第2544号(2018年11月12日)の内容

<1面>
首都に憲法改悪阻止の火柱 10・28
改憲案の国会提出を阻止せよ!
辺野古への土砂投入阻止!
 全学連・反戦が戦闘的デモ
<4〜5面>
2018診療報酬改定
過酷な労働を強制される医療現場の労働者
伊方原発3号機の再稼働弾劾!
<2面>
辺野古 「承認撤回」効力停止を弾劾
 10・30沖縄防衛局前抗議集会
 10・26緊急県民集会
闘う学生が改憲反対集会で奮闘 10・20大阪
<3面>
全国で反改憲の雄叫び
 沖縄労学統一行動 10・28
 全関西労学統一行動 10・21
<6面>
賃金闘争の破壊を画策するトヨタ労働貴族
教員を苦しめるブラック部活
Topics 『過労死白書』
<7面>
北海道ブラックアウト
 泊原発 使用済み核燃料冷却不能の危機
トヨタ 中国と燃料電池車共同開発
<8面>
万華鏡2018――情勢の断層を読む
◆戦犯のDNA
◆「紅一点」の黒い本性
◆安倍 真夏の夜の夢
◆カンガルーに首輪?!

 「解放」最新号








































  


首都に憲法改悪阻止の火柱 10・28

改憲案の国会提出を阻止せよ!
辺野古への土砂投入阻止!

全学連・反戦が戦闘的デモ

辺野古埋め立て工事再開弾劾! 

「改憲絶対阻止!」声高らかにデモ行進する全学連・反戦青年委
(10月28日、東京・虎ノ門)
安倍政権打倒の拳をあげる闘う労学
(10・28、首相官邸前)

 十月二十八日、安倍政権が改憲案提出を目論む臨時国会を開会したこの決定的な局面において、全学連と反戦青年委員会は、憲法改悪を阻止し粉砕するために全国で戦闘的デモンストレーションに断固として起ちあがった。
 関西・九州(十月二十一日)、沖縄・東海・北海道(十月二十八日)において労学統一行動に起ちあがった全国のたたかう労働者・学生と固く連帯して、首都圏のたたかう労学は首都中枢に闘いの炎を燃えあがらせたのだ。

以下、見出し

労・学の白ヘル部隊が国会・米大使館・首相官邸に進撃

安倍政権の改憲・安保同盟強化の攻撃を打ち砕け!
 ――総決起集会

激化する米―中・露の核戦力増強競争を断て!
 ――革マル派代表が連帯挨拶

反改憲・反戦反安保・反ファシズムの闘いを巻き起こせ



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安倍政権の二〇一八診療報酬改定

過酷な労働を強制される医療現場の労働者

以下、見出し

A 診療報酬改定の特徴と安倍政権の狙い

 「二〇二五年型モデル」を目標とした医療・介護サービス提供体制の大再編

 「地域包括ケアシステム」構築のための利益誘導

  「七対一」病棟削減と「地域包括ケア病棟」の拡大

  入院患者の在院日数短縮の促進

  「医療従事者の負担軽減・働き方改革」なるもの

B ますます過酷になる医療労働者の労働

  「重症患者」の看護に疲労困憊する看護師

  重視されるのは収益を上げるための医療行為

  病院版「働き方改革」により変質する労働現場

  決められた「工程表(クリティカルパス)」に沿った看護

C 在宅療養を強制される患者

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四国電力・伊方原発3号機の再稼働を弾劾せよ!

以下、見出し

再稼働ありきの広島高裁異議審決定

プルサーマル原発の運転を強行する安倍政権

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「ベアだけに焦点を当てて良いのか」

賃金闘争の破壊を画策するトヨタ労働貴族

 十月十三日、トヨタ自動車労組は第八十五回定期大会を開催し、一九春闘に向けて「要求方式の見直し」を骨子とする運動方針を決定した。今一八春闘での「賃金改善分が非公表になったこと」や「組合要求と会社回答が異なる形式であったこと」にふまえ、「今後の要求方式を検討していく」というのである。
 これに先だつ九月十五日から開かれた全トヨタ労連(トヨタ系列会社の労組の連合体)の定期大会で、会長・鶴岡(前トヨタ労組委員長)は、「ベアだけを焦点にするのが本当に良いのか」などと言い放ち、「子供手当をはじめ各種手当」を要求する取り組みを重視していくことをうちだした。さらに傘下の各単組の組合大会では、来賓として出席した全トヨタ労連の専従役員が、「全トヨタ労連は連合、自動車総連に加盟しているが、来年の取り組みは上部団体の要求と関係なくすすめる」などとぶちあげてきたのだ。
 こうしてトヨタ労組・全トヨタ労連の労働貴族どもは、「賃金改善分」の要求水準を設定するこれまでの春闘の取り組みを、一九春闘において転換することをあいついでうちだしたのだ。

