第2334号(2014年9月8日)の内容
<1面>
日米新ガイドライン策定反対!
辺野古新基地の建設絶対阻止!
安倍ネオ・ファシスト政権打倒へ労学の総力を挙げ進撃せよ
<4面>
沖縄人民の怒りが大爆発 8・23県民大行動
<5面>
日共党内に侵蝕する松竹式「専守防衛政策の今日版」
◎「安倍政権打倒」の楽屋裏
<2面>
国際反戦集会を盛大に実現
東海/北陸8・3
首相官邸に新基地阻止の拳 8・23
<6面>
「中道・リベラル結集」への幻想を煽る自治労本部を弾劾し闘おう!
経済同友会副代表幹事が許せぬ提言
Topics 「解雇の金銭解決制度」創設の企み
<7面>
『資本論』の「労働過程」をめぐって
<8面>
第52回国際反戦集会
海外からのメッセージ C
アメリカ 『ニューズ・アンド・レターズ』委員会
ウクライナ ウラジーミル・プローニン
イギリス ア・ワールド・トゥ・ウィン
<3面>
万華鏡2014――情勢の断層を読む
◆包囲網崩し
◆「第四の戦場」
◆消したい軍国の犯罪
◆「人手不足」
◆これが「震災復興」?
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
日米新ガイドライン策定反対! 辺野古新基地の建設絶対阻止! 安倍ネオ・ファシスト政権打倒へ労学の総力を挙げ進撃せよ
ときあたかも、ロシアのプーチン政権がウクライナ東部の親露派武装勢力を支えるために軍事侵攻を開始し、親露派支配地域の「独立国家化も議論すべき」と公言しはじめた。ウクライナのポロシェンコ政権は「ロシアとの全面戦争につながる」と悲鳴をあげている。この政権が加盟方針を表明しているNATOが軍事介入に踏みだすならば、一挙に世界的大戦の火が噴きかねない危機が切迫しているのである。 ここ東アジアにおいても、偵察飛行中の米軍機にたいして中国軍戦闘機が衝突寸前の威嚇をしかけるという文字通り一触即発の事態が、南シナ海上空で引き起こされた(八月十九日)。米・日―中(・露)の政治的・軍事的角逐が日増しに激化しているのだ。 安倍ネオ・ファシスト政権がオバマ政権とともに年内に策定しようとしている日米新ガイドラインこそ、日米新軍事同盟を対中国の攻守同盟として本格的に構築・強化するためのウォーマニュアルにほかならない。日本全土へのMV22オスプレイの低空飛行訓練拡大や軍事費の五兆円を超える史上最高額への大増額、「集団的自衛権行使」のための関連諸法の改定など、対中国の戦争準備に突進する安倍政権のいっさいの策動を、われわれは断固として打ち砕くのでなければならない。 今このときに、「連合」古賀指導部は、傘下の諸単産・単組の「集団的自衛権行使容認」に反対するとりくみを陰に陽に抑圧している。日共・不破=志位指導部は、「海外で戦争する国づくり反対」などの「一点共闘」を「安倍政権打倒の国民的大運動に合流させる」という方針をうちだしてはいる。だが、その内実は、「保守政治を中枢で支えてきた人々」(古賀誠・野中広務ら元自民党幹事長や柳沢協二ら元高級官僚のことだ)との「共同」を追い求めるものであり、議会内の政治力学を変えることを狙って自党の票田拡大を図るものでしかないのだ。 すべての労働者・学生諸君! われわれは、「反安保」なき日共式「平和」運動をのりこえ、「辺野古新基地建設阻止! 日米新ガイドライン策定反対!」の闘いを、「基地撤去! 安保破棄!」の革命的方向性を鮮明にしつつたたかおうではないか! いまこそ安倍政権を打倒するために、労働者・学生・人民の怒りを総結集せよ。反ファシズム統一戦線の構築をめざしてたたかおう! 以下見出し 対中国の戦争準備に突進する日・米両権力者 ロシアのウクライナ侵攻――激化する米―中・露の角逐 「まともな保守」との共同に没入する代々木官僚を弾劾し闘おう! |
||||
Top |
8・23 沖縄人民の怒りが大爆発 辺野古新基地建設絶対阻止 革命的左翼を先頭に反安保の炎
「シュワブ・ゲート前へ!」全島から四〇〇〇人民が結集――県民大行動
