第2527号(2018年7月16日)の内容

<1面>
辺野古埋め立て阻止に決起 6・25
 「日米核安保同盟反対!」闘う学生が最先頭で牽引
国民投票法改定をテコとした改憲策動を打ち砕け
 反安倍政権の闘いの爆発を!
<4〜5面>
「平和」幻想を煽る日共官僚を弾劾せよ
<3面>
進む日本国軍の強化と日米両軍の一体化
<2面>
働かせ方改悪*@案採決弾劾!
 「連合北海道」緊急集会に檄 6・29
「連合平和行動in沖縄」
 辺野古無視の神津に怒り 6・23―24
<6面>
「働き方改革法」制定を許した既成反対運動指導部の腐敗
骨太方針2018
 社会保障の切り下げに狂奔
Topics JP労組大会 手当剥奪・賃金切り下げに協力する本部に批判
<7面>
賃金削減攻撃に屈服した福井市職労本部
トランプ政権のプルトニウム削減要求に大慌ての安倍政権
<8面>
万華鏡2018――情勢の断層を読む
◆公園使用禁止
◆エジルの悲劇
◆新・ゴールドラッシュ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

 「解放」最新号



































  


辺野古埋め立て阻止に決起 6・25

「日米核安保同盟反対!」  闘う学生が最先頭で牽引

 六月二十五日、沖縄の労働者・人民は「辺野古埋め立てを許さない 6・25 海上座り込み大行動」(ヘリ基地反対協主催)に起ちあがった。許し難いことに沖縄防衛局は、八月十七日から辺野古崎沿岸部に土砂を投入することを翁長県当局に通知した(六月十二日)。安倍政権は、美ら海≠ノ土砂を投入し「もはやあともどりできない」とばかりに、居丈高にも、たたかいつづける労働者・人民を力でねじふせようというのだ。辺野古新基地建設阻止闘争は今、決定的局面を迎えている。この切迫した情勢下で、沖縄の労働者・人民は断固として決起した。たたかう学生たちは、その最先頭で<基地撤去・安保破棄>を高く掲げてたたかいぬいたのである。
カヌー70艇、170人が海上座り込み大行動

闘う学生を先頭に憤怒に燃えて工事海域に肉迫
 (6月25日、辺野古)




Top

  


国民投票法改定をテコとした改憲策動を打ち砕け
反安倍政権の闘いの爆発を!

早期の改憲発議をたくらむ安倍自民党

反対運動の圧殺、巨額の資金を投じマスコミを総動員

「改憲案議員提出」を叫ぶ安倍の別働隊

Top
 

   


「平和」幻想を煽る日共官僚を弾劾し反戦反安保の奔流を!

 二〇一八年六月十二日の米朝首脳会談を区切りとして、アメリカ・トランプ政権と北朝鮮・金正恩政権およびその後ろ盾たる中国・習近平政権とが「朝鮮半島の非核化」をめぐって新たな次元で攻防をくりひろげている。「米韓合同軍事演習の中止」を先制的にうちだすことによって北朝鮮に手を渡す″を打ったトランプは、金正恩にたいして「完全な非核化」に向けての措置の早急な開始をもって返すべきことを迫っている。これにたいして金正恩は、習近平との三度目の会談を急きょもち指南を受けながら、「核廃棄」をできるかぎり先延ばしにすることを画策している。経済制裁の解除のみならず北朝鮮のネポチズム支配体制の存続をアメリカ国家に永続的に保証させる証文≠もぎとるまでは対米交渉の最大の武器である核兵器を温存する戦略≠――トランプ政権の「次」をも見通しながら――練っているのが金正恩なのである。もしも金正恩政権から十一月のアメリカ中間選挙までに集票に利用できる成果(アメリカ本土に届く核ICBMの廃棄の開始など)をひきだせないと判断したならば対北朝鮮の軍事強硬策に転じることを、トランプ政権は構えているのだ。
 わが同盟は訴える! 米・朝両権力者による「非核化」交渉の瞞着性を、その裏側で戦争的危機が胚胎していることを、すべての労働者・学生・人民は直覚せよ!
 ここ日本においては、安倍政権が、御用マスコミを操って「米韓合同軍事演習の中止は対北・対中の抑止力を弱める」などとキャンペーンさせながら、米軍辺野古新基地建設の強権的強行や日米共同軍事演習の強化、日本国軍の大増強にますます突進している。「将来の在韓米軍の撤退」をも口にしているトランプが、こと日本にたいしては中国主敵の核軍事戦略にのっとって日米新軍事同盟=対中(・対露)攻守同盟を飛躍的に強化するために「日本の役割分担の拡大」要求をごり押ししている。これに唯々諾々と全面的に応えようとしているのが安倍政権なのだ。
 わが同盟は訴える! 日本の労働者・学生・人民は、日本列島を対中最前線の核軍事要塞としてうち固めようとしている米・日両帝国主義権力者の策動を打ち砕く闘いに総決起するのでなければならない。日米核安保同盟の強化反対! 今こそ<安保破棄>めざしてたたかおうではないか!
 いま・このときに日本共産党の委員長・志位和夫は、米朝首脳会談は「平和のプロセスの始まり」だ、などと脳天気にも絶賛している。なんという平和ボケぶりか! 平和運動の指導部を任ずるこの代々木中央官僚は、「いま大事なことは……開始された平和のプロセスを前に進め、成功させるために、世界中が協力すること」だと叫びたてている。反戦・反安保闘争の大衆的組織化を放棄し、核兵器を向け合って瞞着しあっている権力者どもの「対話」を支持し尻押しする圧力手段に労働者・人民の反戦平和の闘いをねじ曲げようとしているのだ。
 すべての労働者・学生・人民は、日共・不破=志位指導部翼下の既成平和運動をのりこえ、全国の職場・学園で起ちあがろうではないか! 新たな朝鮮戦争の勃発を阻止せよ! トランプ政権の対北朝鮮軍事攻撃を許すな! 日本の参戦阻止! 北朝鮮の核武装反対! 日米核軍事同盟の強化反対! 米―中・露の核戦力増強競争反対! 南北朝鮮人民をはじめとする全世界の労働者・人民と連帯し、反戦・反安保闘争の大爆発をかちとれ!

