第2515号(2018年4月23日)の内容

<1面>
今こそ安倍政権を打倒せよ
 森友・加計疑獄もみ消しを許すな!
 <反ファシズム>の旗高く闘おう
<4面>
NTT労組中央・企業本部の超低額妥結を弾劾せよ
<5面>
一発回答=超低額妥結弾劾!
私鉄春闘の幕引きを許すな
<6面>
石川県教委の「教職員の多忙化改善」策の欺瞞
Topics UAゼンセン「18労働条件闘争」
<3面>
米・英・仏帝国主義によるシリア空爆を弾劾せよ
トランプ政権と癒着するサウジアラビア王制権力
<2面>
《各地で安倍政権倒せ≠フ集会》
 3・29 札幌4・2 沖縄4・6 大阪
<7面>
同志黒田の革命家魂をわがものにするために
<8面>
「セシウムボール」による被曝の脅威を押し隠す東電
小児甲状腺ガン多発の隠蔽を許すな
週間日誌は5面に掲載
 「解放」最新号































  


今こそ安倍政権を打倒せよ

森友・加計疑獄もみ消しを許すな!

<反ファシズム>の旗高く闘おう

 4・14 国会前に「安倍政権打倒!」の声
 
 闘う学生が5万人民の先頭で奮闘
 すべての労働者・学生・人民諸君! 森友・加計疑獄のもみ消しに狂奔する安倍政権は、憤激する人民の闘いに直面していよいよ断崖絶壁に追いつめられている。労働者・学生・人民の怒りの炎は、いま赤あかと燃えあがりつつある。
 四月十四日、国会正門前を埋めつくした五万余の人民のど真ん中には、真紅の全学連旗が颯爽とひるがえり、「安倍政権打倒」の大プラカードが高々と掲げられた。今春闘を「連合」労働貴族や「全労連」指導部の裏切りと闘争歪曲に抗してたたかいぬいている革命的・戦闘的労働者は、各職場・労働組合における闘いを基礎として国会前闘争に勇躍決起した。「安倍日本型ネオ・ファシズム政権を打ち倒せ!」――わが革命的左翼の発した闘いの檄は、国会前に結集した人民を熱く鼓舞してやまないのだ。
 わが同盟はすべての労働者・人民に呼びかける!「国家戦略特区」制度を活用しての加計学園・獣医学部新設にまつわる内閣官房・内閣府ぐるみの不正便宜供与、「愛国心」教育のモデル校創設=森友学園にたいする国有地不当廉売、これら一切の責任を一部の官僚にのみ押しつけ幕引きをはかろうとしている安倍政権を断じて許すな! 安倍を頭とするNSC(国家安全保障会議)専制とでもいうべき強権的=軍事的支配体制の巨悪をいまこそ満天下に暴きだせ!
 朝鮮半島情勢の緊迫化のもとでおこなわれる日米首脳会談(四月十七〜十八日)において安倍は、アメリカ大統領トランプにたいして北朝鮮への「最大限の圧力」を加えつづけてほしいとお願いしようとしている。アメリカが英仏両国と共同で強行したシリアへのミサイル攻撃(四月十四日)にたいしても、安倍はいち早くNSCを開催し「支持」を決定した。まさにアメリカの属国の首相≠謔しく日本の安倍は、日米首脳会談の場において対北朝鮮軍事行動を構えているトランプ政権につきしたがい参戦する意志を表明し誓約するにちがいない。
 日米首脳会談反対! アメリカの対北朝鮮攻撃と日本の参戦を許すな! 憲法改悪阻止! <軍国日本>再興をたくらむ日本型ネオ・ファシズム政権を、すべての労働者・人民は総力を結集し打倒しようではないか!

