第2608号(2020年3月2日)の内容
<1面>
<反安倍政権>の闘いに起て
憲法改悪阻止・反戦反安保の一大奔流を巻きおこせ!
<3面>
2・9労働者総決起集会 第2基調報告
安倍政権の中東派兵反対!
日米核安保同盟の強化反対!
憲法改悪を絶対に阻止せよ!
<4〜5面>
郵政春闘の戦闘的高揚を!
JP労組本部による事業危機突破のための春闘への歪曲を許すな
Topics 「70歳就業法」制定を粉砕せよ
◆12・8政治集会に参加しての感想
<2面>
「日出生台実弾砲撃演習阻止!」
米軍物資陸揚げ阻止闘争 2・8 大分港
■カンボジア首相の媚中外交
<6面>
FSB強権体制の再編・強化に血眼の「雷帝」プーチン
「イノベーション人材づくり」を呼号しての安倍式教育改革
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
<反安倍政権>の闘いに起て 憲法改悪阻止・反戦反安保の一大奔流を巻きおこせ! 反人民性をあらわにする安倍政権を許すな! 中国発の新型コロナウイルス肺炎の感染が日本においても拡大しつづけている(国内の感染者八三八名、死者三名。二月二十四日現在)。この新型肺炎への対応において無為無策と反人民性をあらわにしているのが安倍政権にほかならない。 この政権が「水際対策」の名のもとに二月三日いこう横浜港に留め置いてきたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号(香港での下船者からウイルスが検出された)の船内では、感染の危険が高いエリアと安全なエリアとを区分するという感染症対策の基本さえもがなおざりにされた。このような環境のもとで、十分な検査・医療をおこなうこともなく、約三七〇〇名もの乗客・乗員をただただ狭い船内に閉じこめ、そうすることによってウイルスの感染拡大を招いたのが安倍政府・厚生労働省なのだ。〔なお、こんにち、アメリカ人観光客にたいするクルーズ船留め置きの措置は、アメリカ政府の指示を受けてのものであったことが明らかにされている。〕しかも、こうした「水際対策」なるものに固執する他方において、安倍政権は国内における防疫・検査・治療の体制を整えようともせず、国内感染を拡大させつづけたのだ。 この安倍政権の大失策にたいして労働者・人民の不信と怒りは日に日に高まっている。さらに世界中から「日本は感染大国」とか「いま世界が一番心配しているのは日本」(WHOのシニアアドバイザー)とかという批難が巻きおこっている。この事態をまえにして安倍は、船内での政府の無対応さを告発した専門家をネット上で厚労副大臣に直接恫喝させさえした。政府への批判者のあぶりだしと情報統制・隠蔽に狂奔しているのが安倍政権なのだ。 労働者・人民が見えざるウイルスの蔓延に脅え、そして現に犠牲者が生みだされてもいるこのときに、安倍の脳裏をもっぱら占めているのは、四月に予定している中国国家主席・習近平の国賓としての来日と、東京オリンピック・パラリンピック――この両者の「中止」という事態を回避することにほかならない。外交の安倍≠ネるものの演出とオリンピックの実現によるナショナリズムの高揚とをテコとして総裁四選へ、そして悲願の改憲へ――これこそが安倍の願望なのであって、このみずからのプランを最優先にする観点から、ウイルス感染を検査(PCR検査)する体制や感染者を治療する医療体制を構築することもなおざりにしているのが安倍政権にほかならない。 安倍政権・自民党にとっては政権の延命と改憲の野望実現こそが第一義、労働者・人民の生命を守ることなどは二の次・三の次なのだ。げんに、新型コロナウイルスが蔓延しはじめた当初において、「新型コロナ対策のためには(憲法に)緊急事態条項が必要だ」などと言い放っていたのが自民党の極右分子どもだったではないか。 新型コロナウイルスの蔓延が浮き彫りにしたものこそは、悪逆の限りをつくしてきた安倍日本型ネオ・ファシズム政権の反人民性にほかならない。 二月十七日に発表された内閣府の経済指標において、一九年十〜十二月の実質GDP成長率がマイナス一・六%(なかでも「個人消費」がマイナス二・九%)、年率換算ではマイナス六・三%(五年半ぶりの下落幅)であったと示された。多くの労働者・人民が低賃金のゆえに生活苦にあえいでいるなかで、安倍政権が強行した消費税税率の一〇%への引き上げ(一九年十月一日)が追いうちをかけ、個人消費を激減させたのだ。これに加えて、今年一月以降は、現在進行中の新型肺炎蔓延ゆえの対中国輸出の激減、中国国内の工場閉鎖、観光業をはじめとするいわゆる「インバウンド需要」の激減などによって、さらに落ちこむことは歴然としている。もはや誰の目にもあらわな<アベノミクス>なるものの破綻をとりつくろうために「経済の好循環」なるデタラメを吹聴してきた安倍は、いまや顔面蒼白となっているのだ。 それだけではない。安倍政権は、いわゆる「桜ゲート」をめぐっての労働者・人民の不信と怒りに直撃されている。「桜を見る会」の招待者名簿(公文書)の改ざん・偽造、その責任の官僚への転嫁。さらに安倍後援会主催の「前夜祭」なるものにおいては「参加者数百名一人ひとりがホテル側と契約した」などのウソ八百の乱発。追及する野党議員にたいしては「意味のない質問だよ」という逆ギレ・恫喝。――これらの対応が労働者・人民の怒りの火に油を注ぎ、新型肺炎問題にたいする無為無策への怒りともあいまって、内閣支持率の急落に安倍はみまわれている。 政治資金規正法にも違反するみずからの犯罪が明々白々となり脅えている安倍は、おのれの身を守るために東京高検検事長・黒川を今夏をもって検事総長の座に就けることを策謀している。かつて小渕優子や甘利明といった安倍内閣閣僚の不祥事事件を不問に付した実績≠もつ生粋の安倍子飼い&ェ子たる黒川を、検察のトップにすえるために、検事長としての定年を延長させて今夏まで居座らせるという策にうってでたのであった。