第2362号(2015年4月6日)の内容

<1面>
辺野古新基地建設強行を阻止せよ
今こそ<全米軍基地撤去・安保破棄>をめざして闘おう!

<4面>
郵政経営陣の超低額回答弾劾!
 「成果」と言いくるめるJP労組本部を許すな

Topics 解雇の自由化≠許すな
<5面>
「郵便・物流ネットワーク再編」
 郵便内務部門の大合理化攻撃を許すな!

<2面>
ボーリング調査再開に怒り
 3・21沖縄県民集会・海上行動 辺野古

<3面>
闘う学生が「反安保」掲げ奮闘
 3・22「安倍政権NO! 大行動」

川内原発再稼働阻止に2000 3・15鹿児島
「道徳の教科化」を許すな!
<6面>
「連合福岡」春闘集会に2800が決起 3・14
全労連春闘≠フ危機的現実
労災事故が激増(石川県)
<7面>
高浜3・4号機
 原子力規制委の「適合」決定を弾劾せよ!

◎高機能電子機器を労働者酷使に利用
<8面>
万華鏡2015――情勢の断層を読む
◆今がまさに戦前
◆5頭のクジラ
◆フクイチの壁崩壊
『新世紀』最新号(第276号)紹介

 「解放」最新号









































  


辺野古新基地建設強行を阻止せよ

今こそ<全米軍基地撤去・安保破棄>をめざして闘おう!

「安倍政権打倒」のプラカードを掲げて会場に戦闘的息
吹を吹きこむ闘う学生たち(3月22日、日比谷野音)

 全国のたたかう労働者・学生諸君! 辺野古の陸と海で、わが革命的左翼を先頭とする沖縄の労働者・学生・人民は、昼夜を分かたず「辺野古新基地建設阻止・ボーリング調査阻止」の実力闘争をたたかいぬいている。労働者・人民にたいして強権的弾圧の牙をむき、知事の作業停止指示など歯牙にもかけず、米日両権力者は、何がなんでも新基地建設を強行せんとしている。われわれは今こそ、米日両権力者の攻撃にたいして断固たる闘いの陣形を構築し、<反安保>の旗幟も鮮明に辺野古新基地建設阻止闘争の前進をきりひらいていくのでなければならない。
 首相・安倍は、四月二十六日からの訪米・日米首脳会談において、オバマとともに日米安全保障協議委員会(2プラス2)での日米ガイドライン改定の最終報告を確認し、日米新軍事同盟の「グローバル・アライアンス」としての強化を謳いあげようとしている。オバマへの手土産として安倍政権は、辺野古沖でのボーリング調査を強行しつづけているのだ。しかも安倍政権は、いつでも・世界のどこででも米軍とともに日本国軍が侵略戦争を遂行できるように、「ウォーマニュアル」たる日米ガイドラインの改定に合わせて、安保諸法制の改定に猪突猛進しているのだ。
 すべての労働者・学生諸君! 日共・不破=志位指導部翼下の「反安保」なき既成反対運動をのりこえ、われわれは、台頭する中国(ロシア)やイスラム急進主義勢力を主敵とした日米新軍事同盟のグローバルな攻守同盟としての強化のための総攻撃を打ち砕くのでなければならない。米日両政府による辺野古新基地建設を絶対に阻止せよ! 日米新ガイドラインの策定阻止! 安保諸法制の整備=侵略戦争法の制定を阻止せよ! 中国の対米(対日)の核軍事力増強に反対せよ!
 今こそ<反安保>のうねりを沖縄―全国から大きく燃えあがらせよう! 安倍政権打倒へ進撃せよ!

以下見出し
埋め立てに向け海上作業を強行する安倍政権

日米新軍事同盟のグローバルな攻守同盟としての強化

燃えあがる<辺野古>の闘い

日共翼下の「反安保」ぬきの新基地反対運動をのりこえ<反戦反安保>の大爆発を!

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郵政経営陣の超低額回答弾劾!

