第2641号(2020年10月19日)の内容
<1〜3面>
10・25労学統一行動に起て
菅政権の先制攻撃体制の構築と憲法改悪を打ち砕け!
<反安保>も<反ファシズム>も放棄する日共をのりこえて闘おう!
中央学生組織委員会
<4面>
「日本学術会議」会員の任命拒否を許すな!
菅政権のファシズム的な言論封殺反対! 全日本学生自治会総連合
◆菅流大本営発表
◆DNA鑑定の暗部
<6面>
10・6 首相官邸前緊急行動
闘う学生が反ファシズムの声
「埋め立て強行阻止!」
県学連が怒りの拳 10・3 辺野古
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<5面>
歴史・公民教科書の実質的な「国定化」を許すな!
Topics 航空各社の大リストラ攻撃
「解放」最新号
10・25労学統一行動に起て 菅政権の先制攻撃体制の構築と憲法改悪を打ち砕け! <反安保>も<反ファシズム>も放棄する日共をのりこえて闘おう! 中央学生組織委員会
わが同盟に指導された全学連の学生たちは、発足した菅新政権にたいする9・19首相官邸前闘争を、北は北海道から南は沖縄まで全国結集でたたかいぬいた。同日開催された国会前での「総がかり行動」を戦闘的にぬりかえるために奮闘した戦闘的・革命的労働者とかたく連帯して、たたかう学生たちは、菅日本型ネオ・ファシズム政権にたいする闘いの巨弾をぶち込んだのだ。 たたかう労働者と連帯して、全学連の学生たちがたたかいぬいた<9・19闘争>を号砲として、ファシズム的な強権をうち振るう菅政権にたいする労働者・学生・人民の怒りが全国から噴きあがっている。安倍・菅両政権の戦争政策に異を唱える日本学術会議の新会員六名の任命を拒否するという挙にでた首相・菅にたいして、全国の大学キャンパスでは、教職員組合に結集する大学教員・職員、院生、学生たちが続々と怒りの声をあげている。その先頭にたっているのが全学連の深紅の旗のもとに結集する学生自治会、文化団体連合会をはじめとする自治・サークル諸団体のたたかう学生たちなのだ(十月六日には、早稲田大学・国学院大学を先頭とする首都圏のたたかう学生たちが「総がかり行動」に起ちあがった。)。 わが中央学生組織委員会は、全学連の学生諸君とたたかう労働者のみなさんによびかける! 日本型ネオ・ファシズム支配体制を強化しながら、菅政権がうちおろす憲法改悪、敵基地先制攻撃体制の構築、辺野古新基地建設をはじめとする日米新軍事同盟を飛躍的に強化する攻撃を木っ端微塵にうち砕くために闘いに起ちあがれ! 日本共産党翼下の<反安保>も<反ファシズム>も完全に放棄した反対運動をのりこえ、反改憲・反戦反基地闘争の巨大なうねりを「日米新軍事同盟の強化反対」「日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対」の旗のもとに全国から大きくつくりだそうではないか。労働戦線で「連合」労働貴族や「全労連」指導部の闘争抑圧に抗して不屈にたたかう労働者とかたく連帯して、全学連の学生は、首相官邸・国会・アメリカ大使館にたいする10・25労学統一行動にキャンパスから総決起せよ! 極反動の菅日本型ネオ・ファシズム政権の打倒をめざして、すべての学生・労働者は、いざ進撃しようではないか! 1 <米中冷戦>下で高まる戦争勃発の危機 A ウルトラ反動攻撃に突進する菅政権 B 東アジアを焦点とした米中激突 C 「野党共闘」尻押しの日共系反対運動とわが革命的左翼の闘い 2 菅政権の極反動攻撃を打ち砕く闘いを巻きおこせ A 「反安保」を放棄した日共中央の闘争歪曲を弾劾せよ B 反戦反安保・反改憲の闘いの爆発をかちとれ すべての全学連のたたかう学生諸君! 労働戦線でたたかう労働者のみなさん! わが同盟・中央学生組織委員会は断固としてよびかける。 