<1面>
習近平専制の中国
アメリカを凌駕する超大国への突進
<4〜5面>
郵政 三年連続ベアゼロ妥結弾劾!
Topics 諸手当大幅削減を全面的に受け入れたJP労組本部
<6面>
「連合」春闘総決起集会
3・20那覇/3・5札幌
<2面>
疑獄もみ消しに狂奔する安倍政権を打倒せよ!
<3面>
森友疑獄に労・学・市民が憤激 3・19 鹿児島
450名が文書改竄弾劾のデモ 3・19 札幌
「安倍政権倒せ!」の声轟く 3・19 金沢
大阪・梅田駅前で大情宣 3・17
<7面>
対中貿易=通商戦争をしかけるトランプ政権
種子法廃止―独占体の日本農業支配強化を許すな
<8面>
安倍・スパコン疑獄弾劾!
「教育無償化」の財源は人員削減と賃下げ 大阪府守口市
◆『新世紀』最新号(第294号)紹介
「解放」最新号
習近平専制の中国
アメリカを凌駕する超大国への突進「血盟」の再構築をトランプに誇示―習近平・金正恩会談 中国共産党総書記にして国家主席である習近平は、三月二十六日に、北朝鮮の最高権力者・金正恩を北京に迎えた。金正恩は、トランプとの首脳会談の予定期限(五月)が迫るなかで、北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐって対立してきた習近平政権から協力の言辞をとりつけることを目的として、父・正日が用いたのと同様の特別列車で同じルートを通るという仰々しい演出をこらして訪中したのだ。 朝鮮労働党の四人の副委員長という北朝鮮国家の中枢メンバーを引き連れた金正恩との初の首脳会談に、習近平もまた国家副主席に就任したばかりの王岐山をはじめ中国外交の中枢を担う最高幹部をそろえてのぞんだ。「五月に米朝首脳会談をおこなう」と言明したトランプとのかけひきの正念場を目前にして、頭を低くして助力を求めた金正恩にたいして、習近平は、みずから「朝鮮半島問題への積極的役割」を果たすためにのりだしたのだ。 詫びを入れた金正恩 中朝両国権力者はこの会談において、まずもって両国関係の修復・再構築をめざした。金正恩政権は、この数年間、習近平政権の制止をはねのけて核・ミサイル実験をくりかえし、国連安保理の対北制裁決議に同調した中国にたいしては猛反発し、中国政府の重要行事に発射実験をぶつけるなどの挙にさえでていた。互いに名指し批判するまでに険悪化した過去を、中朝両権力者は清算し、朝鮮戦争をともにたたかった「血盟」と称する特別に親密な関係≠ノたち戻ることを再確認した。 今回の会談において習近平は、「中朝の伝統ある友誼」は「双方が歴史と現実にもとづいてとる戦略的にして唯一の選択であり、一時的な理由で変わることがあってはならない」と諭すように語り、正恩は、「(半島情勢は激動しており)ただちに習同志と対面して状況を報告するべきであった」とこのかんの非礼≠ノ詫びを入れた。そのうえで彼は「今後は密接な意思疎通を保ちたい」と習に誓約したのだ。この正恩の言を習は余裕の笑みをうかべて受け入れたのである。 「北朝鮮の核開発問題」にかんしては、金正恩は次のように語った。「祖父・父の遺訓にもとづき半島非核化に尽力」している。「韓米が、われわれの努力に応え、平和実現のために段階的で同時並行的な措置をとるならば、半島の非核化問題は解決にいたることができる」と。これにたいして習近平は、最近の情勢の変化をもたらした北朝鮮の努力を「称賛する」と言い、「半島非核化と北南関係改善を中国は支持し、半島問題で引きつづき建設的な役割をはたす」と表明した。 昨年十二月いこう北朝鮮が核・ミサイル実験を停止し対話をはじめたことをとりあげ、これは中国がうちだした「双暫停(米朝双方が緊張激化をもたらす行動を暫定的に停止して対話する)」の方針に合致するものである、と習近平は正恩を誉め、彼が唱えている「段階的・並行的な半島非核化」への全面的な支持を表明した。こうした特別に密接な£朝の関係を、両権力者はアメリカ・トランプ政権に見せつけたのである。 中朝首脳会談において正恩は、習近平にたいして先生を前にした生徒のようにふるまった。今や国務長官や安全保障担当補佐官を「戦争狂」というべきタカ派の徒輩にすげかえたトランプとの首脳会談をまえにして、金正恩は、中国を後ろ楯としてなんとしても協力をとりつけようとしたのである。 