第2387号(2015年9月28日)の内容

<1面>
争法撤廃! 安倍政権打倒!
参院強行採決弾劾! <反安保・反ファシズム>の旗高く前進せよ
<4〜5面>
戦争法案の参院採決強行阻止! 9・14―19
 巨万人民が国会を揺るがす
2面>
日米共同演習に労学市民の拳 9・12 あいば野
3500が安倍倒せの叫び 8・29 札幌
「連合北海道」集会に闘う檄 9・7 札幌
<3面>
新基地工事再開に怒り 9・12―14 辺野古
国会を2万2000が包囲 9・12
<8面>
辺野古工事再開・埋め立て阻止!
新基地建設を実力で阻止せよ
<6面>
Topics 「反対」はポーズだけ、万全な安保法制≠要求する労働貴族
大阪市教委 市長・橋下の手先が育鵬社版中学教科書採択を強行
UAゼンセン 会長・逢見が「集団的自衛権行使」賛成の本音を表白
◎週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<7面>
戦争法反対闘争の高揚を阻む電機労働貴族を弾劾せよ
「原発再稼働反対」の声轟く 9・6 京都

 「解放」最新号































  


戦争法撤廃! 安倍政権打倒!

 参院強行採決弾劾! <反安保・反ファシズム>の旗高く前進せよ

「侵略戦争法案の参院採決阻止! ファシズム反対!」最先頭でたたかう全学連 9月18日夜 国会正門前


 安倍政権は、九月十九日未明の参議院本会議において、巨万の労働者・人民の「戦争法反対」の声を暴力的・強権的に踏みにじり、ついに侵略戦争法案を与党の「数の力」で野党の抵抗をおしきって採決した。安倍ネオ・ファシスト政権がおこなった許しがたいこの暴挙を、わが同盟は満腔の怒りをもって弾劾する!
 安倍政権は、国会周辺を幾重にも固める機動隊員と装甲車の分厚い壁に守られながら国会で侵略戦争法を成立させた。この安倍政権にたいして、わが同盟の<反安保・反ファシズムの闘いに決起せよ!>の檄に共鳴し鼓舞されて全国津々浦々で起ちあがり連日連夜国会に押しよせた巨万の労働者・人民の怒りの炎は、ますます燃えさかっている。
 すべての労働者・学生諸君!
 「戦争放棄」をうたう憲法第九条をなきものにし、日本をアメリカとともに、いつでも、世界中どこででも戦争を遂行できる軍事強国≠ヨの飛躍をたくらんで侵略戦争法の制定を強行した安倍政権を打倒し、この反動法の撤廃をかちとるために、さらに戦列をうち固め、ただちに総反撃に起ちあがろうではないか!
 わが同盟と革命的・戦闘的労働者、そして全学連に結集するたたかう学生は、既成指導部による戦争法反対の闘いの参議院選挙にむけた選挙運動への歪曲をのりこえ、侵略戦争法撤廃! 改憲阻止! 辺野古新基地建設阻止の闘いを日本労働者階級の最先頭で全力をあげてたたかいぬく。
 すべての労働者・学生は、職場・生産点、学園において労働組合・学生自治組織の団結をより強固にうち固め、安倍ネオ・ファシスト政権を労働者階級の実力で打倒せよ。そのために<反ファシズム統一戦線>を結成しよう。断固とした進撃をいざ開始せよ!

安倍政権を震撼させた巨万人民の闘い

 戦争法の制定が、グローバルな侵略戦争同盟へと日米軍事同盟を再編強化するための攻撃にほかならないことをわが革命的左翼は断固として暴露したたかった。国会前にわが同盟の深紅の旗と全学連旗を断固としておしたて、<反安保・ファシズム反対>の旗幟鮮明に万余の労働者・人民の先頭で闘いを牽引したのである。
 九月十四日から十九日未明にかけて、連日連夜、怒れる巨万の労働者・人民のデモ津波が豪雨をものともせず国会に押しよせ、つねにその最先頭に、わが革命的左翼は立ちつづけた。
 わが革命的左翼の「侵略戦争法案採決阻止! グローバル侵略戦争同盟構築反対!」と「安保粉砕!ネオ・ファシスト安倍政権打倒!」のシュプレヒコールに唱和する幾万の労働者・人民の雄叫びは国会を揺るがし、参院本会議場の中まで轟きわたった。
 労働者・学生諸君! 追いつめられたネオ・ファシスト安倍は、わが同盟と革命的・戦闘的労働者が切り開いてきた闘いの一層の高揚を恐れて、押しよせるデモ津波と国民の声≠ノ目を閉ざし、耳をふさいで、ただただ議会での数の力だけをたよりに暴力的・強権的な採決に打ってでたのだ。
 安倍政権は、十七日の参院特別委員会において首相・安倍の出席のもとに締めくくり総括質議をおこなうと見せかけて、徹底抗戦をかまえる野党側の委員を油断させたうえで、委員長・鴻池と示し合わせて突如審議をうち切り、暴力的に「採決」にもちこむという姑息な術策まで弄し、さらに本会議では発言時間を十五分に制限して十九日の採決に突進した。
 安倍は何度も言い放った。「熟議の後に、採決で決定する。それが民主主義だ」と。なにが「熟議」だ。首相・安倍と防衛相・中谷の答弁がくいちがい、シドロモドロの醜態をさらしても、ノラリクラリの答弁で時間をかせぎ、法案の違憲性があらわになるや、「法的安定性など関係ない」と傲然と開き直ったではないか。
 「集団的自衛権行使」の「唯一の事例」としていた「中東・ホルムズ海峡の機雷掃海」を「現実問題としては想定していない」(安倍)と答弁を一転させたり、子どもを抱く母親の乗る米軍艦船が攻撃される絵を描いたボードを示して、安倍が「日本のお母さんや子どもを守れなくていいのか」とまくしたてていたにもかかわらず、米軍艦船防護は「邦人が乗っているか否かは絶対的なものではない」(中谷)と答えたりと、安倍政権はご都合主義的に言を左右にしてきた。結局のところ安倍は、みずからの「総合的判断」の名のもとに、実はアメリカ権力者からの要請にもとづいて、いつでも・どこにでも日本国軍=自衛隊を派兵するのだ、と傲然と開き直ったのだ。
 しかも安倍は、「国民の理解は不十分」でも「時が経ていくなかで間違いなく理解は広がっていく」とうそぶいて採決を強行した。時がたてば人民は強行採決のことなどすぐに忘れる。戦争法というレッテルもすぐに忘れる≠ネどと、安倍は労働者・人民を愚弄してはばからない。
 国家の安全保障にかかわる軍事・外交問題は、NSC(国家安全保障会議)の閣僚と外交・防衛官僚・軍人が専決で決めることであって、国会でシロウトがつべこべ意見を言って審議などするようなことではない≠ニいう、ファシストの本性を、安倍はむきだしにしているのだ。自民党内においても安倍は、総裁選において対立候補の立候補すらおしつぶし、この党を一切の異論を許さない上命下服の組織へと、よりいっそう純化し、今後三年間の専制支配の体制を固め、ますます驕り高ぶっている。
 日に日に反対の声が増加する国内世論など歯牙にもかけず、ただただ「今夏中にも法整備を完成させる」というアメリカのオバマ政権にたいする誓約を果たすことを至上命題として突進することによって、安倍政権は安保の首輪でつながれた対米隷従ぶりを満天下にさらけだしたのだ。

