第2401号(2016年1月18日)の内容

<1〜3面>
憲法改悪阻止の巨大な闘争を!
 大戦勃発を阻止する国際的反戦闘争をまきおこせ!
  中央学生組織委員会
<4〜5面>
中洋イスラム圏を発火点とする大戦勃発の危機
<6〜7面>
年頭の決意
 関西/北海道/東海
 自治体/情報通信/化学/社会事業/マスコミ
<8面>
16春闘勝利! 2・7労働者怒りの総決起集会に結集しよう
「辺野古新基地建設阻止!」
 琉大・沖国大生がデモに起つ 12・5 那覇
「もんじゅを廃棄せよ!」
 労・学・市民1200が決起 12・5 福井
週間日誌は5面に掲載

 「解放」最新号























  


憲法改悪阻止の巨大な闘争を!

 大戦勃発を阻止する国際的反戦闘争をまきおこせ!

北朝鮮の反人民的な核実験弾劾

       中央学生組織委員会



辺野古新基地本体着工に労働者・学生・市民の怒りが爆発
(15年10月29日、キャンプシュワブ・ゲート前)
首相官邸に向かって進撃する全学連と反戦青年委
 ――15年10・18労学統一行動 (溜池交差点付近)

 全世界の学生・労働者・人民に訴える!
 二〇一六年を迎えた二十一世紀現代世界は、ユーラシア大陸の東と西における大戦勃発の危機の高まりと世界各地での動乱の激発とによって、その激動の幕が切って落とされた。北朝鮮の金正恩政権による電撃的な核実験の強行、イスラム教スンナ派の総本山でありアラブ世界の雄を任じるサウジアラビアと、シーア派大国・イランとの一触即発の危機――これら年頭に惹起した二つの事態は、ともに世界的大戦への導火線に火を放つものにほかならない。
 この重大な危機を前にして、わが同盟・中央学生組織委員会は、日本の、そして全世界の学生・労働者・人民に、大戦勃発を阻止する国際的反戦闘争にただちに起ちあがることを呼びかける。
 北朝鮮の金正恩政権による反人民的な核実験の強行(一月六日)によって、この北朝鮮と臨戦態勢に突入したアメリカ・韓国・日本との軍事的な対立が緊迫の度を一挙に高めている。そればかりではない。北朝鮮による核兵器開発・核実験は、習近平の中国を軍事的に抑えこむためのオバマ政権による日本帝国主義の安倍政権および韓国の朴政権をもまきこんだ米・日・韓の三角軍事同盟を再構築する策動を促進する決定的なインパクトとなっている。他方、北朝鮮の核実験を口実にMDシステムの配備を中軸とする米・日・韓の対中国軍事包囲網が構築されることへの警戒感を強めている中国・習近平政権は、南シナ海に建設した海上軍事施設への航空機の離発着訓練の強行や、中国の核戦力を司る「ロケット軍」の新設などの軍機構改革をおしすすめ、そうすることによって中国国家の核軍事力の増強を内外に誇示することに躍起となっている。まさしく今、北朝鮮の核実験強行を転回点として、米・日と中国との政治的・軍事的緊張が新たな次元で激化し、東アジアにおける大戦勃発の危機が高まっているのだ。
 中東では、シリアとイラクの内戦においてアメリカ帝国主義の歴史的というべき「力の喪失」が露わとなり、その反面で、イランとともにアサド政権を軍事的に支援するプーチン・ロシアがシリア内戦において主導権を掌握するにいたった。こうしたシリア情勢の急転回のもとで、ペルシアのシーア派大国イランと、イスラムの二大聖地を抱えるスンナ派の総本山でありアラブの盟主を自任するサウジアラビアとの国家的対立が、サウジ権力者によるシーア派指導者の処刑と在イランのサウジ大使館への放火事件を契機として一挙に激化している。シリア、そしてイエメン内戦において代理戦争をくりひろげてきたイランとサウジの両国が直接的に軍事衝突しかねない危機さえ高まっているのだ。