第2333号(2014年9月1日)の内容
<1面>
消費税再増税を断固阻止せよ
労働者・人民を貧困のどん底に突き落とすアベノミクスを打ち砕け!
辺野古キャンプシュワブ・ゲート前に4000名が怒りの大結集 8・23
<4〜5面>
「安倍暴走政治阻止」をシンボルとした路線の右翼的補修 「全労連」方針
<2面>
ボーリング調査開始弾劾!
辺野古の海と陸で闘い爆発 8・17―18
<3面>
米軍司令部に怒りのデモ 8・13
沖国大ヘリ墜落10年抗議集会
オスプレイ訓練阻止に決起 8・18 キャンプ富士
イラク空爆弾劾の情宣 8・11 博多
<6面>
郵便局窓口の統合による大量人員削減を許すな
除染作業労働者の健康診断書を偽造 福島原発事故被災地
Topics 実質賃金が前年比マイナス3.8%に
<7面>
国際反戦集会を各地で実現
関西 / 北海道 8・3
<8面>
第52回国際反戦集会 海外からのメッセージ B
ロシア共産主義者党 / ドイツ左翼党
イギリス 「利潤よりも人間」ルイシャム連合
フランス ユニオン・パシフィスト
ロシア ラリーサ・バビエンコ
「解放」最新号
消費税再増税を断固阻止せよ 労働者・人民を貧困のどん底に突き落とすアベノミクスを打ち砕け!
いま安倍ネオ・ファシスト政権は、「強い日本(=軍事強国)を支える強い経済を回復する」と呼号しながら「日本再興戦略」(六月二十四日に閣議決定)を発表し、これを号砲として、大企業には手厚い支援を与え労働者・人民にはいっそうの犠牲を強制する諸攻撃に突き進んでいる(本紙第二三二九号、鷲尾論文参照)。労働時間規制撤廃や解雇の「自由化」、法人税減税、原発の再稼働、株価つり上げのための公的年金資金の株式市場への投資拡大、医療・介護・農業分野を独占諸資本の利殖の場に供する諸施策、社会保障費の「聖域なき見直し」=大削減などの許しがたい諸施策の貫徹に、彼らは次々とふみだしているのだ。しかも<軍事強国・日本>を支える軍需産業の大々的育成とそのための武器輸出の一挙的拡大に狂奔している。これが国内製造業の空洞化を防ぐ切り札となる、などと期待しながら。 これらの大資本支援策の財源を確保するためにも安倍政権は、来年十月に消費税税率を一〇%に引き上げるハラを固め・それの年内決定に突進している。四〜六月期実質GDP成長率のマイナス六・八%(前期比、年率換算)への急落という事態をつきつけられた彼らは、しかし「(消費税増税前の)駆け込み需要の反動」にすぎず「景気は緩やかな回復が続く」(経済財政相・甘利)と強弁している。この甘利と消費税増税の旗振り役たる財務相・麻生の二人を九月の内閣改造において留任させ、もって安倍は、消費税を再増税する布陣を敷こうとしているのだ。 労働者・勤労人民をさらなる貧窮に突き落とす消費税の再増税を絶対に阻止せよ! アベノミクス政策の実施がデフレ脱却・景気回復をもたらした、などという虚構を徹底的に粉砕し、労働者階級・勤労人民の力を結集してアベノミクス諸施策をうち砕こう! (以下、見出し) 四〜六月期の実質GDPが急落、実質賃金も大幅下落 国内製造業の空洞化の深まり 「景気回復・経済好循環」の虚構と反人民性 労働者に更なる犠牲を強いる「成長戦略」を粉砕せよ |
||
Top |
「新基地建設を止めろ!」―― 辺野古キャンプシュワブ・ゲート前に4000名が怒りの大結集 8・23 |
|
Top |
8・17―18 海底ボーリング調査開始弾劾! 辺野古の海と陸で闘い爆発 オバマ政権から尻を叩かれた安倍政権は、八月十八日、ついに沖縄の労働者・人民のごうごうたる抗議の声を強権的に踏みにじり海底ボーリング調査を強行した。この暴挙を満腔の怒りを込めて弾劾せよ! いまや沖縄では、海底ボーリング調査の強行にたいする怒りが烈火のごとく爆発している。闘いはこれからだ! 沖縄県学連と全学連派遣団のたたかう学生たちは、怒れる沖縄の労働者・人民とともにその最先頭で海と陸で決死の闘いをくりひろげている。まさにこの闘いは、日米両権力者をして震撼せしめているのだ。 ボーリング調査を実力で粉砕せよ! 辺野古への海兵隊新基地建設絶対阻止! 日共翼下の「反安保」なき「基地の縮小・撤去」請願運動をのりこえ、いまこそ<全米軍基地撤去・安保破棄>の旗高く闘いの戦闘的高揚をかちとるために総決起せよ! スパット台船設置・ボーリング調査阻止の激闘 8・17