基地のフェンス沿いにブルーシートで設置したにわか作りのテント村≠ヘ、またたくまに高齢者や子ども連れの人びとで溢れかえり、国道三二九号線両側の歩道は、結集した労働者・人民で六〇〇〜七〇〇メートルにもわたって、立錐の余地もないほどに埋め尽くされた。おりからの晴天下、あちこちに組合旗や団体旗が強い日差しに映えて翻り、いやがうえにも熱気がみなぎる。 南国の焼けつくような炎天をものともせず、シュワブ・ゲート対面の草地の斜面も、米軍用地のフェンス間際まで人民の群れでびっしりと覆い尽くされた。どの顔も、このかんの安倍政権による弾圧の意志をむきだしにしたブイ設置・ボーリング調査強行、そしてカヌー隊の若者たちへの海上保安庁の暴力的弾圧にたいする怒りに満ち満ちている。 基地の金網フェンスには参加者たちによって、「沖縄前線基地化反対!」「安倍政権の県民無視を許すな!」「新基地押しつけ反対!」「沖縄防衛局の暴挙を絶対に許すな!」などの大きな横幕が、次つぎにところ狭しと張りめぐらされ、二見以北十区住民の会の「大浦湾に新基地つくらせない!」「大浦湾を守れ」の横断幕も掲げられた。 その時だ。シュワブ・ゲートの脇に、「辺野古新基地建設反対! ボーリング調査実力阻止!」「安保粉砕! 基地撤去!」と大書された琉大学生会・沖国大学生自治会の色鮮やかな横断幕が、青空を衝いてひときわ高く掲げられた。詰めかけた労働者・人民のなかから「オー!」と、どよめきと拍手がまきおこる。 「ボーリング調査やめろ!」 ゲート封鎖の大集会
待ちかねたかのような盛大な拍手と指笛の鳴り響くなか、ただちに参加者全員で、怒りのシュプレヒコールをキャンプシュワブ・ゲートに向けて叩きつける。「新基地建設反対!」「埋め立て絶対許さんぞ!」「ボーリング調査をやめろ!」「辺野古の海を壊すな!」「海上保安庁は介入をやめろ!」「抗議団への暴力的な弾圧をやめろ!」 労働者・学生・市民の意気がいやがうえにも高まるなか、司会の山城氏が「きょうの新聞にあるように、カヌー隊にケガを負わせても実力で排除するという海保・防衛局の行為は、憲法を変え戦争の道を突進する安倍内閣の姿のまさに沖縄版だ」「沖縄がふたたび戦場となるのを止めるのは、まさに今であります!」と訴えて、集会の開始を宣言した。 集会呼びかけ人・呼びかけ団体のあいさつがつづく。 司会から、本集会に三六〇〇名を超える人びとが結集しているとの集計結果が発表され、那覇市県庁前からのチャーターバス十一台には二〇〇人以上もの人びとが乗りきれず、沖縄市でも一五〇人がバスから溢れだしたことが報告されると、大きな喝采とともに結集した労働者・学生・市民の熱気は最高潮に達した。 集会の最後に「止めよう新基地建設! 命育む美ら海を守り抜くアピール」と題する集会宣言を満場の拍手で採択したのち、ただちに山城議長の指揮のもと、参加者全員でコールをしながら歩道を行進するアピール行動を開始した。 「ワーッショイ!」「新基地反対!」「埋め立て反対!」「絶対反対!」「ボーリングやめろ!」――拳を空に突き上げ足を踏みならしながら行進する労働者・学生・人民の大音声が、キャンプ・シュワブのゲートを揺るがす。 つづいて嵐のようなシュプレヒコールをキャンプ・シュワブに叩きつける。「新基地建設を止めるぞ!」「埋め立て工事を許さないぞ!」「ボーリング調査をやめろ!」「海保は暴力的介入をやめろ!」 最後に参加者全員が団結ガンバローを三唱して集会を閉じた。 「安倍政権を倒せ」わが同盟の情宣に共感の渦 わが同盟の情宣隊は、集会開始の二時間も前から続々とつめかけはじめた労働者・学生・市民に、「全人民の総決起で新基地建設を阻止せよ!」「<全米軍基地撤去・安保破棄>をめざして闘おう!」という二色見出しも鮮やかな、わが同盟沖縄県委員会のビラを配布する大情宣をくりひろげた。 「新基地建設を阻止しよう! 安倍政権をうち倒せ!」と呼びかける情宣隊に、拳を突き上げて共感をしめす労働者。「オー、ガンバロー!」と声をかける市民。日共系大衆団体の役員も、「がんばりましょう!」と答えつつビラを大事そうに畳んでポケットにしまう。こうして、またたく間にわが同盟のビラは、結集する人びとの手に吸いこまれていった。 全基地撤去・安保破棄へ進撃せよ
