第2476号(2017年7月10日)の内容

<1面>
改憲阻止! 共謀罪法撤廃!
安倍政権を実力で打ち倒せ
<4面>
自動車部品製造現場の呻吟する労働者たち
<5面>
元日共官僚の「拒否的抑止」論の犯罪性
<6面>
「留学ビジネス」の実態
Topics 安倍加憲£案にとびつく「連合」
<2面>
「共謀罪法制定弾劾!」に起つ
6・14〜16鹿児島6・16金沢6・15福岡
<3面>
改憲阻止! 安倍政権打倒の炎
6・18大阪6・18北海道
<7面>
万華鏡 「正面突破しかない!」/大軍拡予算
石川県知事が人非人的発言
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<8面>
第55回国際反戦集会 海外へのアピール

 「解放」最新号






























  


憲阻止! 共謀罪法撤廃!

安倍政権を実力で打ち倒せ

 七月二日におこなわれた東京都議会選挙において自民党が大敗した。議会制民主主義の化粧≠キらほどこさずに強行した共謀罪法の強権的制定、加計学園疑獄の暴露にたいする人民を愚弄した居直り――この安倍政権にたいする労働者人民の怒りと不信の高まり、その一端が、都議選における自民党の惨敗としてあらわれたのだ。だが警戒せよ! 政治的窮地に陥っている安倍政権は、「国政に停滞は許されない」などと言い放ち、国会議席の三分の二を制していることをカサにきて、あくまでも自民党改憲案の年内国会上程、来春の改憲発議≠ニいうスケジュールを押しとおそうとしている。アメリカ・トランプ政権とともに世界中のどこでもいつでも侵略戦争を遂行するために、憲法第九条の改定=破壊に突進しているのが、安倍=菅の率いる日本型ネオ・ファシズム権力にほかならない。
 わが同盟はすべての労働者人民に訴える! 安倍政権が仕掛けている改憲攻撃にたいして、そしてまた共謀罪法=今日版治安維持法の施行(七月十一日)の攻撃にたいして、これを真っ向からうちくだく闘いにわが同盟とともに断固として起ちあがれ! 加計学園疑獄にかんする国会開催・審議要求に一切の闘いを解消する既成指導部の議会主義的歪曲を断固として突破し、憲法改悪阻止・共謀罪法撤廃の一大闘争を創造しよう。労働者人民に<戦争と暗黒支配と貧困>を強制する安倍政権を打倒せよ!

以下見出し

日本の軍事強国化反対! 
九条改憲を絶対に許すな
 改憲大連合形成の企みを粉砕せよ

日米共同の戦争遂行体制の強化を許すな

今こそ強大な反ファシズム統一戦線を構築せよ

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自動車産業の大再編下
 混乱する部品企業製造現場
 疲弊し呻吟する労働者たち

