第2455号(2017年2月13日)の内容

<1面>
日米新軍事同盟強化を打ち砕け
辺野古新基地建設を阻止せよ
排外主義の濁流に抗し闘おう
<4〜5面>
「格差是正」の名による賃上げ闘争の放棄
「連合」17春闘方針批判
わが同盟の二〇一七春闘スローガン
<2面>
東芝が原発事業で大破産
<3面>
「マイナンバーカード」の普及拡大に狂奔する安倍政権
<6面>
Topics 「月100時間残業」にお墨付き!
安全対策を二の次にするJR九州経営陣と国交省
「日本会議」大阪支部代表が小学校開校
<7面>
「資本主義のもとでの人間発達」の妄想
―池上惇批判―
<8面>
万華鏡2017――情勢の断層を読む
◆「バカな壁」
◆武器は下半身ネタ
◆両論併記
◆電網依存社会
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

 「解放」最新号   

































  


日米新軍事同盟強化を打ち砕け

辺野古新基地建設を阻止せよ
排外主義の濁流に抗し闘おう

辺野古海上工事の強行弾劾!


「狂犬」来日――トランプ政権に忠誠を誓った安倍政権

「辺野古埋立工事を絶対に阻止するぞ!」
安倍政権が海上工事を強行した2月6日、沖縄の労・学・市民は朝からキャンプシュワブ工事用ゲートを封鎖、工事車両の進入を阻止した

 トランプ政権発足後はじめての閣僚の外遊として韓国につづいて日本にやって来た「マッド・ドッグ」こと米国防長官マティスを、安倍政権はトランプの名代として元首級のもてなしで迎えた(二月三、四日)。ブッシュ政権が強行したイラク侵略戦争において占領米軍にたいする抵抗闘争に起ちあがったファルージャの人民を無差別的に大量殺戮するせん滅戦を指揮した、イラクのムスリムにとって憎みてあまりある戦争犯罪人、それがこの男だ。
 マティスは笑みを浮かべつつも獲物を狙う冷酷な目つきで、三拝九拝する首相・安倍と防衛相・稲田を見下ろしながら、「尖閣諸島は(アメリカの日本にたいする『防衛義務』を定めた)安保条約第五条の適用範囲だ」と恩着せがましく表明した。「(米軍駐留経費の)分担について日本は他国が見習うべきお手本だ」などともちあげさえした。対中国・対北朝鮮の攻守同盟として日米新軍事同盟を強化するために日本に軍事的役割を拡大させる見返りとして、「在日米軍駐留経費を全額払わないのなら米軍を撤退させる」とトランプが口にしてきたことを是正≠キるかのような姿勢をしめしたのだ。安全保障分野にとどまらず、日米首脳会談(二月十日予定)にやってくる安倍に「貿易不均衡」是正策などの手土産をどっさりと用意させるためにも、マティスは撒き餌を投げ与えたのである。
 日米防衛相会談においてマティスは、「中国の南シナ海における挑戦的な行動」を「北朝鮮の核と弾道ミサイル開発」とともに「安全保障上の脅威」としてやり玉にあげた。中国を主敵として軍事的包囲網を形成・強化するために日本は役割を拡大せよと発破をかけたのだ。「出会う相手は誰であれ殺す準備をしていろ」を海兵隊員の心得とするマティスに見据えられ、すくみあがった稲田は、求められるがままに「日本は防衛力を質も量も強化し、役割の拡大をはかっていく」と誓約し媚態を見せた。
 「米日の南シナ海への関与強化」=対中国の臨戦態勢強化、辺野古の米海兵隊新基地の早期建設、金正恩政権がアメリカ本土を直接攻撃しうるICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を予告していることを口実にしての米日韓共同のMD(ミサイル防衛)システムの強化など――これらの合意を日米両政府は誇示した〔米韓国防相会談では在韓米軍へのTHAAD(高高度地域防衛)システムの年内配備を再確認〕。とりわけ辺野古新基地建設にかんしてマティスは、「選択肢は二つ、一に辺野古、二も辺野古だ」などと居丈高にほざいた。わが革命的・戦闘的な労働者・学生を先頭にして激烈にたたかいぬかれている沖縄の阻止闘争をなんとしても踏みつぶして新基地を「一日でも早く」完成させよ、と安倍政権におしこんだのだ。「狂犬」のひと吠えにせきたてられた安倍政権は、ただちに海上工事の強行的再開に踏みきり大型コンクリートブロックの投入作業に着手した(二月六日)。強権的弾圧の刃を労・学・市民にふりおろしながらの本体工事の開始を絶対に許すな!
 MDシステム強化にかんしても日米両政府は、日米共同開発を進めてきた次世代型迎撃ミサイルSM3ブロック2Aの初の海上発射実験を、マティス来日に合わせてハワイ沖で強行し、「標的の迎撃に成功した」と誇ってみせた(現地時間二月三日に実施、四日に防衛装備庁が発表)。
 安倍政権は、中国を主敵として(さらには対IS絶滅戦への日本の参戦をも展望して)日米グローバル侵略戦争同盟を飛躍的に強化する国家意志をトランプ政権と確認するや、即座に実行にはしっている。トランプ政権がTPPからの「永久離脱」を大統領令で決定したり「日本は為替操作をしている」と無理押し的に非難したりしていることには周章狼狽しながらも、安倍政権はあくまでもトランプ政権にすがりつく道を選び忠誠を誓ったのである。トランプ政権が布告した中東・アフリカ七ヵ国からの入国禁止・すべての国からの難民の受け入れ停止の大統領令にたいして全世界の人民のみならず各国権力者さえもが抗議の声をあげている真っ只中で、この問題についてはおくびにもだすことなく、だ。
 「日本は他国の手本」とマティスが言明したことへの謝礼として、かつ日米首脳会談でつつがなく「日米同盟の深化」を謳い「ドナルド・シンゾーの個人的関係」をむすんでもらうための貢ぎ物として、安倍政権は「日米成長雇用イニシアチブ」なるものを献上しようとしている。アメリカ国内のインフラ整備に十年間で一五〇〇億ドルもの資金を日本から供給し六五万人の雇用を創出することをはじめとして「四五〇〇億ドル規模の市場を創出し七〇万人の雇用をうみだす」ことを約束しようとしているのだ。日本の労働者・人民の年金資金を対米インフラ投資に活用することすらたくらんでいる(安倍は否定してみせているが、GPIF理事長は「あり得る」と認めている)。大盤振る舞いをもってトランプのご機嫌をとると同時に、アメリカ「高速鉄道プロジェクト」でのリニア新幹線の採用をうながすという、虫のいい一石二鳥を狙っているのだ。

