第2564号(2019年4月15日)の内容

<1面>
3・25 辺野古 新区画への土砂投入弾劾!
 <全基地撤去・安保破棄>掲げ県学連・全学連が闘いを牽引
<4面>
私鉄総連労組ダラ幹による超低額妥結弾劾!
<5面>
習近平のヨーロッパ歴訪
 「多国間主義」を旗印にしたEU諸国権力者との瞞着外交
<2面>
米軍が沖縄県伊江島のLHDデッキを拡張・強化
<3面>
各地で辺野古土砂投入に怒りの声
 3・24大阪3・19名古屋3・19金沢
<6面>
JXTGエネルギー経営陣が配転=首切りを強行
Topics 安倍・法務省が調査報告書で技能実習生の死者数を偽装
<7面>
「債務削減」を棚に上げ景気対策に狂奔する習近平政権
万華鏡2019――情勢の断層を読む
 ◆墜ちた翼
 ◆「不起訴不当」
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<8面>
「実践論」をKKに学ぶ
 ――「主体の客体化」とは?――
◎労働貴族の本性
 「解放」最新号

































  


新区画への土砂投入弾劾!

<全基地撤去・安保破棄>掲げ県学連・全学連が闘いを牽引

3・25 辺野古

海上を進撃するカヌーチームに浜から激励のエール
(3・25、辺野古浜)
強風でうねる海を海保の弾圧を突破しK1護岸に迫るカヌーチーム
「新基地建設絶対阻止!」1000人の労・学・市民の先頭で闘う
全国の学生  (3・25、キャンプ・シュワブ第3ゲート前)
 三月二十五日、安倍政権は辺野古新基地建設のための新たな区域への土砂投入を強行した。わが同盟は、この暴挙を満腔の怒りを込めて弾劾する!
 この日、沖縄県学連と全国から結集した全学連派遣団のたたかう学生たちを先頭にして、沖縄の労働者・人民は日米両権力者にたいする怒りを大爆発させた。辺野古の海上ではカヌー四十五艇と抗議船が果敢な阻止闘争を貫徹し、キャンプシュワブ・ゲート前には一〇〇〇名の労働者・人民が結集して、米軍基地を怒りの炎で包囲したのだ。
 たたかう学生たちは、首相官邸前での抗議闘争に決起した全学連の首都圏の学生と固く連帯し、<全基地撤去・安保破棄>の旗高く辺野古現地闘争を最先頭で牽引したのである。
 この日、来沖した米海兵隊総司令官ネラーが直々に辺野古現地を視察するなかで、米軍当局は、辺野古沖にF35Bを搭載した米海軍強襲揚陸艦ワスプを展開し、キャンプ・シュワブの水陸両用車やMV22オスプレイを出撃させて敵地上陸訓練を威嚇的に強行した。その二日前の二十三日には、MC130特殊作戦機を使って高機動ロケット砲「ハイマース」を嘉手納基地に緊急展開した。米軍はこれら対中国の戦闘訓練を激烈に強行しているのだ。
 そして安倍政権は、四月下旬の日米首脳会談に向けて、米海兵隊新基地建設の努力の証≠トランプ政権に示すためにも、燃えあがる埋め立て阻止の闘いを力ずくで抑えつけて、新たな区画への土砂投入を強行したのだ。まさにここに日米安保同盟の反人民性が如実にあらわれているではないか。
 怒りに燃えて結集した闘う学生たちは、革命的・戦闘的労働者と連帯して、「反安保」を放棄し参院選むけのカンパニアへと闘いを歪曲しようとした日共系指導部翼下の運動をのりこえ<全米軍基地撤去・安保破棄>の革命的スローガンを掲げて、「土砂投入阻止」辺野古大行動の戦闘的高揚をきりひらいたのだ。

