憲法改悪阻止の巨大な闘争を!
大戦勃発を阻止する国際的反戦闘争をまきおこせ!
北朝鮮の反人民的な核実験弾劾
中央学生組織委員会
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辺野古新基地本体着工に労働者・学生・市民の怒りが爆発
(15年10月29日、キャンプシュワブ・ゲート前) |
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首相官邸に向かって進撃する全学連と反戦青年委
――15年10・18労学統一行動 (溜池交差点付近) |
全世界の学生・労働者・人民に訴える!
二〇一六年を迎えた二十一世紀現代世界は、ユーラシア大陸の東と西における大戦勃発の危機の高まりと世界各地での動乱の激発とによって、その激動の幕が切って落とされた。北朝鮮の金正恩政権による電撃的な核実験の強行、イスラム教スンナ派の総本山でありアラブ世界の雄を任じるサウジアラビアと、シーア派大国・イランとの一触即発の危機――これら年頭に惹起した二つの事態は、ともに世界的大戦への導火線に火を放つものにほかならない。
この重大な危機を前にして、わが同盟・中央学生組織委員会は、日本の、そして全世界の学生・労働者・人民に、大戦勃発を阻止する国際的反戦闘争にただちに起ちあがることを呼びかける。
北朝鮮の金正恩政権による反人民的な核実験の強行(一月六日)によって、この北朝鮮と臨戦態勢に突入したアメリカ・韓国・日本との軍事的な対立が緊迫の度を一挙に高めている。そればかりではない。北朝鮮による核兵器開発・核実験は、習近平の中国を軍事的に抑えこむためのオバマ政権による日本帝国主義の安倍政権および韓国の朴政権をもまきこんだ米・日・韓の三角軍事同盟を再構築する策動を促進する決定的なインパクトとなっている。他方、北朝鮮の核実験を口実にMDシステムの配備を中軸とする米・日・韓の対中国軍事包囲網が構築されることへの警戒感を強めている中国・習近平政権は、南シナ海に建設した海上軍事施設への航空機の離発着訓練の強行や、中国の核戦力を司る「ロケット軍」の新設などの軍機構改革をおしすすめ、そうすることによって中国国家の核軍事力の増強を内外に誇示することに躍起となっている。まさしく今、北朝鮮の核実験強行を転回点として、米・日と中国との政治的・軍事的緊張が新たな次元で激化し、東アジアにおける大戦勃発の危機が高まっているのだ。
中東では、シリアとイラクの内戦においてアメリカ帝国主義の歴史的というべき「力の喪失」が露わとなり、その反面で、イランとともにアサド政権を軍事的に支援するプーチン・ロシアがシリア内戦において主導権を掌握するにいたった。こうしたシリア情勢の急転回のもとで、ペルシアのシーア派大国イランと、イスラムの二大聖地を抱えるスンナ派の総本山でありアラブの盟主を自任するサウジアラビアとの国家的対立が、サウジ権力者によるシーア派指導者の処刑と在イランのサウジ大使館への放火事件を契機として一挙に激化している。シリア、そしてイエメン内戦において代理戦争をくりひろげてきたイランとサウジの両国が直接的に軍事衝突しかねない危機さえ高まっているのだ。現にサウジは、イエメンのシーア派の反政府勢力フーシの拠点とみなした在イエメン・イラン大使館を標的にして空爆をおこなうという挙にでた(一月七日)。まさにそれは、核開発問題をめぐる米・欧諸国による制裁の解除を強大国への飛躍の跳躍台たらしめようとしているシーア派大国イランと、このイランに宗派的・民族的敵愾心をたぎらせているサウジを筆頭とするスンナ派のアラブ諸国権力者との、シリア、イエメン、さらには中洋世界を舞台とした全面的激突=新たな中東戦争へと発展転化する危機をいやがうえにも高めているのだ。
戦乱の火が噴きあがり硝煙がたなびく現代世界のまっただなかで、日米新軍事同盟の首輪をはめられた日本帝国主義の安倍ネオ・ファシスト政権もまた、没落するアメリカ帝国主義を軍事的に補完する軍事強国・日本へと雄飛する野望をたぎらせている。参戦願望を日増しに募らせているこのネオ・ファシスト政権は、ついに宿願である憲法大改悪のための総攻撃にふみだしている。日米新ガイドラインの策定、侵略戦争法の強権的な制定をつうじてアメリカ帝国主義とともに日米新軍事同盟=グローバル戦争同盟の構築に狂奔してきた安倍政権は、議会における与党の数の力にまかせた強権とファシスト的な大衆操作と国家権力の暴力とによって、「戦争放棄」を謳った日本国憲法第九条を最後的に破棄し、侵略戦争と暗黒支配への道をきりひらこうとしているのだ。
大戦勃発の危機が迫り来るこの歴史を画する局面に際して、そしてまた安倍政権が憲法大改悪という一大攻撃にふみだした重大な局面に際して、われわれは、反スターリニズム革命的左翼の矜持にかけて、日本の労働者階級・学生・人民にたいして渾身の力を込めて訴える!