日米グローバル戦争同盟の構築に狂奔する日米両権力者

 安倍政権はいま、沖縄の辺野古米海兵隊新基地の建設を、沖縄人民の反対の声を押しつぶして強行しようとしている。侵略戦争法案の国会審議がつづくなか、一ヵ月間中断させていた辺野古埋め立てのためのボーリング調査作業を政府・沖縄防衛局は九月十二日に再開した。
 「日本は米軍の前方展開の礎石でありつづける」と宣言し、沖縄の基地の重要性を強調している米軍の要求に応えて、安倍政権は、沖縄県当局の抵抗を強権的におさえこみ、沖縄の労働者・人民の実力阻止闘争を海保や県警機動隊で弾圧して、なにがなんでも辺野古に新基地を建設しようとしている。
 安倍政権は、国会審議などにはお構いなく、侵略戦争法の成立を待たずして、すでに今年四月に策定した日米新ガイドラインにもとづいて、米日両軍一体となった戦争遂行計画を練りあげてきている。防衛省統合幕僚監部が、戦争法の成立を前提に部隊の運用計画を秘密裏につくりあげていたことを暴露されても、安倍は、当然のことだと開き直っている。そして、この運用計画にのっとって、米軍と自衛隊の統合司令部を常設し、米軍の指揮のもとに、自衛隊が対中国戦争や「対テロ」戦争を遂行しうる戦闘能力を身につけさせるため、敵艦強襲訓練や敵地上陸訓練などの軍事演習を着々と重ねているのだ。
 陸自西部方面普通科連隊など陸海空の自衛隊三軍あわせて一一〇〇人が参加して八月三十一日から九月九日まで米カリフォルニア州沖で実施した日米共同の水陸両用作戦訓練「ドーン・ブリッツ」。これは、「離島奪還訓練」などとおしだされているけれども、実際は、敵前上陸を強行し、敵陣地を攻略する純然たる侵略軍事作戦にもとづいた訓練なのだ。
 さらに、九月六日から十八日に滋賀県の饗庭野と岡山県の日本原の演習場で日米共同演習「フォレスト・ライト」が実施された。これには、南スーダンのPKOに、「九次隊」として十二月に派兵される予定の陸上自衛隊中部方面隊の部隊が参加した。攻撃された他国軍部隊を救援する「駆けつけ警護」にともなって生起する戦闘にそなえ、イラク戦争やアフガニスタン戦争での戦闘経験をもつ米海兵隊員から実戦の手ほどきを自衛隊員にうけさせているのだ。
 また、八月十二日に沖縄で、米軍MH60ヘリが米海軍輸送艦上に墜落する事故が発生した。このヘリにはビンラディン暗殺作戦などを実行してきた米軍特殊部隊とともに陸上自衛隊の中央即応集団の隊員が乗り、「対テロ」作戦の合同訓練を秘密裏におこなっていたことが露見したのだ。
 いま自衛隊は、米軍とともに、オーストラリア軍やフィリピン軍の部隊と共同演習の名のもとにひんぱんに偵察・監視活動をおこなっている。南シナ海において軍事拠点を次々と構築し、この海域を「内海」とせんとしている中国軍と米・比などの軍が衝突した際には、米軍とともにただちに参戦するために、すでに自衛隊は米軍と共同して着々と準備を重ねているのだ。
 没落帝国主義アメリカのオバマ政権は、「二十一世紀の大国」としてのしあがろうとする中国の、南シナ海・東シナ海、そして西太平洋での、わがもの顔の軍事行動にいらだちをつのらせている。そしてまた、中東では「イスラム国」掃討戦の泥沼にはまりこんでいる。そうであるがゆえに、オバマ政権は、日米軍事同盟の鎖につないだ属国%本の自衛隊を、米軍の作戦行動を補完する部隊として動員することを要求している。このオバマ政権の対日要求を渡りに舟として安倍は、日本を「アメリカとともに戦争をやれる一流の軍事強国」へと飛躍させようとしているのだ。
 安倍は、侵略戦争法を制定したことをステップに、いよいよ嵩にかかって憲法の改悪と海外派兵・侵略戦争へと突進しようとしているのだ。