超低額妥結を「成果」と言いくるめるJP労組本部を許さず闘おう

 三月十九日、日本郵政社長・西室は春闘最終回答の場で、正社員の基準内賃金「一人平均一〇〇〇円引き上げ」、年間一時金「三・八ヵ月+特別手当」などを「最大限の回答だ」と、JP労組本部とすべての郵政労働者に居丈高に言い放った。これにたいしてJP労組本部委員長・小俣は、「要求内容との乖離が埋まらない項目もあるが、今後に希望を見出すことのできる結論を得た」と、喜々として受け入れ妥結した。
 郵政当局の回答は、正社員と月給制契約社員にたいしては一人平均たったの一〇〇〇円、賃上げ率にすると〇・三三%でしかなく、時給制契約社員にいたっては「スキル評価B」を除いてゼロ回答だ。
 この超低額回答は、四年間連続して大幅に年間一時金を削減され、生活苦を強制されている郵政労働者に実質賃金切り下げの追い討ちをかけるものだ。過年度消費者物価上昇率は三・二%であり〇・三三%の賃上げの意味するものは、実質賃金の約三%の大幅な切り下げでしかないのである。消費税増税と円安による輸入生活必需品などの物価上昇、医療・社会保障費などの軒並みの負担増、育児費や住居費の増大によって、郵政労働者は生活費の切り詰めを一層強いられるのだ。バカにするのもいい加減にしろ!
 だが、この「一人あたり平均一〇〇〇円引き上げ」の内実は、労働者に一律に配分されるというものでは毛頭ない。実際には、「一〇〇〇円引き上げ」にあずかる労働者は正社員の半分にも満たない。それだけではない、高齢再任用の労働者や時給制で働く期間雇用労働者のほとんどは「賃上げ」の対象にすらされていないではないか。郵政職場には、「賃上げゼロ」で定期昇給もない労働者が五万と≠ナはなく一〇万人以上もいるのだ。
 われわれは、このような超低額回答を、「会社のギリギリの経営判断だ」と経営陣をほめたたえ、妥結を「成果」だと強弁するJP労組本部を満身の怒りをこめて弾劾する! われわれは本部の春闘要求の欺瞞性・反労働者性について下から論議をまきおこし、組合運動と組合組織の強化のために断固としてたたかおう。

以下見出し

1 一人平均たったの一〇〇〇円

  時給制契約社員はゼロ回答

2 経営陣をほめたたえ妥結を「成果」と強弁する本部弾劾!

3 郵政労働運動を下から創造するために闘おう!

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「郵便・物流ネットワーク再編」

 郵便内務部門の大合理化攻撃を許すな!

 西室郵政経営陣は、昨年二月に発表した「中期経営計画」にもとづいて「郵便・物流ネットワークの再編」という名の郵便内務部門における大合理化攻撃にうってでている。その中心としてメガ物流局・統括局の新設を計画し、次々と開局させているのだ。今年五月には東京北部郵便局(以下、東京北部局と表現)を開局させ、来年の二月には現行統括局である新東京局・東京多摩局との三局体制で東京都内全域における郵便内務作業の集中処理を実施しようとしている。
 こうした施策によって、全国の郵便内務職場は大きく改変させられ、郵便内務部門に従事する正規・非正規雇用労働者にたいする首切り、強制配転や労働強化の攻撃が激化しつつある。経営陣は、「郵便・物流事業の黒字化」のために、一切の犠牲を郵便労働者に押しつけようとしているのだ。われわれ革命的・戦闘的労働者は、大合理化攻撃に全面協力するJP労組本部労働貴族の裏切りに抗して、「郵便・物流ネットワーク再編」に反対する反合理化闘争を創造していこうではないか。そのために、本論稿では「郵便・物流ネットワーク再編」攻撃の実態と郵政経営陣の意図ならびにその背景について明らかにしていきたい。

(以下、見出し)

