改憲阻止! 怒りの声轟く
「安倍ネオ・ファシズム政権打倒!」
六万五千人民に革命的檄
5・3憲法集会(東京・有明)
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闘う学生が結集した人民に「安倍政権打倒!」の革命的檄
(5月3日、東京都江東区) |
五月三日、「安倍改憲反対」を掲げた「5・3憲法集会」が首都・東京において開催された。六万五〇〇〇人余の労働者・学生・市民がここに結集し、安倍政権による憲法改悪を許すなと怒りの声を轟かせた。
この日、日本会議系団体主催の集会へのビデオメッセージで首相・安倍は、「新憲法施行」のために「先頭にたって責任を果たす」と金切り声をあげた。わが同盟は、安倍ネオ・ファシズム政権による「自衛隊」の憲法明記と「緊急事態条項」の新設を核心とするこの改憲攻撃を打ち砕くために、集会に結集する労働者・学生・市民に、今こそ<反安保><反ファシズム>の旗高く、労働者人民の総力をあげて改憲阻止の闘いに起ちあがろうと訴えた。
安倍政権による画歴史的な攻撃がかけられているまさに今この時に、日共委員長の志位は、集会に集まった労働者人民を前にして「決着は選挙でつける」などと叫びたてた。改憲に反対する一切の闘いを、自党を含む「野党統一候補」の票田開拓に解消する腐敗をさらけだしたのだ。わが同盟とそのもとでたたかう学生と革命的・戦闘的労働者は、既成政党・労組指導部による闘いの市民主義的・議会主義的歪曲をつき破り、5・3憲法集会の戦闘的高揚をかちとるために奮闘したのである。
わが同盟の訴えに共感の渦
集会開始のはるかに前から、集会会場である有明の「臨海広域防災公園」前は、労働者人民の人波にあふれかえっていた。最寄り駅から会場までの路上には、わが同盟の情宣隊による「改憲を阻止しよう!」という呼びかけが響きわたり、「憲法改悪阻止!」の大横断幕が翻っている。情宣隊が手にする「改憲阻止! 辺野古新基地建設阻止!」と赤く大書したビラは、次々と参加者の手に吸いこまれていく。
「お疲れさま」「頑張ろう!」と集会参加者が情宣隊に声をかけていく。受け取ったビラを食い入るように読んだ一人は、「ファシズムに反対しよう! そうだ! ここで君たちが『安倍ネオ・ファシズム政権を倒せ』という、この『ネオ』の意味を教えて」と、わが同盟の主張に興味津々といった様子で話しかけてきた。ある共産党員とおぼしき労組員は、「今日は学生たちの独自集会はやらないの? 今だからこそ君たちみたいに安保に反対しないといけないんだ」と、わが情宣隊に訴えてきた。
会場内には、日教組や自治労など「平和フォーラム」に加盟する労働組合や、「全労連」傘下の医労連やJMITU、また出版労連などの組合員たちがつめかけている。すっきりと晴れた青空のもと、多くの労働組合が色とりどりの幟や旗を林立させ、横断幕を所狭しと広げている。
演壇正面の後方では、早稲田大学、国学院大学などの首都圏学生ネットの学生たちが、「改憲案の国会提出阻止! 日米安保の強化反対! ファシズム反対!」と大書した横断幕を広げ、「辺野古新基地建設阻止!」「米―中・露の核戦力増強競争反対!」などの幟を掲げて、会場に戦闘的息吹を吹きこんだ。
会場のそこかしこでは、わが同盟のビラを手にした革命的・戦闘的労働者が、安倍政権による憲法改悪を阻止する力は選挙で「野党統一候補」に一票を入れることによってはつくりだせない。労働者が団結して創造するものなんだ≠ニ労組員たちと熱い討論をくりひろげていた。たたかう学生が掲げるスローガンに注目している若い組合員にたいして、安倍政権の改憲への突進を止めるためには日米安保同盟にも反対すべきだと、たたかう労働者が語りかけていた。
辺野古現地の闘いに連帯
午後一時、集会が開始された。市民団体代表や大学教授らが次々と発言に立つ。ネオ・ファシスト安倍政権の悪辣な策動を暴露する力を込めた発言には、会場は拍手で応える。沖縄からは、米中有事において同盟諸国にもたたかってもらえというアメリカの戦略にもとづいて、安倍政権は南西諸島に自衛隊基地を建設し、辺野古には海兵隊の最前線基地を建設している、この安倍政権を倒せ≠ニ訴える発言。集会参加者は、沖縄・辺野古現地の闘いに思いをはせ、彼らに連帯の意志を示すひときわ大きな拍手をおくった。「辺野古新基地建設を阻止しよう!」「安倍政権を打ち倒せ」と声もあがる。沖縄の労働者・学生はいま・この時も、<安保破棄>の旗高く、安倍政権による辺野古への土砂投入を実力で阻止する闘いを粉骨砕身たたかいぬいているのだ。集会は一気に戦闘的息吹につつまれた。