海と陸で実力阻止に起つ

 オイルフェンスを越えK1護岸に突進

 「土砂投入を止めるぞ! 行くぞ!」めざすはK1護岸だ。午後二時半、辺野古の浜の連帯集会を終えたカヌー二十七艇の精鋭部隊が、ポセイドン号を先頭に強風でうねる海へと漕ぎだした。「新基地建設を許さない!」どの顔も固い決意に満ちている。浜では、琉球大と沖縄国際大の真紅の旗を掲げた、たたかう学生たちを先頭に労働者・学生・市民たちが激励のシュプレヒコールを力のかぎり叫び、拳を突きあげる。
 護岸まで二〇メートル、大型オイルフェンスが行く手を阻む。間髪をいれず、カヌーチームはそれをのりこえ、一気に護岸へと突進する。海上保安庁の指揮官が「制限海域に入るな、必要な措置をとる」と金切り声をあげ、海猿どもがカヌーをめがけて飛びこんできた。右へ左へ海猿どもをかわし、カヌーチームは護岸へと殺到した。赤ハチマキのたたかう学生が最先頭で奮闘している。
 午後三時、土砂を積んだダンプカーが目の前のK1護岸に現れた。巨万の人民の闘いをふみにじり、今まさに第二区画への埋め立てに手をつけようとしているのだ。「土砂投入をやめろ!」海上行動団の怒りが爆発した。ポセイドン号が大きく旋回し、オイルフェンスにむかって勢いよく突進する。「土砂投入を許さない! 基地建設に突進する安倍政権を打倒するぞ!」たたかう学生の激しい憤怒に満ちたアジテーションが轟きわたる。これを号砲にして、抗議船の市民やカヌーチームが、あらんかぎりの声をふりしぼって、抗議の声をたたきつけた。たたかう学生たちを先頭にして海上行動団は、荒波をものともせず、海保の弾圧をはね返して全力でたたかいぬいたのである。

 県学連と全学連派遣団が辺野古の浜で奮闘

 海上での闘いと連帯して、辺野古の浜でもわがたたかう学生たちが奮闘した。
 「埋め立て絶対阻止!」「海の闘いと連帯してたたかうぞ!」護岸に突進する海上行動団を鼓舞して、県学連と全学連派遣団のたたかう学生たちがシュプレヒコールをあげる。これに呼応し、辺野古の浜での集会に参加していた労働者・市民数百人が波打ち際におし寄せ、ともに声をあげる。
 「カヌーが突入するぞ!」「がんばれ!」カヌーチームの果敢な闘いを目の前にしてシュプレヒコールの声はさらに大きくなる。
 琉大、沖国大の真紅の自治会旗が翻り、「全米軍基地撤去! 安保破棄!」の横幕が掲げられた。沖国大、早稲田大、北海道大、奈良女子大、名古屋大、鹿児島大の学生が次々にマイクを握り、たたかう決意を表明する。首都の学生は、首相官邸前に登場したたかっている全学連の部隊が安倍を乗せた車列にたいして断固怒りをたたきつけたことを報告した。「よし!」
 二時四十五分、琉大の学生が叫んだ。「ブルドーザーが見えるぞ!」護岸の上に土砂を均(なら)すための黄色い重機が見える。怒りに燃えた学生たちは、砂浜に立てられた基地のフェンスに迫り、シュプレヒコールをたたきつける。「辺野古新基地建設阻止!」「日米核安保の強化反対!」
 その時だ、ダンプカーが土砂を満載して護岸に向け迫ってくる。ダンプカーが荷台を傾け、土砂を注ぎこむ。「絶対許さんぞ!」たたかう学生たちの怒りが爆発した。沖縄防衛局にたいして怒濤のシュプレヒコールをたたきつける。「土砂投入弾劾!」「安倍政権を打倒するぞ!」
 琉大学生会会長が怒りのアジテーションを開始する。「安倍政権は、埋め立て反対の圧倒的な声をふみにじり、土砂投入を強行した。この暴挙を怒りを込めて弾劾しよう! トランプ政権・米軍当局は、土砂投入区域の目の前で軍事演習を威嚇的に強行した。まさにここに日米安保同盟の反人民性が如実に示されているのだ! われわれは今こそ反戦・反基地・反安保の怒りを燃えたたせ、安倍政権を全国的な怒りの炎で包囲し、打倒しようではないか!」「よし!」
 たたかう学生たちは、まさに土砂投入の決定的瞬間に、首都をはじめ全国で闘いに起ちあがった労働者・人民と固く連帯し、最先頭で戦闘的にたたかいぬいたのだ。