一、全国各地で次々と新設されるメガ物流局・統括局

  東京北部局の開局――五月

二、経営陣の「構想」で郵便内務職場に何がもたらされるか

  郵便内務作業のメガ物流局・統括局への集中化と機械化

  メガ物流局・統括局の「巨大郵便工場」化と集配局の「配達・営業専門局」への特化

三、「郵便・物流事業の黒字化」に向けて突進する経営陣

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沖 縄

ボーリング調査再開に怒り

3・21県民集会・海上行動

大浦湾と瀬嵩の浜に燃えあがる労働者
・学生・市民の怒りの声(3月21日)
工事車両を実力で阻止!〔3月21日、第1(旧)ゲート前〕

 海保による凶暴な弾圧体制を敷きながらボーリング調査を再開した安倍政権にたいして沖縄の労働者・人民は怒りを爆発させた。辺野古から北に約七`b、海底ボーリング調査が強行されている大浦湾の海上と瀬嵩(せだけ)の浜で三月二十一日に開催された「止めよう辺野古新基地建設! 美ら海守ろう! 県民集会・海上行動」(主催:止めよう辺野古新基地建設! 実行委員会)に三九〇〇人が結集し、日・米両政府にたいする怒りをたたきつけた。
 海上ではカヌーチームと抗議船団が海保の弾圧をものともせずフロートを越え、ボーリング調査を許さない断固たる意志をつきつけた。本島各地からウミンチュ(漁民)も六隻の船でかけつけ海上行動に参加した。
 海上でゲート前で連日最先頭で奮闘しているわがたたかう県学連の学生と全学連派遣団は、この日も日共中央による「反安保」抜きの「基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ<安保粉砕! 基地撤去>のスローガンを高だかとかかげ、集会を<反安保>の闘いとして戦闘的に高揚させるために奮闘した。わがたたかう労働者は、「連合」指導部をつきあげて「連合沖縄」としての参加をかちとり、それを基礎に傘下諸労組から組合員を組織化してこの日の闘いの大高揚をつくりだしたのだ。

全県から三九〇〇名の労働者人民が瀬嵩の浜に結集

 実行委員会や労組などのチャーターバスや自家用車で続々と参加者が結集してきた。ある地域の参加者はまとまって「新基地反対! 基地撤去!」と力強くかけ声をかけながらデモ行進で会場に入場してきた。
 わが同盟の情宣隊が「キャンプ・シュワブを<反安保>の炎で包囲し闘おう!」「<全基地撤去・安保破棄>めざして闘おう!」と鮮明に記された沖縄県委員会のビラを配布する。「新基地建設を阻止しよう!」と呼びかけると、「そうだ! 絶対に阻止しよう! もう全部の基地撤去だ!」と参加者がこぶしをあげ呼応する。「バスの中で配るから二十枚ください」という市民もいる。県の中止要請を歯牙にもかけず強権的弾圧をふりかざしてボーリング調査を再開した日米両政府にたいして怒りに充ち満ちているのだ。
 瀬嵩の浜はみるみるうちに全県から結集した怒れる労働者・人民で埋めつくされ、労組や市民団体の旗・のぼりが林立している。本土からかけつけた参加者の姿もみえる。
 海上ではすでに正午から十六艇のカヌーチーム「辺野古ぶるー」と七隻の抗議船団が抗議行動を開始し、ボーリング調査がおこなわれている海域への立ち入りを規制するフロートをはさんで海保のゴムボートと対峙している。眼前でくりひろげられる海上の闘いに参加者はますます意志を強くし安倍政権への怒りをわきたたせた。
 午後一時、司会が集会開会を宣言した。
 集会の冒頭、抗議行動をくりひろげる海上抗議団への激励と連帯のシュプレヒコールだ。「埋め立て止めるぞ! 新基地建設止めるぞ!」「海保の弾圧を許さんぞ!」と地鳴りのごとく参加者は声をあげる。
 集会では実行委員会を代表して照屋寛徳衆院議員が、「日米両政府のいかなる圧政、暴力によっても屈することはない。怒りをさらに強くもち、辺野古新基地建設を断念に追いこむまでみんなでたたかおう!」と力強く決意を述べた。
 開催地を代表して、「辺野古・大浦湾に新基地はいらない二見以北住民の会」の松田藤子会長は、「平和で美しい大浦湾が安倍政権によって海保との闘いの場になってしまった。」「聞く耳をもたない安倍政権は、日米安保のためには民主主義など論外と言わんばかりだ。」「日米安保の魔物が住みつきいつか来た道、この道しかない≠ニなりふりかまわず県民、国民に牙をむいている。ニジララン(がまんならない)!」と安倍政権を厳しく糾弾した。
 闘いの現場から安次富浩ヘリ基地反対協代表は「われわれは十八年間たたかい、名護市民の闘いから全国・全世界へひろげてきた。絶対に負けることはない。沖縄の将来を日米両政府に委ねるわけにはいかない。勝利までがんばろう!」と決意を述べた。
 二月二十二日に米軍によって拘束された山城博治平和運動センター議長が発言に立った。ひときわ大きな拍手で参加者に迎えられた彼は「私を拘束したのは米軍当局の焦りのあらわれだ。私たちは日米両政府にたいしてさらに団結をうち固めよう。海保の暴力に屈するわけにはいかない。勇気と誇りをもって大胆に闘いをすすめていこう!」とさらなる闘いの前進を呼びかけた。