この集会を、来る参議院選挙のカンパニアに解消する醜悪な姿をさらしたのが既成諸政党の指導部どもである。わけても日本共産党・志位の発言は腐敗きわまるものであった。彼は、「自衛隊員の命を守ってきた(!)憲法九条」を変えることが「安倍九条改悪の大問題」である、などとほざいた。
加えて志位は、「憲法によって縛られるべき内閣総理大臣が、みずから改憲の旗振りをする」という「憲法違反」をやってのけていることが安倍政権の「致命的弱点」だとまくしたてた。NSC専制の日本型ネオ・ファシズム支配体制をうちたて改憲に突き進んでいる安倍政権にたいして立憲主義・民主主義を守らないのはおかしい≠ニいうように、民主主義・日本≠フ幻想に呆けきった観点から泣き言を垂れたのだ。
政党発言につづいておこなわれた「プラカード・アピール」では、集まった労働者・学生・市民が、主催者が配布した「許すな! 改憲発議」などのプラカードをいっせいに掲げ、「改憲反対」の声をあげた。この会場のど真ん中で、たたかう学生たちは「安倍政権打倒」と一文字ずつ書かれた大プラカードを高々と掲げ、会場全体を鼓舞した。
「日米核軍事同盟強化反対」の旗高く闘う学生が奮闘
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闘う学生たちが台場コースで気迫のデモ
(5月3日、江東区) |
集会後、集まった労働者・学生・市民たちは、台場コースと豊洲コースの二手に分かれてデモに出発した。労働組合や市民団体の幟をはためかせながら、長蛇のデモ隊が出発していく。首都圏学生ネットの学生たちも、労働者・市民とともに台場コースのデモにうってでた。
「憲法九条改悪阻止!」「緊急事態条項反対!」「トランプ来日・日米首脳会談反対!」「日米核軍事同盟の強化反対!」力強いシュプレヒコールを沿道に響かせながら、たたかう学生たちのデモ隊は進撃してゆく。
労働者・市民にたいして、たたかう学生たちは熱烈に訴えた。「『新しい時代にワイルドな憲法審査を』などと息巻く安倍政権・自民党にたいして、今こそ改憲阻止の怒りを叩きつけよう!」「自衛隊を米軍のもとに一体化し、戦争する軍隊へと強化することを絶対に許すな!『領域横断作戦のための日米協力』と銘打っての対中国の戦争準備に反対しよう!」「米と中・露の権力者どもが、宇宙軍拡やAI兵器の開発をはじめとする新たな核戦力の増強競争をくりひろげていることに断固として反対しよう! 現代世界の戦争の危機を突き破る労働者・人民の国境を越えた団結をつくりだそう!」学生たちの気迫のこもった発言にデモ隊の労働者・市民も鼓舞され、突きあげる拳にいっそう力が入った。
労働者・市民と連帯し、たたかう学生たちはさらに拳をふりあげた。「憲法審査会の開催を許さないぞ!」「辺野古埋めたて阻止!」「安倍ネオ・ファシスト政権を打倒するぞ!」
こうしてたたかう学生たちは、連続的に開催されている日米2プラス2・首脳会談の反人民性を満天下に暴きだしつつ、「日米核軍事同盟の強化反対」の旗を高く掲げ、この日の集会・デモを戦闘的にたたかいぬいたのだ。
日共中央の議会主義的歪曲を許さず闘おう
この集会においてわが同盟は、「反安保」を完全に放棄している日共系の改憲反対運動をのりこえ憲法改悪阻止闘争を<反安保>の旗幟鮮明にたたかうべきことを労働者人民に訴えかけ、闘いの戦闘的高揚を切り拓くために奮闘した。
志位が集会でもっとも力を込めたこと、それは来る参議院選挙にむけて「安倍政権による九条改憲を許さない――この一点で市民と野党の共闘を広げに広げる」、この一点に尽きる。日本をアメリカとともに海外で戦争する国にするための改憲≠ニいうことすら、今回の集会ではいっさい口にしなかった。四月の統一地方選挙大阪十二区において、「野党統一候補」として立候補した共産党の宮本が大惨敗した。これを「野党共闘」発展にとっての「貴重な財産」などとみずからに言い聞かせているのが日共の不破=志位指導部である。彼らは、この選挙敗北の教訓≠ニして、他の野党との「選挙協力」を維持していくために、「安保賛成」や本来改憲論者の「保守層」も賛同できるものに改憲反対方針の右翼的緻密化にいっそう邁進しているのだ。「反安保」を放棄している日共中央指導部の議会主義的腐敗を、改憲に反対する労働者人民のまえに断固として暴きだすわが同盟に共鳴する声が、今や日共党内部からも湧きあがっているのだ。
われわれは全国各地から憲法改悪阻止闘争・反戦反安保闘争の大爆発をかちとるために、さらに前進するのでなければならない。
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