「反安保」なき日共の「民主主義守れ」運動をのりこえ闘おう

 すべての労働者・学生諸君! 反憲法的な侵略戦争法の撤廃・安倍政権打倒の闘いにただちに総決起しよう。
 わが革命的・戦闘的労働者は「連合」および「全労連」傘下の各産別・単組において、既成指導部を下からつきあげ、侵略戦争法反対の闘いをねばり強く創造してきた。首都圏のみならず全国から国会前に結集して、「戦争法反対! 安倍政権打倒!」の声をあげた諸労組の闘いの最先頭においてたたかいぬいてきた。こうして、「教え子を再び戦場に送るな!」を掲げた日教組も定期大会にあわせて9・7国会前座り込み闘争を実現した。平和フォーラムに参加する諸労組の闘いを陰に陽に抑圧してきた「連合」の指導部も、自己保身にかられてようやく重い腰をあげ、国会前での八月二十三日の「怒りの大集会」を皮切りに、九月十五、十七、十八日には「安保関連法成立阻止緊急集会」に連続してとりくんだ。全国各地の「連合」もまた戦争法案採決反対の声をあげた。
 だが「連合」指導部は、「慎重な審議」を政府に求めて今国会での法案採決に反対してきただけで、法案そのものに反対してきたわけではない。「連合」の次期事務局長となることが内定しているUAゼンセン会長・逢見は、安倍政権が「集団的自衛権行使」を合憲とする閣議決定をしたことを、昨年の「連合」定期大会で「これまでの政府見解から一歩踏み出したもので、評価したい」と賞賛してさえいるのだ。〔六面参照〕また基幹労連指導部は、今年の定期大会でも兵器生産や輸出の拡大を政策・制度要求として決議している。
 これらの労働貴族どもは、「国家・産業・企業の発展があってこそ組合員の雇用と生活を守ることができる」という「労使運命共同体」思想に骨の髄まで侵され、闘争を抑圧している。この法案が成立したもとで、今後よりいっそう軍需関連の企業・独占体が潤うだろうと、独占資本家どもといっしょになってほくそ笑み、この手で人殺しの兵器を作らされるようなことがあってたまるか! 戦場に駆りだされるのは、われわれ労働者だ!≠ニ怒りの声をあげている組合員をおさえつけているのだ。
 日本共産党委員長の志位は、九月十九日の記者会見で、「『戦争法廃止の国民連合政府』の実現を呼びかける」と称する提案を発表した。「戦争法廃止、立憲主義を取り戻す」という「一点で一致するすべての政党・団体・個人が共同して」、「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」を樹立するために、「来たるべき国政選挙で選挙協力を行おう」というのだ。
 こうした「国民連合政府樹立」をシンボルとする日共の方針は、闘いに起ちあがった労働者・学生の反戦の意志を選挙の一票へと封じこめ、怒りを燃やしてたちあがった労働者・学生の闘いを、選挙にむけた日共の支持票拡大のための運動にゆがめるものでしかない。
 日共は、安倍政権が戦争司令部とも言えるNSCの専決体制を敷き、ネオ・ファシズム支配体制を強化して、労組破壊の牙をむきだしにしているこのときに、「民主主義を守れ」というだけで、「ファシズム反対」も「安保反対」も呼びかけていない。「戦後レジームの打破」を叫ぶネオ・ファシストの安倍が、戦後の日本労働者階級がかちとってきた諸権利をも労働者・人民から完全に奪いとり、労組を破壊して労働者の団結の基盤すら根絶しようと企んでいるときに、「ファシズム反対」の声をあげて反撃の闘いを呼びかけないのはあまりにも犯罪的ではないか。
 「国民連合政府樹立」を掲げて「野党間の選挙協力」を第一義とする日共指導部の「反安保」「反ファシズム」なき「民主主義守れ」運動をのりこえ、「反戦反安保・反ファシズム」の旗幟を鮮明にしてたたかおう。

侵略戦争法撤廃!
憲法改悪を阻止せよ

 没落するアメリカ帝国主義と、二十一世紀の大国として台頭する中国、そして版図拡大を狙うロシアとの角逐がますます激化し、中東でのイスラム諸国・諸勢力の宗教・民族対立と絡み合った戦乱が燃え広がり、世界大戦勃発の危機がいよいよ高まっている。このもとで、<軍国日本>再興の野望を果たそうとしている安倍の政権は、アメリカ帝国主義・オバマ政権の忠実な僕(しもべ)として、日本労働者・人民を侵略戦争に動員し、アジア・中国人民やムスリム人民に銃口を向けさせようとしているのだ。この攻撃を、われわれは絶対に許してはならない。
 すべての労働者・学生諸君!
 「侵略戦争法の撤廃! 憲法改悪絶対反対!」を掲げ職場・学園から総決起しよう。
 辺野古新基地建設を労働者・人民の実力で絶対に阻止しよう! 自衛隊の海外派兵を阻止せよ! 日米グローバル戦争同盟の構築を許すな! 安保粉砕!
 NSC専決によるネオ・ファシズム支配体制の強化反対! マイナンバー制導入による人民総監視・総管理体制の強化を許すな! 日教組・自治労をはじめとした労組や学生自治会、市民団体の破壊を許すな!
 労働者に生涯派遣を強いる労働者派遣法の改悪を弾劾せよ! 八時間労働制の実質上の撤廃=「長時間・ただ働き残業」を合法化する労働基準法の改悪を絶対に許すな!
 安倍政権は、総額三六〇〇億円にものぼるオスプレイ十七機の購入費をはじめとする年間五兆円を超える巨額の国家財政を「防衛予算」=軍事費につぎ込むことを策している。その他方で、国家財政の破綻をのりきり「戦争する国」の財政的基盤をうち固めるために、社会保障費の無慈悲な削減と消費税再増税など、労働者・人民にあらゆる犠牲を強制する攻撃にうってでているのだ。消費税再増税を阻止せよ! 社会保障削減を許すな!
 <戦争と貧窮と暗黒支配>の地獄に労働者・人民を叩きこむ安倍政権を打倒せよ。そのために、すべての労働者・学生は、職場・学園において労働組合・学生自治組織の団結を強化し、その団結を基礎に反ファシズム統一戦線を構築しよう。いざ進撃を開始せよ!

Top

  


