第2662号2021年4月5日)の内容

<1面>
3・17名護
「辺野古新基地建設を許すな!」

  日米攻守同盟強化に反撃
 安和桟橋で埋め立て土砂搬出阻止闘争
3・14福岡
「被災民切り捨て・原発再稼働許すな」
 総がかり集会に戦闘的檄
<3面>
21世紀世界の制覇をかけた米・中の激突
<4面>
<パンデミック恐慌>下で腐朽を極める現代世界経済
<2面>
新START延長と新たな米―中・露核戦力強化競争
空自がPAC3の機動展開訓練
 陸自春日井駐屯地
「憲法改悪NO!」集会に檄 3・20 金沢
<6面>
JP労組第13回大会報告
 賃上げを放棄し「事業構造改革」に突進する本部を弾劾せよ!
<5面>
Topics 菅政権の反人民的な医療制度改悪
国際短信 コロナ蔓延下の解雇・賃下げ攻撃への反撃に起つイギリス労働者
◎2・14労働者集会に参加して
『新世紀』最新号(第312号)紹介
週間日誌は3面に掲載
「解放」最新号

































  

3・17名護

「辺野古新基地建設を許すな!」

日米攻守同盟強化に反撃

安和桟橋で埋め立て土砂搬出阻止闘争

 
 運搬船の前に断固として立ちはだかり出港を実力で阻止!
(3月17日、名護市安和桟橋)
 菅政権は、辺野古新基地建設を一刻も早く進めよと米バイデン政権に尻を叩かれて、辺野古埋め立て工事に拍車をかけている。怒りに燃え海上行動チームは三月十七日早朝、名護市安和(あわ)の琉球セメント桟橋から辺野古への運搬船を使った土砂搬出を阻止する「海上座り込み行動」に決起した。
 ポセイドン号に乗りこみ闘いの先頭にたった県反戦の労働者たちは、日米両権力者による対中国攻守同盟としての日米軍事同盟の強化に反対すべきことを訴え全力でたたかいぬいた。

運搬船出港を実力阻止

 午前九時すぎ、安和桟橋ではすでに運搬船に赤土まみれの土砂を積みこみはじめている。カヌー八艇にポセイドン号ともう一隻のゴムボートが次々と運搬船めがけてうってでた。カヌーチームは、運搬船の船首と船尾に肉迫し陣取った。「基地建設のための土砂搬出はやめよ!」「戦争準備に手を貸すな!」ただちに抗議の声をあげる。カヌーのロープを桟橋にはられた網にしっかりと繋ぎとめて体をはった阻止線を築いたカヌーチームは、「辺野古新基地建設阻止」のプラカードを高く掲げた。ポセイドン号は運搬船の前に立ちはだかり、県反戦の労働者が「自衛隊水陸機動団の辺野古配備反対」のプラカードを掲げて抗議の声を叩きつける。
 午前十時、土砂を満載した運搬船が出港準備にはいった。海上保安庁の海猿たちがあわててかけつけ、警告をはじめる。だが、カヌーチームは微動だにせず座り込みをつづけた。焦った海保の海猿が海に飛びこみカヌーチームを強制的に排除しはじめるではないか。ポセイドン号から県反戦の労働者がすかさず「不当な弾圧はやめよ!」と一喝すると、気迫に圧倒されて海猿どもの動きが止まった。さらに彼は、「陸自水陸機動団の辺野古キャンプ・シュワブへの早期配備・常駐を許さないぞ!」「自衛隊の米軍への融合・一体化反対! 先制攻撃体制づくりを許すな!」と日米両政府の対中国の臨戦態勢の強化を弾劾し、「侵略戦争のための新基地建設をやめよ! 埋め立て土砂の搬出を中止せよ!」と抗議の声をあげた。カヌーチームは手をあげて呼応し、真夏を思わせる暑さをものともせず、意気高く座り込みをつづけた。こうしてカヌーチームは一時間半にわたって運搬船の出港を止めつづけたのだ。

「水陸機動団の辺野古配備反対」を掲げ奮闘

 
3・27闘う学生が「菅政権打倒!」の檄
「福島原発事故10年 さようなら原発 首都圏集会」
(3月27日、東京・日比谷野外音楽堂)

