徹底追及!
安倍・森友疑獄の深層 2
「安倍晋三記念小学校」設置をめぐるドス黒い癒着
共犯者「維新」松井の居直りを許すな!
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三月十日に、籠池は急転直下、「小学校設置認可申請」の取り下げと森友学園理事長の辞任を公表した。籠池が「窮鼠猫を噛む」逆襲≠ノ出ることを恐れていた安倍=菅のネオ・ファシスト権力者が、この籠池辞任≠機になりふりかまわず「森友学園問題」の幕引きをはかっている。
安倍よ、忘れるな。「私や妻がもし関係していたら総理大臣も国会議員も辞める」とヒステリックに叫んでみせたことを。九億五六〇〇万円の国有地をわずか二〇〇万円で森友学園に売却するように圧力をかけ・指令し、「瑞穂の國記念小學院」=「安倍晋三記念小学校」を「教育再生」のモデル校として「日本会議大阪」の役員であった籠池に設置させようとしてきた張本人が安倍首相その人であったことは、いまや隠しようもない。安倍はこの全構造が明るみに出されることを何としても阻止し、逃げ切りをはかっているのだ。断じて許すな!
もう一つ、決して見落としてはならないことは、安倍の右腕となって「神道小学校」の設置に奔走した副官役を「維新」の橋下・松井が果たしてきたという事実だ。今ごろになって、橋下・松井らは「小学校の設置は近畿財務局の要請があったから認可した」などとほざいている(三月十三日)。だが、事実上の与党としての立ち位置にいて、ネオ・ファシスト権力の改憲総攻撃の側面援護をかってでている橋下・松井の「維新」は、「日本会議」にたむろするネオ・ファシストどもによる「瑞穂の國記念小學院」という名の「安倍晋三小学校」の設置に深くかかわってきたことは明らかだ。たとえ「国から相当圧力を受けた」などと彼らが被害者ヅラ≠おしだそうとしたとしても、このファシスト養成学校♀J設の道を切り開いた陰の主役こそ「維新」にほかならないのだ。
森友学園のための小学校設置基準の緩和
まず第一は、大阪府の私立小学校設置基準を森友学園のために緩和したことだ。
「維新」の橋下が府知事であった二〇一一年に、森友学園からの小学校開設の要望を受けた。橋下にかわって府知事となった「維新」代表の松井は、一二年四月に、大阪府の私立小学校設置基準を、突如、緩和した。それ以前は、借り入れがある幼稚園法人の小学校設置を、府当局はいっさい認めていなかった。この府の基準を、松井は「借金経営」のままで、小学校を新設することができるようにしたのだ。この基準緩和は議会での可決は必要がない。文字どおり知事・松井の専決で緩和され、二ヵ月後に施行された。
全国的には、子どもの減少のゆえに小学校の統廃合が課題になっている。こうした全国的趨勢とは逆ベクトルでの設置基準緩和によって、翌一三年に籠池は、「借金運営」の財務実態のままで国有地の取得要望を表明し、一四年十月には、「安倍晋三記念小学校」の設立認可申請書を提出することができたのである。
府知事・松井はこの緩和措置について、「沢山あった要望のひとつであり、なんら問題はない」などと開き直っている。だがこれはまったくの嘘。一二年の基準緩和以降これまで約五年間で、小学校の設置を申請したのは森友学園ただ一つであって、「たくさんあった」などという事実はない。設置基準の緩和は、明らかに籠池の小学校設置のためだけにおこなわれたのであって、首相・安倍の意を受けた橋下=松井が一肌脱ぎ、地元大阪での開設への道を切り開いたのだ。ネオ・ファシスト橋下は「僕が私学設置基準見直しの大号令をかけた」、「知事であった僕の責任でもある」「(開設は)評価されたはずだ」と「確信犯」よろしくツイッターで公言し居直っているではないか。
認可権者は府知事・松井だ
第二には、府知事の諮問機関である大阪府の私学審議会が、カネもなく土地もない森友学園がおこなった小学校新設認可申請に、本来ありえない「認可適当」の決定をくだした問題である。一四年十月に森友学園からの申請を受けた大阪府私立学校審議会は十二月の定例会でこの案件を審議している。そこでは財務状況に不安がある∞計画性がない∞思想教育のような部分がある%凵Xと懸念する声が続出し、継続審議=認可留保となった。にもかかわらず、一ヵ月後の一五年一月に「小學院」のためだけの臨時会が開かれ、「認可適当」という逆転劇が演じられた。
松井は「私学審議会の開催は審議会会長の判断であり、認可権限は教育長です」と表明して、府知事であった自分は何の関係もないかのように装っている。だがこれも真っ赤な嘘。大阪において、認可権限が教育長に移管されたのは、一六年四月からであって、設置基準緩和をおこなった一二年も、「認可適当」と審議会での逆転劇が演じられた一五年一月も、認可権者は知事・松井その人なのだ。
いま府知事・松井は、森友学園の土地不正購入、ゴミ処理のインチキ、異常な教育、ヘイト文書などがいっせいに表沙汰となったがゆえに、手のひらをかえして籠池をこきおろし、「維新」とみずからの関与を否定する言辞をふりまきつづけている。だが、「安倍晋三記念小学校」の大阪豊中市での開設のために安倍の右腕として奔走したのは、まぎれもなくネオ・ファシスト党「維新」なのだ。「教育無償化」を謳った「憲法改定」を全面におしだして安倍自民党に取り入り、改憲の突破口を切り開くその旗振り役を演じているのが、橋下=松井の「維新」にほかならない。
そもそも、橋下・松井の「維新」は「教育再生」を旗印とする安倍式教育改革と同一の理念をもつネオ・ファシストだ。府知事・松井が首相・安倍と「教育再生」で二人三脚を組む歴史的はじまりは、安倍が総裁になる以前の二〇一二年二月の「日本教育再生機構大阪」がおこなったシンポジウムである。これ以来、「愛国心教育」を徹底化し、お国のために命を捧げる軍国日本の臣民≠育成するモデル校として「日本会議」=森友学園に「安倍晋三記念小学校」をつくらせるべく、二人三脚で奔走してきたのが「維新」の橋下=松井なのだ。
全国に先駆けて「国旗国歌条例」を制定し、教職員組合をはじめとする公務員の労働運動と組合を破壊するための労組破壊三条例≠制定し自治体労働者と教育労働者へのすさまじい弾圧を強めてきた「維新」の橋下・松井。この輩が、国有地の不正売却に手を染めた安倍・財務省官僚と手を結び籠池とのドス黒い癒着を深めてきたことのすべてを隠蔽し、いまになって籠池に掛けていたハシゴをはずしての逃げ切り=トカゲの尻尾切り≠策すことなど、われわれは断じて許すことはできないのだ!
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