第2411号(2016年3月28日)の内容

<1面>
JCM大手の低額妥結弾劾!
 労働貴族の大裏切りに抗して中小春闘の高揚をかちとれ!
<4面>
「和解」を煙幕とした安倍政権の辺野古埋め立て強行を粉砕せよ
<5面>
安倍政権による憲法改悪を絶対に阻止せよ!
<2面>
春闘総決起集会で闘う労働者が奮闘
 3・6「連合愛知」/3・4「連合大阪」
<3面>
憲法改悪阻止を掲げて出版16春闘を闘おう!
<6面>
Topics 米ノーベル賞学者を利用した愚劣な「消費税増税延期」策
保育所待機児童が急増
 安倍政権の子育て不支援″を許すな
民間船員「徴用」を阻止しよう
<7面>
小松 空自・米海兵隊が合同演習
三沢 米軍F16がシリア空爆に出撃
◎対ISの「思想戦」を呼号するオバマ政権
◎防衛省「競争的資金制度」
<8面>
万華鏡2016――情勢の断層を読む
◆デマゴーグ王
◆ナチスの手口
◆「姨捨山」のススメ
◆「民共勢力との戦い」
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

 「解放」最新号




































  


JCM大手の低額妥結弾劾!

 労働貴族の大裏切りに抗して中小春闘の高揚をかちとれ!

3・21米兵の女性暴行糾弾・全米軍基地撤去! 2500人が抗議
(キャンプ・シュワブゲート前)

 JCメタルの集中回答日たる三月十六日、自動車・電機などの大企業経営者どもは、労組のわずか三〇〇〇円の賃上げ要求額にたいして軒並み一五〇〇円以下という低額回答をしめし、これを労働貴族は唯々諾々と受け入れた。経団連会長・榊原は「年収ベースでは相当な賃上げ」と低額回答を開き直っている。ふざけるな! 労働者を強搾取することによって史上最高の営業利益二兆八〇〇〇億円をむさぼっているのがトヨタ自動車であり、三五〇兆円超の内部留保を積み上げているのが大企業ではないか。
 「連合」会長・神津は言った。「物価上昇率がほぼゼロのなかで一五〇〇円を中心にした水準を引き出せたのはこれまでになかった」と。寝ぼけたことを言うな! 二年前の消費税増税から物価が三・五%も上昇しているにもかかわらず、その分を回復≠キることさえできない低額妥結を三年連続でくりかえしたのが、JCメタルの労働貴族ではないか。そもそも、要求を「二%程度」という「連合」の基準さえ無視して三〇〇〇円(一%以下)という低額・低率に抑え、その半額にも満たない回答が出たら瞬時に妥結するとは! これは、まさに出来レースではないか。
 彼ら労働貴族は、言うにこと欠いて「これからが本番」「中堅中小への波及を」などとほざいている。だが、この大企業労使の低額妥結を口実にして、中小企業経営者の多くがさらに低額の回答をしてくることは火を見るよりも明らかなのだ。この大企業労使共謀の超低額妥結は、中小労組の闘いに困難を強いる犯罪にほかならない。「企業はベア疲れだ」(電機連合委員長・有野)などと経営者を擁護することをもって低額回答=妥結の道を掃き清めた労働貴族を断じて許すな!
 アベノミクスの大破綻にうち震えている安倍政権もまた、「官製春闘失速」「アベノミクス失敗」という声をかき消すために、「賃上げの流れが続いている」などと独占資本家・労働貴族とともに強弁している。警戒せよ! 労働者の実質賃金はどんどん下がっているにもかかわらず、安倍政権は、「三年連続の賃上げ」なるものを「アベノミクスの成果だ」とおしだしつつ、衆参同日選に突入する構えなのだ。安倍は、改憲発議に必要な三分の二以上の議席をなんとしても確保するために、「消費税再増税延期」なる見えすいた人気とり策をもちらつかせはじめたのだ。
 たたかう労働者諸君! とりわけ中小企業で苦闘する労働者諸君! JCメタル大手労働貴族の低額妥結を弾劾せよ! 賃上げ自制を強いる「連合」労働貴族と「社会的賃金闘争」の名において対政府要求の宣伝に埋没する「全労連」指導部を許すな。大幅一律賃上げと非正規雇用労働者の処遇の抜本的改善をかちとるために、一六春闘のさらなる戦闘的高揚をめざして奮闘しよう。アベノミクス政策の反人民性を今こそ暴露せよ! 憲法と労働法制の大改悪に猪突猛進する安倍ネオ・ファシスト政権の打倒へ突きすすめ!

(以下、見出し)

政労使一体の「三年連続の賃上げ」宣伝の欺瞞を暴け

  「人件費抑制」に狂奔した独占ブルジョア

  アベノミクス破綻ののりきり策=「増税延期」

中小・非正規労働者の賃上げを抑圧する労働貴族を許すな

  「連合」式「中小・地場組合支援」方針の欺瞞

すべての労働者は大幅一律賃上げ獲得のために闘おう

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「和解」を煙幕とした安倍政権の辺野古埋め立て強行を粉砕せよ

改憲に突進する安倍政権を打倒せよ


 沖縄県委員会

キャンプ・シュワブ所属米兵による女性暴行を糾弾し「全米軍基地撤去!」の怒りの拳を米軍車両に叩きつける(3・21、キャンプ・シュワブ第一ゲート前)