弾圧に抗して海上でフロート越えを敢行

 そのときだ。海上ではカヌーチームが満を持していっせいにフロート越えを敢行した。あわてふためく海保が許し難いことにカヌーを転覆させメンバーを拘束する。これに怯まず断固として闘いを続けるカヌーチーム。司会がただちに呼びかける。「いま、われわれのカヌーチームがフロートを越えてたたかっている。暴力的な弾圧がおこなわれているが、われわれは制限水域など認めない!」と。参加者はいっせいに海上に注目し「そうだ!」「辺野古ぶるー、がんばれ!」と声をあげ、集会はたたかう気迫でみなぎった。
 抗議船団代表、弁護団に続いて翁長県知事の代理として登壇した安慶田副知事は、「翁長知事は近ぢか必ずや最大の決断をする」と発言した。
 その直後だ。司会が「われわれの抗議船二隻とカヌー十数隻が海保によって不当拘束された。抗議しよう!」と呼びかけた。「許せない!」参加者は怒りにうち震え立ち上がり「不当拘束許さんぞ!」「仲間を解放せよ!」と海保にシュプレヒコールをたたきつけた。
 さらに集会を続け、県内外から辺野古にかけつけゲート前で連日たたかっている若者四人があいさつに立ち、「自分たちの子や孫の世代まで戦争のための基地を残したくない」「私たちは基地をつくらせないという選択をしたと世界に発信しよう」とそれぞれに力強く決意を述べた。
 それを受けて名護市民を代表して稲嶺市長が「ここには津田塾大、早稲田大、琉大、沖国大の学生など若者が多く参加している。」「私たちの思いは若者たちにひきつがれ、やがて形となり勝利は目の前だ。」「権力で県民、国民を押しつぶそうとする政府の行為はガッティンナラン(合点できない)! 辺野古(新基地計画)が白紙に戻るまで力を合わせよう」と高らかに呼びかけた。
 島ぐるみ会議代表があいさつし、最後に四月、五月にも波状的に大行動をおこなうことを確認し、団結がんばろうを三唱し、あらたな決意をうち固めた。

県学連・全学連がカヌーチームとエール交換

海上のカヌーチームと熱きエール交換
(3月21日、瀬嵩の浜)

