第2366号(2015年5月4日)の内容

<1面>
日米新ガイドライン策定弾劾!
日米新軍事同盟のグローバル戦争同盟≠ニしての強化反対!

<4面>
辺野古新基地建設を阻止せよ 沖縄県委員会
<2面>
高浜原発3・4号機の再稼働を阻止せよ!
 福井地裁―運転差し止め仮処分決定

<3面>
安倍ネオ・ファシスト政権の報道統制強化を断じて許すな
■「戦争法」批判も封殺
<7面>
安倍式教育再編反対の闘いを放棄する全教本部
<6面>
NTT労組労働貴族による低額回答受け入れ弾劾!
Topics 『日経新聞』のデマ宣伝
<5面>
労働戦線の帝国主義的再編に反対する歴史的闘い 下
<8面>
万華鏡2015――情勢の断層を読む
◆完全アウェー
◆ウソつき文科相
◆「非」常時映像伝送システム
目クソ鼻クソ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

◎お知らせ
本紙次号は第二三六七号・第二三六八号の合併号として五月十八日付で発行します。五月十一日付は休刊します。
  「解放」最新号






































  


日米新ガイドライン策定弾劾!

 日米新軍事同盟のグローバル戦争同盟≠ニしての強化反対!

「2プラス2」における日米新ガイドライン策定を許すな!
800名の労働者・学生・市民が首相官邸前行動に決起
(4月27日)
 四月二十七日の日米安全保障協議委員会(2プラス2)において日米両政府は「日米防衛協力の指針(ガイドライン)」の全面的改定に合意した。「変化する安全保障環境のためのより力強い同盟」と銘うった「2プラス2」共同発表において、日米両権力者は、「切れ目のない日米共同の対応」を強化する、辺野古新基地建設をあくまで遂行する、とうたいあげた。米―中・露対決のもとで戦乱の火が噴きあがっている現代世界のまっただなかで、日本国軍がアメリカ軍主導のもとで、いつでも・世界中どこででも侵略戦争を遂行する体制を本格的に構築することに血眼となっているのが、日米両帝国主義権力者にほかならない。安倍政権は、この新ガイドライン策定作業と一体で練りあげている安全保障関連法案=侵略戦争法案を、五月中旬にも国会に上程しようとしている。昨年七月の閣議決定において「集団的自衛権行使」を合憲化した安倍政権は、これにふまえて日本を一流の軍事強国≠ヨとおしあげていくためにこそ、侵略戦争法を今国会中に制定することに狂奔しているのだ。
 ネオ・ファシスト安倍政権が振りおろしてきているこの超弩(ど)級の攻撃を、われわれは何がなんでも粉砕しなければならない。新ガイドラインが決定された四月二十七日、首相官邸前では、「新ガイドライン策定反対」「侵略戦争法反対」の声が轟きわたった。この闘いの最先頭で、わがたたかう労働者・学生はたたかいぬいた。沖縄においても、わが革命的・戦闘的労働者・学生が辺野古新基地建設阻止闘争の最先頭でたたかっている。日米新軍事同盟を、中国やイスラム武装勢力を主敵≠ニする<グローバル・アライアンス>として飛躍的に強化することに血道をあげている米日両帝国主義権力者、これにたいする断固たる反撃の闘いに決起しているのが、沖縄をはじめとする全国のたたかう労・学なのだ。
 すべてのたたかう労働者・学生諸君! われわれは、日共中央翼下の「反安保」なき「戦争立法」反対運動をのりこえ、新ガイドライン策定弾劾・侵略戦争法制定阻止の闘いの戦闘的高揚をかちとるのでなければならない。「辺野古新基地建設阻止!」5・15―17連続闘争に決意も固く決起しよう。今こそ、反ファシズム統一戦線を構築し、安倍ネオ・ファシスト政権打倒へ攻めのぼれ!

(以下、見出し)

「切れ目のない対応」の名による日米共同の侵略戦争遂行の宣言

<軍国日本>再興に突進する安倍ネオ・ファシスト政権

「反安保」なき日共系反対運動をのりこえ侵略戦争法制定阻止闘争の高揚をかちとれ
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辺野古新基地建設を阻止せよ

 <全米軍基地撤去・安保破棄>めざして闘おう!