以下、見出し

グローバルな企業合従連衡・事業再編の嵐
 トランプショックと自動運転車開発競争
 出遅れた日本のメーカー各社の巻き返し策

トヨタの要求に大童で応える部品メーカー
 新型車用部品の生産に社運をかけたA社経営陣
 不具合続出、尻ぬぐいは休日出勤で

反目しあう労働者たち

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敵基地攻撃をも容認する「拒否的抑止」論の犯罪性

   松竹伸幸著『対米従属の謎』批判

 アメリカのトランプ政権が企む対北朝鮮の侵略戦争に、安倍政権は日本国軍を参戦させようとしている。このときに、日本共産党の不破=志位指導部は、これに反対する闘いの創造を完全に放棄するという腐敗した姿をさらけだしている。
 このかん日共中央は、民進党にすり寄り「国民連合政府」「野党連合政権」などの構想をうちだしてきた。形ばかりではあれ掲げてきた「自衛隊解消」「安保廃棄」などの自党の基本政策を完全に投げ捨て、「急迫不正の際の自衛隊の活用」「安保条約五条の活用」を事実上、党の基本政策たらしめようとしているのだ。いま安倍政権は、「北朝鮮の脅威」をがなりたてながら、北朝鮮攻撃のための日米共同作戦に自衛隊を出動させている。このネオ・ファシスト政権の策動に抗する拠点を完全に喪失しているのが、今日の日共中央である。
 われわれは祖国防衛主義をますます露わにしている日共中央を弾劾し、下部党員大衆の不破=志位指導部からの離反とたたかう戦列への結集をうながしていかなければならない。その一助として、日共中央が安保・自衛隊政策を右翼的に緻密化するためのアドバルーンとして活用している元日共官僚・松竹伸幸の新著を批判する。

「自衛隊活用」を基本政策にせよと日共に提言

戦争への否定感も安保への怒りもない「対米従属」論
 トランプ登場を「吉」と浮かれたつ
 「多少の日米不平等は容認という感覚は理解できる」?!
 六〇年安保改定強行の岸を称賛

米核軍事力に依拠した「新たな防衛政策」の提唱
 「国家安全保障」の階級性を暴きだせ

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第55回国際反戦集会
海外へのアピール

朝鮮核戦争阻止!

米・中・露権力者の戦争放火と核軍拡に反対しよう!

  第55回国際反戦集会実行委員会(全学連/反戦青年委員会/革共同革マル派)

 全世界の仲間に訴える。東アジアは今、第二次世界大戦末に広島・長崎で数十万人の民衆が虐殺されていらい最悪の核戦争の危機に瀕している。北朝鮮・金正恩政権の核ミサイル開発を阻止するために米日両軍が先制攻撃の態勢をとり、金政権もまた「攻撃には核で応戦する」と叫びミサイル発射実験をくりかえしているのだ。朝鮮核戦争の勃発を絶対に阻止せよ!
 そればかりではない。中東では、今この瞬間にも、シリア・イラク・アフガニスタンなどで人民が空爆で無差別に殺戮されている。アメリカ・中国・ロシアの権力者は、自国の核軍事力増強を競いあっている。
 世界の仲間たち! 戦争放火と核軍拡に突進する権力者どもを許すな! 今こそ国境をこえて団結し闘いに決起しよう! われわれは、今年の国際反戦集会を、広島が原爆の火で焼かれた八月六日に東京および日本の六都市で開催する。連帯の意志表明を集会によせられんことを心から訴える。

核ミサイルの発射ボタンに手をかけたトランプと金正恩を打ち倒せ!

