第2504号(2018年2月5日)の内容

<1面>
米日の対北核攻撃を阻止せよ
 <米・日・韓―北朝鮮‐中・露の核戦力増強競争反対>の炎を!
<4〜5面>
郵政18春闘の高揚を!
◎わが同盟の18春闘スローガン
Topics 経団連の「健康経営」の欺瞞
<2面>
全学連 国会・官邸へデモ 1・21
<3面>
福岡市が「ミサイル対応訓練」
 対北朝鮮臨戦態勢の強化を許すな
岩国基地―強化される最前線拠点
◆安倍の平昌五輪開会式参加
<6面>
アメリカの没落につけこむプーチン・ロシアの攻勢
<7面>
ネオ・ナチの党AfD台頭に揺らぐドイツ
トランプのパレスチナ拠出金凍結
<8面>
労働貴族の本性
☆革共同政治集会に参加して
『新世紀』最新号(第293号)紹介
 「解放」最新号   































  


米日の対北核攻撃を阻止せよ

<米・日・韓―北朝鮮‐中・露の核戦力増強競争反対>の炎を!

「南北融和」ムードの裏面で高まる核戦争勃発の危機

 いま平昌五輪をまえにして韓国・北朝鮮の両権力者が「融和」ムードを醸成している。だが、その裏面で朝鮮核戦争勃発の危機はますます高まっているのである。アメリカに自国を「核保有国」と認めさせたい金正恩政権は、核ミサイル開発を最終段階へとおしあげる時間稼ぎのために、五輪への参加・協力を提案し、これと引き換えに米韓合同軍事演習を延期させた。
 これにたいして「核武装した北朝鮮の存在を認めない」とくりかえすトランプ政権は、五輪終了後ただちに米韓合同演習を実施すると宣言し、着々と軍事攻撃の刃を研いでいる。一月十六日にカナダ・バンクーバーで開催された北朝鮮の核・ミサイル問題にかんする二十ヵ国外相会合の前日の夕食会で、国防長官マティスは「(軍事的な)準備はしている。戦争計画もある」とあえて発言した。外相会合では「圧力強化」の合意が確認された。
 同じ一月十六日にトランプ政権は、核搭載爆撃機B52六機をグアムに展開させた。一月上旬にステルス核爆撃機B2三機を展開させ、すでに昨年来朝鮮半島に飛びつづけているB1Bと合わせて、現在米軍が運用している主要戦略爆撃機をグアムの基地にそろえたのだ。北朝鮮とその背後の中・露にたいしていつでも北朝鮮を核爆撃できる≠ニいう姿勢を見せつけたのである。
 トランプ政権は、一月十四日には、朝鮮半島をにらむ米軍佐世保基地(長崎)に、強襲揚陸艦ワスプを配備した(ボノム・リシャールと交代)。このワスプは艦載機としてステルス戦闘機F35Bを搭載できるように甲板を強化したミニ空母≠サのものだ。米軍は、北朝鮮の軍事拠点にたいする先制核攻撃や金正恩の「斬首」を含むあらゆる形態の侵攻作戦および自国民救出などを遂行するための戦争準備を現に進めているのだ。
 このトランプ政権の軍事攻撃態勢の強化に危機感を高ぶらせている金正恩政権は、いま国内の体制引き締めを必死にはかっている。五輪開会日前日の二月八日に「朝鮮人民軍創建日」(「建軍節」)を変更≠オて(旧来は四月二十五日)、対米対抗姿勢を示すための大々的な軍事パレードを計画し、その予行演習を国内で開始している。彼らは、折からの厳冬のもとで経済制裁による食料・燃料などの不足に直面している。それゆえに一時的な時間稼ぎによって民生用物資の生産・配給を確保しつつ、兵士・人民の忠誠心≠高めることに躍起になっているのだ。
 まさに「平昌」後をにらみ事態は緊迫している。

「中・露との戦略的競争」を叫ぶ没落軍国主義帝国

安倍政権の憲法改悪と大軍拡への突進を打ち砕け

専守防衛の自衛隊℃^美に転落した日共指導部を弾劾し闘おう!