北朝鮮の金正恩政権がネポチズム支配体制を護持するために強行した反人民的な核実験を満腔の怒りを込めて弾劾せよ! 同時に日・米・韓による対北朝鮮の臨戦態勢の構築にも断固として反対しよう! 安倍ネオ・ファシスト政権による憲法大改悪の一大攻撃を木っ端微塵にうち砕く巨大な闘いを巻き起こせ!
日米新軍事同盟=日米グローバル戦争同盟の構築に反対するとともに、中国の核軍事力の増強にも断固として反対する革命的反戦闘争を、<反安保>も<反ファシズム>も投げ捨てた日共系の平和運動をのりこえ、大きく創造しようではないか。われわれは、東アジアにおける大戦勃発の危機を突破する革命的反戦闘争の前進を絶対にきりひらくのでなければならない。
そして同時に、サウジアラビアとイランの激突によって中洋世界で高まる大戦勃発の危機を突破する国際的反戦闘争の火柱を噴きあげよ!「ISせん滅の対テロ戦」の名において、米・仏・英の帝国主義諸国およびロシアによる国家エゴイズムをむきだしにしたシリア空爆、ムスリム人民のジェノサイドに断固反対する反戦闘争の爆発をかちとれ! われわれは、シリア空爆作戦に参戦している帝国主義諸国およびロシアにおいてシリア空爆に反対してたたかう労働者・学生・人民と連帯してたたかおうではないか。
同時にわれわれは、ムスリム人民に呼びかけるのでなければならない。サウジ、イランの権力者によるシリア、イエメンへの軍事介入に断固反対せよ! すべてのムスリムは、テロリズム戦術をとるIS(イスラム国)指導部の錯誤をのりこえ、宗派・民族の違いを超えて、イスラミック・インター‐ナショナリズムにもとづいて米・仏・英の帝国主義諸国、そしてロシアによるシリア軍事介入をうち砕く闘いをおしすすめよ!
新たな大戦勃発の危機を前にして、われわれは、全世界各国の労働者・人民に、プロレタリア国際主義にもとづく反戦闘争の国際的な創造こそが、大戦勃発の危機を突破することのできる唯一の道であることを、声を大にして訴えようではないか!
すべての学生・労働者の諸君!
今こそ、闘いのときだ。腐敗を極める日共指導下の既成平和運動をのりこえ、憲法改悪阻止・辺野古新基地建設阻止の闘いを「日米グローバル戦争同盟の構築反対」「ファシズム反対」の旗幟を鮮明にしておしすすめ、闘いの巨大な爆発をかちとるために奮闘しようではないか。反ファシズム統一戦線を構築し、もって改憲・軍事同盟強化に突進する安倍政権を打ち倒せ! 全国の学園・職場から、決意も固く、1・24労働者・学生反戦統一行動に総決起せよ!
以下、見出し
一、改憲総攻撃・日米新軍事同盟の強化に狂奔する安倍政権
二、大戦勃発の危機が高まる現代世界
A 戦雲急を告げる東アジア・中東
北朝鮮の核実験強行と米・日・韓の対北臨戦態勢の構築
中洋の覇者の座をかけたサウジとイランの激突
B 没落するアメリカと中国・ロシアとの角逐
対テロ戦と対中包囲網形成に狂奔するオバマ政権
「超大国」への飛躍をかけた習近平中国の対米挑戦
シリア軍事介入を拡大するプーチン政権
三、危機を深める既成平和運動と全学連の闘い
四、憲法改悪阻止・反戦反安保の闘いの爆発をかちとれ!
A 「反安保」を放棄した日共・不破=志位指導部を弾劾せよ
B 反戦反安保・反ファシズムの一大闘争をまきおこせ!
<軍国日本>再興のための改憲攻撃を粉砕せよ
辺野古新基地建設阻止! グローバル戦争同盟の構築反対!
シリア・イラク空爆弾劾! 中洋における大戦勃発を阻止せよ
安倍政権を労学の実力で打倒せよ
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