第2545号(2018年11月19日)の内容

<1面>
辺野古土砂投入を阻止せよ!
 工事再開に労学が実力で反撃
米・日の対中準臨戦態勢――一触即発の危機を突き破れ
<4面>
「定年延長」―高齢労働者の搾取強化・賃下げ反対
<5面>
「種子法」廃止を弾劾せよ
<2面>
「改憲反対! 辺野古新基地許すな!」
 11・3 1万8000人民が国会包囲
10・19国際反戦デー福岡集会
<3面>
「改憲阻止! 安倍政権打倒!」
 各地で労学統一行動の火柱
 10・21九州10・28北海道
<6面>
公務員大量削減・公的サービスの切り捨てを許すな
 総務省「自治体戦略2040構想」
Topics 参院選の票田開拓に引き回す全労連「3000万人署名アピール」
<7面>
カショギ暗殺事件
 米・サウジを揺さぶるトルコ
◎エルドアン・タミム架空電話対談
8面:万華鏡2018――情勢の断層を読む
 ◆トランプ・ファシズム
 ◆次期大統領は元軍人
 ◆準天頂衛星「みちびき」
 ◆AIデカ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

 「解放」最新号




































  


 辺野古土砂投入を阻止せよ!

 工事再開に労学が実力で反撃

 十一月一日、安倍政権・沖縄防衛局は許し難いことに、沖縄全土で沸騰する労働者・人民のごうごうたる「新基地建設反対」の声をふみにじって辺野古埋め立て工事の再開を強行した。アメリカ・トランプ政権に尻をたたかれた安倍政権は、沖縄県当局による「埋め立て承認撤回」の効力停止にうってでた(十月三十日)。この行政不服審査法を悪用した自作自演の出来レース≠フ翌々日に、辺野古沿岸への土砂投入、新基地建設への突進を開始したのだ。
 「辺野古新基地建設を絶対に阻止するぞ!」安倍政権の暴挙にたいして、沖縄では労働者・人民の怒りが爆発している。十一月一日と三日、琉球大と沖縄国際大のたたかう学生たちは、辺野古現地でたたかう労働者・人民とともにその最先頭で土砂投入を実力で阻止する闘いに連続的に決起した。
「工事再開を許さないぞ!」作業現場に肉薄し浮き桟橋設置を阻止するために闘う海上行動団
(11・1)
キャンプ・シュワブの工事用ゲート前で怒りの声をあげる労・学・市民
(11・1)
「県民大行動」で労働者・市民とともに奮闘する学生
(11月3日)
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米・日の対中準臨戦態勢――

一触即発の危機を突き破れ


 トランプ政権とこれに日米新軍事同盟の鎖で縛られた安倍政権は、十月下旬から十一月上旬にかけて、日本列島周辺とアメリカ領グアム・北マリアナ・西太平洋において大規模な日米共同統合演習「キーンソード」を強行した。これと同時期にトランプ政権は、欧州諸国権力者とともに、北大西洋・ノルウェー周辺などにおいて、「東西冷戦終結後で最大規模」とされる北大西洋条約機構(NATO)軍の大演習をくりひろげた。
 南シナ海の人工島に軍事要塞を構築した中国・習近平政権が、これを橋頭堡として西太平洋とインド洋の制海権をアメリカから奪取するために、これらの海・空域において米軍にたいする威嚇行動をくりかえしていること。プーチン政権が三〇万もの兵力を動員し、習近平政権も中国軍を初参加させたロシア史上最大規模の軍事演習「ボストーク2018」が九月中旬に強行されたこと。これら中・露両権力者の挑戦≠ノたいしてトランプ政権は、ユーラシアの東西での大軍事演習の同時的強行をもって応酬し、対米戦争の準備を開始している中・露を圧服する構えを見せつけたのだ。
 こうした大軍事演習・軍事的威嚇を相互対抗的にくりひろげている米(・日)―中・露の激突が、世界的戦乱の危機を深めているといわねばならない。

以下、見出し

日米共同統合演習キーンソード――対中の戦争準備

 「クロス・ドメイン」戦略に則った日米軍事一体化

「冷戦終結後最大規模」のNATO軍大演習

米―中・露の激突下で深まる世界的戦乱の危機

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「定年延長」――高齢労働者の搾取強化を狙う資本家ど

労働条件改悪と賃下げを許すな!