 集会終了後も県学連・全学連の学生たちは、真紅の全学連旗と大横断幕をかかげ、海上行動を続けるカヌーチームに「海保の弾圧に負けるな!」「ボーリング調査許さんぞ!」「安保の強化反対!」と激励と連帯のシュプレヒコールを送った。総括集会をおこなっていた労組のグループや市民も学生たちの近くに集まり、ともにシュプレヒコールをあげる。
 カヌーチームは隊列を組んで浜のすぐ近くまでこぎ寄せ、いっせいにパドルを高々とつきあげて「オー!」と学生たちのシュプレヒコールに応えた。カヌーチームは海保の弾圧をはねのけ意気高くさらなる闘いの決意をうち固めた。
 わがたたかう学生たちは直ちに総括集会をかちとった。
 県学連委員長がこの日の闘いを総括し意義をうち固めた。「われわれはこのかん陸と海で先頭になってたたかい、本日の集会の高揚をつくりだしてきた。」「シュワブ基地機能が麻痺に陥れられている米軍は安倍政権を恫喝し、ゲート前で刑特法をふりかざして反対運動のリーダーを拘束した。オバマ政権に尻を叩かれ、日米首脳会談を前になんとしても新基地建設のめどをつけるために焦る安倍政権は、海保による弾圧をエスカレートさせ、ゲート前テントの強制撤去を通告し、ボーリング調査の再開を強行してきた。こうした日米両政府の攻撃をはねかえしていくために、いまこそ安保の強化に反対する主体的な力をつくることが問われている。ネオ・ファシスト安倍政権の弾圧をはねかえす力を構築しなければならない。そのためにわれわれは既成指導部の『反安保』の放棄をのりこえて<安保同盟の強化反対!><安倍政権打倒!>をかかげてたたかった。きょうの闘いにふまえてさらに前進しよう」と提起した。全体も「ヨシ!」と呼応し意義を確認した。まわりにいた市民も熱烈に拍手をおくり、学生の闘いへの共感を示した。
 こうしてたたかう学生たちは、結集した労働者・人民にたいして闘いの方向性をさししめし、終始戦闘的にこの日の闘いを牽引したたかいぬいたのだ。
 ネオ・ファシスト安倍政権は、四月二十八日にもオバマとの首脳会談を開催し日米新軍事同盟のグローバルな強化を謳いあげようとしている。そのためにも新たな日米ガイドラインを策定し、世界中のどこででも米軍とともに侵略戦争にうってでるための安保諸法制の整備に目鼻をつけようとしている。
 われわれはこの戦後史を画する一大反動攻撃を断固として粉砕するのでなければならない。辺野古新基地建設阻止の闘いを<反戦・反安保>の闘いとしてたたかい、この闘いをさらに全国へと燃えひろがらせよう、安倍政権打倒へと攻めのぼろう!

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「道徳の教科化」を許すな!

文科省の「修身教育」推進を容認する日教組本部を弾劾し闘おう

 私たち教育労働者は、家庭の貧困や「学力」競争に苦しむ子どもたちの心の叫びに日々胸を痛めている。その一方で、教育労働者じしんが厳しい労務管理のもとで超多忙な職務に追われ、過労死寸前に追いこまれている。この状況がなぜ生みだされているのか! 安倍政権・文部科学省が「愛国心」教育・能力主義教育を徹底化するために労務管理を強化しているからではないのか!
 いままさに安倍政権は、憲法改悪に突進している。その攻撃の一環として、「国家」のために命を投げ出す「国民」づくりを狙った安倍式「教育再生」の攻撃を次々とかけてきている。その中心環が「道徳の教科化」なのだ。教育実践を通して「教え子を戦場に送る」ことに再び教育労働者を荷担させようとするこの攻撃を絶対に許してはならない!
 組合を主体にした反撃の闘いを放棄して、今なお「教育福祉」なる代案の対置と「社会的対話」方針を掲げるにすぎない日教組本部を弾劾し、安倍政権による憲法改悪とネオ・ファシズム的教育再編に反対して断固たたかおうではないか!

以下見出し

ネオ・ファシスト安倍による「愛国心」教育の強化

<軍国日本>を牽引するエリート育成のための教育再編

今こそ反ファシズムの統一戦線を構築しよう!

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高浜原発3・4号機

原子力規制委の「適合」決定を弾劾せよ!

 二月十二日、原子力規制委員会は、関西電力の高浜原発3・4号機(それぞれ出力八七万`h・加圧水型軽水炉、福井県高浜町)について「新規制基準」に「適合している」とする「審査書」を決定した。高まる労働者・人民の「再稼働反対!」の声をふみにじり、九州電力川内原発1・2号機につづいて、二例目の再稼働を事実上了承したのだ。われわれはこの暴挙を弾劾する。
 今回の「適合」決定は、「世界最高水準の安全基準」(首相・安倍)にのっとって「慎重に審査した」ものなどといえるようなものでは断じてない。昨年秋、川内原発の「審査書案」を承認した際に規制委委員長の田中俊一は「審査書のひな形ができた。加圧水型原子炉(PWR)は似たところがある。今後、審査の効率化が進む」と言い放った。PWR型炉についてはもう合格したんだから、いちいち審査する必要はない≠ニいうに等しいではないか。このような既定方針≠ノもとづいてつくられたこの「審査書」なるものは、結論ありきの、不都合な真実≠ノはすべて目をつぶって合格≠ニしたデタラメ極まりないものなのだ。
 この日の記者会見で、田中俊一は「(他の原発の審査についても)そんな遠くではない。ヤマは見えてきている」と傲然とうそぶいた。原発再稼働に遮二無二突進する安倍政権の命を受けた規制委は、さらに関電の大飯原発3・4号機、四国電力の伊方原発3号機、九州電力の玄海原発3・4号機の「審査」を今回の手法を用いて加速させ、再稼働を了承していくハラなのだ。断じて許すな!