 午後一時、海上行動をたたかった市民や労働者たちは、今度は安和桟橋入り口で、辺野古埋め立て土砂を積んだ大型トラックの桟橋構内への進入を阻止する行動に起ちあがった。構内入り口前で早朝から決起している労働者・市民と合流し共に大型トラックの入構を阻止すべくたたかった。
 県反戦の労働者は「水陸機動団の辺野古配備反対!」「基地撤去! 安保破棄!」のプラカードを掲げ、身を挺してトラックの前に立ちはだかる。労働者・市民たちは「戦争のための新基地建設をやめろ!」と怒りの声を叩きつけ、県警機動隊の弾圧をものともせず全力でたたかいぬいたのだ。
 米日両政府は共同して対中国の先制攻撃体制構築に狂奔している。三月十六日におこなわれた日米両政府の外務・防衛担当閣僚による「安全保障協議委員会(2プラス2)」において、米バイデン政権は、中国を封じこめるために「日米同盟をさらに強化せよ」「すべての領域を横断する防衛協力を深化せよ」と菅政権に迫り、「尖閣諸島の有事」を想定した自衛隊と米軍による日米共同軍事訓練を早急に実施せよとねじこんだ。さらに、遅れに遅れている辺野古新基地の建設を「早期に完了せよ」と尻を叩いたのだ。これに積極的に応え工事の加速を誓約したのが菅政権にほかならない。
 一月二十八日~二月六日に金武町ブルービーチを中心に強行された米海軍・米海兵隊と陸自水陸機動団による敵地上陸合同訓練において、米軍は辺野古キャンプ・シュワブの砂浜への上陸訓練をもおこなった。辺野古新基地には水陸機動団の配備が策されている。まさに新基地を米日共同使用の対中国最前線基地として建設しようとしているのだ。
 沖縄のたたかう労働者・学生は、対中攻守同盟を飛躍的に強化する策動を打ち砕く闘いの高揚のために連日奮闘している。
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二十一世紀世界の制覇をかけた米・中の激突

Ⅰ 価値観の全面的対立を露わにしたアンカレジ会談
 アメリカのバイデン新政権発足いこう初の米・中外交会談が、三月十八日から十九日にかけて米アラスカ州アンカレジにおいて開かれた。アメリカ側からは国務長官ブリンケンおよび大統領補佐官サリバンが、そして中国側からは外交担当の共産党政治局員・楊潔篪と外相・王毅らが出席し直接対峙したこのアンカレジ会談。それは、「人権・民主主義」の旗手を自称するアメリカ帝国主義と「人類共通の価値」の擁護者を自称するネオ・スターリン主義中国との全面的な衝突の場となった。
 会談冒頭においてブリンケンは、中国権力者の現時点の内外諸施策にかんして「ルールにもとづく国際秩序への脅威」とか「基本的価値観にたいする攻撃」とかと烙印し非難をまくしたてた。彼らアメリカ権力者は、習近平政権による新疆ウイグル自治区・香港における人民弾圧、台湾への軍事的威嚇、アメリカへのサイバー攻撃、オーストラリアなどアメリカの同盟国にたいする輸入規制などへの「懸念」を表明しながら、「中国がわれわれの政権の意図とアプローチをよく理解できるように……議論する」などと青筋をたてていきまいたのであった。
 ブリンケンらのこうした対中強硬姿勢は、アメリカを追い越し「超大国」にのしあがることをめざすネオ・スターリン主義中国から政治・軍事・経済のあらゆる部面において攻勢にさらされていることへの焦りの表白にほかならない。だが、もはやアメリカ一国では中国を封じこめる力を有していないことが歴然としている。バイデン政権は、それゆえにこそ、中国に「ルール」を守らせるために「人権・民主主義」という「基本的価値を共有」する同盟諸国家による国際的包囲網を構築するという旗幟を鮮明にしているのだ。
