第2344号(2014年11月17日)の内容

<1面>
12・7革共同政治集会に結集せよ
 安倍ネオファシスト政権打倒へ思想的=組織的拠点を築け!

<4面>
ウクライナ内戦の悲劇を真に突破するために
<5面>
日銀の金融追加緩和策の大ばくち
<2面>
「作業ヤード設置を許さんぞ」
キャンプシュワブ・ゲートで奮闘 10・29 辺野古
鹿大キャンパスに反戦の渦 10・24
<3面>
米総領事館に反安保の拳 10・19 札幌
福岡市街に「内閣打倒」の炎 10・19
<6面>
鹿児島県議会・知事の「同意」決定弾劾!
 川内原発再稼働を阻止せよ

Topics 小中一貫教育の制度化をうちだした中教審特別部会
<7面>
研究ノート
 出版産業の資本制的特殊性についての一考察
<8面>
万華鏡2014――情勢の断層を読む
◆とんだ「科学の目」
◆「アジアの心臓」
◆水不足・水質汚染
◆負け狗の遠吠え
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号   




































  


12・7革共同政治集会に結集せよ


安倍ネオファシスト政権打倒へ思想的=組織的拠点を築け!

 すべてのたたかう労働者・学生・市民諸君!
 わが革共同革マル派はきたる十二月七日に、首都・東京において革共同政治集会を開催する。わが革マル派とその旗のもとに結集してたたかう労働者・学生は、二〇一四年の日本階級闘争を、文字通りその最先頭において領導してきた。今このときも、労働者階級の真の前衛部隊として、あらゆる戦線において奮闘している。この闘いの意義とそれを可能にした主体的根拠を確認し、さらなる前進の拠点をうちかためようではないか。
 わが革命的左翼は、昨年暮れの特定秘密保護法制定阻止闘争の大高揚をひきついで、「集団的自衛権行使」合憲化阻止闘争の大爆発を、そして沖縄・辺野古の米軍新基地建設阻止闘争を、全力で切りひらいてきた。首相官邸・国会前には全学連のたたかう学生たちによって「安倍政権打倒!」「ファシズム反対!」のスローガンが断固として掲げられ、結集した人民に闘いの方向をさししめした。沖縄・辺野古においてはボーリング調査を実力で阻止する海上と陸上の闘いを、県学連の学生たちが、文字通り身を挺して牽引している。わが革命的左翼の奮闘と、これに支えられた巨万人民の決起こそが、日米両権力者のたくらみをズタズタに粉砕してきたのである。
 見よ! 日本階級闘争を領導するわが革マル派にたいする憎悪も露わに逆上する首相・安倍の姿を。わが革マル派を中心とするたたかう労働者・学生は、「自主憲法制定」をこそ目標とする安倍が渾身の力を込めて振りおろした秘密保護法制定の攻撃にたいして、そして「集団的自衛権行使」合憲化の攻撃にたいして、断固たる闘争を組織化し、首相官邸・国会をデモ津波によって包囲した。安倍政権の攻撃の反人民性と安倍のファシスト的野望を的確に暴きだしたのは、そして日共指導部がかたくなに掲げようとしなかった「安倍内閣打倒」のスローガンを敢然と掲げて、これを日共下部党員を含むすべてのたたかう人民の合い言葉たらしめたのは、そして<反ファシズム統一戦線を結成せよ!>と熱烈な檄を全人民に発したのは、すべてわが革マル派とその旗のもとにたたかう労働者・学生であった。首相官邸を包囲したデモ津波のなかに<安倍政権打倒>の巨大な闘いへと発展する可能性を秘めた力を見たがゆえに、安倍は心底から震撼しているのである。
 そうであるがゆえに安倍政権は、日本国家をアメリカと共に戦争をやれる国におしあげるためのガイドライン改定などの諸攻撃に突進すると同時に、たたかう労働者・学生・人民にたいする憎悪をたぎらせながら、反戦・反基地運動や労働運動、学生運動にたいする強権的弾圧や人民総監視をねらう秘密保護法の施行をはじめとするネオ・ファシズム的総攻撃にうってでているのだ。これらの攻撃を許してしまうならば、日本とアジアは再び戦争と強権支配の暗雲に包みこまれかねないのである。われわれは仁王立ちになってこれに立ちむかい、すべての労働者・人民の団結の力をもってこれを粉砕する。<反ファシズム統一戦線>の結成を呼びかけ、安倍政権を打倒する力を結集する。かかる闘いの成否に、日本のそして全世界の労働者階級・人民の未来がかかっているのである。
 われわれの責務は重大である。この責務を果たすためにわが党は、そしてすべてのたたかう労働者・学生は、いまこそ大いなる飛躍と成長をかちとらなければならない。このかんの闘いの意義とその主体的根拠をわがものとし、さらなる闘いの思想的・組織的拠点を一致団結してうちかためようではないか! 12・7革共同政治集会に、すべてのたたかう労働者・学生・市民は総結集せよ!