ネオ・ファシスト安倍の最後の延命策を断ち切れ

 加計学園による岡山理科大学獣医学部の新設にかんする首相秘書官(当時)・柳瀬の「本件は首相案件である」という発言(二〇一五年四月二日)を記した愛媛県職員の「備忘録」が明るみにだされた(四月十日)。二〇一七年一月二十日の国家戦略特区諮問会議で(加計学園の計画を)私は初めて承知した≠ネどというデッチアゲ・ストーリーが根幹から崩壊したことに顔面蒼白となった安倍は、野党の追及にたいして「ウソつきと言うなら証拠をだしてほしい」などとしどろもどろの対応に終始している。柳瀬もまた、安倍と口裏を合わせ「記憶の限りでは愛媛県の方とも今治市の方とも会っていない」などという苦し紛れの言い逃れに汲々としているのだ。
 すでに一年前からわが同盟が暴きだしてきたように、加計学園・獣医学部新設の主導的実体は国家戦略特区諮問会議の議長を務める首相・安倍にほかならない。みずから「腹心の友」と呼ぶ学園理事長・加計孝太郎に破格の便宜供与をはかるためにこそ安倍は、二〇一五年以前から「国家戦略特区」制度を利用し・かつ首相直轄の内閣官房・内閣府を動員し強権をふりかざしながら所管官庁たる文科省に新学部開設を認可することをゴリ押ししてきたのだ。「(加計学園の)要請の内容は総理官邸から聞いている」「国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい」などという内閣府地方創生推進室次長(当時)・藤原の発言が克明に記された「備忘録」の暴露によって、もはや安倍はいかなる言い逃れもしようのない絶体絶命の窮地にたたされているのである。
 安倍=菅を頭とするこの政権は、首相=内閣官房が官僚人事権をふりかざして各省庁・官僚機構を統制し、NSC主導で反動的諸政策をトップダウンで貫徹する強権的支配体制をとってきた。強行的に制定した秘密保護法(二〇一三年)と共謀罪新設法(一七年)を活用して国民総監視の治安弾圧体制を創出し、労働者・人民の改憲阻止闘争や反戦運動を破壊するために狂奔してきたのが、安倍ネオ・ファシスト政権なのだ。
 すべての労働者・学生・人民諸君! わが革命的左翼を先頭とする労働者・人民の不屈の闘いこそが、安倍政権を断崖絶壁に追いつめたのだ。断末魔にあえぐ安倍政権をいまこそ打倒せよ!
 森友学園への国有地売却をめぐっても、首相・安倍の命をうけた財務省官僚たちが売却価格を八億二〇〇〇万円も値引きする「根拠」をねつ造するために奔走してきたことが明るみにだされている。財務省理財局が学園側代理人弁護士にたいして「(ゴミの搬出費用は)相当かかった気がする、トラック何千台も走った気がする、という言い方をしてはどうか」などと口裏合わせを求めていた(一七年二月二十日)ことを財務省じしんが認めざるをえなくなった。さらには、国有地に埋められたゴミの積算量を水増しすることを、財務省近畿財務局が国交省大阪航空局に要請した(二〇一六年)ことも暴露された。
 安倍式「愛国心」教育のモデル校として「瑞穂の國記念小學院」=「安倍晋三記念小学校」を設立するために、財務省・国交省の官僚や改憲連合≠フパートナーでもある橋下徹・松井一郎ら「維新の会」、りそな銀行などの金融諸機関経営陣、マスコミ=読売グループなど、政・官・財・学・マスコミに巣くう安倍人脈=ファシスト「日本会議」人脈を総動員して森友学園に特別の計らいをしてきたのが首相・安倍なのである。
 わが同盟を先頭とする労働者・人民の断固たる闘いに追いつめられた安倍は、「行政の信頼回復に努める」「膿を出し切る」などと称して一部の財務省官僚に責任をかぶせ、またしてもトカゲの尻尾切り≠ノよってのりきろうとしている。すべての労働者・人民諸君! 姑息な政権延命策を断じて許すな!

日米首脳会談反対! 日米核安保同盟を粉砕せよ!