一千名がゲート前に決起

 海上で戦闘的に集会

 たたかう労働者・学生・市民は、この日の早朝から海上とキャンプシュワブ・ゲート前で「土砂投入阻止」の闘いを果敢にたたかいぬいた。
 午前九時三十分、四十五艇からなるカヌーチームが荒波をついて辺野古の浜から海上パレードに出発した。沖合には、F35Bを満載した米軍強襲揚陸艦ワスプが不気味な船影を見せている。カヌーチームは闘志を燃えたたせて、ポセイドン号を先頭に二列縦隊の陣形をとり、土砂投入予定海域の護岸へ力強く漕ぎ進む。六十余名の市民をのせた八隻の抗議船が併走する。護岸が目の前に迫ってきた。許しがたいことに、土砂投入にむけてクレーンが動きはじめている。護岸を囲むオイルフェンスのむこうには十数隻の海保のゴムボートが並ぶ。カヌーチームはオイルフェンス沿いに陣形をとり、海保の部隊に対峙した。
 「土砂投入をやめろ!」「基地をつくるな!」指揮船のラウドスピーカーからシュプレヒコールが響きわたった。カヌーチームと抗議船の市民たちは「埋め立て阻止」「美(ちゅ)ら海守れ」などのプラカードを掲げていっせいに呼応する。カヌーのたたかう学生も、「全基地撤去」のプラカードを高だかと掲げた。海上行動団の天を衝く怒りを前に、海猿どもは顔をひきつらせて立ちつくしている。海上集会が始まった。カヌーチームのメンバーが次々にマイクを握る。「『国には国の民主主義がある』と居直る岩屋防衛相を絶対に許さない」「戦争のための基地建設を止め、この美ら海を守る」胸奥からこみあげる思いを熱烈に訴えていった。参加者たちは、土砂投入を阻止する不退転の決意をうち固め、怒りの拳をたたきつけたのだ。

 闘う学生を先頭に座り込み行動・デモ

カヌーチームの先頭で闘うポセイドン号
(3・25、辺野古)
キャンプ・シュワブ第2ゲートを封鎖する抗議団
(3・25)
 午前八時、工事用ゲートを封鎖する座り込み行動がはじまった。たたかう学生たちが、琉球大と沖国大のノボリを先頭に、早大、北海道大、名古屋大、愛知大、神戸大、奈良女子大、鹿児島大の色とりどりのノボリを掲げて登場すると、労働者・市民が「学生がんばれ!」と共感の声をあげる。たたかう学生たちは、ゲート前のど真ん中に座り込む。
 集会が開始された。結集した労働者・学生・市民が立ちあがり、米軍基地に向けてシュプレヒコールをたたきつける。「新たな埋め立てを阻止するぞ!」「安倍政権を許さんぞ!」ヘリ基地反対協代表が「戦争のための基地はつくらせない。米軍戦艦が行き交う海にしてはいけない」と訴えた。沖縄平和運動センター事務局長は、「安倍が本当に断念するまでたたかおう。今日止めよう」と呼びかけた。
 午前九時を過ぎても、工事車両は一台も現れない。「資材搬入を阻止したぞ!」「よし! 第二ゲートも封鎖しよう!」三五〇名に膨れあがった抗議団がデモ行進に出発する。「埋め立て阻止!」たたかう学生たちの声がひときわ大きく響きわたる。
 抗議団は、キャンプ・シュワブ第二ゲートを封鎖し、シュプレヒコールをたたきつける。「安倍政権糾弾!」
 さらに抗議団は、辺野古弾薬庫前の第三ゲートに向けてデモ行進にうってでた。フェンスが固く閉じられた第三ゲートに到着した抗議団は、その場に座り込み、集会を開始した。ゲートのむこうの大浦湾には土砂搬入船が見える。怒り高まる労働者・学生・市民は、基地に向けてシュプレヒコールをたたきつける。
 前に並び発言に立った県議会の野党議員たちは、もっぱら四月の衆院沖縄三区補選での勝利の呼びかけに終始している。とりわけ日共県議は、土砂投入をいかに阻止するのかとは関係なく、「何度も民意を示す機会をつくっていこう」などと語り、人民の闘いを衆院補選や参院選に向けた選挙運動にのみ解消することに終始したのだ。
 つづいて宮古や八重山地区で自衛隊配備に反対してたたかっている議員たちが発言に立ち、「明日、宮古で自衛隊の配備がある。辺野古で止められたら、自衛隊基地も止められる。がんばろう」と力強く呼びかけた。「よし!」「ともにたたかおう!」自衛隊配備阻止の決意を込めて万雷の拍手がまき起こる。
 午前十一時前、再び第一ゲート前にデモ行進で戻った抗議団は、抗議テントに陣どる労働者・市民と合流し、集会を開始した。参加者は一〇〇〇名を越えた。
 各地域の島ぐるみ会議の代表が次々に発言し、土砂投入阻止の決意を述べる。「がんばろう!」拍手が鳴りやまない。つづいて労働組合を代表して本島北部の労働者が発言に立つ。彼は、辺野古新基地が対中国の軍事強化の攻撃であることを明らかにし、力強くたたかう決意を述べた。そして、わがたたかう学生たちが発言に立つ。各大学のノボリを手にずらりと並んだ学生たちの姿に、どよめきと歓声が起こる。「すごい、全国から来てくれたんだ!」琉大を先頭に各大学の代表が次々にマイクを握り、各学園での新基地建設阻止・改憲阻止のとりくみを紹介しつつ、連帯してたたかいぬく決意を述べる。「学生がんばれ!」割れんばかりの盛大な拍手がまき起こった。