 米軍辺野古新基地建設を阻止するわが労働者・学生・人民の闘いは、いよいよ重大な局面にさしかかっている。三月四日に、安倍政権は、沖縄県知事・翁長による「辺野古沿岸部埋め立て承認取り消し」決定の無効化を求めた代執行訴訟において、福岡高裁那覇支部が提示した「和解案」を受け入れ、埋め立て工事の「一時中止」を表明した。「(沖縄県と)円満解決に向けて話し合いたい」などと甘言を弄しながら。
 だが同時に、「受け入れ」を表明した記者会見そのものにおいて安倍は、「辺野古が唯一の選択肢という考えになんら変わりはない」などと、あくまでも辺野古への新基地建設をすすめる意志を傲然としめした。「和解」からわずか三日後の三月七日には、国土交通相が沖縄県当局にたいして「埋め立て承認の取り消し」への「是正指示」を発した。早期の埋め立て着工に向けて新たな法的手続きをただちに開始したのだ。何が「円満解決に向けて」の「和解」だ、ふざけるな!
 六月の沖縄県議選、七月の参議院選挙を目前にひかえて、安倍政権は、選挙の争点≠辺野古新基地建設問題から逸らすことに躍起になっているのだ。いままさに、キャンプシュワブ・ゲート前での闘争を連日連夜にわたって敢行している労働者・学生・人民をはじめとして、沖縄人民の反基地闘争の炎はますます燃えさかっている。全沖縄人民の怒りのマグマをなんとしても鎮静化≠キるためにこそ、安倍政権は、「和解案受け入れ」=「工事の一時中止」などというポーズを当面はことさらにおしだしているのである。
 警戒せよ! 衆参同日選をも策している安倍は、選挙後にも新基地建設工事再開に着手するのみならず、憲法の大改悪に突進する腹を固めているのだ。辺野古新基地建設反対運動の圧殺・破壊をこそ企んでいる安倍ネオ・ファシスト政権にたいして、今こそすべての労働者・人民は、反戦・反安保闘争の爆発をもって反撃するのでなければならない。
 まさにドス黒い政治的企みをこめた安倍政権によるこの「和解」の演出。だが、これを、能天気にも「オール沖縄が安倍政権の強硬路線を破綻に追いこんだ」(志位)などと天までもちあげ、「反安保」を抜きにして翁長県当局の尻押しにいそしんでいるのが日共・不破=志位指導部だ。こうした対応は、反対運動にたちあがった労働者・人民を安倍政権の策略のまえに武装解除する許しがたいものなのだ。
 全国の労働者・学生諸君! われわれは既成指導部翼下の「反安保」抜きの基地建設反対運動をいまこそ果敢にのりこえ、辺野古新基地建設を阻止する反戦・反安保の闘いを強力に推進しようではないか。十三日未明に引き起こされたキャンプ・シュワブ所属の米兵による女性暴行事件を弾劾せよ! 今こそ<全米軍基地撤去・安保破棄>をめざして、たたかう戦列を幾重にも強化し拡大しようではないか。

(以下、見出し)

辺野古闘争破壊を企む政府の代執行訴訟「和解受け入れ」


対中軍事包囲網の形成に狂奔する日米両権力者


改憲・グローバル戦争同盟構築へ突進する安倍政権


  「反安保」なき基地反対運動に抗して闘う革命的左翼

<反安保>の旗高く辺野古闘争を強力に推進せよ!

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安倍政権による憲法改悪を絶対に阻止せよ!

以下、見出し

改憲総攻撃への突進

日米グローバル侵略戦争同盟の構築・強化

日共系の「立憲主義守れ」運動をのりこえ闘おう!

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「憲法改悪阻止」を掲げて出版一六春闘を闘おう!

 ネオ・ファシスト安倍政権は、アメリカとともに全世界で戦争を遂行するグローバル戦争同盟の構築・強化をすすめつつ、「戦後レジームからの脱却」の総仕上げと位置づける憲法改悪に突進しはじめた。改憲発議に必要な三分の二以上の議席を獲得するためにこの政権は、七月参院選もしくは衆参ダブル選挙にむけて猛突進を始めている。
 独占資本家どもはいま、世界的同時不況の進行とアベノミクスの大パンクのもとで「潮目が変わった」と叫びたて、トヨタの「一五〇〇円」をはじめとする昨年の半額以下の「賃上げ回答」をおこない、労働者の賃上げ闘争を抑えこもうとしている。彼らは同時に、いたるところで大リストラ・首切りや賃金制度改悪に狂奔している。そして安倍政権は、増税・社会保障削減・労働法制改悪などの労働者にたいする総攻撃にうってでている。だが、これらの攻撃をことごとく受容してきたのが、「連合」をはじめとする労働貴族どもであり、労働組合としての大衆的反撃を放棄し選挙向けの集票運動にうつつをぬかしているのが、「全労連」の日共系指導部なのだ。
 マスコミ・出版戦線の革命的・戦闘的労働者たちは、大手諸労組指導部の低額妥結を弾劾し、大幅で一律の賃金引き上げを勝ちとるために最後まで奮闘しよう。既成労働運動指導部の闘争歪曲をのりこえ、ネオ・ファシスト安倍政権と独占資本家どもの総攻撃――貧困と戦争の強制を打ち砕くために、一六春闘を戦闘的に創造しよう。

以下見出し

一 「出版危機」の下で強まる労働者への犠牲転嫁
     危機に立つ出版労連運動

 「産業新生のための春闘」方針の無力性

三 大幅一律賃上げ獲得・改憲阻止のために闘おう!

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