侵略戦争法案の参院採決強行阻止!
巨万人民が国会を揺るがす 9・14〜19


日共の「民主主義守れ」運動をのりこえ全学連が闘いを戦闘的に牽引

安保粉砕! ファシズム反対! 内閣打倒! 怒濤のシュプレヒコール

「安倍政権打倒!」 国会正門前を埋めつくした巨万人民の最先頭で全学連のたたかう学生が奮闘(9月14日

 九月十九日未明、安倍政権は、わが革命的左翼を先頭とする巨万の労働者・学生・人民の反対運動をふみにじって、侵略戦争法案の参院本会議での採決を強行した。この暴挙を、われれは、満腔の怒りを込めて弾劾する!
 九月十四日から九月十九日未明にかけて、連日連夜、全学連を先頭とする万余の人民が国会を包囲し「戦争法案反対!」「安倍政権打倒!」の怒りを安倍政権につきつけた。安倍政権が週内採決へと突き進みはじめた九月十四日には、国会前の車道十車線を占拠し「安倍政権を実力で打倒するぞ!」の雄叫びをあげた。さらに、政府・与党が採決を強行しようとした十六日から十九日未明にかけて、昼夜をわかたぬかたちで国会を取り囲み、反対運動弾圧のために大量に動員された警察権力・機動隊と対峙しつつ、採決を阻止するためにたたかいぬいた。全国津々浦々で連日連夜、闘いに起ちあがった労働者・学生・人民と固く連帯しながら。
 一週間にわたる激闘の全過程をつうじて、わが同盟は、結集した巨万の人民にたいして、連日一万枚を超えるビラを配布し、「日本労働者階級は、いまこそ『戦争法反対! 憲法改悪阻止! ファシズム反対!』の怒りに燃えてゼネラル・ストライキをめざしてたたかおう!」という革命的な檄を発した。全学連のたたかう学生は、つねに闘いの最先頭にたち、「日米グローバル戦争同盟の構築反対!」「日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対!」のスローガンを掲げ、闘争を牽引した。たたかう学生の「安保粉砕」「ファシズム反対」「内閣打倒」のシュプレヒコールには巨万の人民が呼応し、地鳴りとなって国会議事堂を揺るがした。そしてまた、労働戦線深部でたたかう戦闘的・革命的労働者の奮闘に支えられて、連日、国会を取り囲むように多くの組合旗が林立した。全国結集で駆けつけた自治労や日教組などの平和フォーラム加盟諸労組が、連日の国会前座りこみ行動をたたかいぬいた。「全労連」傘下の諸労組も数多く結集した。各諸労組の内部における闘う労働者の奮闘は、産業報国会と化した「連合」をも大きくゆさぶった。この下からの闘いに押されて、古賀執行部は、九月十五日、十七日、十八日には「安保関連法成立阻止緊急集会」を開催せざるをえなくなったのだ。まさに、戦争法反対の闘いを牽引したのは、わが同盟とその旗のもとでたたかう労働者・学生なのである。
 「連合」の労働貴族どもは、「強行採決反対」と言ってはいても、その内実は、「日本の民主主義が危ない」ということでしかない。「安保堅持」を持論とする彼らは、戦争法案の内容そのものについては堅く口を閉ざしつづけたのだ。
 他方、日本共産党の不破=志位指導部は、民主党や維新の党という保守政党との「野党の結束」を第一義的に追求し、結集した「全労連」傘下の組合員や日共系の活動家たちに、「安保反対」や「ファシズム反対」を掲げるなと統制してまわった。運動を「反安保」なき「民主主義守れ」の運動へとねじ曲げたのだ。
 こうした既成指導部の腐敗をのりこえるかたちにおいて、わが革命的左翼は、<反安保・反ファシズム>の旗高くたたかいぬいたのである。

国会前十車線道路を占拠
9・14 

鉄柵を踏み越えて車道になだれこみ国会正門前に迫る(9月14日)

 九月十四日、参院特別委員会において、首相・安倍は「決めるときには決める」と傲然と言い放ち、なにがなんでも連休前の十八日までに戦争法案を可決・成立させる強権的な意志をむきだしにした。まさにこの日から、侵略戦争法制定阻止闘争の最大の正念場を迎えたのだ。
 安倍政権の暴挙を絶対に阻止するために、「9・14国会包囲大行動」(主催:総がかり行動実行委員会)に、四万五〇〇〇名もの労働者・学生・人民が大結集した。
 午後六時三十分、集会開始と同時に、「強行採決絶対反対!」「安倍政権を今すぐ倒せ!」の怒号が地鳴りのごとく轟いた。憲政記念館から国会正門前にかけての歩道には、全国から結集した日教組や自治労をはじめとする「連合」傘下の労働組合が、さらに正門前から桜田門方向へのびる歩道には、「全労連」傘下の労働組合が陣取っている。全学連のたたかう学生たちは、結集した労働者たちと連帯し、「侵略戦争法案の参院採決阻止! 日米グローバル戦争同盟の構築反対!」と大書された横断幕を掲げて奮闘した。
 午後七時頃になると、正門前交差点付近の歩道は、次々とおし寄せる人の波で立錐の余地がないほどに埋めつくされた。そのときだ。警察権力・機動隊が、何十台もの大型バスを動員し、正門前の路上に阻止線をつくりはじめた。高揚する労働者・人民の抗議行動を力ずくで抑えこむために、弾圧の牙をむきだしにしたのだ。
 「弾圧を許すな!」「警察は帰れ!」怒りに燃える労働者・人民が、鉄柵をのりこえ車道へとなだれ込んだ。たたかう学生たちもまた、車道上で機動隊員の阻止線と対峙しつつ、国会議事堂に肉迫する。「弾圧粉砕!」「内閣打倒!」学生たちのシュプレヒコールに鼓舞された人民のデモ隊が機動隊のカベをぐいぐいと押しかえしてゆく。
 この攻防の末に、ついに労働者・人民は機動隊バスの阻止線を突破し、正門前の十車線の路上を完全に占拠した。さらに、人民のデモ隊は正門前交差点のなかにもなだれこみ、国会議事堂へと肉迫したのだ。たたかう学生たちは、正門の真正面において、「安倍政権打倒」の巨大プラカードを掲げ、万余の人民とともに「安保粉砕!」「ファシズム反対!」の戦闘的シュプレヒコールを国会に叩きつけた。こうして全学連のたたかう学生たちは、労働者・人民の抗議行動を最先頭で牽引したのだ。

特別委採決断念に追いこむ
9・16

全国結集の闘う学生が「採決阻止!」を力強くアピール(9月16日)
「委員会の開催を許すな!」機動隊の阻止線を突破し国会前道路左側2車線を占拠し正門に肉迫するたたかう学生と労働者・市民(9月16日)