 すべてのたたかう労働者・学生諸君! 朝鮮核戦争の勃発を阻止するために、そして安倍政権による改憲と一大軍拡をうち砕くために、労働者階級を中軸とした全人民的な闘争をただちに組織せよ!
 安倍政権が北朝鮮攻撃の準備と憲法改悪に突進しているまさにいま、日共の不破=志位指導部は反対闘争の組織化をまったく放棄している。彼らは「国民が感謝する自衛隊とは、災害救助に活躍し、万が一国土が攻撃されたときに国民を守る自衛隊です」「『ありがとう自衛隊』の思いは、9条を守ってこそ実現できます」(『しんぶん赤旗』一月二十五日付四面)などと臆面もなく語るのだ。かくも専守防衛の自衛隊≠賛美しておいて、「憲法に自衛隊を書きこむ」とうそぶく安倍政権の改憲攻撃に、どうして対決できるというのか。「国防」キャンペーンに屈服し、「保守層」との「本気の共闘」をつくると称して改憲反対方針の右翼的緻密化に精を出している日共指導部を弾劾せよ。
 すべての諸君! トランプ政権による北朝鮮への核攻撃を阻止しよう! 日本の参戦絶対阻止! 日本全土の米・日両軍基地からの出撃を許すな! 日米核安保粉砕! 北朝鮮・金正恩指導部による反人民的な核・ミサイル開発反対! 東アジアにおける米・日・韓―北朝鮮‐中・露の核戦力増強競争反対!
 いま沖縄では、ヘリ部品落下やヘリ不時着といった米軍の事故・トラブルが相次いでいる。対北朝鮮の臨戦態勢をとりつづけていることのゆえに米軍は機体の整備不良すらも顧みず実戦さながらの危険な訓練をくりかえしているのだ。怒りも新たに、米軍ヘリ部品落下事故弾劾の声をあげよう! 辺野古新基地建設阻止! 普天間基地を撤去せよ! <基地撤去・安保破棄>めざしてたたかおう!
 安倍政権による憲法改悪をうち砕け! 日本の大軍拡反対!「敵基地攻撃能力保有」のための一切の策動を阻止しよう! 日本版海兵隊の創設を許すな! 軍事費増額反対!
 安倍政権が強力に貫徹しようとしている「働き方改革」の名による労働諸法制の一挙的改悪を阻止しよう! 一八春闘の高揚を!
 参戦と改憲に突進する安倍政権を労学の実力で打倒せよ!
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郵政一八春闘の高揚を!

JP労組本部による会社の未来創造≠フための春闘への歪曲を許すな

 JP労組本部労働貴族は、第十八回中央委員会(二月十五日〜十六日)において、「連合」方針に沿って正社員の基準内賃金の引き上げ(平均二%)などを中心とした春闘方針を決定しようとしている。だが、この要求はあまりにも低額ではないか。郵政労働者は、長年にわたり低賃金に抑えこまれ、一時金も低額に抑えこまれている。非正規雇用労働者はまともな一時金すら支給されていない。これではますます貧窮に突き落とされるだけではないか。しかも、安倍政権の「取れるところから取る」政策で社会保障費負担の増大、さらなる増税・公共料金値上げが目白押しではないか。
 だがJP労組本部は、会社経営陣が言う前から「財源がない」とシャックリのようにくりかえし、要求をたたかいとる気のないことをあからさまに表白している。本部は、昨年の全国大会で決定した「新たな運動の創造」方針にもとづいて、生産性向上策=財源生みだし策を会社と協議することを春闘の主要な任務と位置づけている。彼らは、「連合」労働貴族と同様に、安倍政権や独占資本の進める「生産性革命」、「第四次産業革命」などに呼応して「生産性向上」を声高に叫んで、春闘でその方策の実現を求めているのだ。ふざけるな。
 日本郵政・長門経営陣は、みずからの経営責任は棚に上げて労働者に合理化・リストラ攻撃をうちおろしている。大量の欠員状態を放置し、さらなる労働強化、「コストコントロール」の徹底、高ノルマを労働者に強いて労働者を疲労のどん底に突き落とし、精神疾患へと追いこんでいる。
 われわれ戦闘的・革命的労働者は、本部の掲げる超低額要求を弾劾し、大幅一律賃上げ獲得!「新たな運動の創造」方針にもとづく春闘の「財源生みだし」(=生産性向上による事業の成長・発展)運動への歪曲を許さず、一八春闘の戦闘的高揚をかちとろう。

以下見出し

T 収益拡大に狂奔する経営陣と呼応するJP労組本部

U 春闘を「財源生みだし策」の労使協議に歪める本部

V 大幅一律賃上げをめざして戦闘的に闘おう
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アメリカの没落につけこみ攻勢を強めるプーチン・ロシア


T 「大国復活」の総仕上げを賭けた大統領選

U 「ロシア世界の統一」=旧ソ連邦の版図復活の野望

V 中東・朝鮮半島「和平」の主導権奪取の策略


プーチン政権打倒の階級的戦列を打ち固めよ
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最新号紹介
新世紀 The Communist 第293号