 アジア太平洋で激突する米・日―中

 トランプが脅える「プーチンゲート」

入国禁止大統領令――ムスリム排斥を煽るトランプ

 ネオ・ファシズムに抗する階級的連帯を

 ムスリムのみならず同盟諸国政府(日本を除く)からも、マケインら共和党主流派からさえも、入国禁止の大統領令の撤回を求める声が噴出しているにもかかわらず、これを傲然とはねのけて、トランプは「アメリカはより安全になった」などと胸を張っている。抵抗した司法省長官代理を即座にクビにし、ワシントン州連邦地裁の「差し止め」決定にたいしては即時抗告し、国務省職員にたいしては「命令に従うか、さもなくば辞めよ」と恫喝している。アメリカの労働者・人民の相当数がトランプの移民・難民入国制限措置を「支持」している(ロイターの世論調査では四九%、CNNで四七%)ことを背景にして。貧窮と失職に怒れる白人労働者たちの少なからぬ部分が、痛苦にも排外主義を煽動するネオ・ファシスト政権を支える基盤と化してしまっているといわなければならない。全米で約一二五〇万人の労組員を擁するAFL‐CIO(アメリカ労働総同盟産別会議)の既成指導部が「アメリカ人第一の雇用」「製造業の雇用拡大」というトランプの甘言にからめとられ、「マニファクチュア・ジョブス・イニシアチブ(製造業雇用促進会)」なる政・使・労の会議のメンバーとしてGEやUSスチールなどの大独占資本家どもと肩を並べて欣喜雀躍しているという腐敗を露わにしていることのゆえに、だ。
 「移民の国」を表看板としてきたアメリカは、トランプが発した中東・アフリカ七ヵ国出身者と難民の入国禁止およびメキシコ国境への壁建設を命じた大統領令を号砲として、いまや見る影も無く引き裂かれ真っ二つに分断されている。全世界を覆いつくそうとしている宗教的・民族的な排外主義の津波の震源になってさえいる。トランプが煽りたてている反イスラム・反移民の排外主義がこれほどまでにやすやすとアメリカ社会に浸透してしまっているという現実――これこそは、アメリカ製造業独占体のグローバル競争における敗退と工場の海外移転=「産業空洞化」を物質的基礎として失業・貧窮に突き落とされた白人労働者(中間層)の鬱積した不満・反発が、「不法移民」の労働者にたいする排外主義的な怒りと人種的・民族的・宗教的な差別意識の増幅へと、大富豪の詐欺師によって誘導された結果なのだ。こうした排外主義の拡がりの根底は、資本主義的階級分裂に決定されたところの極度の所得格差と労働者階級内の階層分化も著しい階級社会の矛盾なのである。トランプ政権は、アメリカ社会の階級的矛盾を「自由・人権・民主主義」の金看板でおしかくそうとすらせず、怒れる白人労働者を、外敵≠ニして描きだした移民・難民・ムスリムにぶつけて排外主義的に統合してゆこうとしているのだ。
 アメリカ資本主義の最末期を象徴しているともいえるこのネオ・ファシズムの濁流を打ち破るために、アメリカ労働者の内部に階級的連帯を覚醒させるとともに国際的な労働者階級の団結を創造するのでなければならない。スターリン主義ソ連邦の自己崩壊によって全世界を覆いつくした階級的観点の喪失にもとづく脱イデオロギー化状況を根底から覆し、衰滅せるプロレタリア階級闘争の全世界的蘇生をかちとるのでなければならない。