 このアメリカ権力者にたいして、「世界の圧倒的多数の国々は、米国が提唱する普遍的な価値観や米国の意見が国際世論を代表すると認識していない」と真っ向から反撃し、中国こそが「平和・発展・公正・正義・自由・民主」などの「人類共通の価値観」の〝守護者〟であると断言したのが、楊潔篪、王毅らであった。会談初っ端から面罵されたことに顔面を紅潮させた楊潔篪らがまずもってうたいあげたのは、「二〇五〇年までに完全な現代化を遂げる」という〝中国発展の戦略的展望〟であり、「中国での絶対的貧困の終結」という〝勝利宣言〟であった。また、楊潔篪らは、アメリカにたいして「冷戦時代の考え方を捨てよ」と迫り、「ブラック・ライブズ・マター」にあらわれた黒人への人種差別問題についても言及し「アメリカが直面する人権問題は根深い」などとブリンケンらにやり返したのであった。
 こうした楊潔篪の言辞の背後にあるのは、現下の新型コロナ危機のまっただなかでも経済的成長を遂げ、やがては中国こそがアメリカ帝国主義を凌駕し「世界第一の経済大国」の座を獲得する、という傲岸な自負心であるといえる。「人類運命共同体」なる虚飾をまといながら〝世界の中華〟たらんとしているのが習近平の中国なのだ。まさにそれは、建国一〇〇年の二〇四九年までに「社会主義現代化強国」へとのしあがるというみずからの世界制覇戦略の実現にむけて、その歩みを加速するという野望の露出にほかならない。
 この中国の対米攻勢とこれにたいするアメリカ帝国主義の巻き返し策動を起動力として、世界はいま巨大な地殻変動に見舞われている。ソ連スターリン主義の自滅的崩壊以降、「グローバリズム」の名においてアメリカン・スタンダードを全世界におしつけ、「一超」軍国主義帝国として世界に君臨し暴虐の限りを尽くしてきたアメリカ帝国主義。このアメリカが新型コロナ・パンデミックに直撃されてこんにち露わにしている社会経済的荒廃と政治的・経済的凋落。この惨状をあざ笑うかのように、「中国式民主主義」という名のスターリニスト専制支配体制の〝優位性〟を誇り「国連中心の国際システム」を領導することを標榜しているのが習近平の中国である。このネオ・スターリニスト国家中国は、新型コロナ・パンデミックおよびアメリカとの貿易戦争・ハイテク覇権争奪戦にともなう制裁措置によってこうむった経済的大打撃を労働者・勤労人民にいっさいの犠牲を転嫁しのりきりながら、〝二十一世紀世界の覇権〟をアメリカ帝国主義から奪取することに血道をあげているのだ。
 アメリカ帝国主義が主導してきた既成の国際秩序を根幹からゆるがすこうした中国の策動に焦りと恐怖を募らせているバイデンのアメリカは、中国の〝覇権奪取〟を絶対に阻止するために、「アメリカ・ファースト」をシンボルとしたトランプ流の国家エゴイズムではなく「人権・民主主義」なる色あせたボロ旗を掲げ直して、「権威主義国家・中国」に対峙しようとしている。
 かくして、没落帝国主義アメリカとネオ・スターリン主義中国とが真正面から激突する<冷戦>は一段と熾烈化を極め、この二十一世紀世界の構造的変化のゆえに世界各地での戦争勃発の危機が深まっているのである。

