第2596号(2019年11月25日)の内容

<1面>
12・8革共同政治集会に結集せよ
 米中激突下の戦乱の危機を突き破る反スタ運動の飛躍的前進を!
<3面>
中国・香港政府による人民への血の弾圧を許すな!
公金を使った「桜を見る会」での不正接待・買収弾劾!
<2面>
大阪中枢に反改憲・反戦の炎
 10・27 全関西労学統一行動
改憲反対集会で金大生が奮闘 11・3 金沢
<4面>
泊原発の再稼働を許すな
原発の「共同事業化」にのりだす電力・電機独占体
<5面>
労働貴族の春闘破壊に怒り
 11・7「連合石川」秋年闘争決起集会
Topics 「かんぽ問題」の労働者への責任転嫁を許すな
<6面>
年金大改悪を強行するフランス・マクロン政権
▼「学習強国」アプリ
▼レールガンと電磁カタパルト

 「解放」最新号



























  


12・8革共同政治集会に結集せよ

米中激突下の戦乱の危機を突き破る反スタ運動の飛躍的前進を!

 

       北京ネオ・スターリニスト官僚政府による
   
  香港人民への武力弾圧弾劾!

 11月16日午後1時、全学連の学生たちは、習近平政権の指示にもとづく香港行政府・警察による香港人民への武力弾圧への怒りに燃え、中国大使館に対する緊急抗議闘争に起ちあがった。
(東京港区・中国大使館前)
「桜を見る会」での公金を使った不正接待を許すな!
 11月16日午後3時、全学連のたたかう学生たちは、<「桜を見る会」での公金を使った不正接待を許すな! 憲法改悪阻止! 反安倍政権の闘いを!>を掲げ、首相官邸にたいする緊急抗議闘争に起ちあがった。

 すべてのたたかう労働者・学生諸君! わが革共同は来たる十二月八日に首都東京の「なかのZERO」において革共同政治集会を開催する。
 二〇二〇年代への突入を目前とする現代世界は、米・中が政治・軍事・経済のあらゆる部面において激突し、戦乱と貧窮と強権支配、環境破壊とAIによる人間の滅び≠ノ覆いつくされ、人類の滅亡をもたらしかねない暗黒の時代≠フ様相を呈している。わが日本の安倍ネオ・ファシスト政権は、トランプのアメリカの唯一の「属国」として、憲法改悪・安保強化・中東派兵に突き進み、労働者・人民に消費税増税、社会保障切り捨てなどありとあらゆる犠牲を強要している。
 この暗黒の時代≠アそは、スターリン主義の反プロレタリア的所業のゆえに、全世界のプロレタリア階級闘争が歪められ衰滅させられていることをこそ根源としている。中国のネオ・スターリン主義者どもは、「世界の覇者」の座をアメリカ帝国主義権力者から奪い取ることをめざして核戦力の強化と「人民元経済圏」づくりに狂奔し、今このときにも不屈にたたかう香港人民に血の弾圧を振り下ろしている。わが日本の転向スターリニスト党は、安倍政権の極反動攻撃と反人民性の露出に怒り起ちあがりつつある労働者・人民を「連合政権」構想で合意をはかるよう野党を尻押しする部隊におとしめる大犯罪を犯している。いまほど日本の、全世界の労働者・人民にとってわが反スターリン主義運動の飛躍が要せられるときはないのだ。
 すべての諸君! 決意もあらたに二〇二〇年代の闘いを勇躍きりひらけ! その総決起の場として本政治集会を断固としてかちとろう!

以下、見出し

改憲・安保強化・日本国軍の中東派遣を打ち砕け!

 今こそ<反安倍政権>の闘いをまきおこせ!

<米―中・露核戦力強化競争反対>の革命的反戦闘争を!

 習近平政権の香港人民への血の弾圧を許すな

「連合」指導部の抑圧と日共中央の裏切りを弾劾し闘おう!

革命的マルクス主義の真髄をわがものに前進しよう!

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中国・香港政府による人民への血の弾圧を許すな!