 朝鮮半島近海には今、無数の米軍艦船が日本国軍の艦船を従えて展開している。巡航ミサイルを満載した原子力潜水艦が潜航し、巨大な戦略爆撃機B1が飛び、米・韓両軍の特殊部隊は「金正恩斬首作戦」を遂行する態勢をとっている。
 アメリカ・トランプ政権は、北朝鮮・金正恩政権が米本土に届く核弾頭搭載の大陸間弾道弾(ICBM)の開発に成功する可能性が高まったことに危機感を昂じさせている。一切の取り引きを傲然と拒絶したこの政権は、「核・ミサイル開発をすべて放棄せよ」という最後通牒を、先制攻撃の斧をふりあげつつ金政権につきつけているのだ。
 かたや金正恩は、核武装しなければ(サダム・フセインやカダフィのように)専制体制が倒壊させられるという恐怖にかられて、「核は命より大切」と叫び、核開発にいっそう拍車をかけている。
 金政権は、「(敵が攻撃してきたら応戦し)南は灰となり、日本列島は沈没し、アメリカ本土に核の雹(ひょう)が降りそそぐだろう」と叫んだ。窮鼠(きゅうそ)猫を噛む≠ニばかりに、韓国・日本の人民を標的にした核攻撃のボタンに手をかけているのだ! 他方のトランプは、「北朝鮮との大規模衝突になる可能性がある」と平然とうそぶいている。ICBMは絶対にもたせない。戦争で南北朝鮮や日本に犠牲者がでようとも知ったことではない≠アれが「アメリカ・ファースト」を標榜するトランプの本音だ。「ロシア・ゲート」疑惑の捜査がみずからにおよび政治的窮地に立っている彼は、起死回生をかけて、北朝鮮攻撃にうってでる衝動を募らせているのだ。
 今まさに勃発せんとしている朝鮮核戦争を阻止するためには、戦争につきすすむ米・日・韓権力者と北朝鮮権力者とを、米・日・南北朝鮮人民の総力で打倒する以外に道はない!
 われわれは、参戦態勢をとる安倍政権の打倒に決起する。そもそも、かつて朝鮮半島を植民地支配しアジア全域を軍靴で蹂躙(じゅうりん)したのが日本帝国主義だった。この日本の戦争犯罪と、戦後のアメリカ帝国主義とソ連スターリン主義との政治的取り引きのゆえに、朝鮮は南北に引きさかれ分断国家が生まれたのだ。(今日の北朝鮮はスターリン主義官僚専制国家のなれの果てだ。)安倍政権は、日本帝国主義の植民地支配と数多の犯罪行為を居直り、今や「北朝鮮の脅威」を煽りたてつつ、ふたたび朝鮮半島をアメリカと共に戦火で蔽おうとしている。これを、日本の労働者・人民は絶対に許さない。アメリカの人民も、戦争狂トランプ政権を打倒する闘いに起て!
 われわれは、米軍の迎撃ミサイルシステム・THAADの配備阻止に決起している韓国人民と連帯してたたかう。南北朝鮮人民は、今こそ国家的分断を打破し、労働者・人民じしんの手による南北朝鮮の統一をめざして前進せよ!

「対テロ」の名によるムスリム人民皆殺し戦争弾劾!

 トランプは、中東でもあらたな戦争放火にのりだした。サウジアラビアに大量の米国製兵器を売却供与し、アメリカの敵、イスラエルの脅威≠ニみなしたイランにたいする戦争をけしかけているのだ。トランプは、サウジアラビアの戦争屋<ハンマド(新皇太子)に肩入れしている。
 同時にトランプは、イスラエルのシオニスト権力者ネタニヤフと結託して、反米・反シオニズムの旗を掲げるパレスチナ解放勢力ハマスの壊滅にのりだした。「パレスチナ自治政府代表」を名のる裏切り者アッバスに、ハマスが実権を握るガザ地区への食糧・医薬品・燃料の供給をカットさせたのだ。追い討ちをかけるように、イスラエル軍が人口密集地を爆撃。トランプは、ガザの民衆を飢えと病気と空爆の恐怖にたたきこんでいるのだ。
 他方イラクでは、米軍が、IS最後の拠点モスルにたいして猛爆撃を加え、人間の盾≠ノされたムスリム人民もろともに街を焼きつくした。彼らは、イラク軍を支援するイランのシーア派民兵とIS殲滅(せんめつ)の功≠争っているのだ。
 シリアでも、「イスラム国(IS)」の「首都」ラッカに、一方では米軍に支援されたクルド人部隊が、他方ではロシア軍とイランのシーア派民兵に支援されたアサド政府軍が、競いあうように猛爆撃を加え侵攻している。ロシア・プーチン政権は、ラッカ陥落後は、欧米諸国が支援してきた反政府諸勢力の一掃に戦力を集中し、中東唯一の同盟者アサド政権の支配をうちかためんとしている。これに焦りをつのらせるトランプ政権は、ラッカ近郊でアサド政府軍機を撃墜する挙に出た。米・露両軍が直接衝突する危険さえもが高まっているのだ。
 アフガニスタンでは、トランプ政権が、大量破壊兵器MOABを炸裂させ、米軍四〇〇〇の増派を計画してもいる。
 世界の仲間たち! トランプは、アメリカの利益を脅かすとみたあらゆる勢力を叩きつぶすために、なりふりかまわぬ戦争放火にのりだしている。サウジのスンナ派王制権力に、それがシーア派のイランと対立していることをもって肩入れする。独立をめざすクルド人勢力を、それがIS殲滅戦の道具として利用できるかぎりで支援する。アメリカの国家エゴを貫徹せんがための、「対テロ戦争」の美名のもとでの帝国主義的介入によって、トランプ政権は、中東・イスラム世界における宗教・宗派間、民族間対立・抗争の炎に油を注いでいるのだ! ロシア・プーチン政権も同罪である。
 世界の仲間たち! アメリカとヨーロッパ諸国権力者が、またロシア・プーチン政権が「対テロ戦争」の名のもとに強行してきたムスリム人民皆殺し戦争に反対しよう! この戦争こそが、ヨーロッパにおしよせる夥(おびただ)しい難民をうみだした元凶だ。そして、憤怒をたぎらせたムスリムたちが各国で「IS支部」の名のりをあげ(権力者と労働者・人民とを区別しないIS指導部に煽動されて)自爆襲撃に身を投じているのだ。欧米の労働者・人民は、このことを肝に銘じ、「反ムスリム」「反移民」の民族排外主義に抗してたたかおう。中東の人民は、今こそ宗教・宗派間、民族間の対立を超え、団結して「反米・反シオニズム」の闘いに起ちあがろう。

