第2475号(2017年7月3日)の内容

<1面>
首都に安倍政権打倒の炎 6・18
 共謀罪法撤廃! 改憲阻止!
 全学連・反戦が戦闘的デモ
<4面>
労働者を犠牲――鉄鋼「高度ITの活用」
<5面>
加計学園への便宜供与
 疑獄もみ消しを許すな!
<2面>
共謀罪法案強行採決を弾劾
 6・15 札幌那覇金沢
<3面>
6・10「共謀罪阻止 緊急行動」 名古屋
愛大学生大会 改憲反対を決議 6・8
「Xバンドレーダー基地撤去!」
京丹後現地集会で奮闘 6・4
<6面>
高浜原発3号機の再稼働弾劾
Topics 「連合」逢見新体制発足に狂奔
6・10共謀罪法制定反対 金沢集会
<7面>
「新たな市民革命」を叫ぶ日共指導部の錯誤と腐敗
ロシア・プロレタリア革命を冒涜する「歴史学者」
<8面>
万華鏡2017――情勢の断層を読む
 ◆国連報告 vs アベ政権
 ◆アッバスの裏切り
 ◆パリ協定離脱宣言
 ◆ネオ・アラビアンナイト
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

 「解放」最新号







































  


首都に安倍政権打倒の炎6・18

共謀罪法撤廃! 改憲阻止!
全学連・反戦が戦闘的デモ

 

 

首相官邸にシュプレヒコールを叩きつける労学
(6・18、首相官邸南側)
国会にむけて「共謀罪法の強行採決弾劾!」の拳
(6・18、霞が関)

六月十八日、首都・東京において、わが全学連と反戦青年委員会は、安倍政権による共謀罪新設法の制定にたいする怒りに燃えて、労働者・学生統一行動の戦闘的高揚を断固としてかちとった。安倍がファシスト的本性をむきだしにしておこなった画歴史的な暴挙を弾劾し、首相官邸・国会に怒りの拳を叩きつけたのだ。同日同時に決起した北海道、東海、関西、沖縄のたたかう労学とあい固く連帯しながら。
 衆参両院の三分の二議席以上を制圧している政府・与党は、参議院法務委員会での審議をすっ飛ばして共謀罪新設法の参議院本会議での採決を強行した。議会制民主主義のたてまえすらかなぐり捨てたこの暴挙を、絶対に許してはならない。しかも安倍政権は、七月十一日に共謀罪新設法を施行する。このネオ・ファシスト政権は、次々と暴かれる加計学園・森友学園疑獄のもみ消しに狂奔し、「トランプの戦争」への参戦と憲法九条の改悪に突進している。わが労学は、首都中枢を戦闘的デモンストレーションで席巻し、この極悪ファシスト政権に痛打をあびせたのだ。

