第2655号2021年2月15日)の内容

<1面>
首都中枢に菅政権打倒の炎 1・30
 敵基地先制攻撃体制の構築阻止!
 特措法・感染症法への罰則導入反対!

 全学連が国会包囲デモに決起
<6面>
日米共同の敵地上陸訓練阻止!
 ブルービーチ現地闘争に決起 1・28沖縄
■米軍キャンプ・シュワブへの陸自水陸機動団配備を許すな
菅政権打倒! 自民党道連に抗議 1・29
<2面>
米・露の相互対抗的サイバー攻撃を許すな!
■武漢封鎖から一年
<4面>
郵 政
 大幅一律賃上げ獲得!
 一時金削減を許すな!
 「事業ビジョン案」の策定阻止!

Topics 「連合運動の新たな様式」?!
<5面>
コロナ感染拡大下の介護職場から闘いを創りだすぞ
◎革共同政治集会に参加して
<3面>
華鏡2021――情勢の断層を読む
◇雷帝の離宮
◇「グリーン成長戦略」
◇EV開発競争
◇石炭から風力へ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号



































  


首都中枢に菅政権打倒の炎 1・30

敵基地先制攻撃体制の構築阻止!

特措法・感染症法への罰則導入反対!


全学連が国会包囲デモに決起


 
 国会議事堂に向け進撃する全学連の部隊
(1月30日)
 一月三十日、全学連のたたかう学生たちは、「貧窮人民を見殺しにする菅政権打倒!」を高々と掲げ、国会・首相官邸にたいする断固たるデモに決起した。菅政権による緊急事態宣言発令下の厳戒態勢を突き破り、首都中枢に「貧窮人民見殺しの菅政権弾劾!」「対中国攻守同盟反対!」「憲法改悪阻止!」の闘いの炎を赤々と燃えあがらせたのだ。
 菅政権の人民見殺しの棄民政策と感染対策の放棄によって、労働者・人民は困窮のどん底に日々突き落とされ、多くの人民が新型コロナウイルスへの感染が判明しても入院することもできず自宅待機を強いられている。このときに、入院を拒否する感染者を罰する感染症法改定案と時短・休業の命令に従わない事業者を罰する新型インフルエンザ等対策特措法改定案の採決を週明けにも強行しようとしていたのが菅政権だ。しかもこの政権は、対中軍事包囲網の立て直しを策すバイデンのアメリカに日米安保同盟の鎖で締めあげられながら、敵基地先制攻撃体制の構築や辺野古新基地建設、さらには憲法第九条を最後的に葬りさることをねらっての国民投票法改定案の採決にも突進している。
 これらの反動攻撃を断じて許すな! 反人民性をむきだしにする菅日本型ネオ・ファシズム政権を労働者・学生・人民の実力で打ち倒せ! この烈々たる闘志に燃えて全学連は、日共中央翼下の既成反対運動の萎靡沈滞を突き破り、二一春闘の戦闘的高揚のために奮闘する労働者と固く連帯して、首都中枢を席巻する戦闘的デモをたたかいぬいたのである。

「安保粉砕! ファシズム反対!」白ヘル部隊が進撃

「対中国攻守同盟の強化反対!」 ――総決起集会

菅ネオ・ファシスト政権を労学の実力で打倒せよ!