米―中・露の核軍事力増強競争反対!

 「偉大なアメリカの復興」を呼号するトランプの登場をきっかけにして、米・中・露権力者の角逐が全世界的規模で激烈に展開されつつある。西太平洋の制海権をアメリカから奪取するため南シナ海に軍事拠点構築をすすめる習近平の中国と、これを阻止するために「航行の自由作戦」という名の軍事的挑発行動を展開するアメリカとがツバぜりあいを演じている。東欧では、対露緊急展開軍やミサイル防衛網の配備をめぐってアメリカ・NATO軍とロシア軍とが一触即発状態にある。
 いやましに激化する相互の軍事的角逐をかちぬくために、米・中・露の権力者は今、自国の核軍事力を競いあって増強している。
 トランプ政権は、台頭する中国を「最大の敵」とみなし、軍事的におさえこもうと躍起になっている。そのために、「世界最強の米軍を再建する」と称して、前年比一〇%・五四〇億ドル増の軍事予算を計上して大軍拡を開始した。「アメリカ・ファースト」「世界の警察官にはならない」というトランプの言辞の意味は、歴代政権が掲げてきた「自由と民主主義の普遍的価値の擁護者」という虚飾を捨て、アメリカ一国の利益を他国にたいしてむきだしで貫徹する、核軍事力という鎧をまとい棍棒をふりまわして威嚇し圧倒するということだ。
 アメリカに対抗して、中国も大軍拡に突進している。習近平政権は、「中華民族の偉大な復興」のため「二十一世紀の超大国になる」という国家戦略にもとづいて、強大なアメリカの軍事力においつくことに血眼になっている。とりわけ西太平洋の制海権をアメリカから奪取するために、国産空母の建造をはじめとする海軍力の強化に突進しているのだ。生活苦にあえぐ労働者・農民の反抗を力でおさえこみながら。
 ロシアのプーチン政権も、アメリカに伍しうる「大国ロシアの復活」をめざして自国の核軍事力の強化に狂奔しているのだ。
 相互対抗的に核軍拡に突進する米・中・露の権力者は、「偉大なアメリカの復興」とか「中華民族の偉大な復興」とか「大国ロシアの復興」とかといったナショナリズムをむきだしにして、かつてないほどエゴイスティックに角逐しあっている。世界の仲間たち! 米―中・露の核軍事力増強競争を、われわれが阻止しないならば、第三次世界大戦の勃発と核による人類の滅亡を招きかねないのだ。

「祖国防衛主義」をのりこえ、反戦・反権力の闘いにたちあがろう!