労働者・人民の頭上にウルトラ反動攻撃を矢継ぎ早にうちおろす菅政権にたいして、わが革命的左翼は仁王立ちになって、この攻撃を断固として打ち砕くのでなければならない。学園から・職場から、反戦反安保・改憲阻止の、またネオ・ファシズム反動化阻止のうねりをまきおこせ! 全国結集でたたかわれた全学連の9・19官邸前闘争につづけ! 習近平中国とトランプのアメリカとが全面的に激突し・いつ戦火を交えるともしれない現代世界。そのまっただなかで日本帝国主義の菅政権は、軍国主義帝国アメリカのトランプ政権とともに「敵」と烙印した北朝鮮や中国に先制軍事攻撃をしかけうる体制の構築に猛突進している。この一大反動攻撃を粉砕せよ!「戦争放棄・戦力不保持」をうたう憲法第九条破棄の攻撃を絶対に阻止せよ! 菅政権は、戦争をやれる軍事強国にふさわしい国家総動員体制を構築するために、かの学術会議会員の任命拒否に示されるように、研究・言論へのファシズム的統制を一挙に強化しはじめた。これこそは、NSC専制の強権的=軍事的支配体制のいっそうの強化をねらう反動攻撃にほかならない。この攻撃を断固として打ち砕け! 全学連の学生は、菅日本型ネオ・ファシズム政権打倒をめざして、いまこそ、労働戦線の深部でたたかう労働者と連帯して、全国の大学キャンパスから総決起せよ! (1)われわれは、「反安保」を完全放棄した日共翼下の反対運動をのりこえ、「敵基地先制攻撃の軍事体制構築阻止」を焦眉の課題とする反戦反安保闘争の大爆発をかちとろうではないか。 菅政権による敵基地先制攻撃の体制構築への突進、これこそは、日本国軍が米軍と文字通り一体となって中国・北朝鮮領内に先制的に攻撃をくわえ、ミサイル基地もろともに労働者・人民を火の海にたたきこむという戦争放火への道をひらく一大攻撃にほかならない。菅政権がトランプ政権とともにかかる軍事体制の構築に突進するならば、中国・北朝鮮の権力者もまた「やられる前にたたけ」とばかりに在日米軍基地や自衛隊基地を射程に入れた軍事攻撃の体制を対抗的に強化するにちがいない。まさに米日両権力者の策動こそは、日本列島を中心とした東アジアを戦場とする新たな核戦争勃発の危機をいやましに高めるいがいのなにものでもないのだ。 われわれは、菅政権がトランプ政権とのあいだでおしすすめている敵基地攻撃の軍事体制構築の策動が、<米中冷戦>へと旋回をとげた現代世界における・日米新軍事同盟の新たな強化にほかならないことを明らかにし、<対中国攻守同盟=日米新軍事同盟の飛躍的強化反対>の旗幟も鮮明にたたかうのでなければならない。そして同時に、ネオ・スターリン主義中国の習近平政権による対米対抗的な核戦力の強化や南シナ海の軍事拠点化という反プロレタリア的策動にたいしても、断固として反対しようではないか! かつて日本軍国主義はアジア全域を軍靴でふみにじり焼き尽くし、二〇〇〇万人民を血の海に沈めた。その日本軍国主義の末裔たる政府権力者が、今度はアメリカ権力者とともに、朝鮮半島に、中国に戦争の火を再び放つなどということを、日本のプロレタリアート・学生は断じて許すわけにいかない。労働者・学生は、この菅政権の反動攻撃を、日本列島を揺るがす反戦反安保の闘いの大爆発をもって木っ端微塵に粉砕するのでなければならない。いま、ただちに総決起せよ! 安保法制=侵略戦争法の撤廃をかちとれ! アメリカ・トランプ政権による中距離ミサイルの日本配備を阻止せよ!「唯一の被爆国・日本」においてたたかうわれわれは、トランプ政権による核兵器の日本配備に断固として反対するのでなければならない。 さらにわれわれは、日米両権力者が強行している対中国の合同軍事演習に反対するのでなければならない。南シナ海への日本国軍の本格的出動に反対せよ! 辺野古新基地建設を絶対に阻止せよ! これこそ、<米中冷戦>のまっただなかで、台湾海峡にもほど近い沖縄をば対中国の最前線基地としてうちかためんとする一大攻撃にほかならない。