第2357号(2015年3月2日)の内容

<1面>
労働時間規制の撤廃を許すな!
 「アベノミクス粉砕・ファシズム反対!」の旗高く15春闘を闘おう!

辺野古ゲート前、五千名の怒りが爆発 2・22 沖縄
<4〜5面>
経団連が標榜する「経済好循環のための賃上げ」の欺瞞性
 『2015年版経労委報告』批判

わが同盟の二〇一五春闘スローガン
<2面>
鹿大生が反戦・原発再稼働阻止集会 1・29
札幌駅頭で闘う学生が熱き情宣 2・4
「宇宙基本計画」改定――戦争をやれる国の宇宙システム″\築を宣言
<3面>
北星学園大と講師へのファシスト的攻撃を許すな
ODAによる他国軍隊援助の企み
捕虜収容所に民間企業を活用
<6面>
Topics 高齢者を介護難民≠ノ突き落とす介護報酬の切り下げ
トヨタ総行動に戦闘的息吹 2・11
奨学金返済不能で相次ぐ自己破産
<7面>
放射能汚染地域への帰還強制の露払い――環境省専門家会議
『革マル派五十年の軌跡』第一巻を学習して 〈中〉
<8面>
万華鏡2015――情勢の断層を読む
◆独仏電話会談
◆ギリシャ危機
◆ご隠居の怒り
うた 無言館をたずねて 他
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

   「解放」最新号 







































  


労働時間規制の撤廃を許すな!

 「アベノミクス粉砕・ファシズム反対!」の旗高く15春闘を闘おう!

 安倍政権・厚生労働省は、二月十七日に労働時間規制の適用除外制度の導入を盛りこんだ「労働基準法等の改定法案要綱」を労働政策審議会に提示した。彼らは、来年四月にこの制度をスタートすることを射程に入れて、三月中に通常国会に法案を上程し、早期成立させることを企んでいる。これを絶対に許してはならない!
 この制度の導入を熱望してきた独占資本家どもは、労働時間規制の縛りから解き放たれ労働者をより徹底的にこき使うことができるようになると喜び勇んでいる。安倍政権は、この資本家どもの要求に応えて労働者を無権利の奴隷状態に突き落とそうとしているのだ。
 すべての労働者諸君! 一五春闘のまっただなかで、この大攻撃を粉砕する闘いに総決起しようではないか!「成果型労働は裁量労働制で十分」(「連合」指導部)とか、「日本経済の再生」にとって「マイナス」(「全労連」指導部)などと屈服的な言辞を吐いている既成労組指導部の「長時間労働抑制策」請願運動をのりこえたたかおう!時間無制限・残業代ゼロ労働≠フ合法化を許すな! 労働者派遣法改定案の国会再上程を阻止しよう!
 同時にわれわれは、「アベノミクス粉砕・大幅一律賃上げ獲得・ファシズム反対」の旗高く、今春闘をたたかうのでなければならない。アベノミクスの破綻をのりきるための安倍の「賃上げ」要請パフォーマンスの欺瞞性を暴きだせ! すべての労働者の大幅一律賃上げを勝ちとるとともに、首切り・転籍・配転攻撃を阻止しよう!
 労働者・人民を貧困と過労死に突き落とす安倍政権を労働者階級の力で打ち倒せ!

(以下、見出し)

過労死促進・残業代ゼロ労働≠フ合法化

大企業の「競争力強化」支援のための労働法制大改悪

「連合」指導部の裏切りを許すな!

<アベノミクス粉砕・ファシズム反対>の春闘の爆発を

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辺野古ゲート前、五千名の怒りが爆発  2・22 沖縄

キャンプシュワブ前で「新基地建設阻止!
不当逮捕糾弾!」の声をあげ
る五〇〇〇名の人民(2・22)
800名の労・学・市民が2名の不当逮
捕に抗議(2月22日、名護警察署前)