現にサウジは、イエメンのシーア派の反政府勢力フーシの拠点とみなした在イエメン・イラン大使館を標的にして空爆をおこなうという挙にでた(一月七日)。まさにそれは、核開発問題をめぐる米・欧諸国による制裁の解除を強大国への飛躍の跳躍台たらしめようとしているシーア派大国イランと、このイランに宗派的・民族的敵愾心をたぎらせているサウジを筆頭とするスンナ派のアラブ諸国権力者との、シリア、イエメン、さらには中洋世界を舞台とした全面的激突=新たな中東戦争へと発展転化する危機をいやがうえにも高めているのだ。
 戦乱の火が噴きあがり硝煙がたなびく現代世界のまっただなかで、日米新軍事同盟の首輪をはめられた日本帝国主義の安倍ネオ・ファシスト政権もまた、没落するアメリカ帝国主義を軍事的に補完する軍事強国・日本へと雄飛する野望をたぎらせている。参戦願望を日増しに募らせているこのネオ・ファシスト政権は、ついに宿願である憲法大改悪のための総攻撃にふみだしている。日米新ガイドラインの策定、侵略戦争法の強権的な制定をつうじてアメリカ帝国主義とともに日米新軍事同盟=グローバル戦争同盟の構築に狂奔してきた安倍政権は、議会における与党の数の力にまかせた強権とファシスト的な大衆操作と国家権力の暴力とによって、「戦争放棄」を謳った日本国憲法第九条を最後的に破棄し、侵略戦争と暗黒支配への道をきりひらこうとしているのだ。
 大戦勃発の危機が迫り来るこの歴史を画する局面に際して、そしてまた安倍政権が憲法大改悪という一大攻撃にふみだした重大な局面に際して、われわれは、反スターリニズム革命的左翼の矜持にかけて、日本の労働者階級・学生・人民にたいして渾身の力を込めて訴える!
 北朝鮮の金正恩政権がネポチズム支配体制を護持するために強行した反人民的な核実験を満腔の怒りを込めて弾劾せよ! 同時に日・米・韓による対北朝鮮の臨戦態勢の構築にも断固として反対しよう! 安倍ネオ・ファシスト政権による憲法大改悪の一大攻撃を木っ端微塵にうち砕く巨大な闘いを巻き起こせ!
 日米新軍事同盟=日米グローバル戦争同盟の構築に反対するとともに、中国の核軍事力の増強にも断固として反対する革命的反戦闘争を、<反安保>も<反ファシズム>も投げ捨てた日共系の平和運動をのりこえ、大きく創造しようではないか。われわれは、東アジアにおける大戦勃発の危機を突破する革命的反戦闘争の前進を絶対にきりひらくのでなければならない。
 そして同時に、サウジアラビアとイランの激突によって中洋世界で高まる大戦勃発の危機を突破する国際的反戦闘争の火柱を噴きあげよ!「ISせん滅の対テロ戦」の名において、米・仏・英の帝国主義諸国およびロシアによる国家エゴイズムをむきだしにしたシリア空爆、ムスリム人民のジェノサイドに断固反対する反戦闘争の爆発をかちとれ! われわれは、シリア空爆作戦に参戦している帝国主義諸国およびロシアにおいてシリア空爆に反対してたたかう労働者・学生・人民と連帯してたたかおうではないか。
 同時にわれわれは、ムスリム人民に呼びかけるのでなければならない。サウジ、イランの権力者によるシリア、イエメンへの軍事介入に断固反対せよ! すべてのムスリムは、テロリズム戦術をとるIS(イスラム国)指導部の錯誤をのりこえ、宗派・民族の違いを超えて、イスラミック・インター‐ナショナリズムにもとづいて米・仏・英の帝国主義諸国、そしてロシアによるシリア軍事介入をうち砕く闘いをおしすすめよ!
 新たな大戦勃発の危機を前にして、われわれは、全世界各国の労働者・人民に、プロレタリア国際主義にもとづく反戦闘争の国際的な創造こそが、大戦勃発の危機を突破することのできる唯一の道であることを、声を大にして訴えようではないか!