沖縄県学連の学生たちは、戦闘的・革命的労働者と連帯しつつ、新基地建設を実力で阻止すべく先頭で体を張ってたたかっている。この闘いと連帯し、日本全土において新基地建設阻止のうねりをまきおこせ! もっぱら「基地被害」の問題や「民主主義破壊」の問題を強調するにすぎない日共翼下の反基地運動をのりこえ、われわれは新基地建設阻止の闘いをまさに反戦反安保闘争として爆発させるのでなければならない。 「敵基地攻撃」のためのステルス戦闘機やイージス・アショアに代わる洋上発射型ミサイル防衛システムをはじめとする、米国製兵器のさらなる大量購入につきすすむ菅政権を許すな! 米軍駐留経費の大増額に反対せよ! 「日米安保の鎖」を断ち切らないかぎり、日本国家は軍国主義帝国アメリカに政治的・軍事的に隷属せざるをえないのだ。われわれはいまこそ、<すべての米軍基地撤去・安保条約破棄>をめざしてたたかおうではないか! (2)われわれはまた、第九条の改悪と緊急事態条項の創設とを柱とする憲法大改悪の策動を断固として阻止するのでなければならない。 菅は、改憲案をめぐる国会審議を急ぐために、真正ファシスト集団である日本維新の会との連携を強めるとともに、年内に独自の改憲案を提示しようとしている玉木の国民民主党をとりこむことをも狙っている。臨時国会における憲法審査会の再開を阻止せよ! 改憲条文案の国会提示阻止! 改憲手続き法たる国民投票法の改定を阻止せよ! すべての労働者・学生は、国会を幾重にも包囲する改憲阻止の大闘争をいまこそ巻き起こせ! 菅政権は、「敵基地攻撃能力の保有」の名において、「敵性国家」にたいしていつでも先制軍事攻撃を――アメリカと一体となって――遂行しうる軍事強国へと日本国家を飛躍させるために、「戦力不保持」「交戦権否認」をうたった憲法第九条を葬りさろうとしている。このゆえに、改憲阻止の闘いをわれわれは<日米新軍事同盟の強化反対><日本の軍事強国化阻止>を鮮明にしておしすすめるのでなければならない。 しかも菅政権は、こうした侵略戦争に労働者・人民を根こそぎ動員してゆくために、「緊急事態」にさいしては首相・内閣が国会審議を経ることなく「政令」を発することができるとする緊急事態条項を――コロナ蔓延を利用して、「緊急事態」のなかに「感染症」を含めるという策をも弄しながら――新設しようとしている。この緊急事態条項新設を憲法第九条改悪とセットでたくらむ菅政権の策動は、まさに日本型ネオ・ファシズム憲法の制定というべきものなのだ。それゆえに、この改憲攻撃を打ち砕くためには<反ファシズム>の旗がいっそう高くかかげられなければならないのだ。 (3)われわれはさらに、菅政権がうちおろすNSC専制の強権的=軍事的支配体制強化の攻撃を、断固として打ち砕くのでなければならない。ネオ・ファシズム反動攻撃を粉砕せよ! 首相・菅による日本学術会議会員の任命拒否を許すな! 学界へのファシズム的統制強化反対! まさにいま、わが同盟が菅政権の成立と同時に喝破したように、この政権はそのネオ・ファシズム的な反動性をむきだしにしている。日本型ネオ・ファシズム支配体制の柱をなす、政・官・財・労・学・マスコミの<鉄の六角錐>がますます強固にうちかためられようとしているのだ。 日共官僚は、――われわれの批判を意識して――菅政権について「より強権的で、ファッショ的な政権となる危険を示す」(十月六日、幹部会第一決議)とつぶやきはじめたのであるが、その内実は「立憲主義」を基準として菅政権の「憲法違反」を問題にするというものでしかない。「日本型ファシズムの危険」という把捉さえとうに投げ捨てて久しい彼らは、菅政権がまさに学界の統制をもつうじて日本型ネオ・ファシズム支配体制の一挙的強化にのりだしていることをまったく洞察しえない。それゆえに、労働者・人民に「反ファシズム」の闘いへの決起をよびかけることもまったく放棄しさっているのだ。