第2674号(2021年6月28日)の内容

<1面>
反安保・改憲阻止の火柱 6・13
 極反動・菅政権打倒めざし進撃せよ
 全学連・反戦 首都中枢を席巻
<4面>
菅政権による東京五輪開催「ワクチン加速」の反人民性
◇台湾にアストラゼネカ製供与
<5面>
菅ネオ・ファシズム政権の社会保障制度改悪を許すな
Topics 「経済安全保障」をおしだした菅政権の「成長戦略」
<6面>
大阪市街を戦闘的デモ
6・13全関西労学統一行動
自民党沖縄県連に抗議 (6・10、那覇)
金大生が香林坊で情宣 (6・9)
<2面>
宮古島ミサイル配備の先兵=前市長が収賄罪で逮捕
<3面>
コロナ・パンデミック下で五輪開催に狂奔する菅政権
◎G7直前の中国の対米攻勢
◎バイデンがノルドストリーム2容認
 「解放」最新号




























  


反安保・改憲阻止の火柱 6・13

極反動・菅政権打倒めざし進撃せよ

全学連・反戦 首都中枢を席巻



 
 「憲法改悪阻止! 菅政権打倒!」国会に向け進撃する闘う労学
(6月13日、霞が関)
 六月十三日、首都・東京において全学連と反戦青年委員会は、「憲法改悪阻止!」「対中攻守同盟反対!」「人民への犠牲強制を許すな!」を掲げ、国会・アメリカ大使館にたいするデモンストレーションに断固として決起した。わが戦闘的・革命的労働者と学生は、「緊急事態宣言」と「東京五輪警備」を口実とした警察権力による厳戒体制を突き破り、ウルトラ反動攻撃に狂奔する菅政権にたいして怒りの巨弾を叩きこんだのだ。
 今国会において国民投票法の改定を強行した菅政権・自民党は、「憲法本体の審議をおこなっていく」と傲然と言い放ち、改憲案の提示・国会発議に向けて突進を開始した。さらに菅政権は残りわずかとなった今国会会期中に、反基地闘争への弾圧を狙った「土地利用規制法」の制定に――在日米軍基地・自衛隊基地の対中国出撃拠点としての強化と一体のものとして――突きすすんだ。まさに菅政権は改憲・安保強化の一大攻撃を労働者・人民の頭上に矢継ぎ早にふりおろしているのだ。
 それだけではない。コロナ感染第四波のもとで多くの労働者が資本家どもによって路頭に放りだされ、医療現場の労働者が過酷な労働を強いられている。このときに、人民への生活補償も、逼迫する医療体制の拡充も放棄しているのが菅政権ではないか。
 菅政権が反人民性をむきだしにしながらふりおろすウルトラ反動攻撃を断固として打ち砕け! 戦闘的・革命的労働者たちと全学連のたたかう学生たちはスクラム固く、反戦反安保・改憲阻止、さらには貧窮人民への犠牲強制反対の闘いの炎を首都中枢において断固として燃えあがらせたのだ。いっさいの闘いを選挙向けの「野党共闘」尻おし運動にねじまげ、「反安保」も「反ファシズム」も放棄する日共指導部を弾劾し、<日米の対中国攻守同盟反対! 日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対!>の旗幟を鮮明にしてたたかいぬいたのである。