5・15―17闘争の戦闘的高揚を!

 アメリカ帝国主義の大統領オバマと<軍国日本>再興の野望に燃える首相・安倍は、四月二十八日のワシントンでの日米首脳会談において、日米新ガイドラインの最終合意を確認し、もって日米新軍事同盟の<グローバル・アライアンス>としての強化を全世界に向かってうたいあげようとしている。この日米首脳会談を目前にひかえて、オバマへの手土産≠ニするために「夏までの埋め立て工事着工」にむけて辺野古・大浦湾での海底ボーリング調査強行に血道をあげているのが安倍政権なのだ。
 五月十五日から十六日にかけて平和フォーラムや沖縄平和運動センターなどが主催する「5・15平和行進」が、辺野古現地を中心に開催される。また五月十七日には辺野古新基地建設に反対する数万人規模の県民集会が実行委員会の主催でおこなわれようとしている。われわれは、「5・15平和行進」ならびに5・17県民集会に全国全県から結集する労働者・学生・市民とともに、「反安保」を放棄した日共中央など既成指導部翼下の反対運動をのりこえ、<反安保>の旗幟も鮮明に5・15―17闘争の戦闘的な高揚のために奮闘しようではないか。
 辺野古新基地建設をはじめとする日米新軍事同盟の飛躍的な強化の画歴史的な反動攻撃を木っ端微塵に粉砕するために、勇躍決起せよ。辺野古新基地建設を実力で阻止せよ! 新ガイドラインの策定阻止!「新安保法制」=侵略戦争法の制定を阻止しよう! 中国の対米対日の核軍事力増強反対! いまこそ<全米軍基地撤去・安保破棄>めざしてたたかおう!

以下、見出し

抗議の声を踏みにじり新基地建設に突進する米日両政府

激化する米・日―中の角逐

 燃えあがる海上・ゲート前での労学の闘い

「反安保」を放棄した日共系反対運動をのりこえ反戦反安保闘争の爆発をかちとれ
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関電高浜原発3・4号機の再稼働を阻止せよ!

 福井地裁が運転差し止め仮処分を決定

 四月十四日、福井地方裁判所(樋口英明裁判長)は福井県や関西の住民たちの申し立てを全面的に認め、関西電力高浜原発3・4号機の運転差し止めを命ずる仮処分を決定した。この仮処分決定はただちに効力をもち、この決定が取り消されないかぎり、関電は高浜3・4号機を運転することができない。原子力規制委員会が「新規制基準に適合している」として高浜原発3・4号機の再稼働を認めた決定(二月十二日)を、福井地裁は真っ向から否定した。首相・安倍が「世界で最も厳しいレベル」と吹聴してきた「新規制基準」そのものが、「緩やかすぎる」「安全性は確保されない」と断定したのである。
 この画期的な決定は、政府・電力資本が強行的に画策してきた停止中原発の再稼働の策動、これにたいして全国各地で労働者・人民が怒りにもえてくりひろげてきた粘り強い「原発再稼働反対」の闘いの成果にほかならない。だが安倍政権は、地裁決定をいっさい無視して「(政府は訴訟の)当事者ではない」「再稼働を進めていくのが政府の一貫した方針だ」(安倍)と傲然と言い放ち、原発再稼働を強行する意志をぶちあげている。居直る安倍政権を断じて許すな! 原発再稼働反対、原発・核開発反対の闘いをさらに推進しようではないか!

以下、見出し

「新規制基準」を「合理性なし」と断定

「安全余裕」を口実とした地震対策のマヤカシ

運転再開をあくまで画策する安倍政権を弾劾せよ
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安倍ネオ・ファシスト政権の報道統制強化を断じて許すな

「停波」をチラつかせテレビ局を恫喝!