この日共官僚を弾劾せよ! いまこそ、<鉄の六角錐>を打ち砕く<反ファシズム>の労働者・学生の団結を強固に・広範に創造するために、奮闘しようではないか! 「デジタル庁」の創設反対! <戦争をやれる国>にふさわしく国家総動員体制をつくりあげるために、日本の労働者・民衆を総管理・総監視下におくこの策動に、断固として反対せよ! <米中冷戦>下の戦乱勃発の危機を突き破れ 中国の習近平政権は九月末、南シナ海(西沙諸島海域)、東シナ海、渤海、黄海において同時的に一大軍事演習を強行した。この習近平政権と、蔡英文の台湾への支援を継続しているトランプ政権との軍事的・政治的角逐がいやましに激化している。 東アジアにおいて米・中の戦争の火が燃えあがるならば、それは世界的な核戦争へとただちに発展しかねないのだ。全世界人民はさしせまる危機をいまこそ直覚し、反戦の闘いに起て!「<米中冷戦>下の戦争的危機を突き破る革命的反戦闘争を創造せよ!」「米―中・露の核戦力強化競争反対!」――これらの革命的スローガンのもとに、すべての学生・労働者は総決起せよ! われわれは、米―中の相互対抗的な軍事演習の応酬に断固として反対するのでなければならない。在日米軍基地からの米軍部隊の出撃を許すな! トランプ政権につきしたがって菅政権が南シナ海に日本国軍をおくりこむことを許すな! 中国・習近平政権による対米対抗の軍事演習に反対せよ! 米―中・露の核戦力強化競争反対! トランプ政権による「使える核兵器」、中距離核ミサイルの開発、宇宙軍拡に反対せよ! 日米核軍事同盟の強化反対! 習近平政権とロシアのプーチン政権とが、相互に結託を深めつつ、極超音速兵器の開発・配備をはじめとした核戦力の強化に突き進んでいることを弾劾せよ! さらに、コロナ・パンデミックを目の当たりにした米と中・露の権力者どもがますます拍車をかけている、生物・化学(BC)兵器開発競争にも断固反対しようではないか。 われわれは<米中冷戦>下で高まる戦争勃発の危機を突破するために、アメリカ、中国、ロシア、そして全世界の人民と国境を越えたプロレタリア的な団結を創造しつつ、革命的反戦闘争をたたかうのでなければならない。いざ、闘いに起ちあがれ! <パンデミック恐慌>下の犠牲強制を打ち砕け われわれは、菅政権による<パンデミック恐慌>下での労働者・人民への犠牲強制を打ち砕く政治経済闘争を、断固として推進するのでなければならない。 「自助」をふりかざす菅政権による貧窮人民切り捨てを打ち砕け! 資本家どもの解雇・賃下げ攻撃によって、おびただしい労働者・民衆が困窮のどん底につきおとされ、路頭に放りだされているこのときに菅は、雇用調整助成金の特例措置を年末限りで打ち切ると宣言した。まさに棄民! 菅政権を断じて許すな! 独占資本の意を体した「経済のデジタル化」の諸施策に反対せよ! 消費税大増税阻止! 生活保護・年金・医療などの社会保障費の一大削減反対! 菅政権は、労働者・人民からむしりとった血税を、トランプが要求する米国製兵器大量購入や米軍駐留経費のために惜しげもなく投入しようとしている。まさにこの政権がたくらむ大増税と社会保障切り捨ては、アメリカとともに戦争をやれる軍事強国にふさわしい財政基盤の確立のための攻撃という意味をもつのであって、このことをわれわれは満天下に暴きだすのでなければならない。 全学連のたたかう学生たちはこのかん、大学当局に学費減免・無償化を要求する闘いや自治・サークル活動規制反対の闘いを多くの自治会員・サークル員を組織しながら大きく創造し、そしてそれをつうじて学生自治組織の団結を強化してきた。いま、国・公・私立の各大学においては、後期の学費納入期限に迫られて、多くの学生たちが「退学するか・それとも借金をさらに増やしてまで大学に残るか」と悩みぬくほどギリギリまで追いつめられている。