 安倍政権が強行しようとしている名護市辺野古・大浦湾の海底ボーリング調査の再開と海保の暴力的弾圧に反対して、二月二十二日に、五〇〇〇名の労働者・学生・市民が名護市キャンプシュワブ・ゲート前に大結集し、怒りを爆発させた。
 この日午後一時からの集会開始に先立つ午前九時すぎ、米海兵隊当局は、ゲート前で抗議行動の指揮にあたっていた沖縄平和運動センター議長・山城博治氏ら二名を、あろうことか基地警備員を動員してキャンプシュワブの敷地内に暴力的に引きずり込み、日米安保条約にもとづく「刑事特別法違反」と称して四時間にわたって基地内に不当拘束したあげく、沖縄県警名護警察署に身柄を引き渡した。この前代未聞の暴挙に、結集した労働者・学生・市民は怒り心頭に発し、「辺野古新基地建設反対」のゲート前集会は、まずもって不当拘束弾劾の怒りの大集会と化した。
 沖縄県学連と全学連派遣団のたたかう学生たちは、午前中の不当拘束弾劾の抗議行動を最先頭でたたかいぬくとともに、「安保破棄・基地撤去」のプラカードを高だかと掲げて、この集会を反戦・反安保の闘いとして戦闘的に高揚させるために終始奮闘した。革命的・戦闘的労働者たちは、職場深部から多数の組合員や同僚を組織化して、集会の大高揚をつくりだした。
 集会終了後ただちに、怒りに燃える労働者・学生・市民は、約一〇キロ離れた名護警察署に続々と押しかけ、最大時八〇〇名が名護署を包囲して大地を揺るがす「仲間を返せ!」の怒濤のコールを叩きつけ、夜まで抗議をつづけた。その結果、翌二十三日の夕刻ついに二名の奪還をかちとったのだ。
〔詳報次号〕

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経団連が標榜する「経済好循環のための賃上げ」の欺瞞性

 『二〇一五年版経労委報告』の批判

 自動車・電機をはじめとする大手企業の多くは、安倍政権の大企業優遇策に支えられて軒並み大幅な収益増を記録し、上場企業全体の純利益(二〇一五年三月期決算)は約二六兆円と二年連続で過去最高を更新する見通しである。電機諸独占体を筆頭に、独占資本家どもは、リストラにともないあまたの労働者の首を切り、正規雇用労働者を非正規雇用労働者におきかえ、残った正社員にたいしても成果主義・能力主義の人事賃金制度をテコとして日々過酷な労働を強い、徹底的に搾り取っている。また諸独占体は傘下の中小零細企業を容赦なく収奪し、そこで働く労働者に低賃金と過重労働と首切りを強制している。膨大な額にのぼる大企業の内部留保は、まさにこのようにして資本家どもが労働者の生き血をトコトン搾り取ることによって生みだしたものなのだ(資本金一〇億円以上の大企業五〇〇〇社の一三年度の内部留保は、前年度から一三兆円も増え二八五兆円に達した)。
 これにあきたらずに独占資本家どもは、さらに総額人件費を削減すると同時に労働者をより効率的に≠アき使うための人事賃金制度の新たな改変を、昨年暮れの政労使合意を追い風≠ノして急速におしすすめている。同時に彼らは安倍政権にたいして、法人税の大幅減税を、そして労働時間規制適用除外制度導入をはじめとする労働法制の大改悪を早く実施するよう声高に求めている。『二〇一五年版経営労働政策委員会報告』(以下『報告』と略す)には、このようにどこまでも強欲な独占資本家どもの狙いが、このうえなく明確に貫かれている。
 経団連会長・榊原はこの『報告』において、「(経済)好循環の二巡目をしっかりと回すため、経済界として一歩前に出た対応を図る」などとうそぶき、加盟各企業に安倍政権の「賃上げ」要請にこたえて昨年を上回る賃上げ≠実施するよう促してはいる。だがそれは、デフレからの脱却と企業業績向上のために消費拡大を促すことを狙って演じているパフォーマンスでしかない。むしろ『報告』は、「総額人件費管理」の名のもとに賃上げを徹底して抑制するためにあれこれの詭弁をならべている。いやそればかりか、時間無制限・残業代ゼロ労働≠強制する労働時間規制適用除外制度を労働者のニーズにこたえるもの≠セなどとおしだしてさえいるのだ。まさしくこの『報告』は、労働者にいっさいの犠牲を強制してみずからはさらに肥え太ろうという独占資本家どもの悪巧みのオンパレードいがいのなにものでもない。
 すべてのたたかう労働者諸君! 独占資本家どもが、「賃上げ」ムードの演出を煙幕としながら強行しているリストラ・首切りの大攻撃を、そして人事賃金制度の抜本的改悪の攻撃を断固として粉砕しよう! 物価上昇分の取り戻しにもならない超低額の「賃上げ要求」を掲げ、人事賃金制度改変などの攻撃に全面的に協力加担している「連合」労働貴族どもを弾劾せよ! すべてのたたかう労働者は、<大幅一律賃上げ獲得・アベノミクス粉砕・ファシズム反対>の一五春闘の戦闘的大爆発をかちとるために、力のかぎり奮闘しようではないか!

以下見出し
T 「日本再興」を叫ぶ安倍政権への全面協力

U 「賃上げ」宣伝の欺瞞と総額人件費削減のための策略

 賃金抑制のための詭弁の数々

 賃金制度の大改悪

V 独占資本の利害むきだしの対政府要求

 労働者派遣法の改悪

 「多様な働き方」なるものの推奨

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わが同盟の二〇一五春闘スローガン

労働者・人民に貧窮を強いるアベノミクス粉砕!
<ファシズム反対>の春闘を!

