辺野古埋め立て着工阻止に起つ
2・6
「海上工事再開を許すな!」
陸・海で怒りの実力闘争
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学生・労働者の闘いによって工事車両は立ち往生
(2月6日、キャンプ・シュワブ工事用ゲート) |
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スクラム固く弾圧をはねかえす
(工事用ゲート) |
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大浦湾の海岸で海上作業に抗議するたたかう学生たち
(2月6日) |
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海保の弾圧に抗し進入防止用フロートを越え作業海域に突入
(2月8日、大浦湾) |
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「安保破棄! 全基地撤去!」 瀬嵩浜で闘う学生たち
(1月28日、沖縄) |
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キャンプシュワブ・ゲート前集会に参加し労働者・市民と連帯し闘う
(1・28) |
二月六日、沖縄県学連の琉球大、沖縄国際大のたたかう学生たちは、日米両政府による米海兵隊の辺野古新基地建設のための埋め立て着工を阻止するために、結集した二五〇人の労働者・市民とともに、米軍キャンプ・シュワブゲート前と海上での実力闘争に決起した。
許しがたいことに二月三〜四日に来日したトランプ政権の国防長官マティスは、日本の首相・安倍、防衛相・稲田と会談し、東・南シナ海で対米挑戦をエスカレートさせる中国に対抗するために、「日米同盟を強化」するとうたいあげた。この会談で「一にも辺野古、二にも辺野古」とマティスから新基地建設を急ぐよう尻を叩かれた安倍政権は、ただちに二月六日から辺野古の埋め立て工事に着手すると決定し、その最初の段階となる汚濁防止膜を設置するための巨大なコンクリート・ブロック(一一〜一四トン)を、二二八個も大浦湾に投下せんとしていたのだ。絶対に許すものか!
二五〇労働者・市民とともに闘う学生がゲート前で奮闘
朝七時三十分、たたかう学生たちは、県民会議が主催する早朝行動にあつまった労働者・市民とともに、海上の作業員や工事車両を米軍基地ゲートから中へいっさい入れないために、キャンプ・シュワブの全ゲート(三ヵ所)にピケット部隊を配置する戦闘態勢をとった。たたかう学生はゲート前で、「埋立着工反対」「米トランプ政権の大軍拡反対」「日米首脳会談反対」「日米安保の強化反対」と書いたプラカードをかかげ、闘いの方向性を鮮明にさし示す。八時、海上の作業員をのせた車両が、ゲートの前を何度も通り過ぎるものの、ゲートをかためている労・学・市民を前にして基地内に入ることができない。だが九時前に、市民から名護警察署の裏手に工事車両が結集しているとの一報が入る。
現場が一気に緊迫する。九時三十分、たたかう学生・労働者・市民がまち構えるなか、重機や砂利を満載した大型トラック・海上作業員をのせた十数台の車列が第二ゲートにむけてやってきた。「きたぞ!」「工事車両をとめろ!」第二ゲート前にいた労働者や市民が車道に飛びだし、断固として車列を止めはじめた。あわてた県警・機動隊ら二十名ほどが新ゲートから飛びだして坂を駆けくだり、工事車両に立ちはだかる労・学・市民を排除しようと襲いかかる。騒然となる第二ゲートからの搬入は無理と見た工事車両は坂をのぼって、工事用ゲートから資材を搬入しようと試みる。「弾圧反対! 埋め立て反対!」工事用ゲート前に座り込むたたかう学生・労働者・市民の怒声を浴びながらも、機動隊員は四〜五人がかりで襲いかかり、ごぼう抜きを開始した。しかし座り込み部隊も腕をくみ脚をからめ必死に抵抗する。一進一退の攻防が続くなか、機動隊は座り込みから引きはがした労働者・市民らを、再び座り込みに戻れないように、人壁をつくりその中に次々にとじこめていく。