 すべての学生・労働者の諸君!
 今こそ、闘いのときだ。腐敗を極める日共指導下の既成平和運動をのりこえ、憲法改悪阻止・辺野古新基地建設阻止の闘いを「日米グローバル戦争同盟の構築反対」「ファシズム反対」の旗幟を鮮明にしておしすすめ、闘いの巨大な爆発をかちとるために奮闘しようではないか。反ファシズム統一戦線を構築し、もって改憲・軍事同盟強化に突進する安倍政権を打ち倒せ! 全国の学園・職場から、決意も固く、1・24労働者・学生反戦統一行動に総決起せよ!

以下、見出し

一、改憲総攻撃・日米新軍事同盟の強化に狂奔する安倍政権

二、大戦勃発の危機が高まる現代世界
 A 戦雲急を告げる東アジア・中東
  北朝鮮の核実験強行と米・日・韓の対北臨戦態勢の構築
  中洋の覇者の座をかけたサウジとイランの激突

 B 没落するアメリカと中国・ロシアとの角逐
  対テロ戦と対中包囲網形成に狂奔するオバマ政権
  「超大国」への飛躍をかけた習近平中国の対米挑戦
  シリア軍事介入を拡大するプーチン政権

三、危機を深める既成平和運動と全学連の闘い

四、憲法改悪阻止・反戦反安保の闘いの爆発をかちとれ!
 A 「反安保」を放棄した日共・不破=志位指導部を弾劾せよ
 B 反戦反安保・反ファシズムの一大闘争をまきおこせ!
  <軍国日本>再興のための改憲攻撃を粉砕せよ
  辺野古新基地建設阻止! グローバル戦争同盟の構築反対!
  シリア・イラク空爆弾劾! 中洋における大戦勃発を阻止せよ
  安倍政権を労学の実力で打倒せよ

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中洋イスラム圏を発火点とする大戦勃発の危機

新たな段階に突入したシリア内戦

 中東を発火点とする大戦の危機が迫っている。一月二日、サウジアラビア政府はイスラム教シーア派宗教指導者ニムル師を処刑した。激怒したイラン民衆による在テヘラン・サウジアラビア大使館放火を口実にして、翌三日にはサウジアラビア政府はイランとの国交断絶をただちに発表した。そして、七日にはサウジアラビア軍機がイエメンの首都サヌアにある在イエメン・イラン大使館を標的とした攻撃をしかけた。まさにこれはサウジアラビアによるイランにたいする最大級の戦争挑発であり、実質的な戦争行為を意味する。スンナ派いやイスラム世界の指導者≠自任するサウジアラビア権力者は、戦争挑発に憤るシーア派大国イランの政府・人民にたいして、いまや狭いペルシャ湾を挟んで、直接的に軍事的にも、牙を剥いているのである。しかも、この両者の対立の激化につけこんで、イスラエルのネタニヤフ政権がイラン核施設にたいする空爆の衝動を高めている。
 死者は二七万人(一説には四〇万人)を超え、難民は四〇〇万人(国内難民を含めると一一〇〇万人超、なおシリアの人口は二二〇〇万人)にのぼっているシリア内戦――二〇一一年三月以来まもなく丸五年になるこの内戦は、イスラム急進派のイスラム国による昨11・13パリ銃撃・自爆事件を契機にして、新たな段階に突入した。米・仏・英の帝国主義諸国権力者は、アサド政権護持のロシア・プーチン政権と「イスラム国壊滅」の一点で手を結び、シリア・イラクで猛空爆を強行している。サウジアラビア権力者は、これに呼応するかたちをとりながらも、イラン―イラク―シリア―レバノン(ヒズボラ)のシーア派の弧≠ぶっ壊すことをこそ企んで、シリアへの地上軍派遣を準備している。他方、シリアのシーア派系アラウィー派のアサド政権を擁護するイランのシーア派指導部は、すでに革命防衛隊をシリア・イラクに派遣している。この部隊はいまや、「有志国軍」を数層倍上回る規模で反政府勢力にたいして見境なく空爆を強行しているロシア軍と連携し、アサド政権の最後の楯となっているのである。
 われわれは訴える。もしも全世界の労働者階級・勤労人民が米欧とロシアによるシリア空爆に反対し、新たな大戦勃発を阻止する闘いを巻き起こさなければ、中東の二大地域大国サウジアラビアとイランの激突はただちに全中洋―全世界の労働者・勤労人民を戦火に巻きこむ大戦へと転化するにちがいない。われわれはいまこそ、プロレタリア・インターナショナリズムに立脚して大戦勃発を阻止する国際的反戦闘争に起ちあがることを全世界の労働者人民に呼びかけたたかおうではないか。