わが同盟県委員会とともにたたかう労働者・学生・人民は、七月初頭からの体を張った闘いをつうじて、ついに8・23人民大決起を呼び起こし闘いの新たな地平を切り拓いた。わが闘いに鼓舞されたこの日の人民大結集は、その実質において、日共・不破=志位指導部翼下の「反安保」なき「基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえる地平を画したのである。 「島ぐるみのたたかい」の名のもとに、「保守層との共同」に腐心し「反安保」を棚上げにして「沖縄の基地負担の軽減」のみを掲げる日共。しかも彼らは、<安保粉砕>を掲げて辺野古新基地建設を実力で阻止する闘いに決起しているわが革命的左翼をはじめとした労働者・学生・人民の闘いに制動をかけることに躍起となっていたのだ。こうした日共中央の闘争歪曲と抑制をも打ち破りつつボーリング調査強行を実力で阻止する闘いを敢行しているわが革命的左翼のこの闘いこそが、沖縄労働者・人民の深い共感を呼び起こし、8・23大決起を導いたのである。 いま、この日の「県民大行動」を境にして、全島の労働者・人民の怒りをまさに背に負うかたちで、われわれはボーリング調査強行阻止の闘いをくりひろげている。いまこの時も、わが革命的学生たちを先頭にカヌー隊は、海保の狂乱的な弾圧をものともせず、ボーリング調査を阻止するために、防衛局が設置したフロートを突破してスパット台船(掘削作業用の足場)に肉迫する闘いを果敢に展開している。そして第二、第三の「大行動」を職場深部からつくりだすために、革命的・戦闘的労働者たちは、各職場・単組において全力で奮闘しているのだ。 辺野古現地の闘いを全島へ! たたかう労働者・学生・人民の<反安保>の闘いを全国へ! 辺野古新基地建設阻止の闘いは、いままさに新たな高揚を切り拓きつつある。全国のたたかう労働者・学生諸君! ともに全力でたたかいぬこう! |
||||||||
Top |
日共党内に侵蝕する松竹式「専守防衛政策の今日版」 元代々木中央官僚で現在はかもがわ出版の代表取締役・編集長におさまっている松竹伸幸。「保守層との共同」を追い求めている日共・不破=志位指導部と保守リベラルの(元)官僚・自衛官らとの結びつきをつくりだす橋渡し役を果たしているこの男が、「集団的自衛権行使」を合憲化する閣議決定を安倍政権が強行したという情勢のもとで、新たな蠢動にいそしんでいる。新著『集団的自衛権の焦点――「限定容認」をめぐる50の論点』を自社から六月に出版すると同時に、元内閣官房副長官補の柳澤協二を代表とし元国連平和維持軍武装解除部長の伊勢崎賢治と防衛省の研究機関の所員であった加藤朗を加えた三人が呼びかけ人となって六月七日に設立された「自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会」(略称「自衛隊を活かす会」)の事務局としての活動に精を出している。この「自衛隊を活かす会」なるものに、各地の「平和委員会」や「非核の政府を求める会」、「九条の会」などの日共系平和諸団体の中心的活動家たちが少なからず賛同し、まきこまれているのだ。 以下見出し 「護憲」運動の換骨奪胎を企む「自衛隊を活かす会」 まきこまれる日共系活動家 「湾岸戦争型の多国籍軍に日本は協力せよ」と叫ぶ松竹 「ナショナルなもの」を反安倍の「拠り所」としておしだす日共 |
Top |
国際反戦集会を盛大に実現 8・3 | |
東海集会 | |
今こそ闘いの時だ!――熱烈にシュプレヒコールを轟かせる労学 (8月3日、名古屋市) |
|
北陸集会 | |
革命的反戦闘争を国際的に波及させる決意も固く (8月3日、金沢市) |
|
Top | |
8・23 首相官邸に新基地阻止の拳 | |
労・学・市民四五〇が辺野古現地闘争と連帯 | |
Top |