以下見出し

Ⅱ 対中包囲網の構築に狂奔するバイデン政権

Ⅲ 「反米共闘」形成に血道をあげる習近平中国
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<パンデミック恐慌>下で腐朽を極める現代世界経済  〈上〉

1 <貧富の差>のさらなる拡大

 新型コロナウイルス・パンデミックは昨秋以降、感染力を増した変異ウイルスがイギリスや南アフリカなどから全世界に拡散しはじめたことも加わって、さらに勢いを増してきた。各国権力者が、困窮する労働者・人民を見殺しにしたまま、再度の国境封鎖や都市封鎖、種々の営業禁止などに踏みだしたことによって、そして独占資本家どもがこうしたなかでも利潤を確保するために首切り・賃金切り下げを強行しつづけているがゆえに、世界各地で多くの労働者・人民が、そして苛酷な生活に押しこめられた移民・難民が、いよいよ生活苦と失業と感染の危険にさらされ、追いつめられている。
 だがこうした現実の対極において、いや世界の独占資本家どもがこうした現実をうみだしつつ、これを踏み台にして株式投機に打ち興じることによって、異常な活況を呈しているのが、昨年三月には三〇%もの暴落を引き起こした世界の株式市場にほかならない。アメリカ・ダウ平均株価は初めて三万ドルを突破して三万二〇〇〇ドル台に乗せ、日経平均株価もバブル経済の崩壊以降ではもっとも高い三万円台を記録した。昨春には五〇兆ドルに急減した世界の株式時価総額はついに一〇〇兆ドルを超え、世界のGDP(国内総生産)の合計額を二〇%も上回る異常な膨張ぶりをしめしている。このマネーゲームの世界では、いまや感染再爆発やワクチン接種開始という事態さえも、各国権力者が追加の経済対策をうちだすかどうか、金融緩和策を続けるのかどうかを読み、どの株式に賭けるべきか、という問題でしかないかのようである。なんという倒錯か。
 多くの労働者・人民をどん底の生活に突き落としつつ、一握りの資本家・「富裕層」が金融資産の〝コロナ太り〟に沸きたっているこの現実は、現代資本主義経済の腐朽の極みを、その反人民性をしめして余りある。「歴史上でもっとも格差が拡大した一年」と言われるほど<貧富の差>はこのパンデミック下でさらに拡大し、その根底にある<階級分裂>がいよいよむきだしとなっているのだ。
 昨年、中国・武漢から始まり、経済のグローバル化のゆえに瞬く間に全球を覆った新型コロナウイルス・パンデミック。世界経済は、<ヒト・モノ・カネ・サービス>の動きが凍りつき、サービス産業・レジャー産業・交通産業などの需要の〝蒸発〟とグローバル・サプライチェーンの寸断による生産の麻痺という事態に一気にたたきこまれた。この<パンデミック恐慌>を脱するために、米・欧・日帝国主義および中国ネオ・スターリン主義の権力者たちがなりふり構わずおこなってきたのが、独占体諸企業や国有企業を救済するための異例の巨額財政支出・緊急資金繰り支援・一大金融緩和という諸政策である。その結果もたらされたものこそ、感染の再爆発にほかならず、「歴史上でもっとも格差が拡大した一年」と言われるこの現実なのだ。
 各国の独占体諸企業は、政府の金融緩和・財政支出政策に支えられつつ、解雇・雇い止めと賃金削減を労働者の頭上に容赦なくふりおろすとともに、テレワーク方式などをも導入して労働者をいよいよ強搾取し、そうすることによって、生産の再開による実態経済のわずかな「回復」をつくりだしてきた。そして、これとともに生みだされたのが、帝国主義各国の政府による歯止めなき赤字国債増発と中央銀行によるその購入という実質的な財政ファイナンスの公然たる横行であり、このことによって膨大にふくれあがった〝緩和マネー〟の撒き散らしにほかならず、これに群がる独占資本家・「富裕層」のいっそうの金融投機の狂躁なのである。
 いま世界は、没落帝国主義アメリカと「市場社会主義国」中国との軍事的・政治的・経済的激突を基軸として、中東やアジアなど各地で軋みを轟かせ、さらには宇宙やサイバー空間をも含めて戦争的危機を深めている。各国の権力者・独占資本家どもは、コロナ・パンデミックを奇貨として、「脱炭素革命」と「経済のデジタル化」の覇者となるべく、これらの技術開発と生産体制・サプライチェーン構築をめぐってグローバルに競争・角逐を激化させている。この現実を根底で突き動かしているものこそ、まさしくマネーゲームの狂躁に彩られた現代資本主義の断末摩のあがきであり、<階級分裂>にもとづく社会的・経済的諸矛盾の極限的な深まりにほかならない。

以下、見出し

2 実態経済の危機の跛行的深まり

 労働者・農民工を奈落に突き落とし生産再開に漕ぎつけた中国経済

 株価高騰と借金増大で腐蝕を極めるアメリカ経済

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 JP労組第十三回全国大会報告




賃上げを放棄し「事業構造改革」に突進する本部を弾劾せよ!

本部の賃上げ闘争放棄・一時金削減容認に批判続出

経営陣に呼応し人事・給与制度改悪案をごり押し

労組みずからが労働者の首を絞める「事業ビジョン案」

「土曜休配」「送達日数見直し」施策の労使合意に疑問・批判が続出

職場から菅ネオ・ファシスト政権打倒の闘いを!

「経営改善」のための労使協議への歪曲を許さず春闘の高揚をかちとろう
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最新号紹介

