第2595号(2019年11月18日)の内容

<1面>
全国に改憲阻止の声轟く
 11・3
国会に労・学・市民一万の怒り

大阪集会に万余が決起
<6面>
全国で労学統一行動 10・27
 札幌
名古屋
<2面>
「辺野古新基地建設阻止!」
 1000人が県民大行動 11・2

国際反戦デー福岡地区集会 10・21
ペルシャ湾での米軍主導演習への日本国軍の参加弾劾
<4面>
F16の模擬爆弾落下事故・超低空飛行訓練弾劾!
AWACS出撃基地として強化される空自・浜松基地
<3面>
日米貿易協定の発効を許すな
■トウモロコシ押し売り
<5面>
「スーパーシティ構想」の実現を策す安倍政権
◆AI教育の強制を許すな!
Topics タニタの社員「個人事業主」化
週間日誌は4面に掲載
 「解放」最新号






























  

全国に改憲阻止の声轟く 11・3

国会に労・学・市民一万の怒り

「中東派兵阻止!」闘う学生のシュプレヒコールに労働者・市民も唱和
(11月3日、国会前)
 十一月三日、全国各地で憲法改悪に反対する集会が開催された。首都・東京では、「11・3憲法集会 in国会正門前」集会が、一万人の労働者・学生・市民の結集のもとに開催された(主催は「総がかり行動実行委員会」と「安倍9条改憲NO! 全国市民アクション」など)。
 安倍政権が憲法審査会への自民党改憲条文案の提示を狙っているただなかで、わが同盟とそのもとでたたかう革命的・戦闘的労働者と学生は、既成指導部の市民主義的・議会主義的な闘争歪曲を突きやぶり11・3集会を戦闘的に高揚させるために奮闘した。

「日米核安保粉砕・中東派兵阻止」わが同盟の訴えに共感

 国会正門前には、雨も予想された曇天をついて、労組員や市民団体が旗や幟を掲げて続々と結集した。正門前から憲政記念館に向かう歩道上に、日教組や自治労、私鉄総連などの平和フォーラム加盟諸労組が並んだ。全教や自治労連などの「全労連」傘下の組合が和式庭園側の歩道上を埋めた。
 わが革命的・戦闘的労働者たちは、「改憲論議の推進」を唱える右派労働貴族どもに支えられた「連合」指導部の抑圧や「全労連」指導部の闘争歪曲に抗して、職場深部で粘り強く「改憲阻止」の論議をつくりだし、多くの組合員とともに結集した。
 わが同盟の情宣隊は、地下鉄の永田町駅や国会議事堂前駅の出入り口など三ヵ所において、結集する労働者・人民に、「憲法改悪を許すな!」と赤く大書したビラを手渡した。「米トランプ政権が企む中距離核ミサイルの日本配備を阻止しよう!」情宣隊は参加者に意気高く訴えた。「頑張っているな」という声が参加者からかけられる。わが同盟は、憲法改悪の大攻撃を、日米核軍事同盟の強化と自衛隊の中東派兵もろともに粉砕しようと革命的な檄を発したのだ。

 野党連合政権を夢想する日共中央の腐敗

 午後二時、集会が開始された。主催者挨拶に続き、社民党・共産党・立憲民主党の代表が挨拶に立った。
 社民党副党首の福島瑞穂が、「憲法審査会を動かさない。改憲発議を許さないためにがんばろう」と訴えたのにつづいて、共産党国会対策委員長・穀田恵二が発言した。福島が自衛隊の「中東派兵に反対しよう」と一言触れたのにたいして、穀田は中東派兵についてまったく言及しない。いや、それどころではない。穀田は、憲法審査会の開催に反対とは一言も口にしなかった。ただもっぱら、「市民と野党の共闘」が前進しているなどというウソっぱちを並べたて、「今度は『野党は連合政権』、このことを訴えてたたかう」とわめきたてた。「野党共闘」の維持のために「反安保」も投げ捨て、反改憲の大衆的闘いの組織化を放棄している代々木官僚どもの犯罪的な姿をさらけだしたのが穀田なのだ。
 国会議員の発言につづいて、韓国のふたつの市民団体代表が連帯挨拶をおこなった。「安倍糾弾市民行動」の代表は、徴用工をめぐる韓国大法院判決にたいする安倍政権の報復措置を弾劾し、日韓の「平和の連帯」を訴えた。「オール沖縄会議」の代表が辺野古新基地建設反対の訴えをおこない、さらに安保法制違憲訴訟にとりくむ弁護士や労働弁護団などが報告をおこなった。発言の最後に総がかり行動実行委員会から「行動提起」がなされ、「改憲のための憲法審査会反対」や「自衛隊の中東派兵」に反対することが提起された。締めくくりのコールで全参加者が安倍政権への怒りの声をあげ、集会は終了した。