A 対イラン戦争挑発≠ノ踏みきったサウジ・サルマン政権

B 「イスラム国壊滅」で野合する米欧・露権力者

C シリア内戦のさらなる激烈化

D シリア空爆弾劾・大戦勃発阻止の国際的反戦闘争を

 米欧諸国・ロシア・中東諸国の権力者どもは、一月二十五日からジュネーブでシリア「和平」協議を開始しようとしている。だが、現在のサウジアラビアとイランとの抜き差しならぬ対立のゆえに、その開催じたいが危ういものになっている。しかも「停戦プロセス」「移行プロセス」をめぐる協議は、それらの諸国権力者の国家的・宗派的利害をシリア内部の諸実体を通して媒介的に、あるいは直接的に貫徹するための場いがいのなにものでもない。このようなものでしかないがゆえに、それはシリア内戦を終息≠ノ向かわせるどころか、逆にそれを中東全域に、いや全世界に拡大し、中東―世界的大戦の危機をますます高めるものなのだ。
 この高まるばかりの戦争的危機のただなかで、われわれはプロレタリア・インターナショナリズムの立場に立脚して全世界の労働者・勤労人民に呼びかける。米欧諸国権力者とロシア権力者がくりひろげているシリア・イラク爆撃を弾劾する国際的な反戦闘争を創造しよう。そしてまた、サウジアラビア・イラン間の激突を発火点とした大戦勃発を阻止する闘いをつくりだそう。
 われわれはイスラム国とその支持者が支配者と被抑圧階級人民とを峻別することなくひとしなみに「背教者」「異教徒」と烙印し、それにもとづいて正当化している残虐な処刑や無差別銃撃を労働者階級の名において厳しく弾劾する。それは被抑圧階級人民の自己解放の闘いの阻害物でしかないのである。
 しかしながら、それによって米欧そしてロシアの権力者がイスラム国やヌスラ戦線に貼りつけている「テロ集団」などという烙印を正当化することは決してできない。そもそも彼ら大国の権力者どもは何をやってきたのか。アフガニスタンやイラクへの侵略とそれらの諸国家の占領支配、このもとで彼らがおこなった幾十万人にもおよぶ人民虐殺、そして現に彼らがくりひろげている爆撃によるムスリム人民にたいする皆殺し的虐殺――これらの最大級の虐殺=国家テロルという犯罪行為を開き直り、それに頬被りするために、彼ら権力者どもは特定の集団に「テロ組織」という烙印を捺しているにすぎないのだ。
 昨年一月のシャルリ・エブド社襲撃、十一月の無差別銃撃・自爆――これらの凶行を引き起こした移民家庭に育ったムスリム青年たちが、何を目的にして・なにゆえにことにおよんだのか、これらを具体的に分析することなく、闘争形態の激烈さをもってただちに「テロ」としてくくりあげるのは、くくりあげる者の欺瞞性をこそ示しているではないか。フランスのオランド社会党政権がただちにシリア・イラクへの報復爆撃を開始したの報を聞いたときの移民労働者の憤りに充ちた叫びこそ正鵠を射ているではないか。「テロリストが潜んでいるというのなら、パリやブリュッセルをこそ爆撃すべきだ!」