白ヘル部隊がアメリカ大使館・国会に戦闘的デモ

 
 厳戒体制を突き破り全学連・反戦が戦闘的デモ
(6月13日、港区)
 午後三時二十五分、全学連と反戦の白ヘル部隊が芝公園二十三号地を出発した。デモ隊は、「憲法改悪阻止! 対中攻守同盟反対! 菅政権打倒!」と大書された横断幕を先頭に、全学連旗、反戦旗、革マル旗を高々と掲げながら愛宕下通りを北上する。「敵基地先制攻撃体制の構築阻止!」や「NSC専制の強権的=軍事的支配体制の強化反対!」などのスローガンが染めぬかれた色とりどりの幟旗が鮮やかだ。
 「改憲阻止! ファシズム反対!」「安保粉砕! 内閣打倒!」デモ隊はかけ声を轟かせながら一糸乱れぬ隊列を組んで進む。右翼ゴロツキ分子をつき動かしての国家権力による闘争破壊策動を粉砕し、わが戦闘的・革命的労学は一路国会に向けて進撃してゆく。
 デモ隊が愛宕一丁目交差点付近にさしかかった。左手には星条旗を掲げたアメリカ大使館がある。「属国」日本の菅政権を従えて、「台湾防衛」を掲げた軍事演習を連続的に強行しているのがバイデン政権だ。この策動じたいが、米・日と中国との戦争勃発の危機を日々高めているのだ。たたかう労学は、煮えたぎる怒りに燃えて、アメリカ大使館に拳をふりあげた。
 「日米合同軍事演習反対!」「辺野古新基地建設阻止!」「安保破棄めざしてたたかうぞ!」「米中冷戦下の戦争的危機を突き破るぞ!」
 デモ隊はさらに国会に向けて進撃する。西幸門前交差点を左折すると、眼前に国会議事堂が見えてきた。今国会において菅政権は改憲のための国民投票法の改定を強行したことに続いて、「土地規制法」という名の治安弾圧立法の制定にがむしゃらに突進している。これを絶対に阻止せよ! デモ隊の労学は憲法改悪をはじめとする反動総攻撃を打ち砕く決意に燃えて弾劾の嵐を叩きつけた。
 「国民投票法の改定弾劾!」「自民党改憲案の提示を許さないぞ!」「土地規制法の制定阻止!」「日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対!」「貧窮人民の切り捨てを許さないぞ!」「東京オリンピックを中止せよ!」
 こうして全学連と反戦青年委員会は、警察権力による弾圧をいっさい許さず、労学統一行動を戦闘的にたたかいぬいたのである。