 
 霞が関に「菅ネオ・ファシズム政権打倒!」の声轟く
(1月30日、東京)
 本闘争において、全学連は、困窮する労働者・人民を切り捨て、あまつさえ国家に逆らうとみなした感染者・事業者を罰するための法改定に突進していた菅政権にたいして、一切の既成反対運動指導部の闘争放棄をのりこえ、「貧窮人民を見殺しにする菅政権打倒」を高々と掲げ断固たる反撃の巨弾をぶち込んだ。
 入院したくてもできない自宅療養者が多数生みだされ、飲食店などの中小事業者の廃業が相次ぎ労働者が日々路頭に放りだされている一切の責任は、感染対策を放棄し棄民政策を進める菅政権にある。だがこのネオ・ファシスト政権は、みずからの感染対策の放棄を居直り、人民への罰則を盛りこんだコロナ特措法・感染症法改定案の採決を強行しようとしていた。まさにそれはハンセン病患者に絶対的隔離を強いた国家犯罪を蘇らせるものなのだ。
 この攻撃をまえにして、日共中央はこれに反対する大衆的闘いの組織化を放棄しさった。日共中央の犯罪ゆえにデモひとつとりくまれないという既成反対運動の惨状を突き破り、全学連は唯一、法案の採決強行を阻止し菅政権による貧窮人民見殺しを弾劾する闘いを燃えあがらせた。もってコロナ対策の名における国家による人民統制の強化という菅政権のネオ・ファシズム的策動を粉砕する闘いをつくりだしたのだ。
 そればかりではない。菅政権がふりおろす先制攻撃体制の構築や辺野古新基地建設を阻止し、日米軍事同盟の対中攻守同盟としての強化に反対する反戦反安保の闘いの炎を燃えあがらせたこともまた本闘争の画期的意義である。闘争直前の一月二十八日に首相・菅は、アメリカ新大統領バイデンとの電話会談をおこない「日米同盟の強化」を誓約した。発足したバイデン政権が中国の対外膨張を抑えこむために「属国」日本を安保の鎖でますます締めあげ、菅政権がその諸要求に応える意志を鮮明にしたことにたいして、全学連は、<米中冷戦>下の日米軍事同盟の対中攻守同盟としての飛躍的強化というその重大な意味を暴露しつつ反戦反安保の闘いの烽火をぶちあげたのだ。
 日共中央は次期総選挙における「野党連合政権樹立」の妄想にとりつかれ、改憲や基地建設に反対する運動を「反安保」を完全に抜きさった総選挙むけの「五つの提案」を宣伝し野党共闘を尻押しするものへとねじ曲げていた。米日両権力者が日米軍事同盟の新たな強化に突き進んでいるこのときに、共闘相手とみなす立憲民主党の「健全な日米同盟が基軸」という安保政策を全面的に受け入れた「提案」の宣伝に闘いを解消するという度し難い犯罪に手を染めていたのが日共中央なのだ。
 全学連は、「反安保」を完全放棄した日共系反対運動をのりこえ、対中攻守同盟反対を鮮明に掲げるとともに、ネオ・スターリン主義中国の対抗的核軍拡にも断固反対してたたかった。もって<米中冷戦>下の戦争的危機を突き破る闘いの方途を全世界人民のまえにさししめしたのである。

 全学連のすべての学生諸君! 本闘争の画期的地平にふまえさらなる闘いの前進を切り拓け!
 菅政権が二月三日、政府・自治体の命令に逆らったとみなした感染者・事業者に過料を科すコロナ特措法・感染症法改定案の参議院での採決を、わずか二十四時間の審議をもって強行したことを怒りをこめて弾劾せよ!
 改定された法律の内実たるや、休業した事業者や犠牲を強いられる労働者・人民への十全な補償をまったくやらないままに、入院勧告に従わない感染者や時短・休業命令を拒否した事業者にたいしては過料を科すというものである。しかも緊急事態宣言の発出前にも「まん延防止等重点措置」の名において、内閣が一片の政令をもって事業者への時短営業などの措置を定め、罰則つきで強制するというのだ。感染対策を放棄し「入院したくてもできない」療養者を大量に生みだしている張本人が、厳罰をふりかざし人民への国家的統制を強めることを断じて許してはならない! 政府によるコロナ対策を理由とした人民への監視や行動統制の強化は、「有事」の国家総動員体制を準備するものにほかならない。
 いまや菅政権がまともな補償措置もなく十都府県で緊急事態宣言の延長を決定したもとで、年度末をまえにさらに多くの労働者・人民が困窮のどん底に突き落とされている。感染対策を放棄し人民を見殺しにする菅政権を弾劾せよ! 菅政権は労働者・人民の生活と医療を直ちに補償せよ!
 われわれは、反戦反安保・改憲阻止闘争のさらなる爆発をかちとらねばならない。菅政権による五・三四兆円もの過去最高の軍事費を計上しての敵基地先制攻撃体制の構築反対! 辺野古新基地建設阻止! 日米合同軍事演習反対!「反安保」を放棄した日共系反対運動をのりこえ、日米軍事同盟の対中攻守同盟としての強化に断固反対してたたかおう! 安保破棄めざしてたたかおう!
 憲法改悪絶対阻止! 菅政権が今通常国会において国民投票法改定案の採決や改憲条文案の提示を強行することを絶対に許すな!
 いまこそ菅政権の反動諸攻撃を打ち砕く一切の闘いを集約し、極反動・菅政権を打倒せよ!
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米軍キャンプ・シュワブへの陸自水陸機動団配備を許すな