キャンプ・シュワブ第一ゲート前に続々と労働者・学生・市民が結集してくる。午前九時、ゲート前で座り込み闘争が開始された。集会では、琉大学生会会長が「ボーリング調査を実力で阻止しよう!」と熱烈に訴えた。つづいてカヌー隊の先頭にたってたたかいぬいている県学連の学生が決意を表明した。「カヌー隊は、いま台船設置とボーリング調査を阻止するために海上で陣地を断固死守している。安保反対の声を広げよう!」このカヌー隊を代表してのたたかう学生の発言に参加者から共感の拍手が鳴り響く。二〇〇人の労働者・学生・市民の結集のもとゲート前を席巻するデモンストレーションが敢行された。 午後二時、瀬嵩(せだけ)の浜から満を持してカヌー隊が海上阻止行動に決起した。豪雨がふりしきるなか、「安保破棄」「基地撤去」の赤鉢巻をしめ決意も固くカヌー隊八隻と抗議船がスパット台船にむけて進撃する。「カヌー隊がんばれ!」地元住民が大きな声でカヌー隊を激励する。たたかう学生たちは、カヌーとゴムボートにのりこみ最先頭で闘いを牽引する。 海保の高速艇が進路を阻み「引き返せ!」などと弾圧してきた。だが、弾圧を一蹴しつつカヌー隊は、一路、台船に接近する。カヌー隊のたたかう学生がシュプレヒコールをあげる。「ボーリング調査阻止!」「安倍政権を打倒するぞ!」海上阻止団がいっせいに台船と海保めがけて拳をたたきつける。「埋め立て反対!」「新基地反対!」のプラカードを掲げ、カヌー隊とゴムボート、抗議船にのりこんだたたかう学生と労働者・市民たちは、海上でのボーリング調査阻止の実力闘争を断固として貫徹したのだ。 ところでこの日、日共指導部は、ボーリング調査のためのスパット台船が海に設置され掘削作業が開始されかねない決定的な局面において、陰に陽に海上での実力阻止闘争を抑圧・統制するという犯罪的対応をとった。だがこのような日共官僚の許しがたい抑圧を弾劾しつつ、たたかう学生たちは海上における闘いの最先頭で奮闘したのだ。 まさに海底ボーリング調査のためのスパット台船設置という決定的局面において、県学連と全学連派遣団の学生たちは、海と陸での闘いを文字通り牽引し辺野古現地での実力阻止の闘いの大爆発をかちとったのだ。 四〇〇人の労働者・学生・市民が決起 8・18
午前八時、大浦湾に面した瀬嵩の浜に日焼けしたカヌー隊が決意も固く結集する。県学連・全学連派遣団のたたかう学生たちもカヌー隊とともに勇躍決起する。眼前にはスパット台船が見える。台船では作業員が動き回りクレーンで海底調査のドリルを取りつけているではないか。ふざけるな! 八時半、いよいよカヌー隊が海底ボーリング調査を実力で阻止するためにスパット台船にむけて出撃する。たたかう学生たちもカヌー隊の精鋭部隊としてのりこみ力強く漕ぎ出していく。「カヌー隊ガンバレ!」「ボーリング調査阻止!」「辺野古新基地建設反対!」「日米安保同盟の強化を許さんぞ!」浜でたたかう学生たちのシュプレヒコールが響きわたる。カヌー隊や抗議船にのりこむ労働者・市民たちも海から呼応して拳をともに突き上げる。全学連派遣団として全国から駆けつけた津田塾大、早稲田大、北海道大、金沢大のたたかう学生たちが次々と怒りの決意を熱烈に表明した。真紅の全学連旗が浜風に翻る。県学連・全学連派遣団の学生たちの闘いがカヌー隊を鼓舞してやまない。 抗議船に牽引された十隻のカヌー隊は、台船にむかって突き進んでいく。慌てふためいた海保の巡視船と高速艇十数隻が進路を阻み弾圧してきた。ブイとフロートに囲まれた「立ち入り禁止」水域に突撃した海上阻止団にたいして、海保の隊員どもは「カヌーは近づくな!」と金きり声をあげる。「弾圧粉砕!」たたかう学生たちを先頭にしたカヌー隊の気迫の前に、海保の巡視船がじりじりと後退する。 