<米中冷戦>下の戦乱勃発の危機を突き破れ!
 ――総決起集会


 デモに先立って、全学連と反戦青年委員会は、芝公園二十三号地において総決起集会をかちとった。
 午後一時、司会の中澤全学連書記長の開会宣言に続いて、有木全学連委員長が基調提起をおこなった。
 彼はまずはじめに、菅政権・自民党が改憲手続き法たる改定国民投票法の制定を強行したことを怒りを込めて弾劾した。国民投票法改定に賛成した立憲民主党との「野党共闘」を優先し、「九条改憲阻止」も「日米軍事同盟反対」も後景におしやった日共中央を弾劾し、「<反安保><反ファシズム>の旗幟を鮮明にして憲法改悪阻止の一大闘争を巻きおこせ!」と彼は不退転の決意に燃えてよびかけた。さらに彼はたたみかけるようによびかけた。「菅政権が今国会会期中にたくらむ『土地利用規制法』という治安弾圧立法の制定を打ち砕け!」
 「ヨシ!」有木委員長の烈々たるアジテーションに呼応し、労学がたたかう決意をガッチリとうち固める。
 さらに有木委員長は、日米両権力者が台湾の目と鼻の先に位置する日本の九州・南西諸島や東・南シナ海において――イギリス軍、フランス軍をも参加させるかたちで――軍事演習を恒常的に強行していることを弾劾し、日米の対中国攻守同盟の飛躍的強化に反対する反戦反安保闘争をたたかうべきことを熱烈に訴えた。それと同時に、中国権力者による台湾への威嚇的軍事行動や尖閣領有策動といった反プロレタリア的策動を満腔の怒りを込めて弾劾した。「『反戦』も『反安保』も放棄する日共中央翼下の反対運動をのりこえ、革命的反戦闘争を断固として巻きおこそうではないか!」
 最後に有木委員長は訴えた。「安保強化のための軍事費に湯水のように血税を注ぎこみながら、コロナ下で困窮する人民を『自助』の名のもとに見殺しにする菅政権を弾劾せよ! 感染爆発と医療崩壊をもたらす東京オリンピック反対! 菅政権を打倒せよ!」
 闘志みなぎる有木委員長の基調提起に、労学は満場の拍手でもって応えた。
 次に発言に立ったのは、反戦青年委員会の代表だ。「新型コロナウイルス感染症の爆発的拡大と経済的破局というまさに画歴史的な事態のなかで、たたかう仲間たちは、資本家どもの悪らつな解雇・賃下げ攻撃を許さず、大幅一律賃上げをかちとるべく二一春闘をたたかってきた。国難突破≠フ労使協議に春闘を解消する『連合』指導部、そして日共の票田開拓にひきまわす『全労連』指導部を弾劾しつつたたかわれているこの闘いは、まさに歴史的な闘いにほかなりません!」
 「そうだ!」労働者たちはみずからの闘いへの誇りに満ちて呼応した。
 さらに反戦青年委員会代表は政府・独占資本家どもへの怒りに燃えて訴えた。政権延命をかけた東京五輪開催のために医療労働者に極限的な長時間労働と劣悪な条件のもとでの労働を強いる菅政権を許すな! コロナ・パンデミックをむしろ奇貨として「脱炭素」「デジタル化」への産業構造の再編をもくろむ独占資本家どもによる大量首切りを弾劾せよ!
 最後に彼は、「プロレタリアートが何であるか、また歴史的に何をするよう余儀なくされているか」というマルクスの言葉を引きつつ、ひときわ声をふりしぼってよびかけた。「資本家どもの攻撃の前にお国のために≠ニ跪く労組指導部。これを弾劾し、われわれが先頭にたって階級的団結を創造しよう!」
 たたかう労学の熱気が最高潮に達するなかで、わが革共同革マル派の代表が登壇した。彼は第一に、すべてのたたかう労学に、極反動・菅政権の打倒をめざして総決起すべきことを気迫に満ちてよびかけた。長期にわたる「緊急事態宣言」のもとで、日々の食事に事欠いてフードバンクに並んで飢えをしのぐ労働者・学生が数知れない。どれだけ多くの労働者が路頭に迷おうが、「労働力の移動」がなしとげられればそれでよし≠ニいうのが、菅政権の本音なのだ。「脱炭素」「デジタル化」に向けた産業構造の再編をうながし、「生産性が低い」とみなした中小企業の淘汰をたくらんでいるのが菅政権なのだ。「菅政権のブルジョア階級性・人非人性を怒りを込めて暴きだし、この政権に階級的憤怒を叩きつけよ!」
 第二に彼は訴えた。G7サミットをめぐる米・中の権力者による政治的応酬にその一端が示されたように、歴史的没落を露わにするアメリカ帝国主義から「二十一世紀の覇者」の座を奪いとることを策す中国の習近平政権と、この中国にたいする全世界的な包囲網を形成することに血眼となるバイデン政権とが、政治・軍事・経済のあらゆる部面で激突している。とりわけ東アジアにおいては、対中攻守同盟の強化を公然と宣言した米・日の権力者と中国権力者とが、台湾を焦点にして軍事的に角逐し、一触即発の危機を高めているのだ。このことを明らかにしつつ、わが同盟代表は、日米の対中国攻守同盟の飛躍的強化に断固反対するとともに、スターリン主義的膨張主義にもとづく中国権力者による軍事行動を弾劾する反戦の闘いを創造するべきことを熱烈に訴えたのだ。「アメリカ・中国・ロシアそしてアジア各国の労働者・人民に、<米中冷戦>下の戦乱勃発の危機を突き破る革命的反戦闘争に決起すべきことをよびかけつつたたかおうではないか!」
 最後に彼は、<パンデミック恐慌>下での政府・独占資本による労働者・人民への犠牲強制に断固反対することをよびかけた。コロナ・パンデミックのもとで露わとなったのは、<古典的階級分裂・古典的貧困>の現前化以外のなにものでもない。こうした事態は、スターリン主義ソ連邦の崩壊以降、帝国主義諸国の政府と資本家どもが「経済のグローバル化」をおしすすめてきた帰結なのだ。他方、中国のネオ・スターリン主義権力者は、「資本主義を恐れず利用せよ」というケ小平の遺訓にのっとって経済の資本主義化をおしすすめ、中国の労働者・農民工たちに低賃金で過酷な労働を強いるとともに、「一帯一路」構想にもとづいて新興諸国・途上諸国をもみずからの経済圏にくみしいてきた。わが同盟代表はこのことを憤激を込めて明らかにし、「われわれは、<パンデミック恐慌>のもとで苦闘する全世界人民にたいして、帝国主義の犯罪性とネオ・スターリン主義中国の反プロレタリア性を暴きだし、闘いの行く手をさししめそうではないか。<反帝国主義・反スターリン主義>世界革命戦略に立脚してたたかうわが革マル派とともにたたかおう!」と高らかによびかけたのだ。
 会場の労学はわが同盟代表の熱烈な檄をうけとめ、万雷の拍手で応えた。
 集会の最後に、早稲田大学のたたかう学生が、日共=民青系の闘争放棄を弾劾し、「緊急事態宣言」下のキャンパスから改憲・国民投票法改定阻止などの闘いをつくりだしてきたことを意気軒昂と報告した。
 以上の総決起集会をつうじてたたかう決意をうち固めたすべての労学は、意気高くデモンストレーションにうってでたのである。