 「反移民」「反ムスリム」の排外主義を煽りたてるトランプにたいして、アメリカやヨーロッパの労働者・人民は怒りのデモに決起している。ヨーロッパ諸国の権力者もまた、トランプへの反発をあらわにしている。そのなかで、世界で唯一日本の安倍政権のみが、日米新軍事同盟にもとづいて、アメリカと共に戦争を遂行しうる軍事大国への飛躍をめざして、トランプ政権につきしたがっている。
 この政権は、北朝鮮攻撃に参戦する構えをとりつつ同時に、戦争に反対する人民の闘いを根絶やしにすることを狙って、治安弾圧を目的とした「共謀罪」法案を強行採決した。侵略戦争を担う自衛隊に日本国軍としての憲法的地位を与えるために、「戦争放棄」「戦力不保持」を謳う日本国憲法九条を実質上反古にする改憲案をぶちあげてもいる。第二次大戦の戦争犯罪人の孫たる自称「右翼の軍国主義者」安倍は、ネオ・ファシストとしての本性をむきだしにしているのだ。
 この安倍政権を打倒するために、われわれは全力でたたかっている。しかし、労組ナショナルセンター「連合」の指導部は、「戦争反対」の声すらあげない。「北朝鮮にたいして断固たる姿勢をとれ」と政府に要求さえしているのだ。日本共産党の中央指導部までもが、「主権侵害があれば自衛隊と日米安保を活用する」と公言している。「自衛」の名のもとに北朝鮮にたいする戦争を認める立場にたっているのが、この自称「共産党」なのだ。
 「自国防衛」のナショナリズムに浸った日本の平和運動・労働運動の既成指導部をのりこえつつ、われわれは奮闘してきた。日本共産党が踏みにじって久しいプロレタリア国際主義の立場に立脚して、「朝鮮核戦争阻止!」「参戦に突進する安倍政権を打倒せよ!」と、われわれは日本の労働者・人民によびかけてきた。こうしてわれわれは、共謀罪法制定阻止のために国会を包囲した労働者・人民の闘いを、また沖縄の米軍新基地建設を阻止する闘いを、その先頭にたって牽引してきたのだ。

 全世界の仲間たち! 戦争放火と核軍拡にあけくれる東西の権力者どもによって、第三次世界大戦勃発の危機が醸成されている。今こそ、全世界人民は団結してたたかおう! 朝鮮核戦争阻止! 米―中・露核軍事力増強競争反対!
 世界の仲間たち! 深まる戦争の危機を打破する力は、権力者どうしの「外交交渉」(=自国の利害を貫徹するためのとりひき)などには存しない。戦争狂トランプその他の権力者の「理性」に期待をかけることなど絶対にできない。戦争の危機を根絶する力は、搾取され支配され、戦争に動員され犠牲にされる各国の労働者階級・人民の国境を越えた団結にこそある。
 にもかかわらず、今日の労働運動指導部や「左翼」を自称する者たち自身がナショナリズムに陥没しているのだ。日本でわれわれがそれをのりこえつつたたかっている自称「日本共産党」をはじめとして、ほとんどの国の「共産党」は、「祖国防衛」の立場に思想転向している。それゆえに労働者階級の一部は、支配階級が煽りたてる「反ムスリム」「反移民」の排外主義に幻惑されてさえいる。なんと許しがたく危機的なことか!
 この屈辱的事態の淵源は、旧ソ連共産党ゴルバチョフ指導部が、「脱イデオロギー化」の名のもとにレーニンやマルクスの思想そのものを前世紀の遺物としてなげすて、ソ連邦を自己解体したことにある。
 だが、「労働者は祖国をもたない」、「万国の労働者、団結せよ」というマルクスの思想は、ナショナリズムの嵐が吹きあれる今こそ、その意義を増している。
 今年はロシア革命一〇〇周年にあたる。第一次世界大戦のただなかで、レーニンは、「祖国防衛主義」に転落した第二インターナショナルの指導者たちを弾劾し万国の人民に訴えた。「祖国防衛」の名のもとに他国の兄弟姉妹を殺戮することを拒否せよ、帝国主義戦争をひきおこしている自国政府を打倒せよ、と。マルクスの思想にうらうちされ、ロシア革命の理念となったこのプロレタリア国際主義は、レーニンの死後、「一国社会主義」論にもとづいてソ連邦防衛に世界人民の闘いを従属させたスターリンをはじめとする歴代ソ連共産党指導部によって踏みにじられ、ゴルバチョフ指導部によって最後的に葬りさられた。このプロレタリア国際主義の精神を、今こそ蘇らせよう。
 全世界の仲間たち! ナショナリズムの嵐に屈服し呑みこまれる既成の労働運動・平和運動指導部の腐敗をのりこえ、戦争放火と軍拡にあけくれる権力者どもを打ち倒す反戦・反権力の闘いに今こそ国境を越えてたちあがろう!
 (六月三十日)