 労・学・市民が辺野古の浜で抗議集会

 午後一時、ゲート前テントからデモ行進してきた労働者・学生・市民が辺野古の浜に到着した。デモを先頭で牽引してきた闘う学生たちは、すぐさま「全基地撤去! 安保破棄!」の横幕を広げ、琉大・沖国大の真紅の学生自治会旗を立てて、参加者を鼓舞する。一気に戦闘的な雰囲気がつくられた。
 午後一時半、土砂投入が予定される護岸をにらみすえ、辺野古の浜で抗議集会が開始される。午前中の海上行動を終えたカヌーチーム・抗議船団の学生・市民も合流し、参加者は七〇〇名を越えた。
 発言に立ったヘリ基地反対協の代表は、「団結してたたかいぬき、基地建設を止めていこう」と力強く訴えた。市民団体代表に続いて、カヌーで抗議した女性が「二〇〇四年から私たちが工事を止めてきた。止めつづけよう」と訴えた。「がんばろう!」万雷の拍手がまき起こる。つづいて各地の市民団体代表が発言に立ち、「戦争体験者は、基地建設を絶対に許すことはできない」と力強く訴えた。拍手とともに「そうだ!」と声援が飛ぶ。
 全体集会が終わると同時に、沖縄県学連と全学連派遣団の学生たちは、目の前の土砂投入予定地点に向けて怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。「新基地建設阻止! 土砂投入を阻止するぞ! 日米核安保同盟の強化を許さんぞ! 対中国の戦争体制づくり反対!」労働者・市民も呼応して怒りの拳をつき上げたのだ。

 安倍政権による辺野古の新たな区画への土砂投入強行への怒りの炎はますます燃え広がっている。
 許しがたいことに、沖縄で土砂投入を見届けた米海兵隊総司令官ネラーは、翌二十六日に首相官邸と防衛省に出向き、「(辺野古新基地は)日米の安全保障の要」「完成した際は、(日米)双方にとって有用な場所になる」などと言い放った。このネラーにたいして辺野古新基地建設の推進を誓ったのが首相・安倍だ。そして同日、安倍政権は陸自実戦部隊の宮古島(警備隊約三八〇人)と鹿児島県奄美大島(警備隊・ミサイル部隊約五二〇人)への新編配備を強行した。対中国の日米共同作戦計画を謳いあげようとしている日米安保協・首脳会談に向けて、辺野古新基地建設、伊江島の滑走路整備など在日米軍基地の強化とともに米軍の補完部隊として自衛隊の強化につき進んでいるのが、トランプ政権に隷従する安倍政権なのだ。
 すべての労働者・学生諸君! 今こそ、辺野古新基地建設を阻止するために、<反安保>の巨大なうねりを全国から巻きおこそう!「反安保」を放棄し、議会主義的腐敗を深める日共指導部を弾劾せよ。日米核軍事同盟の飛躍的な強化をうたいあげる日米安保協・日米首脳会談の開催を許すな! 改憲と安保強化に突進する安倍ネオ・ファシスト政権の打倒をめざしてたたかおう!