たたかう学生は彼らをも組織しつつ、「菅政権による困窮学生の切り捨て弾劾! 学費減免・無償化をかちとれ!」のスローガンのもとに、キャンパス内外で学生大衆運動をダイナミックに創造しようではないか! 菅日本型ネオ・ファシズム政権の打倒めざして闘おう わが同盟は、すべての全学連のたたかう学生諸君と労働戦線でたたかう労働者のみなさんによびかける! 菅政権によるウルトラ反動攻撃を打ち砕くために、職場・学園・地域から<反戦・反ファシズム>の一大闘争を創造せよ! 敵基地先制攻撃体制の構築に断固反対せよ! 憲法大改悪を絶対に阻止せよ! 日米新軍事同盟の強化反対! 日本型ネオ・ファシズム支配体制強化のための一切の策動を粉砕せよ! <パンデミック恐慌>下での政府・独占資本による労働者・人民への犠牲強制を許すな! 菅政権による困窮人民の切り捨て反対! いまこそ、たたかう労働者・学生は、菅日本型ネオ・ファシズム政権を打倒することをめざして総決起せよ! 10・25労学統一行動の大爆発をかちとろうではないか! |
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「日本学術会議」会員の任命拒否を許すな! 菅政権のファシズム的な言論封殺反対! 十月六日 全日本学生自治会総連合 (1) すべての労働者・学生・知識人・文化人のみなさん! 首相・菅義偉が、「日本学術会議」の新会員六名の任命を「拒否」するという挙にでた。安倍前政権の官房長官として菅みずからがおしすすめてきた安保法制という名の侵略戦争法、共謀罪法・秘密保護法、辺野古新基地建設の強行にたいして異を唱えてきた六名の学者・研究者たちを、菅は強権をふるってパージしたのだ。まさにこれは、「学問の自由」「言論・表現の自由」をも公然とふみにじるファシズム的な言論封殺以外のなにものでもない。断じて許すな! 全日本学生自治会総連合は、全国のすべての学生に訴える! 全学連の旗のもとにたたかう全国の学生自治会は、大学院生・教職員とともに、「『日本学術会議』会員の任命拒否を許すな!」の闘いの嵐を巻きおこせ! すべての学生は、学生自治会や文化団体連合会のもとに団結し、また有志の反戦団体に結集し、菅政権にたいする闘いに起ちあがれ! 教職員組合をはじめとする労働組合においてたたかう労働者たちと連帯して、菅政権を包囲する巨大な闘争を燃えあがらせようではないか! (2) 菅は、軍学共同の兵器開発などに反対する学術会議を統制するために、内閣官房・NSC(国家安全保障会議)に登用した警備・公安出身者(官房副長官・杉田など)を手兵として学術会議の全会員の研究・言論・思想を調べあげ、「反政府的」とみなした六名の学者を狙い撃ちにして追放した。まさに菅政権は、学術会議を国家的統制のもとに組みしくとともに、学問・研究に携わるすべての大学生・大学院生・教職員が政府の戦争政策に反対することを封殺しようとしているのだ。それは、国家に奉仕する戦争翼賛学界≠つくりだす策動に、菅政権がのりだしたことを意味する。まさにそれは、菅政権が日本型ネオ・ファシズム支配体制を、政・財・官・労にくわえてマスコミ・学界からなる<鉄の六角錐>を柱として一段と強化していることを如実に示すものなのだ。 かの731部隊の細菌戦研究に多くの科学者が動員されたことをはじめとして、戦前の学界が軍国主義日本の侵略戦争に総動員された血塗られた歴史の再来を、絶対に許してはならない! 菅政権による学界へのファシズム的統制の一挙的強化を断固として打ち砕け! 軍学共同研究の推進反対! 今こそ、<反ファシズム>の闘いに起て! 菅政権はNSCを司令塔として学界への国家的統制の強化にのりだすとともに、マスコミへの報道統制に狂奔し、あらゆる言論・表現活動の圧殺をも狙っている。すべての学生は、学者・研究者、文化人・表現者など各界で声をあげる人々とともに、菅政権による言論統制・報道統制の強化に断固反対してたたかおう!