 一月下旬、沖縄の地元マスコミ各紙によって名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブに陸上自衛隊の水陸機動団一個連隊六五〇人を常駐・配備する計画が日米両政府によって極秘に進められていることが明らかにされた。
 沖縄の労働者・人民のごうごうたる反対の声を踏みにじって新基地建設のための埋め立て工事が強行されている辺野古。まさにこのキャンプ・シュワブと一体となった巨大な最新鋭の海兵隊基地が、米海兵隊と日本版海兵隊たる水陸機動団の対中国の最前線・出撃拠点基地として構築されようとしていることが暴露されたのだ。
 いま沖縄の労働者・人民は、「基地の機能強化だ!」「水陸機動団の辺野古配備を絶対に許さない!」と怒りの声を噴出させている。沖縄県学連のたたかう学生たちは、ただちに日米共同の強襲上陸演習に反対する現地闘争に勇躍決起し、日・米両政府にたいして「辺野古への水陸機動団配備阻止!」「日米共同演習反対!」の怒りの拳を断固としてたたきつけたのだ。
 二〇一二年に陸上自衛隊幕僚監部が水陸機動団の発足に向けての部隊編成計画を立案するさい、水陸機動団が擁する三つの連隊のひとつを尖閣諸島に近い沖縄の米軍キャンプ・シュワブに配置することを決定し、その後、在日米海兵隊との調整を進め、二〇一五年に在日米海兵隊司令官と陸自幕僚長が正式に合意したという。
 許しがたいことに日・米両政府は、すでに水陸機動団を常駐させるための施設をキャンプ・シュワブに建設する計画を立案し、その準備を着々とおしすすめていたのだ(一月二十七日に防衛相・岸が国会で陸自施設計画案の存在を認めた)。
 安倍前政権とアメリカのオバマ政権とのあいだで合意され、計画がおしすすめられてきたこの水陸機動団のキャンプ・シュワブ配備案が、今日地元マスコミによって報道されたのは、明らかにアメリカ・バイデン新政権の発足を契機としている。米国防総省・米軍当局が日本の菅政権にたいして米海兵隊と自衛隊の一体化をよりいっそう強力におしすすめよと迫るためにリークしたにちがいない。
 新型コロナの爆発的感染拡大と経済的な危機にあえぐアメリカから「世界の覇者」の座を奪いとる絶好の機会ととらえる中国の習近平政権は、核軍事力の一大増強を基礎にして台湾海峡や南シナ海、尖閣諸島海域での対米対抗の軍事行動をよりいっそうエスカレートしている。このことに焦りと危機感を募らせるアメリカのバイデン政権は、中国に対抗するために日本・オーストラリア・韓国などの同盟諸国を束ねて対中国の包囲網を構築しようと躍起となっている。バイデン政権は、とりわけ日米軍事同盟を文字通りの対中攻守同盟として強化することを基軸にすえ、属国とみなした菅政権にたいして「同盟国としての役割拡大」を強硬に迫っている。
 アメリカのバイデン政権・米国防総省は、辺野古への海兵隊新基地建設が遅々として進まず、その完成が二〇三〇年代半ば以降に遅れること必至というなかで、安倍前政権が沖縄の反対運動の高揚を恐れて秘密裏におしすすめてきた水陸機動団の配備計画を菅政権のもとでいわば公然化≠ウせ、辺野古新基地が完成する前にもキャンプ・シュワブへの自衛隊配備計画を一刻も早くおしすすめよと尻をたたいているのだ。
 来るべき中国軍との戦争にうち勝つために「遠征前方基地作戦」(EABO)構想にもとづいて米軍の指揮統制のもとでの自衛隊の米軍への融合・一体化をおしすすめる米・日両政府の策動を断じて許してはならない!
 キャンプ・シュワブへの陸自水陸機動団の常駐・配備を断固として阻止せよ! 辺野古埋め立て工事を許すな! 日共翼下の「反安保」なき「基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ「日米攻守同盟反対」の旗幟鮮明にたたかおうではないか!
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激化する米・露の相互対抗的サイバー攻撃を許すな!