NSC(=自分)の意向ひとつで検事長の定年延長を閣議決定し、これが批判されるや後から「国家公務員法の解釈を変更した」などと強弁しているのが安倍だ。まさに、NSC専制というべき強権的支配体制の構築に狂奔してきた安倍政権、その横暴と驕りと反人民性とがむきだしになっているではないか。 今こそ労働者・学生の力で、最末期の姿をあらわにするこの日本型ネオ・ファシズム政権の命脈を断て!「ファシズム反対」の旗高く、「反安倍政権」の闘いを巻きおこせ! 安倍政権は、在日米軍駐留経費の四倍以上への増額やアメリカ製兵器のさらなる購入を迫るトランプにたいして、「不滅の柱である日米同盟を堅牢に守る」などと誓いをたてている。新型肺炎患者が拡大し人民が苦しんでいるこのときに、労働者・人民の血税をトランプに差しだそうとしているのだ! 日米安保同盟の鎖に縛られた「属国」日本の安倍政権、この反人民性をむきだしにする安倍政権を打ち倒せ! 以下見出し 国家エゴイズムの相互衝突に覆われる現代世界 「偉大なアメリカ」の演出に狂奔するトランプ 昇竜失墜≠あらわにする習近平・中国 新たな強権的支配を企むプーチン 安倍日本型ネオ・ファシズム政権を打ち倒せ! |
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2・9労働者怒りの総決起集会 第二基調報告 安倍政権の中東派兵反対! 日米核安保同盟の強化反対! 憲法改悪を絶対に阻止せよ! 労働者怒りの総決起集会に集まられたすべてのみなさん、こんにちは。私は自治体労働者です。 首相・安倍は、自衛隊P3C哨戒機の派遣に引き続き、二月二日には護衛艦「たかなみ」を中東へ派遣した。徹底的に弾劾しよう! 横須賀現地においては、平和運動センターの呼びかけで抗議集会が開催されました。日教組や自治労をはじめとする労働組合が結集しました。わが仲間たちも組合の仲間と一緒に集会に結集し、「派兵反対」「憲法改悪反対」と、声の限りを尽くしてシュプレヒコールをあげてきました。現地闘争に決起した全学連の学生とともに、たたかってきました。 安倍政権は、アメリカのトランプ政権につき従い、日本国軍である自衛隊をアメリカ軍と一体化させ対イラン軍事行動に参加させると腹を固めて、派兵を強行したのだ。断じて許すことができない。私はなんとしても安倍政権を打倒するぞ≠ニ決意をあらためてうち固めました。 すべてのみなさん、われわれは、日本国軍が中東で米軍の対イラン軍事行動に参戦することを絶対に阻止しよう。この闘いを、日米核安保同盟の強化反対、憲法改悪反対と一体のものとしておしすすめようではありませんか。 以下、見出し 中東派兵と安保の強化、改憲に突進する安倍政権 大衆収奪の強化に狂奔 日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化の策動 安倍政権による改憲策動を下支えする「連合」指導部 二〇春闘の戦闘的高揚をかちとろう! |
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郵政春闘の戦闘的高揚を! JP労組本部による事業危機突破のための春闘への歪曲を許すな 一月に就任した社長・増田ら日本郵政の新経営陣は、「かんぽ営業」問題による「事業危機」を叫びたて、賃金抑制攻撃を一気に強めている。それだけではない。事業再建≠フためと称してリストラ・合理化攻撃にうってでようとしている。 これに応えてJP労組本部は、賃上げ獲得を完全に放棄しようとしている。労働苦・生活苦にあえぐ郵政労働者への大裏切りではないか。しかも彼らは、経営陣のお先棒をかつぎ、地域基幹職の主任以下の賃金を引き下げて低賃金の一般職(郵政版地域限定正社員)と統合する人事・給与制度の大改悪に加担しようとしているのである。これを絶対に許すな。 戦闘的・革命的労働者は、本部の「事業救済」のための春闘への歪曲をのりこえ、「一律大幅賃上げ獲得! 人事・給与制度の改悪反対!」を掲げて郵政春闘の戦闘的高揚をかちとるために奮闘しようではないか。 以下、見出し T事業存続の危機≠口実にした経営陣の賃金抑制攻撃と本部の呼応 U ベア獲得の放棄と人事・給与制度の改編に棹さす労働貴族 (1)事業危機を口実にした賃上げ獲得の放棄 (2)人事・給与制度改編への全面協力 (3)合理化への全面協力と労働力不足対策のインチキ性 V 二〇春闘の高揚をかちとり労働組合の戦闘的強化を! |
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「日出生台実弾砲撃演習阻止!」 米軍物資陸揚げ阻止闘争 2・8 大分港 |
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二月八日、鹿児島大学のたたかう学生たちは、大分県日出生台での米軍実弾砲撃演習を阻止するために、大分県平和運動センターに結集する労組員と連帯して、大分港での米軍による物資・車両の陸揚げに反対する現地闘争に決起した。 |
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「日出生台演習阻止!」米軍物資陸揚げに怒りの拳 (2月8日、大分港) |
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大在埠頭ゲート前で労働者・学生が300bの抗議の戦列 (2月8日、大分市) |
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155_りゅう弾砲を積んだ車列に鹿大生先頭に怒りの拳 (2月8日) |
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