第2369号(2015年5月25日)の内容

<1面>
侵略戦争法の制定を阻止せよ
 反戦反安保・改憲阻止・ファシズム反対の闘いの火柱を!

<4面>
習近平中国との同盟的結託を深めるプーチン政権
 中露首脳会談の意味するもの

<5面>
川内原発再稼働を阻止せよ
◎JAM本部の原発容認への転換を許すな
<2面>
「侵略戦争法案の閣議決定阻止!」
 全学連 官邸前闘争に決起 5・14

「戦争法反対!」の声轟く
 5・12日比谷集会に2800名が結集
<3面>
「新ガイドライン策定弾劾!」
 自民党道連へ怒りのデモ 4・29札幌
4・28愛知集会に700名が結集
■鹿大生が日米首脳会談反対集会 4・24
<6面>
Topics 5・14労働法制改悪阻止集会
外国人技能実習制度の改悪を策す安倍政権
『日経』経済動向解説が乱高下
<7面>
各地のメーデーで戦闘的檄
 大阪福岡石川
<8面>
万華鏡2015――情勢の断層を読む
◆ホロコースト博物館視察
◆FSB型謀略
国際短信 イギリス総選挙
 ――イギリスの仲間からの寄稿
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号










































  


侵略戦争法の制定を阻止せよ

反戦反安保・改憲阻止・ファシズム反対の闘いの火柱を!

辺野古新基地絶対阻止!
3万5千名が大結集
5・17沖縄県民大会
(沖縄セルラースタジアム)
平和行進集約集会
(5・16、宜野湾市海浜公園)
 五月十四日、安倍政権は、日本国家が集団的自衛権を行使してアメリカとともにいつでも・どこででも戦争を遂行することを可能にするところの「安保法制」諸法案を、まずもって国家安全保障会議(NSC)九大臣会合で確認したうえで臨時閣議を開催し決定した。この極反動の法案に「平和安全法制」などという欺瞞的な名称をかぶせて、翌十五日に国会に上程した。彼らは、これを今国会中に何がなんでも成立させるために、ただちに衆議院に特別委員会を設置し審議入りを強行しようとしている。
 すべての諸君! 安倍政権が制定せんとしている「平和安全法制」なるものは、四月末に日米両権力者がとりきめた日米新ガイドライン=日米共同の侵略戦争遂行マニュアルを法制化する以外のなにものでもない。まさしく<侵略戦争法>なのである。現にいま南シナ海において、岩礁を埋め立て軍事施設建設を強行している習近平の中国と、米艦船を相次いでこの海域に突入させ警戒監視や偵察行動をくりひろげているオバマのアメリカとが、制海権をかけて熾烈にせめぎあっている。オバマ政権は中東においても対IS(イスラム国)の無差別空爆や幹部暗殺作戦を強行している。このような対中国および対ISなどの軍事作戦に属国%本を駆りだそうとしているオバマ政権の要求に全面的に応えることを誓約した安倍政権は、自衛隊=日本国軍を米軍の補完部隊または肩代わり部隊としていつでも全世界に展開することのできる体制を築くことに血眼になっているのだ。
 「戦争放棄」を謳った憲法第九条の破棄を意味する安倍のこの暴挙にたいして、いま多くの労働者・学生・市民が危機感に燃えて起ちあがりつつある。横浜臨港パークで開催された5・3集会には三万人をこえる人びとが起ちあがり、5・17の沖縄県民集会には三万五〇〇〇人が結集し「辺野古新基地建設阻止」とともに「戦争法反対」の声をあげた。だが、「連合」指導部は平和フォーラム系労働組合などの反戦平和のとりくみを陰に陽に抑圧している。日共の不破=志位指導部は「戦争法案に反対する一点共闘」の名において「保守層」に迎合し「安保反対」を後景におしやっている。これら既成指導部の抑圧と闘争歪曲を突き破り<侵略戦争法>制定を阻止するために、力のかぎりをふりしぼってたたかおうではないか。
 <侵略戦争法制定阻止・新ガイドライン反対・辺野古新基地建設阻止>の闘いを<グローバル戦争同盟の構築反対>の旗幟鮮明に推進せよ! <憲法改悪阻止・ネオファシズム支配体制強化反対>をも掲げて、労働者人民の巨大な闘いをまきおこせ! たたかう戦列を強化し拡大し、安倍ネオ・ファシスト政権打倒に突き進め!

以下見出し

新ガイドライン=侵略戦争マニュアルの法制化を許すな

 憲法改悪とネオ・ファシズム支配体制強化への突進

南シナ海を焦点として激化する米日―中の軍事的角逐

「歯どめ」論議に陥没する既成反対運動をのりこえ闘おう!