 闘う学生が<反安保・反ファシズム>の革命的檄

 集会が開始される前の午後一時すぎ、早稲田大学をはじめとする首都圏学生ネットのたたかう学生たちは、国会正門前に登場した。彼らは、「憲法改悪阻止! 安保粉砕!」「アメリカの中距離核ミサイル配備阻止! 自衛隊の中東派遣を許すな!」と書かれた横断幕を掲げ、ただちに眼前の国会議事堂にたいしてシュプレヒコールを叩きつけた。
 「憲法改悪阻止!」「日本全土のミサイル基地化反対!」「辺野古新基地建設阻止!」「日米核軍事同盟の強化反対!」「米―中・露の核戦力強化競争反対!」
 続々と労働者・市民が結集してくるなか、たたかう学生がマイクを握り熱烈に訴えた。
 「改憲派議席の確保をねらった閣僚・議員どもの犯罪、人民を愚弄する文科相・萩生田の『身の丈』発言や防衛相・河野の『雨男』発言を怒りをこめて弾劾しよう! <軍国日本>再興のための憲法改悪を絶対に阻止しよう! いまこそ安倍政権のふりおろす憲法改悪、中東派兵、日米核安保強化の一大攻撃をもろともに打ち砕こう!」
 「トランプ政権による沖縄・日本全土への中距離核ミサイルの配備を絶対に阻止しよう!『日米核安保粉砕』の旗高くたたかおう! 中国・ロシアによる対米対抗的な核戦力強化反対! 全世界の労働者・人民と連帯し、熱核戦争の危機を突き破る反戦闘争をまきおこそう!」
 学生たちの熱烈な呼びかけによって、国会前は、みるみるたたかう熱気に包まれていった。
 集会終了後、学生たちは、憲法審査会強行を企む安倍政権・自民党にたいする怒りに燃えて、再び国会にたいして怒りの拳を叩きつけた。
 「憲法九条改悪阻止!」「緊急事態条項の創設反対!」「文科相・萩生田の『身の丈』発言弾劾!」「ファシズム反対!」「安倍政権を打倒するぞ!」
 学生たちの勇姿に鼓舞されて、労働者・市民がともに拳を突きあげ、怒りの声をあげた。
 たたかう学生たちは、「反安保」を放棄した日共中央による闘争歪曲を許さず、<反安保><反ファシズム>の旗幟を鮮明にしてたたかいぬいた。こうして学生たちは、この日の集会の戦闘的高揚をかちとるために奮闘したのだ。
 「野党共闘」を維持するために、憲法審査会の開催に反対することなく、十一月七日に開かれた衆院憲法審査会にのうのうと参加したのが日共だ。われわれは、日共中央による議会主義的な闘争歪曲を弾劾し、改憲を阻止する労働者・人民の階級的な団結を創造するためにさらに職場・学園・地域で奮闘しよう!
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大阪集会に万余が決起


結集した労働者・市民に闘う学生たちが大横断幕で檄を飛ばす
(11月3日、大阪市・扇町公園)
 十一月三日に、大阪市北区の扇町公園で「11・3おおさか総がかり集会」が開催され、安倍政権による憲法改悪に反対する労働者・学生・市民一万二〇〇〇人が結集した(主催は「おおさか総がかり行動実行委員会」)。
 神戸大学と奈良女子大学のたたかう学生は、結集した労働者・市民に「改憲阻止、日米核安保粉砕、中東への派兵阻止」の闘いに総決起するべきことを訴え、既成反対運動指導部による闘争の抑圧と歪曲をのりこえ、集会を戦闘的に実現するために奮闘した。