 こんにち、自社の労働力不足対策を主要な目的として、定年を六十五歳以上に引き上げる企業が増えている(厚労省の調査で、二〇一七年に全企業の一七・八%、十年前の約三倍となった)。低賃金と長時間の重労働のゆえに労働者とりわけ若手の労働者に忌避されている業種、すなわち宿泊・飲食サービス業の約三割、運輸業、建設業、医療・福祉の二割以上の企業・事業所(とりわけ中小)が、すでに定年年齢を六十五歳以上に引き上げている(あるいは定年を廃止している)。大企業の一部でも「六十歳以降の処遇改善」と称して六十五歳定年制を導入しはじめている。これを後押ししているのが、「生涯現役社会」などと称して高齢労働者に死ぬまで働け≠ニ号令している安倍政権にほかならない。この政権は社会保障費支出削減のために、年金支給開始年齢の引き上げを強行している。高年齢労働者は働きつづけざるをえない境遇に追いこまれているのだ。
 資本家・経営者どもは、年金支給開始年齢引き上げによって無年金に突き落とされたり住宅ローンを抱えていたりして働かざるをえない高年齢労働者を、現役時と同様にこき使うことを企んでいる。とりわけ大企業の資本家どもは、「定年延長」と同時に人事賃金制度を能力・成果主義をヨリ徹底したものへと改悪し、これをテコとして労働者に低賃金と労働強度の増進をいっそう強いているのである。

以下見出し

A 人事賃金制度改悪と一体の65歳定年制の導入――ホンダ

B 労働力確保と「差別的待遇禁止」策への対応

C 定年延長に伴う労働条件改悪を容認する労働貴族

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安倍政権による「種子法」の廃止を弾劾せよ!

一 「農業競争力強化」を阻害する「旧弊」とみなし廃止を強行
 アグリビジネス企業に参入の道を開く
 農家の種苗の「自家増殖」を禁止――「種苗法」改悪

 (つづく)

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カショギ暗殺事件

米・サウジ同盟を揺さぶるトルコ・エルドアン政権

以下、見出し

T ムハンマドの陰謀

U 米・サウジ・トルコ関係の変動

 リーク攻勢をかけるエルドアン

 権力抗争の火種を孕むサウジアラビア王室

 サウジ庇護に腐心するトランプ政権

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11・3 「改憲反対! 辺野古新基地許すな!
  1万8000人民が国会包囲
 十一月三日、「止めよう! 改憲発議 11・3国会前大行動」がかちとられた。ネオ・ファシスト安倍が改憲発議にむけて猛突進を開始している緊迫した状況のなかで、安倍政権への怒りに燃える一万八〇〇〇人の労働者・学生・市民が結集し、「改憲阻止!」「辺野古新基地建設反対!」の雄叫びをあげた。革命的・戦闘的労働者たちは、既成労働運動指導部の抑圧に抗して職場深部から「改憲阻止」の闘いをつくりだし、仲間とともに国会前に結集した。わが同盟の情宣隊は、「安倍政権による改憲発議を阻止しよう!」と訴えるビラをくまなく配布し、「今こそ、安倍ネオ・ファシスト政権を打倒せよ!」と熱烈な檄を発したのだ。
改憲に突進する安倍政権への怒りに燃え結集した労働者人民
(11・3、国会前)
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「安倍改憲阻止」労組員が決起
10・19 国際反戦デー福岡地区集会
 十月十九日、福岡市天神の須崎公園において「10・21国際反戦デー福岡地区集会」が開催され、二〇〇余名の労組員が結集した。わが同盟の情宣隊は、職場から粘り強く闘いを積みあげているたたかう労働者と連帯して、この日の闘いを戦闘的に高揚させるために奮闘した。
労組員とともにシュプレヒコールをあげるわが情宣隊
(10・19、福岡市)
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「改憲阻止! 安倍政権打倒!」

 各地で労学統一行動の火柱
  
 10.21 福岡 
 「種子島での日米上陸演習反対!」
 〈反改憲・反安保〉の声轟く
 十月二十一日、反戦青年委員会と全学連九州地方共闘会議に結集する九州の労働者・学生は、福岡市において、「改憲阻止」「佐賀空港へのオスプレイ配備阻止」「日米核安保粉砕」を掲げ、断固たる戦闘的デモンストレーションに決起した。同日に大阪で、十月二十八日には全国各地で決起する労学と固く連帯し、九条改憲へと突進する安倍政権への怒りに燃えて、繁華街・天神を席巻したのだ。
力強いかけ声を轟かせながらデモ行進する九州の戦闘的労働者・学生
(10月21日、福岡天神)

青空のもと決起集会で決意を打ち固める
(10・21、福岡須崎公園)
  
10.28 札幌
「安倍政権打倒!」の雄叫び
 十月二十八日、全学連道共闘と反戦青年委員会は、安倍政権が全体重をかけて打ち下ろしてきている憲法改悪と辺野古新基地建設の攻撃を阻止するために、10・28全道労学統一行動に起ちあがった。
「憲法改悪阻止!」「辺野古新基地建設阻止!」大横断幕を高だかとかかげて市街を戦闘的にデモで進撃する全道から結集した闘う労働者・学生の隊列
(10月28日、札幌)
デモ出発! 意気上がる北海道の労学
(10・28、大通公園西6丁目広場)
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