<日米グローバル戦争同盟>構築反対の闘いの奔流を!
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習近平中国との同盟的結託を深めるプーチン政権

中露首脳会談の意味するもの

対独戦勝七十年式典――中露蜜月≠演出

 プーチン政権は、五月九日の対独戦勝七十年式典をソ連邦崩壊いごでは最大の規模で実現した。モスクワの「赤の広場」で挙行された軍事パレードには、一六〇〇〇人の将兵、最新鋭戦車「T14アルマータ」を含む軍用車両二〇〇両、戦闘機一五〇機が投入され、「ウラー」の勝利の雄叫びが地響きとなって広場を包みこんだ。昨秋いらいプーチンがくりかえしている「ロシアが核大国であることを忘れるな」の威嚇的言辞を実証するかのように、次世代の多弾頭型大陸間弾道ミサイル「RS24ヤルス」を初めて登場させ、ロシア国家が核軍事大国であることを全世界に向かって誇示したのだ。
 プーチン・ロシアは、クリミア併合の強行とウクライナ軍事介入によってG8からはじき出され国際政治場裏における孤立化をみずから招来しているだけではなく、米・欧諸国の対ロシア経済制裁の強化と原油の国際価格暴落のゆえに深刻な経済危機に陥っている。この苦境を脱するためにもがいているプーチン政権は、ロシアがNATOに対抗しうる核軍事力を保持する「強大国」であることを米欧諸国権力者に見せつけるために今回の式典を国家的威信をかけて実現したのである。

「戦後秩序の護持」を名分にした対米挑戦

中国の経済力に依拠してののりきり策
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川内原発再稼働を阻止せよ

日共中央の「エネルギー政策転換」要求運動をのりこえたたかおう!


 四月二十二日に鹿児島地裁は、鹿児島・熊本・宮崎の住民がおこした川内原発再稼働差し止め仮処分申請にたいして、それを却下する許しがたい決定をくだした。住民の事故への不安など一顧だにせず、再稼働へ突き進む安倍政権の意を受けた地裁の反動決定を、われわれは怒りを込めて弾劾する。
 決定の報せを聞いた九州電力会長・貫は「大変ありがたい」と語り、官房長官・菅は「規制委が新規制基準に適合していると認めたものは再稼働する」と言い放った。その直後に安倍政権は、二〇三〇年の電源構成目標を発表し、原発を二〇%超の主要電源とする計画を鮮明にうちだした。彼らは、日本の原発・核燃料サイクル開発をあくまで推進するために、今も一二万人におよぶ福島の原発事故避難者の苦境を放置し、労働者人民の反対の声を無視抹殺して、川内原発の今夏の再稼働にむけ突き進んでいるのだ。
 いまこそわれわれは怒りも新たに、日共系の「エネルギー政策転換」要求運動をのりこえ、<日本の原発・核開発反対>の旗幟を鮮明にして、今夏の川内原発再稼働を阻止するために断固として決起するのでなければならない。