金正恩政権が「半島非核化」と称しているのは、北朝鮮側の核・ICBMの実験・開発の凍結などの部分的譲歩に「並行」して、アメリカは「段階的」に、たとえば@制裁の部分的解除、A米韓合同演習の縮小・中止、B対北敵視政策の破棄、C平和条約締結、D在韓米軍撤退をすすめ、それらが実行されたその暁には、北朝鮮も核を必要としなくなる、という、金正日や金日成が過去主張してきたことと基本的に同じである。この「段階的非核化」を「時間稼ぎ」と呼んで真っ向から否定しているのが、安全保障担当大統領補佐官に登用されたボルトンをはじめとするトランプ政権内の対北強硬派なのである。 米朝会談(準備交渉)が不調に終わったとみなせば、トランプはただちに対北軍事攻撃を開始しかねない。その危機性は高まってさえいる=\―金正恩はこうした危機感に駆りたてられている。トランプ政権の対北攻撃の手をしばるために、有事のさいには相互に軍事支援する≠ニいう自動介入条項をふくむ中朝友好協力相互援助条約を(一九六一年)結んでいる中国との同盟関係を再構築することに、金正恩は必死になっているのだ。 他方で習近平政権も、トランプ政権の対北軍事攻撃をなんとしても阻止しなければならない。米軍の攻撃によって金正恩政権が倒壊し、この地の人民が膨大な難民となって中国に流入してくることや国境を接するこの地域に米軍が進出してくることは、自国の安全保障上絶対に許容できない。このゆえに習近平政権は、核・ミサイル開発に突進する金正恩をみずからの統制のもとにおき、この北朝鮮国家をアメリカ帝国主義の軍事的脅威から自国を守る緩衝地帯として維持するための新たな追求にのりだしたのだ。 それだけではない。アメリカ本土を射程に入れる核ICBMの完成と実戦配備を目前にしている金正恩、この若い権力者を諭し教える兄貴分のように、習近平はふるまった。トランプの先制攻撃の手をしばるために、正恩の後ろには中国が控えており、また、この正恩をコントロールできるのは中国だけである、とアメリカ権力者にたいしておしだしたのだ。 北京官僚の指南にもとづく北の「外交攻勢」 金正恩が「電撃的」と表現した中国訪問と中朝首脳会談。その準備を、金正恩は、昨一七年年末頃からはじめていたと推測できる。金正恩政権は、ICBM「火星15」の発射実験(昨十一月二十九日)をもって「国家核戦力の完成」を宣言したことを基礎にして、一月一日の「新年の辞」を号砲として外交攻勢にうってでた。平昌オリンピックを利用しての韓国・文在寅政権の抱きこみと「北南対話」の設定などの術策は、北京官僚指導部が金正恩政権にたいして背後で指南していたものにちがいない。 この中朝会談の実現を受けて、事態はさらに流動している。南北首脳会談開催の日を四月二十七日と決め、韓国も北朝鮮もその最終準備段階に入り、「南北融和」行事をくりひろげている。文在寅政権の閣僚が対北朝鮮制裁を段階的に解除すべき≠ニ発言した。これは文在寅じしんが金正恩の段階的非核化構想≠実質上支持していることの表明だ。延期された米韓合同軍事演習が開始された。今回は、文政権の要望を受けて米空母は参加しないなど形式上は規模が縮小されている。 他方、ロシア大統領四選をはたしたプーチン、北朝鮮の理解者・後ろ楯を自任しているこの男も、中朝首脳会談の実現を歓迎する意向を表明している。イギリスでのスパイ暗殺事件をめぐって、欧米諸国との対立を激化させているプーチン政権は、中国と連携して金正恩政権を支援する動きを強めようとしている。 朝鮮半島のこの激動から完全にはじきとばされ、トランプからもツンボさじきにおかれ、「最大限の圧力」を空叫びしているのが、日本の安倍にほかならない。 三月二十日の全人代閉会演説において習近平は豪語した――「中国は引きつづき世界統治システムの変革と建設に積極的に関与し、より多くの中国の知恵とプランと力で世界に貢献してゆく」と。昨秋の第十九回党大会と今全人代をもって形成された新指導部によるこの「関与と貢献」の第一弾として、中朝首脳会談が実現され、これを手はじめとして習近平指導部は、朝鮮半島問題への積極的関与を強めていると言えよう。 以下見出し 国家主席の任期撤廃―憲法を改訂した第十三期全人代 ケ小平憲法からの離陸 中華ナショナリズムの臆面なき謳歌 「人民領袖」を気取る習近平の反人民性を暴きだせ! |