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「共謀罪法制定弾劾!」各地で決起
 闘う鹿大生が連日奮闘  6・14〜16鹿児島
 安倍政権による共謀罪法の制定を阻止するために、たたかう鹿児島大生たちは六月十四日から三日連続で反撃の闘いに勇躍決起した。参院での採決強行にたいする怒りに燃えて、労働者・人民に「安倍政権打倒!」を呼びかけ奮闘したのである。
「強行採決阻止!」怒りに燃え決起した労働者・学生・市民
(6・14県民集会、鹿児島中央駅前)
集会発言で「安倍政権打倒」を呼びかける鹿大生
(6・15、鹿児島市)
  
闘う金大生が抗議の情宣 6・16金沢・香林坊
 六月十六日、たたかう金沢大生は、金沢市の中心街において、前日に安倍政権が強行した共謀罪法案採決=法制定を弾劾する緊急情宣にうってでた。北陸の地から「共謀罪法制定弾劾! 改憲阻止! 朝鮮核戦争参戦阻止! 安倍政権打倒!」の炎をあげたのだ。
受け取ったビラを熱心に読む若者
(6月16日、金沢市香林坊)
  
福岡・天神で緊急街宣 6・15
 六月十五日の早朝に安倍政権は、参院本会議において共謀罪法の制定を強行した。わが同盟は、この暴挙を弾劾し、同日夕方に福岡市天神のパルコ前で緊急街頭情宣をおこなった。
共謀罪制定弾劾を熱く訴える(6・15、福岡市)
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改憲阻止・安倍政権打倒の炎
自民府連に労学が怒りの拳 6・18大阪
 六月十五日に安倍政権は、参院法務委員会の採決さえふっとばすという強権をふるって、今日版治安維持法たる共謀罪法を参院本会議で強行採決し制定した。このファシストの暴挙を許せるか! 怒りに燃えた関西の労働者・学生は、六月十八日、全国で決起した仲間と連帯して、全関西労学統一行動に勇躍決起した。
「安倍政権打倒!」労学が意気高く大阪市街を進撃
(6月18日)
自民党大阪府連(右から2番目のビル内)に怒りのシュプレヒコールを轟かす労学
(6月18日、大阪市)
  
全道の労学が戦闘的デモ 6・18札幌
 六月十八日午後二時十五分、総決起集会をかちとった全道のたたかう労働者・学生は札幌市の中島公園から繁華街にむけて戦闘的デモンストレーションに出発した。「共謀罪法採決強行弾劾! 北朝鮮侵略を許さないぞ!」「安倍政権打倒!」デモ隊は幾重にも怒りのシュプレヒコールをたたきつける。たたかう労学は改憲と参戦に突進する安倍政権を打倒する新たな闘いにうって出る戦闘宣言を発したのだ。
市民の熱い共感を集めて進む労学の隊列
(6月18日、札幌市)
闘志溢れ決起集会(6・18、札幌市中島公園)
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