以下見出し

鹿児島地裁の再稼働差し止め仮処分申請却下弾劾

再稼働の遅れに焦る九電と規制委による泥縄的審査

原発再稼働・原発輸出に突進する安倍政権

6・7三万人福岡集会の戦闘的高揚をかちとれ!
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「侵略戦争法案の閣議決定阻止!」
 全学連 官邸前闘争に決起 5・14
 五月十四日、全学連のたたかう学生たちは、「侵略戦争法案の閣議決定阻止!」の首相官邸前闘争に断固として決起した。この日の夕方、安倍政権は、まずNSC(国家安全保障会議)を、つづいて臨時閣議を開催し、そこにおいて新たな「安全保障法制」諸法案の閣議決定を強行しようとしていた。この策動を断固として打ち砕くという固い決意に燃えて、全学連のたたかう学生たちは起ちあがったのだ。
 この日、首相官邸前には、安倍政権による「戦争する国」づくりの策動に危機感をもつ、延べ約一〇〇〇名の労働者・人民が、早朝から夜まで波状的に結集した。わが同盟は、結集した人民に「グローバルな侵略戦争同盟の構築を許すな!」と呼びかけるビラを配布し、闘いの方向性を鮮明にさし示した。そして全学連のたたかう学生たちは、労働者・人民の最先頭において、「反安保」を完全に放棄した日共系の反対運動をのりこえたたかいぬいたのである。
「閣議決定を許さない!」怒濤のシュプレヒコールが首相官邸を直撃
(5月14日)
労働法制改悪に反対するデモ隊と全学連の学生が闘うエールを交換
(5月14日)
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「戦争法反対!」の声轟く
 5・12日比谷集会に2800名が結集
 五月十二日、日比谷野外音楽堂において、「許すな! 戦争法案」のスローガンのもとに「戦争させない・9条壊すな! 5・12集会」が開催された(主催は、「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」)。
 自民・公明両党が五月十一日の与党協議会において安保関連二法案(「平和安全法制整備法案」と「国際平和支援法案」なる二法案)の全条文について合意した。これにふまえて安倍政権は五月十四日にNSC(国家安全保障会議)と臨時閣議を開き、この法案を閣議決定することを策していた。かかる切迫した情勢のもとで、二八〇〇名の労働者・学生・市民が、「戦争する国」づくりに突進する安倍政権にたいする怒りに燃えて、この日の集会・デモに起ちあがった。わが革命的・戦闘的労働者の奮闘に支えられて、ナショナルセンターの枠をこえて労働者の結集がかちとられたのだ。
 たたかう労働者・学生は、結集した労働者・学生・市民の最先頭で、安倍政権による侵略戦争法の制定を阻止する闘いの戦闘的高揚をきりひらくために奮闘したのだ。
結集した労働者・人民を力強く鼓舞する学生たち(5月12日、日比谷野音)
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「新ガイドライン策定弾劾!」
自民党道連へ怒りのデモ 4・29札幌
 四月二十九日、北海道のたたかう学生と労働者は、日米両権力者の画歴史的攻撃に反対して起ちあがった全国の労学と連帯し「日米の戦争準備NO! 憲法改悪STOP! 札幌マーチ」をたたかった。
「日米の戦争準備に反対しよう!」札幌の労働者・市民に熱く呼びかけ(4月29日)
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4・28愛知集会に700名が結集
 四月二十八日夕刻から、名古屋市・若宮大通公園において、「安倍内閣の暴走を止めよう――集団的自衛権・戦争法制を許さない! 普天間基地撤去・辺野古新基地建設を中止せよ!4・28愛知集会」が開催された。集会には、日米両権力者による新ガイドライン策定への怒りと危機意識に燃えて、集団的自衛権行使と「戦争法制」制定を阻止せんとする七〇〇名余の労働者・市民・学生が結集した。
 この日の集会は、一昨年来名古屋において、秘密保護法制定阻止、集団的自衛権の行使反対の運動をつくりだしてきた弁護士・学者・市民たちが呼びかけ広範な人々が参加して結成された「安倍内閣の暴走を止めよう連続行動実行委員会」が主催し、四〇〇名もの多くの個人の賛同のもとに実現された。そして集会当日には、「愛労連」傘下の各組合や「戦争をさせない一〇〇〇人委員会あいち」をはじめとする多くの市民団体が結集した。
 わが革命的・戦闘的労働者たちは、「連合」指導部の闘争抑圧に抗し、地方選挙に埋没し役員のみの動員でお茶を濁そうとする「愛労連」指導部につき従う一部ダラ幹をつきあげ、職場から討論を積みかさね、多くの組合の参加を実現したのだ。
「戦争法」の制定を阻止せんと結集した労働者人民(4月28日、名古屋)
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各地のメーデーで戦闘的檄
   
5.1大阪
 五月一日、「連合大阪」の「第八十六回大阪地方メーデー」は、初夏をおもわせる陽射しのもと、四万人の労働者(主催者発表)が大阪城公園に結集して開催された。安倍政権と独占ブルジョアジーの苛烈な諸攻撃がうちおろされている緊迫した情勢のもと、革命的・戦闘的労働者は本メーデーを「連合大阪」労働貴族の闘争放棄と抑圧、裏切りに抗して、「闘うメーデー」としてかちとるべく奮闘したのである。
わが同盟の「闘うメーデーをかちとろう」の檄に熱い共感がひろがる
(5・1、大阪城公園)
   
4.29福岡
 四月二十九日、第八十六回「連合福岡」メーデーが、福岡市中央区の舞鶴公園・西広場において開催された。わが同盟の情宣隊は、職場深部で創造的な闘いを展開している革命的・戦闘的労働者と固く連帯し、本メーデーを戦闘的に塗りかえるために奮闘した。
安倍政権の反動攻撃に立ち向かい「団結ガンバロー!」
(4・29、福岡市舞鶴公園)
   
5.1石川
 五月一日、「第八十六回石川県統一メーデー金沢中央大会」が、五〇〇〇人の労働者の結集のもとに、金沢市のいしかわ四高記念公園で開催された。
 安倍ネオ・ファシスト政権が、八時間労働規制の撤廃などの労働諸法制のファシズム的改悪と侵略戦争法制定の攻撃をうちおろしているただなかで、本メーデーは開催された。わが同盟の情宣隊は、メーデーに参加した労働者に、こうした安倍政権の攻撃を断固としてうち砕く闘いへの決起を呼びかける情宣をくりひろげた。
「労働者保護ルールの改悪反対!」「戦争法反対!」怒りの拳をあげる労働組合員
(5月1日、金沢市いしかわ四高記念公園)
全国のメーデーでわが同盟が配布したビラのマンガ
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