改憲・安保強化を打ち砕く闘いの橋頭堡を築く
 ――本闘争の革命的意義

 
 「改憲阻止! 対中攻守同盟反対!」労学が怒りの拳
(6・13、東京・芝公園)
 本6・13労学統一行動の意義は第一に、菅政権がバイデン政権とともに対中国攻守同盟の飛躍的強化に突進し、憲法大改悪への道を開く国民投票法の改定を強行したことを弾劾し、「反安保」を投げ捨てた日共中央の闘争放棄をのりこえるかたちで、反戦反安保・改憲阻止の闘いの火柱をぶちあげたことにある。
 わが革命的左翼の闘いの高揚を恐れた菅政権・NSCは、警察権力・機動隊を大量にさしむけ闘争破壊をたくらんだ。このネオ・ファシスト性をむきだしにした策動を、わが労学は固いスクラムで粉砕し戦闘的デモンストレーションを断固として実現したのだ。
 菅政権がバイデン政権とともに対中国の一大軍事演習を強行し、敵基地先制攻撃体制の構築に突きすすんでいるこのときに、日共中央はこれらに反対する大衆的闘いを完全に放棄しさっている。まさにそれは、日共も参画する「野党連合政権」のとる政策として「日本有事」の際に日米安保条約第五条にもとづく日米共同作戦を是認するという立場に転落しているがゆえにほかならない。こうした立場から、国民投票法改定反対などの諸集会においては日共の下部党員・活動家たちが「反安保」を掲げることを抑圧しているのが代々木官僚どもなのだ。
 こうした日共指導部の闘争放棄・闘争歪曲を弾劾し、これをのりこえるかたちにおいて、わが労学は、日米合同軍事演習や敵基地先制攻撃体制の構築、辺野古新基地建設、土地規制法の制定などの日米攻守同盟強化のためのいっさいの攻撃に反対する反戦反安保闘争を巻きおこしたのだ。
 それとともに、わが労学は、菅政権が日米軍事同盟強化の攻撃と一体でふりおろしている憲法改悪の攻撃に断固反対してたたかった。中国などの「敵国」とみなした国家にたいしてアメリカとともに先制攻撃にうってでるとともに、内に向けては国家総動員体制を構築する一流の帝国主義国家への飛躍をかけて、菅政権は「交戦権」と「非常大権」を有した「新憲法」の制定に突進しているのだ。このことを明らかにし、わが労学は<反安保><反ファシズム>の旗幟を鮮明にしてたたかいぬいたのだ。
 まさに本6・13闘争をつうじてわが労働者・学生は、菅政権による改憲・安保強化の総攻撃を打ち砕く闘いの橋頭堡を築きあげたのである。