国会、米大使館、首相官邸に怒りの拳

 日共中央の議会主義的歪曲を許さず闘おう!――全学連委員長

  改憲を翼賛する「連合」労働貴族を弾劾せよ――反戦青年委

 NSC専制体制の暴虐を打ち破れ!――革共同の連帯挨拶

 反ファシズム統一戦線を構築し安倍政権打倒へ!
 この日、安倍政権が共謀罪新設法を強行成立させた直後に、わが同盟と革命的・戦闘的労学は、一切の既成反対運動指導部の都議選への埋没を弾劾し、「共謀罪法撤廃・改憲阻止・安倍ネオ・ファシスト政権打倒」を掲げて首都中枢を戦闘的デモで席巻した。こうして、労働者・人民に、反撃の闘いの行く手をさししめしたのだ。
 憲法九条を改悪し、アメリカとともに世界中どこででも侵略戦争を遂行するために、安倍政権は強引に共謀罪新設法を成立させた。NSC専制体制を一挙に強化し、もって一億労働者・人民を総監視下におこうとしている。労組であれ何であれ参戦と戦争政策に抵抗する運動と組織を根こそぎにすることをたくらんでいるのだ。だが日共中央は、「都議選で改憲に審判を」などと選挙カンパニアに埋没し去っているではないか!
 首相・安倍は日共をはじめ野党の弱腰をついて「『違憲かもしれないけれど、何かあれば命を張ってくれ』というのはあまりにも無責任だ」と恫喝している。これに膝を屈し「急迫不正の主権侵害や大規模災害があれば自衛隊を含めたあらゆる手段で国民を守る」(書記局長・小池)と、祖国防衛主義への転落を露わにしているのが日共中央だ。われわれは彼らの犯罪性を徹底的に暴きだしてたたかいぬいたのだ。
 権力者がみずからブルジョア民主主義の装いさえかなぐり捨てているときこそ、ブルジョア民主主義の欺瞞性を徹底的に暴きだすべきときなのだ! 労働市場における「自由・平等」の等価交換の関係など純然たる仮象であり、みずからの労働力を商品として販売しなければ生きることもできず、資本のもとで「疎外された労働」を強制される自己の存在と歴史的使命についての自覚をこそ、労働者にうながし、革命的プロレタリアとして彼らを組織化するべきときだ。労働者階級のヘゲモニーのもとに反ファシズム統一戦線を構築するべきなのだ。――こうした展望を鮮明にさししめして、われわれはたたかいぬいたのである。
 いま安倍政権がうちおろしている改憲攻撃は、アメリカと共に侵略戦争をする<軍国日本>の再興という国家意志にもとづく歴史を画する攻撃にほかならない。日本労働者階級は、いまこそ反ファシズム統一戦線を構築し階級的底力を発揮してこの野望を打ち砕くべきときだ。
 すべての労働者・学生・人民諸君! 日共中央の議会主義的歪曲をのりこえたたかおう。改憲を翼賛する「連合」労働貴族の闘争抑圧を打ち破り、「共謀罪新設法撤廃! 改憲阻止!」の闘いに起ちあがれ! <戦争とファシズム>を労働者・人民に強制する安倍ネオ・ファシスト政権を労働者階級の力で打ち倒そう!

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実証された加計学園への便宜供与

NSC専制=安倍政権の疑獄もみ消しを許すな!

 国家戦略特区における学校法人「加計学園」の獣医学部開設、これにまつわる首相・安倍による学園理事長・加計孝太郎にたいする破格の便宜供与、抵抗する文部科学省官僚を抑えこむために安倍が側近をさしむけて実行してきた居丈高な恫喝――これら一連の事実がいま、文科官僚が作成していた「内部文書」によっていよいよ白日のもとにさらけだされている。この「加計疑獄」こそは、NSC専制体制の構築を基礎としていっさいの官僚の反抗を封じこめつつ、「国家戦略特区」の制度を活用して「腹心の友」加計への利益供与を図った首相・安倍晋三の権力犯罪いがいのなにものでもない。
 おごり高ぶった自民党議員の相次ぐ傍若無人で反人民的な言動の発覚ともあいまってこのネオ・ファシスト政権にたいして、いま、労働者人民の怒りが充満している。それは安倍内閣の支持率急降下としてもあらわれている。みずから「築城三年、落城一日」などと口走らざるをえないほどまでに窮地に追いこまれている首相・安倍は、政権の起死回生をかけて強行突破を図り、憲法九条改悪を早期になしとげることを策しているのだ。
 安倍政権の憲法改悪攻撃を粉砕せよ。首相・内閣官房による加計学園への利益供与を弾劾せよ。疑獄の幕引きを図る安倍ネオ・ファシスト政権を労働者人民の力で打ち倒せ!