 さし迫る中東大戦乱の危機

国家エゴイズムの相互衝突を階級的団結で突破せよ!

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「格差是正」の名による賃上げ闘争の放棄

  
――「連合」一七春闘方針批判


T 政府・独占資本家と国難突破≠唱和する「連合」指導部

 二〇一七年春闘の開幕を宣言した二月二日の労使トップ会談において、経団連会長・榊原と「連合」会長・神津は、保護貿易主義的政策を叫ぶトランプ新政権の登場について「懸念と期待が交錯している」(榊原)、「予断を許さないのは事実」(神津)と唱和してみせた。
 「アメリカ・ファースト」を絶叫し、「グローバリズム反対」を唱えるトランプは、アメリカ大統領就任直後から、「NAFTA再交渉」「TPP永久離脱」の大統領令に次々と署名した。「日本との自動車貿易は不公平だ」とこぶしをふりあげ、日本政府に米日二国間貿易協定の交渉開始を突きつけ、日銀の金融緩和政策にたいしても「円安誘導策だ」と非難した。日銀の「異次元金融緩和策」とTPP参加をアベノミクスの柱にすえてきた安倍政権は困惑しうろたえている。メキシコに対米輸出拠点を築き、TPP発効をテコとして対米・対アジア輸出を増やす算段をたてていた自動車をはじめとする製造業の独占資本家どもは経営戦略の練り直しを迫られている。「三年続いた賃上げの勢いを今年も継続していく」という榊原の言辞とは裏腹に、この何が起きるかわからない危機的状況のもとで賃上げなど二の次だ!≠ニほざきながら今春闘に臨んでいるのが、製造業をはじめとする独占資本家どもなのだ。
 こうした政府・独占資本家の危機感を共有し、彼らとともに「自由貿易の重要性」を叫びつつ、「マクロ経済の活力をとり戻す」ための「月例賃金の引き上げ」を弱々しく求めているのが、「連合」指導部だ。今一七春闘は、トランプ政権発足によって激動する現代世界のなかでの国難≠政労使一体で突破することの唱和をもって開始されたのだ。
 二〇一二年の第二次安倍政権発足いらい政労会見を拒絶され、一五年夏からは政労使会議も拒否されてきた「連合」指導部は、神津が「働き方改革実現会議」に招かれたことに欣喜雀躍し、政府・自民党にたいして政策・制度にかんする要請をくりかえしている。また、安倍政権にむけては「働き方改革」に唱和したり「憲法はしっかり議論すべきだ」(神津)とエールを送ったりしている(二〇一七年版『連合白書』でも、安倍政権をなにひとつ批判していない)。彼ら労働貴族は、民進党が政権をとるのは当面望めないとふんで、みずからの求める産業政策などを実現するために政府・自民党にすり寄ろうとしているのだ。共産党を含む「四野党共闘」にしがみついている民進党への不満を高じさせている神津は、蓮舫執行部を牽制するためにも政府・自民党にたいする「是々非々の協力」の姿勢を見せつけている。労働貴族は、改憲のために支持基盤を拡げることを狙っている安倍政権・自民党の術策にのせられているのだ。
 神津指導部は、「民共連携はありえない」とことあるごとに叫び、「連合が共産党と選挙戦において連携することはありえない」ことを決定した(昨年十二月二十二日)。アメリカのサンダース現象≠フように、日本においても格差と貧困の広がりを背景にして底辺層の労働者・人民の不満が既存の労使関係の「安定」を脅やかしかねないと警戒し、「雇用と生活の安定と底上げをはじめ、持続的で包摂的な社会づくりに向けた責任ある政策を示し、実行すること」(神津、十一月二十五日)を安倍政権に求めている。彼ら労働貴族は、民進党が日共に引きずられて「大きく左旋回すること」(神津)を危惧しているだけではない。なによりも彼らは、「連合」傘下労組の職場深部に根を張っているわが革マル派が伸張することに恐怖し危機感を高じさせているのだ。
 「連合」指導部は、今一七春闘では、「『底上げ・底支え』『格差是正』でクラシノソコアゲを実現しよう! 長時間労働撲滅でハッピーライフの実現を!」というスローガンを掲げ、「底上げ」と「長時間労働の是正」に重点をおくとアピールしている。だが実際に、「連合」傘下諸労組の労働貴族が職場でおこなっていることは、組合員を欺すために、いかに「賃上げ」の体裁をとった妥結をおこなうかをめぐっての談合であり、経営者とともに自企業の生き残りと発展のために「付加価値創造」「生産性向上」に組合員を駆りたてるための労使協議なのだ。