 十一月十八日朝、香港警察の治安部隊は、理工大学の構内に突入し学生たちの大量逮捕を強行した。大学キャンパスを拠点として街頭闘争を敢行してきた学生たちの闘いを破壊することを策して、彼らに催涙弾・ゴム弾を容赦なく浴びせかけ弾圧・投獄したこの香港警察権力の蛮行を、われわれは怒りを込めて弾劾する。
 今まさに、中国の習近平政権の命をうけた香港行政府は、香港大、中文大、科学技術大、理工大などの闘いの主要な拠点となっている大学の構内に大量の警察治安部隊を次々と突入させ一大弾圧を強行している。「降伏せよ! さもなくば殺傷能力のある武器を使用する」という警告≠居丈高に学生に突きつけ、殺害さえいとわぬ弾圧にふみきる意図を公言しているのが香港警察だ。香港島東部の西湾河では、道路封鎖のデモに参加していた素手の若者にたいして、香港警察官が至近距離から実弾を腹部めがけて発砲した(十一月十一日)。新界地区では、警察の発射した催涙弾に追いつめられた大学生が立体駐車場から転落し(四日)命を落とした。断じて許すな!
 「香港警察は何も怖れることはない。後ろには武装警察も人民解放軍の香港駐留部隊もいる」(十二日付『環球時報』社説)――香港人民の闘いの高揚に猛り狂ったネオ・スターリニスト官僚が大規模な武力弾圧にうってでる機会をうかがっていることは明らかではないか。
 わが同盟は、すべての労働者・学生・人民に呼びかける! 中国・習近平政権およびその手先たる香港行政府の武力弾圧を断固として弾劾する闘いに、今ただちに決起せよ! 武装警察・人民解放軍という名のスターリニスト官僚常備軍による血の弾圧を許すな!

習近平の指令による実弾発砲・大量逮捕弾劾!

 香港警察の「職権乱用」を調査する独立委員会の設置や普通選挙実施などの「五大要求の完全実現」を掲げてたたかう香港の人民は、治安部隊の一大弾圧にたいする怒りをますます燃えたぎらせ断固たる反撃の闘いにうってでている。中国大陸側の九龍地区に位置する理工大学の学生をはじめとする香港人民は、香港島に通じるクロスハーバートンネルをバリケード封鎖し警察部隊の移動を阻んだ。トンネル上に架かる橋の上では、通過しようとする警察のトラックのまえに数多の労働者・人民が身を挺して立ちふさがり、車両を立ち往生させ撤退に追いこんだ。中文大の学生たちは、装甲車による放水や催涙弾・ゴム弾による攻撃をしかけ大学構内への突入を強行した香港警察にたいして、バリケード封鎖で応戦し身を賭した闘いを敢行している。
 これら香港人民の闘いを「暴力犯罪行為」だの「イスラム国のようなテロ」だのと烙印し、実弾発砲など学生・人民の流血・殺害をもいとわぬ弾圧を香港政府に命じているのが中国の党=国家官僚である。十月末の四中全会において中国共産党の習近平指導部は、香港人民の闘いを弾圧するための「法制度の確立」を急ぐことを決定した。この直後に習近平は、上海を訪れた香港行政長官・林鄭月娥にたいして「暴力活動を法にもとづいて制圧し、処罰することが香港の人びとの幸福を守る」などと徹底的な闘争圧殺を指令したのだ。

香港の労働者・人民はゼネストを組織し闘いぬこう!