 労働者・人民の「反安倍政権」の闘いの前進を背景として、安倍・菅を頭とする内閣官房の強権的統制のもとで服従してきた各省庁官僚たちは、自己保身に駆られ、かつ特定の政治エリートと結びつきながら、今いっせいに政権の暗部を暴露・リークしている。森友・加計疑獄をめぐる決裁文書偽造にとどまらず、こんにち自衛隊の南スーダンPKO・イラク派兵にかんする「日報」隠蔽、厚労省による裁量労働制にかんする「調査データ」の偽造なども次々に明らかにされている。
 〔イラク日報には、何ヵ所にもわたって「戦闘」の表現が記述されている。イラク南部サマワに二〇〇四年から〇六年にかけて派兵された自衛隊の日報を、安倍政権がこんにちまで隠蔽しつづけてきたのは、労働者・人民の目を欺きながら日本国軍を米軍とともにムスリム人民虐殺の戦闘行動に投入することを意図しているからなのだ。〕
 これらの暴露・リークが、九月の自民党総裁選における「安倍三選」を阻止することを策す自民党政治エリートによって仕組まれていることは明らかである。自民党内政治エリートどもは、いまや沈没寸前の船からわれ先に逃げ出す鼠のごとく、いっせいに「安倍の政治的・道義的責任」なる言辞を口にしはじめた。自民党総務会長・竹下亘は、「首相や閣僚の一番大きな仕事は責任をとることだから、国会で追及をうけている」などと安倍の責任を追及する姿勢を強め、石破を総裁候補として担ぎあげることを画策している。当の石破は、「『批判するな』という人もいるが自浄作用を失うほうがより怖い」と称して、小泉進次郎らと連携をはかりながら、安倍批判のボルテージをあげている。
 二階派は、麻生派とともに表面上はなお「安倍三選支持」を言明している。とはいえ、幹事長・二階は、「責任あるべき人には、責任をとってもらう」などとふきあげ、竹下派=平成研究会と水面下で連携を強めながら公然たる安倍おろし≠ノ転ずる機をうかがっているのである。麻生派の内部でも、安倍政権を見限る腹を固め「リセットするには内閣総辞職しかない」とか「甘えがあるとしたら堅城も崩れ去る」とかと公言する政治エリートが続出している。
 「アメリカ・ファースト」をむきだしにして対日貿易要求をゴリ押しするトランプに「日米同盟の深化」の名のもとにひたすら屈従している安倍政権にたいして、こんにち日本帝国主義支配階級の特定の部分は不満を募らせている。日米首脳会談においてトランプは、鉄鋼・アルミニウムの関税引き上げ対象から日本を除外してほしければ日米自由貿易協定(FTA)の早期交渉入りを受け入れよと対日要求を強めてくるにちがいない。さらに、日本をはじめとするTPP参加国にたいして、アメリカの海外市場参入に有利な条件を整えるための再交渉を要求するという横車を押してくるにちがいないのだ。これに唯々諾々と付き従う安倍の対米政策の展開は、同時に「一帯一路」を掲げる中国にたいする政策と密接不可分であるがゆえに、いよいよ日本支配階級内部に反発と分裂をよびおこさないわけにはいかないのだ。
 日米首脳会談においてトランプの軍事的要求についても全面的に応えることはまちがいない。トランプ政権の「核体制の見直し(NPR)」への支持を表明している安倍政権は、辺野古、嘉手納、キャンプ・シュワブ、横須賀など在日米軍への核兵器配備を受け入れようとしているのだ。日米首脳会談に断固として反対しよう! 日米核安保同盟を断固として粉砕せよ!

<改憲阻止・反戦・反安倍政権>の闘いの爆発を!