 そもそも、イスラム国にせよ、ヌスラ戦線にせよ、それらを育んだのはアメリカ帝国主義ではないのか。二〇〇三年、アメリカ占領下のイラクにおいてムスリム人民が断固として「反米・反占領」の抵抗闘争に起ちあがったのに恐怖したアメリカ帝国主義権力者は、シーア派系の支配層をとりこみスンナ派系の部分を官職から排除するという、古典的な植民地主義者がとってきた分断支配の手法を用いた。宗派対立を煽るためにアメリカ帝国主義がおこなった謀略(爆弾テロル)に、イスラム国の前身である、ザルカウィ率いる「イラクのアルカーイダ」を追認役として利用してきたのである。また、もともとはアルカーイダはソ連占領下のアフガニスタンにおいて対ソ連のゲリラ闘争を激烈化させるために、米軍による武器・資金援助によって育成されたのではなかったか。このみずからの歴史的な所業に蓋をしているのがオバマ政権なのである。まさにイスラム国はアメリカ帝国主義(およびヨーロッパの帝国主義諸国)が生んだ鬼っ子≠ネのである。
 そうであるがゆえに、われわれはすべてのムスリム人民に呼びかける。いまこそ<原点>を想起せよ。二〇〇四年、米軍占領下のイラクにおいて数万人の米軍包囲下のファルージャ攻防戦に勝利したスンナ派とシーア派の戦士がともに肩を抱きあいともにアッラーに祈りを捧げたことを! シリア武装勢力に加わるムスリム戦士に呼びかける。二〇一一年三月、諸君らがアサド政権に憤怒の叫びをあげたのはなぜか。エジプトでのムバラク政権打倒の闘いに触発され「国民は政権打倒を望む」と落書きした南部ダルーアの少年たちをなぶり殺しにしたアサド政権にたいする怒りではなかったか。残虐非道なアサド政権に怒りの拳を振りあげたのは、アラブのなかでももっとも子供好き≠ナ知られるシリアの民衆・君たちではなかったか。いまも難民となった少年少女が、冬の地中海で溺死し、また廃墟となった街で餓死している。これを胸に刻んでいるならば、米欧、ロシアの諸国権力者やアサド政権を含む中東諸国権力者の抗争の手駒となっている自分たちの指導部をこそ覆すべきである。いまこそ、ムスリム労働者・勤労人民は国家・宗派・部族の違いをのりこえ、イスラミック・インター‐ナショナリズムにもとづいて団結し、米欧・ロシアによる空爆を弾劾し、自国の腐敗した権力を打倒するためにたたかおう。
 わが革命的・戦闘的労働者・学生は世界的大戦の勃発を阻止する国際的反戦闘争をわが日本の地から巻きおこすために、そしていまドイツ・メルケル政権が中東でおこなっているような空爆支援に乗り出すチャンスをうかがっている安倍政権の「対テロ」戦への参戦を阻止するためにたたかおう。「無法なテロを世界から根絶するよう、法と正義にもとづき国際社会〔日本を含む諸国権力者のことだ!〕が全力を尽くすことが急務」などと日共・不破=志位指導部はしたり顔で語り、オバマ政権や安倍政権が絶叫している「テロとの戦い」に唱和している。この反労働者的対応をのりこえたたかおうではないか。