暴かれた内閣官房―加計学園の黒い癒着

 共謀罪法案を強行採決し国会を閉幕した日の翌日(六月十九日)、内閣支持率の急落に慌てた安倍は、記者会見で「印象操作のような議論につい強い口調で反応し、深く反省している」などと自己弁護の弁をまくしたてた。その四時間後、NHK「クローズアップ現代+」が「10/21萩生田副長官ご発言概要」と題する「文書」の存在を報じた。「和泉補佐官からは、文科省だけが怖じ気づいていると言われた。官邸は絶対やると言っている」「総理は平成三〇年〔二〇一八年〕四月開学とおしりを切っていた。工期は二十四ヵ月でやる」――そこには、安倍の指示をうけた官房副長官・萩生田が文科省幹部に加計学園の獣医学部開学を居丈高に迫り、具体的な工期まで安倍が命じていたことが生々しく記録されている。
 この文書は、萩生田と文科省高等教育局局長とのやりとりを専門教育課課長補佐が聞きとり作成したもので、複数の部署にメール送信され職員間の「共有フォルダー」で保管されていた。加計学園獣医学部新設を迫る内閣府の高圧的要求に憤慨したこの女性課長補佐は、前文科事務次官・前川の告発に触発され、これらの文書を暴露したのだ。
 「森友学園」につづく「加計学園」疑惑が露見していこう、安倍はみずからの関与についてはシラを切りつづけてきた。官房長官・菅も「(獣医学部新設は)総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」という文科省の内部文書を「出所不明の怪文書」と切り捨て調査そのものを拒否してきた。だが安倍政権の疑惑隠し≠ノたいする人民の怒りと不信の高まりを眼前にして、菅は、もはや内部文書の存在それじたいは認めざるをえなくなったのだ。おのれの「怪文書」発言について記者会見で問われるや、「怪文書という言葉が独り歩きしている」などと、あたかもマスコミ報道が悪いと言わんばかりの居直りをきめこみながら。
 地方創生相・山本も、「内閣府の調査では文書は確認できない。だから発言はなかった」だの、「文科省から出向した内閣府職員が陰に隠れて本省に注進した」だのと、文科省に責任転嫁さえした。
 安倍子飼いの最側近・萩生田にいたっては、安倍と加計が「腹心の友」の間柄であることを「知らなかった」などとヌケヌケと語った。安倍の別荘で撮影した安倍・加計と自身の「スリーショット」をブログで誇示していた本人がである。
 安倍と側近どもがムキになって否定すればするほど、ウソと綻びが露呈する。首相直轄の内閣官房・内閣府が強権をふるい、「総理のご意向」という葵の御紋≠ふりかざし加計学園の獣医学部新設のために驀進したことは明々白々なのだ。〔註1〕

文科官僚と内閣官房・内閣府との暗闘
 
 暴露された一連の文書には、首相・内閣官房からの度重なる圧力によって加計学園に有利な方向で「行政がゆがめられていく」(前川)プロセスが克明に記録されている。
 一六年十一月九日、国家戦略特区諮問会議で獣医学部新設を「空白地域に限り」認める方針が決定された。これによって、近隣に獣医学部のある京都産業大学は断念せざるをえなくなり、加計学園の獣医学部新設が事実上決定する。さらに「一校限り」とする恣意的な条件を追加する(十二月二十二日)ことによって、加計学園だけに新設認可が与えられたのだ。〔註2〕
 それだけではない。これまでは文科省の専管事項となってきた大学の学部設置の許認可権を内閣官房が実質上奪いとり、安倍の「お友達」を優遇するかたちで新設を決定した。こうして所轄官庁たる文科省の権限が侵害されたことに反発し抵抗をつづけたのが、前次官・前川なのだ。
 この前川をはじめとする文科省を組み敷くために、安倍配下の内閣官房は、文科省の天下り問題をリークし社会的に報道させたのだ(一七年一月)。目の上のたんこぶ≠ナあった前川の責任を問い辞職に追いこんだ一月二十日、安倍は国家戦略特区諮問会議で「今治市で獣医学部が来年にも五十二年ぶりに新設される」と宣言したのである。
 この認定をうけて今治市は、加計学園にたいして三七億円相当の市有地の無償譲渡と総事業費の半額九六億円という巨額補助金の支給を決定した。
 安倍の友人が経営し安倍側近を身内に抱える学校法人への学部新設認可。安倍みずからが「岩盤規制をうち破るドリルになる」と称して強行したそれは、首相と内閣官房による「国家戦略特区」制度を利用し・地方自治体の財政をも食いものにした私学ビジネスへの利益供与にほかならない。否、そもそも「戦略特区」なるものは安倍の利権創造のために安倍がデッチあげた、まさにアベによるアベのための制度≠セということが如実に露呈したのだ。