 九月十五日、安倍政権・自民党は、9・14の闘いの高揚に怒りと憎悪をたぎらせながら、十六日の地方公聴会の直後に締めくくり総括質疑を開催することを特別委員会委員長・鴻池の職権で強権的に決定した。採決強行を断じて許すまじ! 翌十六日には、怒りに燃える多くの労働者・人民が朝から国会周辺に続々と結集してきた。
 わが同盟情宣隊は、「委員会採決阻止!」「安倍ネオ・ファシスト政権を労働者階級の実力で打倒せよ!」と訴えるビラを配布する一大情宣を国会周辺で断固としてくりひろげ、労働者・人民に闘いの方向性を鮮明にさししめした。
 全学連は、首都圏の学生のみならず、北海道、北陸、九州、沖縄からの派遣団も合流し、総力をあげて闘いに起ちあがった。
 午後一時過ぎ、国会正門前左手の歩道に登場した全学連の学生たちは、結集した労働者・人民とともに怒りのシュプレヒコールを国会に叩きつけた。同時にこのとき、地方公聴会の会場である新横浜のホテルも、人民の怒りのデモで包囲された。
 たたかう学生たちは、全体集会の後も決起集会を続行した。「委員会採決阻止!」「強行採決を許さないぞ!」「安倍政権を打倒するぞ!」学生たちのシュプレヒコールに、多くの労働者・市民が呼応し、国会前は戦闘的息吹にみるみる包まれてゆく。酒井全学連委員長が熱烈に訴えた。「労働者・学生・人民の実力で委員会採決を絶対に阻止しよう! ネオ・ファシストとしての本性をむきだしにした安倍政権の攻撃を打ち砕くために、『民主主義を守れ』と叫ぶにとどまることなく、労働者階級・人民の階級的団結を創造しよう! 安倍政権打倒へ攻めのぼろう!」さらに、各地方の派遣団の学生たちが次々と発言にたち、闘志みなぎるアジテーションをくりひろげた。これらの発言に、日共系を含む多くの労働者・市民から、「異議なし!」と共感の声があがり、大きな拍手が何度も巻きおこった。
 夕方になると国会を包囲する労働者・人民の数は、雨天にもかかわらず、三万五〇〇〇人にも達した。人民の怒りで包囲された政府・与党は、予定の午後六時を過ぎても委員会を開催することができない。
 午後八時四十三分、委員会室に首相・安倍が入室した、との一報が伝わると、労働者・人民の怒りが沸点に達した。「委員会の開催を許すな!」「絶対阻止するぞ!」
 警察権力・機動隊は、人民を歩道におしこめるために、9・14を上回る数の大型バスを一台一台隙間なく正門前から坂下までびっしりと配置するという未曽有の弾圧体制をしいた。これに怒りを爆発させた労働者・学生・人民は、機動隊の阻止線を実力で突破し、国会前の両側車道二車線分を占拠したのだ。全学連の学生たちは、労働者・人民とともに、国会議事堂に向かって進撃してゆく。真紅の全学連旗を翻し、「強行採決を許さないぞ!」「安倍政権を打倒するぞ!」とシュプレヒコールを轟かせる。労働者・人民がともに拳をふりあげ声をあげる。どしゃ降りの雨の中で、機動隊と対峙する人びとの体から湯気がたつほどに、たたかう熱気が充満する。
 闘いが白熱点に達したまさにこのとき、わが同盟は「革共同革マル派」と染めぬかれた赤旗を高々と掲げ、全労働者階級・人民に闘いの檄を断固として発したのだ。
 このように、わが革命的左翼を先頭とする労働者・人民は、深夜まで果敢に実力阻止闘争をたたかいぬいた。この闘いのまえに、政府・与党は、ついにこの日の委員会採決を断念せざるをえなくなったのである。

委員会「可決」の暴挙を弾劾
9・17

「特別委採決の強行を許すな!」雨を衝いて闘う(9月17日)

 九月十七日午前八時五十分、安倍政府・自民党は理事会室で開会を待っていた野党をだましうちにするかたちで、理事会の場を突如、委員会室に変更した。そして九時三十分すぎ、首相・安倍にネジを巻かれた委員長・鴻池は、理事会すら開催せずに、委員長職権を振りかざして傲然と特別委員会の開会と法案質疑の終結を宣言した。
 この強権性をむきだしにした安倍政権への怒りに燃えて、国会周辺には労働者・人民が豪雨をものともせず早朝から続々と結集した。首都圏・全国のたたかう学生たちは国会正門前左手の歩道に陣どり、シュプレヒコールやアジテーションで労働者・人民を鼓舞する。午後一時の特別委員会再開をまえに、広川全学連書記長は「委員会採決を絶対に阻止しよう! 機動隊による凶暴な弾圧を粉砕しつつ最後までたたかおう!」と断固たる闘争宣言を発した。
 午後一時、政府・与党が特別委員会を再開したことにたいして、国会前の労働者・学生・市民はただちに抗議のシュプレヒコールを叩きつける。「強行採決絶対反対!」「戦争法案絶対反対!」労働者・人民の怒号が響きわたる委員会室においては、野党提出の委員長不信任動議の審議が開始された。
 午後三時二十分。警察権力・機動隊は国会正門前の十車線道路に昨日同様、数十台の装甲車をずらりと並べ鉄の壁≠築くとともに、二重の鉄柵と大量の機動隊員を配置し労働者・人民を歩道上に封じこめようとした。「弾圧粉砕!」「ファシズム反対!」たたかう学生たちはただちに弾劾のシュプレヒコールを浴びせかける。
 午後四時二十八分、鴻池の不信任動議を否決した政府・与党は、首相・安倍が参加して二時間の締めくくり総括質疑をおこなう≠ニいう野党との「合意」をさえ反故にし、鴻池が委員長席に戻るや、はかったように一人の自民党委員の「やれ!」という号令一下、委員でもない自民党議員どもも加わって委員長席を取り囲み占拠した。議事進行を阻止しようとあわてて委員長席に詰め寄った野党議員にたいして、ひげの隊長″イ藤が握り拳で顔面に一撃をくらわせたのをはじめ、自民党の暴力議員どもが議場を制圧した。怒号が飛びかい委員長の声がかき消され何の議事なのかも分からない状況下で、自民党の委員がみずから起立しはじめた。
 「政府・自民党の暴挙を許すな!」国会前の労働者・学生・市民は口々に怒りの叫びを発する。「強行採決絶対反対!」「戦争法案絶対反対!」シュプレヒコールの嵐に包まれながら、委員会室内においては、与党議員が五回の起立・着席をくりかえした。わずか八分間の間に安保関連法案やその付帯決議の「可決」を暴力的にでっちあげたのだ。
 こんな暴挙が絶対に許せるか!「強行採決徹底弾劾!」「安倍政権を今すぐ倒せ!」労働者・学生・人民はただちに満腔の怒りを込めてシュプレヒコールを叩きつける。
 わが同盟情宣隊は特別委員会「採決」の暴力的強行を弾劾するビラをただちに作成し、集会参加者にくまなく配布してゆく。「闘いの<反安保・反ファシズム>への質的強化を!」「安倍政権を実力で打ち倒そう!」と烈々たる檄を発したのだ。
 全学連のたたかう学生たちは安倍政権による「採決」でっち上げというネオ・ファシズム的蛮行にたいして、人民の最先頭において戦闘的なシュプレヒコールを叩きつけた。「強行採決弾劾!」「ファシズム反対!」「安保粉砕!」「安倍政権を打倒するぞ!」周囲の労働者・市民が呼応する。
 午後七時ちょうど、採決を強行した安倍政権への怒りに燃えて続々と結集した三万人の労働者・学生・人民は、警察権力の設置した鉄柵をのりこえて、国会前の車道の両側二車線ずつを埋めつくした。たたかう学生たちは、正門に向かって左側の路上の先頭に「安倍政権打倒」の巨大プラカードを高々と掲げ、闘いを牽引したのである。