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大幅一律賃上げ獲得! 憲法改悪阻止! 安倍政権打倒!

16春闘勝利! 2・7労働者怒りの総決起集会に結集しよう

 2・7集会実行委員会

 すべての労働者のみなさん! いま独占資本家たちは、首切り・非正規雇用労働者への切り替え・賃金抑制など、労働者を犠牲にする数々の悪業によって史上最高益を謳歌しています。このうえ来年四月には消費税の再々増税。フザケルナ! しかも首相・安倍は、「戦争をやれる国」への飛躍をめざして、七月の参院選(または衆院選との同日選)後に憲法改悪を狙っています。私たちは、今一六春闘を、生活苦からの脱却をめざして大幅一律賃上げを獲得するとともに、憲法改悪を絶対に阻止するために、全力でたたかおうではありませんか! すべての仲間に<一六春闘勝利! 2・7労働者怒りの総決起集会>への結集を訴えます。

労働者の団結を強め大幅一律賃上げを獲得しよう!

 独占資本家たちは、飽くなき利潤追求のために、人事考課をもって労働者間の競争を煽りつつ大多数の正規雇用労働者の賃金を抑制したり、正規雇用労働者の首を切って「低賃金でいつでも解雇できる」とみなした非正規雇用労働者に切り替えたりしつづけています(いまや全労働者の四割!)。下請の中小企業にたいしては「賃上げできるなら単価を引き下げよ」とつねに迫っています。資本家どもが肥え太る反面で、大多数の労働者の生活は苦しくなり貧困層が増大しつづけているのです。
 首相・安倍の「賃上げ」要請に経団連会長・榊原は応えるポーズをとっています。しかし、「収益が拡大した企業」限定で、「(ベースアップではなく)年収ベースの賃上げ」を「期待」する、と言っているにすぎません。しかも、独占資本家たちは、「設備投資と賃上げの努力」という口約束と引きかえに数々の大企業優遇策――法人税の大幅減税・TPP(環太平洋連携協定)締結・労働規制の緩和・原発再稼働など――を安倍政権からひきだしました。これまでも円安誘導などのアベノミクス政策で恩恵を得たのは一部の大企業にすぎず、労働者の実質賃金は二年以上も下がりつづけてきました。首相・安倍が力説していた「大企業の収益拡大が中小企業に波及し、労働者の賃金が上がる」というトリクルダウン論がウソッパチであることは明らかです。「世界で一番企業が活躍できる国」を掲げる安倍政権に支えられ、労働者に犠牲を強いる独占資本家どもを許さず、大幅一律賃上げを獲得しよう!
 消費税増税をおこなう安倍政権が、「食料品への軽減税率の適用」を労働者人民のためだと宣伝することも破廉恥です。ドロボウが、盗んだ金のほんの一部を返すことをもって善人づらをするようなものです。何が「一億総活躍社会の実現」だ! 要するに、女性も高齢者も国の社会保障に頼るのではなく、国と企業のために一生働きつづけよ、ということではありませんか。消費税の再々増税とともに労働法制や社会保障制度の改悪を阻止しよう!

憲法改悪を絶対に阻止しよう!

 警戒しよう! 安倍政権は、衆議院に続いて参議院でも改憲に必要な三分の二の議席を改憲大連合=\―自民・公明と橋下の「おおさか維新の会」など――で獲得することを狙っています。参院選で圧勝するために、衆参同日選の実施さえも企んでいます。そのための人気取り策が、「軽減税率」の宣伝であり、「国内総生産六〇〇兆円」「希望出生率一・八」「介護離職ゼロ」という数値目標(経済同友会幹部でさえ「ありえない!」と言ったそれ)を掲げた「新・三本の矢」です。彼らは、八時間労働制の破壊や解雇の自由化を狙った労働法制の改悪も、戦争法にもとづくPKO派遣部隊への武力行使(駆けつけ警護)の命令も、参院選後に先延ばししておいて、国会で多数を手にしたら有無を言わさずに強行しようとしているのです。
 安倍政権は、昨年九月、アメリカとともに世界中で・いつでも戦争をやれる国≠ヨと飛躍するために、戦争マニュアルたる日米の新防衛指針(ガイドライン)にもとづく「安保関連法」という名の戦争法を強行的に成立させました。こうして日米グローバル侵略戦争同盟の構築に狂奔する首相・安倍は、さらに宿願である改憲にむけて突進しているのです。安倍が狙っているのは、「戦争の放棄」を謳う第九条の破棄であり、国家の利益のために個人の権利を制限する≠アとです。
 すでに安倍政権は、戦争法を制定したことにふまえ、米軍とともに南シナ海で中国を牽制する軍事行動を展開したり、中東・アフリカにおいて「対テロ戦」に参戦するためにアフリカ・ジブチの自衛隊基地を強化したりしています。沖縄・辺野古では、陸と海で抗議を続けている労働者・学生・市民を警察・海保の暴力で弾圧しつつ、米軍新基地建設をすすめています。
 みなさん! 安倍ネオ・ファシスト政権による「戦争をやれる国」づくりを阻止するために、<戦争法撤廃・安保反対・改憲阻止>の闘いをつくりだそう。「対テロ戦争」という名の無差別空爆=シリア・イラク人民虐殺を弾劾しよう! 日本の参戦を阻止しよう!