 いまや習近平は、一九八九年の天安門広場における武力弾圧を強行したときと同様の言辞を弄している。いわく、「暴力を制止し動乱を収拾し、秩序を回復するのは、香港にとって最も急を要する任務である」(十一月十四日、BRICS首脳会議での演説)と。想起せよ。天安門広場に座りこむ学生・人民にたいして人民解放軍という名のスターリニスト官僚常備軍が機関銃の弾丸を浴びせ装甲車で踏みつぶしたことを。この大虐殺を「暴乱」鎮圧などと正当化したことを。香港中心街をデモで埋めつくし、交通機関を機能マヒに叩きこみ、大学を占拠する香港人民の闘いに、かつての天安門の闘い≠フ再来を見て脅えているのが習近平を頭とするネオ・スターリニスト官僚なのだ。
 われわれ日本の反スターリン主義革命的左翼は、香港のたたかう労働者・学生・人民に呼びかける。中国の習近平政権はいま、米中激突≠フまっただなかにおいて、香港人民の反逆をアメリカ帝国主義による介入≠ニ描きあげその壊滅に血道をあげている。こうした悪辣なキャンペーンを打ち砕き、すべての労働者・学生・人民は、北京ネオ・スターリニスト官僚とその手先による苛烈な弾圧に抗してたたかう団結を打ち固め、逮捕・投獄された学生・労働者の奪還をかちとるとともに、中国官僚の専制支配をはねのける<香港の自治>拡大をめざしてたたかおう!
 同時にわれわれは訴える。天安門事件の血の教訓を改めてかみしめよう、と。「どのような形態のものであれ、大衆運動の断固とした推進の直接的延長線上において、また闘争形態そのものがエスカレートしてゆくことのなかに、高い目標を達成できるとする運動観は、つねに運動の敗北を結果するものでしかない」(黒田寛一「『暴圧』と『阿片』」『死滅するソ連邦』所収)。この教訓にふまえ、香港の労働者・学生・人民は、街頭デモを断固として続行するとともに、教育労働者・公務労働者・交運労働者を先頭にして今こそゼネストを組織し拡大せよ!
 われわれは、全世界の労働者・人民に訴える! 香港の学生・労働者・人民にたいする香港行政府・警察権力の凶暴な弾圧を弾劾せよ!第二の天安門事件≠絶対に許すな!
 いまこそ、日本の労働者・学生・人民は、香港のたたかう学生・労働者・人民と連帯して起ちあがろう!

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公金を使った「桜を見る会」での不正接待・買収弾劾!

改憲に突進する安倍政権を打ち倒せ

 わが同盟はすべての労働者・学生・人民に訴える。五五〇〇万円もの血税をつぎこんで開催した「桜を見る会」なるものに「安倍晋三後援会」関係者を大量に参加させ、不正接待・買収を大々的にくりひろげてきた首相・安倍を徹底的に弾劾せよ! 明るみにだされた政治資金規正法・公職選挙法に違反するおのれの犯罪を、来年の「桜を見る会」を「中止」することをもってもみ消すことに躍起になっているのが安倍だ。破廉恥な幕引き策動を断じて許すな!
 なんとしてもみずからの首相任期中に憲法改定をなしとげんとしている安倍は、おのれの支持基盤をうち固めるテコとして「桜を見る会」を活用してきただけではない。改憲国民投票に向けて全国の選挙区で改憲翼賛運動を展開する尖兵をつくりだしてゆくために、首相枠の八五〇人を筆頭にして閣僚・国会議員・自民党役員らに「桜を見る会」参加者枠を大量に割りふり、かき集めた支持者・有権者たちを公金を使って買収してきたのだ。
 消費税税率を一〇%へ引き上げ労働者・人民を一層の貧窮に突き落とし、台風などで甚大な被害を受けた被災者を放置している他面で、人民から搾り取った血税=公金を湯水のごとく使ってみずからの支持者を饗応接待し・改憲翼賛運動のでっちあげに狂奔しているのが安倍政権だ。反人民性をこのうえなく露わにしているこのネオ・ファシスト政権を、労働者・学生・人民の階級的団結の力で今こそ打ち倒そうではないか!

首相・安倍の犯罪の幕引きを許すな!

 「各界の功労者を慰労する」ことが趣旨とされている首相主催の「桜を見る会」に安倍の地元の後援会員とその友人を大量に招待し、「前夜祭」と称して正規料金の半額以下という格安の会費で高級ホテルでの夕食会を催し歓待する(安倍じしんも出席)――安倍の事務所が手配したこうした支持者への待遇は、公選法で禁じられている「饗応接待」以外のなにものでもない。
 安倍後援会の主催であるにもかかわらず「前夜祭」の収支が安倍の政治団体の収支報告書にいっさい記載されておらず「明細書はない」と安倍が強弁していることは、明らかに政治資金規正法に違反する。安倍事務所が後援会員に「桜を見る会」への参加申込用紙をばらまいているのであって、「私は招待者のとりまとめには関与していない」と言いつくろった安倍の国会答弁は嘘八百なのである。
 安倍政権・自民党の支持基盤を固め改憲翼賛運動を組織化してゆくために、この政権は「桜を見る会」への首相・閣僚・議員・与党の「招待枠」を肥大化させ「各界の功労者」とはまったく関係のない政府・自民党支持者の大群を参加させてきた。今年四月開催の会には、第二次安倍政権発足以前のほぼ二倍にもなる約一万八〇〇〇人を招待したのであったが、野党から資料請求されるや内閣府は参加者名簿を即座に破棄したと強弁した。あからさまな隠蔽工作!
 「桜を見る会」招待者の膨大化と同時に費用も野放図に増大させ、安倍政権は今年度予算に計上していた額の三倍に達する五五〇〇万円もの血税を注ぎこんだ。貧困層ほど負担がのしかかる消費税の増税を強行し、社会保障費や教育予算を削りに削って労働者・学生・人民に貧窮を強制しておきながら、政府・自民党の支持者買収には巨額の公金を使いこんでいる安倍政権を、怒りを込めて弾劾せよ!