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私鉄総連・諸労組ダラ幹による超低額妥結弾劾!

春闘の最後的破壊に踏みだした「連合」労働貴族への追随を許すな

 三月十四日に私鉄大手十三企業の資本家どもは、私鉄総連の統一賃上げ要求(定昇相当分二%+七六〇〇円)など歯牙にもかけない超低額回答を提示した。東急・阪急など五企業が「ベースアップ・ゼロ」、残りの八企業もわずか一人平均三〇〇円〜一八〇〇円の「賃金改善」というものでしかないこの回答を、だが大手諸労組ダラ幹どもは直ちに受けいれ、妥結した。
 十九日には、この大手諸企業の「妥結」をみとどけた中小私鉄・バス資本家どもが、定昇相当分(二%)にさえ遠くおよばない超低額回答をつきつけた。中小諸労組のダラ幹どもは、私鉄総連指導部の「交渉重視の徹底化」という強力な指導≠受けて、この「回答」を渋々ながらも受けいれ、次々と妥結した。あまりにも劣悪な賃金・労働条件を強いられている北海道の十二労組と中国地方の二労組が、熾烈な攻撃をうち破るために、総連本部に「特指令」を申請しストライキを構えたけれども、私鉄総連ダラ幹どもがなんらの支援闘争も組織しようとしないなかで、孤立した闘いを強いられ、挫折させられた。
 私鉄職場ではたらくすべての労働者諸君!
 この私鉄一九春闘においてわが革命的・戦闘的労働者は、超低額要求を掲げ「魅力ある産業」づくりのための「人への投資」を私鉄資本家どもにお願いするにすぎない総連指導部の闘争歪曲をのりこえ、<一律大幅賃上げ>をかちとるために、職場深部から奮闘してきた。「上げ幅から働きの価値に見合った賃金水準追求への転換」を唱え春闘の最後的破壊に踏みだした「連合」労働貴族と、これに反発しつつも追随する総連指導部ダラ幹の腐敗を徹底的にあばきだし、春闘の戦闘的高揚のためにたたかってきた。
 いまこそすべての私鉄労働者は、私鉄一九春闘を敗北にみちびいた総連指導部の腐敗を弾劾しのりこえ、資本家どもの超低賃金・長時間労働の強制を粉砕する闘いに決起せよ! すべての産別の労働者とともに、春闘の最後的破壊に踏みだした「連合」労働貴族の策動をうちくだき、今日版産業報国会としての如実な姿態を露わにした「連合」の解体構築のためにたたかおう!

(以下、見出し)

賃金抑制を押し通した私鉄資本家ども

「実質的な賃上げ獲得」と居直る総連本部

賃金闘争の再構築のために奮闘しよう!

参院選の集票に引き回すダラ幹を弾劾せよ

憲法改悪阻止! 安倍政権打倒!