反安保も反ファシズムも放棄した日共中央を弾劾

 本闘争の第二の意義は、東アジア、とりわけ台湾を焦点として米日両帝国主義とネオ・スターリン主義中国との一触即発の危機のただなかで、米日と中国との相互対抗的な軍事演習・軍事行動に反対する反戦の闘いを燃えあがらせたことである。
 こんにちの代々木官僚は、日米軍事同盟の強化に反対する闘いを放棄したうえで、「中国海警法の撤回を求めよ」などと日米両権力者にたいして懇願している始末である。日米両権力者が日米軍事同盟の強化を基礎に対中外交を展開することじたいは是認したうえで、より中国にたいして強硬な姿勢をとることを迫っているのだ。まさにそれは、現存日本国家の戦争政策のお先棒を担ぐことをしか意味しないではないか。
 「反戦」も「反安保」も放棄したこの日共中央翼下の平和運動をのりこえるかたちで、わが労学は、日米の対中国攻守同盟の強化に反対するとともに、中国権力者による台湾への威嚇的軍事行動や尖閣領有策動を怒りを込めて弾劾してたたかいぬいたのだ。プロレタリア・インターナショナリズムに立脚し、「<米中冷戦>下の戦乱勃発の危機を突き破る革命的反戦闘争を創造せよ!」とアジアの・全世界の人民によびかけつつたたかったのだ。この労学の闘いこそが、現下の戦争的危機を突破する闘いの行く手を全世界人民に赤々とさししめしているのである。
 第三の意義は、数度にわたる「緊急事態宣言」のもとで菅政権が労働者・人民を貧窮の奈落に突き落としていることを、わが労学が階級的憤激に燃えて弾劾してたたかったことである。
 菅政権は、コロナ・パンデミックを利用して「脱炭素」「デジタル化」の旗をうちふりつつ産業構造の再編をたくらむ資本家階級の利害を体現して、「生産性が低い」とみなした中小企業の淘汰をおしすすめようとしている。資本家どもが容赦なくすすめている非正規をはじめとする労働者の大量解雇を容認するだけでなく、路頭に放りだされた人民への棄民政策を冷酷無比にうちだしているのだ。
 このことを満天下に暴きだしつつ、戦闘的・革命的労働者と学生たちは、政府・資本家階級にたいする労働者階級の一大反撃の闘いを創造するという決意に燃えて、菅政権に怒りの巨弾を叩きこんだのだ。まさにわが労学の闘いは、政府・資本家階級によって苦しめられ呻吟する数多の労働者・人民にたいして、ともに反撃の闘いに決起するべきことをよびかける熱い檄となったのである。
 それとともにわが労学は、菅政権が貧窮に苦しむ人民の反逆を抑えこむことを狙っておしすすめているデジタル庁の創設をはじめとする人民総監視体制の構築に反対してたたかった。まさにこれらが日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化の攻撃にほかならないことを明らかにしつつ、<ファシズム反対>の旗高くたたかいぬいたのである。

 すべてのたたかう労働者・学生諸君! 本闘争を実現したことにふまえて、全国のキャンパスから、あらゆる職場生産点からさらに闘いを創造しようではないか! 改憲案の国会提出を絶対に阻止せよ! 日米の対中国攻守同盟の強化に反対する反戦反安保闘争の炎を全国から巻きおこせ! 貧窮人民の切り捨て反対! 東京オリンピックを中止せよ! 今こそ、菅日本型ネオ・ファシズム政権の打倒めざして進撃せよ!

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菅政権による東京五輪開催「ワクチン加速」の反人民性


 菅政権は、いまおのれの政権をなんとか延命させるために、東京五輪の開催を強行しようとしている。「開催反対」の労働者人民の声を踏みにじって、感染爆発・医療崩壊を招く五輪開催を強行しようとしているのが、菅日本型ネオ・ファシズム政権なのだ。菅や閣僚ども・五輪の組織委員どもは、選手に優先的にワクチンを接種するとか毎日PCRを受けさせるとかと喧伝し、五輪への医師・看護師の動員や五輪選手用の病床確保を医療機関や地方自治体当局に強要しようとしている。彼らは、「医療者の動員は一万人でなく七〇〇〇人に減らす」からいいじゃないか、「コロナに対応していない医師」にきてもらえばいいじゃないか、などの暴言をくりかえしている。
 この菅政権にたいしていま、医療労働者たちは怒りを沸騰させている。感染拡大の「第四波」において、大阪や北海道そして沖縄と、次々に全国の「医療崩壊」といわれる事態がもたらされた。これら全国各地で新型コロナウイルス感染の患者に対応できる病床が埋まり、医療労働者が治療を施したくても施せないままに自宅療養中に死亡する患者が相次いできた。このような医療崩壊を菅政権自身が招いておきながら、さらなる感染爆発を招く五輪開催を強行しようとしているのだ。
 これまで、感染症や呼吸器の専門家ばかりか外科医や産婦人科医までもコロナ感染症の患者の治療にかりだされてきた。彼らは、コロナ患者の検査や治療にも通常の地域医療にも、疲労の極に達しながら従事してきた。さらにこれらの診療のうえに、自分たち自身の接種が終わらないうちに地域の高齢者を対象にしたワクチン接種に動員され、かつ病院での個別接種の打ち手にもならなければならない。毎日毎日新たな業務が追加され長時間超強度の労働を強いられている医療労働者たちは叫んでいる――「これ以上どうやって働けというのか」「救える命も救えないでいるいま、誰のための何のための五輪なのか」と。政権延命のために五輪開催にしがみつく菅政権にたいして、いま労働者人民の怒りはいや増しにましている。
 われわれは、「衆院選で政権交代」を呼びかけるにすぎない日本共産党をはじめとした既成諸政党を弾劾し、いまこそ労働者・学生・人民の実力で菅日本型ネオ・ファシズム政権の打倒をめざしてたたかおう!