以下見出し
プルサーマルはすでに許可されているから審査なし?!

基準をクリアするために数値を操作

同時多発的事故の危険性を無視

避難不可能の避難計画

「慎重審査」とは名ばかり

高浜原発の再稼働阻止! 原発・核開発反対!

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最新号紹介


新世紀 The Communist 第276号 2015年5月


反ファシズム春闘の更なる高揚をかちとるために

 本号は、<ファシズムに抗し15春闘の高揚を>と題する一大特集を組んだ。三月十八日、自動車や電機などの独占体経営陣は、各労組の「賃上げ」要求にたいしてことごとく低額回答をつきつけた。なにが「史上最高のベースアップ」だ。労働貴族どもは、過年度物価上昇率にも満たない六〇〇〇円の要求さえ下回るこの低額回答を易やすと受け入れたのだ。ふざけるな!
 ◆特集の巻頭「<ファシズム反対>の春闘を!」(中央労働者組織委員会)は「連合」労働貴族の超低額妥結を弾劾し「全労連」の日共中央盲従指導部の闘争歪曲をのりこえ一五春闘の戦闘的高揚をかちとる闘いの力強い武器となるにちがいない。昨年暮の総選挙直後の政労使会議において安倍政権は、「経済の好循環実現」のために政労使が責任をもって一致協力するという誓約を「連合」労働貴族からとりつけた。「連合」中央は、「二%以上」という物価上昇分にも満たない超低率の「賃上げ要求」を掲げてきた。苦しくなる一方の労働者の生活などまったく眼中にないのが「連合」指導部なのだ。一五年の『連合白書』には「実質賃金(の低下)」という言葉さえもないではないか。それだけではない。労働貴族どもは、政府が提言した「賃金体系の見直し」まで受け入れてみせた。この「合意」こそ、大企業を富ませ労働者・人民には貧窮を強制することの宣言にほかならない。
 「経団連『経済好循環のための賃上げ』の欺瞞」(伊狩真人)は、安倍ネオ・ファシスト政権への全面支持をうたう榊原経団連の『二〇一五年版経営労働政策委員会報告』にたいする怒りにみちた批判だ。「賃上げ」ムードの煽りたてを煙幕として、「総額人件費管理」の名のもとに独占資本家どもが策している賃金原資総額の抑制と人事・賃金制度改悪の手口を具体的に、徹底的に暴きだしている。「一五春闘勝利!<戦争とファシズムと貧困>の強制を打ち破れ」(落合徹男)と「『連合』労働貴族の腐敗を弾劾し大幅一律賃上げをかちとろう」(小田原雄二)は、2・1労働者怒りの総決起集会の二つの基調報告である。「大企業が富めばやがて庶民にも富の一部が滴り落ちる」などという「トリクルダウン」論はいかにインチキなのか。独占資本家どもが「働き方改革」と称して、「賃上げ」とひきかえに労働貴族に合意させた新人事・賃金制度の核心は何か。これらの諸問題を赤裸々にしたパトスにみちあふれた報告だ。さらに今春闘のただなかで、時間無制限・残業代ゼロ労働≠フ合法化や労働者派遣法大改悪の攻撃を粉砕する闘いに総決起することを訴えているのが、「労働時間規制の実質的撤廃を許すな」(無署名)である。