トヨタ自動車の一八春闘妥結を手本にせよ

 一八春闘において、組合側の三〇〇〇円の「賃金改善」要求(賃金制度維持分を含めて一万三〇〇円)にたいしてトヨタ経営陣は、「賃金改善分の金額を非公表」にし、かわりに「期間従業員、非正規社員、パート従業員を含めた組合員平均で一万一七〇〇円」の引き上げなるものを回答した。その中身は、組合が要求すらしていない「脳ドック受診費用補助」だとか「自己研鑽費用補助」だとかのおよそ「賃金改善」とは無縁なものや、「常夜勤手当・四万円」「期間従業員、準社員への家族手当・二万円」「上級SP(シニアパートナー)枠の拡大」といった、トヨタが直面する「逼迫する生産現場の要員確保」のための諸手当を重点にしたものであった。
 回答に先だつ労使協議のなかで、「組合員の頑張りに応える賃上げ」を主張する労組幹部を前に社長・豊田章男は、「百年に一度の危機感を本当に持っているならば、過去の成果に目を向けている暇はない」などと一喝した。この経営陣の居丈高な恫喝=説教にたいしてトヨタ労組の労働貴族どもは、今大会議案の春闘総括のなかで「すべての組合員の一体感を一層高める必要もあるという組合の考えと相通じる」などとこれを讚え、トヨタ独占資本へのさらなる忠誠を誓っているのだ。
 一九春闘について彼らトヨタ労働貴族どもは、「何を求めることが組合員のためになり、会社の競争力強化に結びつくか考える」などと称し、今一八春闘の回答を前例にして、各種手当を重視する文字通り「競争力強化のための人への投資」へと要求内容を純化しようというのだ。
 そして全トヨタ労連の労働貴族どもは労連傘下の各単組に、一八春闘におけるトヨタ自動車の労使交渉の内容や回答=妥結を手本にして、「賃金改善分」の統一要求基準を設定するこれまでの要求方式から転換することを号令しているのだ。彼らは「根元からの高さ」「みずからの目指す賃金水準の実現に向けた『絶対額を重視した取り組み』」なるものを、各単組ごとに企業状況に応じてうちだすことを指図しているのだ。

賃金闘争の破壊を許すな

 まさにいま、一九春闘に向けてトヨタ労組・全トヨタ労連の幹部どもは、「連合」労働貴族どもの先頭にたって上からの賃金闘争の破壊を画策しているのだ。自動車諸独占体の労組や他産業労組の連合体あるいは協議体である自動車総連やJCメタルは来春闘に向けてなお明確な統一した方向性をうちだせていない。こうしたなかで、トヨタ労組・全トヨタ労連がこれまでの「賃金改善分」の要求水準を設定する取り組みからの転換を明確にし、「連合」指導部が「ベアの要求率」の明記されていない「基本構想の素案」を提示した(十月二日の幹部会議)。こうした春闘の最後的破壊とでもいうべき事態の背後で、これを先導しているのが、トヨタ労組出身の「連合」事務局長・相原であり全トヨタ労連会長・鶴岡らトヨタ労働貴族どもであることは明白である。
 「連合」、とりわけ全トヨタ労連傘下の労組でたたかう革命的・戦闘的労働者は、まがりなりにも日本労働運動の伝統となってきた春季賃金闘争を最後的に破壊する策動に狂奔するトヨタ労働貴族を弾劾し、一九春闘の戦闘的高揚を切り拓くために、ただちに闘いにたちあがろうではないか。

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北海道ブラックアウト

泊原発 使用済み核燃料
冷却不能の危機

以下、見出し


全外部電源喪失!――非常用電源でかろうじて冷却
送電ルート「多重化」のインチキ
 「安全対策」の資本家的限界の露呈
3号機再稼働への突進を許すな!

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 辺野古
 「承認撤回」効力停止を弾劾
 労・学・市民が工事再開阻止に起つ
 安倍政権への怒り爆発
 10・30 沖縄防衛局
 十月三十日、琉球大と沖縄国際大のたたかう学生たちは、二〇〇名の労働者・市民とともに「審査請求・執行停止申立取り下げを求める抗議要請行動」(主催:オール沖縄会議)に起ちあがった。
 午後二時、赤ハチマキをしめた琉大・沖国大のたたかう学生たちが嘉手納の防衛局前の広場に登場した。怒りに燃えて労働者・市民も続々と集まってくる。
辺野古新基地建設に反対する沖縄人民の声をふみにじる安倍政権に怒りが爆発
(10月30日、嘉手納・沖縄防衛局前)
執行停止申し立てに抗議
 10・26 緊急県民集会
 十月二十六日、琉球大と沖縄国際大のたたかう学生たちは、「辺野古新基地建設断念を求める緊急県民集会」(主催:オール沖縄会議)に決起した。三五〇名の労働者とともに、安倍政権にたいする怒りの拳をつきあげたのだ。
 集会場となった県庁前の広場には、昼休みの時間にもかかわらず、多くの労働者が結集した。
県庁前広場で抗議する労働者・学生
(10月26日、那覇)
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10・20大阪
 闘う学生800名の先頭で奮闘
 「とめよう! 戦争への道」関西集会
 十月二十日に大阪で、「とめよう! 戦争への道 めざそう! アジアの平和 二〇一八関西のつどい」(主催は「大阪平和人権センター」など三者)が開催され、労働者・市民八〇〇名が結集した。
 「憲法改悪と辺野古新基地建設を絶対に阻止するぞ!」――安倍政権への怒りに燃える神戸大学と奈良女子大学のたたかう学生は、結集した労働者・市民の最先頭で奮闘した。
「安倍政権打倒!」を掲げて闘う関西の学生
(10月20日、大阪)
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全国で反改憲・反戦の雄叫び
        
那覇
 土砂投入阻止へ反撃の炎
 10・28沖縄労学統一行動
 十月二十八日、沖縄のたたかう労働者・学生たちは、<辺野古新基地建設阻止! 改憲阻止!>労学統一行動に勇躍決起した。
市街を戦闘的にデモする闘う労働者・学生
(10・28、那覇市国際通り)
 決起集会をかちとる!
(10・28、那覇市松山公園)
  
大阪
 「核安保強化反対」の声轟く
 10・21全関西労学統一行動
 十月二十一日、関西のたたかう労働者・学生は、全国の仲間と固く連帯して、全関西労学統一行動に勇躍決起した。
自民党大阪府連にむけ怒りのシュプレヒコール
(10・21、府連前)
「改憲阻止! 安保粉砕」の意気高く
(10月21日)
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