政府・独占資本家にすり寄る労働貴族の抑圧に抗して闘おう

 「安保堅持・改憲論議推進」の政治路線と政労使協議路線をとっている「連合」指導部は、改憲策動に反対することもなく、政府が経団連に求めた「三%」以下の「二%程度」という賃上げ要求を掲げているのです。基幹労連指導部は兵器生産を政府・企業に求め、UAゼンセン指導部は改憲・徴兵制にさえ賛成しています。
 安倍政権に対話を拒否されていることに焦っている彼らは、「政労使会議」の再開を願って、安倍政権にすりよっています。彼らは政府に唱和して「経済好循環実現」を掲げつつ、独占資本家むけに生産性向上に協力することと賃上げ要求の水準を低く抑えることを誓っているのです。
 「二%基準」とは、何という超低率か! JCメタル指導部にいたっては「三〇〇〇円以上」(一%)です。こうした超低率の賃上げ要求は、もはや大企業では賃上げ要求を放棄することを独占資本家に誓うに等しい。「連合」中央を牛耳っている大企業労組の労働貴族は、この超低率要求を正当化するために、「『底上げ・底支え』『格差是正』」を掲げて中小企業労働者・非正規雇用労働者の賃上げを重視することをおしだしています。しかし、企業による正規雇用労働者の首切り=非正規雇用労働者への切り替えに協力し、非正規雇用労働者の劣悪な待遇を放置しているのが彼らではありませんか。彼らは、自企業による下請単価切り下げを阻止するためにたたかったこともありません。
 労働貴族の抑圧に抗して、大企業ではたらく労働者と中小企業労働者・非正規雇用労働者とが連帯し団結して<大幅一律賃上げ獲得! リストラ反対!>の闘いを創造しよう!
 労働貴族は、参院選にむけて組織内候補の選挙運動に春闘をねじ曲げてもいます。「全労連」指導部もまた、日本共産党が呼びかけている「国民連合政府」構想――「反安保」も「改憲反対」も「反独占」も棚上げにしたそれ――に呼応して、参院選にむけて「野党の選挙協力」の尻押しに闘いを歪曲しています。私たちは、春闘の選挙カンパニアへの解消を許さず、職場・生産点から今一六春闘を戦闘的につくりだすために奮闘しようではありませんか。

労働者の怒りで安倍政権を打ち倒そう!

 すべてのみなさん!「強い日本の復活」を掲げる安倍政権による改憲の攻撃をうち砕く闘いを、ナショナルセンターの垣根を越えて大きく創造しよう。昨夏、たたかう労働者の奮闘によって、「連合」「全労連」「全労協」に結集する組合員をはじめとする数十万の労働者・学生・市民が、戦争法の制定を阻止するために国会・首相官邸を包囲しました。ところが、この闘いを「労組の動員ではない新しい国民運動だ」と評し、労組のもとに団結している労働者の苦闘を足蹴にしたのが、集票にしか関心のない日本共産党指導部です。しかし、生産活動の主体たる労働者が組織的に団結し決起することをこそ、政府・支配階級はもっとも恐れているのです。
 労働運動の既成指導部による闘いの抑圧と歪曲をのりこえ、一六春闘を戦闘的に高揚させよう。反ファシズム統一戦線の構築をめざしてたたかおう! 今こそ<戦争と貧困>を強制する安倍政権打倒に突きすすもう! すべての労働者は<2・7労働者怒りの総決起集会>に参加しよう!

二月七日(日) 十二時開場
浅草公会堂

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「辺野古新基地建設阻止!」
  琉大・沖国大生がデモに起つ
(15年12月5日、那覇)
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「もんじゅ廃棄!高浜原発再稼働阻止!」
労・学・市民1200が決起 12・5 福井
北陸と関西の闘う学生が高浜原発再稼働阻止全国集会で奮闘
(15年12・5、福井市)
「もんじゅを廃炉に!」怒りの拳
(15年12・5、福井市)
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