NSC直轄下のマスメディア規制のエスカレート

大本営発表の広報機関♂サの策動を打ち砕け

 目下、安倍政権は「安保法制」整備の最重要環のひとつとして、「武力攻撃事態法」に「存立危機事態」なる概念を書きこみ、もってこれを「集団的自衛権行使」の根拠法たらしめようとしている。「武力攻撃事態法」には、「指定公共機関」を戦争遂行のために動員することが明記されており、そしてこの「指定公共機関」にはNHKおよび民放各局が含まれているのである。
 いままさにオバマ政権とともに、日米新軍事同盟を中国主敵の<グローバル・アライアンス>として強化することに突進している安倍政権。この政権は、「七十年前に戦争に負けた日本は、七十年後に良識を失ってはならない」(中国外相・王毅)と叫びたてる習近平中国に対抗して、従軍慰安婦問題をはじめとする日本軍国主義の犯罪を居直るキャンペーンを張りつつ、「積極的平和主義」の旗印を世界に向けて宣揚することに血道をあげている。そして内に向けては、労働者・勤労人民をスムーズに戦争に動員し協力させてゆくために、さらに改憲「国民投票」をもにらんで、反基地や反戦などの反対運動が高揚する契機となりかねない一切の報道を根絶することを企んでいる。まさにそのゆえにこそ、すべてのメディアを、国の内外にたいして政府見解をたれ流す御用機関≠スらしめることを安倍政権は画策しているのだ。
 「日本人人質殺害事件」をめぐる対応にも示されたように、安倍政権はまさに侵略戦争への道を掃き清めるためにありとあらゆるウソとデマを弄している。この政権がメディア統制の一挙的強化にのりだしていることの危険性は明らかではないか。
 かつて天皇制ボナパルティズム権力は、日中全面戦争への突入を画した盧溝橋事件の直後に新聞・雑誌関係者にたいして「時局ニ関スル記事取扱イ方ニ関スル件」なる通達を発し、「イヤシクモ我ガ国益ヲ害シ、マタハ国際信望ヲ毀損スルガ如キ言説ヲ為サザルヨウ特ニ自制セラレタシ」と恫喝を加えた(一九三七年八月)。対米英宣戦布告の翌日である一九四一年十二月九日には、新聞・雑誌・出版関係者を一堂に集め、「帝国の公明な態度を誹謗する言説」「政府、軍部との間に意見の対立があったとなす論調」「厭戦機運を助長せしむるごとき論調」などを全面的に禁止することを通達した。まさに戦火を拡大するその節目ごとに政府は、マスメディアへの統制を強め、「大本営発表」の広報機関へとおとしこめてきたのであった。
 そしていま、アメリカとともにいつでも・どこででも戦争をやれる国家にのしあがる跳躍台と位置づけた「安保法制」制定にのりだしている安倍政権は、この節目≠ノ臨んで、十五年戦争時のそれをも彷彿とさせるような強権的な報道統制に狂奔しているのだといわなければならない。安倍ネオ・ファシスト政権の報道統制強化を、われわれは断じて許してはならない。
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労働戦線の帝国主義的再編に反対する歴史的闘い

  ―<下>―

B 燃えあがる戦闘的諸労組の「右翼的再編反対」の闘い 〔承前〕

 (4)10・21反戦統一行動の分断策動をうち砕く

 (5)「労働戦線の統一」の行き詰まり

C 日本労働運動の帝国主義的再編の完成=産業報国会化

 (1)労働貴族のまき返し

 (2)富塚の抵抗≠ニ「五項目補強見解」

 (3)総評指導部の指導性喪失

D 画歴史的闘いの諸教訓

 (1)賃金闘争と労働戦線の帝国主義的再編粉砕闘争について

 (2)「左派結集」をめぐって

目次
A 「労働戦線統一」の大波と総評指導部の変質
B 燃えあがる戦闘的諸労組の「右翼的再編反対」の闘い
C 日本労働運動の帝国主義的再編の完成=産業報国会化
D 画歴史的闘いの諸教訓

Bの(3)までは第二三六五号に掲載、以下は本号に掲載
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目クソ鼻クソ