U 「経済の自律的成長」のための「賃上げ」方針

V 「底上げ春闘」方針の反労働者性

 A 「底上げ」の名による超低額要求への抑え込み
   賃金格差を是認する個別賃金要求方式
 B イノベーションのための「人への投資」要求
   賃労働者の搾取の隠蔽
 C 安倍式「働き方改革」への呼応
   「同一労働同一賃金」要求のマヤカシ
   「長時間労働の是正」方針の欺瞞
 D 改憲攻撃に棹さす労働貴族を弾劾せよ!

 安倍政権・自民党は、日米グローバル戦争同盟の強化のために辺野古新基地建設に突進しつつ、ついに憲法審査会において改憲の焦点を絞りこみ改定内容をめぐる論議をはじめようとしている。この画歴史的な攻撃が仕掛けられているときに、「連合」会長・神津は、「憲法はしっかりと論議すべきだ。参院選で改憲勢力が発議に必要な三分の二を占めた中で、一切議論しないという方がおかしいだろう」(『産経新聞』二〇一六年十月二十七日付)と言い放った。
 すでに「改憲論議是認」方針をうちだしている「連合」指導部内の右派労働貴族は、「改憲反対」の運動にとりくんでいる日教組・自治労などにたいして陰に陽に圧力をかけている。「自衛隊合憲・安保堅持」を政治路線としている「連合」指導部を牛耳る彼ら右派労働貴族(とりわけUAゼンセン指導部)は、憲法第九条の改定について認めるべきだと考えているのだ。現に彼らは、憲法第九条を事実上否定した戦争法についても、安倍政権の強引な政治手法を批判し「慎重な議論」を求めただけで、それじたいに反対したわけではなかった。
 労働貴族は、安倍政権が改憲を成し遂げるためにも自民党の支持基盤を拡げることを狙って、経団連にたいして「賃上げ」を要請したり「働き方改革」の名において「長時間労働の是正」や「同一労働同一賃金の実現」を号令したりするなど、「働くものの味方」面をしていることにたいして警戒心のかけらもない。それどころか、すでにみたように、みずからの政策制度要求の一部が認められたものとみなして「働き方改革」を評価し、わずかな補強と修正を求めているにすぎない。そうすることによって彼らは、安倍政権が労働者・人民をからめとることに手を貸しているのだ。
 以上のような「連合」の春闘方針の反労働者性は、「連合」指導部が「国難突破」のために政・労・使が一致協力するという政労使協議路線をとっていることに決定されている。
 われわれは、こうした「連合」指導部による闘争歪曲をのりこえ、一七春闘の戦闘的高揚のために奮闘しなければならない。大企業と中小企業、正規雇用と非正規雇用、民間と公務員などの労働者間の分断を許さず、階級的団結の力で大幅一律賃上げをかちとれ! 安倍式「働き方改革」の欺瞞性を暴きだし、労働諸法制の大改悪を阻止しよう! 憲法改悪と日米グローバル戦争同盟の強化を打ち砕け! 米・中の核軍事力増強競争反対!
 跳梁するネオ・ファシズムを全世界の労働者・人民の階級的団結で打ち砕こう!