「デジタル庁」の新設をテコとした国民総監視体制の構築にも反対しよう! (3) すべての労働者・学生・知識人・文化人のみなさん! 今こそ、あらゆる戦線から、菅日本型ネオ・ファシズム政権にたいする断固たる闘争を巻きおこそうではありませんか! 菅政権が研究・言論・表現活動への統制を一挙に開始したのは、アメリカとともに戦争をやれる軍事強国にふさわしい国家総動員体制の構築をたくらんでいるからなのだ。菅政権が「敵基地」(=北朝鮮・中国)を先制攻撃できる日米共同の軍事体制を構築しようとしていることに断固として反対しよう!「戦争放棄・戦力不保持」をうたう憲法第九条の改悪を絶対に阻止しよう! 首相に「非常大権」を与える緊急事態条項の創設を許すな! 菅が叫びたてる「自助」なるものは、ファシスト的な滅私奉公の精神そのものにほかならない。それは、コロナ・パンデミックのもとで独占資本家どもによる解雇・賃下げ攻撃によって貧窮に叩きこまれている労働者・人民に「国家に頼らず野垂れ死ね」と宣言するものではないか! こうした政府の貧窮人民切り捨て策に異を唱える者を根絶やしにしようとしているのが菅なのだ。コロナ・パンデミックのもとで、アメリカをはじめとする諸国ではネオ・ファシズム的な強権支配が強化され、ネオ・スターリン主義中国でも人民総監視と強権的弾圧体制がいっそう強化されている。菅政権もまた、労働者・学生への圧政をほしいままにしている米欧や中国・ロシアの権力者を横目でみながら、強権的=軍事的支配体制をよりいっそう強化する攻撃をうちおろしているのである。このファシストの攻撃を断固として打ち砕け! すべてのみなさん! 戦争と貧困と強権的支配に断固反対して、全国から総決起しよう! 労働者階級を中核とする<反ファシズム統一戦線>を築くために奮闘する労働者と連帯してたたかおう! 今こそ、<反ファシズム>の戦列を強固に・広範に創造し、菅政権にたいする断固たる闘争にうってでようではありませんか! |
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10・6 「学術会議会員の任命拒否を許すな!」 首相官邸前緊急行動に起つ たたかう学生が労働者・市民と共に奮闘
午後六時、首都圏学生ネットのたたかう学生たちは首相官邸前に登場し、「『日本学術会議』会員の任命拒否を許すな! 菅政権のファシズム的な言論封殺反対!」と大書した横断幕を掲げ、さらに学生自治会・反戦団体ののぼりを翻した。学生たちは首相・菅のいる官邸にたいして、怒りに燃えてシュプレヒコールを叩きつけた。 「学術会議会員の任命拒否弾劾!」「学界へのファシズム的統制の強化を許さないぞ!」「日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対!」「憲法改悪阻止!」 早稲田大学のたたかう学生がマイクを握り、続々と結集してくる労働者・市民にたいして熱烈に訴えた。「菅政権は安保法、共謀罪法の制定、辺野古新基地建設に反対してきた学者をNSCの強権をふるってパージした。これこそ、アメリカとともに『敵基地』先制攻撃をも遂行する軍事強国にのしあがるために、反政府的な言論を封殺し国家に奉仕する戦争翼賛学界をつくりだす策動にほかならない。政官財労に加え学界・マスコミからなる<鉄の六角錐>を飛躍的に強化する極反動攻撃を断じて許すな! <反ファシズム>の旗高くたたかおう!」「敵基地先制攻撃のための軍事体制の構築、憲法九条改悪の攻撃をも木っ端微塵に打ち砕こう!」 彼の熱烈なアジテーションに、多くの参加者が真剣に聞きいっている。たたかう学生たちの奮闘によって、首相官邸前はみるみる戦闘的ムードに包まれていく。 午後六時半、総がかり行動実行委員会主催の集会が開始された。多くの参加者が官邸前交差点の国会記者会館側のみならず国会議事堂側の歩道上にも集まり、労働組合・市民団体ののぼりを林立させた。主催団体の代表や菅に任命拒否された学者、市民団体の代表が次々に発言にたち、菅政権の暴挙を弾劾した。