以下見出し

日共の「反安保」の放棄を許すな――わが同盟が情宣

奈良女・神戸大生が奮闘

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札幌市街に中東派兵阻止の炎

10・27全道労学統一行動


色づいた木々のなかを進撃する北海道の労学白ヘル部隊
(10月27日、札幌市・大通公園)
 十月二十七日、全学連道共闘と反戦青年委員会は、安倍政権が打ちおろしてきている中東出兵・憲法改悪・日米新軍事同盟強化の一大攻撃を粉砕する決意に燃えて、札幌市街中心部において怒りのデモンストレーションに勇躍決起した。

以下見出し

自民党道連に怒りの拳

中距離核ミサイル配備阻止の決意打ち固める
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憲法改悪阻止の雄叫び
 
10・27全東海労学統一行動


大横断幕を先頭に戦闘的にデモする東海の闘う労学
(10月27日、名古屋市)
 十月二十七日、東海地方のたたかう労働者・学生は、安倍政権による憲法改悪・ペルシャ湾派兵・安保強化をうち砕くべく、全東海労学統一行動に勇躍決起した。たたかう労学は、「反安保」を放棄した日共系反対運動をのりこえ、この闘争をたたかいぬいたのだ。

以下見出し

名古屋中心街を戦闘的デモ

「米―中露核戦力強化競争反対」闘志溢れる決起集会
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11・2辺野古
 
新基地建設阻止の怒り渦巻く

労・学・市民一〇〇〇が県民大行動


反戦・反基地の闘う決意固く労・学・市民が「団結ガンバロー!」
(11月2日、辺野古キャンプシュワブ・ゲート前)
 十一月二日、米軍キャンプシュワブ・ゲート前において、「辺野古新基地建設に反対する県民大行動」(主催「オール沖縄会議」)がおこなわれた。アメリカ・トランプ政権は、二年以内に中距離核ミサイルを沖縄・日本列島に配備するために猛突進を開始した。米日両権力者は、沖縄とりわけ辺野古新基地を東アジアにおける中国・ロシアにたいする核攻撃の最前線拠点として構築しようとしているのだ。しかも米軍は、沖縄人民の抗議を踏みにじって、伊江島と嘉手納基地でパラシュート降下訓練を連続的に強行した。断じて許せない。琉球大学と沖縄国際大学のたたかう学生たちは、安保強化に突き進む米日両政府への怒りに燃えて、「日米核安保粉砕」「米―中・露の核戦力強化競争反対」のスローガンを掲げ奮闘した。

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<反安保>の旗高く琉大・沖国大生が最先頭で奮闘
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ペルシャ湾での米軍主導演習への日本国軍参加を弾劾せよ

以下見出し

安倍政権による日本国軍の中東派遣を許すな!

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農民・労働者に犠牲を強いる日米貿易協定の発効を許すな


 安倍政権は、日米貿易協定(十月七日に日米両政府が正式署名)を承認する法案を今臨時国会においてなにがなんでも可決=成立させようとしている。来年一月一日には貿易協定を発効させよ≠ニいうトランプ政権の要求に応えるために安倍政権は、この承認法案を十一月十四日にも衆院本会議で採択することを企んでいるのだ。
 来秋の大統領選挙に向けてアメリカ農民層の支持を固めるためにトランプ政権が、「属国」日本の安倍政権にたいして、米国産農畜産物の輸入の大幅な拡大を要求し、これを貫徹すべく、輸入日本車に追加関税を課すと脅している。この強圧に屈した安倍政権は、約七二億ドル(約七八〇〇億円)分ともいわれる米国産農畜産物の日本市場流入を招く農畜産市場の開放=関税引き下げ・撤廃をトランプ政権に誓約したのだ。
 日本の農畜産業に壊滅的な打撃を与え、それに従事する農民・労働者を貧窮のどん底に叩きこむ日米貿易協定の発効を許すな! 承認法案の成立を阻止せよ!

以下見出し

農畜産物市場の対米開放を誓った安倍政権

 
農民層の支持の維持に狂奔するトランプ政権

国会承認を強行する安倍政権に怒りを叩きつけよ
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「改憲反対!」労組員が決起

 10・21国際反戦デー福岡地区集会
 十月二十一日、福岡市天神の須崎公園において開催された「10・21国際反戦デー福岡地区集会」(主催―原水禁福岡地区実行委員会、共催―平和・人権・環境福岡県フォーラムなど)に、二五〇名の労組員が結集した。
「憲法改悪を許すな!」拳を突きあげる集会参加者(10月21日、福岡市)
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