監視・密告・処罰――造反者狩り≠ノ狂奔するネオ・ファシスト

 前川告発≠ニこれにつづく課長補佐の「内部文書」の暴露。これらは、首相・内閣官房にたいする文科官僚の謀叛≠ニでもいうべきものである。このことに激怒した安倍は、反逆する官僚や内部告発者を血祭りにあげる挙にうってでた。これが、ネオ・ファシスト安倍と菅のやり口だ。
 前川が「内部文書」の存在を証言することを察知するや、かねてから抵抗分子≠ニ目して公安警察に前川を常時監視・尾行させて得ていた「出会い系バー通い」という情報を、菅は御用マスコミ『読売新聞』に暴露させた。前川の証言の信用失墜と社会的抹殺をたくらんだのだ。
 文科省の女性課長補佐にたいしては、安倍の手下の文科副大臣・義家が「内部告発者は国家公務員法に問われる可能性がある」と恫喝してさえいる。今夏の人事異動で左遷など報復人事を処すにちがいない。
 さらに、政府・権力者に批判的なマスコミにたいする言論弾圧・報道統制の牙をむきだしにしてもいる。六月八日の記者会見で、回答をはぐらかす菅に『東京新聞』社会部の女性記者が執拗に食いさがった。追いつめられ返答に窮するぶざまな姿を報道されてしまった菅は、青筋をたてて安倍の執務室に駆けこみ、諜報・情報機関にたいして記者の「身辺調査」を命じたといわれている。
 「瑞穂の國記念小學院」への安倍夫婦がグルになっての関与と昭恵からの一〇〇万円の寄付を暴露した籠池の「森友学園」にたいしては、六月二十日の安倍の記者会見に合わせて補助金の不正受給容疑で見せしめ的な強制捜査をおこなった。
 慰安婦像設置への報復として駐韓大使・在釜山総領事を帰国させた安倍の方針に私的会合で苦言を漏らした総領事を更迭した。ことほど左様に造反者狩り≠ヘ枚挙にいとまがない。
 政府諸機関・各官庁職員にたいし首相への絶対服従を強制し、要注意人物≠ノたいする動向監視・盗聴・密告強要によって反安倍の兆候をつかむや鎮圧にうってでる。安倍・内閣官房はナチス・ヒトラー張りの恐怖政治を敷き統制することによって、強権体制を維持しているのだ。

NSC専制体制の構築・強化に突進する安倍政権

 こんにち、首相・安倍を頂点とする国家安全保障会議(日本版NSC)が内閣官房・内閣府をはじめとするすべての省庁・官僚諸機構を従え、三権分立の建て前をもかなぐり捨て反動諸政策を次々に貫徹している。
 安倍政権は、二〇一三年十二月に国家安全保障会議(日本版NSC)設置法、特定秘密保護法を制定したことをステップとし、衆参両院の自民党絶対多数支配と国会の大政翼賛会化を基礎として、国家総動員体制の構築・強化に驀進してきた。創設した日本版NSCを基軸として、安保・外交政策をはじめとする日本国家の基本政策を首相のトップダウン方式で策定・執行する行政システムをつくりだしてきたのである。
 これにくわえて、一四年五月の内閣人事局の設置をテコとして首相=内閣官房専決体制を飛躍的に強化した。諸官庁の部長・審議官級以上の官僚・職員約六七〇人の人事について、これまでの各省主導から官邸の一元管理に移行させた。官僚・職員の審査・異動、幹部候補者の選任など一切の人事を掌握することで、官僚諸機構全般を支配する強権体制をつくりあげたのだ。この内閣人事局長のポストに就いているのが安倍の腹心中の腹心#巨カ田である。この男は、「日本会議国会議員懇談会」の元事務局長で安倍と一心同体の極右ナショナリストだ。
 安倍・菅は、政権中枢の大半を萩生田ら「日本会議」所属の極右反動分子で固めてきた。安倍に思想的に共鳴する議員・官僚を内閣官房および内閣府の重要ポストに配置し安倍政権にネオファシスト・イデオロギーの心棒をとおしているのだ。
 加計学園理事長・加計孝太郎もまた筋金入りのネオ・ファシストだ。「教科書改善を進める会」(改定教育基本法に基づく教科書改善を求める有識者の会)のメンバーで、岡山理科大学付属校では育鵬社版の「歴史・公民教科書」を使用させている。「愛国心」教育のモデル校・森友学園と同様に、加計学園もまた安倍式軍国主義教育を積極的に導入・実施している。
 ちなみに、萩生田は〇九年衆院選落選後、加計学園が経営する千葉科学大学で客員教授を務めた。一四年四月に内閣官房参与に就任した木曽は、同時期から千葉科学大学学長および加計学園理事を兼任している。そもそも安倍じしんが一九九三年から数年間、加計学園の役員であった。昭恵は加計学園の系列幼稚園で、自民党幹事長代行・下村の妻とともに名誉園長に就任している。つまり安倍内閣は加計学園の身内≠セらけなのだ。