新世紀


The Communist
第312号
2021年5月













人民見殺しの菅政権を打ち倒せ――闘いの指針を提起

春闘勝利・大幅一律賃上げ獲得のために

3・11東日本大震災‐福島原発事故から十年


 <パンデミック恐慌>と<米中冷戦>下の世界史的激動のまっただなかにおいて、菅政権の反動諸攻撃を打ち砕くために奮闘しているすべての諸君に、闘いの武器を満載した『新世紀』第三一二号を贈る。
 巻頭論文「貧窮人民見殺しの菅政権を労学の実力で打ち倒せ!」は訴える。菅政権の「コロナ対策に伴う支援」と称する施策は、「デジタル化」による産業構造の再編をうながす独占資本支援策であり、生活に困窮する人民を切り捨てるものにほかならない。しかもこの政権は一億総監視=総管理体制を強化すべく、ワクチン接種情報をマイナンバーとひも付けする策動にうってでている。この疑獄まみれのネオ・ファシスト菅政権を打倒せよ、と。
 「反戦・反改憲・反ファシズムの闘いの爆発をかちとれ」(中央学生組織委員会)は、現時点の反戦・政治経済闘争の基本方針を提起する。没落帝国主義の起死回生を企むバイデンのアメリカと「社会主義現代化強国」の実現を夢想する習近平の中国との、世界の覇者の座をかけた角逐が激化している。両者の激突の最前線に位置する台湾・東シナ海・南シナ海において戦争勃発の危機が高まっている。アメリカ帝国主義に日米安保の鎖で縛られた日本帝国主義の菅政権は、日米軍事同盟の対中国攻守同盟としての強化に血眼となっているのだ。今こそ、対中国攻守同盟反対! 日米の先制攻撃体制構築反対! 米(日)―中・露の核戦力強化競争反対の革命的反戦闘争を創造せよ、と闘いの方向性を明らかにしている。
 日米両権力者は沖縄を対中国の最前線拠点として強化している。この策動を断固打ち砕く闘いの指針が「陸自水陸機動団のキャンプ・シュワブへの配備を許すな」(沖縄県委員会)だ。
 今このときに、党としての選挙政策から「反安保」を完全に抹消している代々木官僚を弾劾しているのが、「『政権交代』を夢想し腐敗を深める日共官僚」(猿田直彦)だ。「野党連合政権」樹立を夢見て立憲民主党にすり寄り、政策の右翼的緻密化に狂奔する代々木官僚の腐敗を暴き、「今こそネオ・スターリン主義の虚偽性を洞察し、真のマルクス思想に目覚めよ!」と日共党員に呼びかける。
 激動する現代世界の地殻変動を分析し深化するために、「没落帝国主義の〝再建〟に狂奔するバイデン新政権」(辻堂岳史)と「経済危機のりきりと専制支配強化――中共五中全会」(長江万里)の二論文は必読だ。
 パンデミック下の今春闘には日本労働者階級の命運がかかっている。この自覚と決意に燃えて全国からたたかう労働者が結集した2・14総決起集会の基調報告を掲載した。「二一春闘勝利! 大幅一律賃上げ獲得! 貧窮人民の切り捨てを許すな!――第一基調報告」(峰山徹)と、「菅政権によるパンデミック下の反動諸攻撃を打ち砕け――第二基調報告」(五所博文)は、「連合」指導部の闘争抑圧に抗し、「全労連」指導部の市民主義的・議会主義的歪曲をのりこえたたかおう、「反人民性をむきだしにした菅政権を打倒せよ」と熱烈に訴える。
 「ポストコロナにむけた搾取強化戦略――経団連『二〇二一年版経労委報告』批判」(飛鳥井千里)は、パンデミック恐慌ののりきりをかけた独占資本家どもの「サステイナブル(持続可能な)資本主義」なるものの追求が、労働者階級に新たな貧窮と犠牲を強制するものであることを暴きだす。また「〝国難突破の政労使協議〟への解消――『連合』二〇二一春闘方針の犯罪性」(越塚大)は、独占資本家の首切り攻撃に「失業なき労働移動」を掲げて呼応している労働貴族を弾劾する。自動車ならびに郵政戦線の春闘方針もあわせて掲載した。
 「3・11東日本大震災・福島原発事故から十年――被災人民見殺し・原発再稼働を許すな」は、震災十年を区切りに被災人民への支援を完全にうち切り原発再稼働に突進する菅政権を弾劾し、「すべての原発・核燃料サイクル施設を即時停止し廃棄せよ」と檄を飛ばす。
 本号を十全に活用されんことを。
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3・14福岡

「被災民切り捨て・原発再稼働許すな」

 総がかり集会に戦闘的檄
 三月十四日、福岡市冷泉公園において「3・14福岡県総がかり集会」(主催は福岡県総がかり実行委員会)が約一〇〇〇名の労働者・市民の参加のもとで開催された。反人民性をあらわにする菅政権への怒りに燃えて、集会を戦闘的に塗りかえるために各組合内部で奮闘するたたかう労働者と連帯しつつ、わが同盟情宣隊は、参加者への情宣をくりひろげた。
「反ファシズム」も訴える
(3月14日、福岡市)
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