(以下、見出し)

貧困強制と戦争準備に狂奔する安倍極反動政権

首相・NSC専制体制構築・強化の策動

米・日―中・露角逐の新局面への展開と大戦勃発の危機

反スタ運動の思想的・理論的<原点>を学びさらなる前進をかちとろう
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ウクライナ内戦の悲劇を真に突破するために


 今こそスターリン主義との根底的訣別を

ウクライナ激動のただなかから

 ウクライナの硝煙は消えやらぬ。米欧帝国主義に全面的に支援されて大統領になりあがった新興成金(オリガルヒ)ポロシェンコは、形ばかりの議会選挙をおこないみずからの政治的基盤固めに躍起になっている。東部のドネツク州とルガンスク州の大部分の地域を実効支配している親露派勢力は、この選挙をボイコットして両「人民共和国」の首長と議員を選出する独自の選挙を強行した。彼らとキエフの中央政府との対立はますますつよまっている。クリミアを強奪し併合したロシアのプーチン政権は、ウクライナ東部ドンバス地方を実質上自国の支配下にくみこんだことをテコにして、ウクライナ政府にたいする軍事的・経済的圧力をいっそう強化しつつある。これにたいして米欧帝国主義諸国政府は、ロシアにたいする経済制裁をエスカレートさせると同時に、NATOを対露攻守同盟として再編強化することを決定し、「緊急即応部隊」の創設などの軍事的対抗をつよめている。
 ウクライナ東部では、「停戦合意」(九月五日)にもかかわらず、散発的な戦闘がつづいている。この地からロシアなどに逃れた避難民は一〇〇万人になる、と国連機関でさえ言う。家々やインフラは破壊され瓦礫と化したままだ。このウクライナの周辺で、欧州地域で、ロシア軍もNATO軍も相互威嚇的に軍事演習や軍事力強化をおしすすめ、軍事的緊迫はいよいよ昂じている。
 今夏の国際反戦集会にむけた海外アピールにおいてわれわれは警鐘を乱打し呼びかけた――東アジアで・ウクライナで火を噴かんばかりに激化している米・日と中・露との軍事的角逐ゆえに高まる世界的大戦勃発の危機、この危機を突破する全世界の労働者人民の国際的な反戦の闘いを燃えあがらせよう! と。この呼びかけに応えて、内戦にたたきこまれているウクライナから、プーチン政権の強権的支配のもとにあるロシアから、今年も、連帯のメッセージが寄せられた。世界中で戦争をひきおこしている帝国主義とりわけアメリカ帝国主義、この「戦争の元凶」との闘いをおしすすめる決意を、彼らはそれぞれに述べていた。同時に、彼らじしんがそのただなかにあるウクライナ問題≠ノ切迫感をもって言及していたことは言うまでもない。
 その論じ方は、それぞれに異なる。ロシア共産主義労働者党(中央からと二つの地方組織からのメッセージ)は、もっぱら「ファシズムと戦争の元凶である帝国主義・資本主義との闘い」を強調していた。ウクライナのプローニン氏は、親米欧の新政権にたいする人民の闘いを希求しつつも、それをなしうる党がないことに意気消沈しているかのようであった。他方で、この問題を「スターリン主義の未克服」にかかわる問題として真っ正面からとらえようとしていたのは、ロシア共産主義者党であった。
 国際反戦集会に毎年メッセージを寄せ、われわれ日本の革命的左翼と交流を重ねてきた彼らは、今日の旧ソ連邦地域における左翼組織・左翼的人士のなかでもっとも左翼的かつ良心的な部分であるといえる。その彼らにしても、ソ連邦崩壊から二十年余をへた今日においてひきおこされたウクライナ内戦という事態をまえにして、たじろぎ、あるいは混迷しもしている。ここでは、彼らのウクライナ問題のとらえ方・立ち向かい方にはらまれている思想的問題に焦点をあてて考えてゆこう。

「反ファシズム」に逃亡
 ――ロシア共労党のばあい

民族主義台頭に為す術もなく立往生
 ――プローニンのばあい

「スターリン主義的歪曲」とは言うが……
 ――ロシア共産主義者党のばあい

お腹の中のスターリン主義をうち砕け!