本会議採決阻止に四万超の労働者・学生・人民が決起
9・18〜19

日教組の労働者たち(9月18日)
全国から結集してたたかう平和フォーラム加盟の自治労(9月18日)
国会正門前に何重にも阻止線を張る機動隊(9月18日)
「グローバル戦争同盟反対!」学生を先頭に労働者・市民も国会に迫る(9月18日)

 十七日夜から政府・与党は参院本会議を断続的に開催し、野党が提出した閣僚らの問責決議案を次々に否決し葬りさった。まさに十八日、安倍政権は参院本会議での採決=侵略戦争法の制定に向けて最後の突進を開始したのだ。
 午後一時三十分、正門前のステージで集会をおこなっていた主催者にたいして、「安保法案賛成」を叫ぶ右翼分子がステージに乱入しようとした。これと合わせて財務省方向から国会正門前の交差点にあらわれた右翼の街宣車二台が、スピーカーを使って集会参加者に罵声をあびせかけた。この右翼分子をけしかけたのが安倍政権であることは誰の目にも明らかだ。「右翼は帰れ!」「戦争法案反対!」万余の労働者・人民の怒号に包まれた右翼分子はほうほうの体で逃げさった。
 昨日の特別委員会「採決」をテレビで見た労働者や市民が、怒りに燃えて全国から国会前に駆けつけ、人民の隊列はいっきに増えていく。「委員会『採決』の暴力的強行を弾劾する」と書いたわが同盟のビラがまたたくまになくなっていく。
 全学連のたたかう学生たちは、ファシストとしての本性をむきだしにした安倍政権にたいする怒りに燃えてシュプレヒコールを開始した。「本会議採決阻止!」「ファシズム反対!」「グローバル戦争同盟反対!」国会前に続々と詰めかける労働者・市民が次々に学生の集会の輪に加わり、「ファシズム反対! 安保粉砕!安倍政権打倒!」の一大唱和が巻きおこる。
 たたかう学生たちは全学連委員長・書記長を先頭にして次々にアジテーションをおこなった。「安倍政権による労働者の団結の拠点を破壊することをねらったネオ・ファシズム的支配体制強化に反対し、階級的団結を強化しよう!」という熱烈な訴えに、発言に聞き入っていた労働者・市民から「そうだ! ファシズム反対だ!」と共感の叫びがあがる。たたかう学生たちの奮闘により国会前はみるみる戦闘的熱気に包まれてゆく。
 国会の議員会館側では強行採決に反対する「連合」主催の集会が約四〇〇名の傘下労組員を結集して開催された。日教組、自治労などの「平和フォーラム」加盟労組に加えて、JR総連やJP労組、自動車総連、電機連合といったのぼりが林立している。職場深部でたたかう戦闘的・革命的労働者の奮闘によって、本会議採決を目前にした決定的局面においてこの集会はかちとられたのだ。
 わが同盟は結集した労働者・人民に、「参院本会議採決阻止!」と大書され、ハーケンクロイツを模した首相・安倍を人民の団結で打倒せよと訴える漫画入りのビラを二万枚以上配布する。この日の第二弾のビラだ。「連合」や「全労連」傘下の労組員、学生や市民が闘いの方途を求めてわが同盟のビラを次々に受け取り、くいいるように読んでいる。「日米グローバル侵略戦争同盟の構築反対!」「反ファシズム統一戦線を創造し、安倍ネオ・ファシスト政権打倒へ攻めのぼれ!」この革命的檄が安倍政権の暴挙への怒りをたぎらせたすべての参加者の間に広く・深く浸透したのだ。
 労働者・人民の闘いの高揚に焦りを募らせた安倍政権は、警察・機動隊にまたも機動隊バスと鉄柵によるバリケードを構築させた。この弾圧を前に怒りを爆発させた労働者・人民は、午後六時すぎ、国会正門前の道路四車線を占拠し、機動隊と対峙しつつ国会に肉迫した。正門向かって左側の路上では、たたかう学生たちが「安倍政権打倒」のプラカードを高々と掲げ参加者を鼓舞した。「強行採決絶対反対! 安倍はやめろ!」四万人をこえる労働者・人民のシュプレヒコールが地鳴りのように轟きわたる。
 政府・与党は衆院本会議において内閣不信任案を否決し、午後八時半すぎ、参院特別委員会委員長の問責決議案の審議にはいった。たたかう学生たちは全学連旗をうちふり、車道を埋めつくす労働者・人民の最先頭においてシュプレヒコールをあげる。「強行採決絶対反対!」「ファシズム反対!」「安保の強化を許さないぞ!」「軍事同盟強化反対!」「安倍政権を打ち倒せ!」車道を埋める多くの労働者・学生・市民がペンライトをうちふりながら、学生のシュプレヒコールに呼応し、国会前は怒りのるつぼと化した。
 十九日午前零時十一分、ついに安倍ネオ・ファシスト政権は参院本会議での侵略戦争法案の最終審議に踏み切った。全学連のたたかう学生たちは国会正門前の車道上において断固として怒りの集会を開催する。酒井全学連委員長が「蛮行に蛮行を重ねる安倍ネオ・ファシスト政権による本会議採決を絶対に阻止しよう! 安倍ネオ・ファシスト政権を今こそ労働者・人民の実力で打倒しよう!」と、怒りに満ちた闘争宣言を発する。早稲田大学や北海道大学などのたたかう学生たちが、怒りに体を震わせながら強行採決阻止のアジテーションをくりひろげる。国会正門前、衆・参の議員会館前で、労働者・学生・市民が「強行採決絶対反対!」のシュプレヒコールをあげつづける。
 ついに安倍ネオ・ファシスト政権は、参院本会議において侵略戦争法案の採決を強行し、午前二時十八分、可決・成立を宣言した。たたかう学生たちは腹の底からの怒りをこめてシュプレヒコールを叩きつける。「強行採決弾劾! 侵略戦争法制定弾劾!」「日米グローバル戦争同盟の構築反対!」「日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対!」「安倍政権打倒!」全学連は安倍政権による強行採決を弾劾し、最後の最後まで労働者・人民の最先頭で奮闘したのだ。
 わが同盟とその指導のもとにたたかう戦闘的・革命的労働者、全学連の学生たちは、安倍政権による侵略戦争法制定を阻止する闘いを総力を挙げて領導しぬいた。「反安保」も「反ファシズム」も放棄した日共系の「民主主義を守れ」運動をのりこえ、<反戦反安保・改憲阻止・ファシズム反対>の旗高くたたかいぬいたのだ。

Top
 

   


辺野古工事再開・埋め立て阻止!