(以下、見出し)

T 医療労働者に労働強化、高齢者に混乱・苦痛を強要

U 新型コロナ感染対策を放擲してきた菅政権

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菅ネオ・ファシズム政権の社会保障制度改悪を許すな


 菅政権は、新型コロナウイルス感染症の患者たちへの治療のために奔走している医療労働者にたいして、政府としての支援を放棄してきたばかりか、「五輪への派遣」とか「ワクチン接種加速」とかの無理難題を次々に押しつけてきた。
 コロナ患者の入院を受け入れている病院において、厳しい労働に苛まれているのはコロナ病棟勤務の医療労働者ばかりではない。一般病棟の一部か全部をコロナ病棟≠ニしてそこに医師や看護師の多くを集中しているがゆえに、人員の減ったほかの病棟に勤務する医療労働者もまた一挙に労働強化を強いられてきている。第三波・第四波においては、これらの多くの病院では通常おこなっていた救急医療やガンの手術やガン検診・特定健診などを一時中断せざるをえないほどに、コロナ治療≠ヨの集中を迫られてきた。また中小規模の病院の労働者も、日常業務のほかに発熱などのコロナ感染の疑いのある患者の診察・検査、陽性者の保健所への連絡・コロナ病棟≠ヨの紹介などに駆りたてられてきている。
 昨年末からの第三波の感染拡大の時に、東京をはじめとした首都圏では感染者用の病床・医療スタッフがまったく不足し、多くの人々が自宅療養のまま亡くなった。そうであるがゆえにいったん感染者が減少したら(第三波より拡大するであろう)第四波に備えねばならない≠アとが医療従事者や感染症の専門家から叫ばれていた。だが、菅政権は「医療提供体制の整備は都道府県の管轄」と称して、医療機関の支援にはまったくのりださなかったのだ。
 そればかりではない。この政権は、従来から予定してきた公立・公的の四四〇病院の統廃合について「予定通り進める」と公言している。また、「民間病院の八割ちかくがコロナ患者を入院させていないのはおかしい」などと、民間病院たたき≠おこなってもいる。政府が経営効率が悪い≠ニ判定した公立・公的病院や政府の「医療構想」を基準にするとムダだ≠ニみなした中小病院にたいして、これらの病院がコロナ・パンデミックのもとで多忙を極めつつも経営難におちいっているこの時とばかりに、閉院・病床削減を進めさせようとしているのだ。今回のコロナ・パンデミックを活用して医療サービス提供体制の再編を一挙におしすすめようとしているのが、反動菅政権なのだ。
 「国民皆保険制度」ともいわれる日本の医療制度は、公的医療保険(国民健康保険・企業の被雇用者が加入する社会保険・国公立や公的施設の職員などの共済組合保険)と、(公的医療機関の数をしぼり)民間医療機関の育成をおこなう「自由開業医制」を基本とした医療サービス提供体制とを、二本柱≠ニしてきた。菅政権は、この両面にわたって、コロナ・パンデミックでの「医療崩壊」が叫ばれているただなかで、一挙に再編=改悪しようとしているのだ。