 ウクライナの激動のなかで、プローニンも、ロシア共労党も共産主義者党も、「ウクライナ労働者と農民にあてた手紙」(一九一九年十二月二十八日)をはじめとするソビエト連邦形成期のレーニンの著作に思いを馳せ、レーニンに「助け」をもとめたのであった。もちろん、それもよいだろう。ウクライナ問題の歴史的出発点はそこにある、とも言えるのであるから。けれども、「分離ののちの結合」という原則をただ結論的に、スローガン的に確認すればよいわけではまったくない。
 周知のように、晩年のレーニンを苦悩させた問題のひとつは民族問題であり、なかんずくスターリンら党指導部のなかにあらわれた「ロシア大国主義」であった。「ウクライナ労働者と農民への手紙」においてもレーニンは、党員のなかにあらわれた「大ロシア人的排外主義」を「共産主義への裏切り」とまで言って叱責した。同時にウクライナの共産主義者にたいしては、「国家的独立に固執」するところにとどまってはならない、と諭すのであった。ツァーリの帝国による征服・支配を歴史的根拠にして民族的反感や不信を蓄積してきている諸民族の労働者・農民に、民族的傲慢や民族主義的反発からの脱却をうながし、同じ階級的利害で結ばれた者として彼らを団結させ、ソビエト共和国連邦の担い手としての同一性を創造してゆく――この過程を、レーニンは、革命ロシアの現実をふまえて具体的かつ実践的に追求しようとした。この困難な闘いの先頭にたつ共産主義者は十分に慎重で忍耐づよくなければならないし、共産主義者が民族的偏見を、ましてや「ロシア大国主義」意識をもつなどということは決してあってはならないことであった。こうしたレーニンの追求の真意をこそつかみとるべきであろう。
 内戦にまでいたったウクライナの人民やロシア人民、旧ソ連邦諸国人民がおかれている無残な現状の突破は、成金資本家階級の政府を打倒する労働者人民の闘いに、いつにかかっているのだからである。ウクライナ民族・ロシア民族・タタール等の少数民族などに属する労働者が民族的個別性を超え、労働者の階級的特殊性において、国境を越えて団結しなければならない。脱イデオロギー化し民族主義的意識にとらわれてもいる労働者たちが、労働者階級としての自覚を、変革の主体・歴史の主体たるの自覚を獲得し自己組織化と組織的闘争に踏みだすことが急務なのである。
 ところで、レーニンが追求したものは、スターリンとその一派によって否定され完膚なきまでに破壊されたのだった。ソ連邦はロシア中心の官僚主義的中央集権体制に歪められ、ソビエト労働者国家は「一国社会主義」論という似非マルクス主義にもとづいたスターリン主義官僚専制国家に変質し、そして自己崩壊した。今日われわれがレーニンの追求を生かすということは、それゆえ、スターリン主義ソ連邦を全面的に批判しスターリン主義そのものを根底的に超克すること以外にはない。スターリン主義の克服なしには、ウクライナやロシア、旧ソ連邦諸国労働者のなかに革命ロシアの伝統を甦らせ、今日の悲惨な現実を真に突破する闘争に労働者たちを導くことは決してできないのである。
 ロシア共労党の諸君よ。ゴルバチョフを「裏切り者」として弾劾し、せいぜいフルシチョフ以降を「修正主義」と断じることをもってしては、ソ連邦自己崩壊の根拠を究明し克服することはできないのである。ゴルバチョフやフルシチョフ以下との対比において、スターリンのスターリン主義を擁護したりする愚をおかすべきではない。
 プローニンよ、スターリンの功と罪≠ニいうような二面性論は、もはや断固として破棄するべきではないか。
 ロシア共労党や共産主義者党の心ある党員たちよ、ウクライナの現状に苦悶するプローニンよ。みずからをなお呪縛している、あるいは自己のうちになお潜んでいるスターリン主義を、お腹の中のスターリン主義を直視し、批判=自己批判し、徹底的にうち砕け! それ以外に前に向かってすすむ途はない。
 ウクライナとロシア、旧ソ連邦諸国の労働者は、自国政府・成金資本家どもにたいする闘争をおしすすめ、そのただなかでスターリン主義の呪縛からみずからを解放せよ! 労働者階級の自己解放の理論としてのマルクス主義で武装し、さらに前進せよ!
 日本の反スターリン主義・革命的左翼は、苦闘する労働者・知識人・学生たちと固く連帯して進む。ともにたたかおう!
(十月三十日)
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「アベノミクス」の破綻をのりきるための大ばくち


 黒田・日銀の金融追加緩和策の反人民性

(以下、見出し)

日銀とGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の連携によるサプライズ

消費税再増税強行のための企み

演出された「円安・株高」と深まる経済のカジノ化
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川内原発の再稼働を阻止せよ


鹿児島県議会・知事の「同意」決定弾劾!