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習近平のヨーロッパ歴訪


「多国間主義」を旗印にしたEU諸国権力者との瞞着外交

「一帯一路建設」を掲げ伊・仏・独との経済協力を拡大

 中国国家主席・習近平は、三月二十一日から五日間にわたってイタリア、モナコ、フランスを歴訪した。
 最初の訪問国イタリアにおいて習近平は、G7参加国としてははじめてとなる「『一帯一路』建設の共同推進にかんする了解覚え書き」をイタリア首相コンテとのあいだで取り交わした(三月二十三日)。イタリアが加わったことによって、EU(ヨーロッパ連合)構成国でこの「一帯一路建設覚え書き」に署名した国は、EU二十八ヵ国のうち半数の十四ヵ国に達した。
 首相コンテは、イタリア北西部のジェノバ港と北東部の無関税の「自由港」トリエステ港の港湾・鉄道整備への中国企業による巨額の投資などを条件として「覚え書き」に署名した。排外主義的右翼政党「同盟」および「反EU」を標榜している「五つ星運動」が連立を組んでいるこの政権は、「中国との現状の投資・通商関係は平等ではない」と警戒心を表明している欧州委員会委員長ユンケルの制止をはねつけ中国との協力関係強化にふみきったのだ。
 つづいて習近平はモナコ公国を初訪問し国賓として迎えられた。この訪問に合わせて、現在アメリカ・トランプ政権に排撃対象とされている中国企業ファーウェイ(華為技術)がモナコの次世代通信システム5Gの整備を支援することが、公表された。
 フランスを訪問した習近平は大統領マクロンとの首脳会談(二十五日)では、米欧諸国からの非難の的となってきた先進技術の強制移転*竭閧ノかんして「開放と透明の原則」を遵守する姿勢をおしだした。直前に開催した全人代(三月五〜十五日)において「外商投資法」を新たに制定したことをアピールしつつ。さらにエアバス社の旅客機を当初予定の一八四機から大きく上積みして三〇〇機発注するなど五兆円相当の輸入を約束してみせた。習近平のこのおおばん振る舞い≠ノ応えて、直前まで「EUが中国に能天気でいられる時代は終わった」と対中経済協力に慎重な姿勢を護持してきたマクロンは、一転して「中国製造2025」の名をあげてこれとの「連携を図る用意がある」と言明した。
 さらにマクロンが急きょ設定した、ドイツ首相メルケル、委員長ユンケルおよびマクロンと習近平との四者会談において中国・EUの権力者たちは、「(中国とEUは)国際的に重要なパートナーであり」「共に保護主義に反対し・多国間主義を断固守る」ことをうたいあげた。そして、仏独首脳はそれぞれ第二回「一帯一路」サミットフォーラムに参加することをも表明した。
 こうして習近平は、「保護主義反対」と「多国間主義」「互恵ウィンウィン」を旗印にしてEU諸国権力者と協調するかたちをとって、「大国外交」と称する交渉をくりひろげた。こうした瞞着外交によって習近平政権は、さしあたり次のような政治的成果≠手に入れたといえる。
 @トランプ政権の「アメリカ・ファースト」の名による国際協調の破壊に反対する点での共同歩調の確認、A中国にたいする「不公正」という非難をさしあたりは封印させ、Bイタリアの「一帯一路建設」への公式な「参加表明」を実現し、仏・独両権力者にこれを追認させた。

 トランプの<貿易戦争>に対抗して国際連携を追求

 こんにちアメリカ帝国主義との通商=貿易戦争およびハイテク覇権争いが激化しているもとで、習近平政権は、中国製工業製品の輸出減少・経済成長の鈍化に直面している。収益減にみまわれた企業経営者どもは、製造拠点の海外移転=工場閉鎖を強行し数多の労働者を失業者として路頭に放りだしている。社会的諸矛盾の蓄積を基礎とした労働者・人民の怒りの爆発を恐れている習近平政権は、トランプ政権が「中国製造2025」を標的としてくりだしている制裁関税、アメリカとのICT・AI技術の覇権争奪戦の長期化を覚悟して外交政策をねり直している。トランプが「貿易上ではEUは敵だ」(昨年七月)とわめきたて自国の通商上の利害をゴリ押ししてきたことへの反発をEU諸国権力者が募らせていることを絶好の機会として、「自国第一主義」のアメリカに反対するEU諸国と共同歩調をとり・からめとることを策しているのが習近平政権なのである。それゆえにこそ、EUがかねてから要求してきた中国市場の外国企業への開放や「WTO改革」をめざすことを喧伝しているのだ。
 とはいえ、「社会主義現代化強国」にのしあがろうとしている中国が「核心的利益」の名において南シナ海を領海♂サしていることや「一帯一路建設」の名のもとで途上国を借金漬け≠ノするいわゆる「債務の罠」に陥れていることにたいしては、EU諸国から非難の声があがっている。しかも、中国にとって最大の貿易相手であるEUが約一三五〇億ドルにのぼる莫大な対中貿易赤字を抱えこんでいる。中国企業による欧州企業の一方的な買収も進行している。こうした現状を「不公正な貿易慣行」だと非難しているのが欧州の独占ブルジョアジーや権力者なのである。習近平の訪問直前にもたれたEU首脳会議(三月二十一〜二十二日)においても、マクロンが「中国はライバル国である」と叫びたて、これがEU加盟国の共通認識≠ニして確認された。
 EU諸国権力者を懐柔しつつ経済的連携を強めるために「WTO改革」というEUとの共通土俵にあがり、「新ルール」を中国主導のもとにつくりだすことを企んでいるのが習近平政権なのである。
 トランプのアメリカが、地球環境保護の「パリ協定」や「イラン核合意」から脱退し世界の孤児≠ニ化している現状を、習近平は「世界の大局関係が大きく調整され」「多くの有利な条件」(一八年六月の外事工作会議での習近平演説)がもたらされているととらえ、「一国主義反対」の旗を振りながら、<「人類運命共同体構築」のための「グローバル・ガバナンス・システム改革」>の名で中国主導の国際秩序を構築することを策している。こうした対外戦略にのっとって習近平はヨーロッパ諸国権力者との外交交渉をくりひろげたのである。(昨一八年十二月にはポルトガルとスペインを訪問しポルトガルとは「一帯一路建設」参加を合意したことに引き続き。)