スパイとスパイが罵りあえば……

 中核派残党の中野一派は、『前進』第二六七五号(三月三十日付)において「反党=反革命分子を先兵にした権力の労組破壊攻撃粉砕しよう」と金切り声をあげている。「希代のスパイ荒川碩哉を打倒した」と一昨年六月に『前進』紙上で発表した当の「スパイ荒川」が、昨年十二月に、『スパイ捏造と財産略奪策動を弾劾する』と題するパンフをだし、中核派がでっちあげている「合同労組」やブクロ活動家のもぐりこんでいる職場・労組に送りつけているという。これに真っ青になって反論しているのが、ブクロ=中核派のお飾り書記長・天田=ダメダをはじめとする残存官僚どもだ。
 「スパイ荒川」のパンフには、天田らへのうらみつらみが並べられている。いわく、――中核派自治労戦線の常任であった自分は、「日本階級闘争の基軸は国鉄闘争」とする党中央の「動労千葉特化路線」に異議を唱えていたことから、「反党フラク」をつくっていた甘糟や浅野らとのつながりを疑われ、「監禁」されて「査問」された。政治局を牛耳る天田らは、「査問」の過程で、自分が親から相続した遺産を略奪しようと企て、二〇一三年六月四日に、東京・杉並にある銀行の貸金庫に自分を連行した、と。
 そして「スパイ荒川」は自分を銀行に連行してきた中野一派の手配師どもを警察権力に売り渡したイキサツを暴露し、もし自分が「被害届」をだせば「組織中枢は一網打尽である」と脅しをかけている。そのうえで荒川は、テメエがスパイであることをなかば認めながら、中核派残党=中野一派の天田夫婦ら残存官僚こそが「スパイだ」と目クソ鼻クソ≠謔しく罵っている。イミシンなことを口走りながら。
 荒川によれば、前進社のガサにきた警視庁の「公安の責任者」が、次のように前進社官僚にささやいたという。「荒川を放置しておいていいのか。あいつは内調と公調のスパイだ、警視庁は無視されて上から叩かれている」と。
 実にクサイ話だ。ようするに、ブクロ派内の「内調・公調」の系列と「警視庁」の系列のスパイ分子のあいだの張り合いから、警視庁系列のスパイ分子たる天田らの官僚によって、自分は内部粛清のやり玉に挙げられた、と荒川は自白≠オたわけなのだ。中核派はスパイの巣窟なのに、俺だけをスパイと烙印して追放するのはひどいじゃないか、というわけだ。
 「スパイ荒川」が暴露するまでもなく、中核派残党=中野一派がスパイの巣窟であることは歴然たる事実。国家権力内謀略グループの謀略殺人襲撃をみずからの「戦果」などと追認してきたこの連中は、権力が治安弾圧強化のために自作自演で仕組んだ「ゲリラ事件」なるものをも「戦果」として追認。さらには自称CIAの手先である宮崎学から、「中核派議長」清水丈夫じしんがアジトを世話されていたことまで暴露されてグウの音も出ないのが、ダメダら残存官僚どもだ。
 このれっきとしたスパイ集団の残骸にしがみつくダメダらは、おなじスパイ組織の内部の誰に・いつ寝首を掻かれるかと気が気でなく、「反党=反革命分子」が「闘いを破壊する使命を帯びて再浮上してきた」と悲鳴をあげているのだ。
 この窮地をのりきるために、彼らは、にわかに「労働組合へのスパイ潜入」と対決せよと叫びはじめた。とんだお笑いぐさではないか。中野一派がでっちあげている「合同労組」には、うさん臭い権力のひも付き分子が入りこんでいる。この権力のひも付き分子を「労働運動のリーダー」などといってもちあげて活動家に仕立て、「労働運動の新たな指導部」と称して組織中枢に抱えこんでいるのが中野一派なのである。
 ネオ・ファシスト安倍政権はいま、このスパイ集団を利用して「反過激派」キャンぺーンをくりひろげている。そして沖縄・辺野古の闘いや侵略戦争法制定阻止闘争を破壊するために利用しようとしている。これまで「辺野古現地で実力闘争をやっても基地建設は阻止できません」(中核派の沖縄の顔&x田)とか「辺野古現地の運動は体制内運動」だから粉砕の対象だとかとわめいていたのがこの集団。それが国家権力に突き動かされて、「沖縄ゼネスト」だとか「安保国会決戦」だとかと叫んでいる。これは闘争破壊のための闘争介入を狙ったものにほかならない。
 国家権力の走狗=中核派残党の中野一派を、いまこそ一掃せよ!
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