アメリカ中枢への大規模攻撃

ロシアへの報復≠叫ぶバイデン政権

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大幅一律賃上げ獲得!  一時金削減を許すな!


JP労組全国大会での「事業ビジョン案」策定を阻止しよう

郵政労働者委員会

 すべての郵政労働者の皆さん! JP労組本部は、今第十三回全国大会の第一号議案として「JP労組が考える事業ビジョン案」なるものを提出し、決定しようとしている。同時に本部は、この「事業ビジョン案」の策定こそが今21春闘の「重要となる課題」である、とうちだした。このことは、郵政労働者の命運を決する重大事である。郵政経営陣による賃金切り下げ攻撃を受け入れ、低賃金・生活苦にあえぐ郵政労働者をさらなる貧窮地獄と極限的な労働強化にたたきこむものにほかならない。
 本部による賃金闘争の放棄、六年連続ベースアップ・ゼロ妥結を絶対に許すな! 大会での「事業ビジョン案」決定を許すな! 21春闘の戦闘的高揚を実現し郵政労働運動の戦闘的強化をかちとろう!

(以下、見出し)

菅政権と郵政経営陣による「感染防止対策」の放棄を弾劾せよ!

本部の賃上げ闘争放棄を弾劾し大幅一律賃上げをかちとろう!

反労働者的な「事業ビジョン案」策定を打ち砕こう!

人事・給与制度改悪の道を掃き清める悪辣な本部提案を許すな!

敵基地先制攻撃体制の構築反対! 憲法改悪阻止!



菅ネオ・ファシズム政権を打ち倒せ!
◆郵政経営陣による賃金切り下げ攻撃を粉砕しよう!
◆一般職・期間雇用労働者の処遇の抜本的改善をかちとろう!
◆「土曜休配」「送達日数見直し」にともなう首切り=雇い止め・強制配転・労働強化を許すな!
◆「中期経営計画」にもとづく大リストラ・合理化攻撃をうち砕こう!
◆本部による春闘の「事業ビジョン案」策定への解消を弾劾し21春闘の戦闘的高揚をかちとろう!


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「日米共同の敵地上陸訓練阻止!」
県学連がブルービーチ現地闘争に決起 1・28沖縄
 一月二十八日、沖縄県学連のたたかう学生たちは、金武町・ブルービーチ訓練場でおこなわれた日米共同演習を阻止するために、現地闘争に決起した。
 この演習は、米海兵隊総司令部が策定した「遠征前方展開基地作戦(EABO)」にもとづいて強行された。すなわち、米海兵隊部隊が陸上自衛隊水陸機動団とともに南・東シナ海において中国軍のミサイル攻撃をかいくぐりつつ島嶼に上陸・制圧し、そこから高機動ロケット砲システム(HIMARS)などを駆使して中国軍の艦船・航空機を撃滅する作戦の訓練なのだ。
 この日米共同演習にたいして、既成反対運動指導部とりわけ日共系ダラ幹どもは完全に闘争放棄を決めこんだ。じつに犯罪的ではないか! 沖縄県学連のたたかう学生たちは、既成反対運動の死の沈黙を突き破り、現地闘争に勇躍決起したのだ。
ブルービーチ訓練場に肉迫し米海兵隊と陸自水陸機動団の上陸演習に抗議
(1月28日)
  砂浜への上陸をくりかえす米軍の強襲揚陸艇に怒り爆発
(1月28日)
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菅政権打倒の声響き渡る
道共闘・反戦が自民党道連に抗議 1・29札幌
 一月二十九日、全学連北海道地方共闘会議の学生と反戦青年委員会の労働者は、自民党道連にたいする抗議闘争に決起した。独占資本優遇の「需要喚起」策にのみ狂奔して、感染爆発をみずから招き寄せたばかりか、困窮する人民を見殺しにしているのが菅政権なのだ。人民の怒りに包囲されフラフラとなりながらも菅政権は、日本をバイデンのアメリカとともに「戦争をやれる国」に雄飛させるための諸策動に突き進んでいる。この極悪非道の菅政権を一刻も早く打ち倒す決意に燃えて、たたかう学生と労働者はたちあがったのだ。
貧窮人民の見殺しを許すな! 自民党道連に弾劾の拳を突きつけるたたかう労働者・学生
(1月29日、札幌市)
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