(以下、見出し)

対中政策をめぐって亀裂を露わにするEU諸国

 独自に対中協力を強化するイタリア・コンテ政権

 EU分解≠フ回避に腐心する独・仏両権力者


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米軍が沖縄県伊江島のLHDデッキを拡張・強化

 トランプ政権・米軍司令部は、昨年十月下旬に伊江島補助飛行場の改修工事を終え、最新鋭ステルス戦闘機F35Bの離着陸に耐えうる着陸帯「LHD(ランディング・ヘリコプター・ドック)デッキ」を建造した。
 労働者・人民の反対の声を傲然と踏みにじり、米海兵隊は昨年十二月五日からこの「LHDデッキ」を使用してF35B(米海兵隊岩国基地所属)の離着陸訓練を開始した。

以下見出し

本島北部に海兵隊の一大軍事拠点構築を画策

爆音と墜落の危険にさらされる島民


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辺野古土砂投入阻止の声高く

   

米総領事館に怒りの拳
3・24 「とめよう! 戦争への道」大阪集会
 三月二十四日に、「とめよう! 戦争への道 めざそう! アジアの平和 二〇一九関西のつどい」が大阪市内でおこなわれた(主催は「大阪平和人権センター」「しないさせない戦争協力関西ネットワーク」「戦争をさせない一〇〇〇人委員会・大阪」の三者)。関西のたたかう学生たちは、「市民と野党の共闘」を自己目的化し「反安保」を棚上げにする日共中央の犯罪的対応を弾劾し、この日の闘いの戦闘的高揚のために奮闘したのだ。 
学生のシュプレヒコールへの唱和広がる
(3月24日、大阪市)
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労・学・市民が市街をデモ
3・19 「安倍の暴走を止めよう」名古屋集会
 三月十九日、改憲阻止・辺野古新基地建設阻止の決意に燃える四〇〇名の労働者・学生・市民が結集し、集会と名古屋市街を席巻するデモを実現した(主催は「安倍内閣の暴走を止めよう共同行動実行委員会」)。
 愛知大学と名古屋大学のたたかう学生たちは戦闘的・革命的労働者と連帯し、安倍政権による今国会への自民党改憲案の上程や、辺野古新基地建設のための土砂投入を絶対に阻止するために、断固として決起した。
日共の闘争歪曲を弾劾し闘う学生たち
(3月19日、名古屋市)
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香林坊に轟く「発議阻止!」
3・19 「安倍改憲NO」金沢集会
 三月十九日に石川県下の労働者・学生は、「安倍改憲NO! 改憲発議NO! 金沢中央集会」(主催:安倍改憲NO 市民アクション石川)に結集し、集会とデモ行進をおこなった。わが同盟情宣隊は、「辺野古新基地建設阻止! 憲法改悪を許すな!」と力強く呼びかけながらビラをつぎつぎと配布した。金沢大生は、「改憲発議絶対阻止!」と大書きした横断幕をひろげ奮闘した。
金大生が「辺野古新基地建設阻止!」も掲げて闘う
(3月19日、金沢市)
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