以下、見出し

T 志位が吹聴する「米朝会談の歴史的意義」なるもの

U 「平和のプロセスの開始」という大錯誤

 習近平中国への依存の隠蔽と破廉恥な「米国の二側面」論

V 権力者の瞞着外交を尻押しする日共の闘争歪曲を許すな

 「拉致問題解決」を叫ぶ安倍政権の尻押

 米・中・露「核大国」の共存=「地球規模の平和」?!

 「安保解消の大展望」なるものの欺瞞

 「反安保」を放棄した日共系平和運動をのりこえ総決起せよ

Top

    


飛躍的に進む日本国軍の強化と日米両軍の一体化

 アメリカのトランプ政権は米朝会談後に「米韓演習の一時中止」を先制的に宣言し、北朝鮮・金正恩政権にたいしてこの「見返り」にふさわしい核兵器廃棄を実現することを迫った。これにたいして金正恩は、習近平の中国の指南を受けて、できるだけ「非核化」にむけた具体的な措置の実施を先延ばししようとしている。今後の交渉の過程で米朝権力者の利害対立が先鋭化するならば、新たな朝鮮戦争が勃発する可能性が高まるといわなければならない。
 同時に、トランプ政権が将来的な「在韓米軍の撤退」を公言したことは、北東アジアにおけるいわゆる「軍事バランス」を激変させ、アメリカと中国(ロシア)との核戦力増強競争のいっそうの熾烈化をもたらさずにはおかない。米韓合同軍事演習を中止するというトランプの発表後、日本は対中国・対北朝鮮(対ロシア)の最前線拠点としてますますうち固められている。安倍政権を従えて、日米核軍事同盟を対中・対露攻守同盟として抜本的に強化することに狂奔しているのがトランプ政権である。この政権は、辺野古新基地建設・核弾薬庫の整備をはじめとして、対中国の最前線の核軍事要塞として在日米軍基地を強化することに躍起となっている。さらに日本国軍を米軍に一体化させるための日米共同演習の強化と大量のアメリカ製武器の購入を日本政府に要求しているのだ。
 安倍政権はこれらの要求を唯々諾々として受け入れようとしている。「防衛計画の大綱」を今年中に見直して軍事費を一挙に大増額し(自民党が作成した「防衛大綱提言」ではGDP二%以上に)労働者・人民の血税をつぎこみ、アメリカ製武器を法外な価格で買いこもうとしている。そしてアメリカの言いなりになって「北朝鮮非核化」にともなう莫大な経費をも負担するという、まさにトランプ御用達のATMとしての役割を果たしているのだ。そして安倍政権は、対中国の最前線基地を担う部隊にふさわしく日本国軍を強化するとともに、その米軍との一体化を進めているのだ。さらに南西諸島をすでに対中国の最前線基地として強化しつつある。以下ではその一端を明らかにする。

(以下、見出し)

日本版海兵隊=「水陸機動団」の創設

南西諸島の対中国最前線基地としての強化

先制攻撃能力獲得のための巡航ミサイル導入

いまこそ<反安保>の旗高く闘おう!

Top