 すべての労働者・人民に訴える! 疑獄まみれの安倍日本型ネオ・ファシズム政権をいまこそ打ち倒せ! 「三権分立」や「議会制民主主義」などというブルジョア民主主義のベールをさえかなぐり捨て、NSC専制というべき強権的=軍事的支配体制を構築してきたのが安倍ネオ・ファシスト政権なのである。この政権は、憲法改悪を<軍国日本>再興にむけての最後の階梯≠ニして位置づけ、いままさにその実現に血道をあげている。
 中国・北朝鮮にたいする敵愾心を煽りたてアメリカとともに「戦争をやれる国」へと日本国家を雄飛させる野望をたぎらせている安倍は、そのためにこそ「愛国心」教育=今日版の軍国主義教育のモデル校を建設することに血道をあげてきた。正真正銘のネオ・ファシスト集団「日本会議」につらなる森友学園前理事長・籠池にたいする破格の便宜供与にこそ、日本型ネオ・ファシズム政権の反動性が如実に露出しているのだ。安倍の「腹心の友」たる加計孝太郎もまた、「愛国心」教育を宣揚する育鵬社版教科書の採用を求める「改定教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」メンバーである。このネオ・ファシストに便宜をはかり安倍式「成長戦略」の目玉とするべく安倍は、文科省・農水省などの官僚諸機構や獣医師会の抵抗を封じこめることを策して内閣官房・内閣府の強権をふるってきたのだ。
 すべての労働者・人民諸君! 今こそ、<反ファシズム>の旗幟鮮明に<反安倍政権>の闘いの爆発をかちとれ! 南スーダンPKO・イラク派兵にかんする日本国軍の「日報」隠蔽を弾劾せよ! アメリカとともに「戦争をやれる国」へと日本国家を雄飛させることを企む安倍政権の改憲策動を断固として打ち砕け! 朝鮮核戦争への日本の参戦を絶対に阻止せよ!
 こんにちこのときに日共中央は、「ファシズム反対」を掲げることもなく、もっぱら「政治の私物化反対」とか「民主主義を取り戻せ」とかということを政府に請願しているにすぎない。闘いの一切を国会内における与野党の駆け引きに収れんする日共中央の議会主義的闘争歪曲を許さずたたかおう! 森友・加計疑獄の幕引きに狂奔し改憲と参戦に突進する安倍ネオ・ファシスト政権を打倒するために、わが同盟は不退転の決意でたたかいぬく。
 すべての労働者・学生・人民諸君! わが同盟とともに安倍政権を打倒する一大闘争にたちあがれ!
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NTT労組中央・企業本部の超低額妥結を弾劾せよ!

 集中回答日となった三月十四日、NTT持株会社をはじめとする主要八社経営陣は、NTT労組中央本部および各企業本部の一八春闘要求にたいして、正社員の「月例賃金改善」について「一人平均一八〇〇円」を引き上げると回答した。この超低額回答を、中央本部は、「月例賃金改善および特別手当をはじめとする諸要求等、トータルで妥結に値する内容を引き出した」などと称し、ただちに受け入れ、NTT一八春闘を妥結・収拾した。
 NTT経営陣は、二〇一八年三月期決算において、前年度を大幅に上回る史上最高の営業利益(一兆六〇〇〇億円)を手中にし、莫大な利益を大株主のフトコロにはしこたま配分している。しかしながら彼らは、労働者には超低額(率にしてわずか〇・五%)の「賃金改善」を回答したのだ。とりわけ、非正規雇用労働者については、またしてもゼロ回答であった。いまやNTT労働者の半数を占めるまでになった非正規労働者の生活苦については、一顧だにしていないのがNTT経営陣なのだ。
 NTT労組の中央本部は、この悪らつな超低額回答を、「労使信頼関係の中で得た結果」であり「自主交渉・自主決着のもと妥結に値する回答」であると称し唯々諾々と受け入れた。NTT中央の労働貴族どもは、今春闘を組合員を「生産性向上」に駆りたてるための労使協議=春討≠ヨと歪曲したのだ。彼らは、「NTTグループ事業の成長・発展に寄与する」ことをおのれの使命としている企業の第二労務部≠ニしての本性をあらわにしたのである。われわれは、「超低額回答」を受け入れた中央本部・企業本部の大裏切りを弾劾する!