諜報機関・暴力装置を総動員

 安倍は日本版NSCおよび内閣官房に警察官僚を多数登用し、警察・検察機構や情報・諜報機関を配下におき、これを基軸として強権的支配体制を強化している(警察庁出身の官房副長官・杉田、同じく警察庁出身の内閣情報官・北村ら)。
 従来から安倍反動政権は、労働組合や反戦諸団体にたいする監視・盗聴などの違法・不当な£ウ報活動をつうじて反対運動の弾圧・破壊策動に狂奔してきた。とりわけ、特定秘密保護法の制定いらい、これらの「特定秘密」を扱う官僚・職員の身辺調査・行動監視を強化・常態化している。政権に異を唱える者を摘発し徹底的にパージし、もって強権的支配=治安維持体制の構築・強化を不断に狙っているのだ。
 アメリカ帝国主義トランプ政権に世界で唯一つき従い、対北朝鮮侵略戦争に参戦する態勢づくりに血道をあげる安倍ネオ・ファシスト政権。この反動政権は、憲法第九条の改悪に照準を定め、「改憲発議」を日程にのぼせこれを実施するための攻撃に着手した。「二〇二〇年を新しい憲法が施行される年にしたい」とぶちあげ、秋の臨時国会中に自民党改憲案を提出、来年の通常国会で憲法改正の発議をめざすと表明したのだ(六月二十四日)。憲法改悪と戦争政策を貫徹するためにこそ安倍は、これに反対する運動と組織の壊滅を狙い、成立させた共謀罪法を早々に適用し襲いかかろうとしている。
 われわれは革命的警戒心を研ぎすまし、今こそ労働者階級を核とするすべての人民が団結し反ファシズム統一戦線を構築しなければならない。<戦争と暗黒支配>に突き進む極悪政権の反動諸攻撃を木端微塵に粉砕せよ! 憲法改悪の強行をたくらむ安倍ネオ・ファシスト政権を渾身の力をこめて打倒しよう!

註1 萩生田のほかに内閣官房参与・木曽、内閣府審議官・藤原、首相補佐官・和泉らが、文科省幹部に「加計学園獣医学部新設」の圧力をかけたことが「内部文書」で暴露されている。
註2 安倍は六月二十四日に、獣医学部新設を「一校限りとした規定をはずし全国展開をめざす」と語った。獣医師の需要増加は見込まれていないのであって、ただただ「加計ありき」の批判をかわすための欺瞞的言辞であることは言うまでもない。

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「新たな市民革命」を叫ぶ日共指導部の錯誤と腐敗

 日本共産党の不破=志位指導部はいま、あらゆる場面で「野党と市民の共同の前進」を喧伝している。安倍政権が「連合」労働貴族をも抱きこみながら反「民共共闘」キャンペーンを展開し、これに民進党執行部がゆさぶられることによって、衆院選に向けた野党の「統一政策」づくりも遅々として進んでいない。この現状を打開するために不破=志位指導部は、今年一月の第二十七回党大会でうちだした「野党連合政権」づくりという新たなシンボルの現実性≠おしだすために必死になっているのだ。
 そのために彼らは、「野党と市民の共同」なるものが「新たな市民革命の時代」という世界の趨勢≠ノ沿ったものであるかのように見せかけるイデオロギー的粉飾をこらしている。これはきわめて許しがたい反労働者的なものなのだ。