T 大幅一律賃上げをかちとれ!
 ◇「仕事・役割・貢献度」の名による人事・賃金制度の大改悪を許すな!
 ◇大リストラ・首切り攻撃粉砕!
 ◇非正規雇用労働者の労働条件の抜本的改善をかちとれ!
 ◇公務員労働者の大量人員削減・賃金切り下げ反対!
 実質賃金割れ≠フ超低額要求を掲げる「連合」労働貴族を弾劾せよ!
 大企業に「内部留保の活用」をお願いする「全労連」日共系指導部をのりこえてたたかおう!
U 労働法制の大改悪を許すな! 消費税の再増税断固阻止!
 ◇「トリクルダウン」の欺瞞性を暴きだし、大企業優遇策を許すな!
 ◇時間無制限・残業代ゼロ労働≠フ合法化を阻止せよ! 労働者派遣法改悪反対! 解雇の自由化を許すな!
 ◇弱者切り捨ての社会保障制度大改悪を許すな!
V 「集団的自衛権行使」の合憲化・関連法制定反対! 日米新ガイドラインの策定を許すな! 辺野古新基地建設強行を絶対阻止せよ!
 「対テロ戦」への参戦を阻止せよ!
 ◇安保破棄めざしてたたかおう!
 ◇原発再稼働反対! 武器輸出反対!
W NSC主導の強権的=軍事的支配体制の強化を許すな!
 ◇憲法改悪阻止! 秘密保護法撤廃!
 ◇「道徳の教科化」反対! 教育のネオ・ファシズム的再編反対!
 ◇労働組合の破壊を許すな!

反ファシズムの統一戦線を構築し、<軍国日本>再興をたくらむ安倍ネオ・ファシスト政権を打倒せよ!
圧政と貧困に苦しむ全世界の労働者人民と団結して闘おう!

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北星学園大学と講師へのファシスト的攻撃を許すな

 戦争犯罪の隠蔽に狂奔する安倍政権

 昨春から札幌市厚別区にある北星学園大学とその非常勤講師・植村隆氏にたいして悪らつな脅迫と嫌がらせが続発している。かつて侵略戦争と植民地支配に狂奔した日本軍国主義が犯したおびただしい戦争犯罪。この歴史的事実をなきものにするために、安倍政権は、戦争犯罪の真実を掘り起こし告発しようとする良心的なジャーナリストや研究者の言論を封じるのみならず、彼らを社会的に抹殺することをも狙って、右翼ファシストどもを犯罪行為にかりたてているのだ。

以下見出し
安倍が仕組んだ右翼の脅迫・中傷・爆弾予告

 平和教育≠ノとりくむ大学を狙い撃ち

安倍政権の侵略戦争聖化を許すな

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鹿大生が反戦・原発再稼働阻止集会 1・29
 一月二十九日、鹿児島大学のたたかう学生たちは、鹿大郡元キャンパスにおいて「許すな! 辺野古新基地建設と九州の軍事拠点化 止めよう! 川内原発再稼働1・29昼休みアピール行動」に起ちあがった。鹿大生たちは、<軍国日本>再興のために辺野古新基地の建設や戦争法制の制定、そして川内原発再稼働に突進する安倍政権への怒りに燃え、学内集会を実現したのだ。
理学部前でシュプレヒコールをあげる学生たち
(1月29日、鹿大郡元キャンパス)
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「侵略戦争法の制定阻止!」
闘う学生の情宣に熱い共感広がる 2・4札幌
 二月四日、北海道大学農学部学生自治会および帯広畜産大学学生自治会のたたかう学生たちは、札幌駅南口前において、「侵略戦争法の制定阻止! 辺野古新基地建設阻止! 憲法改悪阻止!」の闘いへの決起を呼びかける街頭情宣をおこなった。
凍てつく寒さを吹き飛ばして熱く訴える北海道のたたかう学生
(2月4日、札幌駅南口)
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トヨタ総行動に戦闘的息吹 2・11
 二月十一日、「全労連」傘下の「愛労連」を中心とする実行委員会の主催で、「第三十六回トヨタ総行動」が開催された。東海四県と北陸の福井・石川などから五〇〇名余の労働者が結集した。
 「全労連」系の労組内でたたかうわが革命的・戦闘的労働者たちは、今春闘を<反ファシズム春闘>として戦闘的に高揚させる決意に燃えて、このトヨタ総行動にとりくんだ。たたかう労働者は、日共系のダラ幹によるトヨタ経営者に「内部留保の社会的還元」をお願いする運動への歪曲を許さず、大幅一律賃上げを獲得することを訴え多くの組合員とともに本集会に参加し奮闘したのだ。
「愛労連」幹部による妨害を許さずわが同盟が檄
(2月11日、豊田市)
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