 新基地建設を実力で阻止せよ

<全米軍基地撤去・安保破棄>めざして闘おう!

  沖縄県委員会

 安倍政権は、九月十九日未明、許しがたいことに侵略戦争法案の参院採決を強行した。「戦争法反対」のデモ津波に国会を包囲され、日本列島いたるところで怒りの声が渦巻くなかで追いつめられた安倍政権は、「休日になるとデモに囲まれるからその前に採決したい」(自民党幹事長・谷垣)と焦りにかられて、連休前の採決を強行したのだ。
 憲法第九条を事実上破棄して、日本を「アメリカとともに世界のどこででも・いつでも戦争をやれる国」へと飛躍させる――そのための侵略戦争法の制定という安倍政権の戦後史を画するこの蛮行を断じて許すな!
 安倍政権は、「一時中断」していた辺野古沖のボーリング調査を再開し、一気に埋め立て着工にもちこもうと襲いかかっている(九月十二日)。この暴挙にたいしていま、たたかう労働者・学生を先頭に沖縄人民は、海上で、陸上で、9・12―14の実力阻止闘争に断固として連続的に決起した。首都・東京においても、沖縄から・全国から結集した二万二〇〇〇名が国会を包囲し、「辺野古新基地建設阻止! 侵略戦争法制定阻止!」の怒りの声を安倍政権にたたきつけたのだ(九月十二日)。
 辺野古工事の再開・埋め立て強行を断じて許すな! 辺野古新基地建設を実力で阻止せよ! すべての労働者・人民は、いまこそ安倍ネオ・ファシスト政権打倒へ起ちあがれ!

工事の再開強行に突き進む安倍政権

 全国津々浦々から発せられる「戦争法反対」の巨万人民の叫びに恐怖し追いつめられている安倍政権は、人民の声を踏みにじり安保法案の採決を強行した。
 自衛隊を対中国の「警戒監視行動」という名の南シナ海における軍事行動に投入するとともに、「イスラム国せん滅」を掲げたアメリカ帝国主義の侵略戦争に「後方支援」と称して参戦する――まさにそのためにこそ安倍政権は、日米新ガイドラインの策定と「今夏までに法案を成立させる」というオバマへの誓約にもとづいて侵略戦争法の制定を急いだのだ。いまや安倍政権は、オバマ政権とのもう一つの誓いである辺野古新基地の建設に猪突猛進している。
 安倍政権は、辺野古埋め立てを既成事実化するために、本体工事の早期着工を急いでいる。沖縄県の潜水調査が終了した翌日の九月十二日に安倍政権は、このかん中断していた辺野古の埋め立てに向けた工事の再開を有無をいわせず強行した。海上保安庁の高速ボートをいままた辺野古の海にくりだし弾圧体制を敷きつつ、フロートの再設置とボーリング調査の再開にのりだしたのだ。
 沖縄県との「集中協議」終了直後のこの工事再開の強行をまえにして、県知事・翁長は、前知事・仲井真のおこなった「辺野古埋め立て承認を取り消す」方針を表明し(九月十四日)、ただちに沖縄防衛局からの「意見聴取」(聴聞)などの承認取り消しに向けた手続きに着手した。
 これにたいして、官房長官・菅は「仲井真前知事が辺野古移設に必要な公有水面埋め立ての承認をし、行政判断は示された。法的瑕疵(かし)はない」などと開き直り、あくまでも辺野古埋め立て・新基地建設を強行することを傲然と宣言した。オバマ政権も、「現行計画へのアメリカの立場に変更はない」(国防総省デービス報道部長)、「アメリカは引き続き日本政府と堅密に協力する」(国務省カービー報道官)などと居丈高に言い放ち、早急に新基地建設をなしとげることを安倍政権に迫り尻を叩いている。
 このアメリカ政府の要求にこたえて安倍政権は、たとえ県知事・翁長が承認取り消しを正式に決定したとしても、そのばあいには「行政不服審査請求」「執行停止」の申し立てをもって知事の取り消し処分を強引に無効にする、という強権的な姿勢をむきだしにしている。こうしたなりふりかまわぬ手口を弄し、辺野古埋め立てを強行しようとしているのがネオ・ファシスト政権なのだ。この政権は、沖縄県による防衛局への「意見聴取」を拒否するとともに、ボーリング調査終了をまたずに、これと並行して今月中にも埋め立て本体工事の関連作業となる汚濁防止膜や仮設桟橋(岸壁)の設置などに着手しようとしている。沖縄県当局の抵抗≠封じこめ、埋め立て本体工事の既成事実化をねらっているのが安倍政権なのだ。〔九月二十八日に予定していた沖縄県による沖縄防衛局への「意見聴取」を防衛局が拒否した。これをうけて県知事は九月中にも「承認」を取り消すといわれている。〕

新ガイドラインにもとづく日米共同作戦態勢の強化

激化する米・日―中・露の軍事的・政治的角逐

「反安保」なき日共系新基地反対運動をのりこえ闘おう

 <反安保>の炎を燃えあがらせよ! 安倍政権打倒!

Top

  

  
日米共同演習に労学市民の拳 9・12 あいば野
 九月十二日に滋賀県饗庭野(あいばの)で「日米合同軍事演習反対! 戦争法案廃案! 9・12あいば野集会」が開催された(主催は「フォーラム平和関西ブロック」と「2015あいば野に平和を! 近畿ネットワーク」)。この集会とデモに、わが革命的・戦闘的労働者の職場深部での闘いにも支えられて近畿一円の労働者・市民六〇〇名が結集した。
 許し難いことにオバマ政権と安倍政権は、九月六日から、饗庭野演習場と日本原演習場(岡山県)で、日米共同軍事演習「フォレスト・ライト」を強行していた(十八日まで)。彼らは侵略戦争法の制定を待たずして、対中国(対「イスラム国」)の敵地侵攻作戦を担う日本版海兵隊=「水陸機動団」を育成するために、米第三海兵師団長の現場指揮のもとに、アフガニスタン戦争に従軍した米海兵隊員の手ほどきを陸自隊員が受けるかたちで、CH53ヘリを使用したヘリボーン訓練や都市型訓練施設での市街地戦闘訓練などを連日くりひろげていたのだ。
 新ガイドラインにもとづく敵地侵攻訓練を絶対に許してなるものか! 関西のたたかう学生は、「演習反対」の決意も固くこの日の集会・デモに参加し、集まった労働者・市民とともにたたかった。
労働者・市民と共に奮闘する関西の闘う学生
(9月12日、高島市)
Top
  