憲法審査会での国民投票法改定案強行採決を阻止せよ

 巨額の血税を使った不正接待にたいする労働者・人民の抗議の声が――大学入学共通テストへの民間英語試験・筆記試験導入問題にたいするごうごうたる批判とともに――沸きおこっている。人民の怒りが燎原の火のごとく広がっていることにうろたえた安倍が、来年の「桜を見る会」中止の表明をもって逃げきろうとしていることを絶対に許すな!「後援会員の招待は当然。何か問題あるか!」と言い放った自民党幹事長・二階の言辞にこそ、安倍政権・自民党の傲岸さが露出しているではないか。
 安倍政権は、不正接待問題に早々に幕を引き、今国会中に国民投票法の改定と自民党改憲案の提出を強行することをたくらんでいる。十一月二十一日にも憲法審査会において国民投票法改定案の強行採決に踏みきろうとしていることを断じて許してはならない。憲法審査会にのうのうと参加し改憲論議に引きずりこまれている日共中央指導部を弾劾し、憲法改悪を阻止する闘いの爆発をかちとれ!
 ペルシャ湾で対イランの臨戦態勢をとっているトランプ政権からの要請を受けた安倍政権が、来年早々にも日本国軍を中東・イラン近海に派遣せんとしていることを絶対に阻止せよ!
 米軍辺野古新基地建設阻止! 労働者・学生・人民の反対闘争に凶暴な弾圧を振りおろしながら安倍政権が強行している埋め立て工事を実力で阻止せよ!
 米軍駐留経費を四・五倍化せよ≠ニいう傲岸な要求をトランプ政権から突きつけられている安倍政権の「おもいやり予算」と軍事費の大増額を許すな! トランプ政権が企む沖縄・日本全土への核弾頭搭載可能な中距離ミサイルの配備を絶対に阻止せよ! 対中・対露攻守同盟としての日米核軍事同盟の強化反対! 今こそ<安保破棄>めざしてたたかおう!
 わが同盟は、「野党連合政権」構想での合意を願望して院内での「野党共闘」を自己目的化している日共中央指導部を弾劾し、<反安倍政権>の奔流を巻き起こす闘いの最先頭にたってたたかいぬく。安倍政権にたいする怒りを燃えたたせているすべての労働者・学生・人民諸君、わが革マル派とともに起ちあがろう!

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 大阪中枢に反改憲・反戦の炎
10・27全関西労学統一行動 
 十月二十七日、全学連関西共闘会議と反戦青年委員会のたたかう労働者・学生は、全国において決起している労学と相固く連帯し、大阪中枢を席巻する戦闘的なデモンストレーションをうちぬいた。「憲法改悪阻止! 日米核安保粉砕! 自衛隊の中東派遣阻止!」の火柱を赤々とぶちあげるとともに、核戦力強化競争に血道をあげるアメリカ・トランプ政権と中国・習近平政権を弾劾し米・中の両領事館に怒りのシュプレヒコールを叩きつけたのだ。
「憲法改悪阻止!」を高々と掲げ大阪市街を進撃する労学の部隊
(10月27日)
中国総領事館に弾劾の嵐
(10月27日、大阪市)
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  労・学・市民が改憲反対集会
11・3金沢
「安倍政権打倒!」を呼びかけ闘う金大生
(11月3日、金沢市)
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