以下見出し

ブルジョア評論家に依拠した時代認識

民主主義の発展℃j観の反労働者性

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共謀罪法案の強行採決を弾劾

6・15各地で抗議闘争に起つ
 安倍政権は、参院法務委員会での審議をも打ち切り、六月十五日午前七時四十六分、共謀罪法案を本会議において強行的に可決させた。北朝鮮侵略戦争参戦と憲法第九条改悪を強権的に貫徹するにふさわしい治安弾圧体制の構築を急ぐ安倍政権は、加計疑惑をもみ消し・のりきるためにも、前代未聞の「採決」を強行したのだ。
 まさに議会などは政府・NSCの決定事項を下達すればよい≠ニいうネオ・ファシストとしての本性をむきだしにした安倍政権。この暴挙を断じて許してなるものか! 革命的左翼は全国各地で弾劾の闘いに起ちあがった。
  
札幌  道共闘 自民道連に怒りの拳
 全学連北海道地方共闘会議のたたかう学生たちは、採決強行にふみきった安倍政権への怒りに燃えて、ただちに自民党北海道支部連合会への緊急抗議闘争に決起した。
 たたかう学生たちは、札幌大通公園で開催された「参議院強行成立に抗議!『共謀罪』は今すぐ廃止! 緊急総がかり行動」に参加し、採決強行への怒りに燃えて結集した七〇〇名の労働者・市民とともに、闘いの高揚のために奮闘した。
道共闘が怒りのシュプレヒコールを叩きつける
(6月15日、自民党道連前)
「強行採決弾劾!」労・学・市民が自民党道連前をデモ行進
(6月15日、札幌)
  
那覇 三〇〇名が国際通りをデモ
 六月十五日、「共謀罪を廃案へ! 安倍改憲を許すな! 県民集会」(共謀罪NO! 沖縄実行委員会主催)が、那覇市県民広場で開催された。琉球大学、沖縄国際大学のたたかう学生たちは、この日の闘いを戦闘的にぬりかえるために奮闘した。
怒りに燃えて決起した沖縄の労働者・学生・市民
(6月15日、那覇市県民広場)
 
デモ行進で奮闘する琉大・沖国大の闘う学生たち
(6月15日、那覇)
  
金沢 わが同盟が香林坊で情宣
 安倍政権が共謀罪法案の参院本会議採決を強行した六月十五日、わが同盟はただちに金沢市の中心街・香林坊において強行採決を弾劾する街頭情宣を断固としてくりひろげた。
労働者・学生・市民に気迫あふれる訴え
(6月15日、香林坊)
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 「共謀罪法案の参院強行採決阻止!」
労・学・市民一千名が決起
6・10名古屋
 六月十日、名古屋市中区の「光の広場」において、「『共謀罪』阻止 緊急行動・あいち」が主催した「『共謀罪』阻止緊急行動 6・10大集会・デモ」が開催された。集会には、「会期中に必ず成立させる」と言い放つ政府・与党の参院での採決強行にたいする危機感に燃えて、一〇〇〇名の労働者・市民・学生が結集した。
 愛大、名大のたたかう学生たちは、会場入口で「朝鮮核戦争阻止」と赤々と大書した大横断幕を高く掲げ、この場から<反戦・反権力>の闘いを構築していこう、と熱烈に呼びかけた。
闘う学生が掲げた「朝鮮核戦争阻止!」の横断幕に多くの労働者・市民が注目
(6・10、光の広場)
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6・4京丹後 「米軍Xバンドレーダー基地撤去!」
闘う学生が現地集会で奮闘
 六月四日に、京都府京丹後市において、近畿各地から四〇〇名の労働者・市民が結集し、「米軍Xバンドレーダー基地撤去! 京丹後市は住民の自治と安全・安心を守れ! 京丹後を東アジアの平和の発信地へ! 6・4京丹後総決起集会」が開催された。
 神戸大学と奈良女子大学のたたかう学生たちは、対北朝鮮先制攻撃の臨戦態勢を強化している米日両権力者への烈々たる怒りに燃え、この日の闘いに勇躍決起した。
「朝鮮核戦争阻止!」の雄叫びあげ米軍基地へ進撃
(6月4日、京丹後市)
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