侵略戦争法制定・憲法改悪への突進を打ち砕け

 ◆見よ! 沖縄の労働者・人民が連日にわたって海と陸でくりひろげている辺野古新基地建設阻止の闘いの高揚を。この闘いを最先頭で牽引しているわが革命的左翼の勇姿を。「辺野古新基地建設の工事再開阻止! 労・学・人民の全米軍基地撤去の声轟く」は、現地での闘いの迫真にみちたドキュメントだ。沖縄人民の闘いの高揚に苛立ち憎悪をつのらせている米政府・米軍当局による狂暴な弾圧にたいして身構え、全力をあげて反撃しようではないか。「日米新ガイドライン策定・侵略戦争法制定を阻止せよ」(無署名)は、日本国家をアメリカとともに戦争ができる軍事強国へとおしあげることを狙う安倍政権の画歴史的攻撃を阻止する闘いの革命的指針を鮮明に提起している。同時に<3・11>四周年に際して、原発・核開発反対の闘いを一段と強化し推進しようと呼びかけている。わが同盟が日本と全世界の人民にたいして発した声明「『イスラム国』による日本人人質の殺害を弾劾する! 安倍政権の『対テロ戦』への参戦を阻止せよ!」をあわせて掲載した。
 「戦後以来の大改革」と称して現行農協制度の解体にのりだした安倍政権の反動的狙いを暴きだしているのが、「『成長産業化』の名による農業の解体的再編」(仲村渠皐)である。
 ◆「金融バブルにまみれ腐蝕を極める現代帝国主義世界」(大沼実)は、先進資本主義諸国をおおっている富裕層と貧困層との格差拡大=階級分裂の深まりと金融投機の再活性化という事態とその意味するものを構造的にえぐりだしている。それらは、リーマン・ショックとして爆発した世界的な金融破綻と大不況をのりきるために、米欧日の帝国主義権力者がそろって実施してきた巨額の財政支出政策と史上類例のない超金融緩和政策によってもたらされた事態であり、金融バブルによって虚飾の繁栄≠謳歌しながら再び世界金融恐慌の危機を権力者どもがみずからたぐりよせていることが憤激をこめて明らかにされている。
 「中国との結託を基礎に勢力圏拡大を図るプーチン・ロシア」(堀場大介)は、クリミア併合を「祖国の歴史に残る偉業」と自画自賛し核使用を公然と恫喝の手段としているプーチン政権の反人民性を暴きだしている。
 本号を、春闘をはじめとした今春期の闘いの前進を切り拓く武器として活用しよう。

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闘う学生が「反安保」掲げ奮闘
3・22「安倍政権NO! 大行動」

 三月二十二日、日比谷野外音楽堂および国会正門前、首相官邸前において、「安倍政権NO! 3・22大行動」が開催された。
 早稲田大学、国学院大学などの首都圏のたたかう学生たちは、3・22行動に結集した一万四〇〇〇名の労働者・市民の最先頭で、新ガイドライン策定と安保関連法の制定、辺野古新基地建設に断固反対してたたかいぬいた。「日米新軍事同盟の強化反対!」「ファシズム反対!」の旗高く、3・22行動を戦闘的に高揚させるために奮闘したのだ。

「安倍ネオ・ファシスト政権打倒!」をも掲げて参加者を鼓舞する闘う学生たち
(3月22日、日比谷野音)
労働者・市民とともにシュプレヒコール
(3月22日、国会前)
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川内原発再稼働阻止に2000 3・15鹿児島
 三月十五日、鹿児島市内において「ストップ川内原発再稼働! 3・15かごしまパレード」がおこなわれた。この日の集会・パレードには約二〇〇〇名の労働者・学生・市民が結集した。
 闘いを統一地方選にむけた票田開拓に歪める日共中央をゆるさず、たたかう鹿大生たちは、職場から闘いを創造している革命的・戦闘的労働者たちと連帯して、この日の集会・デモを原発・核開発反対闘争として戦闘的に高揚させるために奮闘したのである。
鹿大生が闘いの方向性をさし示す
(3・15、鹿児島市)
安倍政権・九電への怒りに燃える労働者・市民とデモ
(3月15日、鹿児島市)
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