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わが同盟の二〇一七春闘スローガン

一七春闘勝利! 安倍ネオ・ファシスト政権の憲法改悪と貧困強制を打ち砕こう!

T 労働者間の分断を許さず、階級的団結の力で大幅一律賃上げをかちとろう!
 ◇中小企業労働者や非正規雇用労働者の賃金・労働条件の抜本的改善をかちとれ!
 ◇労働者を過労死に追いこむ超長時間労働の強制を許すな!
 ◇大リストラ・首切り攻撃粉砕!
 ◇「仕事・役割・貢献度」の名による人事・賃金制度の大改悪を許すな!
 ◇公務員労働者の大量人員削減・賃金切り下げ反対!
 「格差是正」の名において超低額要求に抑え込む「連合」式春闘をのりこえ闘おう!
 「社会的賃金闘争」と称して選挙カンパニアに埋没する「全労連」日共系指導部を許すな!
U 安倍式「働き方改革」の欺瞞性を暴き出せ! 労働諸法制の大改悪阻止!
 ◇「同一労働同一賃金」や「長時間労働是正」を看板とした生産性向上促進策を許すな!
 ◇八時間労働制の実質的撤廃を阻止せよ! 解雇の自由化を許すな!
 ◇弱者切り捨ての社会保障制度大改悪を許すな!
V 日米グローバル戦争同盟の強化を許すな! 辺野古新基地建設阻止!
 ◇オスプレイを日本全土から撤去せよ!
 ◇侵略戦争法撤廃! 南スーダン派兵反対! 安保破棄めざして闘おう!
 ◇原発再稼働反対! 武器輸出反対!
W 憲法改悪阻止! 日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化を許すな!
 ◇労組破壊を許すな! 共謀罪の新設粉砕!
 ◇教育のネオ・ファシズム的再編反対!

<反ファシズム統一戦線>を構築し、改憲・軍事強国化に突進する安倍ネオ・ファシスト政権を打倒せよ!

跳梁するネオ・ファシズムを全世界労働者・人民の階級的団結で打ち砕け!

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「マイナンバーカード」の普及拡大に狂奔する安倍政権

国民総監視・総管理体制強化を許すな

 安倍政権は、昨二〇一六年一月に「マイナンバー(共通番号)」制度の本格的な運用を強行し、全国の自治体において、「マイナンバーカード(個人番号カード)」の交付を開始した(註1)。だが一年を経過した今日においても、「マイナンバーカード」の交付枚数は、約九七一万枚(昨年十二月九日)にとどまっている(申請数は一二二五万件)。二〇一九年三月までに八七〇〇万枚を交付することを目標に掲げ、「二〇一六年度中に三〇〇〇万枚の交付」を見込んで予算までつけていた政府の目論見は完全に頓挫したのだ。
 労働者・人民の一切の「個人情報」を国家が一元的に管理するための国民総背番号制=Aこれを構築すべくマイナンバー制度の運用を強行した安倍政権は、「マイナンバーカード」の普及が低迷していることに焦りをつのらせている。今この政権は、「マイナンバーカード」の利便性なるものを宣伝し、あの手この手の普及策に狂奔している。同時に「マイナンバーカード」の利用分野を拡大することに突進している。まさに、このカードを所持していなければ労働者・人民が社会生活を送ることができなくなるようにすることを狙っているのである。

以下見出し
企業や自治体を動員、東京五輪も利用しての普及策

トラブル頻発――不信感を募らせる労働者・人民


ネオ・ファシズム支配体制強化のためのマイナンバー制度に反対しよう

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