以下、見出し

T 「一人平均一八〇〇円改善」のまやかし

 賃金格差のさらなる拡大

U 労働者を「生産性向上」に駆りたてるための「人財投資」論

 二十一世紀現代の合理化≠ヨの全面協力

 「健康経営」を名分とした福利厚生制度改悪を許すな

V 安倍政権打倒へ決起せよ
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一発回答=超低額妥結弾劾!

私鉄春闘の幕引きを許すな

賃上げ抑制を徹底した私鉄独占資本

「実質的賃上げ」と開き直る総連指導部を許すな

「働き方改革」の名による労働強化を打ち砕け!
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石川県教委の「教職員の多忙化改善」策の欺瞞

無理難題のおしつけ

「数値目標」のマヤカシ

給特法の撤廃をかちとれ!
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米・英・仏帝国主義によるシリア空爆を弾劾せよ

アサド政権の人民虐殺を許すな!

 四月十四日未明、アメリカ・トランプ政権は、イギリス・メイ政権とフランス・マクロン政権を従えて、シリア・ダマスカス郊外の科学研究施設などにたいして約一〇〇発の巡航ミサイルを撃ちこんだ。米・英・仏帝国主義が強行したこの空爆を、われわれは満腔の怒りを込めて弾劾する。「精密爆撃」と称する攻撃の威力をイランや北朝鮮に見せつけ狂暴性をむきだしにした軍国主義帝国アメリカとそれに追随した英・仏帝国主義にたいして、断固たる怒りを叩きつけよ!「理解」と称して空爆を支持した安倍政権を弾劾せよ!
 同時にわれわれは、シリア・アサド政権とその庇護者たるロシアのプーチン政権が東グータ地区などにおいて強行してきた人民大虐殺を断固として弾劾する。アレッポなどシリア各地で反人民的な攻撃をくりかえし数多の人民を惨殺してきた虐殺者=アサド政権とプーチン政権を、絶対に許してはならない!
 トランプ政権はいま、シリアへの「再攻撃」を警告している。この政権は五月に「イラン核合意」から脱退するハラを固め、イランにたいする軍事的強圧をも一気に強めている。これにたいしてプーチン政権は、シリア、イラン両政府との結託を強めつつ軍事的対抗にのりだしている。アメリカ(英・仏)軍とロシア軍とが直接に激突する危機が切迫しているのである。
 米・英・仏帝国主義のシリア空爆弾劾! アサド政権とプーチン政権の人民虐殺を許すな! いまこそ革命的反戦闘争の大高揚をかちとろう!

「二重基準」を弄する帝国主義権力者

 米・英・仏の政府は「化学兵器の使用を許さない」と称して空爆を強行した。だが彼らは、化学兵器禁止機関(OPCW)の調査結果が出されるのを待つこともなく、「化学兵器関連施設」と彼らが断定した標的を空爆した。アメリカ国内においてロシア・ゲート≠フ暴露に直面し政治的窮地に追いこまれているがゆえにトランプは、そののりきりをも賭けて、早期の空爆に突進したのだ。
 そもそも、アフガニスタンやパキスタンその他において無人攻撃機による無差別空爆=殺戮を強行しているトランプ政権が、アサド政権の残虐さを空爆の口実にすることじたいがまったく許しがたいではないか。トランプは、一方でイスラエル権力者の残虐なパレスチナ人民弾圧、クラスター爆弾や白リン弾を駆使した人非人的な攻撃を容認しておいて、他方ではシリアや北朝鮮やイランにたいしては「大量破壊兵器開発疑惑」を理由に軍事的強圧をしかけている。この「ダブルスタンダード」をまたしても露わにしたのだ。

<米―中・露の核戦力増強競争反対>の旗高く闘おう!

