ
(3月19日、札幌市)
  わが同盟と道共闘が熱い訴え
(3月19日、札幌市

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