2018年3月

<ロシア革命100年>を大特集
 2018年を反スタ運動の飛躍の年に

 同志黒田のロシア革命五〇周年にあたっての講述を初公開

 ◆ネオ・ファシスト安倍は、通常国会の冒頭において「改憲論議を加速させる」と居丈高に宣言した。二〇一八年をむかえ、高まる朝鮮核戦争勃発の危機のもとでしかけられている参戦と改憲と労働法制大改悪の画歴史的な大攻撃、これを打ち砕く闘いの武器として、本号をすべての仲間におくる。
 ◆巻頭の「ロシア革命以後一世紀―反スターリン主義運動の前進をかちとれ」(無署名)は、現代世界を覆う<核戦争の危機と暗黒支配と貧困強制>を打ち破る労働者階級の闘争を最先頭で切り開くわが同盟の闘いの指針を力強く提起している。「連合」指導部の大裏切りと日共中央の祖国防衛主義への陥没を弾劾し、労学両戦線において決意も新たにたたかいぬこう。スターリン主義ソ連邦の消滅による革命ロシアの最後的埋葬という「世紀の逆転」をいま一度≪再逆転≫し、今世紀を再び「プロレタリア革命の世紀」とするために奮闘しよう、と。
 ◆本号は、「ロシア革命一〇〇年」と題する一大特集をくんだ。
 本特集の冒頭に、同志・黒田寛一の講述「一九〇五年革命段階におけるレーニンとトロツキー」を掲載した。ロシア革命五〇周年にあたる一九六七年におこなわれたこの講述を、今回初めて公開する。ここにおいて同志黒田は、スターリニストの二段階革命論を根底的に批判するために、『二つの戦術』において提起されているレーニン型の二段階革命論の独自性および問題点がどこにあるのかを明らかにしている。
 「レーニンは、『社会主義的変革あるいは社会主義的独裁を一瞬たりとも忘れてはならない』ということを力説している……まさにこのような問題意識があったからこそ、一九一七年二月革命の直後、いわゆる『四月テーゼ』をレーニンは提起しえたわけである。」
 「……最小限綱領あるいは行動綱領を実現するためのブルジョア民主主義革命とその徹底的完遂とをプロレタリアートのヘゲモニーのもとに完遂していく、というこのレーニンの考え方をはっきり前面におしだす必要があるだろう。」
 「『二つの戦術』の根底にすえおかれているところの世界革命の立場、インターナショナリズム」をつかみとり明らかにした同志黒田の探求を学びとろうではないか。
 ◆「レーニンの『四月の転換』」(水木章子)は、当面するロシアの革命をブルジョア民主主義革命とする戦略を「古い公式」として実質的に投げ捨てプロレタリアート独裁権力の樹立を戦略にしたレーニンのこの転換が、国家論や帝国主義論の新たな追求を理論的根拠とするとともに、労働者階級自己解放のマルクス思想をみずからの生きた思想としていることにもとづく、ということを浮き彫りにしている。
 ロシア革命の歴史的意義を「民族自決権の原理化」と「人権概念の発展」にあるなどとほざく日共官僚の反労働者性とブルジョア的理念への屈服を怒りをこめて暴きだしているのが、「ロシア革命を冒涜する代々木官僚」(宮原高男)である。
 全世界にむけてわが同盟が発した「<JRCLの国際アピール>ロシア革命一〇〇周年――全世界の闘う人民に訴える!」を、英文訳とともに掲載した。また、ソビエト権力をうちたてたロシア・プロレタリアートの偉大な闘いとその国際的波及、さらに一九五六年のハンガリー労働者決起の熱気あふれる歴史的写真を八頁にわたって掲載した。
 ◆本号では、さらに以下の諸論文を掲載した。
 核ミサイル開発に突進する北朝鮮にたいする先制核攻撃の態勢をとるとともに、エルサレム「首都」認定を強行し中洋イスラム圏に新たな戦乱の火を放つ軍国主義帝国アメリカの戦争狂政権。世界に戦火をまきちらす<トランプの戦争>に反対する反戦闘争を今こそ創造しようと熱く呼びかけているのが、「歴史的没落を露わにするトランプのアメリカ」(空知健介)である。
 「労働法制大改悪と働かせ方改革=v(無署名)は、「生産性革命」を呼号しさらに苛烈な搾取強化と無権利状態へと労働者をつきおとすことを狙う安倍政権と独占資本家の攻撃にたいする反撃の指針だ。郵政職場における悪辣な労働者への攻撃の実態を暴きだした「JP『事故事例研究会』をテコにした労働強化・労務管理強化」(駒田勝)をともに掲載した。わが闘いの前進のために本号を活用しよう。
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「改憲発議阻止! 朝鮮核戦争阻止!」
1・21 首都中枢に全学連の雄叫び
  一月二十一日、全学連は、首都・東京において、一八春闘をたたかう労働者と固く連帯して、国会・首相官邸・アメリカ大使館にたいするデモンストレーションに断固として決起した。
 「改憲は歴史的使命」とほざく安倍政権は、今通常国会において九条破棄を核心とする改憲の発議を強行することをめざして突進を開始した。これこそ、中国や北朝鮮に対抗して、日本国家をアメリカとともに侵略戦争を強行する軍事強国に飛躍させるための画歴史的な反動攻撃にほかならない。この日本労働者階級・人民の命運を決する攻撃にたいして、たたかう学生たちは、憲法改悪を絶対に阻止するという不退転の決意に燃えて決起した。学生たちは、東アジアで高まる朝鮮核戦争勃発の危機を突き破るために、「トランプ政権による北朝鮮核攻撃阻止」「日本の参戦阻止」「北朝鮮の核ミサイル開発弾劾」を掲げてたたかいぬいたのだ。
 「憲法改悪阻止! 朝鮮核戦争阻止!」の大横断幕を先頭に都心をデモ
(1月21日、港区)
 「改憲発議阻止!」の決意固く国会に進撃
(1月21日)
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