 四月九日にトランプのスキャンダルをめぐって、トランプの個人弁護士事務所が家宅捜索された。十一月中間選挙にむけては与党・共和党の劣勢が露わになっている。まさにこうした窮地からの脱出をも賭けて、トランプはシリア空爆を強行したのだ。
 プーチンに弱みを握られているがゆえにロシアに甘い≠ニトランプは非難されている。こうした非難をかわすために、みずからを対アサド政権の軍事攻撃を躊躇しない、ロシアと対決する強い大統領≠ニしておしだすことにトランプは躍起になっている。
 この政権は、五月十四日には米大使館のエルサレム移転を強行しようとしている。五月十二日には「イラン核合意」からの脱退を決めるハラを固めている。イスラエル国家の防衛とイラン孤立化=対イラン強硬政策、これを二本柱とするトランプ政権の中東政策を貫徹するために、である。
 こうした中東政策にのっとってトランプは、シリア空爆を跳躍台にして、「イランの核・ミサイル開発阻止」を名分として対イラン制裁の強化、軍事包囲網を形成する策動を一気に強化している。これにたいしてロシアのプーチン政権は、イラン・ロウハニ政権との結託を強めつつ、対米の軍事的対抗に拍車をかけているのだ。
 まさに米・露激突の危機が切迫している。世界の労働者・人民がシリア空爆を弾劾し中東への米・露の軍事介入に反対する反戦闘争の高揚をかちとらなければ、まさしく第三次世界大戦の導火線に火がつけられかねないのである。
 すべての労働者・学生諸君! 米・英・仏のシリア空爆を弾劾せよ! アサド政権とロシア・プーチン政権による無差別空爆=人民虐殺を許すな! 露・米・英・仏・トルコのシリア内戦介入反対! イスラエル・シオニスト政権によるパレスチナ人民虐殺弾劾!
 いまこそ<米―中・露の核戦力増強競争反対!>の旗高く、国際的反戦闘争の火柱を日本の地から噴きあげよう!
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《各地で安倍政権倒せ≠フ集会》
「安倍政権倒せ」の声轟く  
3・29「総がかり緊急行動」
  三月二十九日、「戦争させない北海道委員会」は「『戦争法』施行二年! 安倍内閣退陣を求める『戦争させない北海道委員会』総がかり緊急行動」を開催した。革命的・戦闘的労働者とたたかう学生は、この日の緊急行動の高揚をかちとるために最後まで奮闘した。断末魔にあえぐ安倍政権の息の根を止めるために、北海道のたたかう労学は、さらに奮闘する決意である。
  怒りのシュプレヒコールが札幌の市街にこだまする
(3・29)
「反ファシズムの闘いを!」学生が奮闘
(3・29、札幌市)
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 「辺野古新基地建設を許すな!」 職場・学園から闘いに決起  
4・2「沖縄ACTION」
  四月二日、「9条改憲NO! 森友徹底究明! 辺野古新基地NO! 安倍政権の退陣を求める沖縄ACTION」(同実行委主催)が那覇市の県民広場で開催された。安倍政権が佐川証人喚問の実施をもって森友疑獄の幕引きを策しているさなか、怒りに燃えた労働者・学生・市民三〇〇余が結集した。
こぶしを突きあげる労・学・市民
(4・2、那覇市)
自民党沖縄県連に抗議する学生たち
(4・2、那覇市久茂地)
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闘う神大生が戦闘的息吹 
4・6「安倍政権は退陣を!」集会
 四月六日、「森友疑惑徹底解明! 安倍政権は退陣を!」を掲げた集会とデモが大阪市内で開催され、二五〇名の労働者・学生・市民が結集した(主催「戦争あかん! ロックアクション」、共催「おおさか総がかり行動実行委員会」)。神戸大学のたたかう学生たちは、ガタガタとなった安倍ネオ・ファシスト政権をさらに追撃し打倒する決意に燃え、この日の闘いに勇躍決起した。戦闘的・革命的労働者と相固く連帯して、「森友疑獄のもみ消しを許すな! 憲法改悪阻止! NSC専制の安倍政権打倒!」と熱く呼びかけ、最後まで戦闘的にたたかいぬいた。
労働者・市民とともに御堂筋をデモ行進する学生たち
(4・6、大阪市)
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