以下、見出し

(1)医療サービス提供体制の再編

(2)自己負担増大を強いる医療保険制度の改悪

(3)医療・介護における「デジタル化」の推進

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「憲法改悪阻止! 菅政権打倒!」
   
大阪市街を戦闘的デモ


6・13全関西労学統一行動


 
「改憲阻止!」「土地規制法制定阻止!」
大阪市街を闘う労働者・学生が戦闘的にデモ
(6月13日)
 
 
 「菅政権打倒!」闘う労学が自民党大阪府連に
怒りの拳を叩きつける
(6月13日、大阪市)
 六月十三日、反戦青年委員会と全学連関西共闘会議のたたかう労働者・学生は、首都圏で同日決起した労学と固く連帯し、「憲法改悪阻止! 敵基地先制攻撃体制の構築粉砕! 菅政権打倒!」を掲げて全関西労学統一行動に決起した。困窮人民を切り捨て改憲・治安弾圧体制強化に突進する菅政権にたいする怒りに燃える関西の労学は、日共・不破=志位指導部の闘争放棄を弾劾し、この日の闘争に勇躍決起したのだ。

自民党大阪府連に進撃

 午後二時十分、白ヘルとゼッケンで身を固めた労学の部隊が、大阪市北区の南天満公園から威勢よくデモにうってでる。「安保粉砕!」「改憲阻止!」「内閣打倒!」一糸乱れずかけ声をあげながら、デモ隊が松屋町筋を進撃する。その先頭には、「困窮人民を切り捨て東京五輪を強行する菅政権を打倒せよ! 改憲阻止! 反戦反安保のうねりを」と大書した横断幕がひるがえる。路地をぬけ、堺筋を北上すると、右手に自民党大阪府連のビルが見えてきた。「困窮人民を見殺しにするばかりか、コロナ・パンデミックを利用して憲法改悪に突進するネオ・ファシスト菅の自民党にたいして、怒りの声を叩きつけよう!」「ヨシ!」デモ隊の怒りが最高潮に達する。大阪府警・機動隊の悪らつな規制をはねのけながら、たたかう労学のデモ隊は、怒りのシュプレヒコールを自民党大阪府連に幾重にも叩きつけた。
 土佐堀通から御堂筋を北上すると、右手に大阪市役所だ。自民党の別働隊として菅政権を補完する維新の会を許してなるものか! 労学の怒りが炸裂する。「改憲に加担する維新の会を許さないぞ!」「医療崩壊を引き起こした維新当局弾劾!」こうしてたたかう労学は、女神像前広場までのデモを終始戦闘的に実現し、大阪の労働者・市民の圧倒的な共感をよびおこした。

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6・10那覇  「国民投票法の改定を許すな!」
闘う学生が自民県連に抗議
  琉球大学と沖縄国際大学のたたかう学生たちは、六月十日、国民投票法改定案や土地規制法などの反動法案の制定に突進する菅政権への怒りに燃えて、那覇市の自民党沖縄県連への緊急抗議行動に勇躍決起した。
 午後五時四十分、たたかう学生たちは赤はちまき・ゼッケンで身を固めて自民党県連前に登場した。「人民に犠牲を強制する菅政権打倒!」と大書した横断幕を広げて抗議行動を開始する。「国民投票法改定案の参院採決阻止!」「土地規制法の制定阻止!」「東京オリンピックを直ちに中止せよ!」「菅政権の棄民政策弾劾!」と自民党県連にたいして嵐のようなシュプレヒコールを浴びせかける。
 たたかう学生たちの勇姿に道ゆく多くの市民が注目し、学生たちの声に耳を傾けている。
 自民党県連への抗議行動に先立ってたたかう学生たちは、県庁前広場で情宣をくりひろげた。学生の配布するビラは次々と労働者・市民の手に渡り、多くの共感の声が寄せられた。
自民党県連に怒りの拳を突き上げる琉大・沖国大の学生
(6月10日、那覇市)
   県庁前広場で街宣する学生
(6月10日、那覇市)
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6・9  「困窮人民切り捨てを許すな!」
金沢大生が香林坊で情宣
金大生に市民が共感
(6・9、金沢市)
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