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森友疑獄に労・学・市民が憤激 3・19 かごしま県民緊急集会 |
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三月十九日、鹿児島市役所前のみなと大通り公園で「『安倍やめろ! 森友疑惑徹底究明』かごしま県民緊急集会」(「憲法壊すな・戦争法廃止! かごしまの会」主催)が開催された。小雨が降るなかで、緊急集会にもかかわらず約三〇〇名の労組員・学生・市民が結集し、安倍政権への怒りの声をあげたのだ。 鹿児島大学のたたかう学生たちは、森友疑獄で窮地に陥る安倍政権を打ち倒す決意に燃えて、この日の集会とデモに参加したのだ。 |
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「安倍政権打倒!」鹿大生が力強くシュプレヒコール (3月19日、天文館) |
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怒りに燃える労・学・市民 (3月19日、鹿児島市役所前) |
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450名が文書改竄弾劾のデモ 3・19 札幌「北海道総がかり行動」 |
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三月十九日、「『森友問題』徹底追及」と「安倍内閣は今すぐ退陣」を掲げて「戦争をさせない北海道委員会」が主催する「総がかり行動」が札幌・大通公園で開催された。参院予算委員会の集中審議当日のこの取り組みには、四五〇名の労働者・学生・市民が結集し、「森友決裁文書」の改ざんの責任を一部財務官僚におしつけて延命を策す安倍政権への怒りに燃えて集会とデモ行進を実現したのだ。 | |
安倍政権に怒りを叩きつける (3月19日、札幌市・大通公園) |
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「安倍政権倒せ!」の声轟く 3・19 金沢 石川県平和運動センター緊急集会 |
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三月十九日、金沢市の四高記念公園において「森友公文書改ざん抗議! 安倍内閣打倒!」緊急集会(主催:石川県平和運動センター)が開催され、約一〇〇名の労働者が怒りの声をあげた。 夕暮れが迫り横なぐりの冷たい雨がふきつけるなかで、仕事を終えた労働者が悪天候をものともせずに続々と結集した。わが同盟の情宣隊は「安倍政権を打倒せよ!」「森友疑獄もみ消しを許すな!」と大書きしたビラを元気いっぱいに参加者に手渡した。「こんなときに黙っておられっか」、怒りに燃える労働者が、わが同盟のビラに見入り「このとおりだ」とうなずいている。「今こそ安倍政権の日本型ネオ・ファシスト政権としての本性を見抜き、この反動政権をうち倒すために起ちあがれ!」というわが同盟の訴えに共感がひろがったのだ |
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雨をついて憲法改悪阻止に起ちあがった労・学 (3月19日、金沢市) |
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3・17 大阪・梅田駅前で大情宣 | |
安倍政権による森友疑獄もみ消しへの労働者人民の怒りが沸きたっている。三月十七日午後、わが同盟は、大阪・梅田駅頭で、情宣を展開した。「安倍政権打倒」と赤刷りでひときわ目立つ革マル派ビラを、次々と労働者人民に手わたした。 | |
大阪・梅田駅前で大情宣(3月17日) | |
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