集会が終わるとたたかう学生たちは、再び首相官邸にたいしてシュプレヒコールを叩きつけた。 「NSC専制の暴挙を許さないぞ!」「国民総監視体制の強化反対!」「敵基地攻撃体制の構築反対!」「菅政権打倒めざしてたたかうぞ!」 学生の勇姿と力強いシュプレヒコールに鼓舞された労働者・市民が次々に拳を振りあげ呼応する。 こうしてたたかう学生たちは、「反ファシズム」を没却した日共中央を弾劾しつつ、官邸前集会の戦闘的高揚をかちとるために最後までたたかいぬいたのである。 |
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歴史・公民教科書の実質的な「国定化」を許すな! ネオ・ファシズム的教育再編を打ち砕け 七月〜八月にかけて、二〇二一年度から中学校で使用される教科書の採択が全国各地でおこなわれた。今回の採択において、日本の侵略戦争を「自存自衛」の戦争と美化し現行憲法の改悪を肯定する育鵬社の歴史・公民教科書を使用してきた地域で、同社の歴史・公民教科書の不採択が相次いだ。 われわれは、極反動・安倍政権の意を受けた「新しい歴史教科書をつくる会」系の部分が作成した育鵬社教科書の採択を阻止する闘いを、既成指導部の闘争放棄を弾劾しつつ労働組合運動の深部から創造してきた。育鵬社教科書の採択地区の激減は、こうしたわが闘いの成果である。 だが、同時にわれわれは、その他の教科書会社の歴史・公民教科書の記述内容が、教科書検定の強化によって軒並み反動化していることにたいして警鐘を乱打しなければならない。日教組本部や全教本部は教科書の記述内容の反動化についてはまったくの無対応を決めこみ、ただ採択方式の民主化を求めてきたにすぎない。われわれは、既成指導部の腐敗した対応を許さず、教科書内容の反動化の攻撃を覆すためにさらに奮闘しようではないか! 以下、見出し 1 育鵬社教科書の採択地域の激減 2 教科書検定の強化と実質的な「国定教科書」化 3 日教組本部・全教本部の腐敗した対応 4 既成指導部の闘争放棄・歪曲をのりこえ学校現場から論議を巻き起こそう |
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10・3辺野古 「菅政権の埋め立て強行阻止!」 労・学・市民700が怒りの拳 |
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十月三日、名護市辺野古のキャンプシュワブのゲート前において辺野古新基地建設に反対する「県民大行動」(主催・オール沖縄会議)がおこなわれた。いま菅政権は、労働者・学生・市民の辺野古現地での闘いを強権的に弾圧しながら辺野古崎南側の埋め立て工事を加速させている。アメリカ・トランプ政権の居丈高な要求に応え日米新軍事同盟の強化に突進する菅ネオ・ファシズム政権の暴挙をうち砕け! 沖縄県学連のたたかう学生たちは、沖縄各地から怒りに燃えて辺野古現地に結集した七〇〇名の労働者・人民の最先頭で<反安保>の旗高くたたかいぬいたのだ。 |
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県民大行動の先頭でたたかう県学連の学生たち (10月3日、キャンプシュワブ・ゲート前) |
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辺野古の浜から埋め立て工事に怒りのシュプレヒコールを叩きつける学生たち (10月3日) |
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