十一時過ぎ、キャンプ・シュワブの陸上と大浦湾でボーリング調査が開始された。海上阻止団の怒りは頂点にたっする。「ボーリング調査をとめるぞ!」カヌー隊は、海保の大弾圧をはね返しフロートにたどりつき海底ボーリング調査が強行されている台船に肉薄する。「ボーリング調査阻止!」「安保粉砕!」「軍事基地撤去!」カヌー隊のたたかう学生たちを先頭にしてシュプレヒコールを台船にたたきつける。 辺野古沖合においても海上での抗議闘争が激烈に敢行された。安倍政権・防衛局は、午後に入り二つ目のスパット台船を大浦湾側から辺野古崎沖へ移動させはじめた。たたかう学生の操縦するゴムボートを先頭にしてカヌー隊は、海上で阻止線をはり、二つ目の台船の設置を実力で阻止するために体をはってたたかった。海保による弾圧をはね返しながら、たたかう学生を先頭とした海上阻止団は、英雄的にボーリング調査阻止の実力闘争を終日戦闘的にたたかいぬいたのだ。 この海での闘いと相呼応してキャンプ・シュワブ第一ゲートでは、過去最大の四〇〇人を超える労働者・学生・市民が結集し、怒りを爆発させた。ボーリング調査を強行した安倍政権にたいして怒りの座り込み闘争が断固として貫徹された。 第一ゲート前には全県からバスをチャーターした労働者・人民が続々と結集してくる。「調査開始を聞いて居ても立ってもいられなくなった」と自家用車で駆けつける市民。家族連れで訪れる人びと。座り込みテントは一〇〇bにもおよびゲート前は怒れる労働者・人民でまたたくまに埋め尽くされた。辺野古新基地建設をおしすすめる日米両権力者への怒りが沸騰する。ただちにシュプレヒコールをキャンプ・シュワブにたたきつける。「ボーリング反対! 掘削やめろ! 新基地反対!」たたかう学生たちは、「安保粉砕! 基地撤去!」と大書した大横幕を掲げ闘いの方向性を鮮明にさし示す。その横にへんぽんと翻る全学連旗。労働者・人民から共感の声がひろがる。 第一ゲートを封鎖し席巻する一大デモが敢行された。「ワッショイ! 新基地反対! ボーリングやめろ!」デモ隊はあふれる怒りをみなぎらせ幾度となくデモでゲートを封鎖した。県警機動隊は手出しすらできない。たたかう学生たちの「新基地建設阻止! 安保の強化反対!」のシュプレヒコールに、集まった労働者・人民がいっせいに呼応する。ゲート前はいっきに戦闘的な雰囲気にぬりかえられた。 この日の闘いを締めくくるにあたって、全学連派遣団と県学連の学生たちは夕方五時から辺野古の浜において独自の抗議集会を開催した。集会の冒頭、酒井全学連委員長が発言に立ち、この日の闘いの意義と決意を熱烈に訴える。 「海上阻止団を先頭とした海上での英雄的闘いとこれと相呼応しつつ大爆発したゲート前のボーリング調査開始弾劾の闘いのまえに、米日両政府権力者は恐れおののいているにちがいない。安倍政権は県警・海上保安庁の尻をたたいて暴力的弾圧をしかけるとともに、これと連携して米軍もカヌー隊に向けて辺野古の浜から水陸両用車を出撃させたり軍用機を低空で飛行させるなど威圧的な軍事作戦を展開した。まさにこの米日一体の反対運動への凶暴な弾圧にこそ、日米安保条約にもとづく基地建設の反人民性と階級性が如実にあらわれている。われわれはこれを断固はね返しつつ日米新軍事同盟強化反対の闘いをたたかいぬいてきた。」 さらに彼は訴える。「われわれの闘いは東アジアで高まる戦争的危機をつきやぶる革命的な闘いにほかならない。わが闘いが戦乱に覆われている世界の労働者・人民を鼓舞しているのだ。わが全学連はこの闘いを全力でたたかいぬく!」酒井委員長の火の出るような熱烈なアジテーションが辺野古の浜に轟きわたる。「よし!」学生たちはたたかう決意をうち固める。 たたかう学生たちは、決定的な局面において闘争抑圧に手を染めた日共官僚どもを弾劾し、<反安保>の旗幟鮮明に海と陸で闘いの戦闘的な高揚をかちとるために全力で奮闘した。まさにわが革命的左翼の指導のもとにたたかう革命的・戦闘的労働者と学生たちの奮闘によってボーリング調査実力阻止闘争の大爆発が切りひらかれているのだ。 |
||||||||
Top |