 十一月七日、鹿児島県議会と鹿児島県知事・伊藤祐一郎は、県庁をとり囲み県議会傍聴席に陣どった労働者・学生・人民の「再稼働反対」の声につつまれながらも、これをふみにじり九州電力川内原発1・2号機の再稼働に「同意」する意志を傲然と表明した。安倍政権と九州電力経営陣は、この県議会と知事の決定ならびに十月二十八日の薩摩川内市議会・市長の「同意」決定を、「地元の理解が得られた」ものとしておしだし、年明け早々にも川内1・2号機の再稼働を強行しようとしている。
 福島第一原発からは今もなお、大量の放射性物質が海へ空へと流出しつづけている。一三万人もの福島県住民が、事故から三年半以上たった今も艱難辛苦の避難生活を余儀なくされている。こうした事態を隠蔽し、被災人民を切り捨てながら、安倍政権と日本独占ブルジョアジーは、この川内原発の再稼働をステップとして、その他の原発の再稼働へ、さらに輸出へと突進している。
 人類史上最悪の核惨事をみずからひきおこしながらも、このことに一切の責任をとることもなく、いまや第二、第三のフクシマ≠もたらしかねない原発再稼働・輸出に狂奔する安倍政権と独占ブルジョアジーを断じて許すことはできない。
 わが同盟とたたかう鹿大生、そして全九州の革命的・戦闘的労働者たちは、11・7県庁包囲を頂点とする川内原発再稼働阻止の闘いを、その最先頭でたたかいぬいてきた。この地平にふまえ、全国の労働者・学生・人民の総力を結集して川内原発の再稼働を阻止せよ!

(以下見出し)

福島原発事故の教訓≠無視

日本の軍事強国化と一体の原発再稼働・輸出を阻止せよ
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「作業ヤード設置を許さんぞ」
キャンプシュワブ・ゲートで奮闘 10・29 辺野古
 沖縄の労働者・学生・市民は辺野古の米海兵隊新基地建設を実力で中止に追いこんだ。これに焦ったオバマ政権と安倍政権は、建設作業再開へしゃにむに突進している。
 十月二十九日、沖縄防衛局は米軍キャンプ・シュワブ内にあるアスベストが使用された兵舎の解体工事に着手しようとしていた。日米両政府は、新基地埋め立て工事用の巨大な作業ヤードを設置するために、キャンプ・シュワブの陸上部分で古い兵舎を解体する計画なのだ。しかも兵舎には大量のアスベストが使用されており、この解体にともなうアスベストの飛散は住民の健康に害を与えることが必至である。にもかかわらず、防衛局は、基地建設に反対している労働者・市民、ならびに地域住民にたいする説明すら一切おこなうことなく工事を強行しようとしていたのだ。
 新基地建設のための作業ヤード設置を許してなるものか! 沖縄県学連のたたかう学生たちは決意も固く、怒れる沖縄の労働者・市民とともにキャンプシュワブ・ゲート前での実力阻止の闘いに決起した。そして最先頭で奮闘したのだ。
キャンプシュワブ・ゲートを労・学・市民が封鎖
県環境保全課の車両の基地進入を阻止し追い返した!
(10月29日、キャンプシュワブ・ゲート前)
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米総領事館に反安保の拳 10・19 札幌
 十月十九日、全学連道共闘の学生と反戦青年委員会のたたかう労働者は、日米新軍事同盟の飛躍的強化を策す日米両権力者による「新ガイドライン」策定阻止! 全道労学統一行動に勇躍決起した。
米総領事館に怒りのシュプレヒコールを叩きつける北海道の闘う労学
(10月19日、札幌市)

闘志あふれる決起集会
(10・19、札幌市円山公園)
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福岡市街に「内閣打倒」の炎 10・19
 十月十九日、全学連九州地方共闘会議と反戦青年委員会のたたかう仲間たちは、全国で労学統一行動に決起した労働者・学生と固く連帯して、福岡市内において集会とデモを戦闘的に実現した。
「辺野古新基地建設阻止!」をも掲げて天神を進む労学
(10月19日、福岡市)
「安倍政権打倒!」決意をうち固める労学
(10月19日、福岡市浜の町公園)
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