3500が安倍倒せの叫び 8・29 札幌
 八月二十九日、札幌市の大通公園西十一丁目広場において、戦争法案の廃案を目指す「戦争をさせない! 北海道集会」(主催「戦争をさせない北海道委員会」)の集会とデモがおこなわれた。翌八月三十日の「戦争法案廃案と安倍政権退陣」を掲げる全国一斉一〇〇万人大行動の一環としてもたれたこの集会には、北海道平和運動フォーラムや「道労連」傘下の諸労組の組合員、市民、学生ら三五〇〇名が、全道各地から結集し、「戦争法案を廃案に!」「安倍政権を退陣に!」の怒りの声を轟かせた。
「安倍政権退陣!」組合員、市民、学生の怒りほとばしる
(8月29日、札幌)
北大・帯畜大の闘う学生が労働者と連帯し果敢にデモ
(8月29日、札幌)
Top
    
「連合北海道」集会に闘う檄 9・7 札幌
 安倍政権が侵略戦争法案の参議院での強行採決を策す切迫した情勢のなか、九月七日、「連合北海道」が主催する安保関連法案に反対する集会とデモが、札幌市大通公園西三丁目で開催された。「連合北海道」指導部は、参院での強行採決が迫るなかで、戦争法に反対する労働者の下からの闘いにおされ、安保関連法案の強行採決に反対し廃案を求める初めての街頭デモにとりくんだのだ。
「連合北海道」指導部を突きあげ安保法制反対の集会をかちとる
(9月7日、札幌)
Top
   
新基地工事再開に怒り 9・12―14 辺野古
 九月十二日、安倍政権は、辺野古新基地建設のための工事作業をついに再開した。侵略戦争法の制定に血眼になる安倍政権は、この攻撃と一体で辺野古新基地建設をなんとしてもなしとげようと凶暴な牙をむきだしにしているのだ。
 この暴挙にたいして、いま沖縄全県から怒りが爆発している。名護市辺野古のキャンプシュワブ・ゲート前には、連日、数百人の怒りに燃える労働者・人民が結集し、二十四時間体制で工事資材の搬入を実力で阻止するために監視・抗議の座り込み闘争をたたかいぬいている。そして辺野古の海では、海上阻止団が海上保安庁の暴力的弾圧をはねかえして海上での抗議行動を果敢にたたかっている。この闘いの最先頭で、沖縄県学連のたたかう学生たちと革命的・戦闘的労働者たちは、<反安保>の旗高く闘いの戦闘的高揚のために全力で奮闘しているのだ。
キャンプ・シュワブ新ゲート前で座りこむ労働者・学生
(9月12日)
フロート設置作業を阻止するために作業船をとりかこむカヌー隊
(9月12日)

Top
 安倍政権・防衛局による海上作業の再開にたいして、九月十四日、沖縄県知事・翁長が前知事による「埋め立て承認」の取り消しを表明した。このことにいらだった安倍政権は、「承認に法的瑕疵はない。工事を進めたい」(官房長官・菅)と傲然と言い放った。沖縄の労働者・人民のごうごうたる抗議の声を踏みにじりあくまでも辺野古新基地建設を強権的におしすすめる安倍政権への怒りが燎原の火のごとく広がっている。 午前十時すぎ、海上阻止団が、海保の弾圧をはねかえし、いっせいにフロートを越え突入する。「作業をやめろ!」「弾圧粉砕!」桟橋設置場所に海上阻止団が肉迫しシュプレヒコールをたたきつける。海保の高速艇がカヌー隊を拘束し凶暴な弾圧をしかけてきた。たたかう学生たちは、海上阻止団の先頭に立って海保の弾圧をはねかえしつつ最後までこの日の闘いを戦闘的にたたかいぬいたのだ。
 キャンプシュワブ・ゲート前では、早朝午前六時から二〇〇人を越える労働者・学生・人民が結集して資材搬入阻止の座り込み闘争をたたかった。
旧ゲート前で闘う学生を先頭にデモ
(9月14日)
海保の浮桟橋設置を阻止するために闘うカヌー隊
(9月14日)
Top
   
国会を2万2000が包囲 9・12
 九月十二日、安倍政権が沖縄・辺野古のボーリング調査のための作業再開を強行したまさにその日、怒りに燃えた二万二〇〇〇名の労働者・学生・市民が、「止めよう! 辺野古埋立て 国会包囲」(主催は同実行委員会)に結集し、「辺野古新基地建設阻止」の声を国会前に轟かせた。
国会に向けシュプレヒコールを轟かせる闘う学生
(9月12日)
「辺野古新基地建設阻止!」国会を包囲する人民の波
(9月12日)
闘う学生に圧倒的共感ひろがる
(9月12日)
Top
   
「原発再稼働反対」の声轟く 9・6 京都
 九月六日、京都市下京区の梅小路広場において「さよなら原発全国集会in京都」がおこなわれた(原子力発電に反対する福井県民会議や平和フォーラム関西ブロックなど五団体の呼びかけで開催)。
 労働者・学生・人民の抗議の声を踏みにじり九州電力・川内原発1号機の再稼働を強行した安倍政権・九州電力は、許しがたいことに、今月十日にも営業運転を再開しようとしていた。東京電力・福島原発事故から四年半を経て、福島原発からは今なお大量の汚染水が生みだされ放射能被害が拡大しているにもかかわらず、<原発大国・日本>の復活を狙う安倍政権は、生活苦にあえぐ福島人民を切り捨て原発再稼働に狂奔しているのだ。
 この集会には、川内原発の強権的な再稼働を絶対に許さず、関西電力・高浜原発や四国電力・伊方原発の再稼働を断固として阻止する決意に燃えて、五五〇〇名の労働者・学生・市民が結集した。神戸大学や奈良女子大学のたたかう学生たちは、革命的・戦闘的労働者とあい固く連帯して、<すべての原発・核燃料サイクル施設を廃棄せよ><日本の原発・核開発反対>の革命的な方向性をさし示し、集会の戦闘的な高揚をかちとるために奮闘したのだ。「侵略戦争法の制定阻止!」「饗庭野(あいばの)での日米合同演習強行弾劾!」「日米グローバル戦争同盟の構築反対!」をも熱く呼びかけながら。
「侵略戦争法反対!」「安倍政権打倒!」をも掲げ檄をとばす学生たち
(9月6日、京都市)
5500名が結集し原発再稼働を阻止する決意を燃やす
(9月6日、京都市)
Top