「安倍暴走政治阻止」をシンボルとした路線の右翼的補修 「全労連」新方針の反階級性 安倍ネオ・ファシスト政権が「集団的自衛権行使」を合憲とする閣議決定を跳躍台として対中国戦争準備に猛突進しているさなかの七月二十七〜二十九日に、「全労連」は東京で第二十七回定期大会を開催した。 この大会において「全労連」本部は、事前に発表した「運動方針案」や「大会スローガン」ではまったくふれていなかった「安倍政権早期退陣を求めてたたかう」という方針を急きょうちだした。これにたいして「神奈川労連」が、本部提案の「運動方針案」への修正案を提出し、議長選挙に対立候補として水谷正人(「神奈川労連」議長)を擁立した。二十五年の「全労連」の歴史上でも初めての異例な事態にほかならない。さらに、春闘のとりくみや組織拡大の方針をめぐって、各単産および地方組織からいくつもの批判や異論が提起されたのだ。 修正案を「補強意見」に変更して受け入れるという舞台裏のとりひきによって修正案および対立候補のいずれもがとりさげられ、議長・小田川義和(前事務局長・国公労連出身)、事務局長・井上久(前事務局次長・医労連出身)の新執行部がかろうじて成立した。だが、「神奈川労連」の造反≠ニいうこの事態こそは、このかんの「集団的自衛権行使」合憲化阻止などの闘いのただなかでわが革命的左翼に共感し心を揺さぶられた多くの下部組合員・活動家たちの突きあげを受けて、「全労連」の単産および地方組織の幹部たちの内部から、日共中央に盲従する本部にたいする疑問や反発が広汎にうみだされていることをまざまざとしめすものにほかならない。 わが同盟は、「全労連」中央ならびに日共・不破=志位指導部がこのかんの諸闘争のただなかで果たしてきた反労働者的犯罪を断固として暴きだし、腐臭を放つ転向スターリニスト党の解体をおしすすめるイデオロギー的=組織的闘いを一挙に強化するのでなければならない。 (以下、見出し) T 神奈川労連の造反=\―大混乱の「全労連」大会 わが闘いに揺さぶられた下部の不満の噴出 「組織拡大目標」の空虚な呼号 U 「保守層との共同」拡大の白日夢 打倒主体の階級的組織化ぬきの「安倍政権打倒」方針 ネオ・ファシズムへの階級的危機感の欠如 <反安保>なき「憲法闘争」 「日本経済の健全な成長」という名の反人民的代案 |
Top |
米軍司令部に怒りのデモ 8・13 | |
沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落・炎上事故からちょうど十年の八月十三日、「辺野古新基地建設断固阻止! 米軍ヘリ墜落事故10年 8・13抗議集会」(沖縄平和運動センターや中部地区労など四団体の共催)が宜野湾市役所前で開催された。琉球大学や沖縄国際大学のたたかう学生たちは、平和運動センター傘下の諸労組の内部でたたかう革命的・戦闘的労働者とかたく連帯しながら、結集した二五〇名の労働者・学生・市民の先頭で、この日の集会・デモを戦闘的に牽引した。 | |
(8月13日、宜野湾市役所前) | |
Top | |
オスプレイ訓練阻止に決起 8・18 キャンプ富士 | |
八月十八日、全学連東海地方共闘会議のたたかう学生は、東富士・北富士両演習場でのMV22オスプレイを投入した実戦的訓練を阻止する現地闘争に決起した。 | |
(8月18日、御殿場市) | |
Top | |
国際反戦集会を各地で実現 8・3 | |
関西集会 八月三日、わが同盟関西地方委員会と反戦青年委員会・全学連関西共闘会議は、大阪市立西区民センターにおいて、第五十二回国際反戦関西集会を意気高く実現した。 |
|
反戦反安保闘争の炎を燃えあがらせ闘志にみなぎる労学 (8月3日、大阪市) |
|
北海道集会 八月三日、わが同盟北海道地方委員会と反戦青年委員会の労働者、全学連北海道地方共闘会議の学生は、札幌市白石区民センターにおいて第五十二回国際反戦北海道集会を盛大に実現した。 |
|
「日米新軍事同盟の強化反対!」労働者・学生が決意を打ち固める (8月3日、札幌市) |
|
Top |