これを見た労働者・市民が、工事用ゲートをめがけて、新ゲートから、第二ゲートから、続々と駆けつける。機動隊の壁にとじこめられていた労働者や市民も、たたかう学生の「弾圧反対!」「機動隊かえれ!」のシュプレヒコールに鼓舞され、機動隊をグイグイと押し返す。機動隊の壁が崩され、とじこめられていた労働者・市民が、次々に工事用ゲート前の座り込みに戻ってくる。十時三十分、ふたたび七十名近い労働者、市民、たたかう学生がゲート前を占拠した。工事車両も、先頭の大型トラックを労働者・市民らに止められ、坂の途中で完全に立ち往生となった。
機動隊の弾圧をはねのけ工事車両に立ちはだかる
だが、これに苦虫をかみつぶした沖縄県警は、おっとり刀で増援をよび、再びゲートを突破しようと試みた。十一時、増援された一〇〇名近い機動隊は、機動隊バスを三台ならべて隔離&ヌを増強し、工事車両搬入阻止闘争をくりひろげる労・学・市民を完全に排除する挙にでた。たたかう学生がシュプレヒコールをあげ、全体を鼓舞する。「弾圧反対! 埋め立て反対!」全体がこれに呼応して労働者・市民が機動隊の壁を押し返す。怒りを爆発させた労働者や市民は、機動隊バスをグラグラとゆさぶり、ひっくりかえさんばかりの勢いだ。たたかう学生を先頭にして労働者・市民は、機動隊の弾圧をはねかえしつつ、工事車両が搬入される十二時前まで、怒りの声をたたきつけてたたかいぬいた。
こうしたなかで、闘争現場の責任団体である日本共産党系の反対運動役員は、「機動隊の壁を突破したら逮捕される」と言って闘いに水をかけるという、醜悪な姿をさらけだしたのだ。たたかう学生は既成反対運動指導部による闘争抑圧を許さず、陸上において、労働者・市民らとともに、早朝から半日にわたって工事車両の搬入を阻止したのだ。
県民会議主催の総括集会後、琉球大、沖縄国際大のたたかう学生たちは、海上工事が強行されている大浦湾の砂浜に移動し、抗議集会をおこなった。たたかう学生たちは、眼前の大型掘削調査船やコンクリート・ブロックを満載したクレーン付き台船にむけ、怒りのシュプレヒコールをたたきつけるとともに、海上でたたかう抗議船団・カヌーチームにたいして、熱烈に連帯をよびかけたのだ。
海上で敢然と抗議行動
ゲート前の奮闘と連携して、海上行動チームは、工事再開いらい最大の結集をかちとり十六艇のカヌーと六隻の抗議船とで大浦湾に漕ぎだした。「絶対にトン・ブロックの投下を許さない」固い決意で、敢然と海上抗議行動をたたかったのだ。
十一時過ぎ、クレーン台船からブロックを移しはじめた。台船に最も近い弾薬庫下に結集した海上行動チームが、抗議船から作業を弾劾するアジテーションを始める。「新基地建設を絶対に許さない」「米軍の侵略戦争のための軍事拠点建設を許さない」辺野古の海に、憤怒に満ちた声が響きわたった。進入防止用のロープをはりめぐらせた特殊フロートを挟んで、弾圧の機をうかがう海上保安庁のボート十数艇と対峙しながら、海上行動チームは決然たる抗議行動をくりひろげたのである。
2・8 進入防止用フロートを突破し作業台船に肉迫
二月七日、許しがたいことに、安倍政権はトン・ブロックを大浦湾に投下した。海上行動チームは、二月八日、連日にわたり進入防止用フロートを突破し、作業台船に肉迫して敢然とたたかいぬいている。
瀬嵩の浜で学生抗議集会 1・28
一月二十八日、琉球大学と沖縄国際大学のたたかう学生たちは、米海兵隊の辺野古新基地建設を阻止するために、大浦湾に面した名護市瀬嵩の浜で学生抗議集会にたちあがった。
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